特開2015-5968(P2015-5968A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エフシーアイ インクの特許一覧

特開2015-5968直交周波数分割多重通信における送受信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-5968(P2015-5968A)
(43)【公開日】2015年1月8日
(54)【発明の名称】直交周波数分割多重通信における送受信装置
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20141205BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2013-257795(P2013-257795)
(22)【出願日】2013年12月13日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0071473
(32)【優先日】2013年6月21日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513303968
【氏名又は名称】エフシーアイ インク
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハワング チャング イク
(72)【発明者】
【氏名】チュン ユング イル
(57)【要約】
【課題】本実施例は、OFDM通信におけるインターリービング又はデインターリービング時に全ての経路遅延に対して時間的に可変する相対的なメモリ住所を付与し、メモリアクセスに最適化させるOFDM通信における信号送受信装置を提供する。
【解決手段】送信装置からビットストリームを受信するデータ受信部と、前記ビットストリームを復調した復調データを生成する復調部と、前記復調データをデインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、前記可変メモリ住所に基づいてデインターリービングしたデインターリービングデータを生成するデインターリーバー部と、前記デインターリービングデータを復号化した復号化データを生成する復号化部とを含む直交周波数分割多重通信における受信装置を構成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置であって、
送信装置からビットストリームを受信するデータ受信部と、
前記ビットストリームを復調した復調データを生成する復調部と、
前記復調データをデインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、前記可変メモリ住所に基づいてデインターリービングしたデインターリービングデータを生成するデインターリーバー部と、
前記デインターリービングデータを復号化した復号化データを生成する復号化部とを含む直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項2】
前記デインターリーバー部は、
前記復調データの該当のレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出する使用メモリデプス算出部と、
前記復調データの前記の以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出する住所偏差算出部と、
以前のメモリ住所、前記の以前のメモリ住所偏差値及び前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて前記可変メモリ住所を生成する住所生成部と、
前記可変メモリ住所にデインターリービングしようとするデータを保存するタイムデインターリーバーメモリとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項3】
前記住所偏差算出部は、前記の以前のメモリ住所偏差値から既に設定された値を差し引いた値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を前記現在のメモリ住所偏差値として認識することを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項4】
前記住所偏差算出部は、現在のメモリ住所偏差値=(以前のメモリ住所偏差値−5)mod 96(mod:モジュラー演算)の数式を用いて前記の以前のメモリ住所偏差値を算出することを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項5】
前記住所偏差算出部は、前記復調データのデータ有効信号(Data_Valid)と既に設定された初期値に基づいて前記の以前のメモリ住所偏差値を算出することを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項6】
前記住所生成部は、前記の以前のメモリ住所から前記の以前のメモリ住所偏差値を差し引いた値を前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を前記可変メモリ住所として生成することを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項7】
前記住所生成部は、可変メモリ住所=(以前のメモリ住所−以前のメモリ住所偏差)mod 使用メモリデプス(Used_M_Depth)(mod:モジュラー演算)の数式を用いて前記可変メモリ住所を生成することを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項8】
複数のレイヤーの個数だけの前記レイヤー住所生成部をさらに含み、前記レイヤー住所生成部のそれぞれと連結され、前記複数のレイヤーによるレイヤー別可変メモリ住所を時間的に分離された状態で受信し、前記レイヤー別可変メモリ住所を統合した統合可変メモリ住所を生成するメモリ統合部と、
前記統合可変メモリ住所を保存する全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ部とを含むことを特徴とする請求項2に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項9】
前記メモリ統合部は、全体のメモリで前記複数のレイヤー別に前記タイムインターリーバー長さだけのレイヤー別領域を割り当て、前記レイヤー別領域ごとにメモリ住所方向(順方向又は逆方向)を設定し、前記住所方向に沿って基準住所を設定することを特徴とする請求項8に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項10】
前記デインターリーバー部は、経路遅延(Branch Delay)による出力時点の相対的な差を用いて以前の経路住所から減算しながら時間的に可変する相対的な前記可変メモリ住所を生成することを特徴とする請求項1に記載の直交周波数分割多重通信における受信装置。
【請求項11】
送信装置であって、
入力されたビットストリームを符号化した符号化データを生成する符号化部と、
前記符号化データをインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、前記可変メモリ住所に基づいてインターリービングしたインターリービングデータを生成するインターリーバー部と、
前記インターリービングデータを変調した変調データを生成する変調部と、
前記変調データを受信装置に伝送する伝送部とを含む直交周波数分割多重通信における送信装置。
【請求項12】
前記インターリーバー部は、
前記符号化データの該当のレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出する使用メモリデプス算出部と、
前記符号化データの前記の以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出する住所偏差算出部と、
以前のメモリ住所、前記の以前のメモリ住所偏差値及び前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて前記可変メモリ住所を生成する住所生成部と、
前記可変メモリ住所を保存するタイムインターリーバーメモリとを含むことを特徴とする請求項11に記載の直交周波数分割多重通信における送信装置。
【請求項13】
前記住所偏差算出部は、前記の以前のメモリ住所偏差値に既に設定された値を加算した値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を前記現在のメモリ住所偏差値として認識することを特徴とする請求項12に記載の直交周波数分割多重通信における送信装置。
【請求項14】
前記住所生成部は、前記の以前のメモリ住所に前記の以前のメモリ住所偏差値を加算した値を前記使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を前記可変メモリ住所として生成することを特徴とする請求項12に記載の直交周波数分割多重通信における送信装置。
