特開2015-69916(P2015-69916A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-69916警告灯用反射鏡およびその反射鏡を用いた警告灯
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-69916(P2015-69916A)
(43)【公開日】2015年4月13日
(54)【発明の名称】警告灯用反射鏡およびその反射鏡を用いた警告灯
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150317BHJP
   F21S 10/00 20060101ALI20150317BHJP
   F21V 7/06 20060101ALI20150317BHJP
   F21V 7/04 20060101ALI20150317BHJP
   F21V 7/09 20060101ALI20150317BHJP
【FI】
   F21S2/00 660
   F21S10/00
   F21V7/06 100
   F21V7/04 120
   F21V7/04 123
   F21V7/04 121
   F21V7/09 510
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-205163(P2013-205163)
(22)【出願日】2013年9月30日
(71)【出願人】
【識別番号】312001937
【氏名又は名称】株式会社パトライト
(74)【代理人】
【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作
(74)【代理人】
【識別番号】100101328
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 実夫
(72)【発明者】
【氏名】冨本 昌男
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243AA13
3K243BB12
3K243CA02
3K243CB18
3K243DA06
3K243DA13
3K243DA15
3K243EC03
(57)【要約】
【課題】この発明は、従来の警告灯における斜め前方向からの視認性の悪さを改良することを解決課題とする。
【解決手段】光源の発する光を前方照射方向である第1方向12へ向けて反射する曲面鏡を有する主反射鏡13と、第1方向12の光路上に設けられており、主反射鏡13で反射されて第1方向12へ照射される光の一部を側方へ向けて反射する柱状体15とを含む。そして、主反射鏡13よりも内方位置に設けられ、光源の発する光を第1方向12へ向けて反射する副反射鏡14をさらに備える。柱状体15は、副反射鏡14の外面に立設されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源の発する光を前方照射方向である第1方向へ向けて反射する曲面鏡を有する主反射鏡と、
前記第1方向の光路上に設けられており、前記主反射鏡で反射されて前記第1方向へ照射される光の一部を側方へ向けて反射する柱状体と、
を含むことを特徴とする、警告灯用反射鏡。
【請求項2】
前記主反射鏡よりも前記光源寄りの内方位置に設けられ、前記光源の発する光を前記第1方向へ向けて反射する曲面鏡を有する副反射鏡をさらに備え、
前記柱状体は、前記副反射鏡の曲面鏡が形成された内面と反対側の外面に立設されていることを特徴とする、請求項1記載の警告灯用反射鏡。
【請求項3】
前記柱状体は、前記第1方向の下流側に頂点を有し、2辺が前記第1方向に対して左右に斜めに延びた略断面三角形状をしていることを特徴とする、請求項1または2に記載の警告灯用反射鏡。
【請求項4】
前記柱状体は、複数本設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の警告灯用反射鏡。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の警告灯用反射鏡が1つの反射鏡ユニットを形成しており、
当該反射鏡ユニットが、前記第1方向と直交方向に複数個隣接するように組み合わされていることを特徴とする、警告灯用反射鏡。
【請求項6】
前記主反射鏡の曲面鏡は回転放物面鏡であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の警告灯用反射鏡。
【請求項7】
前記主反射鏡の回転放物面鏡には、左右方向に沿って波状で、かつ、上下方向に沿って鋸歯状の細かな凹凸が連続形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の警告灯用反射鏡。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の警告灯用反射鏡と、
