特開2015-70605(P2015-70605A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-70605(P2015-70605A)
(43)【公開日】2015年4月13日
(54)【発明の名称】ダイプレクサ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H03H 7/46 20060101AFI20150317BHJP
   H04B 1/40 20150101ALI20150317BHJP
   H03H 7/03 20060101ALI20150317BHJP
【FI】
   H03H7/46 Z
   H04B1/40
   H03H7/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-86559(P2014-86559)
(22)【出願日】2014年4月18日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0115636
(32)【優先日】2013年9月27日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、セウン ゴー
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソン ホン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ヒュン ジュン
【テーマコード(参考)】
5J024
5K011
【Fターム(参考)】
5J024AA01
5J024CA02
5J024CA03
5J024CA04
5J024CA10
5J024EA01
5J024EA02
5K011DA27
5K011KA11
(57)【要約】
【課題】本発明は、ダイプレクサ及びその製造方法に関する。
【解決手段】本発明の一実施例によるダイプレクサは、第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路部と、上記第1または第2経路の少なくとも一つに並列連結され、上記第1または第2経路に流れる静電気を回避経路に放出させる静電気保護回路部と、上記第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、上記静電気保護回路部による性能低下を補償する補償回路部と、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路部と、
前記第1経路または前記第2経路の少なくとも一つに並列連結され、前記第1経路または前記第2経路に流れる静電気を回避経路に放出させる静電気保護回路部と、
前記第1経路または前記第2経路の少なくとも一つに連結され、前記静電気保護回路部による性能低下を補償する補償回路部と、を含むダイプレクサ。
【請求項2】
前記ダイプレクサ回路部は、前記第1経路及び前記第2経路に直列連結されるアンテナを含み、
前記静電気保護回路部は、前記アンテナを介して流入された前記静電気を所定の接地に放出させる、請求項1に記載のダイプレクサ。
【請求項3】
前記補償回路部は、前記静電気保護回路部が連結された前記第1経路または前記第2経路の少なくとも一つに並列連結される、請求項1または2に記載のダイプレクサ。
【請求項4】
前記補償回路部は、前記静電気保護回路部と並列共振回路を構成してフィルタリングを行う、請求項1から3の何れか1項に記載のダイプレクサ。
【請求項5】
前記静電気保護回路部は、一端は前記第1経路または前記第2経路の少なくとも一つに連結され、他端は接地に連結される少なくとも一つのインダクターを含む、請求項1から4の何れか1項に記載のダイプレクサ。
【請求項6】
前記補償回路部は、一端は前記静電気保護回路部が連結された第1経路または第2経路の少なくとも一つに連結され、他端は接地に連結される少なくとも一つのキャパシタを含む、請求項5に記載のダイプレクサ。
【請求項7】
前記静電気保護回路部のインダクターは、前記補償回路部のキャパシタとLCフィルターを構成する、請求項6に記載のダイプレクサ。
【請求項8】
前記補償回路部は、
一端は前記静電気保護回路部が連結された第1経路または第2経路の何れか一つに連結され、他端は接地に連結される第1キャパシタと、
前記静電気保護回路部が連結された第1経路または第2経路の何れか一つに直列連結される第2キャパシタと、を含む、請求項5から7の何れか1項に記載のダイプレクサ。
【請求項9】
第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路を構成する段階と、
前記第1または前記第2経路の少なくとも一つに、少なくとも一つのインダクターを並列に連結する段階と、
前記少なくとも一つのインダクターが連結された経路に、少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階と、を含むダイプレクサの製造方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つのインダクターを並列に連結する段階は、
一端は前記第1経路に連結され、他端は接地に連結される第1インダクターを追加する段階と、
一端は前記第2経路に連結され、他端は接地に連結される第2インダクターを追加する段階と、を含む、請求項9に記載のダイプレクサの製造方法。
【請求項11】
前記少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階は、
