【解決手段】コンテンツ配信サーバ30から配信されるコンテンツを再生するユーザ端末21が、表示するコメントの入力を受け付け、入力を受け付けたコメントと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間とを含む入力コメント情報をコメント管理サーバに送信し、送信された入力コメント情報により更新されるコメントカウント情報を参照して所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定するとともに、特定した再生区間情報を送信する前記コメント管理サーバから再生区間情報を受信し、受信した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報306を表示する構成としている。
コンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置と通信ネットワークに接続されるコメント管理サーバとを含むコメント管理システムであって、
前記コンテンツ再生装置は、
表示するコメントの入力を受け付けるコメント受付手段と、
入力を受け付けたコメントと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間とを含む入力コメント情報を前記コメント管理サーバに送信する入力コメント情報送信手段と、
前記コメント管理サーバから送信される所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を受信する再生区間情報受信手段と、
受信した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報を表示するコメント状況情報表示手段とを含み、
前記コメント管理サーバは、
コンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶手段と、
受信した入力コメント情報を記憶するコメント情報記憶手段と、
受信した入力コメント情報によりコメントカウント情報を更新するコメントカウント情報更新手段と、
更新したコメントカウント情報に基づいて再生区間情報を特定する再生区間情報特定手段と、
特定した再生区間情報を前記コンテンツ再生装置に送信する再生区間情報送信手段とを含む
ことを特徴とするコメント管理システム。
コンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置と通信ネットワークに接続されるとともにコンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶部を含むコメント管理サーバとを含むコメント管理システムにおけるコメント管理方法であって、
前記コンテンツ再生装置に表示するコメントの入力を受け付けるステップと、
当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間に基づいて前記コメントカウント情報を更新するステップと、
更新したコメントカウント情報に基づいて所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定するステップと、
特定した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報をコンテンツ再生装置の表示装置に表示するステップとを含む
ことを特徴とするコメント管理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に記載されているようなシステムは、総コメント数などを表示することによりコンテンツの人気度などを把握可能なシステムとなっているが、登録されているコンテンツ全体に対する大雑把な指標が用いられているに過ぎないシステムであった。すなわち、特許文献1に記載されているようなシステムにおいては、1つの動画の中における人気度(人気部分)を簡単に把握することはできなかった。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決すべく、視聴するコンテンツにおけるハイライトとなる部分を容易に把握させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、コンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶部を含むコメント管理サーバと通信ネットワークを介して接続する通信手段と、表示するコメントの入力を受け付けるコメント受付手段と、入力を受け付けたコメントと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間とを含む入力コメント情報を前記コメント管理サーバに送信する入力コメント情報送信手段と、送信された入力コメント情報により更新されるコメントカウント情報を参照して所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定するとともに、特定した再生区間情報を送信する前記コメント管理サーバから再生区間情報を受信する再生区間情報受信手段と、受信した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報を表示するコメント状況情報表示手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
