特開2015-63321(P2015-63321A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-63321キャップ一体型ポンピング式化粧品容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-63321(P2015-63321A)
(43)【公開日】2015年4月9日
(54)【発明の名称】キャップ一体型ポンピング式化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20150313BHJP
【FI】
   B65D47/34 D
   B65D47/34 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-197963(P2013-197963)
(22)【出願日】2013年9月25日
(71)【出願人】
【識別番号】505475921
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ア−ヤン キム
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB08
3E084DB17
3E084DB18
3E084GB11
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】キャップ一体型ポンピング式化粧品容器を提供する。
【解決手段】内容物が排出される排出部が形成される容器本体と;容器本体の排出部に結合され、外周面の両側に対応する一対の螺旋形溝が形成される昇降ガイド部材200と;容器本体の上部で前記昇降ガイド部材を囲んで回転可能に結合され、内周面に長手方向に垂直ガイド溝が形成される回転体300と;昇降ガイド部材の内部に挿入されて昇降する円筒状に形成され、外周面の両側に前記螺旋形溝及び垂直ガイド溝に挿入されるガイド突起が形成されるキャップと400;容器本体の排出部に結合されて、ポンピング作用を通じて内容物を排出させるポンピング部材500と;ポンピング部材の上部に結合されて、ポンピング部材に圧力を伝達し、キャップの昇降によって開閉される排出口610が形成されるボタン部600とを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容され、上部に内容物が排出される排出部が形成される容器本体と;
前記容器本体の排出部に結合され、外周面の両側に対応する一対の螺旋形溝が形成される昇降ガイド部材と;
前記容器本体の上部で前記昇降ガイド部材を囲んで回転可能に結合され、内周面に長手方向に垂直ガイド溝が形成される回転体と;
前記昇降ガイド部材の内部に挿入されて昇降し、外周面の両側に前記螺旋形溝及び垂直ガイド溝に挿入されるガイド突起が形成されるキャップと;
前記容器本体の排出部に結合されて、ポンピング作用を通じて内容物を排出させるポンピング部材と;
前記ポンピング部材の上部に結合されて、ポンピング部材に圧力を伝達し、前記キャップの昇降によって開閉される排出口が形成されるボタン部と;を含むことを特徴とするキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【請求項2】
前記ボタン部の下部には、前記キャップの上昇時、キャップの下端に載置されてボタン部の下方への移動を制限するポンピング防止部材が結合されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【請求項3】
前記キャップの内側下端部には、内周面を囲んで前記ポンピング防止部材の下端を支持するポンピング防止突出部が備えられることを特徴とする請求項2に記載のキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【請求項4】
前記ポンピング部材の上部には排出口の先端部に残留する内容物を吸入するように内容物吸入部が結合され、前記内容物吸入部は、
前記ポンピング部材の上部に結合されて、前記ポンピング部材から流出される内容物が移動するように空間を形成する内容物移動管と、
前記内容物移動管から上方向に延長して形成されて、ボタン部の内周面に密着される内容物吸入管と、
前記内容物移動管を囲んで小幅に離間して形成され、前記ボタン部の下部に設置されて、ボタン部に弾性力を提供する第2スプリングを支持するスプリング支持突出部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【請求項5】
前記内容物吸入管は、ボタン部の内周面に密着されるピストン形状に形成され、第2スプリングの弾性力によるボタン部の上昇時に、ボタン部の内部の真空圧を発生させて、排出口の先端部に残留する内容物を吸入することを特徴とする請求項4に記載のキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【請求項6】
