(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-72690(P2015-72690A)
(43)【公開日】2015年4月16日
(54)【発明の名称】ギフト・メディアを提供するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20150320BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20150320BHJP
H04N 21/472 20110101ALI20150320BHJP
H04N 21/239 20110101ALI20150320BHJP
【FI】
G06F13/00 520A
G06Q30/06 110E
G06Q30/06 130
H04N21/472
H04N21/239
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-208456(P2014-208456)
(22)【出願日】2014年10月10日
(62)【分割の表示】特願2012-528099(P2012-528099)の分割
【原出願日】2010年9月3日
(31)【優先権主張番号】61/239,742
(32)【優先日】2009年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】506209916
【氏名又は名称】オープンティーヴィー,インク.
【氏名又は名称原語表記】OPENTV,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】チャイ,クルックス ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】フィッシュマン,アレックス
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA04
5B084AA12
5B084AA27
5B084AA30
5B084AB02
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB13
5B084AB21
5B084AB30
5B084AB31
5B084AB32
5B084AB39
5B084BA01
5B084BB01
5B084DB04
5B084DB08
5B084DC02
5C164SB29P
5C164SB61S
5C164UD46P
5C164UD61S
(57)【要約】 (修正有)
【課題】メディアをギフトとして提供する。
【解決手段】ヘッドエンド・システムによって、贈るために入手可能な複数のメディア・アイテムをユーザの受信システムに表示させ、メディア・アイテムの選択およびメディア配送タイプの指示を受け取り、選択されたメディア・アイテムの少なくとも1人の受取人を選択しうる、可能性のある受取人のリストを受信システムに提示し、少なくとも1人の受取人の選択を受け取り、選択に基づく購入トランザクションを処理し、指示されたメディア配送方法により、少なくとも1人の受取人へ配送する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア・アイテムをギフトとして提供する方法であって、
ヘッドエンド・システムによって、贈るために入手可能な複数のメディア・アイテムをユーザの受信システムに表示させ、
前記メディア・アイテムの選択およびメディア配送タイプの指示を、ユーザから前記ヘッドエンド・システムにおいて受け取り、
前記メディア・アイテムの前記選択の前記受け取りに応じて、前記ユーザが前記選択されたメディア・アイテムの少なくとも1人の受取人を選択しうる、可能性のある受取人のリストを前記受信システムに提示させ、
前記ヘッドエンド・システムによって、可能性のある受取人の前記リストから前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人の選択を受け取り、
前記ヘッドエンド・システムによって、前記メディア・アイテムの前記選択に基づく購入トランザクションを処理し、
前記指示されたメディア配送方法タイプに対応する配送方法を使用することにより、前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人への配送を、前記ヘッドエンド・システムのプロセッサによって起動する
ことを含む方法。
【請求項2】
1つまたは複数の入手可能なメディア・アイテムのカタログおよび前記1つまたは複数の入手可能なメディア・アイテム毎の対応する価格設定を含むユーザ・インタフェースを生成する命令を提供することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対応する価格設定が、前記メディア配送タイプに基づいた、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対応する価格設定が、前記メディア・アイテムを提供するソースプロバイダに基づいた、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1人の受取人に前記ギフトとして前記ユーザが提供したい前記メディア・アイテムを前記ユーザが使用している間に、前記命令を提供することが、ある入力により起動される、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記選択を受け取ることが、前記ユーザに前記選択を提供するために、ユーザ・インタフェースを提供するのに使用されるデータ・パスとは異なるリターン・データ・パスを介して発生する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記配送を起動することが、前記少なくとも1人の受取人のモバイル・デバイスに前記メディア・アイテムがダウンロードされるようにすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記配送を起動することが、前記少なくとも1人の受取人に送信されているメディア・ストリームに前記メディア・アイテムが注入されるようにすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記配送を起動することが、前記少なくとも1人の受取人のセットトップ・ボックスに前記メディア・アイテムが送信されるようにすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記配送を起動することが、前記メディア・アイテムが前記受取人のアカウントに関連付けられるようにすることであって、前記受取人が、前記メディア・アイテムに前記アカウントを介してアクセスすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記配送を起動することが、前記メディア配送タイプに基づいて前記少なくとも1人の受取人のデバイスに前記メディア・アイテムを提供するように、コンテンツ・ソースプロバイダまたはアプリケーション・ソースプロバイダの一方に命令を送信することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記配送を起動することが、インタラクティブ・アプリケーションを含む前記メディア・アイテムを提供するように、アプリケーション・ソースプロバイダに命令を送信することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記メディア・アイテムが、プレミアム・チャンネル、メディア分配サービスへの加入、またはメディア分配サービスへの加入のアップグレードのうちの1つまたは複数を含むサービスを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記メディア・アイテムが、ビデオ・オン・デマンドを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記メディア・アイテムの2人以上の受取人の選択についてバルク割引を行うことを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
メディア・アイテムをギフトとして提供するためのシステムであって、
マシンのプロセッサと、
インタラクティブ・メディア・コンポーネントの少なくとも1つの選択モジュールであって、前記メディア・アイテムの選択およびメディア配送タイプの指示をユーザから受け取り、かつ、前記メディア・アイテムの前記選択の前記受取に応じて提示される、可能性のある受取人のリストから前記メディア・アイテムの少なくとも1人の受取人の選択を受け取るように構成される、選択モジュールと、
前記メディア・アイテムの前記選択に基づく購入トランザクションを処理するように構成されたトランザクション・モジュールと、
前記指示されたメディア配送方法タイプに対応する配送方法を使用することにより、前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人への配送を、前記マシンの前記プロセッサを使用して起動するように構成された配送モジュールと