上記の構成としたことで、視聴するコンテンツにおけるハイライトとなる部分を容易に把握させることができるようになる。
【0008】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、コンテンツの再生経過時間に応じて移動するオブジェクトを含み、当該オブジェクトに対する所定の操作を受け付けたことに応じてコンテンツの再生位置の変更処理を実行させる再生位置表示オブジェクトを表示する再生位置表示オブジェクト表示手段を含み、前記コメント状況情報表示手段は、前記再生位置表示オブジェクトに対応させてコメント状況情報を表示することとすることができる。
【0009】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置において、前記コメント状況表示手段は、閾値を超えるコメント数を含む再生区間のコメント状況を他の再生区間のコメント状況に比べて強調して表示することとすることができる。
【0010】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置において、前記コメント状況表示手段は、全体のコメント数に対する割合が閾値を超えるコメント数を含む再生区間のコメント状況を他の再生区間のコメント状況に比べて強調して表示することとすることができる。
【0011】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置では、強調表示されるコメント状況に対する所定の操作を受け付けたことに応じて、操作対象となったコメント状況に対応する再生区間または当該再生区間の所定数前の再生区間の開始時間を再生開始位置としてコンテンツを再生するコンテンツ再生手段とを含むこととすることができる。
【0012】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置において、前記再生区間情報に含まれる再生区間の区間数が、コンテンツの総再生時間に応じて決定されることとすることができる。
【0013】
また、本発明のコメント管理システムは、コンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置と通信ネットワークに接続されるコメント管理サーバとを含むコメント管理システムであって、前記コンテンツ再生装置は、表示するコメントの入力を受け付けるコメント受付手段と、入力を受け付けたコメントと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間とを含む入力コメント情報を前記コメント管理サーバに送信する入力コメント情報送信手段と、前記コメント管理サーバから送信される所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を受信する再生区間情報受信手段と、受信した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報を表示するコメント状況情報表示手段とを含み、前記コメント管理サーバは、コンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶手段と、受信した入力コメント情報を記憶するコメント情報記憶手段と、受信した入力コメント情報によりコメントカウント情報を更新するコメントカウント情報更新手段と、更新したコメントカウント情報に基づいて再生区間情報を特定する再生区間情報特定手段と、特定した再生区間情報を前記コンテンツ再生装置に送信する再生区間情報送信手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明のコメント管理方法は、コンテンツ配信サーバから配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、当該コンテンツ再生装置と通信ネットワークに接続されるとともにコンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶部を含むコメント管理サーバとを含むコメント管理システムにおけるコメント管理方法であって、前記コンテンツ再生装置に表示するコメントの入力を受け付けるステップと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間に基づいて前記コメントカウント情報を更新するステップと、更新したコメントカウント情報に基づいて所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定するステップと、特定した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報