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特開2015-43567カメラモジュール及びそれを含む電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-43567(P2015-43567A)
(43)【公開日】2015年3月5日
(54)【発明の名称】カメラモジュール及びそれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20150206BHJP
   H04N 5/238 20060101ALI20150206BHJP
   G03B 15/03 20060101ALI20150206BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20150206BHJP
   G03B 15/05 20060101ALI20150206BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20150206BHJP
   H01Q 7/06 20060101ALI20150206BHJP
   H01Q 1/38 20060101ALI20150206BHJP
【FI】
   H04N5/225 D
   H04N5/225 F
   H04N5/238 Z
   G03B15/03 F
   G03B17/02
   G03B15/05
   H04M1/02 C
   H01Q7/06
   H01Q1/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-159478(P2014-159478)
(22)【出願日】2014年8月5日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0098750
(32)【優先日】2013年8月20日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0029681
(32)【優先日】2014年3月13日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、カン リョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ヒュン ジン
(72)【発明者】
【氏名】イェオ、ジョン グ
(72)【発明者】
【氏名】フア、カン ホン
(72)【発明者】
【氏名】アン、スン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】セオ、ジュン ウク
【テーマコード(参考)】
2H053
2H100
5C122
5J046
5K023
【Fターム(参考)】
2H053BA71
2H100AA41
2H100BB07
2H100BB11
2H100CC07
5C122DA09
5C122EA02
5C122EA62
5C122FB03
5C122FB08
5C122GC22
5C122GC76
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GG03
5J046AA02
5J046AB11
5J046PA07
5J046PA09
5K023AA07
5K023DD06
5K023MM25
(57)【要約】      (修正有)
【課題】金属導体カバーの開口部を拡張することなく、開口部に対応する位置に配置されてアンテナ通信を可能にするカメラモジュール及びそれを含む電子装置を提供する。
【解決手段】カメラモジュール4は、レンズLが配置されるレンズハウジング6と、透明な材質からなり、レンズハウジングを覆うように形成されるウィンドウガラス42と、レンズの外側とウィンドウガラスの内側との間に形成されるコイル導体部52から構成される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズが配置されるレンズハウジングと、
透明な材質からなり、前記レンズハウジングを覆うように形成されるウィンドウガラスと、
前記レンズの外側と前記ウィンドウガラスの内側との間に形成されるコイル導体部と、を含むカメラモジュール。
【請求項2】
前記ウィンドウガラスには、前記コイル導体部が外部に露出されることを防止するための遮蔽コーティング層が形成される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記コイル導体部は、基板上に形成され、前記基板の導体非形成部を基準として外側に巻回され、
