特開2015-7368(P2015-7368A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-7368(P2015-7368A)
(43)【公開日】2015年1月15日
(54)【発明の名称】油水分離桝
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/14 20060101AFI20141212BHJP
   C02F 1/40 20060101ALI20141212BHJP
【FI】
   E03F5/14
   C02F1/40 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【公開請求】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-120049(P2014-120049)
(22)【出願日】2014年6月10日
(71)【出願人】
【識別番号】505398941
【氏名又は名称】東日本高速道路株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】505398952
【氏名又は名称】中日本高速道路株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】505398963
【氏名又は名称】西日本高速道路株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507194017
【氏名又は名称】株式会社高速道路総合技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 一頼
(72)【発明者】
【氏名】安部 哲生
(72)【発明者】
【氏名】池田 一成
【テーマコード(参考)】
2D063
4D051
【Fターム(参考)】
2D063DA02
2D063DB01
2D063DB08
4D051AA01
4D051AB02
4D051BA08
4D051BA09
4D051DB03
(57)【要約】
【課題】溢水を効果的に防止できる油水分離桝を提供する。
【解決手段】油水分離桝1が、上流側の排水溝2を流れる雨水等から油分および土砂等を分離、除去し、処理後の雨水等を下流側の排水溝3へ排水する。この油水分離桝1の内部は、連通口30を有する仕切壁20により、上流から下流に向けて複数の槽11〜13に仕切られており、最上流側の槽である流入槽11には、溢水防止用排水口60が、最下流側の槽である排水槽13に設けられた常用排水口50よりも高い位置に設けられている。このため、上流側の排水溝2から流入槽11へ流入する雨水等のうち、流入槽11の所定水位を超える雨水等については、油水分離桝1で処理されることなく、溢水防止用排水口60から中継溝4を介して下流側の排水溝3へ排水される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入水から油分を分離、除去して排水する油水分離桝であって、
前記流入水が通水する桝本体と、
前記桝本体内に所定の間隔をおいて配置され、当該桝本体の内部を、上流から下流に向けて複数の槽に仕切るための複数の仕切壁と、
前記複数の仕切壁のそれぞれに設けられ、隣接する槽間を連通する連通口と、
前記複数の槽のうち、最上流側の槽である流入槽に流水を流入させるための流入口と、
前記連通口よりも高い位置に設けられ、前記複数の槽のうち、最下流側の槽である排水槽から流水を排水させるための常用排水口と、
前記常用排水口よりも高い位置に設けられ、前記流入槽から流水を排水させるための溢水防止用排水口と、を有する
ことを特徴とする油水分離桝。
【請求項2】
請求項1に記載の油水分離桝であって、
前記常用排水口および前記溢水防止用排水口は、前記桝本体の側壁の上端に形成された切欠きであり、
前記溢水防止用排水口の下端は、前記常用排水口の下端より高い位置に形成されている
ことを特徴とする油水分離桝。
【請求項3】
請求項1または2に記載の油水分離桝であって、
前記連通口は、前記仕切壁の上端および下端からそれぞれ高さ方向に離れた位置に設けられている
ことを特徴とする油水分離桝。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流入水から油分を分離、除去して排水する油水分離桝に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、法面に設けられた小段等に設置され、上流側の排水溝を流れる雨水等から油分を分離、除去して下流側の排水溝に排水する油水分離桝が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、油吸着部材を用いることなく、流入水から油分を効果的に分離、除去することができる油水分離桝が開示されている。この油水分離桝は、桝内を複数の仕切壁で仕切ることにより上流から下流へ向けて連続して設けられた複数の槽を有している。そして、最上流側の流入域に配設された槽が流入槽として機能し、最下流側の排水域に配設された槽が排水槽として機能し、流入域および排水域の間に位置する油水分離域に配設された槽が油水分離槽として機能する。
【0004】