をコンテンツ再生装置の表示装置に表示するステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、視聴するコンテンツにおけるハイライトとなる部分を容易に把握させることができるコンテンツ再生装置、コメント管理システム、及びコメント管理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態におけるコメント管理システム100の構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、コメント管理システム100は、コメント管理サーバ10と、ユーザ端末21〜2N(Nは、任意の整数)と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。コメント管理サーバ10、ユーザ端末21〜2N、及びコンテンツ配信サーバ30は、それぞれ、インターネットなどの通信ネットワーク40によって接続されている。
【0019】
コメント管理サーバ10は、例えば本コメント管理システム100のシステム管理者によって管理され、例えばWWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。また、コメント管理サーバ10は、ユーザ端末21〜2Nと通信ネットワーク40を介してコメントに関する各種情報の送受信を行う処理や、受信したコメント情報を集計してユーザ端末21〜2Nにコメント状況を表示させるためのコメント状況情報を生成する処理や、生成したコメント状況情報をユーザ端末21〜2Nに送信する処理などの各種処理を実行する機能を有する。
【0020】
コメント管理サーバ10は、コメント情報DB11と、コメントカウント情報DB12とを含む。コメント情報DB11と、コメントカウント情報DB12とはコメント管理サーバ10の内部に備えられていてもよいし、外部に備えられていてもよい。
【0021】
コメント情報DB11は、ユーザ端末21〜2Nそれぞれから送信されるコメントの詳細な内容を格納する記憶媒体である。
【0022】
図2は、コメント情報DB11に格納されるコメント情報の格納例を示す説明図である。
図2にて示すように、コメント情報は、コンテンツを一意に特定可能なコンテンツIDと、ユーザを一意に特定可能なユーザIDと、コメントの入力タイプを示すタイプと、コメント内容を示すコメント内容と、投稿タイミングとを含む。
【0023】
ここで「投稿タイミング」とは、コメント投稿(入力)時のコンテンツの頭位置(開始位置)を基準とする経過時間を表す再生経過時間を示す情報である。すなわち、コンテンツを開始位置から72秒再生されたところでユーザがコメントを入力した場合には、コメント情報に含まれる「投稿タイミング」は「72秒」となる。
【0024】
コメントカウント情報DB12は、コンテンツ別に設定されるコメントカウント情報を格納するデータベースである。コメントカウント情報は、各コンテンツの再生時間1秒あたりのコメント数を特定する情報である。そしてコメントカウント情報は、コメント管理サーバがユーザ端末21〜2Nから入力コメント情報を受信したことに応じて、逐次更新される。
【0025】
図3は、コメントカウント情報DB12に格納されるコメントカウント情報の格納例を示す説明図である。
図3にて示すように、コメントカウント情報は、コンテンツIDと、カウント区分と、コメント数とを含む。
【0026】
ここで「カウント区分」とは、コンテンツの総再生時間の分だけ所定の間隔で区分けされた情報であり、コンテンツの開始位置(頭位置)から終了位置まで1秒ごとに区分けされている。コンテンツの再生時間が300秒(5分)である場合を例にすると、「再生区間」は、
図3にて示すように、「0秒以上1秒未満」、「1秒以上2秒未満」、「2秒以上3秒未満」、・・・、「298秒以上299秒未満」、および「299秒以上300秒未満」として、1秒単位で300の区分に分けられることとなる。
【0027】
ここで「カウント値」とは、ユーザ端末21〜2Nから投稿されたコメントの数をカウント区分に対応する再生経過時間別に示した情報である。また、「カウント値」は、コメント管理サーバ10がユーザ端末21〜2Nから入力コメント情報を受信したことに応じて、逐次更新される。具体的には、コメント管理サーバ10は、入力コメント情報に含まれる再生経過時間に対応するカウント区分のカウントを1加算する。なお、「カウント値」は、所定の条件の下(例えば、全体のコメント数がコメント管理数の上限を超えた場合であって、新たな入力コメント情報を受信した場合など)1減算される構成とされていてもよい。
【0028】
ユーザ端末21〜2Nは、それぞれ、本コメント管理システム100のユーザによって管理され、例えば携帯電話端末やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成される。なお、本例においては、ユーザ端末21〜2Nの構成及び動作の説明は、おもにユーザ端末21を用いて説明する。なお、ユーザ端末22〜2Nは、ユーザ端末21と同様の構成を備え、同様の動作を実行するものとする。
