(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-63347(P2015-63347A)
(43)【公開日】2015年4月9日
(54)【発明の名称】液体容器及び該液体容器に用いられる液体吐出部材
(51)【国際特許分類】
B65D 47/20 20060101AFI20150313BHJP
A61J 1/05 20060101ALI20150313BHJP
B65D 47/18 20060101ALI20150313BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20150313BHJP
【FI】
B65D47/20 K
A61J1/00 313B
B65D47/18
B65D83/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-177759(P2014-177759)
(22)【出願日】2014年9月2日
(31)【優先権主張番号】特願2013-181296(P2013-181296)
(32)【優先日】2013年9月2日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000177634
【氏名又は名称】参天製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100131705
【弁理士】
【氏名又は名称】新山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】塩野 浩光
【テーマコード(参考)】
3E014
3E084
4C047
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC04
3E014PD15
3E014PD30
3E014PE17
3E014PE30
3E014PF08
3E084AA06
3E084AA12
3E084AA25
3E084AA26
3E084AB05
3E084BA03
3E084CA03
3E084DA03
3E084DB12
3E084EA04
3E084EB02
3E084EC05
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB02
3E084HD04
3E084KB02
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
3E084LE20
4C047AA05
4C047BB17
4C047BB20
4C047CC24
4C047DD06
(57)【要約】
【課題】液体の吐出部を下方に向けなくても所定量の液体を安定的に吐出させられる液体容器を提供すること。
【解決手段】目薬Wを収容可能な容器本体11と該容器本体11の開口部15に装着される中栓12とを備え、該中栓12は、(1)目薬Wが吐出されるノズル17、(2)一端側が前記ノズル17に連通し他端側が前記容器本体11の内部に向けて開口した筒状の液保持部20と前記液保持部20の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部21を有する液溜り部18、及び(3)該液溜り部18に外向きフランジ部22を介して連接し前記開口部15に圧入等により固定される筒状の取付部19、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する液体の収容可能な容器本体と、該開口部に取り付けられる液体吐出部と、を備える液体容器であって、
前記液体吐出部は、
(1)液体が吐出される液体吐出孔、
(2)一端側が前記液体吐出孔に連通し、他端側が前記容器本体の内部に向けて開口した筒状の液保持部と前記液保持部の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部を有する液溜り部、及び
(3)前記容器本体への取付部、
を備える液体容器。
【請求項2】
前記液保持部及び液溜り部は、円筒状又は円錐台状に形成され、
前記突出部は、互いに対向するように複数対配置される請求項1に記載の液体容器。
【請求項3】
前記液保持部の内径は、前記他端から前記一端側に向かって徐々に小さくなっている請求項1又は2に記載の液体容器。
【請求項4】
前記液保持部の内径は、前記他端から前記一端側に向かって徐々に大きくなっている請求項1又は2に記載の液体容器。
【請求項5】
前記液溜り部に保持される液体の容量が20μl〜100μlである請求項1〜3のいずれかに記載の液体容器。
【請求項6】
開口部を有する液体の収容可能な容器における前記開口部に取り付けられる液体吐出部材であって、
(1)液体が吐出される液体吐出孔、
(2)一端側が前記液体吐出孔に連通し、他端側が前記容器の内部に向けて開口した筒状の液保持部と前記液保持部の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部を有する液溜り部、及び
(3)前記容器への取付部、
を備える液体吐出部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体容器及び該液体容器に用いられる液体吐出部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、開口部が形成された液体の収容可能な容器本体と、この開口部に取り付けられる液体を所定量ずつ吐出させるための吐出部(中栓)と、を備える液体容器が提案されている。このような液体容器は、例えば、目薬が収容される点眼容器として用いられる。
