【解決手段】本発明の通信システムは、通信ネットワークに接続された情報処理装置と、近距離無線ネットワークにて情報処理装置と接続されたウェアラブル端末と、を備える。そして、上記ウェアラブル端末は、選択したアドレスデータを送信先として、選択したメッセージ構成データからなるメッセージデータを送信する指示を情報処理装置に対して送信し、上記情報処理装置は、ウェアラブル端末からの送信指示に応じてメッセージデータを通信ネットワークを介して他の装置に送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、携帯電話機は、いわゆるスマートフォンと呼ばれるタッチパネル式ディスプレイを備えたものが主流となり、ディスプレイが大型化している。このため、上述したようにメッセージの送受信を頻繁に行うユーザにとっては、カバンや衣類のポケットなどに収容している携帯電話機を取り出すことに手間がかかる、という問題が生じる。
【0005】
また、近年では、ユーザが身体に身に付けることが可能なウェアラブル端末も開発されている。例えば、特許文献1には、腕時計型のウェアラブル端末が開示されており、当該ウェアラブル端末にて音声通話を実現することが記載されている。
【0006】
しかしながら、上述した腕時計型のようなウェアラブル端末では、操作部が小さく、メッセージの送受信に使用することが困難となる、という問題が生じる。また、構成する電子部品が小型化されているため、処理性能や通信機能の低下が懸念され、メッセージの送受信ができないおそれがある。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、手間がかからずメッセージの送受信が可能な通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態である通信システムは、
通信ネットワークを介して接続される他の装置とメッセージデータの送受信が可能な情報処理装置と、
前記通信ネットワークとは異なる近距離無線ネットワークにて前記情報処理装置と近距離無線通信によるデータ通信が可能であり、ユーザが身体に装着可能なウェアラブル端末と、を備える。
【0009】
そして、前記情報処理装置は、
前記メッセージデータの送信先となるアドレスデータ、及び、前記メッセージデータを構成するメッセージ構成データ、を記憶するデータ記憶部と、
前記アドレスデータ及び前記メッセージ構成データを、前記ウェアラブル端末に対して前記近距離無線ネットワークを介して送信する選択データ送信部と、
前記ウェアラブル端末を送信先とした前記メッセージデータを前記通信ネットワークを介して受信した場合に、当該メッセージデータを前記ウェアラブル端末に前記近距離無線ネットワークを介して送信すると共に、前記ウェアラブル端末から前記アドレスデータを送信先として前記メッセージデータを送信する指示を前記近距離無線ネットワークを介して受けた場合に、当該アドレスデータを送信先として前記メッセージデータを前記通信ネットワークを介して他の装置に送信するメッセージデータ送受信部と、を備える。
【0010】
さらに、前記ウェアラブル端末は、
表示部と操作部とを備えると共に、
前記情報処理装置から前記近距離無線ネットワークを介して送信された前記アドレスデータ及び前記メッセージ構成データを受信し、ユーザにて選択可能なよう前記表示部に表示する選択データ表示処理部と、
前記操作部を介してユーザから入力された、前記アドレスデータの選択、及び、前記メッセージ構成データの選択、を受け付けて、当該選択されたアドレスデータを送信先として前記選択されたメッセージ構成データからなる前記メッセージデータを送信する指示を、前記情報処理装置に対して前記近距離無線ネットワークを介して送信するメッセージ送信指示部と、
前記情報処理装置から前記近距離無線ネットワークを介して受信した、自端末が送信先である前記メッセージデータを前記表示部に表示するメッセージ表示処理部と、を備えた、
という構成を取る。
【0011】
上記発明によると、ユーザが所有する情報処理装置を介して、ユーザが身に付けるウェアラブル端末によるメッセージの作成や表示を行うことができる。つまり、通信ネットワークを介した他の装置とのメッセージデータの送受信は、通信ネットワークを介した通信機能を有する情報処理装置にて行われ、メッセージの作成や表示のみをウェアラブル端末が行う。そして、ユーザは、ウェアラブル端末にてアドレスデータやメッセージ構成データの選択を行うだけでよいため、ウェアラブル端末の構成の簡素化を図ることができる。このように、ユーザは、常に身に付けている簡易な構成のウェアラブル端末にてメッセージの送受信を行うことができるため、手間がかからず、容易にメッセージのやり取りを行うことができる。
【0012】
また、上記通信システムでは、
前記メッセージ構成データは、予め設定された複数の画像データからなり、