【請求項15】
複数のレイヤーの個数だけの前記レイヤー住所生成部をさらに含み、
前記レイヤー住所生成部のそれぞれと連結され、前記複数のレイヤーによるレイヤー別可変メモリ住所を受信し、前記レイヤー別可変メモリ住所を統合した統合可変メモリ住所を生成するメモリ統合部と、
前記統合可変メモリ住所を保存する全体のレイヤー用タイムインターリーバーメモリ部とを含むことを特徴とする請求項12に記載の直交周波数分割多重通信における送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、直交周波数分割多重通信における送受信装置に関する。より詳細には、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、‘OFDM'と称する)通信におけるインターリービング又はデインターリービング時に全ての経路遅延(Branch Delay)に対して時間的に可変する相対的なメモリ住所を付与し、メモリアクセスに最適化させる直交周波数分割多重通信における送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下で記述する内容は、単純に本実施例と関連する背景情報のみを提供するだけで、従来技術を構成するものではないことを明らかにしておく。
【0003】
OFDM通信技術は、多重経路フェーディングチャンネル環境で効率的な伝送が可能であるという長所のため、現在多様な無線ネットワークで用いられており、特に、IEEE802.11a、HIPERLAN/2などの無線LAN標準や、DAB(Digital Audio Broadcasting)、DVB(Digital Video Broadcasting)及びISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)などのように地上波デジタルマルチメディア放送の標準として用いられている。
【0004】
ISDBは、ISDB―S(衛星放送)、ISDB―T(地上波)、ISDB―C(ケーブル)及び2.6GHz帯域の移動放送(Mobile Broadcasting)であって、MPEG―2標準のビデオとオーディオ符号化と伝送ストリームを基盤にする。ISDB―T DMB(1―Segment)は、13個の周波数セグメントのうち1個の固定された周波数セグメントのみを用いる地上デジタルTV放送のモバイル用放送サービスを称する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施例は、OFDM通信におけるインターリービング又はデインターリービング時に全ての経路遅延に対して時間的に可変する相対的なメモリ住所を付与し、メモリアクセスに最適化させるOFDM通信における信号送受信装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下で説明する本実施例は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)で制定された標準であるARIB STD―B31 Version 1.6(Transmission System For Digital Terrestrial Television Broadcasting)を基準にする。
【0007】
また、本実施例は、‘ISDB―T(Integrated Service Digital Broadcasting―Terrestrial)'を基盤にする。このような‘ISDB―T'は、HDTV放送及び多チャンネルSDTV放送、モバイル、ポータブルマルチメディアサービスを具現するための規格であって、OFDMに基づいたBS(Band Segment)―OFDM方式を用いる。‘ISDB―T'は、一つのチャンネルの帯域幅が約‘5.6Mhz'である。このとき、BS―OFDMを用いることは、‘5.6Mhz'の帯域幅を13片に分け、一片をセグメントと定義することを意味する。ここで、一つのセグメントは429Khz(5.6M/13)の帯域幅を有する。このような‘ISDB―T'は、各セグメント別に異なる変調/復調方式を用いることができる。すなわち、セグメント別にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM変調/復調方式のうち一つを選択して用いることができる。また、13個のセグメントを用いてHDTV放送を伝送したり、多チャンネルSDTV放送を伝送し、モバイル放送を伝送することができる。‘ISDB―T'において、映像圧縮方式は‘MPEG―2 Video'を用い、音声圧縮方式は‘MPEG―2(Audio AAC)'を用いる。
【0008】
本実施例の一側面によると、送信装置からビットストリームを受信するデータ受信部と、前記ビットストリームを復調した復調データを生成する復調部と、前記復調データをデインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、前記可変メモリ住所に基づいてデインターリービングしたデインターリービングデータを生成するデインターリーバー部と、前記デインターリービングデータを復号化した復号化データを生成する復号化部とを含む直交周波数分割多重通信における受信装置を提供する。
【0009】
また、本実施例の他の側面によると、入力されたビットストリームを符号化した符号化データを生成する符号化部と、前記符号化データをインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、前記可変メモリ住所に基づいてインターリービングしたインターリービングデータを生成するインターリーバー部と、前記インターリービングデータを変調した変調データを生成する変調部と、前記変調データを受信装置に伝送する伝送部とを含む直交周波数分割多重通信における送信装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
以上で説明したように、本実施例によると、OFDM通信におけるインターリービング又はデインターリービング時に全ての経路遅延に対して時間的に可変する相対的なメモリ住所を付与し、メモリアクセスに最適化させるという効果がある。また、本実施例によると、複数のレイヤー別メモリ住所を統合する過程で全体のメモリ領域で複数のレイヤー別に割り当てられた領域の該当のレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)が変わったとしても、逆方向のレイヤーにおけるデータ遺失を防止するという効果がある。
【0011】
また、本実施例によると、入出力が順次行われるという特性を用いて、経路遅延が最小単位になるように時間関係を考慮して経路を再構成し、OFDMの特定モード(例えば、ISDB―Tにおけるモード1、モード2、モード3のうちいずれか一つ)とは関係なく、インターリービング又はデインターリービングを行うという効果がある。また、本実施例によると、インターリービング又はデインターリービング時、同一のレイヤーで現在のメモリ住所と次のメモリ住所との差が既に設定された値以下である場合、メモリアクセスにおけるRAS(Row Address Strobe)頻度を減少させるという効果がある。また、本実施例によると、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を使用したインターリーバー部又はデインターリーバー部が具現された場合、同一のレイヤーで現在と次のメモリ住所との差が既に設定された値以下(ISDB―Tでは95以下)になり、メモリアクセスでのRAS(Row Address Strobe)頻度が減少し、データ処理率(Data Throughput)が上がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施例に係るOFDM通信における送信機を概略的に示したブロック構成図である。
図2】本実施例に係るOFDM通信における受信機を概略的に示したブロック構成図である。
図3】本実施例に係るISDB―T送信機の単一レイヤーのための住所生成部を概略的に示したブロック構成図である。
図4】本実施例に係るISDB―T受信機の単一レイヤーのための住所生成部’を概略的に示したブロック構成図である。
図5】本実施例に係るISDB―T送信機のレイヤー別住所生成モジュールを概略的に示したブロック構成図である。
図6】本実施例に係るISDB―T受信機のレイヤー別住所生成モジュールを概略的に示したブロック構成図である。
図7a】本実施例に係るインターリービング及びデインターリービングを説明するための図である。
図7b】本実施例に係るインターリービング及びデインターリービングを説明するための図である。
図7c】本実施例に係るインターリービング及びデインターリービングを説明するための図である。
図8a】本実施例に係るモード1であるときのデインターリービングを説明するための図である。
図8b】本実施例に係るモード1であるときのデインターリービングを説明するための図である。