前記光源の位置に、基板上に実装された光源が配置されるように組み合わされてなる、警告灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、種々の分野において利用される警告灯に関し、特に、警告灯のための新規な反射鏡およびその反射鏡を用いた警告灯に関する。
【背景技術】
【0002】
警告灯の先行技術として、たとえば特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4に記載のものが存在する。
従来の警告灯においては、反射鏡として放物面鏡を有している。放物面鏡によって反射された光は前方へ照射される。このため、真正面ではなく、斜め前方向から見た時の視認性が低いという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−245805号公報
【特許文献2】特開平5−135607号公報
【特許文献3】特開2007−294271号公報
【特許文献4】特開2009−70578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、従来の警告灯における斜め前方向からの視認性の悪さを改良することを解決課題としている。
この発明の目的は、前方および前方斜め左右方向からの視認性に優れた、警告灯用反射鏡およびその反射鏡を用いた警告灯を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、光源の発する光を前方照射方向である第1方向へ向けて反射する曲面鏡を有する主反射鏡と、前記第1方向の光路上に設けられており、前記主反射鏡で反射されて前記第1方向へ照射される光の一部を側方へ向けて反射する柱状体と、を含むことを特徴とする、警告灯用反射鏡である。
請求項2記載の発明は、前記主反射鏡よりも前記光源寄りの内方位置に設けられ、前記光源の発する光を前記第1方向へ向けて反射する曲面鏡を有する副反射鏡をさらに備え、前記柱状体は、前記副反射鏡の曲面鏡が形成された内面と反対側の外面に立設されていることを特徴とする、請求項1記載の警告灯用反射鏡である。
【0006】
請求項3記載の発明は、前記柱状体は、前記第1方向の下流側に頂点を有し、2辺が前記第1方向に対して左右に斜めに延びた略断面三角形状をしていることを特徴とする、請求項1または2に記載の警告灯用反射鏡である。
請求項4記載の発明は、前記柱状体は、複数本設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の警告灯用反射鏡である。
【0007】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の警告灯用反射鏡が1つの反射鏡ユニットを形成しており、当該反射鏡ユニットが、前記第1方向と直交方向に複数個隣接するように組み合わされていることを特徴とする、警告灯用反射鏡である。
請求項6記載の発明は、前記主反射鏡の曲面鏡は回転放物面鏡であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の警告灯用反射鏡である。
【0008】
請求項7記載の発明は、前記主反射鏡の回転放物面鏡には、左右方向に沿って波状で、かつ、上下方向に沿って鋸歯状の細かな凹凸が連続形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の警告灯用反射鏡である。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の警告灯用反射鏡と、前記光源の位置に、基板上に実装された光源が配置されるように組み合わされてなる、警告灯である。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、前方および前方斜め左右方向からの視認性の高い警告灯用反射鏡および警告灯を提供することができる。
また、この発明によれば、横方向にも照射光が拡がり、前方および斜め前左右方向からも視認性に優れた警告灯用反射鏡および警告灯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の斜視図である。
図2図2は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の正面図である。
図3図3は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の右側面図である。
図4図4は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の平面図である。