前記ウェアラブル端末が有する前記メッセージ送信指示部は、前記メッセージ構成データである複数の画像データのうち、1つあるいは複数の画像データの選択を受け付けることにより、1つの画像データあるいは複数の画像データの組み合わせによる前記メッセージデータの送信を指示する、
という構成を取る。
【0013】
また、上記通信システムでは、
前記メッセージ構成データである画像データは、アイコン画像データと背景画像データとからなり、
前記ウェアラブル端末が有する前記メッセージ送信指示部は、選択された前記アイコン画像データと前記背景画像データとを重ね合わせて表示される前記メッセージデータの送信を指示する、
という構成を取る。
【0014】
これにより、予め用意された画像データをユーザが選択する操作のみでメッセージデータを作成することができるため、簡易な構成のウェアラブル端末であってもユーザは容易にメッセージを作成することができる。また、画像データの組み合わせや重ね合わせでメッセージデータを構成できるため、簡易な操作及び少ない情報で様々なメッセージデータを作成することができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0015】
また、上記通信システムでは、
前記ウェアラブル端末が有する前記メッセージ表示処理部は、前記メッセージデータを過去に送受信した前記アドレスデータの一覧を前記表示部に表示すると共に、当該表示されているアドレスデータが前記操作部を介して選択された場合に、当該選択されたアドレスデータの相手と送受信した前記メッセージデータの一覧を前記表示部に表示する、
という構成を取る。
【0016】
また、上記通信システムでは、
前記情報処理装置は、ユーザが携帯することが可能な携帯型情報処理端末であり、
前記ウェアラブル端末は、ユーザの手首に巻き付けて装着可能なよう形成されると共に、当該ウェアラブル端末の前記表示部は、ユーザの手首への巻き付け方向に沿って長手方向が位置する細長い形状に形成され、当該長手方向が表示されるデータの横方向に位置しており、
前記ウェアラブル端末が有する前記メッセージ表示処理部は、前記アドレスデータあるいは前記メッセージデータを前記表示部の長手方向にスクロールして表示する、
という構成を取る。
【0017】
また、上記通信システムでは、
前記ウェアラブル端末が有する前記メッセージ表示処理部は、前記メッセージデータを過去に送受信した前記アドレスデータ、前記メッセージデータを過去に送受信していない前記アドレスデータ、の順に、当該アドレスデータを前記表示部にスクロールして表示する、
という構成を取る。
【0018】
これにより、ウェアラブル端末は、手首に巻き付けて装着することができ、その巻き付け方向に沿った細長い形状に表示部が形成されているため、小型でユーザが身に付けやすいものとなっている。そして、このように小型な構成であっても、アドレスデータの一覧やメッセージデータの一覧を、表示部の長手方向にスクロールして表示することで、視認性の向上を図ることができる。このとき、過去にメッセージデータを送受信したアドレスデータを、過去に送受信していないものよりも先に表示することで、メッセージのやり取りが容易となる。
【0019】
また、本発明の他の形態である通信方法は、
通信ネットワークを介して接続される他の装置とメッセージデータの送受信が可能な情報処理装置と、
前記通信ネットワークとは異なる近距離無線ネットワークにて前記情報処理装置と近距離無線通信によるデータ通信が可能であり、ユーザが身体に装着可能なウェアラブル端末と、を備えた通信システムによる通信方法であって、
前記情報処理装置が、前記メッセージデータの送信先となるアドレスデータ、及び、前記メッセージデータを構成するメッセージ構成データ、を記憶するデータ記憶工程と、
前記情報処理装置が、前記アドレスデータ及び前記メッセージ構成データを、前記ウェアラブル端末に対して前記近距離無線ネットワークを介して送信する選択データ送信工程と、
前記ウェアラブル端末が、前記情報処理装置から前記近距離無線ネットワークを介して送信された前記アドレスデータ及び前記メッセージ構成データを受信し、ユーザにて選択可能なよう表示部に表示する選択データ表示工程と、
前記ウェアラブル端末が、操作部を介してユーザから入力された、前記アドレスデータの選択、及び、前記メッセージ構成データの選択、を受け付けて、当該選択されたアドレスデータを送信先として前記選択されたメッセージ構成データからなる前記メッセージデータを送信する指示を、前記情報処理装置に対して前記近距離無線ネットワークを介して送信するメッセージ送信指示工程と、
前記情報処理装置が、前記ウェアラブル端末から前記アドレスデータを送信先として前記メッセージデータを送信する指示を前記近距離無線ネットワークを介して受けた場合に、当該アドレスデータを送信先として前記メッセージデータを前記通信ネットワークを介して他の装置に送信するメッセージデータ送信工程と、を有する。
【0020】
さらに、上記通信方法では、
