【解決手段】整流部は過度状態で交流電圧の整流を中断し、正常状態で交流電圧を整流して整流された電圧を生成する。力率補償部は整流された電圧を力率を補償し、力率補償された電圧を生成する。平滑部は力率補償された電圧を平滑化し、平滑化された電圧を生成する。突入電流制限部は、過度状態では交流電圧によって生成される突入電流を制限して制限された電流を平滑部に提供し、正常状態では平滑部への電流の提供を中断する。
前記整流部と前記突入電流制限部を成業する電流制御信号を生成し、前記力率補償回路の正常状態可否に応じて前記突入電流制限部への電流の流入を制御する電流制御信号生成部を更に含む、請求項1に記載の力率補償回路。
前記電流制御信号生成部は、前記力率補償の出力端子に連結される前記平滑キャパシタの一端に印加される電圧値に基づいて電流制御信号を生成する、請求項9に記載の力率補償回路。
前記電流制御信号生成部は、前記力率補償の出力端子に連結される前記平滑キャパシタの一端に印加される電圧値が基準電圧値以下である場合、前記力率補償回路が過度状態であると判断する、請求項10に記載の力率補償回路。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照し、本発明の実施例に対して本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳しく説明する。しかし、本発明は様々な相異なる形態に具現されてもよく、ここで説明する実施例に限定されることはない。そして、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は図面から省略しており、明細書全体に渡って類似した部分に対しては類似した部面符号を付けている。
【0010】
また、ある部分がある構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限りある構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むということを意味する。
【0011】
以下、
図1乃至
図3を参照して本発明の一実施例による力率補償回路を説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例による力率保証回路のブロック図である。
【0013】
図1を参照すると、力率補償回路100は交流電圧生成部110、突入電流制限部120、交流ノイズ制御部130、整流部140、力率補償部150、平滑部160、直流/直流コンバータ170、バッテリ180を含む。
【0015】
直流/直流コンバータ170は、平滑化された電圧を充電するために必要な電圧の大きさに変換する。
【0016】
バッテリ180は変換された電圧で充電される。
【0017】
力率補償回路100の他の構成要素に対しては、
図2を参照して詳しく説明する。
【0018】
図2は、本発明の一実施例による力率補償回路の回路図である。
【0019】
交流電圧生成部110は交流電圧を生成する。
【0020】
突入電流制限部120は、負温度係数(Negative Temperature Coefficient,NTC)サーミスタRn1を含む。負温度係数サーミスタは、交流電圧生成部110の一端で生成される交流電圧が印加される一端を有する。
【0021】
負温度係数サーミスタとは、負の温度係数を有し、連続的に電気抵抗が変化するサーミスタをいう。回路に交流電圧が最初に供給されて突入電流が発生する場合、回路内の温度が低いため負温度係数サーミスタは大きい抵抗値を有する。よって、負温度係数サーミスタの抵抗値によって回路内部抵抗の大きさが増加するため、V=IR(V:電圧、I:電流、R:抵抗)というオームの法則によると突入電圧の大きさは減少する。それによって、回路内素子を突入電流から保護することができる。また、回路が正常状態(steady state)に入ると回路内温度が上昇するため、負温度係数サーミスタは非常に小さい抵抗値を有する。よって、回路内等価抵抗の大きさは負温度係数サーミスタが連結されていない場合と大きい差はなく、正常状態では突入電流制限部120が力率補償回路の本来の機能に及ぼす影響が小さい。正常状態とは、過度応答が消滅された後で究極的に達する安定状態である。
【0022】
交流ノイズ除去部130はキャパシタC11を含む。キャパシタの一端は負温度係数サーミスタの他端位連結され、他端は交流電圧生成部110の他端に連結される。交流ノイズ除去部130は交流電圧のノイズを除去する。
【0023】
整流部140は複数のダイオードを含む。