図5図5は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の背面図である。
図6図6は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の底面図である。
図7図7は、図2のA−Aに沿う警告灯用反射鏡10の横断面図である。
図8図8は、図4のB−Bに沿う警告灯用反射鏡10の縦断面図である。
図9図9は、図4のC−Cに沿う警告灯用反射鏡10の縦断面図である。
図10図10は、主反射鏡13の回転放物面鏡21の表面の具体的な構成例を示す図である。
図11図11は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10を用いて構成される警告灯が搭載され得る装置の一例を示す斜視図である。
図12図12は、この発明の他の実施形態に係る警告灯用反射鏡40の斜視図である。
図13図13は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡50の平面図である。
図14図14は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡50の正面図である。
図15図15は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡50の右側面図である。
図16図16は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡50の左側面図である。
図17図17は、図14のD−Dに沿う横断面図である。
図18図18は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡60の平面図である。
図19図19は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡60の正面図である。
図20図20は、図19のE−Eに沿う横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の斜視図である。この警告灯用反射鏡10の特徴は、等しい構成の4つの反射鏡ユニット11が、光を照射する前方照射方向としての第1方向12に対して直交方向に隣接して配置するように組み合わされていることである。
【0012】
警告灯用反射鏡10を構成する4つの反射鏡ユニット11は、それぞれ、主反射鏡13と、副反射鏡14と、副反射鏡14の上面に立設された3本の柱状体15とを有している。
これにより、各反射鏡ユニット11毎に設けられる光源が発する光を、前方反射方向である第1方向12へ向けて照射するとともに、柱状体15の作用により、第1方向に対し斜め前方方向である第2方向16へ向けても光を照射する構成とされている。
【0013】
図2は、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の正面図であり、図3はその右側面図であり、図4はその平面図であり、図5はその背面図であり、図6はその底面図である。
また、図7は、図2のA−Aに沿う警告灯用反射鏡10の横断面図である。さらに、図8は、図4の矢印B−Bに沿う警告灯用反射鏡10の縦断面図であり、図9は、図4のC−Cに沿う警告灯用反射鏡10の縦断面図である。
【0014】
図2図9を参照して、この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10の構成を詳細に説明する。
警告灯用反射鏡10は、上述した通り、4つの反射鏡ユニット11が第1方向12と直交方向に隣接配置するように組み合わされている。各反射鏡ユニット11の構成は共通であり、主反射鏡13、副反射鏡14および3本の柱状体15を備えている。
【0015】
この警告灯用反射鏡10が警告灯として機能する際には、各反射鏡ユニット11に対してそれぞれ光源が組み合わされる。各反射鏡ユニット11に対する光源の組み合わせ位置は、図8において20で示す光源位置である。
主反射鏡13は、下方から斜め前方にアーチ状に立ち上がった後方曲面壁となっており、その内面には回転放物面鏡21が形成されている。光源位置20における光源の発する光は、矢印A1で示すように、回転放物面鏡21で反射されて、第1方向12へ向けて照射される(図8参照)。
【0016】
また、主反射鏡13よりも光源位置20に近い内方位置には、光源位置20における光源の発する光を第1方向12へ向けて反射するための副反射鏡14が設けられている。副反射鏡14は、その内面の一部に回転放物面に類似した曲面鏡22が形成されている。このため、光源位置20の光源が発する光は副反射鏡14の内面の曲面鏡22で反射され、前方照射方向である第1方向12へ向けて照射される(図8参照)。
