特開2015-55029(P2015-55029A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 林物産発明研究所の特許一覧

<>
  • 特開2015055029-敷材 図000003
  • 特開2015055029-敷材 図000004
  • 特開2015055029-敷材 図000005
  • 特開2015055029-敷材 図000006
  • 特開2015055029-敷材 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-55029(P2015-55029A)
(43)【公開日】2015年3月23日
(54)【発明の名称】敷材
(51)【国際特許分類】
   E01C 5/00 20060101AFI20150224BHJP
【FI】
   E01C5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-186888(P2013-186888)
(22)【出願日】2013年9月10日
(71)【出願人】
【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
(72)【発明者】
【氏名】林 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 和志郎
(72)【発明者】
【氏名】林 宏三郎
(72)【発明者】
【氏名】林 加奈子
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AA07
2D051AG11
2D051AG15
2D051DA11
2D051DB09
2D051DB15
(57)【要約】
【課題】本発明は、水溜りのできない良好な敷体の提供にある。
【解決手段】本発明は、ブロックとブロックを載置させるための枠体からなる敷材であって、当該枠体は内部が1ないし複数の小区画に区画され、かつ当該枠体は側面に直角な平面により上下に区分され、かつ載置するブロックを固定するため枠体の所定の小区画には小区画の内側面方向から小区画内の上方に向かう爪体が設けられた枠体とブロックからなる敷材である。
載置したブロックを枠体上に固定するため、枠体を上下に区分けする面を利用して突出する爪体を形成し爪体を介して枠体上のブロックを固定するようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックとブロックを載置させるための枠体からなる敷材であって、当該枠体は内部が1ないし複数の小区画に区画され、かつ当該枠体は側面に直角な平面により上下に区分され、かつ載置するブロックを固定するため枠体の所定の小区画には小区画の内側面方向から小区画内の上方に向かう爪体が設けられた枠体とブロックからなる敷材。
【請求項2】
ブロックとブロックを収納するための枠体からなる敷材であって、当該枠体は内部が1ないし複数の小区画に区画され、かつ当該枠体は側面に直角な平面により上下に区分され、かつ枠体の小区画には収納するブロックを固定するために小区画の壁面上端及び下端に小区画内に面して爪が設けられた枠体とブロックからなる敷材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内、屋外に敷設する新規な敷材の技術である。
【背景技術】
【0002】
枠体にブロックを収納あるいは載置した敷体を屋内あるいは屋外に敷設する例は各種知られている。例えば樹脂製の枠体にコンクリート製のブロックを収納し枠体に設けた孔部を利用して緑化を兼ねた敷材が特開2000−204507、特開2001−98504等、木質のブロックを載置・収納した例として実開昭63−9306、実開昭64−5903等に開示されている。上記敷体は、雨天において雨水をブロックの下に流し込みブロック上に水溜りを形成しないが、その役割は限定されている。
集中豪雨が多発する現状においてはその水溜りとならない機能は十分でない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−204507
【特許文献2】特開2001−98504
【特許文献3】実開昭63−9306
【特許文献4】実開昭64−5903
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、水溜りのできない良好な敷体の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第1の発明は、ブロックとブロックを載置させるための枠体からなる敷材であって、当該枠体は内部が1ないし複数の小区画に区画され、かつ当該枠体は側面に直角な平面により上下に区分され、かつ載置するブロックを固定するため枠体の所定の小区画には小区画の内側面方向から小区画内の上方に向かう爪体が設けられた枠体とブロックからなる敷材である。
載置したブロックを枠体上に固定するため、枠体を上下に区分けする面を利用して突出する爪体を形成し爪体を介して枠体上のブロックを固定するようにした。