図2の一実施例では4つのダイオードを含む。4つのデイオードはブリッジ連結される。ブリッジ連結された4つのダイオードのうち、下側の左側ダイオードD13の一端は交流ノイズ除去部130のキャパシタC11の他端に連結され、他端は接地される。ブリッジ連結された4つのダイオードのうち、下側の右側ダイオードD14の一端は交流ノイズ除去部130のキャパシタC11の一端に連結され、他端は接地される。ブリッジ連結された4つのダイオードのうち、上側の左側ダイオードD11の一端は交流ノイズ除去部130のキャパシタC11の他端に連結され、他端は下側の左側のダイオードD13の一端に連結される。ブリッジ連結された4つのダイオードのうち、上側の右側ダイオードD12の一端は上側の左側のダイオードD11の他端に連結され、他端は下側の右側のダイオードD14の一端に連結される。整流部140はノイズが除去された交流電圧を全て同じ極性を有するように整流して出力する。
【0024】
力率補償部150はインダクタL1、MOSFETスイッチSW1、ダイオードD15を含む。インダクタL1の一端は整流部140の上側の右側ダイオードD12の一端に連結される。MOSFETスイッチSW1の一端はインダクタL1の他端に連結され、他端は接地される。ダイオードD15の一端はインダクタL1の他端に連結される。力率補償部150は整流された電圧を力率補償し、力率補償された電圧を生成する。力率補償部150は、詳しくはブーストコンバータであってもよい。ブーストコンバータは、整流された電圧の大きさを一定に維持しながら電流の移送を電圧の位相と同じくするためにスイッチングを繰り返す。即ち、電流が一定時間の間に流れるようにしてから一定時間遮断する方法を介し、電流の流れを調整する。このような動作を介し、電圧の位相と同じく電流の位相を作って力率を補償する。
【0025】
平滑部160は一つのキャパシタC12を含む。特に、キャパシタC12は電解コンデンサであってもよい。キャパシタC12の一端はダイオードD15の他端に連結され、他端は接地される。一実施例において、平滑部160は複数のキャパシタを含む。複数のキャパシタそれぞれの一端はダイオードD15の他端に連結され、他端は接地される。平滑部160は力率補償された電圧からリップルを除去し、直流電圧を生成する。即ち、平滑部160は力率補償された電圧を平滑化する。
【0026】
このような実施例において、負温度係数サーミスタの温度が高くなると負温度係数サーミスタは小さい抵抗値を有する。但し、負温度係数サーミスタの抵抗値が完全になくなるのではないため、力率補償とは関係のない電力の損失が発生して力率補償回路の効率を落とす問題がある。
【0027】
図3は、本発明の一実施例による力率補償回路の動作を示すフローチャートである。
【0028】
交流電圧生成部110は交流電圧を生成する(S101)。
【0029】
突入電流制限部120は、負温度係数サーミスタRn1の温度に応じて突入電流を制限する(S103)。負温度係数サーミスタRn1の抵抗値は温度に応じて変化する。よって、負温度係数サーミスタRn1の抵抗値が大きい低い温度では突入電流が制限され、突入電流が発生する交流電圧印加初期には回路の温度が低いため突入電流が制限される。
【0030】
交流ノイズ除去部130は交流のノイズを除去する(S105)。
【0031】
整流部140はノイズが除去された交流電圧を整流し、整流された電圧を生成する(S107)。
【0032】
力率補償部150は整流された電圧を力率補償し、力率補償された電圧を生成する(S109)。
【0033】
平滑部160は力率補償された電圧を平滑化する(S111)。
【0034】
以下、
図4乃至
図6を参照して本発明の他の実施例による力率補償回路を説明する。
【0035】
図4は、本発明の他の実施例による力率補償回路のブロック図である。
【0036】
力率補償回路200は交流電圧生成部210、突入電流制限部220、交流ノイズ除去部230、整流部240、力率補償部250、平滑部260、直流/直流コンバータ270、バッテリ280、突入電流制限部制御信号生成部290を含む。突入電流制限部制御信号生成部290を含むことを除く他の構成は
図1の実施例と全て同じである。
【0037】
突入電流制限部制御信号生成部290は制御信号を生成し、突入電流制限部220内のスイッチを制御する。
【0038】
力率補償回路200の他の構成要素に対しては、
図5を参照して詳しく説明する。
【0039】
図5は、本発明の他の実施例による力率補償回路の回路図である。
【0040】
図5の回路図は
図2の回路図と他の部分は同じであるが突入電流制限部220の回路にその差があり、
図4で説明したように突入電流制限部制御信号生成部290を更に含む。
【0041】