を備えるシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの選択モジュールが、1つまたは複数の入手可能なメディア・アイテムのカタログおよび前記1つまたは複数の入手可能なメディア・アイテム毎の対応する価格設定を含むユーザ・インタフェースを生成する命令を提供するように更に構成される、
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記対応する価格設定を、1つまたは複数の入手可能なメディア・アイテムのそれぞれに提供するように構成された価格設定モジュールを更に備え、
前記対応する価格設定が、メディア配送タイプ、前記メディア・アイテムを提供しているソースプロバイダのうちの1つまたは複数に基づく、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサと通信を行い、命令を格納した非一時的マシン可読記憶メディアであって、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記非一時的マシン可読記憶メディアがあるオペレーションを実行し、前記オペレーションが、
贈るために入手可能な複数のメディア・アイテムを表示させることと、
前記メディア・アイテムの選択およびメディア配送タイプの指示を、ユーザからインタラクティブ・メディア・コンポーネントにおいて受け取ることと、
前記メディア・アイテムの前記選択の受け取りに応じて、前記ユーザが前記選択されたメディア・アイテムの少なくとも1人の受取人を選択しうる、可能性のある受取人のリストを提示させることと、
可能性のある受取人の前記リストから前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人の選択を受け取ることと、
前記メディア・アイテムの前記選択に基づく購入トランザクションを処理することと、
前記指示されたメディア配送方法タイプに対応する配送方法を使用することにより、前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人への配送を起動することとを含む、
非一時的マシン可読記憶メディア。
【請求項20】
前記選択を受け取ることは、前記メディア・アイテムの前記選択、前記メディア配送タイプの前記指示、前記選択されたメディア・アイテムがギフトであることの指示、および単一のユーザ・インタフェースから前記メディア・アイテムに対する前記少なくとも1人の受取人の前記選択を受け取ることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記選択を受け取ることは、前記メディア・アイテムの前記選択、前記メディア配送タイプの前記指示、前記選択されたメディア・アイテムがギフトであることの指示、および前記ユーザに前記メディア・アイテムを同時に提示もする単一のユーザ・インタフェースから前記メディア・アイテムに対する前記少なくとも1人の受取人の前記選択を受け取ることを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項22】
各コンテンツソースもしくは各アプリケーションソース用の前記メディア・アイテムの価格と共に、前記メディア・アイテムを提供する前記コンテンツソースもしくは前記アプリケーションソースのリストを提供することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記メディア配送タイプは、デジタルダウンロード、有体メディア・アイテム、インスタントストリーミングもしくはブロードキャストのうちの1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記メディア配送タイプの前記指示は、前記メディア・アイテムの前記選択後に受け取られる、
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1人の受取人の前記選択の時に、可能性のある受取人の前記リストへと追加するための受取人を受け取ることを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、出願日2009年9月3日、名称「System and Method to Provide Gift Media」、米国仮特許出願第61/239,742号の優先権を主張し、同仮出願全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本願は、一般には電子通信の分野に関し、実施形態の一例では、メディアをギフトとして提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ビデオ・オン・デマンド(VOD)を加入者に提供するテレビジョン・プログラム分配システムが利用可能である。同様に、音楽や本のダウンロード等の他の形式のデジタル分配システムが存在する。従来から、分配システムの加入者またはユーザは、自分たちでメディア(例えば、VOD、音楽、本)を選択、購入している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
様々な添付の図面は、単に実施形態の例を示しているものであり、その範囲を限定しているものとして考えることはできない。
【
図1】インタラクティブ・メディア環境の一例のネットワーク・アーキテクチャの実施形態の一例を示すブロック図である。
【
図2】購入エンジンの実施形態の一例を示すブロック図である。
【
図3】ギフト・メディア・アイテムを提供する方法の一例の流れ図である。
【
図4】ギフト・メディア・アイテムを提供するのに使用されるユーザ・インタフェースの一例を示す図である。
【
図5】コンピューティング・システムの形式例をとったマシンの簡略ブロック図であって、このシステムにおいて、本明細書で議論する方法論体系の1つまたは複数のいずれかをそのマシンに行わせる命令の組を実行することができる、図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の説明は、本発明の例示的実施形態を具体化する、システム、方法、技法、命令シーケンス、コンピューティング・マシン・プログラム・プロダクトを含む。以下の説明では、発明主題の様々な実施形態の理解のために、多数の具体的詳細が説明目的で言及されている。ただし、これら具体的詳細なしで発明主題の実施形態を実施することができることが、当業者には明らかであろう。全体として、周知の命令インスタンス、プロトコル、構造、技法は、詳細に図示していない。
【0006】
以下で議論する実施形態の様々な例はデジタル映像分配システムに焦点を当てているが、これらの実施形態は、単に開示内容の明瞭化のためのものである。したがって、様々なシステム・アーキテクチャを含めた任意の種類のデジタルまたは有形メディア分配システムで、本明細書で説明するシステムおよび方法の様々な実施形態を用いることができ、こうしたシステムを、実施形態の例の範囲に含まれるものとみなすことができる。様々な実施形態の例をそれぞれ以下で議論する。
【0007】
本明細書に記載する実施形態の例では、メディア・アイテムをギフトとして提供するシステムおよび方法が提供される。一実施形態では、メディア・アイテムは、他者の少なくとも1つの遠隔ユニットまたはデバイス(例、セットトップ・ボックス、パーソナル・コンピュータ、スマートフォン等のモバイル・デバイス等)に、たとえば、有形メディア表示環境内のテレビジョン・チャンネルまたはサブ・チャンネルを介して提供されるビデオ・オン・デマンド(VOD)を含む。代替実施形態では、メディア・アイテムは、音声メディア・アイテムまたは他のデジタル・メディア・アイテムを含むことがある。さらに、たとえば、本発明のシステムの実施形態を用いて実行される購入に基づいたDVDやブルーレイ・ディスク等の有形メディア中にメディア・アイテムを提供することができる。さらに、メディア・アイテムは、プレミアム・チャンネル(例、有料チャンネル)、(たとえば、1つまたは複数のプレミアム・チャンネルの)メディア分配サービスの加入プラン、グレードを上げた加入プラン等のサービスを含むことがある。更なる実施形態では、メディア・アイテムは、ウィジェットまたはインタラクティブ・アプリケーション(例、スマートフォン用アプリケーション)とすることができる。
【0008】