図8c】本実施例に係るモード1であるときのデインターリービングを説明するための図である。
図8d】本実施例に係るモード1であるときのデインターリービングを説明するための図である。
図9a】本実施例に係る可変メモリ住所を説明するための図である。
図9b】本実施例に係る可変メモリ住所を説明するための図である。
図10】本実施例に係るモード3であるときのデインターリービングを説明するための図である。
図11】本実施例に係る全体のメモリにおけるレイヤー別領域の割り当てを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
以下、本実施例は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)で制定された標準であるARIB STD―B31 Version 1.6(Transmission System For Digital Terrestrial Television Broadcasting)を基準にして説明する。
【0015】
また、本実施例は、‘ISDB―T(Integrated Service Digital Broadcasting―Terrestrial)'を基盤にする。このような‘ISDB―T'は、HDTV放送及び多チャンネルSDTV放送、モバイル、ポータブルマルチメディアサービスを具現するための規格であって、OFDMに基づいたBS(Band Segment)―OFDM方式を用いる。‘ISDB―T'は、一つのチャンネルの帯域幅が約‘5.6Mhz'である。このとき、BS―OFDMを用いることは、‘5.6Mhz'の帯域幅を13片に分け、一片をセグメントと定義することを意味する。ここで、一つのセグメントは429Khz(5.6M/13)の帯域幅を有する。このような‘ISDB―T'は、各セグメント別に異なる変調/復調方式を用いることができ、すなわち、セグメント別にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM変調/復調方式のうち一つを選択して用いることができる。また、13個のセグメントを用いてHDTV放送を伝送したり、多チャンネルSDTV放送を伝送し、モバイル放送を伝送することができる。‘ISDB―T'において、映像圧縮方式は‘MPEG―2 Video'を用い、音声圧縮方式は‘MPEG―2(Audio AAC)'を用いる。
【0016】
図1は、本実施例に係るOFDM通信における送信機を概略的に示したブロック構成図である。
【0017】
本実施例に係る送信機100は、望ましくはOFDMを用いてISDB―Tが適用されるタイプに適用され、データを受信機200に伝送することができる。
【0018】
このような送信機100は、OFDM方式で高速の伝送率を有するデータ列(Data Stream)を低い伝送率を有する多数のデータ列に分け、これらを多数の副搬送波を用いて同時に受信機200に伝送する。すなわち、送信機100は、データ列を複数のサブチャンネルに同時に並んで伝送する多重搬送波伝送方式でデータを伝送する。したがって、送信機100が用いるOFDM方式は、一つのチャンネルの高速データ列を多重のチャンネルに同時に伝送するという側面では‘多重化技術'を含み、一つのチャンネルの高速データ列を多重の搬送波に分割して載せて伝送するという側面では一種の‘変調技術'を含む。このとき、送信機100で用いるそれぞれの副搬送波の波形は、時間軸上では直交するが、周波数軸上では重なる。
【0019】
本実施例に係るOFDM通信における送信機100は、符号化部110、インターリーバー部120、変調部130、パイロット挿入部140、IFFT部150、デジタルアナログコンバーター160及びRF送信部170を含む。本実施例では、送信機100が符号化部110、インターリーバー部120、変調部130、パイロット挿入部140、IFFT部150、デジタルアナログコンバーター160及びRF送信部170のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されることはなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で送信機100に含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0020】
符号化部110は、入力されたビットストリームのデータ列を符号化した符号化データを生成する。このとき、符号化部110は、畳み込みコード(Convolutional Code)を用いた畳み込み(Convolution)符号化を行ったり、格子符号化、ターボ(Turbo)符号化、LDPC(Low Density Parity Check)符号化又はこれらのうち二つ以上を相互連接した連接符号化(Concatenated Encoding)などを行うことができる。また、符号化部110は、符号化率を調節することができ、符号化オーバーヘッド(Coding Overhead)を減少させるために所定の選択ビットを削除することができる。
【0021】
インターリーバー部120は、符号化部110から受信された符号化データ列の順序を一定単位(例えば、ブロックの列と行など)で再配列したインターリービングデータを生成する。すなわち、インターリーバー部120は、瞬間的な雑音によるデータ列の中間のビットが損失するとしても、その影響が局部的に表れるようにし、損失したビットを復旧できるようにする。例えば、特定時点で干渉などによってビットが損失した状態でデータ(信号)を受信する場合、該当のデータを再び元の順序どおり再配列することによって、損失した情報を分散させ、部分的のみにデータ(信号)を損失させる。結果的に、配列が変わった暗号のように伝送されながらパルス列が分散・再配置されることによって、いずれか一つの部分にエラーが集中(Burst Error)することを防止することができる。
【0022】
インターリーバー部120で行うインターリービング方式としては、‘ブロックインターリービング'、‘畳み込みインターリービング'方式などがある。ここで、‘ブロックインターリービング'とは、ビット列(データ列)を一定のブロック単位で束ねた後、列と行を変えて伝送し、復号化時に逆順序で再生する方式である。すなわち、デジタルデータ列を一定のブロック単位で区分し、行列(Matrix)形態で配列した後、列と行を変えて伝送する方式である。このとき、1回に一つのブロック単位からなり、‘n×m'行列で表現され、一つブロック単位(n×m行列)で一度にインターリービングが行われる。また、‘インターリービングデプス(Interleaving Depth)'とは、一つのブロックで処理する数をいい、‘インターリービングスパン(Interleaving Span)'とは、一つのブロックにある総ビット数(n×m個)をいう。
【0023】
本実施例に係るインターリーバー部120は、符号化データをインターリービングするとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成し、生成された可変メモリ住所に基づいてインターリービングしたインターリービングデータを生成する。ここで、メモリ住所は、メモリの区別のために用いる番地をいう。すなわち、インターリーバー部120は、再構成された経路遅延による出力時点の相対的な差を用いて、以前の経路遅延に対して加減しながら可変メモリ住所を付与する方式である。このとき、インターリーバー部120は、インターリービングのために以前のメモリ住所に以前のメモリ住所偏差値を加算する。また、インターリーバー部120は、メモリ総量を理想的メモリ(Ideal Memory)より高く設定(例えば、+1)し、入出力の一サイクル当たり、同一のメモリ住所の入出力を時間分配アクセス(Time Sharing Access)する。このとき、メモリ総量を理想的メモリより高く(例えば+1)設定する理由は、遅延のない経路も同一の住所に書き込み、読み取り動作を通して出力されるためである。すなわち、遅延のない経路も、1つのメモリアドレスを用いる。また、インターリーバー部120は、経路遅延による出力時点の相対的な差を用いて、以前の経路住所に加算しながら時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成する。このとき、経路とは、経路ネットワークで二つのノードを直接つなぐ経路(Branch)をいう。
【0024】
このようなインターリーバー部120は、結果的に入出力が順次行われるという特性を用いて、経路遅延が最小単位になるように時間関係を考慮して経路を再構成し、ISDB―Tのタイムインターリーバーでは、OFDM特定モードとは関係なく動作させる。ここで、タイムインターリーバーは、内部インターリーバーといい、外部インターリーバーとしてはブロックインターリーバーがある。このようなインターリーバー部120が可変メモリ住所を生成する具体的な動作については、図3図5を通して後で説明する。
【0025】
