【解決手段】ソケット回転モータ3の駆動を受けて回転しボルトの頭部に嵌合可能なソケット1と、このソケット1に内包されたマグネット2と、前記ソケット1を回転自在に支持するとともにワークWに接近あるいは離反する方向へ移動可能なソケット昇降手段10と、前記ソケット回転モータ3および前記ソケット昇降手段10をそれぞれ駆動制御する制御装置40とを備えており、さらに、前記ボルトの軸部を一対の開閉自在な爪50により把持するチャックユニット20を備えて成る。また、前記爪50は、ボルトの頭部の座面を支持する座面当接面51a,52aと、前記軸部を把持する軸部把持面51b,52bとを備えているため、把持した前記ボルトとソケットとの偏心が極めて少なく、ソケット1とボルトの頭部とがスムーズに嵌合する。
回転駆動源の駆動を受けて回転し締結部品の頭部に嵌合可能な嵌合穴を備えたソケットと、このソケットに内包され前記締結部品を磁力により吸着するマグネットと、前記ソケットを回転自在に支持するとともにワークに接近あるいは離反する方向へ移動自在なソケット昇降手段と、前記回転駆動源および前記ソケット昇降手段をそれぞれ駆動制御する制御装置とを備え、前記マグネットに吸着した前記締結部品をワークに締結するボルト締結機において、
前記ソケットの移動経路上に配された開閉自在な一対の爪を備えたチャックユニットと、
このチャックユニットを前記ソケットの昇降する方向に沿って移動自在なチャック昇降手段とを備え、
前記爪は、これを閉じることで前記締結部品の軸部に当接する把持面を形成して成ることを特徴とするボルト締結機。
前記チャックユニットは、前記制御装置に接続され前記爪を開閉する開閉手段と、この開閉手段に接続され前記ソケットの延びる方向と並行に配された摺動シャフトと、この摺動シャフトに挿通したばねと、前記挿通シャフトの一端に固定したドグと、前記ばねの付勢力を受ける前記ドグを所定の位置で検出するソケット嵌合センサとを備えて成り、
前記制御装置は、前記回転駆動源および前記ソケット昇降手段を駆動して前記ソケットを回転させつつ所定の位置まで移動させた後、前記ソケット嵌合センサの出力信号に基づき前記ソケットと前記締結部品の頭部との嵌合あるいは未嵌合を判断し、嵌合と判断すれば前記回転駆動源を駆動停止させ、前記ソケット昇降手段および前記チャック昇降手段を駆動して前記爪に把持した前記締結部品を前記ソケットに嵌合させたまま所定の位置まで移動させ、前記ソケット昇降手段および前記チャック昇降手段を駆動停止させた後、前記開閉手段を駆動して前記爪を開き、前記ソケット昇降手段および前記回転駆動源をそれぞれ駆動して前記締結部品をワークに締結する制御をして成ることを特徴とする請求項1に記載のボルト締結機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のボルト締結機は、前記挿通穴の直径が前記軸部の直径よりも大きく設定されているため、前記挿通穴と前記軸部との間には隙間が生じる。したがって、回転した前記ソケットが前記ボルトの頭部に嵌合する際、前記ボルトが前述した隙間だけ移動し易く、前記ボルトが前記挿通穴の軸線に対して偏心することになる。このため、従来のボルト締結機は、前記ソケットと前記ボルトとの嵌合に時間を要し、ソケットがボルトの頭部に嵌合し難い問題があった。また、前記軸部の長いボルトであれば、前述の隙間によってボルトの軸線が挿通穴の軸線に対して傾くことになる。これにより、前記ボルトは、その先端がワークの下穴から大きく位置ズレするため、前記下穴に挿入されない問題もあった。さらに、従来のボルト締結機は、前述のように嵌合に時間を要するため、前記ソケットと前記頭部との当接時間が長く、前記ソケットの過度な摩耗あるいはボルトの頭部が傷付き易いという問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて創成されたものであり、ソケットとボルトとの嵌合を効率よく行えるボルト締結機の提供を目的とする。