【0029】
図4は、ユーザ端末21の構成の例を示すブロック図である。
図4にて示すように、ユーザ端末21は、制御部210と、出力部211と、入力部212と、通信部213と、記憶部214とを含む。
【0030】
制御部210は、例えばCPUにより構成され、記憶部214に記憶されたコンピュータプログラム(ユーザ端末21に動作制御させるためのコンピュータプログラムである。)に従い、ユーザ端末21を構成する各要素を統括制御し、コンテンツの再生処理や、入力されたコメントに関する入力コメント情報の生成処理や、コメント状況情報の表示処理などの処理を実行する機能を有する。また、制御部210は、所定の操作を受け付けたことに応じてコンテンツの再生位置の変更処理を実行させる再生位置表示オブジェクト(例えばシークバー)の表示処理を実行する機能を有する。
【0031】
出力部211は、各種情報(特に、コンテンツ、コメント、およびコメント状況)をユーザが認識可能な形で出力する機能を備える。具体的には、出力部211は、画像表示装置(例えば、ディスプレイ装置やモニタ)と、音声出力装置(例えば、スピーカ装置)とを含む。
【0032】
入力部212は、制御部210に対するユーザからの各種指示を受け付ける機能を備える。具体的には、入力部212は、ユーザ端末21と直接的または間接的に接続される入力装置(例えば、キーボードやマウス)や、ユーザ端末21と一体的に構成される入力装置(例えば、タッチパネルや物理的ボタンなど)などを含む。
【0033】
通信部213は、インターネットなどの通信ネットワーク30に無線あるいは有線によって接続し、通信ネットワークに接続されたコメント管理サーバ10やコンテンツ配信サーバ30などの外部の装置と情報の送受信を行うための機能を有する。
【0034】
記憶部214は、ROMやRAMなどで構成され、ユーザ端末21が使用する各種コンピュータプログラムや情報など、ユーザ端末21として必要または有用な各種情報を記憶する記憶媒体である。
【0035】
記憶部214は、コメント情報記憶部214aと、再生区間情報記憶部214bを含む。
【0036】
コメント情報記憶部214aは、コメント管理サーバ10から送信されるコメント情報を記憶する記憶媒体である。本例におけるコメント情報記憶214aは、コメント管理サーバ10が備えるコメント情報DB11に格納されるコメント情報と同様の構成を有する情報を格納する。
【0037】
再生区間情報記憶部214bは、コメント管理サーバ10が再生区間情報生成処理を実行することにより生成される再生区間情報を格納する記憶媒体である。
【0038】
図5は、再生区間情報記憶部214bに格納される再生区間情報の格納例を示す説明図である。
図5にて示すように、再生区間情報は、再生区間と、当該再生区間におけるコメント数の総数を示すコメント数(合算)とを含む。なお、コメント管理サーバ10が実行する再生区間情報生成処理については後で詳しく説明する。
【0039】
コンテンツ配信サーバ30は、例えばWWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。そして、コンテンツ配信サーバ30は、配信するコンテンツを格納するデータベースを含み、ユーザ端末21〜2Nのコンテンツ配信要求を受けて、自己のデータベースに格納しているコンテンツをユーザ端末21〜2Nに対して配信する処理を実行する機能を有する。
【0040】
ここで、コンテンツ配信サーバ30が配信する「コンテンツ」は、例えば、動画や、電子書籍や、音声データなど各種情報が含まれる。
【0041】
次に、本例のコメント管理システム100の動作について説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。また、本例では、コンテンツ配信サーバ30が、コンテンツとしての動画をユーザ端末21に配信する場合を例にして説明する。
【0042】
図6は、コメント管理システム100が実行するコメント管理処理の例を示すフローチャートである。コメント管理システム100が実行するコメント管理処理では、ユーザ端末21が入力を受け付けたコメントをユーザ端末21の表示装置に表示するとともに、併せてコメントの入力状況を表示するための処理が実行される。
【0043】
コメント管理処理において、先ず、ユーザ端末21は、コンテンツ配信サーバ30に対する動画配信要求または自己の記憶部214に記憶する動画を再生する(ステップS101)。
【0044】
動画を再生すると、ユーザ端末21は、再生する動画に対するコメントの入力をユーザから受け付ける(ステップS102)。
【0045】
ユーザからのコメントの入力を受け付けると、ユーザ端末21は、入力を受け付けたコメントに基づいて入力コメント情報を生成する処理を実行する(ステップS103)。
図7は、入力コメント情報生成処理により生成された入力コメント情報の例を示す説明図である。