図1は、本発明を用いることのできる例としてのインタラクティブ・メディア環境100のネットワーク・アーキテクチャを示す。インタラクティブ・メディア環境100は、分配ネットワークまたはシステム104(例、インターネット、モバイル通信ネットワーク、衛星ネットワーク、ケーブル・ネットワーク、または、デジタル・データの通信もしくはブロードキャストの可能な他の任意のネットワーク)およびモジュレータ・ボックス106を介してレシーバ・システム108にデータ(例、メディア・コンテンツ・データおよびインタラクティブ・アプリケーション・データ)を通信するソース・システム102を含む。実施形態の一例では、インタラクティブ・メディア環境100は、ネットワーク112を介してモジュレータ・ボックス106に、記憶したデータを通信する記憶ユニット110(例、パーソナル・コンピュータ)を任意選択で含み、モジュレータ・ボックス106が、この記憶されたデータ、メディア・コンテンツ・データ、インタラクティブ・アプリケーション・データをレシーバ・システム108に通信する。モジュレータ・ボックス106、記憶ユニット110、レシーバ・システム108は、ユーザの自宅に配置することができる。したがって、一実施形態では、モジュレータ・ボックス106は、遠隔のソース・システム102から受け取るメディア・コンテンツ・データおよびインタラクティブ・アプリケーション・データを、ユーザの自宅内の記憶ユニット110により提供されるローカルに記憶されたデータに組み合わせることができる。
【0009】
まずソース・システム102に目を向けると、例示的ヘッドエンド・システム114が、たとえばブロードキャスト送信対象としてデータを通信するように動作するインタラクティブ・メディア・コンポーネントである。このために、図示のヘッドエンド・システム114は、1つまたは複数のブロードキャスト・サーバ116、および任意選択で1つまたは複数のアプリケーション・サーバ118を含んでいる。これらブロードキャスト・サーバ116はそれぞれ、様々なソースからの様々な種類のデータを受信、符号化、パケット化、多重化、変調、ブロードキャストするように動作することができる。本明細書ではこの実施形態例をヘッドエンド・システム114からブロードキャスト対象としてデータを送信しているように記載しているが、関連データが、ソース・システム102から分配システム104およびモジュレータ・ボックス106を介してレシーバ・システム108に送られるユニキャストまたはマルチキャスト対象である可能性もあることが理解されるであろう。様々な実施形態においても、ソース・システム102からネットワーク接続を介してレシーバ・システム108にデータを送信することができる。さらに、他の実施形態の例では、インターネット、携帯電話ネットワーク、またはデジタル・データを通信可能な他の任意のネットワークを介した通信を容易にするように、ソース・システム102を改変することができる。
【0010】
実施形態の一例では、各アプリケーション・サーバ118が、インタラクティブ・データ・モジュールをコンパイルして、ブロードキャスト・サーバ116に提供する。インタラクティブ・データ・モジュールには、たとえば、インタラクティブ・テレビジョン・アプリケーションで利用されるデータも含まれることがある。アプリケーション・サーバ118は、たとえばインタラクティブ・テレビジョン・アプリケーションおよび関連データを、様々なソースから受け取る音声信号および映像信号と多重化することを可能にする多重化機能を有することもある。また、アプリケーション・サーバ118は、複数のインタラクティブ・テレビジョン・アプリケーションを1つまたは複数のブロードキャスト・サーバ116に、レシーバ・システム108への分配向けに供給(例、ストリーム化)することが可能なことがある。このために、各アプリケーション・サーバ118は、いわゆる「カルーゼル」を実行することができ、これにより、コード・モジュールおよびデータ・モジュールが、ブロードキャスト・サーバ116に周期的かつ反復的に提供されて、ヘッドエンド・システム114からの送信に包含される。他の実施形態では、コードを永久的にセットトップ・ボックス(STB)120内に保持すること(たとえば、STB120の不揮発性メモリ内にコードを格納する)、STB120に押し込むことまたはダウンロードすること、他のやり方でSTB120に提供することができる。
【0011】
一実施形態では、アプリケーション・サーバ118のうちの1つまたは複数が、ユーザが他者にメディアを購入することを可能にする購入エンジンを提供する。この購入エンジンについては、
図2に関連して後により詳細に例として議論する。
【0012】
また、ヘッドエンド・システム114は、例として、1つまたは複数のバックエンド・サーバ122を含めて図示されているが、これらバックエンド・サーバ122は、アプリケーション・サーバ118および入力/出力デバイス124(例、モデム・プール)に結合されている。具体的には、I/Oデバイス124は、ネットワーク126(例、インターネット)を介してレシーバ・システム108からデータを受け取り、このデータをバックエンド・サーバ122に提供するように結合されている。次いで、バックエンド・サーバ122は、レシーバ・システム118から受け取ったデータをアプリケーション・サーバ118およびブロードキャスト・サーバ116に提供することができる。あるいは、レシーバ・システム108から受け取ったデータを、アプリケーション・サーバ118に直接提供することもできる。
【0013】
したがって、ネットワーク126およびI/Oチャネル126は、レシーバ・システム108がソース・システム102とのインタラクティブ性を有するリターン・チャネル(return channel)として動作することができる。このリターン・チャネルを介してヘッドエンド・システム114に提供されるデータには、たとえば、レシーバ・システム108で実行されるインタラクティブ・メディア・アプリケーションへのユーザ入力、またはレシーバ・システム108により生成されソース・システム102に通信されるデータが含まれることがある。このデータは、更には後で議論するように、ギフト・メディア・アイテムの購入についての情報を含むことがある。リターン・チャネルは、プログラム、対象広告/コマーシャル、ソース・システム102からのアプリケーションをレシーバ・システム108に提供することのできるチャネルを提供することもできる。
【0014】
ソース・システム102内では、ヘッドエンド・システム114は、任意選択でデータ(例、コンテンツ、コード、アプリケーション・データ)を外部ソースと交換するようにも図示されている。たとえば、ヘッドエンド・システム114は、ネットワーク132(例、インターネット)を介して、1つまたは複数のコンテンツ・ソース128および1つまたは複数のアプリケーション・ソース130に結合することができる。たとえば、コンテンツ・ソース128は、娯楽コンテンツ(例、映画、歌)のプロバイダ、リアルタイム動的データ(例、気候情報)のプロバイダ、有形商品のディストリビュータ、サービス・プロバイダ(例、ケーブルまたは衛星サービス・プロバイダ)等であってもよい。アプリケーション・ソース130は、任意のインタラクティブ・メディア・アプリケーションのプロバイダとすることができる。たとえば、1つまたは複数のアプリケーション・サーバ130が、TVメディア・プレイヤー・アプリケーション、電子番組ガイド・アプリケーション、ナビゲーション・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、通信アプリケーション、情報アプリケーション、ウィジェットまたはインタラクティブ・アプリケーション(例、スマートフォン・アプリケーション)等を提供することができる。こうしたアプリケーションは、様々なクライアント・デバイス(例、携帯電話、パーソナル・コンピュータ、STB、スマートフォン等)上で実行されるように構成することができる。いくつかの実施形態では、各コンテンツ・ソース128と各アプリケーション・ソース130とを、同一のエンティティーまたは複数のエンティティー中で組み合わせることができる。
【0015】
したがって、一実施形態では、ヘッドエンド・システム114がソースを問わないシステムを備えることができ、このシステムが、様々なカンパニー(すなわち、コンテンツ・ソース128およびアプリケーション・ソース130)にリンクして、様々な形式のメディア・アイテムを受取人に供給する。つまり、(たとえば、ヘッドエンド・システム114の)このソースを問わないサーバが、ある種類のコンテンツ・ソース128から、異なるコンテンツ・サーバ128に関連する受取人にメディア・アイテムを提供することができる。たとえば、受取人は、ある特定のケーブル・テレビジョン・ディストリビュータに加入している場合があるが、異なるテレビジョン・ディストリビュータまたは有形商品のディストリビュータからギフト・メディア・アイテムを受け取ることができる。ギフト・メディア・アイテムの購入者が、その受取人とは異なるコンテンツ・ソース128(例、異なるケーブル・テレビジョン・ディストリビュータ)またはシステムに関連してもよいことに更に留意されたい。一代替実施形態では、コンテンツを、(たとえば、ネットワーク132を介して)外部コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130から直接送信することもできる。
【0016】
