【解決手段】側部材14、15の基端部を仮設足場11の垂直パイプ12に回動可能に取付け、各側部材14、15を基端連結部材16と先端連結部材17で連結して形成した枠13内にパネル18を配置して、側部材14、15の基端部より下方位置に垂直ガイド部材33を配置し、側部材14、15に先端部が回動自在に連結され、基端部が垂直ガイド部材33に移動可能に支持される斜め部材45を有し、垂直ガイド部材33には、斜め部材45の基端部を、上下移動させるガイド溝39及び上方向への移動を防止する吹上防止溝44と、J字状に曲げた棒材で構成され、垂直ガイド部材33の下端部に棒材の長尺側48を設けて、棒材の短尺側51の先部を吹上防止溝44にワンタッチで着脱可能としたロック部材47とが設けられている。
1又は複数対の側部材の基端部を、仮設足場の垂直パイプに取付け手段を介して回動可能に取付け、対となる前記側部材の基端部と先端部を基端連結部材と先端連結部材でそれぞれ連結して枠を形成し、該枠内にパネルを配置して固定し、前記側部材の基端部の前記垂直パイプへの取付け位置より下方位置に、前記垂直パイプとは隙間を有して垂直ガイド部材を配置し、前記対となる側部材の途中位置に先端部が回動自在に連結され、基端部が前記垂直ガイド部材に移動可能に支持される斜め部材を有する朝顔装置において、
前記垂直ガイド部材には、
前記斜め部材の基端部をスライド移動可能にガイドして、前記斜め部材の基端部を上下方向に移動させるガイド溝、及び、該ガイド溝の下端に連続し、前記斜め部材の基端部を配置した際に該斜め部材の基端部の上方向への移動を防止する吹上防止溝と、
J字状に曲げた棒材で構成され、前記垂直ガイド部材の下端部に前記棒材の長尺側を、その軸心方向にスライド移動可能、かつ、その軸心を中心として回動可能に設けて、前記棒材の短尺側の先部を前記吹上防止溝にワンタッチで着脱可能とし、前記棒材の短尺側の先部を前記吹上防止溝に装着した際に、前記斜め部材の基端部が前記吹上防止溝に移動することを防止するロック部材とが設けられていることを特徴とする朝顔装置。
請求項1記載の朝顔装置において、前記棒材の長尺側の途中位置には、前記ロック部材が前記垂直ガイド部材に対してスライド移動する際に、前記ロック部材が前記垂直ガイド部材から外れることを防止する突起部が設けられていることを特徴とする朝顔装置。
請求項1又は2記載の朝顔装置において、前記側部材の途中位置には、前記斜め部材の先端部を、前記側部材に着脱可能に連結する連結手段が設けられていることを特徴とする朝顔装置。
請求項3記載の朝顔装置において、前記連結手段は、前記斜め部材の先端部を係止可能な切欠き凹部が形成された係止部と、該係止部にスライド自在又は回動自在に設けられ、前記切欠き凹部に前記斜め部材の先端部を配置した状態では、前記斜め部材の先端部が前記切欠き凹部から外れることを防止する係合部とを有することを特徴とする朝顔装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜
図7に示すように、本発明の一実施の形態に係る朝顔装置10は、仮設足場11から道路上へ斜め上向きに張出して架設され、作業用の材料や工具などが直接道路上に落下するのを防止する折畳み可能なものである。なお、朝顔装置10の使用にあっては、通常、この朝顔装置10を複数並列させた状態に架設する。以下、詳しく説明する。
【0017】
朝顔装置10を設置する仮設足場11は、例えば、ビル等の建築物の壁面を改修するときに構築されるものである。この仮設足場11は、通常、壁面に沿って垂直方向に、複数の垂直パイプ12を所定間隔あけて固定し、この垂直パイプ12の間に専用のブラケットを介して足場板(図示しない)を取付けることにより構築される。
なお、仮設足場は、垂直パイプを使用していれば、上記した構成に限定されるものではない。
【0018】
仮設足場11の垂直パイプ12には、
図1、
図2(B)、
図3に示すように、朝顔装置10の枠13を形成する対となる側部材14、15の基端部が回動可能に取付けられている。
枠13は、