このとき、タイムインターリーバーのための可変メモリ住所を生成するインターリーバー部120は、RAM(Random Access Memory)に具現することができる。ここで、RAMは、電気信号によって記録及び削除が無限定に可能な揮発性半導体を意味する。すなわち、RAMは、マイクロプロセッサと最も密接に連結されて動く装置であって、マイクロプロセッサと共に狭い面積内に最も多くの回路が入っている装置である。すなわち、RAMは、読み取り(Read)と書き込み(Write)が全て可能なメモリを総称する。これは、電気が供給されるときに又は一時的に情報を保存するもので、揮発性である。また、RAMは、再びシステムメモリやグラフィックメモリとして使用するDRAM(Dynamic RAM)(EDO RAM、SDRAM、RDRAMなど)とキャッシュ(Cache)メモリとして使用するSRAM(Static RAM)とに区分する。
【0026】
インターリーバー部120は、SRAMを基盤にするが、DRAMに具現された場合、同一のレイヤーでの現在のメモリ住所と次のメモリ住所との差が、モジュラー演算を除いては既に設定された値以下であるので(例えば、ISDB―Tで使用するメモリデプス(Memory Depth)によるラップアラウンド(Wrap Around)を除いてはMax 95以下)、メモリアクセスでのRAS(Row Address Strobe)頻度を減少させることができる。
【0027】
ここで、DRAMとSRAMについて説明すると、SRAMは、基本素材になる半導体の場合、電源が供給される限り、持続的に資料が維持される製品をいい、DRAMは、電源が供給されたとしても、時間が経過すると放電されて記録が消される製品をいう。すなわち、DRAMは、一定時間が経過すると、電源が供給されても自然に記録が消えてしまう半導体を素材として使用したRAMである。DRAMの場合、一度記録された資料も、時間が経過すると消えてしまうので、一定の間隔で再び記録する作業を繰り返さなければならない。このとき、記録された資料が消えないように一定周期で再び記録する作業を再充電(Refresh)という。
【0028】
変調部130は、インターリーバー部120から受信されたインターリービングデータに対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK、QAMなどの変調を行った変調データを生成する。パイロット挿入部140は、変調部130から受信された変調データを受け取って、既に設定されたパイロット配置方法に従ってパイロットを挿入したパイロット挿入データを生成する。IFFT部150は、パイロット挿入部140から受信されたパイロット挿入データを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)した逆変換データを生成する。デジタルアナログコンバーター160は、データ伝送のためにIFFT部150から受信された逆変換データをデジタルデータからアナログデータに切り替えてRF送信部170に伝送する。RF送信部170は、デジタルアナログコンバーター160から受信されたアナログデータを、備えられた各チャンネル別送信アンテナを用いて受信機200に伝送する。
【0029】
図2は、本実施例に係るOFDM通信における受信機を概略的に示したブロック構成図である。
【0030】
本実施例に係る受信機200は、望ましくはOFDMを用いてISDB―Tに適用され、データを送信機100から受信することができる。
【0031】
このような受信機200は、基本的に送信機100の動作を逆に行う。
【0032】
本実施例に係るOFDM通信における受信機200は、RF受信部210、アナログデジタルコンバーター220、同期化部230、FFT部240、復調部250、デインターリーバー部260及び復号化部270を含む。本実施例では、受信機200がRF受信部210、アナログデジタルコンバーター220、同期化部230、FFT部240、復調部250、デインターリーバー部260及び復号化部270のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で受信機200に含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0033】
RF受信部210は、備えられたチャンネル別受信アンテナを用いて送信機100からアナログデータ(ビットストリーム)を受信する。すなわち、RF受信部210は、送信機100からビットストリームを受信する。アナログデジタルコンバーター220は、RF受信部210から受信されたアナログデータをデジタルデータに変換した後、これを同期化部230に伝送する。同期化部230は、アナログデジタルコンバーター220によって転換されたデジタル信号のタイミング及び周波数を同期化する。FFT部240は、同期化部230によって同期化されたデジタル信号を周波数領域のデータに作る高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行った変換データを生成する。復調部250は、FFT部240から受信された変換データに対してBPSK、QPSK、QAMなどの復調を行った復調データを生成する。
【0034】
デインターリーバー部260は、復調部250から受信された復調データのデータ列の順序を一定単位(例えば、ブロックの列と行など)で再配列したデインターリービングデータを生成する。すなわち、デインターリーバー部260は、瞬間的な雑音によるデータ列の中間のビットが損失するとしても、その影響が局部的に表れるようにし、損失したビットを復旧できるようにする。
【0035】
本実施例に係るデインターリーバー部260は、復調部250から受信された復調データをデインターリービング(逆インターリービング、インターリービングとは逆の操作)するとき、時間的に可変する相対的な可変メモリ住所(可変のメモリアドレス)を生成し、可変メモリ住所に基づいてデインターリービングしたデインターリービングデータを生成する。ここで、メモリ住所は、メモリの区別のために用いる番地をいう。すなわち、デインターリーバー部260は、再構成された経路遅延による出力時点の相対的な差を用いて、以前の経路遅延に対して加減しながら可変メモリ住所を付与する方式である。このとき、デインターリーバー部260は、デインターリービングのために以前のメモリ住所から以前のメモリ住所偏差値(メモリのアドレスの偏差値)を差し引く。また、デインターリーバー部260は、メモリ総量を理想的メモリより高く(例えば+1)設定し、入出力の1サイクル当たり、同一のメモリ住所の入出力を時間分配アクセスする。また、デインターリーバー部260は、経路遅延による出力時点の相対的な差を用いて、以前の経路住所から減算しながら時間的に可変する相対的な可変メモリ住所を生成する。
【0036】
デインターリーバー部260は、SRAMを基盤にするが、DRAMに具現された場合、同一レイヤーでの現在のメモリ住所と次のメモリ住所との差がモジュラー演算を除いては既に設定された値以下であるので(例えば、ISDB―TではMax 95以下)メモリアクセスでのRAS頻度を減少させる。このようなデインターリーバー部260は、結果的に入出力が順次行われるという特性を用いて、経路遅延が最小単位になるように時間関係を考慮して経路を再構成し、ISDB―Tでは、OFDM特定モードとは関係なく動作させる。このとき、デインターリーバー部260が可変メモリ住所を生成する具体的な動作については、図4図6を通して後で説明する。復号化部270は、デインターリーバー部260から受信されたデインターリービングデータのデータ列を復号化した復号化データを生成する。
【0037】
図3は、本実施例に係るISDB―T送信機の単一レイヤーのための住所生成部を概略的に示したブロック構成図である。
【0038】
本実施例に係る送信機100のレイヤー住所生成部300は、使用メモリデプス算出部310、住所偏差算出部320、住所生成部330及びタイムインターリーバーメモリ340を含む。本実施例では、送信機100のレイヤー住所生成部300が使用メモリデプス算出部310、住所偏差算出部320、住所生成部330及びタイムインターリーバーメモリ340のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されることはなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で送信機100のレイヤー住所生成部300に含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0039】
レイヤー住所生成部300は、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このようなレイヤー住所生成部300は、使用メモリデプス算出部310、住所偏差算出部320及び住所生成部330を含む。
【0040】
使用メモリデプス算出部310は、符号化データの該当のレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出する。すなわち、使用メモリデプス算出部310は、タイムインターリーバー長さ(TI_Length)及びセグメント数(Num_Seg)を受け取る。ここで、使用メモリデプス算出部310は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)情報からタイムインターリーバー長さ(TI_Length)及びセグメント数(Num_Seg)を抽出した後、使用メモリデプス(Used_M_Depth)を生成する。
