特開2015-72623(P2015-72623A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社エルイーテックの特許一覧

<>
  • 特開2015072623-加減算回路 図000003
  • 特開2015072623-加減算回路 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-72623(P2015-72623A)
(43)【公開日】2015年4月16日
(54)【発明の名称】加減算回路
(51)【国際特許分類】
   G06F 7/575 20060101AFI20150320BHJP
【FI】
   G06F7/575
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-208380(P2013-208380)
(22)【出願日】2013年10月3日
(71)【出願人】
【識別番号】591107481
【氏名又は名称】株式会社エルイーテック
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 勝紀
(57)【要約】
【課題】手間が掛からずに加算及び減算あるいは減算及び加算の連続演算を実行できるようにする加減算回路を提供する。
【解決手段】制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路であって、加算回路と、減算回路と、第1、第2、第3のレジスタと、コントロールレジスタとを備え、前記制御装置が前記コントロールレジスタに所定の指令を発したときに、前記コントロールは、前記加算回路に第1及び第2のレジスタにセットされた値を加算させ、続いて当該加算値から前記第3のレジスタにセットされた値を減算させ、その減算値を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路であって、
加算回路と、
減算回路と、
第1、第2、第3のレジスタと、
コントロールレジスタとを備え、
前記制御装置が前記コントロールレジスタに所定の指令を発したときに、前記コントロールは、前記加算回路に第1及び第2のレジスタにセットされた値を加算させ、続いて当該加算値から前記第3のレジスタにセットされた値を減算させ、その減算値を出力することを特徴とする加減算回路。
【請求項2】
制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路であって、
加算回路と、
減算回路と、
第1、第2、第3のレジスタと、
コントロールレジスタとを備え、
前記制御装置が前記コントロールレジスタに所定の指令を発したときに、前記コントロールは、前記減算回路に第1にセットされた値ら第2のレジスタにセットされた値を減算させ、続いて当該減算値から前記第3のレジスタにセットされた値を加算させ、その加算値を出力することを特徴とする加減算回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路に関する。
【背景技術】
【0002】
中央処理装置(CPU)等の制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する場合の回路構成は、制御装置の外部に加算回路及び減算回路を設けておき、必要に応じて加算回路及び減算回路を使って演算を行っている。図2は、このような従来の回路を示したブロック図である。
【0003】
図2の回路構成において、加算及び減算を連続して実行したい場合には、中央処理装置38から加算回路40の2つのレジスタ42、44に加算したい2つの値をセットし、加算回路40は値がセットされたことを認識すると、セットされた2つの値について加算演算を行い、その加算結果を中央処理装置38に転送する。次に、中央処理装置38は、この加算結果及びこの加算結果から減算したい値を減算回路50のレジスタ52、54に転送し、減算回路50は値がセットされたことを認識すると、これらの値について減算を実行するという手順で処理が行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、加算回路及び減算回路が別々に設けられている場合には、前述のように加算回路及び減算回路のそれぞれに独立して処理を実行させなければならないため、データを転送する手間が掛かると同時に、処理を実行させるための手順を人間の手で規定する場合の手間が掛かるという問題があった。
【0005】
そこで、上記のような場合に、手間が掛からずに加算及び減算あるいは減算及び加算の連続演算を実行できるようにする加減算回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本発明は、制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路であって、加算回路と、減算回路と、第1、第2、第3のレジスタと、コントロールレジスタとを備え、前記制御装置が前記コントロールレジスタに所定の指令を発したときに、前記コントロールは、前記加算回路に第1及び第2のレジスタにセットされた値を加算させ、続いて当該加算値から前記第3のレジスタにセットされた値を減算させ、その減算値を出力することを特徴とする。
【0007】
また、上記の目的を達成するための本発明は、制御装置の指令に基づいて加算及び減算を実行する加減算回路であって、加算回路と、減算回路と、第1、第2、第3のレジスタと、コントロールレジスタとを備え、前記制御装置が前記コントロールレジスタに所定の指令を発したときに、前記コントロールは、前記減算回路に第1にセットされた値ら第2のレジスタにセットされた値を減算させ、続いて当該減算値から前記第3のレジスタにセットされた値を加算させ、その加算値を出力することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の一形態に係る加減算回路のブロック図である。
図2】従来の加算回路及び減算回路を有する回路のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の実施の一形態に係る加減算回路を示したブロック図である。加減算回路10は、加算回路12、減算回路14、レジスタ16、18、20、そして、コントロールレジスタ22を含んでなる。また、加減算回路10には、制御装置としての中央処理装置8が接続されており、中央処理装置8の指令に基づいて加減算回路10は動作する。
【0010】
加減算回路を動作させて加算と減算を実行させるには、まずレジスタ16、18、20に加減算を行うための値をセットする。そして、中央処理装置8から加減算回路10のコントロールレジスタ22に加算及び減算を行う旨の指令を送る。すると、加減算回路はこの指令を解読し、まずレジスタ18及び20から数値を読み出し、これらの数値に対して加算を行う。続いて、レジスタ22から数値を読み出し、これを上記加算値から差し引く減算を実行し、得られた数値を演算結果として出力する。
【0011】
別の実施形態として、加減算回路10を、減算を先に実行してから加算を実行するよう構成することもできる。
【0012】
以上のように、加算及び減算を中央処理装置8からの一回の指令で連続して実行できる加減算回路10を設けることによって、加算回路及び減算回路を別々に設けた場合に比べ、加算回路から減算回路へデータを転送するという動作を省略できる。また、一回の指令で加算と減算を連続して実行させることができるため、プログラムを作成する際の人間の手間も軽減される。さらに、例えば中央処理装置8について、そのワード長を短い8ビットとしなければならないような状況においは、加減算回路10のワード長を中央処理装置8よりも長い32ビットとすれば、計算の効率がより向上するという利点がある。
【符号の説明】
【0013】
8 中央処理装置
10 加減算回路
12 加算回路
14 減算回路
16 レジスタ
18 レジスタ
20 レジスタ
22 コントロールレジスタ
図1
図2