図2(B)に示すように、間隔を有して対向配置された対となる側部材14、15の基端部を基端連結部材16で、対となる側部材14、15の先端部を先端連結部材17で、それぞれ連結して形成されている。なお、側部材は1又は複数対使用できる。
この側部材14、15、基端連結部材16、及び先端連結部材17は、それぞれ断面C型の鋼材で構成され、しかも、その各開口部が枠13の内側を向いている。これにより、
図2(A)に示すように、枠13の開口部に、断面波型のパネル18の周縁部を配置することで、パネル18を枠13内に配置できる。
【0019】
なお、
図2(B)に示すように、枠13の下部には、1又は複数(ここでは2本)の丸鋼からなる振止め材19、20が取付けられている。具体的には、一方の振止め材19が一方の側部材14と先端連結部材17の間に、他方の振止め材20が基端連結部材16と他方の側部材15の間に、それぞれ斜めに架設されている。
これにより、枠13の変形を防止できると共に、枠13内のパネル18を支持できる。
また、枠13の上部には、パネル押さえ材21が取付けられている。具体的には、パネル押さえ材21が、対となる側部材14、15の長手方向中央部に架け渡されている。
これにより、枠13内に配置されたパネル18が固定され、上方へ飛び出すことを防止できる。
【0020】
側部材14(側部材15も同様)の基部には、
図1、
図2(B)、
図3に示すように、側部材14を垂直パイプ12に取付け取外し可能とする取付け手段22が設けられている。
取付け手段22は、
図1、
図3に示すように、ボルト23とナット24(締結手段)で側部材14の基部に取付け固定された取付け金具25と、この取付け金具25の上部に、基部が水平ピン26で回動自在に取付けられた鉤状金具27とを有している。
この鉤状金具27は、垂直パイプ12の周囲に設けられた平断面コ字状の掛止金具28に、先側が上から嵌入する挿入部29を備えている。また、取付け金具25の下部には、取付け金具25を鉤状金具27に対して回動させる際に、垂直パイプ12の側面に当接する当接部30が設けられている。
【0021】
これにより、鉤状金具27の挿入部29を、掛止金具28に嵌入させ、又は、掛止金具28から引抜くことで、枠13(側部材14、15)を垂直パイプ12に取付け取外しできる。なお、取付け手段は、上記した構成に限定されるものではなく、枠13を垂直パイプ12に取付け取外し可能な構成であれば、例えば、クランプ等も使用できる。
また、鉤状金具27の挿入部29を、掛止金具28に嵌入させた後は、例えば、仮設足場11にいる作業者が、一方が先端連結部材17のロープフック31に取付けられ、他方が仮設足場11に縛りつけられたロープ32を使用することで、枠13を仮設足場11側から張出させることができる。このとき、取付け金具25の当接部30が、垂直パイプ12の側面に当接することで、枠13が下方へ傾斜することを防止できる。
【0022】
側部材14(側部材15も同様)の基端部の垂直パイプ12への取付け位置より下方位置には、
図1、
図4〜
図6に示すように、垂直ガイド部材33が配置されている。
垂直ガイド部材33は、垂直パイプ12とは隙間を有して配置され、その上部にクランプ34が、その下部に垂直パイプ12の掛止金具28に嵌入するくさび部材35が、それぞれ設けられ、垂直パイプ12に取付け取外し可能となっている。
なお、垂直ガイド部材の垂直パイプへの取付けは、上記したように、クランプとくさび部材を併用することに限定されるものではなく、複数のクランプのみ、又は、複数のくさび部材のみを使用することもできる。
【0023】
垂直ガイド部材33には、断面C型の鋼材で構成されたスライド部36と、このスライド部36の下端部に取付け固定された正面コ字状の固定部37が設けられている。
スライド部36は、その開口部38を仮設足場11とは反対側(パネル18の張出し側)に向けた状態で、前記したクランプ34とくさび部材35により、垂直パイプ12に取付け固定されている。これにより、スライド部36の開口部38を挟んで幅方向両側にガイド溝39が形成される。