前記導体非形成部には、前記レンズが露出されるようにする貫通孔が形成される、請求項1または2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記コイル導体部は、前記ウィンドウガラス内にインモールド射出されて埋め込まれる、請求項1から3の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記レンズハウジングの縁部には、前記コイル導体部が載置されるための載置溝が形成される、請求項1から4の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記コイル導体部は、前記載置溝により形成された突出部が貫通する貫通孔が形成された基板に形成される、請求項5に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記レンズハウジングは磁性材料を含有する、請求項1から6の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記コイル導体部は、前記ウィンドウガラスの上部面に形成される、請求項1から7の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記レンズハウジングは、光軸方向に垂直な方向に突出された肩部を含み、
前記コイル導体部は、前記肩部の上部面または下部面に形成される、請求項1から8の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記コイル導体部は、前記レンズハウジングの光軸方向に巻回されて形成される、請求項1から9の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記コイル導体部が巻回される前記レンズハウジングは、磁性材料を含有する、請求項10に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
前記レンズハウジングは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含む、請求項1から11の何れか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項13】
前記コイル導体部は、前記光源一体型モジュールに付着される、請求項12に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
前記コイル導体部は、前記光源一体型モジュールに光軸方向に巻回される、請求項12に記載のカメラモジュール。
【請求項15】
レンズを含むレンズハウジングと、
前記レンズハウジングと結合され、前記レンズが光に露出されるようにする貫通孔が形成されたカメラモジュールケースと、
前記カメラモジュールケースの上面において前記貫通孔を基準として外側に形成され、信号を送信または受信するコイル導体部と、を含むカメラモジュール。
【請求項16】
前記コイル導体部は前記貫通孔に対応する基板孔が形成されたフレキシブル基板の一面において前記基板孔を基準として外側に形成され、
前記フレキシブル基板の一面の反対面に形成された磁性体シートをさらに含む、請求項15に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記レンズハウジングは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含む、請求項15または16に記載のカメラモジュール。
【請求項18】
開口部が形成されたフレームと、
平面視において前記開口部内に配置され、信号を送信または受信するコイル導体部を有するカメラモジュールと、を含み、
前記開口部の空間が前記フレームの内部空間と連続することを遮断するように、前記開口部に前記カメラモジュールが結合される、電子装置。
【請求項19】
前記コイル導体部は、前記開口部の外部に露出される、請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記フレームは金属材料を含有する、請求項18または19に記載の電子装置。
【請求項21】
前記カメラモジュールは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含む、請求項18から20の何れか1項に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュール及びそれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの携帯電話をはじめタブレットPC、ノート型パソコンなどの電子装置には、近距離無線通信(near field communication;NFC)システムなどのRFID(Radio frequency identification)システムが用いられている。
【0003】
上記RFIDシステムは、信号の送信または受信のためのアンテナシステムの一例であり、上記アンテナシステムはコイル導体を備えたモジュールで具現される。
【0004】
上記アンテナシステムを金属ケースに適用すると、金属面を通過する磁束が金属内部で渦電流(Eddy current)を誘導して、レンツの法則(lenz's law)による磁場の反発フィールドが発生する。上記反発フィールドにより、通信のためのアンテナシステムの認識距離が減少される。
【0005】
下記の特許文献1は、導体層が、開口部、及び上記開口部と上記導体層の縁との間に形成されたスリット部を含み、コイル導体に電流が流れたとき、上記開口部の周囲に電流が流れ、この電流が上記スリット部の縁を介して上記導体層の縁まで循環するようにする。