前記容器本体の上部には前記昇降ガイド部材の回転を防止する回転防止突起が形成され、前記昇降ガイド部材の下端には前記回転防止突起と結合される回転防止溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ一体型ポンピング式化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキャップ一体型ポンピング式化粧品容器に関するもので、さらに詳しくは、容器本体の上部に結合される回転体の回転時に、回転体と一体に形成されたキャップが昇降して排出口を開閉するように構成されることによって、簡単な操作によって排出口を開閉することが可能なキャップ一体型ポンピング式化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ポンピング式化粧品容器とは、容器本体の上部に結合されるポンピング部材のポンピング作用を通じて内容物が外部に排出されるように構成されるもので、内容物が収容される容器本体と、上記容器本体の上部に結合され、容器本体の内部を真空状態にして、ポンピング作用によって内容物を引き上げるポンピング部材と、上記ポンピング部材の上部に位置して、使用者の加圧によって昇降され、ポンピング部材に圧力を伝達するボタン部とで構成される。
【0003】
上記のような構成からなるポンピング式化粧品容器は、ボタン部に形成される排出孔を通じて異物が流入されたり、使用者が望まない状態でボタン部が加圧されて、ポンピング部材の誤作動が発生することを防止するために、容器本体の上部にボタン部を囲んで着脱可能にオーバーキャップが結合される。
【0004】
しかし、オーバーキャップが容器本体から着脱可能に構成されることによって、オーバーキャップの紛失の虞があり、オーバーキャップが分離された状態で使用者の不注意によってオーバーキャップの破損が発生するなどの問題点があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、韓国登録実用新案第20−0345994号「出沒式排出口を有する化粧品容器」が提案された。
【0006】
上記登録実用新案は、ポンプ体を有する容器が外部容器で上昇または下降しながら、容器のポンプ体に装着された排出口が外部容器から出沒されることができるように構成された化粧品容器において、
肩部分が緩やかに湾曲形成された上部の中央に容器120のポンプ体121のステム122に装着される排出口123が引入される引入凹溝111が貫通して形成され、内面下部には容器120の外周面の中間部位に形成された垂直ガイド突起124が垂直案内される垂直ガイド溝112が対向するように形成され、下部にアンダーカット装着されるとともに、容器120の下部の案内突起125が案内される螺旋形溝113を形成している回転キャップ114で構成される外部容器110と;
上記外部容器110の引入凹溝111に位置する排出口123が装着されるポンプ体121が上部に締結され、上記外部容器110の垂直ガイド溝112に位置する垂直ガイド突起124が外周面の中間に形成され、回転キャップ114の螺旋形溝113で昇降案内される案内突起125が下部に形成されている容器120とで構成されることを特徴とする。
【0007】
上記のような構成からなる韓国登録実用新案は、回転キャップ114の回転時に、回転キャップ114の螺旋形溝113に挿入されている容器120の案内突起125が螺旋形溝113に沿って移動して、容器120の昇降が行われ、容器120の上昇によって、その上部に結合された排出口123が外部容器110から出沒されるように構成されることによって、別途のオーバーキャップが存在しなくてもポンピング部材の誤作動を防止し、排出孔を通じて異物が流入されることを防止することができる。
【0008】
しかし、上記韓国登録実用新案は、内容物が収容される容器120と、上記容器120を収容する外部容器110との二重容器で構成されるもので、回転キャップ114の回転によって内容物が収容された容器120自体が昇降される構造であるため、容器120の重量によって排出口123を開閉するための操作が容易でないという問題点があった。
【0009】
また、二重容器で構成されるため、部品数が増加し、それによって、製品の製造コストが上昇するとともに、組み立てが複雑で、生産性が低下されるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、容器本体の上部に結合される回転体の回転時に、回転体と一体に形成されたキャップが昇降されて、排出口を開閉するように構成されることによって、簡単な操作によって排出口を開閉することが可能なキャップ一体型ポンピング式化粧品容器を提供することにある。
【0011】