前記情報処理装置が、前記ウェアラブル端末を送信先とした前記メッセージデータを前記通信ネットワークを介して受信した場合に、当該メッセージデータを前記ウェアラブル端末に前記近距離無線ネットワークを介して送信するメッセージデータ受信工程と、
前記ウェアラブル端末が、前記情報処理装置から前記近距離無線ネットワークを介して受信した、自端末が送信先である前記メッセージデータを前記表示部に表示するメッセージ表示工程と、を有する。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザが身に付けることが可能であり、手間がかからずメッセージの送受信が可能な通信システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図8を参照して説明する。
図1乃至
図3は、通信システムの構成を説明するための図である。
図4乃至
図6は、ウェアラブル端末の表示動作を説明するための図である。
図7乃至
図8は、通信システムの動作を説明するための図である。
【0024】
本実施形態における通信システムは、ユーザP1が所有する携帯電話機1と、ウェアラブル端末2と、によって構成される。なお、
図1に示す例では、各ユーザP1,P2がそれぞれ、携帯電話機1,101とウェアラブル端末2,102とを備えている場合を図示している。
【0025】
携帯電話機1は、例えばスマートフォンである。携帯電話機1は、携帯電話回線である無線通信N2にて図示しない携帯基地局に接続し、インターネット網などの通信網N1に接続可能である。これにより、携帯電話機1は、他のユーザP2の携帯端末101と、無線通信N2及び通信網N1からなる通信ネットワークを介して、後述するように相互にメッセージデータの送受信が可能である。
【0026】
但し、上記携帯電話機1は、スマートフォンではない一般的な携帯電話機や、通話機能を有しておらずデータ通信のみが可能な情報処理端末、あるいは、固定設置されたコンピュータであってもよい。つまり、通信システムを構成する携帯電話機1は、いかなる情報処理装置であってもよい。また、携帯電話機1などの情報処理装置は、無線通信N2に限らず、いかなる通信回線を利用して通信網N1に接続してもよい。
【0027】
また、上記ウェアラブル端末2は、
図2(B)に示すように、ユーザP1が手首に巻き付けて装着可能に形成されている。つまり、ウェアラブル端末2は、腕時計あるいはブレスレットと同様に、環状に形成されている。具体的に、ウェアラブル端末2は、まず、
図2(B)に示すように、手首に巻き付けられるバンド35に、所定の厚みを有する長方形状の端末本体30を備えている。この端末本体30は、その長辺方向がバンド35の巻き付け方向に沿って位置して配置されている。
【0028】
そして、
図2(A)に示すように、端末本体30の表面には、ディスプレイ31(表示部21)が設けられている。ディスプレイ31は、端末本体30の外形と同様に長方形形状といった細長い形状に形成されており、その長手方向がバンド35の巻き付け方向に沿って位置している。そして、ディスプレイ31は、長手方向が横方向となり、当該横方向に文字列や情報が連なって表示されることとなる。
【0029】
また、
図2(A)に示すように、ウェアラブル端末2は、その表面に光で所定の情報の報知を行うLED32(報知部)を備えている。この他、図示しないが、ウェアラブル端末2は、バイブレータやスピーカなどの他の報知手段を備えている。
【0030】
また、
図2(A),(B)に示すように、端末本体30の側面には、決定ボタン33や戻るボタン34といった複数のボタン(操作部22)が設けられている。なお、上述したディスプレイ31は、タッチパネル式のディスプレイである。このため、ディスプレイ31は、当該ディスプレイの表面に対するユーザの指などによるタッチ動作やスライド動作などの操作入力を受け付ける操作部22としても機能する。
【0031】
そして、上記携帯電話機1及びウェアラブル端末2は、例えばbluetoothといった近距離無線通信ネットワークN3で相互に近距離無線通信によるデータ通信が可能なよう、近距離無線通信部(図示せず)を備えている。この近距離無線通信ネットワークN3は、上述した携帯電話機1が他の携帯電話機101と通信を行うために接続する通信ネットワークN1,N2とは異なる。
【0032】
次に、上述した携帯電話機1及びウェアラブル端末2の具体的な構成及び動作について、主に
図3乃至
図8を参照して説明する。
【0033】
携帯電話機1は、演算装置と記憶装置とを備えた情報処理装置であり、
図3に示すように、演算装置にプログラムが組み込まれることで構築された、データ登録部11、選択データ送信部13、メッセージデータ送受信部14、を備えている。また、携帯電話機1は、記憶装置に形成されたデータ記憶部12を備えている。なお、上記プログラム(アプリケーション)は、例えば、インターネット上のウェブサーバからダウンロードして取得すしたり、予めデータ記憶部12に記憶されている。