図5の実施例では、突入電流制限部220はリレースイッチSWRと負温度係数サーミスタRn1を含む。負温度係数サーミスタは交流電圧が印加される一端を有し、他端は交流ノイズ除去部230のキャパシタC11の一端に連結される。リレースイッチSWRも同じく交流電圧が印加される一端を有し、他端は交流ノイズ除去部230のキャパシタC11の一端に連結される。
【0042】
リレースイッチSWRは突入電流制限部制御信号によって制御される。交流電圧を印加した初期に突入電流が流れる場合、突入電流制限部制御信号生成部290はリレースイッチSWRをターンオフして突入電流を制限する。回路が正常状態に達した場合、突入電流が発生する可能性がないため突入電流制限部制御信号生成部290はリレースイッチSWRをターンオンして負温度係数サーミスタに電流が流入なれないようにする。この際、力率補償回路が正常状態に達したのか否かは、予め決められた基準時間の経過可否で判断する。力率補償回路200の場合、数秒内に正常状態に達することが普通であるため基準時間は2秒乃至3秒にしてもよい。
【0043】
図5の回路図の実施例による場合、リレースイッチSWRが抵抗値を有しない理想的な状況を仮定すると、
図2の実施例とは異なって回路が正常状態に入った場合に負温度係数サーミスタRn1に電流が流入されず、電力損失が発生しないという問題が解決される。しかし、リレースイッチSWRも自体抵抗成分を有する実際の回路ではりレースイッチSWRがターンオンされても、負温度係数サーミスタRn1に電流が一部流入されて電飾損失が発生する。このような電力損失を完璧に防止するためには、負温度係数サーミスタRn1の一端にリレースイッチを更に一つを連結して回路が突入電流が流れる状態ではターンオンし、正常状態に入った場合にはリレースイッチをターンオフする。但し、このようにリレースイッチを追加する場合には追加的なコストがかかり、回路の容積が大きくなる問題が発生する。また、リレースイッチSWRの場合には機械的に接点を作るためその寿命に制限がある。そして、リレースイッチSWRは電力変換機などの高温の環境で動作する場合には動作及び寿命の信頼度が低い問題点もある。
【0044】
図6は、本発明の他の実施例による力率補償回路の動作を示すフローチャートである。
【0045】
交流電圧生成部210は交流電圧を生成する(S201)。
【0046】
突入電流制限部制御信号生成部290は、力率補償回路200が過度状態(transient state)であるのかを判断する(S203)。過度状態とは回路が過度応答を示す状態であって、正常状態に入る前の状態をいう。
【0047】
力率補償回路200が過度状態であれば、突入電流制限部制御信号生成部290は制御信号を生成して突入電流制限部220内のスイッチをターンオフする。
【0048】
突入電流制限部220内のスイッチがターンオンされると、突入電流制御部200は回路内の温度に応じて突入電流を制限する(S207)。
【0049】
力率補償回路200が正常状態であれば、突入電流制限部制御信号生成部290は制御信号を生成して突入電流制限部220内のスイッチをターンオフする(S209)。
【0050】
交流ノイズ除去部230は交流のノイズを除去する(S211)。
【0051】
整流部240はノイズが除去された交流電圧を整流し、整流された電圧を生成する(S213)。
【0052】
力率補償部250は整流された電圧を力率補償し、力率補償された電圧を生成する(S215)。
【0053】
平滑部260は力率補償された電圧を平滑化する(S217)。
【0054】
以下、
図7乃至
図9を参照して本発明のまた他の実施例による力率補償回路及びその設計方法を説明する。
【0055】
図7は、本発明のまた他の実施例による力率補償回路のブロック図である。
【0056】
力率補償回路300は交流電圧生成部310、突入電流制限部320、交流ノイズ除去部330、整流部340、力率補償部350、平滑部360、直流/直流コンバータ370、バッテリ380、電流制御信号生成部390を含む。
【0057】
突入電流制限部320は過度状態では交流電圧によって生成される突入電流を制限して制限された電流を平滑部360に提供し、正常状態では電流の提供を中断する。
【0058】
整流部340は過度状態で交流電圧の整流を中断し、正常状態で交流電圧を整流して整流された電圧を生成する。
【0059】
電流制御信号生成部390は突入電流制限部320と整流部340を制御する信号を生成する。
【0060】
力率補償回路300他の構成要素に対しては、
図8を参照して詳しく説明する。
【0061】
図8は、本発明のまた他の実施例による力率補償回路の回路図である。
