(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-63815(P2015-63815A)
(43)【公開日】2015年4月9日
(54)【発明の名称】車両ドアテント
(51)【国際特許分類】
E04H 15/06 20060101AFI20150313BHJP
E04H 15/40 20060101ALI20150313BHJP
【FI】
E04H15/06
E04H15/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-197273(P2013-197273)
(22)【出願日】2013年9月24日
(71)【出願人】
【識別番号】398001920
【氏名又は名称】有限会社メイアイ
(74)【代理人】
【識別番号】597062007
【氏名又は名称】丸尾 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】丸尾 吉伸
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA05
2E141BB05
2E141CC05
2E141DD02
2E141DD14
2E141DD27
2E141FF02
2E141GG03
2E141GG06
2E141GG19
(57)【要約】
【課題】
車両のドアを開放した空間に車両とドアの剛性を利用したテントの側面を構成しこれを繋いだ面との頂部にだけドーム状に組んだ骨格を収めた目隠しテントであり、車両側に一切加工や部品の取り付けなどの手を加えないことを課題とした。
【解決手段】
出願の目隠しテントは、自動車本体に沿ったテント面の上方を既設の乗降補助取っ手に吊り下げ、下方を前輪と後輪の接地面を迂回したアンカーで引っ張り、開放したドアの内面に引きよせたテント側面との2面で車両に固定して、これを繋いだ面との頂部にだけ骨格を使用し、ドーム状に組んだ骨格の一端をドアガラスの上辺に嵌めた部材に吊り下げ、他端を乗降補助取っ手に吊り下げたことを手段とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方ドアが開けられた自動車において、自動車本体と前方ドアとの空間に設けられる目隠しテントであって、
自動車本体に沿った本体側面と、前方ドアの内面に沿ったドア側面と、本体側面とドア側面の側縁間に張られた後面と、本体側面、ドア側面及び後面の上端縁に結合された頂部と、を備え、
本体側面は、
長さが自在な吊り下げ具によって自動車開口部上方内側面に既設されている乗降補助取っ手に吊り下げられ、
また紐の先端に棒材を有し、棒材の先に自動車の前輪及び後輪の接地面の周囲長よりも長い紐を介して分銅を繋ぎ、紐と分銅を連結するフックを有するテント抑えを備え、前輪と後輪の接地面とをそれぞれ迂回して引き張られたアンカー部材によって、地面に近い部分の前方と後方が引き張られている。
頂部は、ドーム骨格を有するドームであり、ドーム骨格と上記各面を形成するテント部材を介して結合された柔軟性がありドアガラスの厚みに比較して長い寸法を有する固定部材をドアガラスの上辺に嵌め込みこの固定部材を介してドーム骨格が支持される目隠しテント。
【請求項2】
目隠しテントのドーム骨格は、だ円形状に形成され長軸の一端側の曲率が他端側の曲率より大きく形成されている、即ちドーム骨格は、卵の長手外周形状のように形成されている。弾性を有する線材に張りを持たせたままだ円形状に形成され、端部同士を捻って重ねると中央に一本の横棒を有する円形に収まる部材2個と、円形に収まった部材と同直径の円形状に形成された円形部材1個とを互いに連結して、本体側面、ドア側面及び後面各面の頂部にドーム骨格を構成する請求項1記載の目隠しテント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の前方ドアを開放した空間に設けるテントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両ドアテントには角錐型に尖った屋根の下辺の隅を紐を介して吸盤で自動車側に固定するフレーム構造のものがあった。(下記特許文献1参照。)。
【0003】