また、固定部37も、その開口部40が仮設足場11の反対側に向くように、スライド部36に取付けられている。この固定部40の両側壁41にはL字状の溝42が形成され、このL字状の溝42の垂直部43上端がガイド溝39と連通している。なお、L字状の溝42の垂直部43の下端部に連続する水平部(仮設足場11とは反対側)が吹上防止溝44となる。
【0024】
上記した垂直ガイド部材33には、斜め部材45の基端部が移動可能に支持されている。
斜め部材45の基端部には、ガイド溝39とL字状の溝42に沿って移動する係合ピン46が設けられている。
これにより、係合ピン46は、ガイド溝39によってスライド移動可能にガイドされ、斜め部材45の基端部を上下方向に移動させることができる。また、ガイド溝39に沿って移動する係合ピン46が、L字状の溝42の垂直部43から水平部へ移動し、吹上防止溝44に配置された際には、斜め部材45の基端部が上方向(ガイド溝39側)へ移動することを防止できる。
【0025】
また、垂直ガイド部材33の下端部(吹上防止溝44より下方の固定部37)には、
図1、
図4〜
図6に示すように、ロック部材47が設けられている。
ロック部材47は、J字状に曲げた断面円形の棒材で構成され、この棒材の長尺側48が固定部37の貫通孔49に挿通されている。また、棒材の長尺側48の途中(固定部37の対向する側壁41の間)位置には、棒材の軸心方向とは直交する方向に突出する突起部50が設けられている。
これにより、ロック部材47は、棒材の長尺側48が、その軸心方向にスライド移動可能、かつ、その軸心を中心として回動可能に、固定部37に設けられる。更に、ロック部材47は、突起部50により、棒材の長尺側48が固定部37に対してスライド移動する際に、ロック部材47が固定部37から外れることを防止できる。
【0026】
また、ロック部材47は、
図5(A)、(B)に示すように、棒材の長尺側48を固定部37に対し、スライド移動や回動させることで、棒材の短尺側51の先部を固定部37の吹上防止溝44に装着できる。これにより、ロック部材47は、煩わしい作業を行うことなく、棒材の短尺側51の先部を吹上防止溝44にワンタッチで着脱可能にできる。
従って、ロック部材47により、係合ピン46の吹上防止溝44への移動を防止できるため、係合ピン46はガイド溝39とL字状の溝42の垂直部43を自由に移動できる。
なお、係合ピン46が吹上防止溝44に配置された際には、
図6(A)、(B)に示すように、棒材の短尺側51の先部を自由状態にすればよいが、棒材の短尺側51の先部をL字状の溝42の垂直部43の下端部位置に装着することもできる。これにより、係合ピン46がL字状の溝42の垂直部43へ移動することを確実に防止できる。
【0027】
斜め部材45の先端部は、
図1、
図7に示すように、側部材14(側部材15も同様)の途中位置(先側下部)に回動自在に連結されている。
側部材14の先側下部には、斜め部材45の先端部に設けられた係止ロッド52を、側部材14に着脱可能に連結する連結手段53が設けられている。
連結手段53は、斜め部材45の係止ロッド52を係止可能な切欠き凹部54が形成された係止部55を有している。また、連結手段53は、係止部55の先側に取付けられたボルト56によって回動自在に設けられ、切欠き凹部54に係止ロッド52を配置した状態(
図7の実線の状態)では、係止ロッド52が切欠き凹部54から外れることを防止するL字状のカバー部(係合部の一例)57を有する。
【0028】
なお、朝顔装置は、上記した構成に限定されるものではなく、朝顔装置を構成する各部分を、例えば、以下の構成にすることもできる。なお、朝顔装置10に使用した部材と同一部材には、同一の番号を付す。
まず、
図8、
図9を参照しながら、前記した朝顔装置10に使用可能な枠60について説明する。
枠60は、間隔を有して対向配置された対となる側部材61、62の基端部を基端連結部材16で、対となる側部材61、62の先端部を先端連結部材63で、それぞれ連結して形成されている。この側部材61、62、基端連結部材16、及び先端連結部材63は、それぞれ断面C型の鋼材で構成され、しかも、その各開口部が枠60の内側を向いている。