【0006】
特許文献1は、導体層にスリット部が形成されるため、導体層のデザイン自由度が劣り、塵などの汚染物質の流入を防止するためにスリットを遮蔽する別の射出構造体が必要であるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】日本特許公報第4687832号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、金属導体カバーの開口部を拡張することなく、開口部に対応する位置に配置されてアンテナ通信を可能にするカメラモジュール及びそれを含む電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例によるカメラモジュールは、レンズが配置されるレンズハウジングと、透明な材質からなり、上記レンズハウジングを覆うように形成されるウィンドウガラスと、上記レンズの外側と上記ウィンドウガラスの内側との間に形成されるコイル導体部と、を含むことができる。
【0010】
上記ウィンドウガラスには、上記コイル導体部が外部に露出されることを防止するための遮蔽コーティング層が形成されることができる。
【0011】
上記コイル導体部は、基板上に形成され、上記基板の導体非形成部を基準として外側に巻回されており、上記導体非形成部には、上記レンズが露出されるようにする貫通孔が形成されることができる。
【0012】
上記コイル導体部は、上記ウィンドウガラス内にインモールド射出されて埋め込まれることができる。
【0013】
上記レンズハウジングの縁部には、上記コイル導体部が載置されるための載置溝が形成されることができる。
【0014】
上記コイル導体部は、上記載置溝により形成された突出部が貫通する貫通孔が形成された基板に形成されることができる。
【0015】
上記レンズハウジングは、磁性材料を含有することができる。
【0016】
上記コイル導体部は、上記ウィンドウガラスの上部面に形成されることができる。
【0017】
上記レンズハウジングは、光軸方向に垂直な方向に突出された肩部を含み、上記コイル導体部は、上記肩部の上部面または下部面に形成されることができる。
【0018】
上記コイル導体部は、上記レンズハウジングの光軸方向に巻回されて形成されることができる。
【0019】
上記コイル導体部が巻回される上記レンズハウジングは、磁性材料を含有することができる。
【0020】
上記レンズハウジングは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含むことができる。
【0021】
上記コイル導体部は、上記光源一体型モジュールに付着されることができる。
【0022】
上記コイル導体部は、上記光源一体型モジュールに光軸方向に巻回されることができる。
【0023】
他の側面によると、本発明の一実施例によるカメラモジュールは、レンズを含むレンズハウジングと、上記レンズハウジングと結合され、上記レンズが光に露出されるようにする貫通孔が形成されたカメラモジュールケースと、上記カメラモジュールケースの上面において上記貫通孔を基準として外側に形成され、信号を送信または受信するコイル導体部と、を含むことができる。
【0024】
上記コイル導体部は上記貫通孔に対応する基板孔が形成されたフレキシブル基板の一面において上記基板孔を基準として外側に形成され、上記フレキシブル基板の一面の反対面に形成された磁性体シートをさらに含むことができる。
【0025】
上記レンズハウジングは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含むことができる。
【0026】
さらに他の側面によると、本発明の他の実施例による電子装置は、開口部が形成されたフレームと、平面視において上記開口部内に配置され、信号を送信または受信するコイル導体部を有するカメラモジュールと、を含み、上記開口部の空間が上記フレームの内部空間と連続することを遮断するように、上記開口部に上記カメラモジュールが結合されることができる。
【0027】
上記コイル導体部は、上記開口部の外部に露出されることができる。
【0028】
上記フレームは金属材料を含有することができる。
【0029】
上記カメラモジュールは、光源部が一体に形成された光源一体型モジュールを含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によるカメラモジュール及びそれを含む電子装置によると、金属ケースからスリットなどの不要な開口部を取り除くことができるため、外装ケースのデザイン自由度が向上される。
【0031】
また、開口部の内側にコイル導体部を備えることでコイル導体部の半径が減少しても無線通信が可能となる。
【0032】
また、カメラモジュールのハウジングを磁性材料で形成することで、近距離通信性能も向上されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施例による電子装置を概略的に図示した分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるアンテナモジュールが設けられた電子装置の概略分解斜視図である。