前記第1経路に並列連結される第1キャパシタを追加する段階を含み、
前記第1インダクター及び前記第1キャパシタは並列共振回路を構成する、請求項10に記載のダイプレクサの製造方法。
【請求項12】
前記第1インダクター及び前記第1キャパシタは、前記第1周波数帯域に対する帯域通過フィルターとして動作する、請求項11に記載のダイプレクサの製造方法。
【請求項13】
前記少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階は、
前記第1経路の出力端に並列連結される第2キャパシタをさらに追加する段階をさらに含み、
前記第2キャパシタは前記第1インダクターの負荷を整合する、請求項11または12に記載のダイプレクサの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイプレクサ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術及びインフラの発達により、様々な電子機器に無線通信装置が用いられている。
【0003】
特に、様々な通信方式を一つの機器に適用しようとする要求が高まっており、これに伴い、複数の周波数帯域で用いられるダイプレクサが様々な分野で用いられている。
【0004】
このような様々な分野でダイプレクサが用いられるにつれ、ダイプレクサの使用環境に対する様々な要求事項が発生している。その中でも重要な問題は、良好な静電気放電(ESD;Electrostatic discharge)特性を有することである。
【0005】
しかし、従来は無線通信装置による静電気防止技術を適用するのが一般的で、ダイプレクサ自体が静電気を防止したり、それによる特性を改善する方式は適用されておらず、静電気により性能が低下するという限界があった。
【0006】
下記の特許文献1は、デュアルバンド通信端末のダイプレクサ回路に関するものであり、特許文献2はデュプレクサ回路に関するものである。しかし、このような特許文献は、上述の従来技術の問題点に対する解決方法を提示できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10‐2002‐0060344号
【特許文献2】韓国公開特許公報第10‐2005‐0023642号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためのものであって、ダイプレクサ回路内に静電気防止のための静電気保護回路を追加し、追加された静電気保護回路により誘発され得る性能低下を補償することで、自主的に静電気を保護するだけでなく、ダイプレクサの性能を保障することができるダイプレクサ及びその製造方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1技術的な側面によると、ダイプレクサが提案される。上記ダイプレクサは、第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路部と、上記第1または第2経路の少なくとも一つに並列連結され、上記第1または第2経路に流れる静電気を回避経路に放出させる静電気保護回路部と、上記第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、上記静電気保護回路部による性能低下を補償する補償回路部と、を含む。
【0010】
本発明の一実施例において、上記ダイプレクサ回路部は、上記第1及び第2経路に直列連結されるアンテナを含み、上記静電気保護回路部は、上記アンテナを介して流入された上記静電気を所定の接地に放出させることができる。
【0011】
本発明の一実施例において、上記補償回路部は、上記静電気保護回路部が連結された上記第1または第2経路の少なくとも一つに並列連結されることができる。
【0012】
本発明の一実施例において、上記補償回路部は、上記静電気保護回路部と並列共振回路を構成してフィルタリングを行うことができる。
【0013】
本発明の一実施例において、上記静電気保護回路部は、一端は上記第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、他端は接地に連結される少なくとも一つのインダクターを含むことができる。
【0014】
本発明の一実施例において、上記補償回路部は、一端は上記静電気保護回路部が連結された第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、他端は接地に連結される少なくとも一つのキャパシタを含むことができる。
【0015】
本発明の一実施例において、上記静電気保護回路部のインダクターは、上記補償回路部のキャパシタとLCフィルターを構成することができる。
【0016】
本発明の一実施例において、上記補償回路部は、一端は上記静電気保護回路部が連結された第1または第2経路の何れか一つに連結され、他端は接地に連結される第1キャパシタと、上記静電気保護回路部が連結された第1または第2経路の何れか一つに直列連結される第2キャパシタと、を含むことができる。
【0017】
本発明の第2技術的な側面によると、ダイプレクサの製造方法が提案される。上記ダイプレクサの製造方法は、第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路を構成する段階と、上記第1または第2経路の少なくとも一つに、少なくとも一つのインダクターを並列に連結する段階と、上記少なくとも一つのインダクターが連結された経路に、少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階と、を含む。