【0006】
この目的を達成するため、本発明のボルト締結機は、回転駆動源の駆動を受けて回転し締結部品の頭部に嵌合可能な嵌合穴を備えたソケットと、このソケットに内包され前記締結部品を磁力により吸着するマグネットと、前記ソケットを回転自在に支持するとともにワークに接近あるいは離反する方向へ移動自在なソケット昇降手段と、前記回転駆動源および前記ソケット昇降手段をそれぞれ駆動制御する制御装置とを備え、前記マグネットに吸着した前記締結部品をワークに締結するボルト締結機において、前記ソケットの移動経路上に配された開閉自在な一対の爪を備えたチャックユニットと、このチャックユニットを前記ソケットの昇降する方向に沿って移動自在なチャック昇降手段とを備え、前記爪は、これを閉じることで前記締結部品の軸部に当接する把持面を形成して成ることを特徴とする。なお、前記チャックユニットは、前記制御装置に接続され前記爪を開閉する開閉手段と、この開閉手段に接続され前記ソケットの延びる方向と並行に配された摺動シャフトと、この摺動シャフトに挿通したばねと、前記挿通シャフトの一端に固定したドグと、前記ばねの付勢力を受ける前記ドグを所定の位置で検出するソケット嵌合センサとを備えて成り、前記制御装置は、前記回転駆動源および前記ソケット昇降手段を駆動して前記ソケットを回転させつつ所定の位置まで移動させた後、前記ソケット嵌合センサの出力信号に基づき前記ソケットと前記締結部品の頭部との嵌合あるいは未嵌合を判断し、嵌合と判断すれば前記回転駆動源を駆動停止させ、前記ソケット昇降手段および前記チャック昇降手段を駆動して前記爪に把持した前記締結部品を前記ソケットに嵌合させたまま所定の位置まで移動させ、前記ソケット昇降手段および前記チャック昇降手段を駆動停止させた後、前記開閉手段を駆動して前記爪を開き、前記ソケット昇降手段および前記回転駆動源をそれぞれ駆動して前記締結部品をワークに締結する制御をして成ることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明のボルト締結機は、前記爪が前記ボルトの軸部に当接し、前記ボルトをほぼ垂直な姿勢で把持するため、把持された前記ボルトは、その軸線が前記ソケットの軸線に対して偏心し難く、しかも傾くことがない。よって、本発明のボルト締結機は、前記ソケットとボルトの頭部との嵌合を効率よく行えるとともに、ボルトの前記下穴への挿入不良を低減できる利点がある。また、本発明のボルト締結機は、ソケットと前記頭部との嵌合を効率よく行えるため、回転する前記ソケットを前記頭部に当接させた状態で空転する時間を低減できる。よって、本発明のボルト締結機は、前記ソケットの過度な摩耗あるいは前記頭部を傷付ける問題を低減できる利点もある。
【0008】
また、本発明のボルト締結機は、チャックユニットに前記ばねを配して成り、このばねがソケットの昇降する方向に撓むように構成されている。これにより、前記チャックユニットをワークの上空に停止させ前記ソケットを下降させた時、前記ソケットがボルトの頭部に嵌合しなくても、前記爪が下方へ平行に移動する。よって、前記チャックユニットは、前記ソケットの推力を受けることがないため、チャックユニットを支持する部位に過大な曲げモーメントを生じない利点もある。さらに、本発明のボルト締結機は、前記ソケット嵌合確認センサの出力信号に基づき、ボルトの頭部にソケットが嵌合したことを検出できるため、嵌合した時点で次の締結工程へ進むことができる。よって、未嵌合のまま次の締結工程へ進むことがないため、締結作業を効率よく行える利点もある。また、本発明のボルト締結機は、前記ソケットと前記爪とを同一速度で下降できるため、ボルトとソケットの嵌合状態を維持したまま前記ボルトをワークへ挿入できる。したがって、前記ボルトの先端が前記めねじに到達すれば、前記ボルトを傾けることなくしかも、このボルトを即座にワークへ螺入できる利点もある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のボルト締結機について、