【0034】
また、ウェアラブル端末2は、演算装置と記憶装置とを備えた情報処理端末であり、
図3に示すように、演算装置にプログラムが組み込まれることで構築された、選択データ表示処理部23、メッセージデータ送信指示部24、メッセージデータ表示処理部25、を備えている。なお、上記プログラム(アプリケーション)は、例えば、予めウェアラブル端末2に装備された記憶装置に記憶されていてもよく、携帯電話機1から近距離無線ネットワークを介して取得してもよい。なお、
図3では、
図2のディスプレイ31の表示機能部分を表示部21と図示し、
図2の各ボタン33,34やディスプレイ31のタッチパネル部分を操作部22と図示している。
【0035】
次に、上述した各構成の処理機能や動作について詳述する。まず、携帯電話機1は、上述したようにアプリケーション(プログラム)をダウンロードして実行する(
図7のステップS1)。そして、携帯電話機1がアプリケーションを実行することにより、当該携帯電話機1内に上述した各部11,13,14が構築される。このとき、上記データ記憶部12には、ウェアラブル端末2を用いたメッセージのやり取りを実現するために必要であり、ダウンロードしたアプリケーションに含まれるデータが記憶される。例えば、
図6を参照して後述するように、メッセージデータを構成するメッセージ構成データであるアイコン画像データや背景画像データが、データ記憶部12に記憶される(データ記憶工程)。
【0036】
続いて、携帯電話機1は、近距離無線通信ネットワークN3を介してウェアラブル端末2とペアリングと呼ばれる接続設定を行う(
図7のステップS2,S2’)。これにより、携帯電話機1とウェアラブル端末2とは、相互にデータ通信が可能となる。
【0037】
続いて、データ登録部11にて、ウェアラブル端末2でメッセージデータの送受信を行う相手である相手ユーザと自分自身である本人ユーザのユーザ登録を行う(
図7のステップS3)。具体的に、データ登録部11は、登録するユーザ毎に、当該ユーザを特定する写真、名前、メールアドレス(アドレスデータ)の入力を受け付け、これら情報からなるユーザ情報をデータ記憶部12に登録する(データ記憶工程)。なお、写真、名前、アドレスデータは、携帯電話機1に予め記憶されている電話帳データの中から選択されてもよく、新たに入力されて登録されてもよい。このとき、本人ユーザはもちろん一人であるが、相手ユーザは複数登録してもよい。
【0038】
また、ユーザ登録部11は、登録したユーザ情報のうちの複数人の選択を受け付け、かかる選択された複数人のユーザ情報を、同一のグループに属する情報として、グループ名と共にデータ記憶部に登録する。このとき、グループには本人ユーザも含まれる。
【0039】
続いて、選択データ送信部13は、データ記憶部12に記憶されているユーザ情報や、メッセージ構成データを、ペアリングされているウェアラブル端末2に対して、近距離無線ネットワークN3を介して送信する(
図7のステップS4、選択データ送信工程)。このとき、送信するユーザ情報としては、上述した写真、名前、メールアドレス(アドレスデータ)であってもよいが、写真と名前のみであってもよい。つまり、ユーザ情報として、写真と名前に関連付けられたアドレスデータは、ウェアラブル端末2に送信しなくてもよい。このように、実際にはアドレスデータがウェアラブル端末2に送信されない場合であっても、アドレスデータを特定する情報であり当該アドレスデータに関連付けられ写真や名前を含むユーザ情報が送信されるため、アドレスデータをウェアラブル端末2に送信していること同義である。なお、メッセージ構成データは、このタイミングで送信されなくてもよく、後のメッセージ作成のタイミングで送信されてもよい。
【0040】
続いて、ウェアラブル端末2の選択データ表示処理部23は、上述したように携帯電話機1から近距離無線ネットワークN3を介して送信されたユーザ情報やメッセージ構成データを受信する。そして、選択データ表示処理部23は、ユーザ情報(グループを含む)の一覧をディスプレイ31(表示部21)に表示する(
図7のステップS5、選択データ表示工程)。具体的に、選択データ表示処理部23は、
図4(A)に示すように、ディスプレイ31の長手方向である横方向に相手ユーザとなる各ユーザ情報が並ぶよう、ユーザ情報の一覧Uを表示する。なお、
図4(A)においては、ユーザ情報の一覧に含まれる全てのユーザ情報がディスプレイ31に表示されておらず、ユーザ「AAAA」とユーザ「BBBB」のみが表示されている。かかる状況において、ユーザP1がディスプレイ31の表面に対して矢印Y1に示す方向に指で接触スライド操作すると、横方向に並べられたユーザ情報の一覧が、スライド方向にスライド移動して表示される。これにより、ユーザ「BBBB」とユーザ「CCCC」がディスプレイに表示されることとなる。
【0041】
なお、