また、容器本体を単一容器で構成して、製品コストを低減することができ、且つ、簡単な組立工程によって、生産性を向上させることができるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような問題点を解決するために、本発明によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器は、内容物が収容され、上部に内容物が排出される排出部が形成される容器本体と;上記容器本体の排出部に結合され、外周面の両側に対応する一対の螺旋形溝が形成される昇降ガイド部材と;上記容器本体の上部で上記昇降ガイド部材を囲んで回転可能に結合され、内周面に長手方向に垂直ガイド溝が形成される回転体と;上記昇降ガイド部材の内部に挿入されて昇降される円筒状に形成され、外周面の両側に上記螺旋形溝及び垂直ガイド溝に挿入されるガイド突起が形成されるキャップと;上記容器本体の排出部に結合されて、ポンピング作用を通じて内容物を排出させるポンピング部材と;上記ポンピング部材の上部に結合されて、ポンピング部材に圧力を伝達し、上記キャップの昇降によって開閉される排出口が形成されるボタン部と;を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上記ボタン部の下部には、上記キャップの上昇時、キャップの下端に載置されて、ボタン部の下方向への移動を制限するポンピング防止部材が結合されることを特徴とする。
【0014】
また、上記キャップの内側下端部には内周面を囲み、上記ポンピング防止部材の下端を支持するポンピング防止突出部が備えられることを特徴とする。
【0015】
また、上記ポンピング部材の上部には排出口の先端部に残留する内容物を吸入するように内容物吸入部が結合され、上記内容物吸入部は、上記ポンピング部材の上部に結合されて、上記ポンピング部材から流出される内容物が移動するように空間を形成する内容物移動管と、上記内容物移動管から上方向に延長して形成されて、ボタン部の内周面に密着される内容物吸入管と、上記内容物移動管を囲んで小幅に離間して形成され、上記ボタン部の下部に設置されて、ボタン部に弾性力を提供する第2スプリングを支持するスプリング支持突出部とを含むことを特徴とする。
【0016】
また、上記内容物吸入管はボタン部の内周面に密着されるピストン形状に形成され、第2スプリングの弾性力によるボタン部の上昇時に、ボタン部の内部の真空圧を発生させて、排出口の先端部に残留する内容物を吸入することを特徴とする。
【0017】
また、上記容器本体の上部には上記昇降ガイド部材の回転を防止する回転防止突起が形成され、上記昇降ガイド部材の下端には上記回転防止突起と結合される回転防止溝が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
上述したように、本発明によれば、容器本体の上部に結合される回転体の回転時に、回転体と一体に形成されたキャップが昇降して排出口を開閉するように構成されることによって、簡単な操作によって排出口を開閉することが可能であるという長所がある。
【0019】
また、容器本体を単一容器で構成して、製品コストを低減することができ、且つ、簡単な組立工程によって生産性を向上させることができるという長所がある。
【0020】
また、内容物の排出が完了された後、内容物吸入部を通じて排出口の先端部に残留する内容物を吸入して、内容物が外部に流れることを防止し、それによって、内容物の不必要な無駄使いを遮断することができるとともに、内容物による容器の汚染を防止することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す結合分解斜視図である。
図2】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す分解斜視図である。
図3】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図である。
図4】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動状態を示す説明図である。
図5】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動状態を示す説明図である。
図6】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動状態を示す説明図である。
図7】本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を表す。
【0023】
図1は本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す結合斜視図であり、図2は本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す分解斜視図であり、図3は本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【0024】
図1〜3によれば、本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器は、容器本体100、昇降ガイド部材200、回転体300、キャップ400、ポンピング部材500、ボタン部600が含まれる。
【0025】