【0029】
図8に示すように、枠60の下部には、1本(複数本でもよい)の角パイプからなる振止め材64が取付けられている。具体的には、振止め材64が、対となる側部材61、62の長手方向中央部に架け渡されている。
一方、枠60の上部には、1本(複数本でもよい)の角パイプからなる横架材65が取付けられている。具体的には、横架材65が、上記した振止め材64と対向する位置で、対となる側部材61、62の長手方向中央部に架け渡されている。
なお、振止め材64と横架材65は、角パイプ以外で構成することもできる。
【0030】
この横架材65と一方の側部材61の間には、複数(ここでは2本)の丸鋼からなるパネル押さえ材66、67が取付けられている。具体的には、各パネル押さえ材66、67が、横架材65の長手方向一方側(
図8では左側)を起点として、側部材61の先側と基側に、それぞれ斜めに架設されている。
また、横架材65と他方の側部材62の間にも、複数(ここでは2本)の丸鋼からなるパネル押さえ材68、69が取付けられている。具体的には、各パネル押さえ材68、69が、横架材65の長手方向他方側(
図8では右側)を起点として、側部材62の先側と基側に、それぞれ斜めに架設されている。
なお、パネル押さえ材は、横架材と側部材の間を架設することに限定されるものではなく、必要に応じて、更に、横架材と、先端連結部材及び基端連結部材のいずれか一方又は双方の間に、1又は複数架設することもできる。
【0031】
これにより、枠60の変形を防止できると共に、枠60内に配置したパネル(
図2(A)参照)を支持でき、しかも、枠60内に配置されたパネルが枠60に固定され、上方へ飛び出すことを防止できる。
なお、上記した各側部材61、62に対する振止め材64と横架材65の取付け、及び、各側部材61、62に対するパネル押さえ材66〜69の取付けは、それぞれグラビティロックピンを用いて行っている。これにより、例えば、ボルトとナットを用いた場合のように、ボルトとナットの着脱作業が不要になり、作業性を良好にできる。
【0032】
続いて、対となる側部材61、62の先端部と先端連結部材63の連結構造について、
図8〜
図11を参照しながら説明する。なお、前記した朝顔装置10の対となる側部材14、15の先端部と先端連結部材17との連結は、ボルトとナットにより行っている。
図8〜
図11に示すように、先端連結部材63の長手方向一方側端部(
図8では左側)には、先端連結部材63を側部材61の先端部に連結するための進退手段70が、先端連結部材63の長手方向他方側端部(
図8では右側)には、先端連結部材63を側部材62の先端部に連結するための進退手段71が、それぞれ設けられている。
【0033】
図9、
図10に示すように、進退手段70(進退手段71も同様)は、先端連結部材63の厚み方向両側に取付け固定され、側部材61の先端部を厚み方向両側から挟持する制御板72、73を有している。
制御板72、73にはそれぞれ、側部材61の長手方向に沿って長孔74、75が形成されている。この各長孔74、75にはボルト76が挿通され、このボルト76がナット77によって、側部材61の先端部に取付け固定されている。
これにより、長孔74、75の長さ分、先端連結部材63を側部材61、62に対して進退できる。
【0034】
また、
図9〜
図11に示すように、進退手段70(進退手段71も同様)は、側面視してコ字状となって、一方の側部材61を、制御板72、73を介して厚み方向両側から隙間を有して挟持する固定部78を有している。
固定部78の開口側先端部は、前記したボルト76とナット77により、側部材61の先端部に、平面視して回動自在に取付け固定されている(
図10(A)、(B)参照)。
そして、
図9〜
図11に示すように、進退手段70(進退手段71も同様)は、先端連結部材63の長手方向一方側端部の前面に設けられ、固定部76の回動を制御する操作手段79を有している。
【0035】
操作手段79は、固定部78(先端連結部材63)の位置決めを行う固定ロッド80を有している。