【0018】
本発明の一実施例において、上記少なくとも一つのインダクターを並列に連結する段階は、一端は上記第1経路に連結され、他端は接地に連結される第1インダクターを追加する段階と、一端は上記第2経路に連結され、他端は接地に連結される第2インダクターを追加する段階と、を含むことができる。
【0019】
本発明の一実施例において、上記少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階は、上記第1経路に並列連結される第1キャパシタを追加する段階を含み、上記第1インダクター及び上記第1キャパシタは並列共振回路を構成することができる。
【0020】
本発明の一実施例において、上記第1インダクター及び上記第1キャパシタは、上記第1周波数帯域に対する帯域通過フィルターとして動作することができる。
【0021】
本発明の一実施例において、上記少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結する段階は、上記第1経路の出力端に並列連結される第2キャパシタをさらに追加する段階をさらに含み、上記第2キャパシタは上記第1インダクターの負荷を整合することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施形態によると、ダイプレクサ回路内に静電気防止のための静電気保護回路を追加し、追加された静電気保護回路により誘発され得る性能低下を補償することで、自主的に静電気を保護するだけでなく、ダイプレクサの性能を保障することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】ダイプレクサ回路の一実施例を説明するための回路図である。
図2】静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路の一実施例を説明するための回路図である。
図3】静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路の他の実施例を説明するための回路図である。
図4】静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路のさらに他の実施例を説明するための回路図である。
図5】本発明によるダイプレクサの製造方法の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0025】
図1はダイプレクサ回路の一実施例を説明するための回路図である。
【0026】
図1は、静電気防止のための所定の回路構成が適用されていないダイプレクサ回路の一例を図示している。
【0027】
図1に図示されたダイプレクサ回路の一例は、アンテナ130と、第1経路110と、第2経路120と、を含むことができる。
【0028】
第1経路110は、アンテナ130に受信された信号が第1周波数帯域に該当する場合に動作し、第2経路120は、アンテナ130に受信された信号が第1周波数帯域に該当する場合に動作することができる。図示された回路において、第1周波数帯域は5G、第2周波数帯域は2Gである例を図示している。
【0029】
ここで、第1経路110において、キャパシタC4、C5、C6及びインダクターL4は、2G帯域に対する減衰(Attenuation)回路として動作し、インダクターL5及びキャパシタC7またはインダクターL6またはキャパシタC8は、5G帯域における第二高調波(2nd harmonics)の減衰のための回路である。
【0030】
図1に図示されたダイプレクサ回路及び以下の図2図4に図示されたダイプレクサ回路の構成は例示的なものにすぎず、実際の具現に応じて多様に設計変更されることができる。したがって、本発明によるダイプレクサは、図2から図4に図示されたダイプレクサ回路の例によりその権利範囲が限定されないということが明らかである。
【0031】
以下、図2から図4を参照して、本発明によるダイプレクサ回路の様々な実施例について説明する。
【0032】
図2は静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路の一実施例を説明するための回路図である。
【0033】
図2において、ダイプレクサは、ダイプレクサ回路部と、静電気保護回路部と、補償回路部と、を含む。
【0034】
ダイプレクサ回路部は、図1で上述したように、第1周波数帯域で動作する第1経路と、第2周波数帯域で動作する第2経路と、を含む。また、ダイプレクサ回路部は、第1及び第2経路に直列連結されるアンテナを含む。
【0035】
静電気保護回路部210は、第1または第2経路の少なくとも一つに並列連結され、第1または第2経路に流れる静電気を回避経路に放出させる。例えば、静電気保護回路部210は、アンテナを介して流入された静電気を所定の接地に放出させることができる。図2では、静電気保護回路部210が5G帯域の経路に存在する例を図示している。
【0036】
本発明の一実施例において、静電気保護回路部210は、一端が第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、他端は接地に連結される少なくとも一つのインダクターを含むことができる。図2を参照すると、インダクターL7が静電気保護回路部210を構成しており、インダクターL7の一端が5G帯域の経路に、他端が接地に連結されることが分かる。
【0037】