上記容器本体100は内容物が収容されるもので、内部には内容物の使用によって上昇するピストン130が備えられ、その上部には昇降ガイド部材200と結合され、内容物が排出される排出部110が備えられる。
【0026】
本発明において、上記容器本体100の上部には昇降ガイド部材200の回転を防止するように回転防止突起120が形成されることが特徴であり、回転防止突起120が昇降ガイド部材200の下端に形成される回転防止溝230と結合されて、回転体300の回転時に、昇降ガイド部材200が一緒に回転することを防止する。
【0027】
一方、本発明の図面では、上記容器本体100をピストン130が備えられたディスペンサー容器で示したが、チューブ容器、ブロー成形容器などの内容物の収容が可能な多様な容器で構成されることができる。
【0028】
上記昇降ガイド部材200は、上記容器本体100の排出部110に結合されて、キャップ400の昇降をガイドするもので、排出部110に結合されることが可能に内側中央部に中空が形成された結合部210が備えられる。
【0029】
本発明において、上記昇降ガイド部材200の外周面にはキャップ400を昇降させる螺旋形溝220が形成されることが特徴であり、上記螺旋形溝220にはキャップ400のガイド突起410が結合されて移動するようになる。上記螺旋形溝220はガイド突起410が安定的に移動されることができるように両側面に対応する一対が形成されることが好ましい。
【0030】
一方、上記螺旋形溝220の両端部にはガイド突起410が上記螺旋形溝220に沿って回転上昇または下降して、上端または下端に固定されることができるように固定溝が形成されることが好ましい。
【0031】
一方、上記昇降ガイド部材200の下端には回転体300の回転時に一緒に回転することを防止するように、上記回転防止突起120と結合される回転防止溝230が形成される。
【0032】
上記回転体300は、上記容器本体100の上部で上記昇降ガイド部材200を囲んで回転可能に結合されるもので、本発明において、上記回転体300の内周面には上部から下部まで長手方向に沿ってキャップ400のガイド突起410と結合される垂直ガイド溝320が形成されることが特徴である。
【0033】
上記垂直ガイド溝320は、回転体200の回転時に、ガイド突起410の垂直移動を案内することによって、キャップ400が回転しないで上下のみに移動するようにガイドする。
【0034】
上記キャップ400は上記昇降ガイド部材200の内部に挿入された状態で昇降されて排出口610を開閉するもので、結合部210を囲む円筒状に形成される。
【0035】
本発明において、上記キャップ400の外周面の両側にはキャップ400の昇降をガイドするように、上記螺旋形溝220及び垂直ガイド溝310に挿入されるガイド突起410が形成されることが特徴であり、上記回転体300の一側への回転時には、上記ガイド突起410が螺旋形溝220及び垂直ガイド溝310に沿って下降してキャップ400を下降させて排出口610を開放させ、上記回転体300の他側への回転時には、上記ガイド突起410が螺旋形溝220及び垂直ガイド溝310に沿って上昇してキャップ400を上昇させて排出口610を閉鎖させるように構成される。
【0036】
一方、本発明において、上記キャップ400の内側下端部には、ボタン部600の下部に結合されるポンピング防止部材700の下端を支持するように内周面を囲んでポンピング防止突出部420が備えられることが特徴であり、キャップ400が上昇して排出口610が閉鎖された状態では、ポンピング防止突出部420がポンピング防止部材700の下端を支持するように構成されて、ボタン部600の加圧が行われないので、ポンピング部材500のポンピング作動を根本的に遮断することができ、これによって、誤作動によって内容物が流出されることを防止することができる。
【0037】
一方、上記キャップ400は昇降ガイド部材200及び回転体300と一体に組み立てられて、回転体300の上端開口部に挿入、引出されるように構成されることによって、紛失を防止することができる。
【0038】
上記ポンピング部材500は、上記容器本体100の排出部110に結合されて、容器本体100に収容された内容物が外部に排出されるようにポンピング作用を行うもので、ボタン部600の加圧時に、第1スプリング510が収縮、弛緩されて、ポンピング作用を可能にする。上記ポンピング部材500は本発明が属する技術分野で公知技術であり、詳細な説明は省略する。
【0039】
上記ボタン部600は、上記ポンピング部材500の上部に結合されて、使用者の加圧によってポンピング部材500に圧力を伝達するもので、ポンピング部材500のポンピング作用によって内容物を外部に排出する排出口610が形成される。
【0040】
上記排出口610は、上記キャップ400の上昇時には、キャップ400の内壁によって閉鎖されるように構成され、キャップ400の下降時には開放されるように構成される。本発明において、上記ボタン部600の下部にはボタン部600の下方への移動を制限するポンピング防止部材700が結合されることが特徴である。
【0041】
