(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-64880(P2015-64880A)
(43)【公開日】2015年4月9日
(54)【発明の名称】多機能指サック
(51)【国際特許分類】
G06F 3/039 20130101AFI20150313BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20150313BHJP
G06F 3/03 20060101ALI20150313BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20150313BHJP
【FI】
G06F3/039
G06F3/16 330B
G06F3/03 400F
G06F3/01 310A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-193595(P2014-193595)
(22)【出願日】2014年9月24日
(31)【優先権主張番号】201310436092.3
(32)【優先日】2013年9月24日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513235681
【氏名又は名称】群▲マイ▼通訊股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】簡 浩文
(72)【発明者】
【氏名】趙 哲新
(72)【発明者】
【氏名】朱 柏翰
(72)【発明者】
【氏名】張 桂豪
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B087AB02
5B087BC06
5B087BC32
5B087DG02
5B087DJ01
5E555AA13
5E555AA46
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC19
5E555CA48
5E555CB44
5E555CC19
5E555DA23
5E555EA24
5E555FA30
(57)【要約】
【課題】タッチパネル向けの多機能指サックを提供すること。
【解決手段】本発明に係る多機能指サックは、電子装置のタッチパネルに対して入力操作を行うことに用いられ、多機能指サックは、主体部と、主体部の外面に設けられたタッチエリアと、スピーカーと、マイクロスキャナーと、マイクロプロセッサと、を備え、スピーカー及びマイクロプロセッサは、それぞれマイクロスキャナーに電気的に接続され、マイクロスキャナーは、タッチパネルからスキャンした文字情報をデジタル信号に変換してマイクロプロセッサに伝送し、マイクロプロセッサは、デジタル信号をオーディオ信号に変換して、スピーカーによりオーディオ信号を再生する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置のタッチパネルに対して入力操作を行うための多機能指サックであって、
前記多機能指サックは、主体部と、前記主体部の外面に設けられたタッチエリアと、スピーカーと、マイクロスキャナーと、マイクロプロセッサと、を備え、
前記スピーカー及び前記マイクロプロセッサは、それぞれ前記マイクロスキャナーに電気的に接続され、前記マイクロスキャナーは、前記タッチパネルからスキャンした文字情報をデジタル信号に変換して前記マイクロプロセッサに伝送し、前記マイクロプロセッサは、前記デジタル信号をオーディオ信号に変換して、前記スピーカーにより前記オーディオ信号を再生することを特徴とする多機能指サック。
【請求項2】
前記多機能指サックは、伝送モジュール及び電源モジュールをさらに備え、前記マイクロプロセッサ及び前記マイクロスキャナーは、全て前記電源モジュールに電気的に接続され、前記伝送モジュールは、それぞれ前記マイクロプロセッサ及び前記マイクロスキャナーに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能指サック。
【請求項3】
前記マイクロスキャナー及び前記スピーカーは、前記主体部に装着され、且つ前記主体部から露出していることを特徴とする請求項2に記載の多機能指サック。
【請求項4】
前記主体部は、弾性材料からなり、且つ開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多機能指サック。
【請求項5】
前記タッチエリアは、前記主体部の表面から突出し、且つフレキシブル導電材料からなることを特徴とする請求項1に記載の多機能指サック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多機能の指サックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチパネルを備えた携帯電話機又はタブレットPCが消費者に好まれている。しかし、電子装置のタッチパネルを長時間又は頻繁にタッチした場合、手が疲れ易く、また、指に付いた汗、指紋等がタッチパネルにつくため、タッチパネルが汚れ易い。従って、ユーザは、指サックをはめてタッチパネルを操作することが好ましい。しかし、従来の指サックは、タッチパネルに対して入力操作しかできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、タッチパネル向けの多機能指サックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明に係る多機能指サックは、電子装置のタッチパネルに対して入力操作を行うことに用いられ、多機能指サックは、主体部と、主体部の外面に設けられたタッチエリアと、スピーカーと、マイクロスキャナーと、マイクロプロセッサと、を備え、スピーカー及びマイクロプロセッサは、それぞれマイクロスキャナーに電気的に接続され、マイクロスキャナーは、タッチパネルからスキャンした文字情報をデジタル信号に変換してマイクロプロセッサに伝送し、マイクロプロセッサは、デジタル信号をオーディオ信号に変換して、スピーカーによりオーディオ信号を再生する。