次に例示的分配システム104に目を向けると、一実施形態では、分配システム104は、ソース・システム102からレシーバ・システム108へのデータのブロードキャスト分配をサポートすることができる。図示のように、分配ネットワークまたはシステム104は、衛星ネットワーク、ケーブル・ネットワーク、地上ネットワーク、もしくはDSL(デジタル加入者回線)ネットワーク、または他の任意のデータ通信ネットワークもしくはこうしたネットワークの組合せを含むことがある。
【0017】
実施形態の一例では、レシーバ・システム108が、分配システム104、モジュラ・ボックス106、入力/出力デバイス133(例、モデム)を介してヘッドエンド・システム114とのリターン・チャネル通信用のデータ(例、1次および2次コンテンツ・ストリーム)を受け取るセットトップ・ボックス(STB)120を含むように図示されている。レシーバ・システム108は、ユーザ入力デバイス134(例、キーボード、リモート・コントロール、マウス)や、セットトップ・ボックス120に結合され、セットトップ・ボックス120で受信されたコンテンツを表示するための表示デバイス136等の他の任意選択の外部システムを含むようにも図示されている。例示的実施形態では、表示デバイス136は、テレビジョン・セット、コンピュータのディスプレイ、またはスマートフォンのディスプレイであることがある。様々な実施形態で、レシーバ・システム108、またはレシーバ・システム108内のコンポーネントを、メディアにアクセスするのに使用するクライアント・デバイスと称することがある。
【0018】
実施形態の一例では、モジュレータ・ボックス106は、記憶ユニット110から記憶情報を、ソース・システム102からブロードキャスト送信対象を受け取る。モジュレータ・ボックス106は、記憶データをブロードキャスト送信対象内に多重化して、受信システム108に通信される第2の送信対象を生成する。ただし、記憶ユニットの機能が任意選択のものであることが理解されるであろう。記憶ユニット110は、データを記憶することができ、要求次第で、この記憶データをモジュレータ・ボックス106にネットワーク112(例、イーサーネット)を介して通信することができる。記憶ユニット110は、セットトップ・ボックス120からユーザにより入力され、リンク138を介して記憶ユニット110に通信されるコマンドに応答して、記憶データを通信することができる。
【0019】
モジュレータ・ボックス106、セットトップ・ボックス120、記憶ユニット110のモジュールまたはアプリケーション等のうちの1つまたは複数を組み合わせることまたは一体化することができることが当業者には理解されるであろう。総じて、実施形態の例の機能に直接関係しないコンポーネント、プロトコル、構造、技法については、図示または議論を詳細には行っていない。本明細書中の説明は、単に、実施形態の様々な例を提供して、本明細書内で使用されるシステムおよび方法を読者が理解する助けとなるものである。セットトップ・ボックス120を含んだ受信システム108を有するインタラクティブ・メディア環境100を図示しているが、受信システム108が、モバイル・デバイス、パーソナル・コンピュータ、または、メディアを提供することが可能で、メディアを受け取るためにネットワークに結合された他の任意の種類のクライアント・デバイスを備えることがあることを理解されたい。
【0020】
次に
図2を参照すると、ソース・システム102の購入エンジン200が図示されている。実施形態の例では、購入エンジン200は、アプリケーション・サーバ118のうちの1つまたは複数の中で実現される。購入エンジン200は、ユーザがメディア・アイテム(例、ビデオ・オン・デマンド、音声アイテム、インタラクティブ・アプリケーション)を1人または複数の人に購入することを可能にする。これらの人は、ユーザの家族または友人を含む。実施形態の一例では、購入エンジン200は、メディア選択モジュール202、受取人選択モジュール204、価格設定モジュール206、トランザクション・モジュール208、通知モジュール210、配送モジュール212を備える。代替実施形態は、ギフト・メディア・システムの実施形態の例に直接関係しない更なるコンポーネントまたはモジュールを備えることがあり、したがって、図示または議論を行っていない。更に、購入エンジン200のそれぞれのコンポーネントを、他の場所に配置することまたは組み合わせることができる。
【0021】
メディア選択モジュール202は、ユーザがメディア・アイテム(例、映像または音声アイテム)を選択するためのメカニズムに命令を与える。実施形態の例では、メディア選択モジュール202が、ユーザに関連するクライアント・デバイスでユーザ・インタフェースを生成するように命令を与える。一実施形態では、クライアント・デバイスがセットトップ・ボックス120を備える。この実施形態では、セットトップ・ボックス120のアプリケーションまたはミドルウェアが、命令を受け取り、ユーザ・インタフェースを生成することができる。代替実施形態では、クライアント・デバイスが、携帯電話、コンピューティング・デバイス、または、購入トランザクションを処理することの可能な他の任意のデバイスである場合がある。これらの実施形態では、こうした命令により、ユーザ・インタフェースをクライアント・デバイスに描画することができる。こうして、ユーザは、入手可能なメディアのカタログを閲覧して、メディア・アイテムの1つを選択することができる。一代替例では、ユーザが、メディア・アイテム(例、映画)を閲覧するかまたは使用して、他者にそれを購入するのを決定することができる。ユーザは、メディア・アイテムを選択することにより購入トランザクションを起動することができる。
【0022】
受取人選択モジュール204は、ユーザがメディア・アイテムを購入する他者の選択を(たとえば、他のクライアント・デバイスを介して)管理する。一実施形態では、受取人選択モジュール204は、ユーザに関連するそれぞれの個人の前もって生成したリストをクライアント・デバイスに提供する。一例では、このリストはバディ(buddy)・リストを含んでもよい。バディ・リストは、たとえば、ユーザの友人および家族の予め決めておいたリストを含んでもよい。一実施形態では、バディ・リストは、ユーザのクライアント・デバイスでローカルに格納される。代替実施形態では、バディ・リストは、(たとえば、ユーザ・アカウント情報を格納しているデータベース上の)ソース・システム102で格納され、ユーザのアカウントに関連付けられる。たとえば、アカウント情報へのユーザ・アクセスを可能にし、ユーザが受信システム108に関連するメニューにアクセスすることを可能にするユーザ・インタフェースが提供される場合、または、ユーザが(たとえば、メディア・アイテムを見ながら)購入トランザクションを起動する場合、バディ・リストをクライアント・デバイスに提供することができる。ユーザ・インタフェースの一例を
図4に示す。
【0023】
他の実施形態では、受取人選択モジュール204により、購入トランザクション時にユーザが個人を選択することが可能になる。たとえば、ユーザは、自身のバディ・リストにまだ載っていない個人を調べ、追加することができる。他の例では、メディア・アイテムを購入する個人についてのアイデンティフィケーション情報(例、電子メール・アドレス、名前および送り先住所、電話番号またはモバイル・デバイスの他の識別要素)をユーザがマニュアルで入力することのできるフィールドをユーザ・インタフェース上に作る命令を出すことができる。
【0024】
価格設定モジュール206は、選択されたメディア・アイテムに基づいて価格を決定する。メディア・アイテムには、コンテンツ・ソース128(またはアプリケーション・ソース130)、配送方法(例、デジタル・ダウンロード、有形メディア)、受取人に基づいて異なる価格が付けられる。たとえば、受取人がそのメディア・アイテムを提供しているコンテンツ・ソース128と同一のソースに加入している場合、受取人が加入者でない場合よりも低くそのメディア・アイテムに価格設定することができる。
【0025】
一実施形態では、価格設定モジュール20は、選択されたメディア・アイテムを価格とともに提供する、複数のコンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130のリストを、各コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130から提供することができる。このリストは、異なるメディア配送タイプ(例、受取人に発送される有形メディア・アイテムに対するデジタル・ダウンロード)毎に異なる価格設定を提供することもある。これにより、たとえば、ユーザは1番低く価格が設定されたメディア・アイテムを求めて買い物を行うことができる。
【0026】
一代替実施形態では、メディア・アイテムを購入しているユーザに関連する、コンテンツ・ソース128、アプリケーション・ソース130またはヘッドエンド・システム114に関連するソース(例、ユーザが加入するケーブルまたは衛星プロバイダ)からのみ価格設定が提供される。選択されたメディア・アイテムがこの1つのソースから入手可能でない場合、代わりのコンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130からの価格設定が提供される。