図7にて示すように、入力コメント情報は、再生中のコンテンツを一意に特定可能なコンテンツIDと、ユーザを一意に特定可能なユーザIDと、入力されたコメントの入力タイプと、入力を受け付けたコメント内容と、コンテンツの頭位置(開始位置)を基準とする経過時間を表す再生経過時間とを含む。コンテンツIDは、動画を受信するときに用いるコンテンツIDを取得することにより特定される。また、ユーザIDは、動画を視聴可能とするためのログイン処理(ユーザ登録処理を経たログイン処理)を予め受け付ける構成としておくことにより特定される。なお、コンテンツIDおよびユーザIDの特定方法については、このような方法に限られず、他の方法を用いてもよい。
【0046】
入力コメント情報生成処理により入力コメント情報を生成すると、ユーザ端末21は、コメント管理サーバ10に対して入力コメント情報を送信する(ステップS104)。
【0047】
コメント管理サーバ10は、ユーザ端末21により送信された入力コメント情報を受信すると(ステップS105)、入力コメント情報をコメント情報DBに格納する(ステップS106)。
【0048】
入力コメント情報をコメント情報DBに格納すると、コメント管理サーバ10は、格納した入力コメント情報を参照して、コメントカウント情報を更新する(ステップS107)。
図8はコメント管理サーバ10が、
図7にて示す入力コメント情報を受信したときのコメントカウント情報の更新例を示す説明図である。
図8にて示すように、コメント管理サーバ10は、「72秒」が属するカウント区分の「72秒以上73秒未満」に対応付けされているカウント値を1加算して、「5」から「6」に更新する。
【0049】
コメントカウント情報を更新すると、コメント管理サーバ10は、更新したコメントカウント情報に基づいて再生区間情報を生成する処理を実行する(ステップS200)。
【0050】
図9は、コメント管理サーバ10が実行する再生区間情報生成処理の例を示すフローチャートである。再生区間情報生成処理では、所定のコンテンツの再生区間におけるコメントの投稿数を示す再生区間情報を生成する処理が実行される。
【0051】
再生区間情報生成処理において、先ず、コメント管理サーバ10は、コメント入力を受け付けた動画を再生時間にて複数の区間に区切るための再生区間を特定する(ステップS201)。本例における再生区間情報生成処理では、コメント管理サーバ10は、再生時間1分で1区切りとする再生区間を特定する。したがって、300秒の動画に関して、コメント管理サーバ10は、「0秒以上60秒未満」、「60秒以上120秒未満」、「120秒以上180秒未満」、「180秒以上240秒未満」、および「240秒以上300秒未満」とする5つの再生区間を特定する。
【0052】
再生区間を特定すると、コメント管理サーバ10は、コメントカウント情報を参照して、コメントカウント情報に蓄積されるカウント値を各再生区間ごとに合算する(ステップS202)。すなわち、コメント管理サーバ10は、送信された入力コメント情報により更新されるコメントカウント情報を参照して所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定する。
【0053】
カウント値を各再生区間ごとに合算すると、コメント管理サーバ10は、再生区間情報を生成し、自己の再生区間情報データベース13に格納する(ステップS203)。
【0054】
コメント管理サーバ10が再生区間情報を生成すると、再生区間情報生成処理を終了し、コメント管理処理に戻る。
【0055】
コメント管理処理に戻ると、コメント管理サーバ10は、再生区間情報生成処理により生成した再生区間情報をユーザ端末21に送信する(ステップS108)。
【0056】
ユーザ端末21は、コメント管理サーバ10から送信される再生区間情報を受信すると(ステップS109)、受信した再生区間情報に基づいてコメント状況情報を表示する(ステップS110)。
【0057】
図10は、
図5にて示す再生区間情報に基づいてコメント状況情報を表示する表示画面の例を示す画面図である。
図10にて示すように表示画面300は、動画表示領域301と、コメント302,303と、シークバー304と、スライダ305と、コメント状況情報306とを含む。
【0058】
動画表示領域301は、コンテンツ配信サーバから受信した動画を表示する領域である。動画表示領域は、動画を表示するとともに、ユーザ端末21〜2Nにて投稿されたテキストなどをコメント302,303として表示する。本例では、コメント302,303が動画表示領域の右から左に流れるように表示され、画面外からコメントが入ってきて画面の外に消えていくように表示される。
【0059】
コメント302は、コメント管理サーバ302から受信したコメント情報を動画の再生経過時間と同期して表示される。具体的には、
図7にて示す入力コメント情報を受信している場合を例にして説明をすると、ユーザ端末21は、動画の再生経過時間が「72秒」になったときに、
図10にて示すように、「チローがんばれ!」というコメント303を表示する。
【0060】
シークバー304は、スライダ305を含む。そして、シークバー304は、動画の再生経過時間に応じて移動するスライダ305を表示することにより、動画の始めから終わりまでのうちどこまでを再生しているのかを視覚的に把握可能とする表示オブジェクトである。
