特開2015-37184(P2015-37184A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-37184(P2015-37184A)
(43)【公開日】2015年2月23日
(54)【発明の名称】コア基板及びコア基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/46 20060101AFI20150127BHJP
   H05K 3/38 20060101ALI20150127BHJP
【FI】
   H05K3/46 T
   H05K3/38 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-15990(P2014-15990)
(22)【出願日】2014年1月30日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0096812
(32)【優先日】2013年8月14日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】100088616
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 一平
(74)【代理人】
【識別番号】100089347
【弁理士】
【氏名又は名称】木川 幸治
(74)【代理人】
【識別番号】100154379
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 博幸
(74)【代理人】
【識別番号】100154829
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 成
(72)【発明者】
【氏名】リ,サ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ,キュン ヨン
【テーマコード(参考)】
5E343
5E346
【Fターム(参考)】
5E343AA15
5E343AA35
5E343EE37
5E343GG02
5E343GG08
5E346AA32
5E346CC16
5E346DD02
5E346GG28
5E346HH11
5E346HH26
(57)【要約】
【課題】微細回路パターンを形成することができるとともに、回路パターンが脱落するなどの不良の発生を減少させるだけでなく、コア基板の厚さのばらつきやコア基板の反りを減少させることができるコア基板及びコア基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のコア基板100は、柔軟性(Flexible)を有するガラス基板110と、ガラス基板110の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成された感光性絶縁層130と、を含むものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性(Flexible)を有するガラス基板と、
前記ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成された感光性絶縁層と、を含むコア基板。
【請求項2】
前記ガラス基板は光が透過されない、請求項1に記載のコア基板。
【請求項3】
前記感光性絶縁層の一面または他面に形成された保護層をさらに含む、請求項1に記載のコア基板。
【請求項4】
前記ガラス基板と前記感光性絶縁層との間に形成されたプライマー(Primer)層をさらに含む、請求項1に記載のコア基板。
【請求項5】
第1供給ローラーにより、柔軟性を有するガラス基板を供給する段階と、
第2供給ローラーにより、前記ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に感光性絶縁層を供給する段階と、
第1圧着ローラーにより、前記感光性絶縁層を前記ガラス基板に圧着させる段階と、を含むコア基板の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス基板を供給する段階で、前記ガラス基板は光が透過されない、請求項5に記載のコア基板の製造方法。
【請求項7】
前記感光性絶縁層を供給する段階で、前記感光性絶縁層は、その一面または他面に形成された保護層を含む、請求項5に記載のコア基板の製造方法。
【請求項8】
前記感光性絶縁層は、前記保護層にキャスト法により形成される、請求項7に記載のコア基板の製造方法。
【請求項9】
前記感光性絶縁層を前記ガラス基板に圧着させる段階の後に、
第3供給ローラーにより、前記感光性絶縁層の一面または他面に保護層を供給する段階をさらに含む、請求項5に記載のコア基板の製造方法。
【請求項10】
前記感光性絶縁層の一面または他面に保護層を供給する段階の後に、
第2圧着ローラーにより、前記保護層を前記感光性絶縁層に圧着させる段階をさらに含む、請求項9に記載のコア基板の製造方法。
【請求項11】
前記ガラス基板を供給する段階の後に、
第4供給ローラーにより、前記ガラス基板の一面または他面にプライマー層を供給する段階をさらに含む、請求項5に記載のコア基板の製造方法。
【請求項12】
前記プライマー層を供給する段階の後に、
第3圧着ローラーにより、前記プライマー層を前記ガラス基板に圧着させる段階をさらに含む、請求項11に記載のコア基板の製造方法。
【請求項13】
柔軟性を有するガラス基板と、
前記ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されたプライマー層と、を含むコア基板。
【請求項14】
前記ガラス基板は光が透過されない、請求項13に記載のコア基板。
【請求項15】
前記プライマー層の一面または他面に形成された保護層をさらに含む、請求項13に記載のコア基板。
【請求項16】
前記プライマー層の一面または他面に形成された感光性絶縁層をさらに含む、請求項13に記載のコア基板。
【請求項17】
前記感光性絶縁層の一面または他面に形成された保護層をさらに含む、請求項16に記載のコア基板。
【請求項18】
第1供給ローラーにより、柔軟性を有するガラス基板を供給する段階と、
第2供給ローラーにより、前記ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層を供給する段階と、
第1圧着ローラーにより、前記プライマー層を前記ガラス基板に圧着させる段階と、を含む、コア基板の製造方法。
【請求項19】
前記ガラス基板を供給する段階で、前記ガラス基板は光が透過されない、請求項18に記載のコア基板の製造方法。
【請求項20】
前記プライマー層を供給する段階で、前記プライマー層は、その一面または他面に形成された保護層を含む、請求項18に記載のコア基板の製造方法。
【請求項21】
前記プライマー層は、前記保護層にキャスト法により形成される、請求項20に記載のコア基板の製造方法。
【請求項22】
前記プライマー層を前記ガラス基板に圧着させる段階の後に、
第3供給ローラーにより、前記プライマー層の一面または他面に保護層を供給する段階をさらに含む、請求項18に記載のコア基板の製造方法。
【請求項23】
前記プライマー層の一面または他面に保護層を供給する段階の後に、