上記ポンピング防止部材700は、上記キャップ400の上昇時にはキャップ400の内側下端に形成されたポンピング防止突出部420に載置されて、ボタン部600の加圧が行われないようにすることによって、ボタン部600の下方への移動を制限する。これによって、排出口610が閉鎖された状態では、ポンピング部材500のポンピング作用を不可能にすることによって、排出口610を通じて内容物が流出されることを根本的に遮断する。
【0042】
一方、本発明において、上記ボタン部600の下部には、上記ポンピング部材500の上部に結合されて、排出口610の先端部に残留する内容物を吸入するように内容物吸入部800が備えられることが特徴であり、上記内容物吸入部800は上記ポンピング部材500の上部に結合されて、上記ポンピング部材500から流出される内容物が移動するように空間を形成する内容物移動管810と、上記内容物移動管810から上方向に延長して形成されて、ボタン部600の内周面に密着される内容物吸入管820と、上記内容物移動管810を囲んで小幅に離間して形成され、上記ボタン部600の下部に設置されてボタン部600に弾性力を提供する第2スプリング840を支持するスプリング支持突出部830とで構成される。
【0043】
上記内容物吸入管820は、ボタン部600の内周面に密着されるピストン形状に形成され、第1スプリング510の弾性力によって内容物吸入部800とボタン部600とが一緒に上昇し、その後、第2スプリング840の弾性力によってボタン部600が独立に上昇する時に、ボタン部600の内部の真空圧を発生させて、排出口610の先端部に残留する内容物の吸入を可能にする。これによって、内容物の不必要な消耗を防止することができ、内容物の流出によって容器が汚染されることを防止することができる。
【0044】
一方、上記ボタン部600の上端には、使用者がボタン部600を加圧する時に、排出口610の方向による加圧部分を認知するように加圧表示部620が形成されることが好ましい。
【0045】
以下では、図4〜7を参照して本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動過程を説明する。図4〜7は本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器の作動状態を示す説明図である。
【0046】
図4〜7によれば、本発明の好ましい実施例によるキャップ一体型ポンピング式化粧品容器は、普段には、キャップ400が上昇して排出口610を閉鎖している状態に位置する。この時、キャップ400のポンピング防止突出部420にポンピング防止部材700の下端が載置されて、ボタン部600の下方への移動を制限することによって、ポンピング部材500のポンピング作動を遮断する。
【0047】
上記のように、キャップ400が上昇された状態で回転体300を回転させると、キャップ400のガイド突起410が螺旋形溝220及び垂直ガイド溝310に沿って移動してキャップ400を下降させる。これによって、キャップ400の内壁によって閉鎖されていた排出口610が開放される。
【0048】
この時、キャップ400が下降することによって、ポンピング防止部材700の下端を支持していたポンピング防止突出部420がポンピング防止部材700から離隔し、これによって、ボタン部600の加圧によるボタン部600の下方への移動が可能になり、ボタン部600の下方への移動によってポンピング部材500に加圧力が伝達されて、ポンピング作動による内容物の排出が行われる。
【0049】
一方、内容物の排出が完了された状態で、ボタン部600の加圧が解除されると、ボタン部600が上昇する。この時、第1スプリング510による上昇が完了された後、ボタン部600が第2スプリング840の弾性力によって独立的に上昇する高さHだけ内容物吸入管820によってボタン部600の内部に真空圧が発生されて、排出口610の先端に残留する内容物が吸入される。
【0050】
図面及び明細書に最適な実施例が開示された。ここで特定用語を用いたが、これは本発明を説明するための目的で用いられたものであって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するためのものではない。従って、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0051】
100:容器本体
110:排出部
120:回転防止突起
130:ピストン
200:昇降ガイド部材
210:結合部
220:螺旋形溝
230:回転防止溝
300:回転体
310:垂直ガイド溝
400:キャップ
410:ガイド突起
420:ポンピング防止突出部
500:ポンピング部材
510:第1スプリング
600:ボタン部
610:排出口
620:加圧表示部
700:ポンピング防止部材
800:内容物吸入部
810:内容物移動管
820:内容物吸入管
830:スプリング支持突出部
840:第2スプリング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7