【0062】
交流電圧生成部310は交流電圧を生成する。
【0063】
突入電流制限部320はダイオード、スイッチ及び抵抗を含む。ダイオードは交流電圧が印加される一端を有する。スイッチはダイオードの他端に連結される。抵抗Rはスイッチの他端に連結される。
【0064】
特に、ダイオードとスイッチはダイオードの機能をスイッチの機能を全て含むシリコーン制御整流素子(Silicon Controlled Rectifier,SCR)SD31に代替されてもよい。ダイオードとスイッチをシリコーン制御整流素子に代替する場合、回路に必要な素子のサイズが減少するため回路を小型化することができる。また、シリコーン制御整流素子は一般的なスイッチに比べ長寿命が保証されるため回路の寿命を延長することができる。また、ダイオードとシリコーン制御整流素子の価格は殆ど差がないため、別途のスイッチを使用する場合より回路の製作コストを減らすことができる。
【0065】
回路が角状態である場合、即ち、シリコーン制御整流素子SD31がターンオンされる場合、突入電流は突入電流制限部320に流入される。突入電流制限部320内に抵抗Rが存在するため、シリコーン制御整流素子SD31がターンオフされている場合より力率保証回路内の全体内部抵抗値が増加する。よって、内部抵抗の大きさが増加するためV=IR(V:電圧、I:電流、R:抵抗)というオームの法則によると電流の大きさが減り、突入電流が制限される。
【0066】
回路が正常状態である場合、即ち、シリコーン制御整流素子SD31がターンオフされる場合には突入電流制限部320に電流が流入されない。よって、
図1乃至
図6の実施例とは異なって正常状態で突入電流制御部320による電力損失が発生しない。また、本実施例による場合、回路が正常状態で動作していたのに外部的要因によって過電流が流れるようになった状況では整流素子SD31を更にターンオフして回路を保護する。
【0067】
交流ノイズ除去部330はキャパシタ(C31)を含む。キャパシタの一端には交流電圧生成部310の一端で生成される交流電圧が印加され、他端は交流電圧生成部310の他端に連結される。交流ノイズ除去部330は交流のノイズを除去する。
【0068】
整流部340は複数のダイオードと複数のスイッチを含む。
図7の実施例では4つのダイオードと2つのスイッチを含む。複数のスイッチと複数のスイッチの一端に連結される複数の上側ダイオードは、シリコーン制御整流素子に代替されてもよい。
【0069】
スイッチとダイオードを使用する場合よりシリコーン制御整流素子を使用する場合、上述したように一般的なスイッチとダイオードを使用する場合より回路を小型化することができ、相対的に長寿命を保証することができる。また、ダイオードとシリコーン制御整流素子の価格に殆ど差がないため、別途のスイッチを使用する場合より回路の製作コストを減らすことができる。
【0070】
2つのダイオードD33,D34と2つのシリコーン制御整流素子SD32,SD33はブリッジ連結される。2つのダイオードのうち左側ダイオードD33の一端は交流ノイズ除去部330のキャパシタC31の一端に連結され、他端は接地される。2つのダイオードのうち右側ダイオードD34の一端は交流ノイズ除去部330のキャパシタC31の他端に連結され、他端は接地される。2つのシリコーン制御整流素子のうち左側のシリコーン制御整流素子SD32の一端は突入電流制限部320の抵抗Rの他端に連結され、他端は左側のダイオードD33の一端に連結される。2つのシリコーン制御整流素子のうち右側のシリコーン制御整流素子SD33の一端は突入電流制限部320の抵抗Rの他端に連結され、他端は右側のダイオードD34の一端に連結される。
【0071】
過度状態である場合、即ち、2つのシリコーン制御整流素子SD32,SD33がターンオフされる場合、整流部340に電流が流入されずに突入電流制限部320で力率補償部350に直接流入される。2つのシリコーン制御整流素子SD32,SD33がターンオンされる場合、整流部340に電流が流入される。
【0072】
整流部340はノイズが除去された交流電圧を全て同じ極性を有するように整流し、整流された電圧を生成する。
【0073】
力率補償部350はインダクタL13、MOSFETスイッチSW3、ダイオードD35を含む。インダクタL3の一端は整流部240の右側のシリコーン制御整流素子の一端に連結される。MOSFETスイッチSW3の一端はインダクタL3の他端に連結され、他端は接地される。ダイオードD35の一端はインダクタL3の他端に連結される。力率補償部350は、詳しくはブーストコンバータであってもよい。ブーストコンバータは、整流された電圧の大きさを一定に維持しながら電流の位相を電圧の位相と同じくするためにスイッチングを繰り返す。即ち、電流が一定時間流れるようにしてから一定時間遮断する方法を介して電流の流れを調整する。このような動作を介し、電圧の位相と同じく電流の位相を作って力率を補償する。