第2圧着ローラーにより、前記保護層を前記プライマー層に圧着させる段階をさらに含む、請求項22に記載のコア基板の製造方法。
【請求項24】
前記プライマー層を前記ガラス基板に圧着させる段階の後に、
第4供給ローラーにより、前記プライマー層の一面または他面に感光性絶縁層を供給する段階をさらに含む、請求項18に記載のコア基板の製造方法。
【請求項25】
前記感光性絶縁層を供給する段階の後に、
第3圧着ローラーにより、前記感光性絶縁層を前記プライマー層に圧着させる段階をさらに含む、請求項24に記載のコア基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コア基板及びコア基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の発展に伴い、印刷回路基板の低重量化、薄板化、小型化が益々進んでいる。このような要求を満たすために、印刷回路の配線がより複雑化、高密度化している。また、このように基板において要求される電気的、熱的、機械的特性はさらに重要な要素として作用している。
【0003】
印刷回路基板は、通常、回路配線の役割をする銅などの電気伝導性金属と、層間絶縁の役割をする高分子と、からなる。銅に比べ、絶縁層を構成する高分子には、熱膨張係数、ガラス転移温度、厚さの不均一性、薄い厚さなどの様々な特性が要求されている。
【0004】
回路基板を薄型化するほど、基板の厚さ品質が不安定となるため、熱膨張係数、誘電率、誘電損失などの特性が低下し、部品を実装する際に反り現像及び高周波領域における信号送信不良が発生する恐れがある。回路基板の反り現象を防止するために、回路基板上に厚い厚さの銅張積層板を導入してビルドアップ層を積層する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
従来の銅張積層板は、回路パターンとの密着力が劣るため、回路形成の安定性が低い。また、基板の高密度化及び薄型化により、ナノメートル(nanometer)〜マイクロメートル(micrometer)程度の微細ピッチを有する回路パターンを形成することが困難となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/0191709号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一つの目的は、微細回路パターンを形成することができるコア基板及びコア基板の製造方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、回路パターンが脱落するなどの不良の発生を減少させることができるコア基板及びコア基板の製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、厚さのばらつきを減少させることができるコア基板及びコア基板の製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、反りを減少させることができるコア基板及びコア基板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例によれば、柔軟性(Flexible)を有するガラス基板と、ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成された感光性絶縁層と、を含むコア基板が提供される。
【0012】
ガラス基板は、光が透過されないことができる。
【0013】
本発明の実施例によるコア基板は、感光性絶縁層の一面または他面に形成された保護層をさらに含むことができる。
【0014】
本発明の実施例によるコア基板は、ガラス基板と感光性絶縁層との間に形成されたプライマー(Primer)層をさらに含むことができる。
【0015】
本発明の他の実施例によれば、第1供給ローラーにより、柔軟性を有するガラス基板を供給する段階と、第2供給ローラーにより、ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に感光性絶縁層を供給する段階と、第1圧着ローラーにより、感光性絶縁層をガラス基板に圧着させる段階と、を含むコア基板の製造方法が提供される。
【0016】
ガラス基板を供給する段階で、ガラス基板は光が透過されないことができる。
【0017】
感光性絶縁層を供給する段階で、感光性絶縁層は、その一面または他面に形成された保護層を含むことができる。
【0018】
感光性絶縁層は、保護層にキャスト法(Casting)により形成されることができる。
【0019】
本発明の他の実施例によるコア基板の製造方法は、感光性絶縁層をガラス基板に圧着させる段階の後に、第3供給ローラーにより、感光性絶縁層の一面または他面に保護層を供給する段階をさらに含むことができる。
【0020】
本発明の他の実施例によるコア基板の製造方法は、感光性絶縁層の一面または他面に保護層を供給する段階の後に、第2圧着ローラーにより、保護層を感光性絶縁層に圧着させる段階をさらに含むことができる。
【0021】
本発明の他の実施例によるコア基板の製造方法は、ガラス基板を供給する段階の後に、第4供給ローラーにより、ガラス基板の一面または他面にプライマー層を供給する段階をさらに含むことができる。
【0022】
本発明の他の実施例によるコア基板の製造方法は、プライマー層を供給する段階の後に、第3圧着ローラーにより、プライマー層をガラス基板に圧着させる段階をさらに含むことができる。
【0023】
本発明のさらに他の実施例によれば、柔軟性を有するガラス基板と、ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されたプライマー層と、を含むコア基板が提供される。
【0024】
ガラス基板は、光が透過されないことができる。
【0025】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板は、プライマー層の一面または他面に形成された保護層をさらに含むことができる。
【0026】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板は、プライマー層の一面または他面に形成された感光性絶縁層をさらに含むことができる。
【0027】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板は、感光性絶縁層の一面または他面に形成された保護層をさらに含むことができる。
【0028】
本発明のさらに他の実施例によれば、第1供給ローラーにより、柔軟性を有するガラス基板を供給する段階と、第2供給ローラーにより、ガラス基板の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層を供給する段階と、第1圧着ローラーにより、プライマー層をガラス基板に圧着させる段階と、を含むコア基板の製造方法が提供される。
【0029】
ガラス基板を供給する段階で、ガラス基板は、光が透過されないことができる。
【0030】
プライマー層を供給する段階で、プライマー層は、その一面または他面に形成された保護層を含むことができる。
【0031】
プライマー層は、保護層にキャスト法により形成されることができる。