図3】本発明の一実施例によるアンテナモジュールの概略斜視図である。
図4図3のA‐A´線の断面図である。
図5】本発明の第1実施例によるカメラモジュールの概略斜視図である。
図6図5の概略分解斜視図である。
図7】第1実施例の第1変形例の概略拡大図である。
図8】第1実施例の第2変形例の概略拡大図である。
図9】第1実施例の第3変形例の概略拡大図である。
図10】本発明の第2実施例によるカメラモジュールの概略斜視図である。
図11】本発明の第3実施例によるカメラモジュールの概略斜視図である。
図12】本発明の第4実施例による光源一体型カメラモジュールの概略斜視図である。
図13】本発明の第4実施例による光源一体型カメラモジュールに適用されたコイル導体部の概略斜視図である。
図14】本発明の第5実施例によるカメラモジュールが適用された電子装置の概略斜視図である。
図15】本発明の第5実施例によるカメラモジュールの概略斜視図である。
図16図14のB‐B´線の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0035】
[電子装置]
図1は本発明の一実施例による電子装置を概略的に図示した分解斜視図である。
【0036】
図1を参照すると、本発明の一実施例による電子装置1は、フレーム2と、アンテナモジュール5と、電子部品モジュール4と、を含むことができる。
【0037】
上記フレーム2は、電子装置1の外観をなすケースであり、本実施例によるフレーム2は、金属材質からなる外部フレーム22を含むことができる。上記外部フレーム22は、導体を外部にコーティングするか、または金属を用いて形成することができる。
【0038】
上記フレーム2は、カバーとして形成された上記外部フレーム22とともに、内部フレーム24をさらに含むことができる。
【0039】
上記内部フレーム24には、電池245、カメラモジュール4、光源部242、及びマイクモジュール246などの電子部品モジュールが実装されることができ、上記電子部品モジュールを保護するための外部フレーム22が連結されることができる。ここで、カメラモジュール4、光源部242、及びマイクモジュール246は、上記外部フレーム22の外部に露出されていなければならない。そのため、上記外部フレーム22には、それぞれの開口部222、224、226が形成されることができる。
【0040】
上記アンテナモジュール5に電流が流れる場合、金属からなる外部フレーム22で渦電流(Eddy Current)が発生して、本実施例の電子装置1と通信しようとする他の無線電子機器や近距離通信装置などとの通信性能が低下する恐れがある。
【0041】
この際、外部フレーム22の開口部222に対応する位置に上記アンテナモジュール5を配置することで、金属ケースによる通信性能の低下を低減することができる。
【0042】
図1の実施例にはアンテナモジュール5が形成される電子部品モジュールとしてカメラモジュール4が示されているが、これに制限されず。別のアンテナモジュール5を上記内部フレーム24に形成させてもよい。
【0043】
また、アンテナモジュール5は、上記カメラモジュール4、光源部242、またはマイクモジュール246に形成されてもよく、上記カメラモジュール4と光源部242との結合部品に形成されてもよい。
【0044】
本実施例による電子装置1は、以下で説明する電子部品モジュールを全て含んで形成されることができる。
【0045】
[アンテナモジュール]
図2は本発明の一実施例によるアンテナモジュールが設けられた電子装置の概略分解斜視図であり、図3は本発明の一実施例によるアンテナモジュールの概略斜視図であり、図4図3のA‐A´線の断面図である。
【0046】
図2から図4を参照すると、本実施例による電子部品モジュールは、アンテナ導体をモジュール化して用いるアンテナモジュール5である。
【0047】
上記アンテナモジュール5も、電子装置1の外部フレーム22に形成された別の開口部225に対応する位置に配置されることができる。
【0048】
上記アンテナモジュール5は、コイル導体部52と、上記コイル導体部52が形成されたフレキシブル基板54と、を含み、上記コイル導体部52が形成されたフレキシブル基板54は、モジュールシート56に形成されることができる。
【0049】
上記コイル導体部52は、上記フレキシブル基板54の導体非形成部55を基準として外側に巻回されることができる。
【0050】
上記のようなアンテナモジュール5は、当業者の選択に応じて、内部フレーム24に配置されることができる。また、平面視において、上記コイル導体部52は、金属材質の外部フレーム22の開口部225内に配置されることができる。
【0051】
本実施例のコイル導体部52はめっき、エッチング、印刷などの方法でフレキシブル基板54に形成されるが、銅、ニッケル、鉄などの導線(conductive wire)を上記モジュールシート56上に形成してもよい。
【0052】
また、上記コイル導体部52が形成されたフレキシブル基板54を樹脂材や磁性材料などを用いてインモールド(in‐mold)成形することで一つのモジュールにしてもよい。
【0053】