以下図(15)により従来の前記テントについて説明する。図において、湾曲させた複数本のばねワイヤー(1)の各々の両端を第1の結合手段(2A)を用いて1箇所に遊びを確保するように結合させ、各々のばねワイヤーによって環状をなす複数の花びら形のリング(3)を形成し、互いに隣り合う円弧部(4)の一方と他方とを、V字形あるいはU字形等の所定形状に折り曲げたばねワイヤー製の脚フレーム(5)の一方の上端部と他方の上端部とに、第2の結合手段(2B)を用いて遊びを確保するようにそれぞれ結合させたことを特徴とするテントフレーム構造であり、前記複数の花びら形のリング(3)の上部に、遊びを確保するように第3の結合手段(2C)を用いて結合された複数個の横フレーム(8)を有することを特徴とする請求項1記載のテントフレーム構造であり、奇数個の前記リング(3)によって多角錐形テントフレーム(6)が形成され、その各稜線上において各リング(3)が互いに折り畳める遊びを確保され、各稜線のうちの1つの稜線上では、第1の結合手段(2A)を用いた結合部と第2の結合手段(2B)を用いた脚フレーム(5)による結合部の中間において、相隣るリング(3)間が結合されていないことを特徴とするテントフレーム構造であり、多角錐形テントフレーム(6)が多角錐形テント屋根(10)の内側に連結され、多角錐形テント屋根(10)は各上端を外方に引き張って吊り下げた多角柱形のテント壁面(9)の上部に接続されていることを特徴とする請求項1,2または3記載のテントフレーム構造であり前記花びら形のリング(3)を重ねて折り畳み、下部を捩ってリング(3)を8の字形にして上部に重ねることで約半分の大きさの小さな花びら形に折り畳まり、前記脚フレーム(5)が花びら形の尖った端の方に向かって収まっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のテントフレーム構造であり、 前記テントの下端にあって各隅に位置して連結部(11)を設け、この連結部(11)を地面に抑えつけ、前記小さな花びら形に折り畳まったテントよりもやや小さな花びら形に折り畳まる弾性のある棒材(12)と紐(13)を第4の結合手段(2D)で結合してなる抑え部材(14)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のテントフレーム構造であり、多角錐形テントフレーム(6)が多角錐形テント(15)の内側に連結されていることを特徴とする請求項1,2,3,5,6のいずれか1項記載のテントフレーム構造である。
【0004】
以上述べた従来のテントに関しては次のような欠点があった。
(a)文献1のものにあっては、角錐型に尖った屋根部の下辺の隅に付いた紐を介して吸盤で自動車側に固定する構造であるために、テントを畳んで収納しておく際に吸盤を変形させて性能を損なうという欠点があった。
(b)またフレームの骨格が複雑で取扱いに抵抗を感じるという欠点があった。
(c)またフレームの骨格の拡げ方や設置の仕方や折りたたみ方にかなりの慣れを必要として事前の練習を必要とするという欠点があった。
(d)またテントの屋根部が角錐型であるために人の頭の位置が中央に制限されてしまうという欠点があった。
(e)また強風に対する踏ん張りが不足で使用中に不安を感じるという欠点があった。
(f)またテントのアンカー部分をペッグで抑える必要があるが、舗装されたところではペッグが役に立たずテントの底に投入したワイヤーだけでは強風の時にテントを抑えるのに不確実であるという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−309804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上述べた従来の自動車の前方ドアを開放した空間に設けるテントでは、信頼性が不足であり、取扱いが面倒であるという欠点があった。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた欠点を解決しようとするものであり、
(a)テントを小さく畳んで収納する際に変形して性能を損なうことがなく。
(b)また頂部ドームの骨格が簡単で手間がかからないものであり。
(c)また頂部ドームの骨格の拡げ方や折りたたみ方に慣れを必要とせず。
(d)またテントの屋根部が広く、頭の位置が中央に限定されることがなく。