図4に示す横方向へのユーザ情報の並び順は、過去にメッセージデータを送受信した相手ユーザ、過去にメッセージデータを送受信していない相手ユーザ、の順番である。具体的には、初期値として表示されるディスプレイ31の左端側には、過去にメッセージデータを受信した時刻が最も新しい相手ユーザのユーザ情報が位置し、受信した時刻が古くなるほど右方向に位置する。そして、さらにその右方向には、過去にメッセージデータを受信していない相手ユーザのユーザ情報が位置する。
【0042】
また、選択データ表示処理部23は、ユーザ情報の一覧をディスプレイ31に表示する際に、ユーザがいずれかのユーザ情報を選択可能なよう表示する。例えば、
図4(A)では、まず初期値としてディスプレイ31の左端に表示されているユーザ「AAAA」が選択候補とされた状態であり、斜線にて図示されている。かかる状態で、ユーザ「AAAA」を選択する場合には、操作部22である決定ボタン33をユーザP1が押すことで、かかるユーザ「AAAA」を選択することができる(
図7のステップS6)。また、他のユーザを選択する場合には、上述したように指でスライド操作を行って、ディスプレイ31の左端の位置にユーザ情報を移動させて斜線表示させ、決定ボタン33を押す。
【0043】
なお、選択データ表示処理部23は、後述するようにまだディスプレイ31に表示されていないメッセージデータがあるユーザ情報については、ユーザ情報の一覧を表示する際に、未読メッセージが存在することを表す未読表示を行う。例えば、未読表示は、
図4のユーザ「AAAA」や「BBBB」に示すように、当該ユーザの情報に関連付けて黒丸印を表示する。
【0044】
続いて、ウェアラブル端末2のメッセージデータ表示処理部25は、選択されたユーザ情報の相手ユーザとこれまでに送受信したメッセージデータの一覧(トーク一覧)を、ディスプレイ31に表示する(
図7のステップS7)。なお、ユーザ情報の一覧からグループが選択された場合には、かかるグループにて送受信されたメッセージデータの一覧を表示する。
【0045】
具体的に、メッセージデータ表示処理部25は、
図5(A)に示すように、ディスプレイ31の長手方向である横方向に時系列で各メッセージデータが並ぶよう、メッセージ一覧Mを表示する。このとき、各メッセージデータとして、メッセージを発したユーザ(相手ユーザあるいは本人ユーザ)の写真とメッセージを発した時刻、さらには、既読か否か表す情報「レ」も併せて表示する。
【0046】
例えば、
図5(A)の例では、まず、初期値として表示されるディスプレイ31の左端側には、相手ユーザであるユーザ「AAAA」の最も古いメッセージM1を表示し、送受信した時刻が新しくなるほど右側に位置する。つまり、その右側には、続いて発せられた本人ユーザのメッセージデータM2が位置し、さらに右側には、その後に発せられた相手ユーザであるユーザ「AAAA」の最新のメッセージM3が位置する。
【0047】
なお、メッセージM2,M3をディスプレイ31に表示させたい場合には、ユーザP1がディスプレイ31の表面に対して矢印Y2に示す方向に指で接触スライド操作すればよい。これにより、横方向に並べられたメッセージデータの一覧Mが、スライド方向にスライド移動して表示され、これにより、
図5(A)でディスプレイ31に表示されていなかったメッセージM2,M3が表示されることとなる。ここで、
図5(A)ではメッセージM3に既読情報「レ」が付されていないが、
図5(B)に示すようにディスプレイ31にメッセージM3を全て表示させることで、当該メッセージM3に既読情報「レ」が付与される。
【0048】
上述したように、ディスプレイ31に相手ユーザと送受信したメッセージデータを表示している状況で、ユーザP1が操作部22である決定ボタン33を押すと、当該相手ユーザに対してメッセージデータを作成して送信することができる。つまり、メッセージデータ送信指示部24による新たなメッセージデータの作成処理に遷移する(
図7のステップS8)。なお、上述した
図7のステップS6で、ユーザ情報の一覧からこれまでにメッセージデータを送受信したことが無い相手ユーザを選択した場合には、ディスプレイにメッセージ一覧(トーク一覧)は表示されない。このため、メッセージ一覧が表示されていない画面で決定ボタン33を押すことで、メッセージデータ送信指示部24による新たなメッセージデータの作成処理に遷移する。なお、ユーザ情報の一覧からこれまでにメッセージデータを送受信したことが無い相手ユーザを選択した場合には、自動的に新たなメッセージデータの作成処理に遷移してもよい。
【0049】
続いて、
図6を参照して、メッセージデータ送信指示部24によるメッセージ作成処理について説明する。なお、
図6で示す長方形の四角の枠は、ディスプレイ31を示している。
【0050】
まず、
図6(A)の上段左図に示すように、ディスプレイ31の左端には、メッセージ確定の際に選択するメッセージ確定領域(「レ」の領域)が表示され、その右側に位置するカーソルバー(下線)が表示された編集領域にメッセージ構成データの入力が可能となっている。この状態でユーザP1が決定ボタン33を押すと、