図10(A)、(B)、
図11(A)、(B)に示すように、固定ロッド80は、締結手段81によって先端連結部材63の前面に取付け固定されたガイド部82に、先端連結部材63の前面とは間隔を有した状態で、先端連結部材63の長手方向に移動可能で、かつ、回動可能に設けられている。
なお、固定ロッド80は、固定部78の基端部内面に突出状態で取付け固定された係止部83の係合孔84に、挿通可能な長さを有している。
【0036】
また、
図9〜
図11に示すように、固定ロッド80の長手方向途中位置(ここでは、中央部)には、作業者が固定ロッド80の移動操作を行うためのレバー85が、固定ロッド80に対して直交する方向に取付け固定されている。
なお、レバー85は、固定ロッド80を支持するガイド部82の支持部86、87により、その移動範囲が制限され、また、ガイド部82の下部に設けられた突出部88により、その位置が固定される。
【0037】
以上の構成により、枠60へのパネルの取付け取外しを容易にできる。以下、枠60へのパネルの取付け取外し方法について説明する。
パネルを枠90へ取付けるに際しては、まず、
図10(A)の状態にする。
具体的には、進退手段70の固定部78の係止部83が、一方の側部材61の側方へ位置するまで、固定部78を、ボルト76を中心として回動させておく(進退手段71も同様)。また、先端連結部材63を、対となる側部材61、62の先端から隙間を有して位置させておく。
これにより、対となる側部材61、62から先端連結部材63を取外すことなく、断面C型の鋼材で構成された側部材61、62、基端連結部材16、及び先端連結部材63の一部(先端連結部材63と対となる側部材61、62の先端との間)に、パネルを装入可能な隙間を形成できる。
【0038】
枠60内にパネルを配置した後は、先端連結部材63を、各制御板72、73に形成された長孔74、75に沿って、
図10(A)に示す矢印aの方向へ移動させ、対となる側部材61、62の先端に当接させる。
これにより、パネルの周縁部は、側部材61、62、基端連結部材16、及び先端連結部材63の開口部内に配置される。
次に、進退手段70の固定部78の係止部83が、
図11(A)に示すように、一方の側部材61の前方へ位置するまで、固定部78を、
図10(A)の矢印bで示す方向に、ボルト76を中心として回動させる(進退手段71も同様)。
【0039】
そして、ガイド部82の一方の支持部86と突出部88の間に位置するレバー85を、先端連結部材63の前方に起こし、そのままの状態で固定ロッド80を側部材61側へ移動させ、固定ロッド80の先側を固定部78の係止部83に挿通する。
なお、固定ロッド80を係止部83に挿通した後は、
図9、
図10(B)、
図11(B)に示すように、レバー85を下方へ倒す。このとき、レバー85は、ガイド部82の他方の支持部87と突出部88の間に位置するため、レバー85の動き、即ち固定ロッド80の動きが制限され、固定ロッド80が係止部83に挿通された状態を維持できる。
これにより、固定部78が回動することを防止でき、その結果、先端連結部材63の移動も防止できるので、枠60内にパネルを固定できる。
【0040】
なお、パネルを枠90から取外すに際しては、上記と逆の手順により実施できる。
まず、ガイド部82の他方の支持部87と突出部88の間に位置するレバー85を、先端連結部材63の前方に起こし、そのままの状態で固定ロッド80を側部材62側へ移動させ、固定ロッド80の先側を固定部78の係止部83から引抜く。
そして、
図10(A)、
図11(A)に示すように、レバー85を下方へ倒す。このとき、レバー85は、ガイド部82の一方の支持部86と突出部88の間に位置するため、レバー85の動き、即ち固定ロッド80の動きが制限され、固定ロッド80が固定部78の係止部83側へ移動することを防止できる。
【0041】
次に、進退手段70の固定部78の係止部83が、
図10(A)に示すように、一方の側部材61の側方へ位置するまで、固定部78を回動させる(進退手段71も同様)。