【0041】
このとき、ISDB―Tにおけるタイムインターリービング長さは、表1に示す通りである。
【0042】
【表1】
また、各OFDMセグメントパラメーターテーブルは、表2に示す通りである。
【0043】
【表2】
【0044】
[表2]において、SP(Scattered Pilot)は分散パイロット信号を意味し、CP(Continual Pilot)は連続パイロット信号を意味し、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)は伝送及び多重化構成制御情報を意味し、AC(Auxiliary Channel)は補助チャンネルを意味し、AC1(Available in an Equal Number in all Segments)は、全体のセグメントのうち同一の数で有効なチャンネルを意味し、AC2(Available Only in Differential Modulated Segments)は、差等変調/復調されたセグメントのみで有効なチャンネルを意味する。
【0045】
以下で説明する住所偏差値と可変メモリ住所に対する各数式は、ISDB―Tタイムインターリービング(Time Interleaving)/デインターリービング(Deinterleaving)の経路遅延を示した図7bの‘I×mi'、ここで、‘mi=95−((i×5)mod 96)'を適用する場合の計算式をいう。また、これら数式は、通信スペック(Spec.)が異なる場合に経路遅延に対する数式が変わるとしても、同一の方式を用いて適用可能である。
【0046】
住所偏差算出部320は、符号化データの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出する。また、住所偏差算出部320は、以前のメモリ住所偏差値に既に設定された値を加算した値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算(Modular Arithmetic)した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。すなわち、住所偏差算出部320は、[数1]を用いて現在のメモリ住所偏差値を算出する。
【0047】
[数1]
現在のメモリ住所偏差値=(以前のメモリ住所偏差値+5)mod 96
【0048】
ここで、modは、モジュラー演算を意味し、96は、既に設定された絶対値を意味する。このような住所偏差算出部320は、‘初期値=0'に設定し、[数1]を用いて以前のメモリ住所偏差値を算出することができる。また、住所偏差算出部320は、符号化データのデータ有効信号(Data_Valid)と既に設定された初期値に基づいて以前のメモリ住所偏差値を算出する。このとき、[数1]は、必ずしもOFDM通信のみで適用される数式ではなく、現在のメモリ住所偏差値算出と関連する全ての状況に適用することができる。
【0049】
住所生成部330は、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。住所生成部330の動作についてより具体的に説明すると、住所生成部330は、以前のメモリ住所に以前のメモリ住所偏差値を加算した値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。すなわち、住所生成部330は、[数2]を用いて可変メモリ住所を生成する。このような住所生成部330は、‘初期値=0(無関)'に設定し、[数2]を用いて可変メモリ住所を生成することができる。
【0050】
[数2]
可変メモリ住所=(以前のメモリ住所+以前のメモリ住所偏差)mod 使用メモリデプス(Used_M_Depth)
【0051】
ここで、modは、モジュラー演算を意味する。このとき、[数2]は、必ずしもOFDM通信のみで適用される数式ではなく、可変メモリ住所算出と関連する全ての状況に適用することができる。
【0052】
タイムインターリーバーメモリ340は、可変メモリ住所にインターリービングしようとするデータを保存する。タイムインターリーバーメモリ340は、キャリア変調されたサンプルデータをタイムインターリービングするための保存媒体である。このとき、タイムインターリーバーメモリ340は、インターリーバーデータの複数のレイヤーに対するそれぞれのメモリ領域を備えるメモリをいう。
【0053】
図4は、本実施例に係るISDB―T受信機の単一レイヤーのための住所生成部’を概略的に示したブロック構成図である。
【0054】
本実施例に係る受信機200のレイヤー住所生成部’400は、使用メモリデプス算出部’410、住所偏差算出部’420、住所生成部’430及びタイムデインターリーバーメモリ440を含む。本実施例では、受信機200のレイヤー住所生成部’400が使用メモリデプス算出部’410、住所偏差算出部’420、住所生成部’430及びタイムデインターリーバーメモリ440のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されることはなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で受信機200のレイヤー住所生成部’400に含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0055】
レイヤー住所生成部’400は、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このようなレイヤー住所生成部’400は、使用メモリデプス算出部’410、住所生成部’430及び住所偏差算出部’420を含む。
【0056】
使用メモリデプス算出部’410は、復調データの該当のレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出する。
【0057】
住所偏差算出部’420は、復調データの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出する。住所偏差算出部’420の動作についてより具体的に説明する。住所偏差算出部’420は、以前のメモリ住所偏差値から既に設定された値を差し引いた値に既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。すなわち、住所偏差算出部’420は、[数3]を用いて以前のメモリ住所偏差値を算出する。
【0058】
[数3]
現在のメモリ住所偏差値=(以前のメモリ住所偏差値−5)mod 96(mod:モジュラー演算)
【0059】
このような住所偏差算出部’420は、‘初期値=0'に設定し、[数3]を用いて以前のメモリ住所偏差値を算出することができる。また、住所偏差算出部’420は、復調データのデータ有効信号(Data_Valid)と既に設定された初期値に基づいて以前のメモリ住所偏差値を算出する。このとき、[数3]は、必ずしもOFDM通信のみで適用される数式ではなく、現在のメモリ住所偏差値算出と関連する全ての状況に適用することができる。
【0060】
住所生成部’430は、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。住所生成部’430の動作についてより具体的に説明する。住所生成部’430は、以前のメモリ住所から以前のメモリ住所偏差値を差し引いた値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。すなわち、住所生成部’430は、[数4]を用いて可変メモリ住所を生成する。このような住所生成部’430は、‘初期値=0(無関)'に設定し、[数4]を用いて可変メモリ住所を生成することができる。
【0061】
[数4]
可変メモリ住所=(以前のメモリ住所−以前のメモリ住所偏差)mod 使用メモリデプス(Used_M_Depth)
【0062】
ここで、modは、モジュラー演算を意味する。このとき、[数4]は、必ずしもOFDM通信のみで適用される数式ではなく、可変メモリ住所算出と関連する全ての状況に適用することができる。
【0063】
タイムデインターリーバーメモリ440は、可変メモリ住所にデインターリービングしようとするデータを保存する。タイムデインターリーバーメモリ440は、周波数デインターリービングされたサンプルデータをタイムデインターリービングするための保存媒体である。このとき、タイムデインターリーバーメモリ440は、デインターリーバーデータの複数のレイヤー(階層、層)に対するそれぞれのメモリ領域を備えるメモリをいう。
【0064】
図5は、本実施例に係るISDB―T送信機のレイヤー別住所生成モジュールを概略的に示したブロック構成図である。
【0065】
