【実施例1】
【0049】
図1は、本発明の遠心ポンプの縦断面図、
図2は、
図1のA−A線での矢視図、
図3は、本発明の遠心ポンプの本体ケースからコイル部を取り外した状態を説明する
図1と同様な縦断面図、
図4は、本発明の遠心ポンプの上側軸受部材の上面側から見た斜視図、
図5は、本発明の遠心ポンプの上側軸受部材の下面側から見た斜視図、
図6は、本発明の遠心ポンプの上側軸受部材の上面図、
図7は、本発明の遠心ポンプの本体側固定金具の上面斜視図、
図8は、本発明の遠心ポンプのコイル側固定金具の上面斜視図である。
【0050】
図1〜
図3においては、符号10は、全体で本発明の遠心ポンプを示している。
【0051】
図1〜
図3に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、回転羽根部材12を備えている。この回転羽根部材12は、
図2に示したように、円管状の軸受け部14の上部に、外周方向に放射状に延設された複数枚の(この実施例では、8枚の)羽根部材16を備えている。
【0052】
なお、この羽根部材16の枚数は、遠心ポンプ10の用途、必要とするポンプ能力に応じて選択すれば良く、特に限定されるものではない。
【0053】
図1に示したように、羽根部材16は、軸受け部14から外周方向に延設された基端部分18と、この基端部分18から上方に屈曲した屈曲部20と、この屈曲部20から外周方向に延設された外側羽根部22とから構成されている。
【0054】
羽根部材16の形状をこのような形状とすることで、羽根部材16の回転による外側羽根部22の作用によって、吐出能力が向上することができる。
【0055】
また、回転羽根部材12は、軸受け部14の下部に、外周方向に延設されたローターマグネット収容部24が形成されている。ローターマグネット収容部24は、軸受け部14の下部から外周方向に延設されたフランジ部26と、フランジ部26から下方に延びる支持部28とから構成されている。
【0056】
そして、これらのフランジ部26と支持部28とから構成される凹部30に、環状の永久磁石からなるローターマグネット32が嵌着されている。
【0057】
また、本発明の遠心ポンプ10は、
図1に示したように、回転羽根部材12を収容する金属製の本体ケース34を備えている。本体ケース34は、上側本体ケース36を備えており、上側本体ケース36は、頂壁38と、頂壁38の外周から下方に延設された側周壁40とから構成されている。
【0058】
そして、
図1、
図2に示したように、上側本体ケース36の側周壁40には、金属製の吸込側継手部材42を固定するための開口部が形成されたフランジ44が形成されている。
図2に示したように、このフランジ44に、吸込側継手部材42が、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吸込側継手部材42が連通するように構成されている。
【0059】
また、
図2に示したように、上側本体ケース36の側周壁40には、吸込側継手部材42を固定するための開口部と中心角度をずらして(この実施例では、45度中心角度をずらして)、金属製の吐出側継手部材46を固定するための開口部が形成されたフランジ50が形成されている。
【0060】
なお、このずらし角度は、特に限定されるものではなく、用途などに応じて設計変更することが可能である。
【0061】
図2に示したように、このフランジ50に、吐出側継手部材46が、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吐出側継手部材46が連通するように構成されている。
【0062】
また、
図1、
図2に示したように、本体ケース34は、下側本体ケース48を備えている。そして、上側本体ケース36の側周壁40の下端51の内壁に、下側本体ケース48の外周フランジ52を、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、上側本体ケース36と下側本体ケース48で囲まれた内部空間S1が形成されている。
【0063】
この下側本体ケース48は、
図1に示したように、下側本体ケース48の外周フランジ52から、内周側に水平に延びた羽根収容部54と、この羽根収容部54から下方に延びたローターマグネット収容部56とを備えている。さらに、このローターマグネット収容部56の下方に、有底筒状の下側軸受部材収容部58が形成されている。
【0064】
そして、下側軸受部材収容部58に、下側軸受部材60が、例えば、圧入などによって嵌着されている。この下側軸受部材60に形成された軸穴62に、軸部材64の下端部66が、例えば、圧入などによって軸支されるように固定されている。
【0065】
また、この回転羽根部材12の軸受け部14内に、回転羽根部材12が回転できるように軸部材64が挿通されている。
【0066】
さらに、
図1、
図2に示したように、本体ケース34は、羽根ケース68を備えている。この羽根ケース68の外周フランジ70が、上側本体ケース36の下端51と、下側本体ケース48の外周フランジ52との間に挟着状態で、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。
【0067】