図6(A)の上段中央図に示すように、入力可能なメッセージ構成データのカテゴリ(例えば、「返事・連絡」、「気持ち・状態」、「背景」)がディスプレイ31に表示される。そして、ユーザP1がディスプレイ31に対して接触スライド動作を入力することでカテゴリを選択して(斜線部分)、決定ボタン33を押すと、選択されたカテゴリに属するメッセージ構成データがディスプレイ31に表示される(選択データ表示工程)。
図6(A)の上段右図の例では、電車、車、家などの種々の物体のアイコン画像データが、選択可能なメッセージ構成データとして表示される。
【0051】
ユーザP1は、メッセージデータに含めたいアイコン画像データにカーソルバーを移動させて、決定ボタン33を押す。すると、
図6(A)の下段図に示すように、メッセージデータ内に、選択したアイコン画像データが挿入される(この例では、「電車」のアイコン画像データ)。このとき、カーソルバーは、右隣の次の編集領域に移動して表示される。
【0052】
続いて、ユーザP1は、さらにメッセージデータ内にアイコン画像データを挿入する場合には、上述同様の操作を繰り返す。例えば、
図6(B)の例では、当該
図6(B)の下段図に示すように、2つのアイコン画像データ(「電車」と「家」)を組み合わせたメッセージデータを作成することができる。
【0053】
さらに、ユーザP1は、メッセージデータ内に配置したアイコン画像データの背景に、予め設定された背景画像データを挿入する場合には、
図6(C)の上段中央図に示すように、カテゴリ「背景」を選択して決定ボタン33を押す。すると、
図6(C)の上段右図に示すように、種々の背景画像データが、選択可能なメッセージ構成データとして表示される。
【0054】
ユーザP1は、メッセージデータに含めたい背景画像データにカーソルバーを移動させて、決定ボタン33を押す。すると、
図6(C)の下段図に示すように、メッセージデータ内に、選択した背景画像データが挿入される。このとき、背景画像データは、これまでに選択されたアイコン画像データの背景に位置し、当該アイコン画像データと背景画像データとが重ね合わせられて表示されたメッセージデータを作成される。
【0055】
続いて、ユーザP1は、メッセージデータの作成が完了すると、
図6(D)に示すように、ディスプレイ31の左端に表示されたメッセージ確定領域(「レ」の領域)にカーソルバーを移動させて、決定ボタン33を押す。すると、送信するメッセージデータが確定される。
【0056】
上記メッセージ確定操作を受けると、メッセージデータ送信指示部24は、上述したようにユーザP1によって選択された相手ユーザ及びメッセージデータの情報を、携帯電話機1に近距離無線ネットワークN3を介して送信する。このようにして、メッセージデータ送信指示部24は、選択された相手ユーザのアドレスデータを送信先として、作成されたメッセージデータの送信を携帯電話機1に指示する(
図7のステップS9、メッセージ送信指示工程)。
【0057】
上述したようにウェアラブル端末2からメッセージデータの送信指示を受けた携帯電話機1のメッセージデータ送受信部14は、通信ネットワークN2,N1を介したメッセージデータの送信処理を行う(
図7のステップS10、メッセージデータ送信工程)。具体的に、メッセージデータ送受信部14は、ウェアラブル端末2からの送信指示に含まれる相手ユーザの情報から、当該相手ユーザのアドレスデータを特定する。このとき、送信指示にアドレスデータが含まれていればそのアドレスデータを使用し、含まれていなければ、データ記憶部12に記憶されている情報を参照してアドレスデータを特定する。そして、相手ユーザのアドレスデータを送信先とし、かつ、本人ユーザのアドレスデータを送信元として、送信指示されたメッセージデータを送信する。なお、送信先としてグループが選択されている場合には、かかるグループに属するすべての相手ユーザに対してメッセージデータを送信する。
【0058】
以上のようにすることで、
図1の例では、ユーザP1のウェアラブル端末2から送信されたメッセージデータは、当該ユーザP1の携帯電話機1を経由して、通信ネットワークN2,N1を介して他のユーザP2の携帯電話機101に送信され、当該他のユーザP2のウェアラブル端末102にて受信される。
【0059】
次に、ユーザP1が自分宛のメッセージデータを受信するときの動作を説明する。まず、ユーザP1の携帯電話機1のメッセージデータ送受信部14が、通信ネットワークN1,N2を介してメッセージデータを受信する(
図8のステップS11、メッセージデータ受信工程)。すると、メッセージデータ送受信部14は、ウェアラブル端末2に対して近距離無線ネットワークN3を介して、メッセージデータを受信したことを通知すると共に、受信したメッセージデータを送信する(
図8のステップS12)。