(e)また風による影響を受けにくく、使用中に不安を感じることがなく。
(f)またテントのアンカー部分をペッグ等で抑える必要がなく、舗装されたところでの使用をも可能にすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前方ドアが開けられた自動車において、自動車本体と前方ドアとの空間に設けられる目隠しテントであって、
自動車本体に沿った本体側面と、前方ドアの内面に沿ったドア側面と、本体側面とドア側面の側縁間に張られた後面と、本体側面、ドア側面及び後面の上端縁に結合された頂部と、を備え、
本体側面は、
長さが自在な吊り下げ具によって自動車開口部上方内側面に既設されている乗降補助取っ手に吊り下げられ、
また紐の先端に棒材を有し、棒材の先に自動車の前輪及び後輪の接地面の周囲長よりも長い紐を介して分銅を繋ぎ、紐と分銅を連結するフックを有するテント抑えを備え、前輪と後輪の接地面とをそれぞれ迂回して引き張られたアンカー部材によって、地面に近い部分の前方と後方が引き張られている。
頂部は、ドーム骨格を有するドームであり、ドーム骨格と上記各面を形成するテント部材を介して結合された柔軟性がありドアガラスの厚みに比較して長い寸法を有する固定部材をドアガラスの上辺に嵌め込みこの固定部材を介してドーム骨格が支持される目隠しテントとしたものである。
【0009】
また目隠しテントのドーム骨格は、だ円形状に形成され長軸の一端側の曲率が他端側の曲率より大きく形成されている、即ちドーム骨格は、卵の長手外周形状のように形成されている。弾性を有する線材に張りを持たせたままだ円形状に形成され、端部同士を捻って重ねると中央に一本の横棒を有する円形に収まる部材2個と、円形に収まった部材と同直径の円形状に形成された円形部材1個とを互いに連結して、本体側面、ドア側面及び後面各面の頂部にドーム骨格を構成する目隠しテントとしたものである。
【0010】
上記課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、車体に沿ったテント面は上方では既設の乗降補助取っ手即ち通称アシストストラップに吊り下げられ、下方は前後の車輪の接地面を結ぶアンカーで引っ張られ、もう一方のテント面はドアの内面に沿わせて帯状の部材などでドアに引き寄せてドアの剛性をそのまま骨格の代わりに利用できる。頂部のドーム骨格を支える高さは車両に沿ったテント面を吊り下げる時にテントの裾が地面からやや浮き気味になるように目視しながら釣り下げ具の調節代を調整して設置できて2回目からは引っ掛けるだけで良い。これにガラス上辺の高さ位置を合わせて前記固定部材を嵌めればテント頂部のドームがまっすぐに立ち揚がり簡単に設置できるという作用がある。
【0011】
またテントの下端を支える前記のアンカーは棒で分銅を振ってタイヤの側面をたたくことで分銅はタイヤの接地面を迂回してコロコロとタイヤの別の側から外側に転がり出て来て、フックにひもを掛ければアンカーが出来る。この作用により舗装されたところでも、不慣れな人でも、しゃがんだり、衣類を汚すことなく、特別な苦労なしに、むしろ楽しく、素早く安心なアンカーの準備が出来てテントをしっかりと抑えるという作用がある。
【0012】
またもう一つの課題解決手段による作用は次の通りである。収納の際は円形に小さく収納でき、使用に際しでは使用する人の頭部の空間を大きく確保できる。特に骨格の構造からドームの頂部が少し押し下げられた分ドームが横に押し拡げられて、線材には主に圧縮力がかかり曲げに弱く撓みやすい細い線材でも骨格が構成できるという作用がある。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明の車両ドアテントは自動車の剛性を利用しているテント構造であるために、構成部材数も少なく、容易に使用することが出来るという効果がある。すなわち
(a)文献1のものにあるようにテントを畳んで収納しておく際に傷めて性能を損なうという心配がなくなったという効果がある。
(b)またフレームの骨格が単純で取扱いに抵抗を感じないものになったという効果がある。
(c)またフレームの骨格の拡げ方や設置の仕方や折りたたみ方に準備や慣れを必要としなくなったという効果がある。