一方、上記アンテナモジュール5を近距離通信のためのNFCアンテナモジュールとして用いるために上記モジュールシート56が磁性体シートであれば良い。
【0054】
上記磁性体シートは、Ni‐Zn‐Cu系フェライト、Mn‐Zn系フェライト、及びNi、Fe、Co系非晶質金属の少なくとも一つを含有することができる。
【0055】
また、上記磁性体シートには、塩素化ポリエチレン(CPE;Chlorinated PolyEthylene)、ポリプロピレン(PP;PolyPropylene)、エチレンプロピレンゴム(EPDM;Ethylene Propylene rubber)、天然ゴム(NR;Natural Rubber)、ニトリルブタジエンゴム(NBR;Nitrile Butadiene Rubber)、ポリ塩化ビニル(PVC;Polyvinyl Chloride)、ポリイミド(Polyimide)系樹脂、及びポリエステル(polyester)系樹脂の少なくとも一つの成分の樹脂が含有されることができる。また、ポリエチレン(PE;Polyethylene)、ポリスチレン(PS;Polystyrene)、ポリエチレンテレフタレート(PET;Polyethylene terephthalate)、ポリアミド(PA;Polyamide)、ポリウレタン(PU:Polyurethanes)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:Polyvinylidene chloride)、エポキシ、及びABS系樹脂の少なくとも一つも、上記磁性体シートに含有されることができる。
【0056】
[カメラモジュール]
図5は本発明の第1実施例によるカメラモジュールの概略斜視図であり、図6図5の概略分解斜視図である。
【0057】
図5及び図6を参照すると、本発明の第1実施例によるカメラモジュール4は、レンズハウジング6と、ウィンドウガラス42と、コイル導体部52と、を含むことができる。
【0058】
上記レンズハウジング6は、レンズLを光軸方向に配列するようにする外装部であり、レンズLが固定されるレンズ鏡筒64と、上記レンズ鏡筒64が収容される上部及び下部ハウジング62、66と、イメージセンサー70が実装される基板68と、を含むことができる。
【0059】
本実施例によると、レンズハウジングを覆うように形成されたウィンドウガラス42が備えられることができる。
【0060】
上記ウィンドウガラス42は、上記上部ハウジング62に形成された貫通孔から上記レンズLを保護するために、上記上部ハウジング62を覆うように形成されることができる。
【0061】
上記上部ハウジング62には、上記ウィンドウガラス42が安定して載置されるための載置溝622が形成されることができる。
【0062】
また、上記ウィンドウガラス42の安定的な固定のために、保護カバー部45が上記上部ハウジング62に結合されることができる。
【0063】
上記保護カバー部45は、上記上部ハウジング62の外部面が内接して外部の異物が上記レンズハウジング6内に流入されることを防止することができる。上記保護カバー部45は、必要に応じて、取り除いてもよい。
【0064】
上記コイル導体部52は、フレキシブル基板54に形成されることができ、上述のアンテナモジュール5に用いられることができる。上記フレキシブル基板54の下部には、磁性材質のモジュールシート56が形成されてもよい。上記磁性材質のモジュールシート56を用いない場合には、上記上部ハウジング62を磁性材質の射出体として用いることができる。
【0065】
ここで、磁性材質及びアンテナモジュール5についての説明は、上記で説明した内容に代替する。但し、本実施例のアンテナモジュール5の導体非形成部には、レンズLを露出させるために貫通孔57が形成されることができる。
【0066】
平面視において、上記コイル導体部52は、上記レンズLの外側と上記ウィンドウガラス42の内側との間に形成され、信号を送信または受信することができる。
【0067】
上記ウィンドウガラス42には、上記コイル導体部52が外部に露出されることを防止するための黒色の遮蔽コーティング層425が形成されることができる。上記レンズLを露出させるために、上記遮蔽コーティング層425の中心は黒色でコーティングされていない。
【0068】
図7は第1実施例の第1変形例の概略拡大図であり、図8は第1実施例の第2変形例の概略拡大図であり、図9は第1実施例の第3変形例の概略拡大図である。
【0069】
図7を参照すると、上記コイル導体部52を含むアンテナモジュール5が、上記ウィンドウガラス42の上部に形成されることができる。この場合、コイル導体部52が露出されることを防止するために、遮蔽コーティング層425は上記アンテナモジュール5の上部に形成されることができる。
【0070】
図8を参照すると、上記コイル導体部52は、上記ウィンドウガラス42内にインモールド射出されて埋め込まれることができる。上記コイル導体部52は、上記ウィンドウガラス42と一体に形成され、上記ウィンドウガラス42内に埋め込まれるかまたは表面に形成されることができる。
【0071】