また、羽根ケース68は、外周フランジ70から上方に延びた側周壁72と、側周壁72から、羽根部材16の屈曲部20に沿うような形状で下方に屈曲した屈曲部74を備えている。さらに、屈曲部74から上方に延びた内周フランジ75が形成されている。
【0068】
このような形状とすることで、羽根ケース68と下側本体ケース48の羽根収容部54との間に、羽根部材16を収容することができるようになっている。そして、羽根ケース68の内周フランジ75に、上側軸受部材78が、例えば、圧入などによって嵌着されている。これにより、羽根ケース68の内周フランジ75によって、上側軸受部材78が安定して支持され、回転羽根部材12の回転による偏心や振動を防止することができる。
【0069】
この上側軸受部材78に形成された軸穴80に、回転羽根部材12の軸受け部14内に挿通された軸部材64の上端部82が、例えば、圧入などによって軸支されるように固定されている。
【0070】
また、
図1、
図2に示したように、羽根ケース68の側周壁72の径は、上側本体ケース36の側周壁40の径より小さく形成されているとともに、羽根ケース68の側周壁72の高さは、上側本体ケース36の側周壁40の高さより小さく形成されている。
【0071】
これにより、羽根ケース68によって、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1が仕切られて、上方に流体導入流路84が形成されるとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2が形成されている。
【0072】
また、
図2に示したように、羽根ケース68の側周壁72の一部に、吐出側継手部材46を固定するための開口部が形成されたフランジ76が形成されている。そして、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ50とともに、吐出側継手部材46が、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34の回転部収容空間S2に、吐出側継手部材46が連通するように構成されている。
【0073】
さらに、
図2の矢印Fに示した方向(
図2において反時計方向)に、回転羽根部材12の羽根部材16は、回転するように構成されている。
この場合、
図2に示したように、羽根ケース68の側周壁72の吐出側継手部材46と固着部分であるフランジ76には、羽根部材16の回転方向上流側が、漸次拡径方向へと拡径する拡径部分72aを備えている。そして、この拡径部分72aとフランジ76の接続部分が、上側本体ケース36の側周壁40に内接する状態の案内部分72bを構成している。
【0074】
一方、
図2に示したように、羽根ケース68の側周壁72の吐出側継手部材46と固着部分であるフランジ76には、羽根部材16の回転方向下流側に、半径方向に延設された流れ制御側壁部72cが形成されている。
【0075】
このように構成することによって、
図2に示したように、拡径部分72aと案内部分72bと、流れ制御側壁部72cに囲まれた流体を溜める流れ制御空間S3が形成されている。
そして、回転羽根部材12の羽根部材16に回転によって、流体が矢印Gで示したように、拡径部分72aから案内部分72bに案内されて、流れ制御側壁部72cに当接される(押し付けられる)ことになる。これにより、羽根ケース68内の側の流体圧力が上昇し、流量が増える効果がある。
【0076】
一方、上側軸受部材78は、
図4〜
図6に示したように、略王冠形状で、側壁86の上部に複数の切欠部88が形成されている、すなわち、この実施例では、中心角度90度で相互に離間して形成された4個の切欠部88が形成されている。
【0077】
また、上側軸受部材78の中央部分には、軸穴80が下方に形成された中央軸受部90が設けられており、この中央軸受部90と側壁86の間には、複数のリブ92によって連結されている。すなわち、この実施例では、4個の切欠部88に対応して、中心角度90度で相互に離間して形成された4つのリブ92によって連結されている。
【0078】
このように構成することによって、
図5、
図6に示したように、4個の軸方向に貫通する垂直流路94が形成されている。
【0079】
これにより、
図1の矢印Bで示したように、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、上側軸受部材78の側壁86の切欠部88を通過する。そして、切欠部88を通過した流体は、垂直流路94を介して、羽根ケース68と下側本体ケース48によって形成された回転部収容空間S2に導入されるようになっている。
【0080】
さらに、
図1、
図7に示したように、下側本体ケース48のローターマグネット収容部56の外周に、脱着手段を構成する金属製の本体ケース側固定金具96が、例えば、溶接、ろう付、溶着、圧入などによって固定されている。
【0081】
この本体ケース側固定金具96は、
図7に示したように、リング状の固定金具本体98と、固定金具本体98から外周方向に延設され、相互に一定間隔で離間して形成された複数の係合片100を備えている。また、係合片100の中央部分には、上方に突設するように係止部102が形成されている。この実施例の場合には、
図7に示したように、中心角度60度で相互に離間するように、6個の係合片100を備えている。
【0082】
また、
図1、