【0027】
さらに、割引または販売促進を適用することができる。たとえば、ユーザが2人以上のためにメディア・アイテムを購入した場合、割引(例、大量購入割引)を行うことができる。さらに、または、もう1つの選択肢として、ユーザが同じ人に複数のメディア・アイテムを購入する場合に割引を行うこともできる。他の例では、以前ユーザが購入したことのあるメディア・アイテムに割引を行うこともできる(たとえばこれにより、ユーザが他の人にそのメディア・アイテムを勧めるようになる)。一実施形態では、価格設定モジュール206からの命令に基づいて、販売促進用アイテムを提供することができる。たとえば、販売促進用アイテムを、分配ネットワーク104を介して(たとえば、カルーゼルを介して)ブロードキャスト対象または送信対象内に挿入することができる。販売促進用アイテムには、今後の購入についての割引または販売促進についての情報が含まれることがある。
【0028】
トランザクション・モジュール208は、メディア・アイテムの選択および受取人に基づいて購入トランザクションを処理する。実施形態の例では、ユーザが、購入トランザクションに対するプロセス支払いを認可する。一実施形態では、購入エンジン200が既にユーザの身元を分かっている場合(たとえば、ユーザが購入エンジンに自身のクライアント・デバイスを介してアクセスすることから、または、ユーザがヘッドエンド・システム114を用いてログインするとき)、トランザクション・モジュール208は、ファイル上のユーザの支払い情報(例、クレジットカード、口座番号)にアクセスすることができる。したがって、トランザクション・モジュール208は、購入トランザクションの完了の認証および認可を行うことができる。一実施形態では、ユーザは、購入トランザクションを完了させるために自身の身元を証明する。
【0029】
通知モジュール210は、購入トランザクションの関係者に通知を行う。したがって、各受取人は、ギフト・メディア・アイテムの通知を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、受取人通知により、ギフト・メディア・アイテムへのアクセスについての情報が提供されることがある。一実施形態では、受取人に選択されるとメディア・アイテムに(たとえば、ストリーミングまたはダウロードのために)アクセスするURLが提供されることがある。他の実施形態では、通知モジュール210は、(たとえば、何らかの認可コードを伴う)メタデータを受取人に送る。次いで、受取人は、メタデータを使用することによりメディア・アイテムをダウンロードすることができる。他の実施形態では、ユーザは、コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130と対話するように命令を受けることも、コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130にリダイレクトされることもある。次いで、ユーザは、コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース130に詳細を提供して、コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソース120がメディア・アイテムまたはメディア・アイテムへのリンクを受取人に送信することを可能にすることができる。
【0030】
同様に、ユーザは、購入トランザクションが完了したという確認通知を受け取ることができる。さらに、同じ通知またはそれ以後の通知で、ギフト・メディア・アイテムが、発送されたこと、送信されたこと、受け取られたこと、または受取人により読み出されたことを示すことができる。ユーザへのこうした通知は、ユーザのクライアント・デバイスに提供することができる。たとえば、クライアント・デバイスがセットトップ・ボックスの場合、通知をこのセットトップ・ボックスに送り、ユーザがそれにアクセスするまでローカルに格納することができる。あるいは、こうした通知は、SMSまたは電子メールを介して送達させることもできる。
【0031】
配送モジュール212は、メディア・アイテムの受取人への配送を起動する。一実施形態では、配送モジュール212は、メディア・アイテムを受取人のデバイスに送信させる(たとえば、受取人のセットトップ・ボックスに格納させる、受取人のモバイル・デバイスにダウンロードさせる)ことができる。たとえば、メディア・アイテムは、受取人に送信されているメディア・ストリームに注入することができる。他の実施形態では、配送モジュール212は、メディア・アイテムを受取人のアカウントに関連させることができ、これにより、受取人が、自身のアカウントに関連するユーザ・インタフェースを介してメディア・アイテムにアクセス(例、ストリーミングまたはダウンロード)することができる。さらに、配送モジュール212は、受取人の物理的位置へのメディア・アイテムの発送を起動することができる。実施形態の例では、配送モジュール212は、ヘッドエンド・システム114にメディア・アイテムの配送を行わせることができる(たとえば、ヘッドエンド・システム114のコンポーネントに命令を与えることによる)。あるいは、配送モジュールは、(たとえば、命令を与えることにより)コンテンツ・ソース128またはアプリケーション・ソースにメディア・アイテムの配送を行わせることもできる。ユーザ・インタフェースの一例を
図4に示す。
【0032】
図3は、ギフト・メディア・アイテムを提供する例示的方法300の流れ図である。方法300は、ソース・システム102の1つまたは複数のアプリケーション・サーバ118により実行されることがある。オペレーション302では、ユーザにメニューが提供される。実施形態の例では、ユーザが、そのメニューを閲覧したいということを表すアクションを起こす。たとえば、ユーザは、自身のクライアント・デバイス(例、(たとえば、リモート・コントロールを使用する)セットトップ・ボックス120、コンピューティング・デバイス、携帯電話等)上のメニュー・インジケータをクリックすることができる。選択されると、ユーザがメディア・アイテムを選択すること、メディア・アイテムをダウンロードすること、メディア・アイテムを評価すること、または他のアクションを起こすことを可能にするメニューを含むユーザ・インタフェースがユーザに提供される。ユーザ・インタフェースの一例について、
図4に関連してより詳細に議論する。
【0033】
方法300を続けると、メディア選択(media selection)がオペレーション304で受け取られる。たとえば、ユーザは、入手可能なメディア・アイテムのカタログからメディア・アイテムを選択することができる。この入手可能なメディア・アイテムのカタログは、クライアント・デバイスにローカルに格納すること(たとえば、このカタログは定期的に更新される)、または(たとえば、ソース・システム102に関連する)離れたデータ・ストアから供給することができる。さらに、メディア選択は、購入が行われている配送方法タイプ(例、デジタル・ブロードキャスト・メディア、ダウンロード可能、有形メディア)を示すこともできる。ユーザが選択を行う後、選択情報がクライアント・デバイスから送られ、メディア選択モジュール202がこれを受け取る。一実施形態では、選択情報は、リターン・チャネル(例、ネットワーク126)を介して送られることがある。
【0034】
ユーザは、選択したメディア・アイテムがギフトであることを示すこともできる。ギフト指示がオペレーション306で受け取られる。オペレーション304および306が同時に発生しても(たとえば、単一のオペレーションに組み合わせる)、オペレーション304の前にオペレーション306が発生してもよいことに留意されたい。
【0035】
オペレーション308では、1または複数の受取人の選択(selection)が受け取られる。一実施形態では、受取人は、ユーザに関連するリストから選択することができる。このリストは、ユーザの作る、友人および家族のリスト(例、バディ・リスト)でもよい。バディ・リストは、ユーザのクライアント・デバイスにローカルに格納することも、ソース・システム102に格納し、ユーザのアカウントに関連付けることもできる。他の実施形態では、受取人のアイデンティフィケーションが、ユーザによりマニュアルで入力されることがある。たとえば、ユーザは、電子メール・アドレス、ネットワーク・ハンドル、名前および住所、電話番号、または受取人に関連する他の任意の識別要素を入力することができる。更なる実施形態では、ユーザは、1または複数の受取人を検索して見つけること(たとえば、ユーザの身元を見つけるために、名前を入力する)こと、または自身のバディ・リストに新たなバディを追加することができる。オペレーション304、306、308を単一のオペレーションに組み合わせてもよいことに留意されたい。
【0036】
購入トランザクションが、オペレーション310で処理される。いくつかの実施形態では、購入トランザクションは、メディア・アイテム選択および受取人選択(recipient selection)が受け取られると、自動的に起動される。この処理中、ユーザは、認可指示を提供することができる(たとえば、購入に対する支払いにユーザが同意することを示すボタンの選択)。ユーザは、自身の身元を証明するために、証明指示(例、ログイン・パスワード)を提供することもできる。