【0017】
このように、この実施形態に係る警告灯用反射鏡10においては、各反射鏡ユニット11が、主反射鏡13により相対的に上方位置から前方へ向かって光を照射し、かつ、相対的に下方位置からは、副反射鏡14により前方に向かって光が照射される。
各反射鏡ユニット11には、それぞれ、3本の柱状体15が設けられている。柱状体15は、この実施形態では副反射鏡14の前方寄り上面に立設されており、主反射鏡13の最上部と同じ高さまで上方に延びている。
【0018】
柱状体15は、反射鏡ユニット11の幅方向(第1方向12と直交方向)に見て、反射鏡ユニット11の幅方向中央部で、先端縁からやや内方へ入った位置に1本の柱状体13が設けられ、先端縁寄りの位置で、反射鏡ユニット11の幅方向左右両側位置に、それぞれ、柱状体15が設けられている。
柱状体15は、断面形状が略三角形状をしている。より具体的には、第1方向12の下流側に頂点を有し、2辺が第1方向12に対して左右斜めに延びた略二等辺三角形状の断面形状をしている。略二等辺三角形状と述べたのは、上述の左右に斜めに延びる2本の斜辺が、心持ち外方へ膨らんだ湾曲辺となっているからである。
【0019】
光源から発する光は主反射鏡13で反射され、第1方向12へ照射される。柱状体15は、主反射鏡13で反射され第1方向12へ照射される反射光の光路上に設けられている。このため、主反射鏡13で反射されて第1方向12へ照射される光のうち、柱状体15にぶつかる光は、柱状体15で反射されて、斜め前方方向である第2方向16へ照射される(図7参照)。
【0020】
警告灯用反射鏡10は、以上のような構成であるから、その正面から見た照射面が横方向に長く構成されており、所定の高さ範囲内において、横方向に長い照射面を確保することができる。よって、前方照射方向である第1方向12へ向けて視認性良く光を照射することができる。
また、複数の柱状体15で、第1方向へ向けて照射される光の一部は反射され、斜め前方向である第2方向16へ向けても光が照射される。従って、横方向に見て、より広範囲に光を照射することができる。
【0021】
この実施形態に係る警告灯用反射鏡10では、各反射鏡ユニット11における主反射鏡13の回転放物面鏡21が、ノーマルな回転放物面鏡21ではなく、その鏡面に左右方向に沿って波形で、かつ、上下方向に沿って鋸歯状の細かな凹凸が連続形成された変形回転放物面鏡21を用いた。用いた回転放物面鏡21の表面の一部の構成を、図10に示す。
回転放物面鏡21の表面が図10に示すような細かな凹凸が連続形成された表面とした場合、放物面鏡21で反射される光の照射方向がランダムになる。このため、第1方向12へ照射される光の光束が拡がり、第1方向12へ照射される光の視認性の向上が期待できる。
【0022】
なお、回転放物面鏡21を、ノーマルな鏡面の回転放物面鏡としてもよいことは勿論である。
また、この実施形態に係る警告灯用反射鏡10では、反射鏡ユニット11に備えられた副反射鏡14についても、その曲面鏡22が、たとえば縦方向に筋の入った曲面鏡22を用いた。これによって、第1方向12へ照射される光の光束が横方向に広がることが期待できる。
【0023】
副反射鏡14に関しても、その曲面鏡22を、ノーマルな回転放物面鏡としてもよい。
図11は、上記一実施形態に係る警告灯用反射鏡10を用いた警告灯が搭載される装置の一例を示す斜視図である。図10に示す装置は、たとえば消防車の屋根に取り付けられる散光式警光灯装置30である。この発明の一実施形態に係る警告灯用反射鏡10を用いた警告灯は、この散光式警光灯装置30の左右両側で挟まれたユニット中央部内に、横方向に長手をなすように組み込まれるものである。なお、この散光式警光灯装置30の左右両側のユニット内には、たとえば回転警告灯がそれぞれ組み込まれる。
【0024】
図12は、この発明の他の実施形態に係る警告灯用反射鏡40の斜視図である。警告灯用反射鏡40が先に説明した警告灯用反射鏡10と異なる点は、2つの反射鏡ユニット11が横方向に組み合わせてなることであり、横方向の幅が狭いことである。
このように、反射鏡ユニット11は、横方向に配列して組み合わせる数は、任意の数でよく、先の実施形態に係る警告灯用反射鏡10のように、4つの反射鏡ユニット11を組み合わせた構成とすることもできるし、この実施形態に係る警告灯用反射鏡40のように、2つの反射鏡ユニット11を組み合わせた構成としてもよい。
【0025】
また、図示しないが、反射鏡ユニット11を、横方向に3つ組み合わせた構成、5つ以上組み合わせた構成の警告灯用反射鏡とすることもできる。
図13は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡50の平面図であり、図14はその正面図であり、図15はその右側面図であり、図16はその左側面図であり、図17は、図14のD−Dに沿う警告灯用反射鏡50の横断面図である。