【0032】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板の製造方法は、プライマー層をガラス基板に圧着させる段階の後に、第3供給ローラーにより、プライマー層の一面または他面に保護層を供給する段階をさらに含むことができる。
【0033】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板の製造方法は、プライマー層の一面または他面に保護層を供給する段階の後に、第2圧着ローラーにより、保護層をプライマー層に圧着させる段階をさらに含むことができる。
【0034】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板の製造方法は、プライマー層をガラス基板に圧着させる段階の後に、第4供給ローラーにより、プライマー層の一面または他面に感光性絶縁層を供給する段階をさらに含むことができる。
【0035】
本発明のさらに他の実施例によるコア基板の製造方法は、感光性絶縁層を供給する段階の後に、第3圧着ローラーにより、感光性絶縁層をプライマー層に圧着させる段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、微細回路パターンを形成することができる。
【0037】
本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、回路パターンが脱落するなどの不良の発生を減少させることができる。
【0038】
本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、コア基板の厚さのばらつきを減少させることができる。
【0039】
本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、コア基板の反りを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の第1実施例によるコア基板を示した例示図である。
図2】本発明の第1実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
図3】本発明の第2実施例によるコア基板を示した例示図である。
図4】本発明の第2実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
図5】本発明の第2実施例によるコア基板の他の製造方法を示した例示図である。
図6】本発明の第3実施例によるコア基板を示した例示図である。
図7】本発明の第3実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
図8】本発明の第4実施例によるコア基板を示した例示図である。
図9】本発明の第4実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
図10】本発明の第4実施例によるコア基板の他の製造方法を示した例示図である。
図11】本発明の第5実施例によるコア基板を示した例示図である。
図12】本発明の第5実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は、添付図面に係る以下の詳細な説明及び好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、「一面」、「他面」、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、構成要素が前記用語によって限定されるものではない。以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を不明瞭にする可能性がある係る公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0042】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0043】
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例によるコア基板を示した例示図である。
【0044】
図1を参照すれば、コア基板100は、ガラス基板110と、感光性絶縁層130と、を含むものである。
【0045】
ガラス基板110は、柔軟性(Flexible)を有することができる。ガラス基板110が柔軟性を有することにより、ガラス基板110に感光性絶縁層130を形成する際にロールツーロール(Roll To Roll)法を適用することができる。また、ガラス基板110は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板110は、後で感光性絶縁層130をパターニングするための露光工程を行う際に、光が通過できない程度の透明度を有することができる。ガラス基板110は、後で形成される回路パターン(不図示)の間を絶縁させる役割を果たすことができる。また、ガラス基板110は、剛性が大きく、温度及び湿度の変化による変形程度が小さい。したがって、このガラス基板110により、コア基板100及びコア基板100にビルドアップ層が形成された印刷回路基板の反りを減少させることができる。また、ガラス基板110が柔軟性を有することにより、脆性が低いため、外部の衝撃によって割れ難い。また、柔軟性を有するガラス基板110は、曲面を有する印刷回路基板に適用することができる。
【0046】
感光性絶縁層130は、ガラス基板110の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。本発明の実施例では、感光性絶縁層130がガラス基板110の両面に形成されていることが図示されているが、これに限定されるものではない。即ち、感光性絶縁層130は、ガラス基板110の一面及び他面の何れか一方の面にのみ形成されてもよい。
【0047】
感光性絶縁層130は、ポジ型であることができる。ポジ型感光性絶縁層130において、露光工程で光を受けた領域の光重合体の結合が切れる。露光工程の後に現像工程を行うと、光重合体の結合が切れた部分を除去することにより、ポジ型感光性絶縁層130をパターニング(Patterning)することができる。
【0048】
また、感光性絶縁層130は、ネガ型であることができる。ネガ型感光性絶縁層130において、露光工程で光を受けた部分で光重合反応が起こり、単一構造から鎖構造の3次元網状構造が形成され、前記光を受けた部分が硬化される。露光工程の後に現像工程を行うと、硬化されていない部分を除去することにより、ネガ型感光性絶縁層130をパターニングすることができる。
【0049】
本発明の第1実施例によるコア基板100は、後で回路パターンが感光性絶縁層130に埋め込まれた形態に形成されることにより、アンダーカット(Under Cut)、回路パターンの脱落などの不良を減少させることができる。
【0050】
図2は、本発明の第1実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【0051】
図2を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、第1実施例によるコア基板100を形成することができる。