【0037】
購入トランザクションが完了すると、1つまたは複数の通知が、オペレーション312で提供される。通知をユーザに提供して、ギフト・メディア・アイテムの購入トランザクションおよび配送の完了を確認することができる。ユーザへの通知は、ユーザのクライアント・デバイスに提供することができる。たとえば、クライアント・デバイスがセットトップ・ボックスの場合、通知をこのセットトップ・ボックスに送り、ユーザがこの通知にアクセスするまでローカルに格納することができる。あるいは、クライアント・デバイスがモバイル・デバイスまたはパーソナル・コンピュータである場合、SMSまたは電子メールを介して通知を送達させることができる。この通知は、ユーザに関連する(ギフト購入トランザクションを処理するのに使用されていない)他のデバイスに送ることもできる。
【0038】
ギフトの各受取人に通知を送って、各受取人にギフトについて知らせることもできる。受取人通知を、電子メール通信、SMSメッセージ、または(たとえば、セットトップ・ボックスの実施形態の場合)受取人のアカウントに関連するメッセージとして提供することができる。この通知は、受取人に関連する任意のデバイスまたはアドレス(例、セットトップ・ボックス、パーソナル・コンピュータ、携帯電話)に送ることができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、受取人通知により、ギフト・メディア・アイテムへのアクセスについての情報が提供されることがある。電子メールの実施形態では、受取人に選択されるとメディア・アイテムにアクセスする(たとえば、ストリーミングまたはダウンロードが行われる)URLを提供することも、メディア・アイテム自体を提供することもできる。あるいは、その通知により、受取人のアカウントを通じてメディア・アイテムにアクセス可能であることを受取人に知らせることもできる。さらに、この通知で、有形メディア・アイテムの発送についての追跡情報を提供することもできる。
【0040】
メディア・アイテムは、受取人に配送される。一実施形態では、メディア・アイテムが、受取人のデバイスに自動的に格納されることがある(たとえば、受取人のセットトップ・ボックスに格納されるか、または、受取人のモバイル・デバイスにダウンロードされる)。他の実施形態では、メディア・アイテムを受取人のアカウントに関連させることができ、これにより、受取人が、自身のアカウントに関連するユーザ・インタフェースを介してメディア・アイテムにアクセス(ストリーミングまたはダウンロード)することができる。他の実施形態では、メディア・アイテムの有形バージョンを受取人に発送することができる。
【0041】
図4は、ギフト・メディアを提供するのに、または、ユーザもしくは受取人のアカウントに関連するメニューにアクセスするのに使用される例示的ユーザ・インタフェース400である。このように、ユーザは、ギフト・メディアの購入を処理し、通知にアクセスするのに、ユーザ・インタフェース400を使用することができる。さらに、受取人が、通知およびメディア・アイテムにアクセスするのに、ユーザ・インタフェース400を利用することもできる。一実施形態では、例示的ユーザ・インタフェース400は、ディスプレイ(例、ディスプレイ・デバイス136)を有し、ユーザ入力デバイス(例、マウス、キーボード、タッチ・スクリーン、他の任意のユーザ入力構成等のユーザ入力デバイス134)に結合されたクライアント・デバイス上でユーザに対して表示される。実施形態の一例では、ユーザがメニューにアクセスすると、ユーザ・インタフェース400が提供される。
【0042】
例として、図示のメニューは、ユーザがメディア・アイテムを選択するためにスクロールを行うことができるメディア・カタログ402を含んでいる。この例では、ユーザは、ユーザ入力デバイスを使用することにより、PG指定にレイティングされた3.99ドルの映像(Video)2を選択することができる。また、ユーザは、ギフト・インジケータ404を選択することにより、この購入トランザクションがギフトであることを示す。さらに、ユーザは、自身に関連する個人のリスト406から1または複数の受取人を示すこともできる。一実施形態では、購入エンジン200が、追加の受取人をユーザが割引で選択することを提案することがある。次いで、購入トランザクションを処理することができる。実施形態の一例では、単一のユーザ・インタフェースが、入手可能なメディア・アイテムの指示、メディア・アイテムを贈るためのユーザによる選択を容易にするための表示エリア、贈られるメディア・アイテムを受け取る1または複数の受取人名をユーザに提供することができる。
【0043】
一代替例では、ユーザが、メディア閲覧セクション408内のメディアを閲覧すること、またはこれと対話することができる。ユーザは、友人または家族へのメディアのコピーの購入を決定する。こうして、ユーザは、(たとえば、リモート・コントロール・デバイスまたはデバイス上の指定のキーを介して)購入トランザクションを開始する指示を提供する。次いで、この指示により、メディア・カタログ402、個人リスト406、または、メディア閲覧セクション408に隣接するかもしくは部分的に重なった、個人識別要素を入力するためのフィールドの表示を起動させることができる。この例では、メディア・カタログ402は、様々なバージョンのメディア(例、ノーカット・バージョン、ワイドスクリーン・バージョン)、様々なメディア配送タイプ(例、ダウンロード可能、有形、受取人デバイスへの即時データ・ストリーミング)、(たとえば、色々なコンテンツ・ソース128からの)様々な価格設定の選択肢のうちの1つまたは複数を含むことがある。
【0044】
一実施形態では、メディア・カタログ402は、サービスを購入するという選択肢、または受取人のサービスをアップグレードするという選択肢をユーザに提供することができる。たとえば、ユーザは、プレミアム・チャンネルの1ヶ月間の加入権を購入することも、アップグレードした複数プレミアム・チャンネル・パッケージを受取人に購入することもできる。
【0045】
モジュール、コンポーネント、論理回路
さらに、本明細書で説明する特定の実施形態は、論理回路、または、いくつかのモジュール、エンジン、コンポーネント、もしくはメカニズムとして実現することができる。モジュール、エンジン、論理回路、コンポーネント、またはメカニズム(総称して「モジュール」と呼ぶ)は、特定の動作を実行することが可能で、特定の様式で構成またはアレンジされた有形ユニットである場合がある。特定の実施形態の例では、1つもしくは複数のコンピュータ・システム(例、スタンドアロン、クライアント、またはサーバ・コンピュータ・システム)またはコンピュータ・システムの1つもしくは複数のコンポーネント(例、プロセッサまたはプロセッサ群)を、本明細書で説明する特定のオペレーションを実行するように動作するモジュールとして、ソフトウェア(例、アプリケーションまたはアプリケーション部分)またはファームウェア(当業者には周知のように、本明細書のソフトウェアとファームウェアとは、概ね互いに置換え可能に使用することができることを留意されたい)で構成することができる。
【0046】
様々な実施形態で、モジュールを機械的にまたは電子工学的に実装することができる。たとえば、モジュールは、特定のオペレーションを実行するように(たとえば、特殊目的プロセッサ、ASIC(特定用途向け集積回路)、またはアレイ内に)恒久的に構成された専用の回路または論理回路を備えることがある。モジュールは、特定のオペレーションを実行するように、ソフトウェアまたはファームウェアにより一時的に構成される(たとえば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブル・プロセッサ内の)プログラマブル論理回路またはプログラマブル回路を備えることもある。モジュールの機械的な実装を、恒久的に構成された専用の回路内に行うか、一時的に構成された回路内に行う(たとえば、ソフトウェアで構成する)かは、たとえば、コスト、時間、エネルギーの使用、パッケージ・サイズを考慮して決定することできることが理解されるであろう。
【0047】
したがって、特定の様式で動作するように、または、本明細書に記載する特定の動作を実行するように物理的に作られたエンティティー、恒久的に構成された(たとえば、ハードウェア的に組み込まれた)エンティティー、または一時的に構成された(たとえば、プログラムされた)エンティティーであるかどうかに関係なく、用語「モジュール」は、有形のエンティティーを包含するものと理解されるべきである。モジュールまたはコンポーネントが一時的に構成される(たとえば、プログラムされる)実施形態を考えると、これらモジュールまたはコンポーネントのそれぞれを、任意の1つの時刻例において構成またはインスタンス化する必要はない。たとえば、これらモジュールまたはコンポーネントが、ソフトウェアを使用することにより構成された汎用プロセッサを備える場合、この汎用プロセッサを、互いに異なる複数の時刻に、互いに異なる複数のモジュールとして構成することができる。したがって、ソフトウェアは、ある時刻例で特定のモジュールを構成し、異なる時刻例で異なるモジュールを構成するようにプロセッサを構成することができる。