【0003】
ここで、多くの場合、目薬をさすときには、顔を上に向けた状態で点眼容器の吐出部を下方に向けて目の上方に位置させる。次いで、容器本体を押圧することで、吐出部から所定量(例えば一滴)の目薬を滴下させる。
【0004】
また、顔を上に向けることなく目薬をさすことを目的として、容器本体の内部における吐出部の近傍に設けられた液溜りを備える点眼容器も提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案された点眼容器では、液溜りを、容器本体を立てた状態(吐出部を上に向けた状態)における側面に形成された開口と、この開口に配置された複数本の短繊維と、を含んで構成することにより、点眼容器を立てた状態においても液溜りに目薬が収容された状態を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平7−3645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で提案された点眼容器では、容器内に設けた液溜りの一端(開口部)に短繊維を設けて目薬を保持し、他端(閉塞部)にエア抜き用の小孔を設けてエアと目薬を置換するものであるが、該点眼容器は未だ製品化には至っていない。
【0007】
そこで、本発明は、後述するように、液体容器の液体吐出部に、一端側が液体吐出孔に連通し他端側が容器の内部に向けて開口した筒状(円筒状又は円錐台状)の液保持部と、この液保持部の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部と、を有する液溜り部を設けることを特徴的構成とするものであり、顔を上に向けずに所定量の液体を安定的に吐出できる液体容器及び該液体容器に用いられる液体吐出部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、開口部を有する液体の収容可能な容器本体と、該開口部に取り付けられる液体吐出部と、を備える液体容器であって、前記液体吐出部は、(1)液体が吐出される液体吐出孔、(2)一端側が前記液体吐出孔に連通し、他端側が前記容器本体の内部に向けて開口した筒状の液保持部と前記液保持部の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部を有する液溜り部、及び(3)前記容器本体への取付部、を備える液体容器に関する。
【0009】
また、前記液保持部及び液溜り部は、円筒状又は円錐台状に形成され、前記突出部は、互いに対向するように複数対配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記液保持部の内径は、例えば、前記他端から前記一端側に向かって徐々に小さくなっていてもよく、また、前記他端から前記一端側に向かって徐々に大きくなっていてもよい。
【0011】
また、前記液溜り部に保持される液体の容量が20μl〜100μlであることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、開口部を有する液体の収容可能な容器における前記開口部に取り付けられる液体吐出部材であって、(1)液体が吐出される液体吐出孔、(2)一端側が前記液体吐出孔に連通し、他端側が前記容器の内部に向けて開口した筒状の液保持部と前記液保持部の内周面から径方向内側に突出する複数の突出部を有する液溜り部、及び(3)前記容器への取付部、を備える液体吐出部材に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、液体の吐出部を下方に向けなくても所定量の液体を安定的に吐出させられる液体容器及び該液体容器に用いられる液体吐出部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の液体容器の一実施形態を示す点眼容器の正面図である。
【
図4A】
図1に示す点眼容器に用いられる中栓の縦断正面図で、
図4BのY−Y線断面図に相当する図である。
【
図4B】
図1に示す点眼容器に用いられる中栓の底面図である。
【
図6A】中栓の変形例を示す縦断正面図で、
図6BのZ−Z線断面図に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の液体容器及び該液体容器に用いられる液体吐出部材の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜
図3に示すように、液体容器としての点眼容器10は、開口部15を有する容器本体11と、この容器本体11の開口部15に取り付けられる液体吐出部又は液体吐出部材としての中栓12と、容器本体11に着脱可能なキャップ13と、を備える。
【0016】
容器本体11は、目薬(液体)Wが収容される液体収容部11aと、該液体収容部11aから起立された筒状部11bと、を備える。
【0017】
液体収容部11aは、底面部111と、上面部112と、一対の広側面部113a,113bと、一対の狭側面部114a,114bと、を有し、上面部112には、筒状部11bの下端側(基端側)が開口接続される。この液体収容部11aは例えば5〜30ml程度の目薬Wを収容可能な大きさに形成される。