【0052】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー611と、第2供給ローラー612と、第1圧着ローラー711と、を含むものである。
【0053】
まず、第1供給ローラー611により、ガラス基板110を供給することができる。ガラス基板110は、柔軟性を有するガラス板である。また、ガラス基板110は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板110は、後で感光性絶縁層130をパターニングするための露光工程を行う際に、光が通過できない程度の透明度を有することができる。
【0054】
第1供給ローラー611により、ガラス基板110をロールツーロール装置内に連続的に供給することができる。本発明の実施例によれば、ガラス基板110は、柔軟性を有するため、ロールツーロール工程に好適である。
【0055】
第1供給ローラー611によりガラス基板110を供給した後、第2供給ローラー612により感光性絶縁層130を供給することができる。この際、ガラス基板110の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に感光性絶縁層130を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー612は、ガラス基板110の両面に感光性絶縁層130を供給することができる。感光性絶縁層130は、露光が行われた領域が分解されるポジ型であってもよく、露光が行われた領域が硬化されるネガ型であってもよい。
【0056】
ガラス基板110に感光性絶縁層130を供給した後、感光性絶縁層130をガラス基板110に圧着させることができる。感光性絶縁層130とガラス基板110との圧着は、第1圧着ローラー711により行うことができる。第1圧着ローラー711により感光性絶縁層130をガラス基板110に圧着させることで、第1実施例によるコア基板100を形成することができる。
【0057】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、微細な回路パターンを容易に形成することができ、且つ厚さのばらつきが小さい第1実施例によるコア基板100を製作することができる。
【0058】
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例によるコア基板を示した例示図である。
【0059】
図3を参照すれば、コア基板200は、ガラス基板210と、感光性絶縁層230と、保護層240と、を含むものである。
【0060】
本発明の第2実施例によるコア基板200は、絶縁層及び回路層が形成される基部となる。
【0061】
ガラス基板210は、柔軟性を有することができる。ガラス基板210が柔軟性を有することにより、ガラス基板210に感光性絶縁層230を形成する際に、ロールツーロール法を適用することができる。また、ガラス基板210は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板210は、後で感光性絶縁層230をパターニングするための露光工程を行う際に、光が通過できない程度の透明度を有することができる。ガラス基板210は、後で形成される回路パターン(不図示)の間を絶縁させる役割を果たすことができる。
【0062】
感光性絶縁層230は、ガラス基板210の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。本発明の実施例では、感光性絶縁層230がガラス基板210の両面に形成されていることが図示されているが、これに限定されるものではない。即ち、感光性絶縁層230は、ガラス基板210の一面及び他面の何れか一方の面にのみ形成されてもよい。
【0063】
感光性絶縁層230は、露光が行われた領域が分解されるポジ型であってもよく、露光が行われた領域が硬化されるネガ型であってもよい。
【0064】
保護層240は、感光性絶縁層230の一面または他面に形成されることができる。保護層240は、後で行われる工程によるデントや異物から感光性絶縁層230を保護することができる。本発明の実施例によれば、保護層240は、感光性絶縁層230と接着される面が、感光性絶縁層230より小さい表面粗さを有することができる。保護層240が小さい表面粗さを有することにより、感光性絶縁層230の表面粗さを減少させることができる。したがって、感光性絶縁層230の小さい表面粗さにより、後で保護層240を除去して回路パターンを形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。例えば、保護層240は、ポリイミド(Polyimide)フィルムまたはPET(Polyethylene Terephthalate)フィルムで形成することができる。しかし、保護層240の材質は、これに限定されず、感光性絶縁層230を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。
【0065】
図4は、本発明の第2実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【0066】
図4を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、図3のコア基板200を形成することができる。
【0067】
コア基板200は、ロールツーロール装置により製造することができる。本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー621と、第2供給ローラー622と、第1圧着ローラー721と、を含むものである。
【0068】
まず、第1供給ローラー621により、ガラス基板210を供給することができる。ガラス基板210は、柔軟性を有するガラス板である。また、ガラス基板210は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板210は、後で感光性絶縁層230をパターニングするための露光工程を行う際に、光が通過できない程度の透明度を有することができる。
【0069】
第1供給ローラー621により、ガラス基板210をロールツーロール装置内に連続的に供給することができる。本発明の実施例によれば、ガラス基板210は、柔軟性を有するためロールツーロール工程に好適である。
【0070】
第1供給ローラー621によりガラス基板210を供給した後、第2供給ローラー622により感光性絶縁層230を供給することができる。この際、ガラス基板210の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に感光性絶縁層230を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー622は、ガラス基板210の両面に感光性絶縁層230を供給することができる。感光性絶縁層230は、露光が行われた領域が分解されるポジ型であってもよく、露光が行われた領域が硬化されるネガ型であってもよい。
【0071】
ガラス基板210に感光性絶縁層230を供給した後、感光性絶縁層230をガラス基板210に圧着させることができる。感光性絶縁層230とガラス基板210との圧着は、第1圧着ローラー721により行うことができる。