【0048】
モジュールは、他のモジュールに情報を提供すること、それらから情報を受け取ることが可能である。したがって、ここで説明するモジュールは、通信可能に結合されるものとみなすことができる。こうしたモジュールの複数が同時に存在する場合、これらモジュールを接続する通信を、(たとえば、適切な回路およびバスを介した)信号伝送で実現することができる。複数のモジュールが異なる時刻に構成またはインスタンス化される実施形態では、たとえば、これら複数のモジュールがアクセスできるメモリ構造中の情報の格納および読出しを通して、こうしたモジュール間の通信を実現することができる。たとえば、1つのモジュールが、オペレーションを実行し、このモジュールが通信可能に結合したメモリ・デバイスにそのオペレーションの出力を格納することができる。次いで、更なるモジュールが、後の時刻に、メモリ・デバイスにアクセスして、格納された出力を読み取り、処理することができる。モジュールは、入力または出力デバイスとの通信を開始することもでき、リソース(例、情報の集合)に作用することが可能である。
【0049】
例示的マシン・アーキテクチャおよびマシン可読メディア
図5を参照すると、実施形態の1例が、コンピュータ・システム500の例示的形式内のマシンに拡大するが、このコンピュータ・システム500内では、本明細書で議論する方法論体系の1つまたは複数のいずれかをそのマシンに行わせる命令を実行することができる。実施形態の代替例では、このマシンは、スタンドアロン・デバイスとして動作し、または、他のマシンに接続(例、ネットワーク化)することもできる。ネットワーク化されたデプロイ(deployment)では、このマシンは、サーバ-クライアント・ネットワーク環境内のサーバまたはクライアント・マシンの能力内で動作することも、ピア・ツー・ピア・ネットワーク(または分散ネットワーク)環境内のピア・マシン(peer machine)として動作することもできる。このマシンは、パーソナル・コンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップ・ボックス(STB)、PDA、携帯電話、ウェブ・アプライアンス、ネットワーク・ルータ、スイッチ、もしくはブリッジ、または、任意のマシンであって、そのマシンがとるべきアクションを指定する命令(シーケンシャルであっても、なくてもよい)を実行可能なマシンとすることができる。さらに、単一のマシンのみ例示しているが、用語「マシン」には、命令の1つまたは複数の組を個別にまたは共同で実行して、本明細書で議論する方法論のうちの1つまたは複数を実施するマシンの任意の集合も含まれることとする。
【0050】
例示的コンピュータ・システム500は、バス508を介して互いに通信を行う、プロセッサ502(例、中央処理ユニット(CPU)もしくはグラフィック処理ユニット(GPU)、またはこれらの両方)、メイン・メモリ504、スタティック・メモリ506を含むことがある。コンピュータ・システム500は、映像表示ユニット510(例、液晶ディスプレイ(LCD)または陰極線管(CRT))を更に含むこともある。実施形態の例では、コンピュータ・システム500はまた、アルファ-ニューメリック入力デバイス512(例、キーボード)、ユーザ・インタフェース(UI)・ナビゲーション・デバイスまたはカーソル制御デバイス514(例、マウス)、ディスク・ドライブ・ユニット516、信号生成デバイス518(例、スピーカ)、およびネットワーク・インタフェース・デバイス520のうちの1つまたは複数を含む。
【0051】
マシン可読メディア
ディスク・ドライブ・ユニット516は、本明細書で説明する方法論または機能のうちの1つまたは複数を実現する、またはそれに使用される命令524およびデータ構造体(例、ソフトウェア命令)の1または複数組が記憶されるマシン可読メディア522を含む。メイン・メモリ504およびプロセッサ502もマシン可読メディアの構成に含まれる場合、命令524が、コンピュータ・システム500により実行される間、メイン・メモリ504またはプロセッサ502中に完全にまたは少なくとも部分的に位置することもある。
【0052】
実施形態の一例ではマシン可読メディア522を単一の媒体として図示しているが、用語「マシン可読メディア」には、1つまたは複数の命令を記憶した単一の媒体または複数の媒体(例、集中データベースもしくは分散データベース、または関連キャッシュおよびサーバ)が含まれることがある。また、用語「マシン可読媒体」には、マシンに実行される命令を記憶もしくは符号化すること、または運ぶことが可能で、本発明の実施形態の方法論のうちの1つまたは複数をマシンに実行させる任意の有形媒体、あるいは、こうした命令に使用されるまたはそれに関連するデータ構造体を記憶もしくは符号化すること、または運ぶことの可能な任意の有形媒体が含まれることとする。したがって、用語「マシン可読メディア」には、ソリッド-ステート・メモリ、光学式媒体、磁気媒体が含まれるものとするが、これらに限定されない。マシン可読メディアの具体例には不揮発性メモリが含まれるが、こうした不揮発性メモリには例として、半導体メモリ・デバイス(例、EPROM(消去可能プログラマブル・リード-オンリ・メモリ)、EEPROM(電気的消去可能PROM)、フラッシュ・メモリ)と、内蔵ハード・ディスクやリムーバブル・ディスク等の磁気ディスクと、光磁気ディスクと、CD-ROMディスクおよびDVD-ROMディスクとが含まれる。一実施形態では、マシン可読メディアが、非一時的(non-transitory)マシン可読記憶メディアを含む。
【0053】
伝送媒体
ネットワーク・インタフェース・デバイス520を介した伝送媒体を使用し、いくつかの周知の転送プロトコルのいずれか1つ(例、HTTP)を利用することにより、通信ネットワーク526を介して命令524を更に送信または受信することができる。通信ネットワークの例には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、携帯電話ネットワーク、POTSネットワーク、ワイヤレス・データ・ネットワーク(例、WiFiネットワークおよびWiMaxネットワーク)が含まれる。用語「伝送媒体」には、マシンに実行される命令を記憶もしくは符号化すること、または運ぶことの可能な任意の無形媒体が含まれるものとし、これには、デジタルもしくはアナログ通信信号、またはこうしたソフトウェアの通信を容易にするための他の無形媒体が含まれる。
【0054】
発明主題の一概要を、実施形態の具体例に関連して説明してきたが、本発明の実施形態の更に広い趣旨および範囲から逸脱することなく、これら実施形態に様々な修正および変更を加えることができる。発明主題のこうした実施形態を、単に便宜上、本明細書では個別にまたは集合的に「発明」と呼んでいることがあり、複数の発明または発明概念が事実上開示された場合に、本願の範囲を単一の発明または発明概念に自発的に限定する意図はない。
【0055】
本明細書で例示した実施形態は、当業者が開示された教示内容を実施することが可能になるように十分詳細に説明している。それらから他の実施形態を導き出すこと、他の実施形態を使用することができ、したがって、この開示内容の範囲から逸脱することなく、構造的および論理的置換えおよび変更を行うことができる。したがって、詳細な説明(Detailed Description)は、限定的な意味でとらえるべきものではなく、様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲が含まれる全範囲の均等物とともに、こうした特許請求の範囲によってのみ規定される。
【0056】
さらに、本明細書中で単一の例として記載している資源、オペレーション、または構造について、複数の例を示していることがある。さらに、様々な資源、オペレーション、モジュール、エンジン、データ・ストア間の境界線は多少独断的になっており、個々のオペレーションを、具体的な例示的構成のコンテキストで例示している。機能の他の割当内容も想定され、本発明の様々な実施形態の範囲内に含めることができる。総じて、例示的構成中に別々の資源として示した構造および機能は、構造または資源の組合せとして実現させることもできる。同様に、単一の資源として示す構造および機能を、別々の資源として実現させることもできる。これらおよび他の変形形態、修正形態、追加形態、改良形態が、本発明の実施形態の範囲に含まれる。本明細書で使用されているように、「もしくは、または、あるいは(or)」といった語は、包括的な意味で解釈することも、排他的な意味で解釈することもできる。
【0057】
