特開2015-46879(P2015-46879A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-46879(P2015-46879A)
(43)【公開日】2015年3月12日
(54)【発明の名称】無線通信装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/44 20060101AFI20150213BHJP
   H01Q 9/04 20060101ALI20150213BHJP
【FI】
   H01Q1/44
   H01Q9/04
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-172578(P2014-172578)
(22)【出願日】2014年8月27日
(31)【優先権主張番号】201310376840.3
(32)【優先日】2013年8月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513235681
【氏名又は名称】群▲マイ▼通訊股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】宋 昆▲リン▼
(72)【発明者】
【氏名】曾 頂志
(72)【発明者】
【氏名】林 彦輝
【テーマコード(参考)】
5J046
【Fターム(参考)】
5J046AA12
5J046SA02
(57)【要約】
【課題】本発明は、アンテナを備える小型の無線通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る無線通信装置は、接続片を有するコネクタを備え、コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続さると、無線通信装置は、接続片により充電され、また、コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続されない場合、接続片は、信号がフィードインされて無線信号を送受信するアンテナとして機能する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続片を有するコネクタを備える無線通信装置であって、
前記コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続されると、前記無線通信装置は、前記接続片により充電され、
また、前記コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続されない場合、前記接続片は、信号がフィードインされて無線信号を送受信するアンテナとして機能することを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
前記無線通信装置は、回路基板をさらに備え、前記回路基板は、正極端及び負極端を備え、前記接続片は、前記正極端に電気的に接続される正極接続片及び前記負極端に電気的に接続される負極接続片を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記回路基板が前記負極端を介して前記負極接続片に信号をフィードインすることによって、前記負極接続片は共振してアンテナとして機能することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記負極接続片は、順次に接続されている第一放射部、第二放射部、第三放射部、第四放射部及び第五放射部を備え、前記第一放射部は、前記回路基板に接続され、前記第二放射部は、前記第一放射部と同一平面上に位置し、前記第二放射部の幅は、前記第一放射部の幅より狭く、前記第三放射部は、前記第二放射部と鋭角を形成するように連接され、前記第四放射部は、前記第三放射部の一端から前記第一放射部に向かって延伸して形成され、前記第五放射部の一端は前記第四放射部の一端から該第四放射部に垂直に連接され、前記第五放射部の他端は、主体部に設けられることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記負極端は、第一延伸部、第二延伸部及び第三延伸部を備え、前記第一延伸部は、前記第三延伸部に対して平行に設けられ、前記第二延伸部は、前記負極接続片の前記第一放射部に貼り合わせて接触することを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記負極接続片は、ブルートゥース(登録商標)アンテナとして機能し、且つ動作周波数範囲は2.4GHz〜2.484GHzであることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記無線通信装置は、本体部、着脱可能な帯体及び連接部をさらに備え、前記本体部及び前記帯体は、それぞれ「C」字状を呈し、前記連接部は、前記本体部と前記帯体とを一体に連接して、前記本体部及び前記帯体と共同でリング状を形成することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記接続片は、金属シート又はフレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置に関し、特に体積が小さい腕時計式無線通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の発展に伴って、近年、携帯電話と腕時計との機能を統合した腕時計式無線通信装置が発明された。この装置は、腕時計のようにユーザの腕にはめて、通話、電子メール及びショートメッセージの送受信ができる等の通信機能を備え、この通信機能は、殆どアンテナによって実現される。しかし、腕時計式無線通信装置自体の体積は非常に小さく、如何に有限な空間内に、腕時計式無線通信装置に適用するアンテナを設けることが、現在の技術者の課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、アンテナを備える小型の無線通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線通信装置は、接続片を有するコネクタを備え、コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続されると、無線通信装置は、接続片により充電され、また、コネクタが外部電源又は外部装置に挿入接続されない場合、接続片は、信号がフィードインされて無線信号を送受信するアンテナとして機能する。