【0072】
本発明の実施例によると、感光性絶縁層230の一面または他面には保護層240を備えることができる。この保護層240により、後で行われる工程または異物によって感光性絶縁層230が損傷することが防止される。本発明の実施例による保護層240は、感光性絶縁層230より小さい表面粗さを有することができる。小さい表面粗さを有する保護層240を感光性絶縁層230に付着させることにより、感光性絶縁層230も小さい表面粗さを有することができる。したがって、感光性絶縁層230の小さい表面粗さにより、後で回路パターンを形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。本発明の第2実施例による感光性絶縁層230は、キャスト法により保護層240の下に形成することができる。
【0073】
例えば、保護層240は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層240の材質は、これに限定されるものではない。即ち、保護層240の材質は、感光性絶縁層230を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。保護層240は、感光性絶縁層230において、ガラス基板210と接触される面の反対面に形成することができる。
【0074】
ガラス基板210に保護層240を備えた感光性絶縁層230を供給した後、感光性絶縁層230をガラス基板210に圧着させることができる。保護層240及び感光性絶縁層230とガラス基板210との圧着は、第1圧着ローラー721により行うことができる。
【0075】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、微細な回路パターンを容易に形成することができ、且つ厚さのばらつきが小さい第2実施例によるコア基板200を製作することができる。
【0076】
図5は、本発明の第2実施例によるコア基板の他の製造方法を示した例示図である。
【0077】
図5を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、図3のコア基板200を形成することができる。
【0078】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー631と、第2供給ローラー632と、第3供給ローラー633と、第1圧着ローラー731と、第2圧着ローラー732と、を含むものである。
【0079】
まず、第1供給ローラー631により、ガラス基板210を供給することができる。ガラス基板210は、柔軟性を有するガラス板である。また、ガラス基板210は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板210は、後で感光性絶縁層230をパターニングするための露光工程を行う際に、光が通過できない程度の透明度を有することができる。
【0080】
第1供給ローラー631によりガラス基板210を供給した後、第2供給ローラー632により感光性絶縁層230を供給することができる。この際、ガラス基板210の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に感光性絶縁層230を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー632は、ガラス基板210の両面に感光性絶縁層230を供給することができる。感光性絶縁層230は、露光が行われた領域が分解されるポジ型であってもよく、露光が行われた領域が硬化されるネガ型であってもよい。
【0081】
ガラス基板210に感光性絶縁層230を供給した後、感光性絶縁層230をガラス基板210に圧着させることができる。感光性絶縁層230とガラス基板210との圧着は、第1圧着ローラー731により行うことができる。
【0082】
ガラス基板210に感光性絶縁層230を圧着させた後、感光性絶縁層230の一面または他面に保護層240を供給することができる。この際、第3供給ローラー633により保護層240を供給することができる。この保護層240により、後で行われる工程または異物によって感光性絶縁層230が損傷することが防止される。本発明の実施例による保護層240は、感光性絶縁層230より小さい表面粗さを有することができる。小さい表面粗さを有する保護層240を感光性絶縁層230に付着させることにより、感光性絶縁層230も小さい表面粗さを有することができる。例えば、保護層240は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層240の材質は、これに限定されず、感光性絶縁層230を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。
【0083】
感光性絶縁層230の一面または他面に保護層240を供給した後、第2圧着ローラー732により保護層240を感光性絶縁層230に圧着させることができる。
【0084】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、微細な回路パターンを容易に形成することができ、且つ厚さのばらつきが小さい第2実施例によるコア基板200を製作することができる。
【0085】
(第3実施例)
図6は、本発明の第3実施例によるコア基板を示した例示図である。
【0086】
図6を参照すれば、コア基板300は、ガラス基板310と、プライマー層320と、を含むものである。
【0087】
ガラス基板310は、柔軟性を有することができる。ガラス基板310が柔軟性を有することにより、ガラス基板310に感光性絶縁層330を形成する際に、ロールツーロール法を適用することができる。ガラス基板310は、後で形成される回路パターン(不図示)の間を絶縁させる役割を果たすことができる。また、ガラス基板310は、剛性が大きく、温度及び湿度の変化による変形程度が小さい。したがって、ガラス基板310により、コア基板300及びコア基板300にビルドアップ層が形成された印刷回路基板の反りを減少させることができる。また、ガラス基板310が柔軟性を有することにより、脆性が低いため、外部の衝撃によって割れ難い。また、柔軟性を有するガラス基板310は、曲面を有する印刷回路基板に適用することができる。
【0088】
プライマー層320は、ガラス基板310の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。本発明の実施例では、プライマー層320がガラス基板310の両面に形成されていることが図示されているが、これに限定されるものではない。即ち、プライマー層320は、ガラス基板310の一面及び他面の何れか一方の面にのみ形成されてもよい。
【0089】
プライマー層320は、優れた接着力を有するため、後で回路パターンをコア基板300に形成する際に、コア基板300と回路パターン(不図示)との接着力を向上させることができる。
【0090】
図7は、本発明の第3実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【0091】