図1ないし
図5を用いて以下に説明する。本発明のボルト締結機は、締結部品の一例であるボルト60の頭部61に嵌合可能なソケット1に回転を付与する回転駆動源の一例であるACサーボモータ(以下、ソケット回転モータ3という)と、前記ソケット1に内包されこのソケット1に嵌合した前記ボルト60の頭部61に当接可能なマグネット2と、前記ソケット1を回転自在に支持しかつこれを昇降可能なソケット昇降手段10と、前記ソケット回転モータ3およびソケット昇降手段10をそれぞれ駆動制御する制御装置40と、を備えてなる。また、本発明のボルト締結機は、前記ボルト60の軸部62を一対の爪51,52により把持するチャックユニット20を前記ソケット1の移動路上に配して成る。
【0011】
前記ソケット1は、ボルト60の頭部61に嵌合可能な嵌合穴1aと、この嵌合穴1aの奥に圧入あるいは固着されたマグネット2とから構成されており、ソケット1の上方に配された前記ソケット回転モータ3の駆動を受けて回転可能に構成される。また、前記ソケット回転モータ3は、これを支持するモータ取付板4に支持されている。
【0012】
前記ソケット昇降手段10は、回転駆動源の一例であるACサーボモータ(以下、ソケット昇降ソケット昇降モータ11という)と、このソケット昇降モータ11に接続されたボールねじ12と、このボールねじ12に螺合した可動ナット13とを備えて成る。また、前記可動ナット13は、前記モータ取付板4に回転自在に配されているため、前記ソケット昇降モータ11の駆動により前記ボールねじ12に沿って前記モータ取付板4と一体に移動する。よって、前記モータ取付板4は、前記ソケット1と一体に昇降する。
【0013】
前記チャックユニット20は、前記爪51,52を開閉する開閉手段の一例であるエアチャック21と、このエアチャック21を接続した支持板23と、この支持板23の一端から上方へ延びるように配された摺動シャフト24と、この摺動シャフト24を挿通し摺動自在なブッシュ26と、このブッシュ26を固定したブッシュ取付板25と、前記摺動シャフト24の他端に固定したドグ27と、前記摺動シャフト24に挿通され前記ドグ27を上方に付勢するばね28と、このばね28に付勢されたドグ27を検出するソケット嵌合確認センサ29とを備えて成る。これにより、前記チャックユニット20は、
図2に示すように前記爪51,52が前記ソケット1によって下方へ押された場合であっても、前記ばね28が撓むため、前記爪51,52、前記エアチャック21、前記支持板23、前記摺動シャフト24、前記ドグ27が一体に下方へ摺動する。よって、前記ブッシュ取付板25には、前述の下方へ押される力がほとんど作用しないため、ブッシュ取付板25に配された後述する可動ナット33に曲げモーメントが作用することもない。
【0014】
前記エアチャック21は、その内部に圧縮空気を供給することで動作可能に構成されており、前記爪51,52を取り付け可能な可動部を備えている。また、前記エアチャック21は、前述した可動部の可動状態を検出するシリンダスイッチ(図示せず)を備えており、このシリンダスイッチが後述する制御装置に接続されている。
【0015】
また、前記チャックユニット20は、前述したソケット昇降手段10と同様の構成から成るチャック昇降手段30に連結されており、このチャック昇降手段30は、回転駆動源の一例であるACサーボモータ(以下、チャック昇降モータ31という)と、このチャック昇降モータ31に接続されたボールねじ32と、このボールねじ32に螺合した可動ナット33とを備えて成る。また、前記可動ナット33は、前記ブッシュ取付板25に回転自在に配されているため、前記チャック昇降モータ31の駆動により前記ボールねじ32に沿って前記ブッシュ取付板25と一体に移動する。よって、前記ブッシュ取付板25は、前記チャックユニット20と一体に昇降する。