【0018】
筒状部11bは、上下両端開放の筒状に形成される。そして、その下端側の開口部が上述した液体収容部11aの内部に連通されると共に、上端側(先端側)の開口部15が容器本体11の開口部となっている。この筒状部11bの上端側の外周面には、雄ねじ16aが形成される。
以上説明した容器本体11は、合成樹脂により一体的に成形される。
【0019】
キャップ13は、合成樹脂により有頂筒状に形成され、その内周面には筒状部11bの外周面に形成された雄ねじ16aにねじ結合する雌ねじ16bが形成されている(
図1参照)。
【0020】
中栓12は、筒状部11bの上端側の開口部15に取り付けられる。この中栓12は、
図4A及び
図4Bに示すように、ノズル(液体吐出孔)17と、液溜り部18と、取付部19と、を備える。
【0021】
ノズル17は、液溜り部18に連通し、前述した容器本体11の液体収容部11aを押圧することで、液溜り部18の内部に保持されている一定量の目薬Wa(
図5参照)を吐出するようになっている。
【0022】
液溜り部18の内部には、前述した液保持部20と突出部21が形成されている。
液保持部20は、容器本体11の内部に通じるストレート孔部20aと、ノズル17に通じる先細りのテーパ孔部20bと、が連接されている。
【0023】
突出部21は、液保持部20の内周面から径方向内側へ断面三角形の縦リブ状に複数突出して形成される。また、突出部21は液保持部20の下(他)端から上(一)端に亘る長さを有して周方向に等間隔で配置される。したがって、液保持部20のストレート孔部20aには三角柱状の第1突出部21aが形成され、テーパ孔部20bには三角錐体状の第2突出部21bが形成される。
【0024】
また、図示例では、突出部21は、互いに対向するように2対配置される。そして、突出部21は、互いに対向するもの同士が径方向につながらないように、各々の対向面間には、所定の間隙が設けられている。具体的には、液保持部20のストレート孔部20aにおいては、下端から上端に亘り均しい間隙が設けられ、テーパ孔部20bにおいては、下端から上端に向けて漸次小さくなる間隙が設けられる。
【0025】
取付部19は、ストレート筒状に形成されて液溜り部18に外向きフランジ部22を介して連接される。そして、取付部19は筒状部11bの上端側の開口部15に対し圧入等により固定される。この際、外向きフランジ部22の下面が筒状部11bの上端面に着座される。
以上説明した中栓12は、合成樹脂により一体的に成形されるが、二種以上の部材を組み合わせてもよい。
【0026】
次に、このように構成された点眼容器10の使用方法(使用手順)を
図5により説明する。尚、
図5に示す使用方法は一例に過ぎず、本発明の目的に沿った種々の使用方法が考えられる。
【0027】
先ず、容器本体11の筒状部11bに装着された中栓12の液溜り部18が上を向いた状態即ち、点眼容器10(容器本体11)を立てた状態で筒状部11bからキャップ13を取り外す(手順(I)参照)。
【0028】
次に、上記状態から点眼容器10(容器本体11)を傾ける等して容器本体11(液体収容部11a)内の目薬Wを中栓12における液溜り部18の内部(液保持部20)に充填する(手順(II)参照)。この際、目薬Wはその表面張力やノズル17の口径設定等により外部に流出しない。
【0029】
次に、上記状態から点眼容器10(容器本体11)を元の姿勢即ち、立てた状態に戻す(手順(III)参照)。
この際、液溜り部18の内部に形成された液溜り(目薬Wa)は、液保持部20(
図3参照)の内面又は突出部21までの距離が遠くなり過ぎないので、目薬Wの表面張力により重力に抗して所望の液量(例えば、20μl〜100μl)が保持される。
【0030】
次に、中栓12の先端、即ち、ノズル17を吐出対象である目薬Wの使用者の目の近傍に位置させて容器本体11(液体収容部11a)を押圧する。すると、容器本体11(液体収容部11a)の内圧が高まり、液溜り部18の内部に保持された一定量の目薬Waがノズル17から使用者の目に向かって吐出(点眼)される(手順(IV)参照)。
【0031】
このようにして、本実施形態の点眼容器10によれば、中栓12における液溜り部18の内部に充填させた一定量の目薬Waは、元の状態に戻しても重力に抗して液溜り部18の液保持部20に保持させられるので、中栓12、即ち、ノズル17の先端を下方に向けなくても、安定して、一定量の目薬Waを吐出対象である使用者の目に向かって吐出(点眼)することができる。
【0032】
また、中栓12の液溜り部18において、ストレート孔部20aとテーパ孔部20bとからなる液保持部20の内周面に、突出部21を複数対(図示例では2対)配置したので、液溜り部18の内部空間における液保持部20の内面からの距離をより均等化できる。よって、一定量の目薬Waの表面張力(保持力)が周方向にバランスされ、一定量の目薬Waが安定して液溜り部18に保持される。
【0033】
また、中栓12の液溜り部18において、液保持部20におけるストレート孔部20aの液流れの下流側にテーパ孔部20bを設けたので、液溜り部18の内部に保持させた一定量の目薬Waをより勢いよく吐出(点眼)することができる。
【0034】