【発明の効果】
【0005】
従来の技術とは異なり、本発明は、無線通信装置のコネクタの負極接続片をアンテナとするため、無線通信装置の空間を効果的に節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に係る無線通信装置の斜視図である。
図2図1に示した無線通信装置の分解斜視図である。
図3図1に示した無線通信装置の一部の構造を示す斜視図である。
図4図3に示した一部の構造の分解斜視図である。
図5】本発明の無線通信装置のアンテナのリターンロスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る無線通信装置100は、本体部10、着脱可能な帯体20及び連接部30を備える。本体部10及び帯体20は、それぞれ略「C」字状を呈する。本体部10及び帯体20は、連接部30によって互いに連接される。本体部10、帯体20及び連接部30は共同でリング状を形成して、ユーザの腕にはめて使用することができる。
【0008】
本体部10は、コネクタ11及び回路基板13(図3を参照)、無線通信装置100の主要機能を実現するための表示パネル、タッチパネル、押しボタン、CPUチップ及びブルートゥース(登録商標)等の電子素子を備える。コネクタ11は、主体部111及び主体部111の表面に固定された接続片113を含む。本実施形態において、コネクタ11は、USBポートである。無線通信装置100は、コネクタ11を介して外部の電源に接続されて充電するか又は他の電子装置に接続されてデータを交換する。
【0009】
図3及び図4に示すように、主体部111は、外部電源又は外部装置の接続ポートに対応して挿入される。接続片113は、正極接続片115及び負極接続片116を含む。本実施形態において、正極接続片115及び負極接続片116の形状及びサイズは同じである。負極接続片116は、順次に連接されている第一放射部1161、第二放射部1162、第三放射部1163、第四放射部1164及び第五放射部1165を備える。第一放射部1161は、回路基板13に接続される。第二放射部1162は、第一放射部1161と同一平面上に位置する。また、第二放射部1162の幅は、第一放射部1161の幅より狭い。第三放射部1163は、概ね湾曲しており、且つ第二放射部1162と鋭角を形成するように連接されている。第四放射部1164は、第三放射部1163の一端から第一放射部1161に向かって延伸して形成されている。第五放射部1165の一端は第四放射部1164の一端から該第四放射部1164に垂直に連接され、第五放射部1165の他端は、主体部111に設けられる。本実施形態において、接続片113は、金属シートである。また、変形例として、接続片113は、フレキシブル回路基板(FPC)であってもよい。
【0010】
回路基板13は、正極端131及び負極端133を備える。正極端131は、正極接続片115に電気的に接続され、負極端133は、負極接続片116に電気的に接続される。負極端133は、第一延伸部1331、第二延伸部1332及び第三延伸部1333を含む。第一延伸部1331は、第三延伸部1333に対して平行に設けられている。第二延伸部1332は、負極接続片116の第一放射部1161に貼り合わせて接触する。第一延伸部1331には、信号フィードイン点40が設けられており、この信号フィードイン点40は、弾性片、マイクロストリップライン又は同軸ケーブル等を介してシステム供給源(図示せず)に接続される。第三延伸部1333は、接地される。
【0011】
コネクタ11が外部電源又は外部装置に接続されない場合、負極接続片116は無線信号を送受信するアンテナになる。具体的には、信号フィードイン点40が負極端133に信号をフィードインし、負極接続片116は負極端133に接続されているため、前記信号は負極接続片116にフィードインされ、負極接続片116に共振を生成させる。これよって、負極接続片116をアンテナとすることができる。本実施形態において、負極接続片116はブルートゥース(登録商標)アンテナ(2.4GHz〜2.484GHz)として機能するので、無線通信装置100は、他のブルートゥース(登録商標)装置と各種の情報を伝送する。前記各種の情報としては、時間、心拍数、スケジュール等が挙げられる。
【0012】
図5は、本発明に係る無線通信装置100のアンテナのリターンロス(RL)の測定結果を示している。図5から分かるように、無線通信装置100は、ブルートゥース(登録商標)周波数バンドにおいて、アンテナの設計要求を満たしている。
【0013】
コネクタ11が外部電源又は外部装置に接続されている場合、コネクタ11は、接続片113を介して外部電源又は外部装置の正負極に接続されて、無線通信装置100を充電する。コネクタ11は、外部装置に電気的に接続されて、データを伝送するための端子(図示せず)をさらに備える。コネクタ11が外部装置に接続されている場合、無線通信装置100は、前記端子を介して前記外部装置とデータを交換することができる。この時、信号フィードイン点40は、無線通信装置100のCPUにより制御されて、負極端133に信号をフィードインすることを停止する。
【0014】
また、変形例として、信号フィードイン点40にマッチング回路を設けるか又は回路基板13の負極端133の構造を変えることによって、負極接続片116は、グローバルポジショニングシステム(Global Positioning System,GPS)周波及び第3世代移動通信システム(3G)等の周波数バンドにおいて動作できるようになる。
【0015】
上記の記載から分かるように、本発明は、無線通信装置100のコネクタ11の負極接続片116をアンテナとするため、無線通信装置100の空間を効果的に節約することができる。
【符号の説明】
【0016】
10 本体部
100 無線通信装置
11 コネクタ
111 主体部
113 接続片
115 正極接続片
116 負極接続片
1161 第一放射部
1162 第二放射部
1163 第三放射部
1164 第四放射部
1165 第五放射部
13 回路基板
131 正極端
133 負極端
1331 第一延伸部
1332 第二延伸部
1333 第三延伸部
20 帯体
30 連接部
40 信号フィードイン点
図1
図2
図3
図4
図5