本実施例に係る送信機100のレイヤー別住所生成モジュールは、Aレイヤー住所生成部510、Bレイヤー住所生成部520、Cレイヤー住所生成部530、メモリ統合部(Memory Merge Circuit)540及び全体のレイヤータイムインターリーバーメモリ550を含む。本実施例では、送信機100のレイヤー別住所生成モジュールは、Aレイヤー住所生成部510、Bレイヤー住所生成部520、Cレイヤー住所生成部530、メモリ統合部540及び全体のレイヤータイムインターリーバーメモリ550のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で送信機100のレイヤー別住所生成モジュールに含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0066】
複数のレイヤー(Multi―Layer)の個数だけのレイヤー住所生成部(Aレイヤー住所生成部510、Bレイヤー住所生成部520、Cレイヤー住所生成部530)をさらに含む。すなわち、三つのレイヤー(A、B、Cレイヤー)のためのタイムインターリーバーは、単一レイヤーのレイヤー住所生成部300をレイヤーの個数だけ含む。
【0067】
Aレイヤー住所生成部510は、Aレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Aレイヤー住所生成部510は、以前のメモリ住所偏差値に既に設定された値を加算した値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Aレイヤー住所生成部510は、以前のメモリ住所に以前のメモリ住所偏差値を加算した値を、使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0068】
Bレイヤー住所生成部520は、Bレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Bレイヤー住所生成部520は、以前のメモリ住所偏差値に既に設定された値を加算した値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Bレイヤー住所生成部520は、以前のメモリ住所に以前のメモリ住所偏差値を加算した値を、使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0069】
Cレイヤー住所生成部530は、Cレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Cレイヤー住所生成部530は、以前のメモリ住所偏差値に既に設定された値を加算した値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Cレイヤー住所生成部530は、以前のメモリ住所に以前のメモリ住所偏差値を加算した値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0070】
メモリ統合部540は、レイヤー住所生成部(Aレイヤー住所生成部510、Bレイヤー住所生成部520、Cレイヤー住所生成部530)のそれぞれと連結され、複数のレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)によるレイヤー別可変メモリ住所を時間的に分離された状態で受信し、レイヤー別可変メモリ住所を統合した統合可変メモリ住所を生成する。すなわち、レイヤー別に割り当てられたメモリ領域を一つのメモリに具現するためのメモリ統合部540を含む。また、メモリ統合部540は、全体のメモリで複数のレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)別にタイムインターリーバー長さだけのレイヤー別領域を割り当て、レイヤー別(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)領域ごとにメモリ住所方向(順方向又は逆方向)を設定し、住所方向に沿って基準住所(Base Address)を設定する。このようなメモリ統合部540により、複数のレイヤーのうち特定レイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーCのうちいずれか一つ)のタイムインターリーバー長さ(TI_Length)が変わったとしても、逆方向のレイヤーにおけるデータ遺失を防止することができる。
【0071】
全体のレイヤータイムインターリーバーメモリ部550は、統合可変メモリ住所にインターリービングしようとするデータを保存する。全体のレイヤータイムインターリーバーメモリ部550は、全てのレイヤーに対するキャリア変調されたサンプルデータをタイムインターリービングするための保存媒体である。
【0072】
図6は、本実施例に係るISDB―T受信機のレイヤー別住所生成モジュールを概略的に示したブロック構成図である。
【0073】
本実施例に係る受信機200のレイヤー別住所生成モジュールは、Aレイヤー住所生成部’610、Bレイヤー住所生成部’620、Cレイヤー住所生成部’630、メモリ統合部’640及び全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ650を含む。本実施例では、受信機200のレイヤー別住所生成モジュールであるAレイヤー住所生成部’610、Bレイヤー住所生成部’620、Cレイヤー住所生成部’630、メモリ統合部’640及び全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ650のみを含む場合を記載しているが、必ずしもこれに限定されることはなく、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で受信機200のレイヤー別住所生成モジュールに含まれる構成要素に対して多様に修正又は変形して適用可能であろう。
【0074】
複数のレイヤーの個数だけのレイヤー住所生成部(Aレイヤー住所生成部’610、Bレイヤー住所生成部’620、Cレイヤー住所生成部’630)をさらに含む。すなわち、三つのレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)のためのタイムインターリーバーは、単一レイヤーのレイヤー住所生成部’400をレイヤーの個数だけ含む。
【0075】
Aレイヤー住所生成部’610は、Aレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Aレイヤー住所生成部’610は、以前のメモリ住所偏差値から既に設定された値を差し引いた値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Aレイヤー住所生成部’610は、以前のメモリ住所から以前のメモリ住所偏差値を差し引いた値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0076】
Bレイヤー住所生成部’620は、Bレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Bレイヤー住所生成部’620は、以前のメモリ住所偏差値から既に設定された値を差し引いた値に、既に設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Bレイヤー住所生成部’620は、以前のメモリ住所から以前のメモリ住所偏差値を差し引いた値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0077】
Cレイヤー住所生成部’630は、Cレイヤーのタイムインターリーバー長さ(TI_Length)とセグメント数(Num_Seg)に基づいて使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出し、ビットストリームの以前のメモリ住所偏差値に基づいて現在のメモリ住所偏差値を算出し、以前のメモリ住所、以前のメモリ住所偏差値及び使用メモリデプス(Used_M_Depth)に基づいて可変メモリ住所を生成する。このとき、Cレイヤー住所生成部’630は、以前のメモリ住所偏差値から既に設定された値を差し引いた値に既に、設定された絶対値でモジュラー演算した値を現在のメモリ住所偏差値として認識する。また、Cレイヤー住所生成部’630は、以前のメモリ住所から以前のメモリ住所偏差値を差し引いた値を使用メモリデプス(Used_M_Depth)でモジュラー演算した値を可変メモリ住所として生成する。
【0078】