また、中栓12の液溜り部18において、複数の突出部21を、縦リブ状に形成して互いに径方向に連続しないように配置したので、液溜り部18の内部空間を突出部21により複数に区画することなく構成できる。よって、液溜り部18の内部に保持させた一定量の目薬Waの全量を吐出させられる。即ち、複数の区画を有する場合、一区画内の目薬Waが先行して吐出されると、当該区画内を空気が抜けるので、残りの区画内の目薬Waが吐出されにくくなるが、本実施形態ではそれを回避できる。
【実施例】
【0035】
次に、本発明の一実施例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】
図4A及び
図4Bに示すようなポリプロピレン製の液体吐出部(中栓)を作製し、これを別途用意したポリエチレンテレフタレート製の容器本体(点眼液10mlを充填済)に装栓して点眼容器を得た。次に、この点眼容器を
図5に示した使用手順に従って操作し、点眼液を10回吐出して各回吐出された点眼液の重量を測定することにより、吐出量の平均値(mg)、およびそれらのばらつき[標準偏差(SD)、相対標準偏差(RSD)]を算出した。
【0037】
結果を表1に示す。
表1より、本発明の点眼容器の吐出量の平均値は30.5mgであるので、その液溜り部に通常の点眼容器の滴下量(25〜35mg)を保持できること、また、吐出量の相対標準偏差(RSD)は4.8%であるので、安定して一定量の点眼液を吐出できることが明らかとなった。
【0038】
【表1】
【0039】
尚、上記実施形態における中栓12の変形例を
図6A、
図6B及び
図7に示す。
この中栓12は、ノズル(液体吐出孔)17と液溜り部18と取付部19とを備え、液溜り部18は、液保持部20と突出部21とを備えるのは
図4A及び
図4Bに示した中栓12と同様である。
【0040】
液保持部20は、一(先)端側がノズル17に連通し他(基)端側が容器本体11の内部に向けて開口した先細りのテーパ筒状(円筒状)に形成され、その内径は前記他端から前記一端側に向かって徐々に小さくなっている。そして、前記他端の内径(液溜り部18の下端内径)は、後述の取付部19の内径と同一径(例えば6.28mm)となっている。
【0041】
突出部21は、液保持部20の内周面から径方向内側へ縦リブ状に複数突出して形成される。より具体的には、突出部21は、4本の厚肉の第1突出部21aと、8本の薄肉の第2突出部21bとからなる。第1突出部21aは液保持部20の他端から一端に亘る長さを有して周方向に等間隔で配置される。第2突出部21bは液保持部20の他端から一端側に第1突出部21aの略半分の長さで延びると共に第1突出部21aより低い突出高さで隣接する第1突出部21a間に2本ずつ周方向に等間隔で配置される。即ち、突出部21は、互いに対向するように6対配置される。
【0042】
そして、第1突出部21aと第2突出部21bとは、互いに対向するもの同士が径方向につながらないように、各々の対向面間には液保持部20の他端から一端に亘り均しい間隙が設けられている。したがって、第1突出部21aと第2突出部21bは側面視で縦長の三角形状に形成される。なお、第2突出部21bにおける前記間隙は第1突出部21aにおける前記間隙より大きい。
【0043】
この中栓12によれば、上述した
図4A及び
図4Bに示した中栓12と同様の作用・効果が得られることに加えて、液保持部20の全体が先細りのテーパ筒状(円筒状)に形成されているので、液溜り部18の内部に保持させた一定量の目薬Waをより勢いよく吐出(点眼)することができる利点が得られる。
【0044】
また、中栓12の別の変形例を
図8に示す。
この中栓12は、液保持部20の内径を、容器本体11側(他端)からノズル17(一端)側に向かって同一にするか(
図8の場合)、図示しないが、液保持部20の内径を、容器本体11側(他端)からノズル17(一端)側に向かって徐々に大きく構成するものである。これにより、液溜り部18の液保持性をより向上させられるので、液溜り部18に保持される液体の容量をより大きくできる。
【0045】
尚、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。
【0046】
例えば、中栓12は、上記実施形態では、容器本体11に対し上向きに装着されているが、中栓12におけるストレート筒状の取付部19を屈曲する等して横向きに装着してもよい。
また、容器本体11にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの柔らかくない素材を用いる場合には、容器本体11に押圧用の膨出部を設けて内圧を高めることにより、一定量の目薬Waをノズル17から吐出させ易くすることもできる。
また、本発明の液体容器を点眼容器として使用する場合は、従来の点眼容器と同様に、顔を上に向けて容器の吐出部を下に向けて点眼液を滴下できることは言うまでもない。
また、液体容器として点眼容器10に例を取って説明したが、本発明は乳幼児等の飲み薬(栄養剤を含む)を収容し、一定量の飲み薬(栄養剤を含む)を乳幼児等の口腔内に吐出する液体容器に適用することもできる。
【符号の説明】
【0047】
10 点眼容器(液体容器)
11 容器本体
11a 液体収容部(胴部)
11b 筒状部(口頸部)
12 中栓(液体吐出部、液体吐出部材)
13 キャップ
15 開口部
17 ノズル(液体吐出孔)
18 液溜り部
20 液保持部
21 突出部