図3に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、ローターマグネット32の周囲に位置するように、下側本体ケース48のローターマグネット収容部56の外周に配置され、回転羽根部材12を回転させるコイル部104を備えている。コイル部104は、ボビンケース106に巻かれた巻線108から構成される複数個のコイル110が、電子制御を行うための電子基板112上に、図示しないが、周方向に一定間隔で離間して設けられている。
【0083】
そして、これらのコイル110が、モールド樹脂でモールドされてモールド樹脂部114を構成することにより一体化され、コイル部104を形成している。なお、図示しないが、モールド樹脂でモールドされたコイル部104は、後述するように、コイル部104の上面にコイル側固定金具116を固定しやすいように、
図2に示したように、四角柱形状となっている。
【0084】
また、
図1に示したように、コイル部104には、その中央部分に、下側本体ケース48のローターマグネット収容部56と下側軸受部材収容部58とを収容するための収容用凹部118が形成されている。
【0085】
さらに、
図1、
図8に示したように、コイル部104には、脱着手段を構成するコイル側固定金具116を備えている。コイル側固定金具116は、
図8に示したように、平板形状のコイル側固定金具本体120を備えており、その中心にコイル部104の収容用凹部118に対応する開口部122が形成されている。
【0086】
そして、開口部122の内周縁には、2個の対向するように配置された係止片124が、内周側上方に突設するように形成されている。この係止片124の先端には、係止用切欠部126が形成されており、後述するように、本体ケース側固定金具96の係止部102が、コイル側固定金具116の係止用切欠部126に係合するように構成されている。
【0087】
さらに、コイル側固定金具本体120の4個の隅角部にはそれぞれ、断面略L字形状の固定片128が形成されている。固定片128は、固定片本体130と固定片本体130の先端に内側に曲げて形成され係合片132を備えている。
【0088】
このように構成されるコイル側固定金具116は、固定片本体130を拡げた状態で、コイル部104に装着した後、固定片本体130を狭めて、係合片132で係合することによって、コイル部104に固定ができるように構成されている。
【0089】
このように構成されるコイル部104を、本体ケース34の下方に脱着自在に取り付けるには、以下のように行えばよい。
【0090】
すなわち、
図3の矢印Cで示したように、コイル部104の中央部分に形成した収容用凹部118内に、下側本体ケース48のローターマグネット収容部56と下側軸受部材収容部58とを収容する。
【0091】
この状態で、
図3の矢印Dで示したように、コイル部104、本体ケース34のうち少なくとも一方を回転させる。これによって、コイル側固定金具116の係止片124と、本体ケース側固定金具96の係合片100とが係合するとともに、本体ケース側固定金具96の係止部102が弾性変形して、コイル側固定金具116の係止用切欠部126に、いわゆるスナップフィット式に係合して固定されるようになっている。
【0092】
また、コイル部104を、本体ケース34から取り外すには、この逆に操作して、
図3の矢印Dで示したように、コイル部104、本体ケース34のうち少なくとも一方を回転させる。
【0093】
これにより、本体ケース側固定金具96の係止部102とコイル側固定金具116の係止用切欠部126とのスナップフィット式に係合が解除されるとともに、コイル側固定金具116の係止片124と、本体ケース側固定金具96の係合片100との係合が解除される。これにより、
図3の矢印Cで示したように、コイル部104を、本体ケース34の下方から取り外すことができる。
【0094】
なお、
図1、
図3中、符号134は、コイル部104に形成された水抜き用孔を示している。
【0095】
このように構成される本発明の遠心ポンプ10は、以下のように作動される。
【0096】
先ず、コイル部104のコイル110に電流を流すことによって、コイル110が励磁され、これにより、回転羽根部材12のローターマグネット32に作用して、回転羽根部材12が軸受け部14に挿通された軸部材64の周りで回転できるようになっている。
【0097】
これにより、回転羽根部材12の羽根部材16が回転して、
図1の矢印Bで示したように、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、上側軸受部材78の側壁86の切欠部88を通過する。
【0098】
そして、切欠部88を通過した流体は、上側軸受部材78の垂直流路94を介して、羽根ケース68と下側本体ケース48によって形成された回転部収容空間S2に導入される。
【0099】
そして、回転羽根部材12の羽根部材16の回転力によって、回転部収容空間S2に導入された流体は、
図2の矢印Eで示したように、本体ケース34の回転部収容空間S2から、吐出側継手部材46を介して吐出されるようになっている。
【0100】
このように構成される本発明の遠心ポンプ10によれば、金属製の本体ケース34を構成する上側本体ケース36と、下側本体ケース48と、羽根ケース68との接合部を、例えば、溶接、ろう付、溶着など加熱による固着ができ、密封状態で固着することができる。
【0101】