【0061】
スライダ305は、所定の操作(例えばスライド操作)を受け付けたことに応じて動画の再生位置を自在に変更可能とする表示オブジェクトである。
【0062】
コメント状況情報306は、コンテンツの再生区間別のコメントの入力状況を示す情報である。コメント状況情報は、
図5にて示す再生区間情報に基づき、各区間(つまり、第1区間〜第5区間)において、コメント数に応じた高さとする表示態様により、グラフ表示される。すなわち、コメント状況情報は、コメント数が少ない区間は低く表示され、コメント数が多い区間は高く表示される。このような構成によれば、ユーザ端末21は、再生する動画のどの部分がコメント数が多く、盛り上がった部分であるのかを一目で把握可能とする表示方法によりコンテンツの再生を行うことができるようになる。
【0063】
また、
図10にて示すように、ユーザ端末21は、コメント状況情報306をシークバー304に対応させて表示する。すなわち、ユーザ端末21は、コメント状況情報306をシークバー304と重ねた位置、またはシークバーの伸長方向に対して直交する位置に表示する。本例におけるコメント状況情報306は、
図10にて示すように、シークバーの再生区間と対応した直上位置に表示される。このような構成によれば、コメント数が多い部分に再生位置を移動させることが容易になり、ユーザの利便性が格段に向上することとなる。なお、本例におけるコメント状況情報306の表示態様は、グラフスタイルで表示しているが、コメント数の多少を目盛りにより把握可能に指示するインジケータスタイルで表示する構成としてもよい。
【0064】
以上に説明したように、上述した実施形態では、コンテンツ配信サーバ(例えば、コンテンツ配信サーバ30)から配信されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置(例えば、ユーザ端末21)であって、コンテンツの再生位置に応じたコメント数を示すコメントカウント情報を記憶するコメントカウント情報記憶部(例えば、コメントカウント情報DB12)を含むコメント管理サーバ(例えば、コメント管理サーバ10)と通信ネットワーク(例えば、通信ネットワーク40)を介して接続し、表示するコメントの入力を受け付け(例えばステップS102)、入力を受け付けたコメントと、当該コメントの入力を受け付けたときのコンテンツの再生経過時間とを含む入力コメント情報をコメント管理サーバに送信し(例えば、ステップS104)、送信された入力コメント情報により更新されるコメントカウント情報を参照して所定の再生区間におけるコメント数を示す再生区間情報を特定するとともに、特定した再生区間情報を送信する前記コメント管理サーバから再生区間情報を受信し(例えば、ステップS200,ステップS108−ステップS109)、受信した再生区間情報を参照して、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報(例えば、コメント状況情報306)を表示する(例えば、ステップS110)構成としている。このような構成によれば、コンテンツのどの部分についてコメントが多く寄せられているのかを把握することができるようになるため、コンテンツにおける盛り上がった部分を容易に把握することができるようになる。したがって、ユーザは、視聴するコンテンツにおけるハイライトとなる部分を容易に見つけることできるようになるため、ユーザの利便性が格段に向上するコンテンツ再生装置を提供することができるようになる。
【0065】
特に、コンテンツの再生区間別のコメント数に応じたコメントの入力状況を示すコメント状況情報を表示する構成としているため、ある程度の長さを有するコンテンツを再生する場合であってもハイライトとなる部分を簡単に見ていくことができるようになる。そのため、テレビにおけるザッピングのように素早く動画を切り替えて要点を見ていくことが可能となる。したがって、コンテンツの再生回数および再生頻度を向上させ、コンテンツ配信サービスの利用頻度を向上させることができるようになる。
【0066】
さらには、コンテンツの再生回数および再生頻度を向上させることから、優良なコンテンツに触れる機会を増やすことができるようになる。
【0067】
また、上述の実施の形態において、コンテンツ再生装置(例えば、ユーザ端末21)は、コンテンツ(例えば、動画)の再生経過時間に応じて移動するオブジェクト(例えば、スライダ305)を含み、当該オブジェクトに対する所定の操作を受け付けたことに応じてコンテンツの再生位置の変更処理を実行させる再生位置表示オブジェクト(例えば、シークバー304)を表示し、再生位置表示オブジェクトに対応させてコメント状況情報(例えば、コメント状況情報306)を表示する構成としている。このような構成によれば、ユーザは、コメント数が多い部分にスライダを移動させるだけで、ハイライトとなる部分まで再生位置を変更することができるようになる。したがって、格段にユーザの利便性が向上するコンテンツ再生装置を提供することができるようになる。