図7を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、第3実施例によるコア基板300を形成することができる。
【0092】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー641と、第2供給ローラー642と、第1圧着ローラー741と、を含むものである。
【0093】
まず、第1供給ローラー641により、ガラス基板310を供給することができる。ガラス基板310は、柔軟性を有するガラス板である。
【0094】
第1供給ローラー641により、ガラス基板310をロールツーロール装置内に連続的に供給することができる。
【0095】
第1供給ローラー641によりガラス基板310を供給した後、第2供給ローラー642によりプライマー層320を供給することができる。この際、ガラス基板310の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層320を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー642は、ガラス基板310の両面にプライマー層320を供給することができる。
【0096】
ガラス基板310にプライマー層320を供給した後、プライマー層320をガラス基板310に圧着させることができる。プライマー層320とガラス基板310との圧着は、第1圧着ローラー741により行うことができる。第1圧着ローラー741により、ガラス基板310にプライマー層320を付着させたコア基板300を形成することができる。
【0097】
上記のようなロールツーロール装置及びロールツーロール法により、ガラス基板310及びプライマー層320を含む第3実施例によるコア基板300を形成することができる。
【0098】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、コア基板と回路パターンとの接着力が向上され、且つ厚さのばらつきが小さい第3実施例によるコア基板300を製作することができる。
【0099】
(第4実施例)
図8は、本発明の第4実施例によるコア基板を示した例示図である。
【0100】
図8を参照すれば、コア基板400は、ガラス基板410と、プライマー層420と、保護層440と、を含むものである。
【0101】
本発明の実施例によるガラス基板410は、柔軟性を有することができる。ガラス基板410が柔軟性を有することにより、ガラス基板410にプライマー層420を形成する際に、ロールツーロール法を適用することができる。ガラス基板410は、後で形成される回路パターン(不図示)の間を絶縁させる役割を果たすことができる。また、ガラス基板410は、剛性が大きく、温度及び湿度の変化による変形程度が小さい。したがって、ガラス基板410により、コア基板400及びコア基板400にビルドアップ層が形成された印刷回路基板の反りを減少させることができる。また、ガラス基板410が柔軟性を有することにより、脆性が低いため、外部の衝撃によって割れ難い。また、柔軟性を有するガラス基板410は、曲面を有する印刷回路基板に適用することができる。
【0102】
プライマー層420は、ガラス基板410の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。本発明の実施例では、プライマー層420がガラス基板410の両面に形成されていることが図示されているが、これに限定されるものではない。即ち、プライマー層420は、ガラス基板410の一面及び他面の何れか一方の面にのみ形成されてもよい。プライマー層420は、優れた接着力を有するため、後でコア基板400に回路パターンを形成する際に、コア基板400と回路パターン(不図示)との接着力を向上させることができる。
【0103】
保護層440は、ガラス基板410に形成されたプライマー層420の一面または他面に形成されることができる。本発明の実施例によれば、保護層440は、プライマー層420より小さい表面粗さを有することができる。このように保護層440が小さい表面粗さを有することにより、プライマー層420の表面粗さを減少させることができる。したがって、保護層440の小さい表面粗さにより、後で保護層440を除去してプライマー層420に回路パターン(不図示)を形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。例えば、保護層440は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層440の材質は、これに限定されず、プライマー層420を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。本発明の実施例によれば、保護層440により、後で行われる工程または異物によって、コア基板400が損傷することが防止される。
【0104】
図9は、本発明の第4実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【0105】
図9を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、第4実施例によるコア基板400を形成することができる。
【0106】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー651と、第2供給ローラー652と、第1圧着ローラー751と、を含むものである。
【0107】
まず、第1供給ローラー651により、ガラス基板410を供給することができる。ガラス基板410は、柔軟性を有するガラス板である。
【0108】
第1供給ローラー651により、ガラス基板410をロールツーロール装置内で連続的に供給することができる。
【0109】
第1供給ローラー651によりガラス基板410を供給した後、第2供給ローラー652によりプライマー層420を供給することができる。この際、ガラス基板410の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層420を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー652は、ガラス基板410の両面に位置してプライマー層420を供給することができる。
【0110】
本発明の実施例によると、プライマー層420の一面または他面には、保護層440を備えることができる。この保護層440により、後で行われる工程または異物によってプライマー層420が損傷することが防止される。本発明の実施例による保護層440は、プライマー層420より小さい表面粗さを有することができる。小さい表面粗さを有する保護層440をプライマー層420に付着させることにより、プライマー層420も小さい表面粗さを有することができる。したがって、プライマー層420の小さい表面粗さにより、後で回路パターンを形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。本発明の実施例によるプライマー層420は、保護層440の下にキャスト法により形成することができる。
【0111】