また、金属製の吸込側継手部材42と本体ケース34との接合部、および、吐出側継手部材46と本体ケース34との接合部を、例えば、溶接、ろう付、溶着など加熱による固着ができ、密封状態で固着することができる。
【0102】
すなわち、これらの接続部に、溶接やろう付などの高い気密性と保持強度を持った接合方法が可能な構造となっている。
【0103】
従って、溶接、ろう付、溶着など加熱による固着ができるので、気密性の高い金属ケースと配管が使用でき、耐圧性、気密性が求められる流体に使用することが可能な遠心ポンプを提供することができる。
【0104】
また、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1を仕切り、上方に流体導入流路84を形成するとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2を形成する羽根ケース68を備えるので、流体の経路を容易に形成することができる。
【0105】
この場合、本体ケース34が、金属製のプレス成形品から構成されるとともに、吸込側継手部材42と吐出側継手部材46が、金属パイプによって構成されているのが望ましい。これにより、これらの接続部に、溶接やろう付などの高い気密性と保持強度を持った接合方法が可能で、しかも、コストを低減することができる。
【0106】
また、本体ケース34とコイル部104とが、脱着手段、この実施例の場合には、本体ケース側固定金具96とコイル側固定金具116によって脱着自在に固定されているので、コイル部104を本体ケース34に固定する前に、本体ケース34に、例えば、溶接、ろう付、溶着など加熱による固着、加熱を要する加工を行うことができ作業性が向上する。
【0107】
また、本体ケース34とコイル部104とが、脱着手段によって脱着自在に固定されているので、コイル部104が故障した際の交換も容易にできる。さらに、配線の引出し方向と継手方向(吸込側継手部材42と吐出側継手部材46)を任意に選ぶことができる。
【0108】
この場合、この実施例の場合には、脱着手段として、本体ケース側固定金具96とコイル側固定金具116の係合を採用している。すなわち、コイル側固定金具116の係止片124と、本体ケース側固定金具96の係合片100との係合、および、本体ケース側固定金具96の係止部102とコイル側固定金具116の係止用切欠部126との係合から構成している。
【0109】
しかしながら、脱着手段としては、何ら限定されるものではなく、例えば、ネジ係合、凹凸による係合などその他の脱着手段を採用することができる。
【0110】
さらに、回転羽根部材12の軸部材64が、上側軸受部材78と下側軸受部材60とで軸支されているので、回転羽根部材12の軸受が、安定な構造であり、耐久性、静音性に優れた遠心ポンプ10を提供することができる。
【0111】
すなわち、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
【0112】
さらに、上側軸受部材78には、流体導入流路84とS2とを連通する連通路(切欠部88と垂直流路94)が形成されているので、別途配管などが不要で簡単に流路を形成することができる。
【0113】
また、回転羽根部材12の軸部材64が、上側軸受部材78と下側軸受部材60に固定され、回転羽根部材12が、軸部材64の外周を回転するので、回転羽根部材12と軸部材64の外周との間で回転摺動面積が増大し、接触面圧も低減することになる。
【0114】
これにより、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
【0115】
この場合、回転羽根部材12と軸部材64との間の回転部分、すなわち、少なくとも回転羽根部材12の軸受け部14の内周と、軸部材64の外周が、摺動性のよい合成樹脂から構成されているのが望ましい。
【0116】
従って、回転羽根部材12の軸受け部14と、軸部材64自体を摺動性のよい合成樹脂から構成する他、回転羽根部材12の軸受け部14の内周と、軸部材64の外周の表面のみをこのような摺動性のよい合成樹脂で被覆することもできる。
【0117】
この場合、摺動性のよい合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えば、PPS、PTFEなどの耐薬品性の潤滑性樹脂を使用することができる。
【0118】
このように回転部分を、摺動性のよい合成樹脂を使用することで、軸受が流体中にある無潤滑条件においても、摺動性に優れ、回転羽根部材12の回転によって軸部材64と回転羽根部材12が摩耗損傷することがなく耐久性が向上するとともに、回転羽根部材12にガタツキや偏心が生じず、所期の目的するポンプ性能を保持することが可能である。
【0119】
この場合、図示しないが、回転羽根部材12に軸部材64が固着され、上側軸受部材78と軸部材64との間、および、下側軸受部材60と軸部材64との間で、回転羽根部材12が回転するように構成することも可能である。
【0120】
このように構成することによって、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
【0121】
さらに、この場合にも、同様に、上側軸受部材78と軸部材64との間、および、下側軸受部材60と軸部材64との間の回転部分を、摺動性のよい合成樹脂を使用することができる。