メモリ統合部’640は、レイヤー住所生成部(Aレイヤー住所生成部510、Bレイヤー住所生成部520、Cレイヤー住所生成部530)のそれぞれと連結され、複数のレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)によるレイヤー別可変メモリ住所を時間的に分離された状態で受信し、レイヤー別可変メモリ住所を統合した統合可変メモリ住所を生成する。すなわち、レイヤー別に割り当てられたメモリ領域を一つのメモリに具現するためのメモリ統合部’640を含む。また、メモリ統合部’640は、全体のメモリで複数のレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)別にタイムインターリーバー長さだけのレイヤー別領域を割り当て、レイヤー別(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)領域ごとにメモリ住所方向(順方向又は逆方向)を設定し、住所方向に沿って基準住所を設定する。このようなメモリ統合部’640により、複数のレイヤーのうち特定レイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーCのうちいずれか一つ)のタイムインターリーバー長さ(TI_Length)が変わったとしても、逆方向のレイヤーにおけるデータ遺失を防止することができる。全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ650は、統合可変メモリ住所にデインターリービングしようとするデータを保存する。全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ650は、全てのレイヤーに対する周波数デインターリービングされたサンプルデータをタイムデインターリービングするための保存媒体である。
【0079】
図7a、図7b及び図7cは、本実施例に係るインターリービング及びデインターリービングを説明するための図である。
【0080】
図7aは、タイムインターリービングセクションの構成(Configuration of the Time Interleaving Section)を示した図である。図7aに示したnc(Number of data carriers)には、‘モード1'の場合は‘96'、‘モード2'の場合は‘192'、‘モード3'の場合は‘384'が適用される(表2参照)。すなわち、‘モード1'の場合は‘0ないし95'までタイムインターリービングが行われ、‘モード2'の場合は‘0ないし191'までタイムインターリービングが行われ、‘モード3'の場合は‘0ないし383'までタイムインターリービングが行われる。
【0081】
図7bは、イントラ―セグメントタイムインターリービングセクションの構成(Configuration of the Intra―segment Time Interleaving Section)を示した図である。図7bに示したように、各シンボルバッファーは‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用される。また、図7bに示したncには、‘モード1'の場合は‘96'、‘モード2'の場合は‘192'、‘モード3'の場合は‘384'が適用される。また、図7bに示したように、‘mi=(i×5)mod 96'で算出される。すなわち、‘モード1'の場合は‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m95=(95×5)mod 96'が適用され、‘モード2'の場合は‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m191=(191×5)mod 96'が適用され、‘モード3'の場合は‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m384=(384×5)mod 96'が適用される。
【0082】
図7cは、モード1(‘Mode1')、インターリービング値I(‘I=4')、1―セグメントに対するタイムデインターリービングの例示図である。図7cに示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは‘モード1'の場合に‘96'であるので、‘モード1'の場合、‘0ないし95'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファーは‘I×m0'ないし'I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファーは‘I×mi'に適用することができる。ここで、miは、図7cに示したように、‘mi=95−((i×5)mod 96)'を適用する場合、‘モード1'では‘I=4'であるので、‘4×95(m0=95)'ないし‘4×4(mnc−1=4)'までタイムデインターリービングが行われる。
【0083】
デインターリーバー部260は、TMCC情報から抽出したタイムインターリーバー長さ(TI_Length)のみを用いてデインターリービングを行う。すなわち、デインターリーバー部260は、モード(例えば、モード1、2、3)とは関係なく、タイムインターリーバー長さ(TI_Length)値が同一である場合は、同一の動作(インターリービング又はデインターリービング)を行う。例えば、タイムインターリーバー長さ(TI_Length)が‘1'である場合、モード1(I=4)、モード2(I=2)及びモード3(I=1)は同一の動作(インターリービング又はデインターリービング)を行う(表1参照)。
【0084】
このように、図7cに示した1−セグメントに対する回路図を通して可変メモリ住所の付与方式について説明すると、‘Mode1、I=4、1―segment'に対する実施例と‘Mode2、I=2、1―segment'、‘Mode3、I=1、1―segment'では同一にデインターリービングが行われる。
【0085】
図8a、図8b、図8c及び図8dは、本実施例に係るモード1のときのデインターリービングを説明するための図である。
【0086】
図8a、図8b、図8c及び図8dは、‘Mode1、I=4、1―segment'に対するタイムデインターリーバーを再配置した例示図である。‘Mode1、I=4、1―segment'に対するタイムデインターリーバーを再配置した例示図を基盤にして、本実施例で生成する可変メモリ住所を適用すると、一つの可変メモリ住所生成のみでもデインターリービングが可能になる。
【0087】
図8aに示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは、‘モード1'の場合は‘96'であるので、‘モード1'の場合、‘0ないし95'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファーは‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファーは‘I×mi'に適用される。ここで、‘mi=(i×5)mod 96'で算出される。その結果、‘モード1'の場合、‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m95=(95×5)mod 96'が適用されるので、‘0ないし95'までタイムデインターリービングが行われる場合、‘0'では‘95(m0=95)'が適用され、‘95'では‘4(mnc−1=4)'が適用される。
【0088】
図8bに示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは、‘モード1'の場合は‘96'であるので、‘0ないし95'までタイムデインターリービングが行われた後、‘96+0ないし96+95'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファーは、‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファーは‘I×mi'に適用される。ここで、‘mi=(i×5)mod 96'で算出される。その結果、‘モード1'の場合は‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m95=(95×5)mod 96'が適用されるので、‘0ないし95'以後、‘96+0ないし96+95'までタイムデインターリービングが行われる場合、‘96+0'では‘95(m0=95)'が適用され、‘96+95'では‘4(mnc−1=4)'が適用される。
【0089】
図8cに示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは、‘モード1'の場合は‘96'であるので、‘96+0ないし96+95'までタイムデインターリービングが行われた後、‘192+0ないし192+95'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファーは、‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファーは‘I×mi'に適用される。ここで、‘mi=(i×5)mod 96'に算出される。その結果、‘モード1'の場合、‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m95=(95×5)mod 96'が適用されるので、‘96+0ないし96+95'以後、‘192+0ないし192+95'までタイムデインターリービングが行われる場合、‘192+0'では‘95(m0=95)'が適用され、‘192+95'では‘4(mnc−1=4)'が適用される。