(d)またテントの屋根部がドーム状で頭部が中央に制限されずテントの中の移動の自由度が増えたという効果がある。
(e)また強風に対する踏ん張りは十分で使用中に不安を感じなくなったという効果がある。
(f)またテントのアンカー部分をペッグで抑える必要が無くなり、舗装されたところでも使用できるようになるという効果がある。
【0014】
また、視界が良い自動車は、同時に何処からも中が見透される欠点を有しているのでこの目隠しテントを設置すれば、例えばラフな姿で移動し、先方に着く直前に着替える更衣室とか、今迄気が付かずに要求の声いわゆるニーズも出なかったが、出来てみて便利さに気が付くウオンツと呼ぶべき全く新しい用途が産まれる目隠しテントである。このように日中車で移動する人が増えている中で出来てみて欲しがられ、買っては便利にされるという効果がある。
【0015】
また、車に積んでおいても邪魔にならず女性などが傍目を気にしないで大渋滞などに備えて普段から車に積んでおけるという効果がある。
【0016】
また、女性が魚釣りに同伴しないのはトイレの汚れの心配が総てだと言われているが、この前記テントは扱いが単純で不慣れな女性にも扱えるために、女性にアウトドアの機会を提供できる効果がある。
【0017】
また、大渋滞発生時に車載して忘れていた携帯トイレとテントのセットが必ず役に立つという安心感を持てる効果がある。
【0018】
また、普段車載しておくと災害時に車の中に避難した際に役に立つという防災品を兼ねたアウトドアグッズになる効果がある。
【0019】
また、避難時に車の中で血瘤が足にできてこれが心臓に移動して心筋梗塞を起こすというエコノミー症候群の危険を予防するための体重をかけた屈伸運動が出来るテントになるという効果がある。
【0020】
また、非常事態のみならず、普段の行事に参加する際に、自動車では普段着で移動し、冠婚葬祭などの場にはそれなりの服装に着換えて出席するという際の簡便な更衣室に利用できる効果がある。例えば最近は葬儀よりも職場帰りに通夜に出る人が増えているが、朝家を出る際に喪服を持参すれば、早退しなくても、この目隠しテントで着替えて間に合うという効果がある。
【0021】
また、高齢化に従って、観光地などを時間をかけて車で移動する人が増えている中で、道中の着替えなどに便利であり荷物の入れ替えなどにも便利な目隠し空間として利用できるという効果がある。
【0022】
また、障害のある人達がバスで旅行するに際して急な用足しの際に随行の車の本発明によるテントを使用するなど、バス同乗の人への気遣いが出来、障害のある人達がバスで旅行できる可能性を増やすという効果がある。
【0023】
また、広大な地域でのバードウオッチングなど望遠カメラが多い中で車載ドアテントを設置しておけば高齢で尿意が近いカメラマンでも安心できるという効果がある。
【0024】
また、屋外の仮設トイレを設ける程でない小工事に際して、コンビニが遠く、一般家庭にはトイレの借用を断られて体調を崩すなどの不具合があると聞くが。このような作業員や警備員にとって携帯用の簡易トイレを使う際に眼隠しがあって安心であるという効果がある。
【0025】
また、自宅から遠い広大な地域の農作業などで前記テントが役に立つという効果がある。
【0026】
また、釣り具や、自動車の販売と一緒に紹介して販売促進に役立てられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】目隠しテントの使用状態を示す立面図である。
【
図2】目隠しテントの使用状態を示す背面図である。内部説明上、上部はテント地を省いている。
【
図3】タイヤの接地面を利用したアンカー部材の平面図である。
【
図4】ホイルベースの差を調節してタイヤの接地面にアンカーを設置した平面図である。
【
図5】アンカー部材の設置要領を示す立面図である。
【
図6】テントのドアガラス上面とドーム骨格の関係を示す側面図である。
【
図10】ドーム骨格を収納時に折り重ねた平面図である。
【
図11】ドーム骨格の折り重ねを開いた平面図である。
【
図12】ドーム骨格の捻じれを解いた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下本発明の実施の形態を
図1〜
図14に基づいて説明する。
【0029】