【0074】
平滑部360は一つのキャパシタC32を含む。特に、キャパシタC32は電解コンデンサであってもよい。キャパシタC32の一端はダイオードD35の他端に連結され、他端は接地される。一実施例において、平滑部360は複数のキャパシタを含む。複数のキャパシタそれぞれの一端はダイオードD35の他端に連結され、他端は接地される。平滑部360は力率補償された電圧からリップルを除去して直流電圧を生成する。
【0075】
図9は、本発明のまた他の実施例による力率補償回路の動作を示すフローチャートである。
【0076】
交流電圧生成部310は交流電圧を生成する(S301)。
【0077】
電流制御信号生成部390は、力率補償回路300が過度状態であるのかを判断する(S303)。力率補償回路300が正常状態に達した場合、突入電流が発生する恐れがないためである。
【0078】
特に、正常状態可否は
図6の実施例のように交流電圧が印加された後から経過した時間で判断する。力率補償回路300は交流電圧が印加されてから数秒以内に正常状態に達するため、正常状態の基準時間は2秒乃至3秒であってもよい。但し、このような方法を使用して正常状態を判断する場合、正常状態可否を精密に判断することができない。
【0079】
力率補償回路が正常状態であるのか否かに対する精密な判断のために、力率補償回路の正常状態可否を平滑部360内のキャパシタC32の一端に印加される電圧値に基づいて判断する。特に、キャパシタC32に電荷が充電されてキャパシタC32の一端に印加される電圧値が基準電圧以上であるのか否かで正常状態可否を判断する。キャパシタC32に一定量以上の電荷が充電されると突入電流が発生しないためである。基準電圧値は交流電圧生成部310が生成する交流電圧の実効値(Root Mean Square,RMS)の
【数1】
倍であってもよい。
【0080】
力率補償回路300が過度状態であれば、電流制御信号生成部390は制御信号を生成して突入電流制限部320に電流を流入する(S305)。即ち、電流制御信号生成部390は制御信号を生成して突入電流制限部320内のスイッチをターンオンし、整流部340内のスイッチをターンオフする。突入電流制限部320が連結されたため、突入電流は突入電流制限320に流入されて制限される。
【0081】
力率補償回路300が正常状態であれば、電流制御信号生成部390は突入電流制限部320に電流の流入を中断する(S307)。即ち、電流制御信号生成部390は制御信号を生成して突入電流制限部320内のスイッチをターンオフし、整流部340内のスイッチをターンオンする。
【0082】
力率補償回路300が正常状態であれば、交流ノイズ除去部330は交流のノイズを除去する(S309)。
【0083】
力率補償回路300が正常状態であれば、整流部340はノイズが除去された交流電圧を整流して整流された電圧を生成する(S311)。
【0084】
力率補償部350は力率を補償された電圧を生成する(S313)。
【0085】
平滑部360は力率補償された電圧を平滑化する(S315)。
【0086】
以上、実施例で説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれるが、必ずしも一つの実施例にのみ限定されることはない。なお、各実施例で例示された特徴、構造、効果などは実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組換え又は変形されて実施可能である。よって、このような組換えと変形に関する内容は本発明の範囲に含まれるものとして解析されるべきである。
【0087】
これまで実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎないものであって本発明を限定するものでなく、本発明の属する分野の通常の知識を有する者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で上記に例示されていない多様な変形と応用が可能であることを理解できるはずである。例えば、実施例に具体的に示した各の構成要素は変形して実施してもよい。そして、このような変形と応用に関する差は、添付した特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものとして解析されるべきである。