補償回路部220は、第1または第2経路の少なくとも一つに連結され、静電気保護回路部210による性能低下を補償することができる。図2を参照すると、静電気保護回路部210が存在する5G帯域の経路に補償回路部220が存在することが分かる。
【0038】
補償回路部220は、静電気保護回路部210が連結された第1または第2経路の少なくとも一つに並列連結されることができる。
【0039】
補償回路部220は、キャパシタC8及びC10で構成されることができる。キャパシタC8は、静電気保護回路部210が連結された2G帯域の経路に直列連結されており、キャパシタC10の一端は2G帯域の経路に連結され、他端は接地に連結されることができる。
【0040】
すなわち、静電気保護回路部210のインダクターL7が5G帯域の経路に追加される場合、高調波を除去するための共振部(L5とC7、L6とC9)の機能に誤差が発生し得るため、これを補償するために、キャパシタC8及びC10を含む補償回路部220を追加することができる。
【0041】
キャパシタC10は、インダクターL7と並列共振回路を構成して、挿入損失(insertion loss)による性能劣化を補償することができる。また、キャパシタC8は、高調波を除去するための共振部(L5とC7、L6とC9)の結合性を補償して、高調波の除去が正常に行われるようにすることができる。
【0042】
図3は静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路の他の実施例を説明するための回路図である。
【0043】
図3の例では、2G帯域の経路に形成された静電気保護回路部310及び補償回路部320を図示している。
【0044】
静電気保護回路部310は、2G帯域の経路に流入される静電気を除去することができ、補償回路部320、330は、静電気保護回路部310による性能低下を補償することができる。
【0045】
静電気保護回路部310は、2G帯域の経路に並列連結されたインダクターL2で構成されることができる。また、補償回路部320、330は、2G帯域の経路に並列連結されたキャパシタC1及びC3で構成されることができる。インダクターL2、キャパシタC1及びC3の一端は2G帯域の経路に連結され、他端は接地と連結されることができる。
【0046】
静電気保護回路部310のインダクターL2が2G帯域の経路に連結される場合、2G帯域のうち低周波数帯域の損失が増加し得る。したがって、これを補償するために、キャパシタC1を追加することができる。追加されたキャパシタC1及びインダクターL2は並列共振回路を構成して、2G帯域の通過周波数に対して帯域通過フィルター(band pass filter)として動作することができる。
【0047】
また、インダクターL2が2G帯域の経路に連結される場合、2G帯域の経路の出力が一定の整合値(例えば、50ohm)を外れる恐れがある。したがって、キャパシタC3を追加することで、2G帯域の経路の出力が一定の整合値(50ohm)を有するように補償することができる。
【0048】
図4は静電気防止が可能な本発明によるダイプレクサ回路のさらに他の実施例を説明するための回路図である。
【0049】
図4は、図2及び図3でそれぞれ説明した静電気保護回路部410、430及び補償回路部420、440、450がともに組み合わされた例を図示している。
【0050】
図5は本発明によるダイプレクサの製造方法の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【0051】
図5で説明するダイプレクサの製造方法の一実施例は、図2から図4を参照して上述したダイプレクサの製造方法である。したがって、図2から図4を参照して上述した説明と同一またはそれに相応する内容については重複して説明しない。
【0052】
図5を参照すると、ダイプレクサの製造方法は、先ず、第1周波数帯域で動作する第1経路及び第2周波数帯域で動作する第2経路を含むダイプレクサ回路を構成する(S510)。
【0053】
次に、第1または第2経路の少なくとも一つに、少なくとも一つのインダクターを並列に連結して、静電気保護回路を形成することができる(S520)。
【0054】
また、少なくとも一つのインダクターが連結された経路に、少なくとも一つのキャパシタを直列または並列に連結して、補償回路を形成することができる(S530)。
【0055】
本発明の一実施例において、段階S520は、一端は第1経路に連結され、他端は接地に連結される第1インダクターを追加する段階と、一端は第2経路に連結され、他端は接地に連結される第2インダクターを追加する段階と、を含むことができる。
【0056】
本発明の一実施例において、段階S530は、上記第1経路に並列連結される第1キャパシタを追加する段階を含むことができる。ここで、第1インダクター及び第1キャパシタは並列共振回路を構成することができる。
【0057】
本発明の一実施例において、第1インダクター及び第1キャパシタは、第1周波数帯域に対する帯域通過フィルターとして動作することができる。
【0058】
本発明の一実施例において、段階S530は、第1経路の出力端に並列連結される第2キャパシタをさらに追加する段階をさらに含むことができる。ここで、第2キャパシタは第1インダクターの負荷を整合することができる。
【0059】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0060】
110 第1経路
120 第2経路
130 アンテナ
210 静電気保護回路部
220 補償回路部
310 静電気保護回路部
320、330 補償回路部
410、430 静電気保護回路部
420、440、450 補償回路部
図1
図2
図3
図4
図5