【0090】
図8dに示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは、‘モード1'の場合は‘96'であるので、‘96+0ないし96+95'及び‘192+0ないし192+95'までタイムデインターリービングが行われた後、‘288+0ないし288+95'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファーは‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファーは’‘I×mi'に適用される。ここで、‘mi=(i×5)mod 96'で算出される。その結果、‘モード1'の場合は、‘m0=(0×5)mod 96'ないし‘m95=(95×5)mod 96'が適用されるので、‘192+0ないし192+95'以後、‘288+0ないし288+95'までタイムデインターリービングが行われる場合、‘288+0'では‘95(m0=95)'が適用され、‘288+95'では‘4(mnc−1=4)'が適用される。
【0091】
図9a及び図9bは、本実施例に係る可変メモリ住所を説明するための図である。
【0092】
本実施例に係るインターリービング又はデインターリービングはメモリで行われる。このとき、メモリはプロセッサの作業場として役割をする。プロセッサは、処理能力はあるが、記憶能力がないので、メモリを用いて作業結果を臨時保存する。
【0093】
このようなメモリの動作について説明すると、プロセッサは、データ、計算結果、プログラム命令をメモリに保存した後、必要に応じて呼び込んで使用する。プロセッサは、メモリに住所を割り当てた後、その住所に従ってデータを保存したり、保存したデータを呼び込む。プロセッサとメモリはバス(Bus)(物理的な配線の集合)で連結されている。このようなバスは住所バスとデータバスで構成されているが、プロセッサは、住所バスを通してメモリに接続し、データバスを通してデータを伝送する。
【0094】
図9aは、使用メモリデプス(Used_M_Depth)が‘18241'である‘Mode1、I=4、1―segment'の場合のタイムインターリーバー住所生成を示す。すなわち、図9aにおいて黄土色(‘18151'、‘18066'、‘17986'、‘17911'、‘17841'、‘17776')は、基本単位で再配置した例示図における出力が出る順序のアドレスを示す。入力順序は、上から下に384個が順次入ってくると縦1列が終了し、次の横列にに進むことを表示する。このとき、経路‘0'の最初の入力が出力される時点は’‘384×95+1(=使用メモリデプス(Used_M_Depth))’サイクル以後である。すなわち、図7aは、初期の書き込み(Write)時点を示す。
【0095】
また、図9bは、経路‘0'に該当する書き込みデータ(Write Data)が最初に出始めるときを示す。
【0096】
以下では、使用メモリデプス算出部’410が使用メモリデプス(Used_M_Depth)を算出する過程について説明する。1―セグメントでの使用メモリデプス(Used_M_Depth)と最大メモリデプス(Max_M_Depth)は、[数5]に示す通りである。
【0097】
【数5】
ここで、Mode#はncの割合を示す(表2参照)。例えば、‘Mode1=1、(nc=96×1)'、‘Mode2=2、(nc=96×2)'、‘Mode3=4(nc=96×4)'になる。すなわち、このような[数5]で掲載した値は‘72961'になり得る。
【0098】
また、13―セグメントでレイヤー別区分がない場合、使用メモリデプス(Used_M_Depth)と最大メモリデプス(Max_M_Depth)は、[数6]に示す通りである(レイヤー別に区分のないモード‘I'値が同一である場合)。
【0099】
【数6】
すなわち、このような[数6]で計算した値は‘948481'になり得る。
【0100】
また、13―セグメントでレイヤー別区分がある場合、使用メモリデプス(Used_M_Depth)と最大メモリデプス(Max_M_Depth)は、[数7]に示す通りである(レイヤー別に区分のあるモードで3レイヤーをサポートする場合)。
【0101】
【数7】
すなわち、このような[数7]で計算した値は‘948483'になり得る。
【0102】
図10は、本実施例に係るモード3であるときのデインターリービングを説明するための図である。
【0103】
‘Mode1、I=4、1―segment'に対するタイムデインターリーバーを再配置した例示図は、結果的には、図10に示したタイムデインターリーバーで‘Mode3におけるnc=384、I=1、1―segment'を適用したものと同一である。すなわち、再配置は、入力が順次入ってくるという前提条件があるため可能である。ここで、‘モード3'において‘nc=384'で、‘I=1'である場合を図10に適用すると、‘Mode1、I=4、1―segment'と同一になる。
【0104】
すなわち、図10は、モード3(‘Mode3')、インターリービング値I(‘I=1')、1―セグメントに対するタイムデインターリービングの例示図である。図10に示したように、受信機200のデインターリービングにおいて、ncは、‘モード3'の場合は‘383'であるので、‘モード3'の場合、‘0ないし383'までタイムデインターリービングが行われる。このとき、各シンボルバッファー(又は経路の遅延)は‘I×m0'ないし‘I×mnc−1'に適用されるので、‘mi=m0〜mnc−1'から見ると、各シンボルバッファー(又は経路の遅延)は‘I×mi'に適用される。ここで、miは、図10に示したように、‘mi=95−((i×5)mod 96)'を適用する場合、‘モード3'では‘I=1'であるので、‘1×95(m0=95)'ないし‘1×4(mnc−1=4)'までタイムデインターリービングが行われる。
【0105】
図11は、本実施例に係る全体のメモリにおけるレイヤー別領域の割り当てを説明するための図である。
【0106】
図11に示したように、メモリ統合部540又はメモリ統合部’640は、全体のメモリで複数のレイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)別にタイムインターリーバー長さだけのレイヤー別領域を割り当て、レイヤー別(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーC)領域ごとにメモリ住所方向(順方向又は逆方向)を設定し、住所方向に沿って基準住所を設定する。このようなメモリ統合部540又はメモリ統合部’640は、‘レイヤーA'と‘レイヤーB'のメモリ住所の方向を互いに異なるように順方向/逆方向に適用可能であり、‘レイヤーC'の方向も設定可能であり、選択された方向に沿って基準住所が変わる。すなわち、特定レイヤー(レイヤーA、レイヤーB、レイヤーCのうちいずれか一つ)のタイムインターリーバー長さ(TI_Length)が変わったとしても、反対方向のレイヤーにおけるデータ遺失はなくなる。
【0107】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本実施例の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのもので、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されることはない。本実施例の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈すべきであり、それと同等な範囲内の全ての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。
【符号の説明】
【0108】
110:符号化部、120:インターリーバー部、130:変調部、140:パイロット挿入部、150:IFFT部、160:デジタルアナログコンバーター、170:RF送信部、210:RF受信部、220:アナログデジタルコンバーター、230:同期化部、240:FFT部、250:復調部、260:デインターリーバー部、270:復号化部、310:レイヤー住所生成部、310:使用メモリデプス算出部、320:住所偏差算出部、330:住所生成部、340:タイムインターリーバーメモリ、400:レイヤー住所生成部’、410:使用メモリデプス算出部’、420:住所偏差算出部’、430:住所生成部’、440:タイムデインターリーバーメモリ’、510:Aレイヤー住所生成部、520:Bレイヤー住所生成部、530:Cレイヤー住所生成部、540:メモリ統合部、550:全体のレイヤータイムインターリーバーメモリ、610:Aレイヤー住所生成部’、620:Bレイヤー住所生成部’、630:Cレイヤー住所生成部’、640:メモリ統合部’、650:全体のレイヤータイムデインターリーバーメモリ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c
図8d
図10
図11
図9a
図9b