例えば、保護層440は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層の材質は、これに限定されず、プライマー層420を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。保護層440は、プライマー層420においてガラス基板410と接触される面の反対面に形成することができる。
【0112】
ガラス基板410に保護層440を備えたプライマー層420を供給した後、保護層440及びプライマー層420をガラス基板410に圧着させることができる。保護層440及びプライマー層420とガラス基板410との圧着は、第1圧着ローラー751により行うことができる。
【0113】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、コア基板と回路パターンとの接着力が向上され、且つ厚さのばらつきが小さい第4実施例によるコア基板400を製作することができる。
【0114】
図10は、本発明の第4実施例によるコア基板の他の製造方法を示した例示図である。
【0115】
図10を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、第4実施例によるコア基板400を形成することができる。
【0116】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー661と、第2供給ローラー662と、第3供給ローラー663と、第1圧着ローラー761と、第2圧着ローラー762と、を含むものである。
【0117】
まず、第1供給ローラー661により、ガラス基板410を供給することができる。ガラス基板410は、柔軟性を有するガラス板である。
【0118】
第1供給ローラー661により、ガラス基板410をロールツーロール装置内で連続的に供給することができる。
【0119】
第1供給ローラー661によりガラス基板410を供給した後、第2供給ローラー662によりプライマー層420を供給することができる。この際、ガラス基板410の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層420を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー662は、ガラス基板410の両面に位置してプライマー層420を供給することができる。
【0120】
プライマー層420をガラス基板410に供給した後、プライマー層420をガラス基板410に圧着させることができる。プライマー層420とガラス基板410との圧着は、第1圧着ローラー761により行うことができる。
【0121】
ガラス基板410にプライマー層420を圧着させた後、プライマー層420の一面または他面に保護層440を形成することができる。この際、第3供給ローラー663により保護層440を供給することができる。この保護層440により、後で行われる工程または異物によって、プライマー層420が損傷することが防止される。本発明の実施例による保護層440は、プライマー層420より小さい表面粗さを有することができる。小さい表面粗さを有する保護層440をプライマー層420に付着させることにより、プライマー層420も小さい表面粗さを有することができる。したがって、プライマー層420の小さい表面粗さにより、後で回路パターンを形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。例えば、保護層440は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層440の材質は、これに限定されず、プライマー層420を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。
【0122】
プライマー層420の一面または他面に保護層440を供給した後、第2圧着ローラー762により保護層440をプライマー層420に圧着させることができる。
【0123】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、コア基板と回路パターンとの接着力が向上され、且つ厚さのばらつきが小さい第4実施例によるコア基板400を製作することができる。
【0124】
(第5実施例)
図11は、本発明の第5実施例によるコア基板を示した例示図である。
【0125】
図11を参照すれば、コア基板500は、ガラス基板510と、プライマー層520と、感光性絶縁層530と、保護層540と、を含むものである。
【0126】
ガラス基板510は、柔軟性を有することができる。ガラス基板510が柔軟性を有することにより、ガラス基板510に感光性絶縁層530を形成する際に、ロールツーロール法を適用することができる。また、ガラス基板510は、光が透過されないガラス板であることができる。即ち、ガラス基板510は、後で感光性絶縁層530をパターニングするための露光工程を行う際に、光がガラス基板510を通過できない程度の透明度を有することができる。ガラス基板510は、後で形成される回路パターン(不図示)の間を絶縁させる役割を果たすことができる。また、ガラス基板510は、剛性が大きく、温度及び湿度の変化による変形程度が小さい。したがって、ガラス基板510により、コア基板500及びコア基板500にビルドアップ層が形成された印刷回路基板の反りを減少させることができる。また、ガラス基板510が柔軟性を有することにより、脆性が低いため、外部の衝撃によって割れ難い。また、柔軟性を有するガラス基板510は、曲面を有する印刷回路基板に適用することができる。
【0127】
プライマー層520は、ガラス基板510の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。本発明の実施例では、プライマー層520がガラス基板510の両面に形成されていることが図示されているが、これに限定されるものではない。即ち、プライマー層520は、ガラス基板510の一面及び他面の何れか一方の面にのみ形成されてもよい。
【0128】
プライマー層520は、優れた接着力を有するため、後で回路パターンをコア基板500に形成する際に、コア基板500と回路パターン(不図示)との接着力を向上させることができる。
【0129】
感光性絶縁層530は、プライマー層520の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面に形成されることができる。感光性絶縁層530は、露光が行われた領域が分解されるポジ型であってもよく、露光が行われた領域が硬化されるネガ型であってもよい。本発明の実施例によるコア基板500は、後で回路パターンが感光性絶縁層530に埋め込まれた形態に形成されることにより、アンダーカット、回路パターンの脱落などの不良を減少させることができる。
【0130】