そして、先端連結部材63を、各制御板72、73に形成された長孔74、75に沿って移動させ、
図10(A)に示すように、対となる側部材61、62の先端から離す。
これにより、側部材61、62、基端連結部材16、及び先端連結部材63の一部(先端連結部材63と対となる側部材61、62の先端との間)に隙間を形成できるため、この隙間を介して、パネルを枠60から取外すことができる。
【0042】
最後に、前記した斜め部材45の側部材61、62に対する取付け構造について、
図9、
図12(A)、(B)を参照しながら説明する。
斜め部材45の先端部は、側部材61(側部材62も同様)の途中位置(先側下部)に回動自在に連結されている。
側部材61の先側下部には、斜め部材45の先端部に設けられた係止ロッド52を、側部材61に着脱可能に連結する連結手段89が設けられている。
【0043】
連結手段89は、断面U字状となった係止部90を有している。
この係止部90には、斜め部材45の係止ロッド52を係止可能な切欠き凹部91が形成され、その開口部が下方を向くように、側部材61の先側下部に締結手段92を用いて取付け固定されている。
また、連結手段89は、係止部90内を移動可能なスライド部(係合部の一例)93を有している。
【0044】
このスライド部93の上側には長孔94が形成され、この長孔94に挿通されたボルト95がナット96により、係止部90にスライド可能に取付けられている。これにより、スライド部93を係止部90に対して移動できる。
また、スライド部93の下側には切欠き97が形成されている。この切欠き97は、スライド部93の側方(仮設足場11側)に向けて開口し、スライド部93が側部材61の先端側へ移動(
図12(A)参照)した場合は、切欠き凹部91が開口状態となり、スライド部93の略全体が係止部90と重なる位置(
図12(B)参照)へ移動した場合は、切欠き凹部91が、その最深部98を除いて塞がれた状態となる。
【0045】
これにより、使用にあっては、
図12(A)に示すように、スライド部93を側部材61の先端側へ移動させ、斜め部材45の先端部に設けられた係止ロッド52を、切欠き凹部91に配置する。そして、
図12(B)に示すように、スライド部93を係止部90側へ移動させることにより、切欠き凹部91が、その最深部98を除いて塞がれた状態となるため、係止ロッド52が切欠き凹部91から外れることを防止できる。
また、朝顔装置のパネルが、仮設足場11から道路上へ斜め上向きに張出した状態では、スライド部93が仮設足場11側へ移動しようとするため、スライド部93が係止部90の切欠き凹部91を常時閉状態に維持できる。
なお、以上に示した枠60へのロープの取付けは、ロープフック31を用いて行えばよいが、固定部78の前面に突出して設けられたフック99を用いて行うこともできる。
【0046】
続いて、本発明の一実施の形態に係る朝顔装置の使用方法について、
図1〜
図7を参照しながら説明する。
まず、仮設場所に、朝顔装置10の構成部品、即ちパネル18が取付け固定された枠13、垂直ガイド部材33、及び斜め部材45等を準備する。
なお、パネル18が取付け固定された枠13は、予め組立てた後、仮設場所へ搬送できるが、枠13を形成する側部材14、15、基端連結部材16、及び先端連結部材17等とパネル18を、仮設場所へ搬送した後、仮設場所で組立てることもできる(
図2(A)、(B)参照)。
【0047】
次に、斜め部材45の先端部に設けられた係止ロッド52を、側部材14の先側下部に設けられた連結手段53に取付ける(
図7参照)。また、このとき、枠13の先端連結部材17のロープフック31にロープ32を取付けておく(
図1参照)。
そして、対となる側部材14、15の基部に設けられた鉤状金具27の挿入部29を、掛止金具28に嵌入させ、枠13(側部材14、15)を垂直パイプ12に回動可能に取付ける(
図3参照)。
また、垂直ガイド部材33に設けられたくさび部材35を、掛止金具28に嵌入させ、クランプ34を垂直パイプ12に取付けることで、垂直ガイド部材33を垂直パイプ12に取付ける(
図4参照)。
【0048】