【0060】
続いて、ウェアラブル端末2は、メッセージデータの受信通知を受けて、LED32からメッセージ受信を表す光を発したり、図示しないバイブレータにて振動を発するなど、メッセージ受信をユーザP1に報知する処理を行う(
図8のステップS13)。また、ウェアラブル端末2のメッセージデータ表示処理部25は、受信したメッセージデータを表示できるよう、例えば
図5に示すように、送信元となっている相手ユーザとのメッセージ一覧に受信したメッセージデータを追加する。このとき、メッセージデータには、相手ユーザの情報とともに、メッセージを受信した時刻を追加する。なお、上述したメッセージデータ一覧にメッセージデータを追加する処理は、携帯電話機1側で行われてもよく、その後メッセージデータ一覧がウェアラブル端末2に送信されてもよい。
【0061】
続いて、上述した受信報知に気が付いたユーザP1がウェアラブル端末2を操作してユーザ情報一覧をディスプレイ31に表示させる(
図8のステップS14)。そして、ユーザP1は、未読表示がある相手ユーザを選択することで(
図8のステップS15)、メッセージデータ表示処理部25にて選択した相手ユーザから受信したメッセージデータを表示することができる(
図8のステップS16、メッセージデータ表示工程)。このとき、ウェアラブル端末2は、上述したように受信報知を行っている状態でユーザP1にて予め設定された操作が行われた場合には、ユーザ情報一覧を表示することなく、受信した相手ユーザとのメッセージデータの一覧をすぐに表示してもよい。なお、メッセージデータの表示処理については、上記で
図5を参照して説明した処理と同様である。
【0062】
以上のように、本発明によると、ユーザが所有する携帯電話機1を介して、ユーザが身に付けるウェアラブル端末2によるメッセージの送受信を行うことができる。つまり、実際の他の装置とのメッセージデータの送受信は、通信ネットワークN2,N1を介した通信機能を有する携帯電話機1にて行われ、メッセージの作成や表示のみをウェアラブル端末2で行う。そして、ユーザP1は、ウェアラブル端末2にて相手ユーザやメッセージデータを構成する画像データの選択を行うだけでよいため、ウェアラブル端末2の構成の簡素化を図ることができる。このように、ユーザP1は、常に身に付けている簡易な構成のウェアラブル端末2にてメッセージの送受信を行うことができるため、手間がかからず、容易にメッセージのやり取りを行うことができる。
【0063】
また、本発明におけるメッセージデータは、文字情報を含まず、予め用意された画像データをユーザP1が選択するだけで作成される。このため、ウェアラブル端末2に多くのキーを装備あるいは表示する必要がなく、簡易な構成のウェアラブル端末2であってもユーザP1は容易にメッセージを作成することができる。
【0064】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態では、上述した実施形態1の通信システムに追加して実装可能な構成を説明する。
【0065】
まず、上述したメッセージデータの作成は、以下のようにして行われてもよい。例えば、相手ユーザから送信されたメッセージデータに、新たなアイコン画像データを追加して組み合わせたり、新たな背景画像データを追加して重ね合わせて、送信するメッセージデータを作成してもよい。
【0066】
また、例えば、ウェアラブル端末2や携帯電話機1に音入力機能を搭載し、ユーザP1から入力された音の特性に応じて、メッセージデータを構成するメッセージ構成データを自動的に選択してもよい。また、入力された音の特性に応じて、携帯電話機1が特別なメッセージ構成データを所定のウェブサーバから取得してもよい。さらに、入力された音データを、メッセージデータと共に相手ユーザに送信してもよい。
【0067】
なお、上述した音入力機能を利用して、検出した音のパターンに応じて、LED32からの光の出力やバイブレータによる振動の動作を変化させて制御してもよい。
【0068】
また、ウェアラブル端末2や携帯電話機1に加速度センサ、GPS、脈拍センサ、温度センサなど、ユーザP1の状態を検出するセンサを搭載してもよい。そして、かかるセンサにて検出したユーザP1の状態に応じて、メッセージデータを構成するメッセージ構成データを自動的に選択してもよい。
【0069】
例えば、ウェアラブル端末2にて検出したユーザP1の脈拍や温度に応じて、自動的に自分の状態を表すメッセージ構成データを含むメッセーデータを生成して送信してもよい。また、ウェアラブル端末2にて検出したユーザP1の脈拍や温度、携帯電話機1で検出した周囲の温度を、自動的にメッセージデータと共に相手ユーザに送信し、かかる温度や脈拍を相手ユーザのウェアラブル端末102にて再現してもよい。この場合には、相手ユーザのウェアラブル端末102に温度や脈拍を出力する機能を装備する。
【0070】