【0026】
図13図17を参照して、警告灯用反射鏡50について説明する。
警告灯用反射鏡50も、3つの反射鏡ユニット11の組み合わせからなるが、各反射鏡ユニット11において、副反射鏡14の構成と、副反射鏡14の外面に立設された柱状体15の立設位置および形状が異なっている。
すなわち、図13〜17に示すように、副反射鏡14は、第1方向12へ向かう長さを長く延ばし(副反射鏡14の前端を前方へ長く延ばし)、かつ、その延ばす長さを3つの反射鏡ユニット11でそれぞれ異ならせる。
【0027】
そして、副反射鏡14の外面前端寄りの位置に、柱状体15が横方向に斜めに直線状に並ぶように配置されている。3つの反射鏡ユニット11を通して、全ての柱状体15は、一直線上に並ぶように構成されている。
このように構成することにより、柱状体15により斜め前方方向または側方へ反射される光の反射範囲を拡げることができ、側方からの視認性を向上させることができる。なお、図面上で右側方から見たとき、各柱状体15で反射された大半の光が他の柱状体15で遮られないよう本実施例では配置している。つまり、各柱状体15で反射された大半の光が他の柱状体15で遮られないように配置するとき、完全な一直線上に並ぶように構成する必要はない。少なくとも一方向(側方ならびに斜め方向)から柱状体15を見たとき、各柱状体15の反射面が互いに重複しないよう配置すれば、その反射光を損失させることなく、各反射鏡ユニット11の外部に照射することができる。また、柱状体15の断面形状も、図示のように、曲線で区画されたティアドロップ状に似た形状としてもよい。
【0028】
図18は、この発明のさらに他の実施形態に係る警告灯用反射鏡60の平面図であり、図19はその正面図であり、図20図19のE−Eに沿う縦断面、すなわち警告灯用反射鏡60の縦断面図である。
図18図20に示す警告灯用反射鏡60の特徴は、先に説明した警告灯用反射鏡50と同様に、各反射鏡ユニット11において、副反射鏡14の前方への突出長さが変えられていること、中央の反射鏡ユニット11において、副反射鏡14の突出長さが一番長く、左右両側へ向かって徐々に短くなるような左右対称の形状とされていること、ならびに、副反射鏡14の外面前方に立設された柱状体15が、中央部を中心に左右対称な柱状体とされていることである。
【0029】
このような構成とすれば、左側に位置する柱状体15は、左側方へ光を反射し、右側に位置する柱状体15は、右側方へ向かって光を反射する。
よって、左右方向からの視認性に優れ、しかも左右いずれの方向から見ても良好に視認することのできる警告灯用反射鏡60とすることができる。
この発明によれば、以上説明したように、種々の実施形態を構成することができる。
【0030】
しかし、これら説明した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形も可能である。
たとえば、柱状体15は、いずれの実施形態でも、副反射鏡14の外面上に立設された構成としたが、これに代え、主反射鏡13の上部前端を前方へ延ばして庇を形成し、当該庇から下方へ柱状体15が延び下がった構成としてもよい。
【0031】
あるいは、上記の庇と、副反射鏡14の外面との間で、柱状体15の上下端が保持された構成としてもよい。
なお、柱状体15は、前側方または側方から見てその存在がわかる(光って見える)構成であってもよい。すなわち、柱状体15は、それ自身が光を透過しつつ、その光の一部を側方等へ反射するように、透明や半透明樹脂で形成されていて、表面に鏡面処理が施されていないものとしてもよい。
【0032】
さらに、上記各実施形態では、副反射鏡14が備えられた反射鏡ユニット11を例に挙げて説明したが、副反射鏡14を省略し、主反射鏡13と柱状体15だけからなる反射鏡ユニットまたは警告灯用反射鏡とすることもできる。このとき、柱状体15を主反射鏡13の前方上端から吊り下がるように一体的に設けることもできる。また、柱状体15が反射する機能を有せればよく、その全体を樹脂で形成し、アルミ膜などの金属膜による蒸着塗布するほか、その蒸着膜を塗布せずに透明樹脂のみで形成してもかまわない。
【0033】
その他、この発明は、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
10、40、50、60 警告灯用反射鏡
11 反射鏡ユニット
12 第1方向
13 主反射鏡
14 副反射鏡
15 柱状体
16 第2方向
20 光源位置
21 回転放物面鏡
22 曲面鏡
30 散光式警光灯装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図10
図11