本第2の発明は、ブロックとブロックを収納するための枠体からなる敷材であって、当該枠体は内部が1ないし複数の小区画に区画され、かつ当該枠体は側面に直角な平面により上下に区分され、かつ枠体の小区画には収納するブロックを固定するために小区画の壁面上端及び下端に小区画内に面して爪が設けられた枠体とブロックからなる敷材である。
側面に直角な平面で枠体を上下に区分することにより、上面下面にそれぞれ異なる小区画を設けることで、表面裏面にそれぞれ異なる形状のブロックを収納できるようにした。
【発明の効果】
【0006】
本第1の発明の敷体は、上下に区分けする面を利用して設けた爪体が枠体に載置するブロックを固定することで、以下の効果がある。(1)載置されたブロックが人の踏圧などで剥落、移動することを防ぐ。(2)ブロックの下に枠体空間が生じ雨水を一時貯留するため、大雨の場合でもブロック上が洪水状態にならない。
本第2の発明は、側面に直角な平面で枠体を上下に区分することにより、以下の効果がある。表面裏面にそれぞれ異なる小区画を形成し、それぞれの区画に異なるブロックを収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】敷体を構成する枠体の概念図である。
図2】敷体の例を示す。
図3】枠体の他の例を示す。
図4】枠体の表面及び裏面にブロックを収納し両面を利用可能とした敷体の例を示す。
図5】枠体相互を連結するための枠体に設ける連結部の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を図により詳細に説明する。
図1は、敷体を構成する枠体の概念図である。本枠体の平面図と断面図を示している。
図に示したとおり、本枠体は複数の小区画に区画され、さらに本枠体は水平な面により上下に2分されている。図では本枠体の4隅の小区画に爪体が上方に向かって設けられている。爪体の上部は円形とされその中心にビス孔が設けられている。枠体上に載置するブロックが木質製の場合はビス孔として利用する。石製などの場合は爪体2の上部に接着剤を塗布しブロックを固定する。爪体は小区画の側面あるいは枠体を上下に区分する面を介して図では上方に山形に形成されている。
必要に応じて、ブロック裏面に枠体の形状に合わせた溝を設け、ブロックと枠体とを嵌め合わせることを併用してもよい。
爪体は別途枠体に契合して設けてもよいが、熱可塑性の樹脂で枠体を形成するならば、おのずから爪体が一体的に形成可能である。爪体の形状についてもブロックを枠体上に載置し、枠体とブロックを固定係合可能ならばその形状は問わない。また、爪体を設ける小区画の位置、数も必要に応じ変更できる。
【0009】
図2は、敷体を示す概念図である。
枠体上に載置されたブロックが爪体に設けたビス孔を介してビスで枠体と固定された状態を示している。
本例では、ブロックの下方に大きな空間が生ずるため、雨天においては雨水がブロックの隙間から上記空間に流入するためブロック上が水溜りとならない。
【0010】
図3は枠体の他の例を示す概念図である。本枠体は縦3列に区画した各小区画にブロックを載置固定するものである。それぞれの区画内に爪体が設けられ収納されたブロックを、爪体を介してビス止めする。
上記枠体は区分された枠体上部の小区画の分布と異なる分布で枠体下部の小区画の分布を決めることができる。そうすることで枠体下部の小区画を決める側面の数を変え、枠体の上からの荷重に対する強度を調整できる。
【0011】
図4は、枠体を上下に区分する水平の面を設けたが、爪体を形成しない枠体の例である。この場合枠体の各小区画にブロックを収納することができる。収容されたブロックは枠体上部及び下部に設けた爪で固定される。
本図は表面と裏面の小区画部分にブロックを収納した例を示している。それぞれ、枠体の表面及び裏面から見るとき収納されたブロックの形状が異なる例を示している。表面から見た場合は9ケの小区画に区画されているが、裏面は図に示すように縦3列に3つの小区画に区画されている。本枠体が表面、裏面で小区画の数、形状が異なるのは、上述したように本枠体が側面の中心に設けた水平面によって上下に区分されているため可能となる。また枠体をいくつの小区分に区画するか、また小区画の形状はこの例に限られない。
本例においても柔軟な材質で形成された爪体であれば爪体が存在してもよい。爪体はブロックで押しつぶされる。必要に応じブロック裏面に凹部を設け押しつぶされた爪体の収容部とすることができる。
【0012】
図5は、枠体の前後左右へ連結するための連結部としての継手を示す図である。枠体の外側面に相接する面にオス継手、他の相接する面にメス継手を設けることで連結可能である。継手の種類は本例以外に従来提案されてきた継手が利用できる。
【0013】
枠体は熱可塑性のポリプロピレン樹脂等を射出成形して形成される。また必要に応じてステンレススチールなどの金属製であってもよい。枠体に収納するあるいは載置するブロックは屋内用では木質、屋外用では木質あるいは石製であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0014】
屋内、屋外用の敷体として使用することができる。
【符号の説明】
【0015】
1 敷体
2 枠体
3 爪体
4 爪
5 ブロック
6 継手(連結部)
図1
図2
図3
図4
図5