なお、上述したように検出した脈拍や温度、ユーザの加速度は、ユーザP1の安否確認にも利用することができる。これらの検出値が異常である場合には、ユーザP1にバイブレータなどで注意を喚起したり、あるいは、他のユーザの携帯電話機101に特定のメッセージを送信してもよい。
【0071】
また、例えば、ウェアラブル端末2に指の動き(筋肉の動き)を検出するセンサを搭載し、ユーザP1の指の動きに応じて、メッセージデータを構成するメッセージ構成データを自動的に選択してもよい。
【0072】
また、GPSなどでユーザが特定の位置に存在していることを検出した場合に、自動的に特定のメッセージ構成データを含むメッセージデータを生成して送信してもよく、自動的に特定のメッセージ構成データが予め設定された他のデータに変化してもよい。一方で、ユーザが特定の位置に存在していないと送信することができないメッセージ構成データを設定してもよい。また、グループ登録している場合には、グループに属するユーザ全員が特定の場所に存在しないと、受信したメッセージデータを表示することができないよう設定することもできる。
【0073】
また、ウェアラブル端末2のタッチパネルを利用して、ユーザP1が叩いたり掴んだことを検出して、かかる情報を相手ユーザのウェアラブル端末102に通知し、当該ウェアラブル端末102で再現してもよい。この場合には、相手ユーザのウェアラブル端末102には、例えばベルト35部分に空気式圧縮機構を搭載して、ユーザP1による叩き動作や掴み動作を再現する。さらにかかる機能を利用して、例えば、ユーザP1がウェアラブル端末2を叩くことにより入力したモールス信号を、相手ユーザに通知することができる。
【0074】
また、GPSによる位置検出を利用して携帯電話機1でナビゲーションシステムを作動させる場合に、道案内の情報を携帯電話機1からウェアラブル端末2に通知してもよい。これに応じて、ウェアラブル端末2がバイブレータや上記空気式圧縮機構を作動させることで、ユーザは道案内を受けることができる。例えば、ウェアラブル端末2は、直進する場合はバイブレータを1回短い時間作動させ、右折する場合にはバイブレータを2回短い時間作動させ、道に間違えた場合は圧縮する、などというように作動する。
【0075】
また、ウェアラブル端末2のタッチパネルや別途搭載したマイクなどで、ユーザP1による息の吹きかけを検出して、かかる情報を相手ユーザのウェアラブル端末102に通知し、当該ウェアラブル端末102で再現してもよい。この場合には、相手ユーザのウェアラブル端末102には、送風ファンを搭載して、ユーザP1による息の吹きかけ動作を再現する。
【0076】
また、自動車を運転するユーザP1が利用することを想定して、ウェアラブル端末2に以下のような機能を搭載してもよい。例えば、ウェアラブル端末2と自動車とが近距離無線通信により通信し、自動車を運転していると判別された場合には、ドライブモードとしてメッセージデータの送受信を停止する。また、ウェアラブル端末2に搭載した各種センサ(例えば、筋肉の動きを検出するセンサ)にてユーザP1の眠気を検出し、検出状況に応じてバイブレータやベルト35部分の空気式圧縮機構を作動させて、注意を喚起する。さらに、ウェアラブル端末2に呼気センサを搭載してユーザの飲酒状況を検出し、検出状況に応じてバイブレータやベルト35部分の空気式圧縮機構を作動させて注意を喚起する。
【0077】
また、ウェアラブル端末2に以下のような機能を搭載して、当該ウェアラブル端末2の起動や認証に利用してもよい。例えば、ウェアラブル端末2にて脈拍や温度を検出して、ユーザが装着していると判別された場合のみ、ウェアラブル端末2によるメッセージ送受信機能を起動してもよい。また、ウェアラブル端末2に静脈認証を搭載して、認証結果に応じて起動したり、サーバに蓄積したデータを利用して装着したユーザの端末として作動してもよい。さらには、ウェアラブル端末2にカメラと虹彩認証機能を搭載して、カメラにて撮影したユーザの目の画像に対する光彩認証を行って、認証結果に応じて起動してもよい。
【0078】
また、上述したように、ウェアラブル端末2にカメラを搭載した場合には、以下のような機能を設けてもよい。例えば、カメラにて撮影した人物の認証を行って、特定の人物が映ったときに、バイブレータなどでユーザP1に報知したり、他のユーザに特定のメッセージを送信してもよい。また、カメラで撮影した映像から、腕に振りや足の交差の状況を検出して、ユーザP1の歩数を計測してもよい。
【0079】
また、ウェアラブル端末2に搭載された近距離無線通信を用いて、ウェアラブル端末同士が通信することも可能である。かかる通信を利用して、例えば、親子でそれぞれのウェアラブル端末同士が通信を行い、通信が遮断された状況となったときに、バイブレータによる出力で親ユーザに報知したり、メッセージの送信を行ってもよい。かかる機能は、GPSで親子間の距離を検出しても実現できる。
【0080】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。