特開2015-44679(P2015-44679A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-44679産業用ロールシートの交換用無接着接合器。
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  • 特開2015044679-産業用ロールシートの交換用無接着接合器。 図000003
  • 特開2015044679-産業用ロールシートの交換用無接着接合器。 図000004
  • 特開2015044679-産業用ロールシートの交換用無接着接合器。 図000005
  • 特開2015044679-産業用ロールシートの交換用無接着接合器。 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-44679(P2015-44679A)
(43)【公開日】2015年3月12日
(54)【発明の名称】産業用ロールシートの交換用無接着接合器。
(51)【国際特許分類】
   B65H 19/18 20060101AFI20150213BHJP
【FI】
   B65H19/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2013-177423(P2013-177423)
(22)【出願日】2013年8月29日
(71)【出願人】
【識別番号】713007259
【氏名又は名称】一野 秀毅
(72)【発明者】
【氏名】一野 秀毅
【テーマコード(参考)】
3F064
【Fターム(参考)】
3F064AA01
3F064BB21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特定方向だけに巻き取り駆動をするロールシート交換時のシート同士の接合において、接続材料のコスト削減と、接続材料を使用しない事による資源リサイクルの促進を図る。
【解決手段】特殊形状の切り抜き刃で、重ね合わせたシート同士を切り抜く機械で重ね合わせたシートを切り抜いて、シートを前後のどちらかにずらす事によってシート同士が接合される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上刃付きドライバと下刃付きドライバとを備えた接合器であって、
前記上刃付きドライバの上刃と前記下刃付きドライバの下刃とは噛合うように構成されている接合器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
資源リサイクル
【背景技術】
【0002】
産業用のロールシートを製品として加工切断するような工程において、ロールシートを
交換する際に図4のようにシートの反りなどを低減するために多数の軸ローラーを再度通
過さねばならないため、通紙作業に手間がかかるので次のロールシートを交換前のロール
シートの終端に接続テープなどで接続する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−145214
【発明の概要】
【0004】
特定方向だけに巻き取り駆動するロールシート状の加工素材を交換する際に接続材料な
しで接合できる手法を提供する。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ロールシートの切断加工工程などにおいて、特定方向だけに巻き取り駆動巻き出し側の
加工用のロールシートが終了すると、次の切断加工用のロールシートを装填した時に終了
したロールシートの終端に接続材を用いて次のロールシートを接続する必要があった。接
続材のコスト削減のためと、接続材を使用した加工用素材は接続材の不純物が混入すると
原材料としてのリサイクルが困難であったため、産業廃棄物として処分せざるを得なかっ
たのでコストや環境面での懸念があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上刃付きドライバと下刃付きドライバとを備えた接合器であって、
前記上刃付きドライバの上刃と前記下刃付きドライバの下刃とは噛合うように構成されている接合器である。
【発明の効果】
【0007】
従来の使用接続材のコスト削減と、接続材を用いない事により不純物がなくなるため接
続材を使用した加工用素材シートの原料へのマテリアルリサイクルが容易になるため、接
続材を使用した加工用素材の廃棄部分がなくなるため廃棄処分費用が節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】独立したシートA、Bを接合する方法の説明図である。
図2】一辺を残して重ねたシートを切り抜く形状の説明図である。
図3】重なり合ったシートの切断機の説明図である。
図4】シートロール状のシートを製品用に切断加工する機械の一般的な参考図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0009】
図3の機械の上側ドライバ先端部に、同じく図2の形状の切り抜き刃を装着し、対にな
った形状の受け刃である下刃と下刃支えとなる下側ドライバで構成する。
【0010】
図3の機械を重ね合わせたシートA、Bの横から上刃と下刃で挟み込み、重ね合わせた
シートを図2の切り抜き形状にて切り取る。
【0011】
詳細ついて説明すると接合通紙を行うため図1の通りシート同士を重ね合わせ、図形の閉塞しない1辺を切り落とさないように形状加工した切断用上刃を装着した図3のドライバ(シートを押し下げる切断用上刃)を手の力により押し下げて重なり合ったシートを切断しながら上刃と下刃が重なり合って2枚のシートの一辺を切り残す状態までドライバを押し下げて、シートの通紙方向反対側の一辺を残す。切り抜いたままの状態で2枚のシート切片を押し下げたまま新しく接続した側のシートBを後方にずらすとシートA、Bの切り抜き断面が重なり合い、シートAを進行方向に巻き出す、あるいはシートBを少し巻き戻すとシートA、Bは接着されたように無接着接合される。なお、切り抜いた図形の閉塞しない1辺が駆動方向に対して前側になるか後ろ側になるかはシートA、Bの重ね合わせ状態による。シートAが下になる場合は駆動の作用方向に対して後ろ側に切り落とさない1辺を残すことになるが、図2の例の通り矢印型やハート型などで切り落とさない1辺に対して図形の上部の幅が大きくなる場合はシートABの重ね合わせる上下の順番はどちらでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0012】
接続通紙作業を必要とする業種において、原材料のマテリアルリサイクルに意欲の高い
業界や廃棄物の削減に取り組む企業に有用である。産業用ロールシート等の接続に使用できる。
図1
図2
図3
図4