【0016】
また、前記爪51,52は、前記エアチャック21の可動部にそれぞれ固定されており、エアチャック21の駆動を受けて
図1(b)に示すように所定の寸法だけ開いたり、あるいは閉じたり動作可能に構成される。さらに、前記爪51,52は、前記頭部61の座面に当接する座面当接面51a,52aと、前記軸部62に当接する軸部把持面51b,52bとをそれぞれ備えて成る。
【0017】
前記座面当接面51a,52aは、同一の高さとなるように形成されており、前記ソケット1と前記頭部61とが嵌合した際、前記ソケット1の先端が干渉しないように構成される。よって、
図3に示すように前記ソケット1と前記頭部61とが嵌合している時、前記ソケット1が爪51,52にそれぞれ乗り上げることはない。
【0018】
また、前記軸部把持面51bは、前記座面当接面51aに対して垂直な面に形成される一方、前記軸部把持面52bは、前記軸部62に沿って延びるV溝に形成されている。したがって、前記ボルト60は、前記軸部把持面52bのV溝によってセンタリングされ、前記軸部把持面51b,52bで狭持されるので、前記ボルト60の軸部62は、前記ソケット1の軸線に対して一致しやすく偏心し難い。また、前記軸部把持面51b,52bに把持されたボルト60は、垂直な座面当接面51aに当接しているため、その軸線がソケット1の軸線に対して傾き難い。
【0019】
なお、前記爪51,52は、ボルト60が無い状態で閉じれば、
図1(b)に示す幅寸法W1よりも小さな幅寸法となるように設定されている。よって、前記爪51,52は、閉じることで前記ボルト60の軸部62を確実に把持するよう構成されている。一方、前記爪51,52が開いた幅寸法W2は、前記ソケット1に干渉しない寸法に設定されている。よって、前記爪51,52は、開くことで下降する前記ソケット1に干渉することがないように構成されている。
【0020】
前記制御装置40は、前記ソケット回転モータ3、前記ソケット昇降モータ11、前記チャック昇降モータ31を予め設定した回転数およびトルクに基づいてそれぞれ個別に駆動制御して成る。また、前記ソケット回転モータ3、前記ソケット昇降モータ11、前記チャック昇降モータ31は何れもACサーボモータであるため、これらに内蔵されたエンコーダからの信号を前記制御装置40で受け取っている。これにより、制御装置40は、予め設定されている前記回転角度に基づいて前記ソケット昇降モータ11、前記チャック昇降モータ31をそれぞれ駆動制御できるため、前記ボールねじ13,33の回転角度から前記ソケット1を所定の高さまで下降させることができる。
【0021】
また、前記制御装置40は、前記ソケット嵌合確認センサ29および前記シリンダスイッチを接続して成る。このため、前記ソケット嵌合確認センサ29は、
図2に示すように前記ソケット1が前記爪51,52に把持したボルト60の頭部61と嵌合しない場合であれば、前記ドグ27を検出しない一方、
図3に示すように嵌合した場合であれば、前記ソケット嵌合確認センサ29が前記ドグ27を検出する。つまり、前記制御装置40は、ソケット1を把持したボルト60の頭部61に嵌合可能な高さまで下降させた後、前記ソケット嵌合確認センサ29の出力信号に基づきソケット1と前記頭部61との嵌合あるいは未嵌合を判断できるように構成される。
【0022】
前記ボルト60を螺入するワークWは、前記ボルト60の軸部62が通過可能な下穴Wsと、前記軸部62に形成されたねじが螺合するめねじWtとを備えており、図示しないクランプ等に固定されている。
【0023】
次に、本発明のボルト締結機の作用について説明する。本発明のボルト締結機は、前記爪51,52をボルトストッカ(図示せず)へ移動させ、前記ボルトストッカに支持されているボルト60を前記爪51,52により把持し、