図9を参照すると、上記上部ハウジング62の縁部には、上記コイル導体部52が載置されるための載置溝624が形成され、上記コイル導体部52は、上記載置溝624により形成された突出部626が貫通する貫通孔57が形成された基板54に形成されることができる。
【0072】
この際、上記ウィンドウガラス42の載置のために、上記突出部626の高さとアンテナモジュール5の高さを実質的に同一にすることができる。
【0073】
ここで、上記上部ハウジング62は、磁性材料を用いて射出された射出体であり、コイル導体部52は、金属導線で上記上部ハウジング62を巻回することで形成されることができる。
【0074】
上記遮蔽コーティング層425は、外部との接触によって剥離されることを防止するために、ウィンドウガラス42の下側に配置されることができる。
【0075】
図10は本発明の第2実施例によるカメラモジュールの概略斜視図であり、図11は本発明の第3実施例によるカメラモジュールの概略斜視図である。
【0076】
図10を参照すると、本発明の上部ハウジング62には、光軸方向に垂直な方向に肩部65が突出形成されることができる。上記肩部65の上部面または下部面に上記コイル導体部52が形成されることができる。上記コイル導体部52は、相対的に長い長さの導体パターンを有することができるため、広帯域信号を受信するアンテナとして機能することもできる。
【0077】
図11を参照すると、上記コイル導体部52は、上記レンズハウジング6の光軸方向に巻回されて形成されている。上記コイル導体部52は、フレキシブル基板54上に形成された導体パターンの構造を有し、図11のように、導線が上記レンズハウジング6に光軸方向に巻回されて形成されることができる。
【0078】
上記コイル導体部52が巻回される上記レンズハウジング6は、磁性材料を含有するため、近距離通信に適したNFCモジュールを実現することもできる。
【0079】
図12は本発明の第4実施例による光源一体型モジュールの概略斜視図であり、図13は本発明の第4実施例による光源一体型モジュールに適用されたコイル導体部の概略斜視図である。
【0080】
図12の実施例を参照すると、レンズハウジングは、金属材質のフレーム2の開口部222に光源一体型モジュール80を含むことができる。上記光源一体型モジュール80は、カメラモジュール4と光源部242とが一つの部品として構成されたものである。本実施例では、カメラモジュール4と上記光源部242とが組み立てられて一体化されているが、組み立てられずに一体化されていてもよい。
【0081】
上記光源一体型モジュール80も、図10の実施例のように、磁性体シート56及びフレキシブル基板54を含むアンテナモジュール5が上記光源一体型モジュール80に付着されて形成されることができる。
【0082】
また、図11の実施例のように、コイル導体部が上記光源一体型モジュール80のモジュールケース63に光軸方向に巻回されて形成されることができる。ここで、上記光源一体型モジュール80のモジュールケース63は磁性材料を含有するため、近距離通信に適したNFCモジュールを実現することができる。
【0083】
図14は本発明の第5実施例によるカメラモジュールが適用された電子装置の概略斜視図であり、図15は本発明の第5実施例によるカメラモジュールの概略斜視図であり、図16図14のB‐B´線の断面図である。
【0084】
図14の実施例は、レンズハウジング6と結合し、上記レンズが光に露出されるようにする貫通孔625が形成されたモジュールケース63を含むことができる。ここで、上記モジュールケース63は、電磁波を遮蔽するためのシールドカンであることができる。
【0085】
上記モジュールケース63の上面には、上記貫通孔625を基準として外側に形成されて信号を送信または受信するコイル導体部52を含むアンテナモジュール5が設けられることができる。
【0086】
上記コイル導体部52は、上記貫通孔625に対応する基板孔57が形成されたフレキシブル基板54の一面において上記基板孔57を基準として外側に形成されることができる。また、上記フレキシブル基板54の反対面には、磁性体シート56がさらに形成されることができる。
【0087】
図14から図16を参照して、本実施例が適用された電子装置をさらに説明する。
【0088】
金属材料からなる外部フレーム22の開口部222にカメラモジュール4が接することで開口部222が密閉されることができる。すなわち、カメラモジュール4は、上記開口部222により形成された空間が上記外部フレーム22の内部空間Sと連続することを遮断するように形成されることができる。
【0089】
また、上記コイル導体部52が上記開口部222より先に他の通信機構と接するように、上記開口部222の外部に露出されることができる。この電子装置の構造は、本実施例だけでなく、他のカメラモジュールや電子部品モジュールにも全て適用されることができる。
【0090】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0091】
1 電子装置
2 フレーム
4 カメラモジュール
5 アンテナモジュール
52 コイル導体部
54 フレキシブル基板
56 磁性体シート
6 レンズハウジング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16