【発明の効果】
【0005】
従来の技術と異なり、本発明の多機能指サックは、マイクロスキャナー、データ処理装置及びスピーカーを備え、マイクロスキャナーは、電子装置の表示パネルから読み取った文字情報をオーディオ信号に変換して、スピーカーによりオーディオ信号を再生することができる。従って、ユーザは、スピーカーを介して電子装置の表示パネルが表示した内容を聞き取ることができるため、視力の悪い人に対して電子装置の表示内容の閲読を助けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の実施形態に係る多機能指サックの斜視図である。
【
図2】
図1に示した多機能指サックの使用状態を示す図である。
【
図3】
図1に示した多機能指サックの閲読機能のブロックである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1〜
図3に示したように、本発明の多機能指サック10は、ユーザがタッチパネルを操作する時に、指にはめて指を保護すると共に、タッチパネルを指からの汗及び指紋等から保護する。また、本発明の多機能指サック10は、表示パネル100により表示された内容を、オーディオによって再生することができる。
【0008】
具体的には、多機能指サック10は、主体部11と、タッチエリア13と、スピーカー15と、マイクロスキャナー19と、データ処理装置21と、を備える。また、多機能指サック10は、マイクロスキャナー19によって、電子装置の表示パネル100により表示された文字をスキャンして、データ処理装置21を介して情報をスピーカー15に伝送して、文字内容を読み出す。
【0009】
図2に示すように、本実施形態において、主体部11は、弾性材料からなるスリーブ状を呈しており、且つ開口部12を備える。使用する時は、指を開口部12から多機能指サック10内に挿入して指にはめる。多機能指サック10における開口部12に近い箇所には、貫通孔111が設けられている。これにより、ユーザは、貫通孔111にストラップをつけるなどして、多機能指サック10を容易に携帯することができる。尚、多機能指サック10の外観に色彩を施して、多機能指サック10を携帯電話機の装飾品として使用することもできる。
【0010】
タッチエリア13は、主体部11の外面に設けられ、且つ主体部11から突出している。これにより、ユーザは、表示パネル100に対してタッチ入力操作を行う際に、正確に電子装置のタッチパネルに接触することができる。タッチエリア13は、導電ゴム又は導電布等のフレキシブル導電材料からなる。
【0011】
スピーカー15及びマイクロスキャナー19は、主体部11に設けられ、且つ主体部11の外面から露出している。マイクロスキャナー19は、表示パネル100により表示された文字をスキャンし、且つ文字情報をデジタル信号に変換する。
【0012】
図3に示すように、データ処理装置21は、主体部11内に装着され、且つマイクロプロセッサ211、伝送モジュール212及び電源モジュール213を備える。伝送モジュール212は、マイクロプロセッサ211及びスピーカー15に電気的に接続されている。マイクロスキャナー19は、マイクロプロセッサ211及び電源モジュール213に電気的に接続されている。電源モジュール213は、マイクロスキャナー19に給電することに用いられる。本実施形態において、マイクロスキャナー19及びタッチエリア13は、主体部11における対向する両側にそれぞれ位置する。
【0013】
多機能指サック10を使用する場合、ユーザは、開口部12から指を多機能指サック10内に挿入して、多機能指サック10を指にはめる。多機能指サック10を指にはめた後、ユーザは、タッチエリア13を携帯電話機等の電子装置のタッチ式表示パネル100に接触させることによって、電子装置に対して入力操作を行うことができる。また、ユーザは、指にはめたまま多機能指サック10を回転調整して、マイクロスキャナー19を指において操作し易い位置にセットした後、マイクロスキャナー19によって、表示パネル100が表示した文字をスキャンして文字情報を読み取った後、前記文字情報をデジタル信号に変換して、マイクロプロセッサ211に伝送する。マイクロプロセッサ211は、受信したデジタル信号をオーディオ信号に変換した後、伝送モジュール212を介してこのオーディオ信号をスピーカー15に伝送する。これにより、ユーザは、スピーカー15を介して、表示パネル100が表示した内容を聞き取ることができる。つまり、視力が悪い人に対して、電子装置が表示する内容の閲読を助けることができる。
【0014】
本発明の変形例として、マイクロスキャナー19をタッチエリア13の隣に設けても良い。この場合、ユーザは、多機能指サック10のタッチエリア13によって表示パネル100に接触することで、電子装置に対して入力できる。また、ユーザは、指先の表示パネル100に対する角度をやや変えて、指先と表示パネル100との接触面積を変えると、マイクロスキャナー19は、表示パネル100の文字情報を読み取った後、スピーカー15を介して再生することができる。
【0015】
上記の記載から分かるように、本発明の多機能指サック10は、スピーカー15、マイクロスキャナー19及びデータ処理装置21を備え、マイクロスキャナー19が電子装置の表示パネル100から読み取った文字情報をオーディオ信号に変換して、スピーカー15により前記オーディオ信号を再生することができる。これにより、ユーザは、スピーカー15を介して表示パネル100が表示した内容を聞こえることができ、視力の悪い人に対して、電子装置の表示内容の閲読を助ける。
【符号の説明】
【0016】
10 多機能指サック
100 表示パネル
11 主体部
111 貫通孔
12 開口部
13 タッチエリア
15 スピーカー
19 マイクロスキャナー
21 データ処理装置
211 マイクロプロセッサ
212 伝送モジュール
213 電源モジュール