図1に示すように前記ボルト60をワークWの上空に位置させる。次に、前記制御装置40は、前記ソケット回転モータ3および前記ソケット昇降モータ11をそれぞれ駆動制御し、前記ソケット1を回転させつつ所定の高さまで下降させる。この時、下降したソケット1は、
図2および
図3に示すように前記チャックユニット20によって保持されているボルト60の頭部61に確実に嵌合する高さとなっている。この下降量の設定は、前記制御装置40に予め設定されており、この設定に達することで前記ソケット昇降モータ11の駆動のみが前記制御装置40によって停止される。
【0024】
この時、ソケット1の前記嵌合穴1aと前記頭部61との位相が一致していない場合は、
図2に示すようにソケット1が頭部61に未嵌合となり、前記ソケット嵌合センサ29が前記ドグ27を検出しない。つまり、前記ボルト60は、前記ソケット1に下方へ押し付けられるため、前記ばね28が撓んで爪51,52が前記ブッシュ取付板25に対して下方へ相対移動する。これにより、ソケット1の推力が前記ブッシュ取付板25に直接作用することがないため、前記ブッシュ取付板25に配された可動ナット33には過大な曲げモーメント等の応力が加わらない。よって、前記可動ナット33を強く前記ボールねじ32に押し付けることを低減できるので、これによる設備の故障等も低減する。
【0025】
また、前述のように未嵌合状態であっても前記ソケット回転モータ3は、前記制御装置40によって引き続き駆動されているため、
図3に示すように前記ボルト60の頭部61と前記嵌合穴1aとの位相が一致する。これにより、前記ばね28の付勢力を受けている前記爪51,52が上方へ移動し、前記ソケット1が前記頭部61に嵌合する。この時、前記ドグ27は、常時の位置に移動するため、前記ソケット嵌合確認センサ29から前記ドグ27を検出した旨の信号が前記制御装置40に送られる。これにより、制御装置40は、前記ソケット回転モータ3の駆動を停止するように制御する。
【0026】
次に、前記制御装置40は、前記ソケット昇降モータ11および前記チャック昇降モータ31を同時に駆動して前記ソケット1および前記チャックユニット20をそれぞれ同一速度で所定の高さまで下降させ、前記ソケット昇降モータ11および前記チャック昇降モータ31を駆動停止する。これにより、ボルト締結機は、
図4に示すようにボルト60を前記ソケット1に嵌合させた状態を保って下穴Wsへ挿入することができる。なお、前記ソケット1および前記チャックユニット20を一体に下降させる高さは、把持したボルト60の先端が前記下穴Wsに挿通されかつ前記めねじWtに当接しない位置に設定されていれば良い。
【0027】
ここで、前記制御装置40は、前記電磁弁を駆動して前記エアチャック21に圧縮空気を供給するように制御するため、前記爪51,52は、閉じた状態から開く方向へ動作する。また、この時、前記ボルト60は、その頭部61が前記マグネット2に当接し前記マグネット2の磁力によって吸着されているため、前記ボルト60が前記ソケット1から嵌合を解かれて下方へ落下することはない。
【0028】
制御装置40は、前記エアチャック21の前記シリンダスイッチからの信号を受けて前記爪51,52が完全に開いたことを認識すれば、前記ソケット回転モータ3および前記ソケット昇降モータ11をそれぞれ駆動する。この時、前記爪51の軸部把持面51bおよび前記爪52の軸部把持面52bの隙間は、
図1(b)に示す幅寸法W2となっているため、前記ソケット1は、前記爪51,52にそれぞれ干渉することなく回転しつつ下降する。よって、前記ボルト60は、前記ソケット1との嵌合を解かれることなく即座に前記めねじWtに螺入される。この時、前記ソケット回転モータ3は、前記制御装置40に予め設定されているトルクに基づいて駆動するので、ボルト締結機は、前記ボルト60を所定のトルクで締結できる。