保護層540は、感光性絶縁層530の一面または他面に形成されることができる。この保護層540は、後で行われる工程によるデントや異物から感光性絶縁層530を保護することができる。本発明の実施例によれば、保護層540は、感光性絶縁層530と接着される面が感光性絶縁層530より小さい表面粗さを有することができる。保護層540が小さい表面粗さを有することにより、感光性絶縁層530の表面粗さを減少させることができる。したがって、感光性絶縁層530の小さい表面粗さにより、後で保護層540を除去して回路パターンを形成する際に、微細な回路パターンを具現することが可能である。例えば、保護層540は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層540の材質は、これに限定されず、感光性絶縁層530を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。
【0131】
図12は、本発明の第5実施例によるコア基板の製造方法を示した例示図である。
【0132】
図12を参照すれば、ロールツーロール装置を用いて、第5実施例によるコア基板500を形成することができる。
【0133】
本発明の実施例によるロールツーロール装置は、第1供給ローラー671と、第2供給ローラー672と、第3供給ローラー673と、第4供給ローラー674と、第1圧着ローラー771と、第2圧着ローラー772と、第3圧着ローラー773と、を含むものである。
【0134】
まず、第1供給ローラー671により、ガラス基板510を供給することができる。ガラス基板510は、柔軟性を有するガラス板である。また、ガラス基板510は、透明度が低いガラス板であることができる。即ち、ガラス基板510は、後で感光性絶縁層530をパターニングするための露光工程を行う際に、光がガラス基板510を通過できない程度の透明度を有することができる。
【0135】
第1供給ローラー671により、ガラス基板510をロールツーロール装置内で連続的に供給することができる。本発明の実施例によれば、ガラス基板510は、柔軟性を有するため、ロールツーロール工程に好適である。
【0136】
第1供給ローラー671によりガラス基板510を供給した後、第2供給ローラー672によりプライマー層520を供給することができる。この際、ガラス基板510の一面及び他面の少なくとも何れか一方の面にプライマー層520を供給することができる。本発明の実施例によれば、第2供給ローラー672は、ガラス基板510の両面にプライマー層520を供給することができる。
【0137】
ガラス基板510にプライマー層520を供給した後、プライマー層520をガラス基板510に圧着させることができる。プライマー層520とガラス基板510との圧着は、第1圧着ローラー771により行うことができる。
【0138】
ガラス基板510にプライマー層520を圧着させた後、プライマー層520の一面または他面に感光性絶縁層530を供給することができる。この際、第4供給ローラー674により感光性絶縁層530をプライマー層520に供給することができる。
【0139】
第4供給ローラー674により感光性絶縁層530を供給した後、感光性絶縁層530をプライマー層520に圧着させることができる。プライマー層520と感光性絶縁層530との圧着は、第3圧着ローラー773により行うことができる。
【0140】
プライマー層520に感光性絶縁層530を圧着させた後、感光性絶縁層530の一面または他面に保護層540を供給することができる。この際、第3供給ローラー673により保護層540を供給することができる。この保護層540により、後で行われる工程または異物によって感光性絶縁層530が損傷することが防止される。本発明の実施例による保護層540は、感光性絶縁層530より小さい表面粗さを有することができる。小さい表面粗さを有する保護層540を感光性絶縁層530に付着させることにより、感光性絶縁層530も小さい表面粗さを有することができる。例えば、保護層540は、ポリイミドフィルムまたはPETフィルムで形成することができる。しかし、保護層540の材質は、これに限定されず、感光性絶縁層530を保護することができるものであれば、当業者によって容易に変更及び適用することができる。
【0141】
感光性絶縁層530の一面または他面に保護層540を供給した後、第2圧着ローラー772により、保護層540を感光性絶縁層530に圧着させることができる。
【0142】
本発明の実施例では、第3供給ローラー673及び第2圧着ローラー772により保護層540を感光性絶縁層530上に形成することを説明したが、これに限定されるものではない。
【0143】
例えば、感光性絶縁層530に予め保護層540を形成することができる。この際、感光性絶縁層530を保護層540の下にキャスト法により形成することができる。
【0144】
上記のように保護層540が形成された感光性絶縁層530を、第4供給ローラー674及び第3圧着ローラー773により、プライマー層520に供給及び圧着させることができる。即ち、感光性絶縁層530に予め保護層540を形成することで、プライマー層520に感光性絶縁層530及び保護層540を同時に形成することができる。
【0145】
上記のように、ロールツーロール装置及びロールツーロール法を用いることにより、微細な回路パターンを容易に形成することができあり、コア基板と回路パターンとの接着力が向上され、且つ厚さのばらつきが小さい第5実施例によるコア基板500を製作することができる。
【0146】
本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、ガラス基板が柔軟性を有することにより、コア基板またはコア基板上にビルドアップ層が形成された印刷回路基板の反りを減少させることができる。また、本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、ガラス基板が柔軟性を有することにより、コア基板が外部の衝撃によって割れ難く、曲面を有する印刷回路基板に適用することができる。また、本発明の実施例によるコア基板及びコア基板の製造方法によれば、プライマー層によってコア基板と回路パターンとの接着力が向上され、感光性絶縁層によって回路パターンのアンダーカット及び回路パターンの脱落などを減少させることができる。
【0147】
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、該当分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想内にての変形や改良が可能であることは明白であろう。
【0148】
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0149】
本発明は、コア基板及びコア基板の製造方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0150】
100、200、300、400、500 コア基板
110、210、310、410、510 ガラス基板
130、230、530 感光性絶縁層
240、440、540 保護層
320、420、520 プライマー層
611、621、631、641、651、661、671 第1供給ローラー
612、622、632、642、652、662、672 第2供給ローラー
633、663、673 第3供給ローラー
674 第4供給ローラー
711、721、731、741、751、761、771 第1圧着ローラー
732、762、772 第2圧着ローラー
773 第3圧着ローラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12