なお図に於いてテントの厚み、ワイヤーの太さ、棒の太さ、ロープの太さ等については省略して1本の線で表している。またワイヤーの交点で前後を表す必要があるところでは、後ろのワイヤーの重なり部の線を開けて描いている場合がある。
【0030】
図1においては、自動車の左前方のドアを開放した空間に車体側面に車に部品などを加
えることなく既設の乗降の補助取っ手にテントの底部が地面よりやや浮き上がる程度に釣り具を調整してドーム骨格に縫い付けてある横棒を介して車両の本体側面を吊って前輪と後輪の接地面を繋いだアンカーにテントの裾のフックを引っ掛けて丁度テントが地面すれすれになるように張ることが出来れば、ドーム部材の横棒の地上高が約1400ミリメートルである。2回目からは調節の必要がなく補助取っ手にフックを掛けるだけである。これに高さを合わせてドア側面のテントはドアガラスの頂部を巻き降ろして、その上に固定部材を嵌めて、もう一つのドーム部材の横棒が補助取っ手側の横棒と同じ高さに収まればドーム骨格をまっすぐに立ち揚がらせることが出来る。これでドーム骨格の収納時直径が320ミリメートルの場合頭上の空間が約1900ミリメートルを確保できる。このガラスの巻き降ろし高さ地上高1400ミリメートルは殆どの車両で窓ガラスの調節範囲である。例外は大型ナンバー車かスポーツカーのみである。
図2においては、
図1の立面図を後方から見た背面図である。
テント後面の端にジッパーなどで出入り口を設けることが出来る。大きな特徴は、テントの中から自動車の助手席の上の荷物を出し入れできる窓を設けることが可能なことである。これによってテントの利便性が格段に向上する。ドアの内面にテントのドア側面を引き付けるのには図面では一例としてマジックファスナー(登録商標)の付いたベルトを描いているがこれには拘らない。底部は3つの角を有するが車体側の前後2か所は固定され、もう1か所も上方はドアの下端に支えられているので、ドア下端部の隅に何か荷物を一つ投入しておけば特別な抑えは必要としない。
図3、
図4、においては、収納時に絡まないように、まった無しの緊急時にも慣れない人も、一見して判るもたつかない構造を工夫している。
図5においては、香港映画のヌンチャク宜しく、棒材でタイヤの下側面を叩くと、接地面の周りを回って、別の面から分銅、例えばゴルフの樹脂製の練習ボールなどが転がり出して来て設置の際の作業姿勢がスマートである。
図6においては、柔らかい固定部材でガラスの上辺を間接的に保持するので無理がかからない構造であることを示している断面図である。
【0031】
図7においては
図6のA〜A断面を示しテント地を挟んでドーム骨格の下端がガラスの側面を押す形になるがワイヤーが撓むために当たる力が分散されて強化ガラスを鋭利な刃物で突くようなイメージを全く持たせない構造である。
図8においては、ワイヤーを一筆書きの構造にして曲がりにくいステンレスばねワイヤーの性質を活かしながら、シンプルに構成した状態を示す円形のドーム骨格部材の平面図であり、素材は線径1,2ミリメートルのステンレスばねワイヤー通称真直線が良い。
図9においては、
図8と同様な構造のだ円形のドーム骨格部材の平面図であり素材は線径1.6ミリメートルのステンレスばねワイヤー通称真直線が良い。
図10においては、ドーム骨格を収納時に捩って折り重ねて円形にした所を示している。
図11においては、
図10を開いた所を示している。
図12においては、
図11の捻じれを解いた所を示している。
図13においては、重なりを開いて、円形部材を手前に起こし一か所だけ結合してドーム骨格を立体的に立ち上がらせた所を示す平面図である。
図14においては、
図13の背面図である。
図15は従来技術の立面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 頂部ドーム骨格
2 本体側面
3 後方側面
4 ドア側面
5 ドアにドア側面を引き付けるベルト
6 出は入り口ジッパー
7 固定部材
8 アンカー部材
9 テント底部前方フック
10 テント底部後方フック
11 乗降補助取っ手用長さ調節部材
12 ドアガラス
13 座席の荷物出し入れ窓 14 棒
15 紐
16 分銅
17 フック
18 ゴムベルト
19 ホイルベースに合わせるフック
20 タイヤ接地面
21 円形部材
22 だ円形部材
23 円形部材結合部材
24 自在連結部材