このように、例示的インタラクティブ・メディア環境内でギフト・メディアを提供する方法およびシステムを説明する。具体的な実施形態の例に関連して本発明を説明してきたが、本発明のより広い趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更をこれら実施形態に加えることができることが明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。さらに、本願中で説明または図示したコンポーネント/モジュールは、論理ユニットを示すことがあり、配置することのできる1つまたは複数の物理的デバイスに必ずしも相当しないことが理解されるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2014年11月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のプレミアム・チャンネル、メディア分配サービスへの加入、又は、メディア分配サービスへの加入のアップグレードからなる、ギフトとしてのサービスを含むメディア・アイテムを提供する方法であって、
ヘッドエンド・システムによって、贈るために入手可能な複数のメディア・アイテムをユーザの受信システムに表示させ、
前記メディア・アイテムの選択を、ユーザから前記ヘッドエンド・システムにおいて受け取り、
前記メディア・アイテムの前記選択の前記受け取りに応じて、前記ユーザが前記選択されたメディア・アイテムの少なくとも1人の受取人を選択しうる、可能性のある受取人のリストを前記受信システムに提示させ、
前記ヘッドエンド・システムによって、可能性のある受取人の前記リストから前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人の選択を受け取り、
前記ヘッドエンド・システムによって、前記メディア・アイテムの前記選択に基づく購入トランザクションを処理し、
前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人への配送を、前記ヘッドエンド・システムのプロセッサによって起動する
ことを含む方法。
【請求項2】
前記ヘッドエンド・システムは、前記ヘッドエンド・システムを、異なるコンテンツ・ソースあるいはアプリケーション・ソースへ接続可能とするソース・アグノスティックであるシステムを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ソース・アグノスティックである前記システムは、コンテンツ・ソースの1種類から前記メディア・アイテムを、異なるコンテンツ・ソースに関連した前記少なくとも1人の受取人に提供することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザは、前記少なくとも1人の受取人のそれとは異なる、異なるコンテンツ・ソースあるいはシステムに関連していることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記メディア・アイテムは、前記メディア・アイテムを提供する同じコンテンツ・ソースへの加入者である前記少なくとも1人の受取人に対して、価格が安いことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
1以上の利用可能なメディア・アイテムと、前記1以上の利用可能なメディア・アイテムのそれぞれに対する、対応する価格のカタログを含む、ユーザインタフェースを生成する命令を提供することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記命令を提供することは、前記ユーザが、前記ギフトとして前記少なくとも1人の受取人に提供したい前記メディア・アイテムを用いている間の入力によって起動され、1以上の利用可能なメディア・アイテムの前記カタログは、前記ユーザが用いている前記メディアのディスプレイ上に表示されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記配送を起動することは、前記メディア・アイテムを、前記少なくとも1人の受取人の装置に提供する為に、コンテンツ・ソース・プロバイダあるいはアプリケーション・ソース・プロバイダの一つに命令を送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザが、ディスカウントで追加的な受取人を選択する示唆を提供することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記配送を起動することは、前記メディア・アイテムを、前記少なくとも1人の受取人の携帯デバイスに提供することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記配送を起動することは、前記メディア・アイテムを、前記少なくとも1人の受取人のセット・トップ・ボックスに提供することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記配送を起動することは、前記メディア・アイテムを、前記少なくとも1人の受取人のアカウントに関連付けることを含み、前記少なくとも1人の受取人は、前記アカウントによって前記メディア・アイテムにアクセスすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
1以上のプレミアム・チャンネル、メディア分配サービスへの加入、又は、メディア分配サービスへの加入のアップグレードからなる、ギフトとしてのサービスを含むメディア・アイテムを提供するシステムであって、
マシンのプロセッサと、
ユーザから、前記メディア・アイテムの選択を受け取り、前記メディア・アイテムの前記選択の前記受け取りに応答して、提示された可能性のある受取人のリストから、前記メディア・アイテムの少なくとも1人の受取人の選択を受信するように構成された少なくとも1つの選択モジュールと、
前記メディア・アイテムの前記選択に基づく購入トランザクションを処理するように構成されたトランザクション・モジュールと、
前記メディア・アイテムの前記少なくとも1人の受取人への配送を、前記マシンの前記プロセッサを使用して起動するように構成された配送モジュールと
を備えるシステム。
【請求項14】
前記マシンは、異なるコンテンツ・ソースあるいはアプリケーション・ソースへ前記マシンを接続可能とするソース・アグノスティックであるシステムを含むことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
ソース・アグノスティックである前記システムは、コンテンツ・ソースの1種類から前記メディア・アイテムを、異なるコンテンツ・ソースに関連した前記少なくとも1人の受取人に提供することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザは、前記少なくとも1人の受取人のそれとは異なる、異なるコンテンツ・ソースあるいはシステムに関連していることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記メディア・アイテムは、前記メディア・アイテムを提供する同じコンテンツ・ソースへの加入者である前記少なくとも1人の受取人に対して、価格が安いことを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの選択モジュールは、1以上の利用可能なメディア・アイテムのカタログを含む、ユーザインタフェースを生成する命令を提供するように更に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記命令は、前記ユーザが、前記少なくとも1人の受取人への前記ギフトとして提供したい前記メディア・アイテムを用いている間の入力に応答して提供され、1以上の利用可能なメディア・アイテムの前記カタログは、前記ユーザが用いている前記メディアのディスプレイ上に表示されることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
マシンのプロセッサによって実行されたとき、前記マシンに、1以上のプレミアム・チャネル、メディア分配サービスへの加入、あるいは、メディア分配サービスへの加入のアップグレードを含む、ギフトとしてのサービスを含むメディア・アイテムを提供する動作を実行させる命令を格納したマシン読み取り可能な記録媒体であって、前記動作は、
贈り物として利用可能な複数のメディア・アイテムを、ユーザの受信システムに表示させ、
前記ユーザから、前記メディア・アイテムの選択を受信し、
前記メディア・アイテムの前記選択の受信に応答して、可能性のある受取人のリストを、前記受信システムに提示させ、前記ユーザは、これから、前記選択されたメディア・アイテムについて、少なくとも1人の受取人を選択し、
可能性のある受取人の前記リストから、前記メディア・アイテムに対する前記少なくとも1人の受取人の選択を受信し、
前記メディア・アイテムの前記選択に基づいて、購入トランザクションを処理し、
前記少なくとも1人の受取人へ、前記メディア・アイテムの配送を起動する、
ことを特徴とする記録媒体。