【0068】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ユーザ端末21が、閾値を超えるコメント数を含む再生区間のコメント状況を他の再生区間のコメント状況に比べて強調して表示する構成とされていてもよい。このような構成によれば、ハイライトとなる部分の把握を容易とすることができるようになる。したがって、ユーザの利便性が向上することとなる。
【0069】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ユーザ端末21が、全体のコメント数に対する割合が閾値を超えるコメント数を含む再生区間を他の再生区間と比べて強調して表示する構成とされていてもよい。このような構成によれば、全体のコメント数に対する割合に応じて表示態様が変わることとなるため、ユーザ端末21は、より正確にハイライトとなる部分を強調表示することができるようになる。したがって、ユーザの利便性がより向上するユーザ端末を提供することができるようになる。
【0070】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ユーザ端末21が、強調表示されるコメント状況に対する所定の操作を受け付けたことに応じて、操作対象となったコメント状況に対応する再生区間または当該再生区間の所定数前の再生区間の開始時間を再生開始位置としてコンテンツを再生する構成とされていてもよい。このような構成によれば、コンテンツのハイライト部分までの再生位置の変更を簡単に行うことができるようになる。したがって、より利便性の高いコンテンツ再生装置を提供することができるようになる。
【0071】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、コメント管理システム100における再生区間情報に含まれる再生区間の区間数が、コンテンツの総再生時間に応じて決定される構成とされていてもよい。このような構成によれば、コンテンツの再生時間の長さが変わった場合であっても、正確なハイライト部分をユーザに表示することができるようになる。したがって、より利便性の高いコンテンツ再生装置を提供することができるようになる。
【0072】
なお、上述した実施形態では、コメント管理サーバ10がコメント状況情報を生成する処理を実行する構成としているが、コメント管理サーバ10がコメント状況情報を生成するための情報をユーザ端末21〜2Nに送信することにより、ユーザ端末21〜2Nがそれぞれコメント状況情報を生成する構成としてもよい。
【0073】
なお、上述した実施の形態における再生区間情報生成処理では、コメント管理サーバ10は、1分おきの区間を特定する構成としているが、コンテンツの総再生時間を所定の数で割って得られた数の区間を特定する構成としてもよい。具体的には、コメント管理システム100が、動画の総再生時間を10等分することにより再生区間を特定するように構成されている場合であって、コメント入力された動画の総再生時間が5分である場合には、コメント管理サーバ10は、動画の頭位置から30秒(300秒/10=30秒)で区分けされた再生区間を特定することとなる。
【0074】
なお、上述した実施の形態では、コメント管理サーバ10が、コメントカウント情報DB12を含むとともに、コメントカウント情報に含まれる複数の「カウント区分」を1つの区間として特定し、特定した区間内のカウント値を合算することにより「再生区間」のカウント数を算出する構成としているが、コメント管理サーバ10が、入力コメント情報を受信したときに、受信した入力コメント情報の「投稿タイミング」が属する「再生区間」に対応するカウント値を1加算する構成とされていてもよい。すなわち、コメントカウント情報における「カウント区分」が、予め複数の区分を1つの区間とする「再生区間」として設定されており、コメント管理サーバ10が、再生区間情報生成処理を実行することなく、更新されたコメントカウント情報をユーザ端末21に送信する構成とすることができる。
【0075】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲は限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
【0076】
すなわち、上述した実施形態に係るコメント302,303については、ユーザ端末21〜2Nにて投稿されたテキストなどを例示して説明を行った。しかしながら、本発明が想定する「コメント」については、テキストなどの文字データには限られない。例えば、本発明に適用可能な「コメント」としては、スタンプ画像やその他あらゆる種類の画像データ、写真、効果音、音声データなどとすることができる。さらに、ユーザによるコメント入力の敷居を下げるための施策として、拍手ボタンを設置し、ユーザはこの拍手ボタンを押すことで、特定の場面に興味がある事を簡単に表現できるようになるといった構成等も、本発明に採用することができる。すなわち、本発明の「コメント」には、前記拍手データを含む様々な形式のデータ値を採用することが可能である。
【0077】
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。