なお、このとき、朝顔装置10のパネル18が折畳まれた状態(
図1の二点鎖線の状態)となるように、ロープ32を仮設足場11側へ引っ張って、仮設足場11に縛りつけておく。
従って、垂直ガイド部材33については、斜め部材45の基端部に設けられた係合ピン46が吹上防止溝44へ移動しないように、ロック部材47を使用し、棒材の長尺側48をスライド移動や回動させて、棒材の短尺側51の先部を固定部37の吹上防止溝44に装着しておく(
図5(A)、(B)参照)。
これにより、朝顔装置10を仮設足場11に取付けることができる。
【0049】
この朝顔装置10のパネル18の張出し作業は、以下の手順で行う。
まず、垂直ガイド部材33について、ロック部材47を使用し、棒材の長尺側48をスライド移動や回動させて、棒材の短尺側51の先部を固定部37の吹上防止溝44から取外す(
図6(A)、(B)参照)。
そして、作業者は、仮設足場11に縛りつけたロープ32を解き、朝顔装置10のパネル18が張出した状態(
図1の実線の状態)となるまでロープ32を緩める。
【0050】
このとき、対となる側部材14、15の基部に設けられた取付け金具25は、水平ピン26により鉤状金具27に対して回動するが、取付け金具25の当接部30が垂直パイプ12の側面に当接することで、取付け金具25の回動が制限される(
図3参照)。
また、垂直ガイド部材33については、斜め部材45の係合ピン46が、ガイド溝39に沿って下降した後、L字状の溝42の垂直部43から水平部へ移動し、吹上防止溝44に配置される(
図6(A)、(B)参照)。
この状態で、ロープ32を仮設足場11に再度縛りつける。
【0051】
なお、上記したように、朝顔装置10のパネル18が、仮設足場11から道路上へ斜め上向きに張出した状態では、斜め部材45の係合ピン46が、仮設足場11とは反対側へ移動しようとするため、ロック部材47を使用する必要はない(
図6(A)、(B)参照)。しかし、棒材の短尺側51の先部をL字状の溝42の垂直部43の下端部位置に装着することで、係合ピン46がL字状の溝42の垂直部43へ移動することを確実に防止できる。
また、上記した状態では、斜め部材45の係止ロッド52も、仮設足場11とは反対側へ移動しようとする。このため、係止ロッド52は、L字状のカバー部57の角部内側に位置するため、カバー部57が係止部55の切欠き凹部54を常時閉状態に維持できる。
【0052】
従って、パネル18が風を受けた(吹き上げられた)としても、パネル18の上下動を抑制、更には防止できる。
【0053】
また、朝顔装置10のパネル18の折畳み作業は、以下の手順で行う。
まず、作業者は、仮設足場11に縛りつけたロープ32を解き、仮設足場11側へ引張る。
このとき、斜め部材45の係合ピン46を、吹上防止溝44からL字状の溝42の垂直部43へ移動させた後、ロック部材47を使用し、棒材の長尺側48をスライド移動や回動させて、棒材の短尺側51の先部を吹上防止溝44に装着する(
図5(A)、(B)参照)。
そして、作業者は、朝顔装置10のパネル18が折畳まれた状態(
図1の二点鎖線の状態)となるまで、ロープ32を仮設足場11側へ引張り、この状態で、ロープ32を仮設足場11に再度縛りつける。
上記したように、朝顔装置10の折畳み作業が終了した後は、朝顔装置10を解体する。
【0054】
以上に示したように、本発明の朝顔装置10を使用することで、簡単な構成で作業性よく、パネル18の折畳みと張出しの作業を実施できる。
【0055】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の朝顔装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、枠を形成する側部材への斜め部材の取付けを、連結手段により着脱可能とした場合について説明するが、例えば、斜め部材を側部材へ着脱可能とすることなく、回動可能に取付け固定することもできる。
また、垂直ガイド部材に設けたガイド溝は、前記した構成に限定されるものではなく、例えば直線状の貫通孔とすることもできる。