ここで、各槽は、槽間を仕切る仕切壁に設けられた連通口を通して、隣接する他の槽と連通している。上流側の槽に流入した雨水等に含まれている油分が、その比重により水面領域に移動し、下流側の仕切壁により分離されて、それぞれの槽内に留まるため、油分が分離、除去された雨水等が、この仕切壁の連通口を通して下流側の槽へ流入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−115727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の油水分離桝を含む従来の油水分離桝では、つぎのような問題が生じていた。すなわち、ゲリラ豪雨等により、上流側の排水溝から、油水分離桝の処理量を超える大量の雨水等が油水分離桝に急激に流入した場合、その一部が下流側の排水溝に排水されずに、油水分離桝から法面へ溢れ出す可能性がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溢水を効果的に防止することができる油水分離桝を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、上流から下流に向けて複数の槽に仕切られた油水分離桝において、最上流側の槽である流入槽に、溢水防止用の排水口を、最下流側の槽である排水槽に設けられた常用の排水口よりも高い位置に設け、上流側の排水溝から流入槽へ流入する流入水のうち、流入槽の所定水位を超える流入水については、油水分離桝で処理することなく、溢水防止用の排水口から下流側の排水溝へ排水するようにした。
【0009】
例えば、本発明は、流入水から油分を分離、除去して排水する油水分離桝であって、
前記流入水が通水する桝本体と、
前記桝本体内に所定の間隔をおいて配置され、当該桝本体の内部を、上流から下流に向けて複数の槽に仕切るための複数の仕切壁と、
前記複数の仕切壁のそれぞれに設けられ、隣接する槽間を連通する連通口と、
前記複数の槽のうち、最上流側の槽である流入槽に流水を流入させるための流入口と、
前記連通口よりも高い位置に設けられ、前記複数の槽のうち、最下流側の槽である排水槽から流水を排水させるための常用排水口と、
前記常用排水口よりも高い位置に設けられ、前記流入槽から流水を排水させるための溢水防止用排水口と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、流入槽に、溢水防止用の排水口を、排水槽に設けられた常用の排水口より高い位置に設けているので、流入槽への流入水量が排水槽に設けられた常用の排水口からの排水水量より多く、このため油水分離桝での処理が追い付かずに流入槽の水位が上昇した場合、流入槽において所定水位に達した流入水については、油水分離桝で処理されることなく、溢水防止用の排水口から排水される。したがって、本発明によれば、ゲリラ豪雨等により処理量を超える大量の雨水等が油水分離桝に流入した場合でも、油水分離桝からの溢水を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係る油水分離桝1の斜視図である。
図2図2は、油水分離桝1の平面図である。
図3図3は、油水分離桝1の正面図である。
図4図4は、油水分離桝1の右側面図である。
図5図5は、図4に示す油水分離桝1のA−A矢視断面図である。
図6図6は、本発明の一実施の形態に係る油水分離桝の変形例1aの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1図4は、本実施の形態に係る油水分離桝1の斜視図、平面図、正面図、および右側面図である。また、図5は、図4に示す油水分離桝1のA−A矢視断面図である。
【0014】
本実施の形態に係る油水分離桝1は、例えば法面に設けられた小段に設置され、上流側の排水溝2を流れる雨水等(以下、原水)から油分および土砂を分離、除去し、処理後の雨水等(以下、処理水)を下流側の排水溝3へ排水する。
【0015】
図示するように、油水分離桝1は、対向する一組の側壁14、15の一方の側壁(上流側壁面)14側から他方の側壁(下流側壁面)15側に向けて通水される桝本体10と、桝本体10の上流側側壁14から所定の間隔おきに桝本体10内に配置され、桝本体10の内部を、上流側側壁14から上流側側壁15に向かって連続する多段の槽(本実施の形態では3段の槽11〜13)に仕切るための複数(本実施の形態では2枚)の仕切壁20と、を備えている。
【0016】
この油水分離桝1は、仕切壁20のそれぞれに設けられ、隣接する槽11〜13間をつなぐ連通口30と、上流側の排水溝2から最上流側の槽11に原水を流入させるための流入口40と、最下流側の槽13から下流側の排水溝3へ処理水を排水させるための常用排水口50と、最上流側の槽11から下流側の排水溝3へ過剰な原水を排水させるための溢水防止用排水口60と、を有している。
【0017】
以下、桝本体10内部の多段の槽のうち、最上流側の槽11を流入槽11と呼び、最下流側の槽13を排水槽13と呼び、そして、流入槽11と排水槽13との間の槽12を整流槽12と呼ぶこととする。また、複数の仕切壁20のうち、流入槽11と整流槽12とを仕切る仕切壁20を上流側仕切壁20と呼び、整流槽12と排水槽13とを仕切る仕切壁20を下流側仕切壁20と呼ぶこととする。
【0018】
ここで、連通口30は、各仕切壁20の上端201および下端202からそれぞれ高さ方向に離れた位置、例えば仕切壁20の高さ方向の中央領域に形成されている。
【0019】
流入口40は、桝本体10の側壁14〜17のうち、上流側の排水溝2側に位置する側壁(本実施形態では、油水分離桝1が設置される小段の上方の法面側に向けられる側壁)16の上端160の、上流側仕切壁20よりも上流側側壁14側の位置に形成された切欠きであり、上流側の排水溝2に連結される。
【0020】
常用排水口50は、桝本体10の側壁14〜17のうち、下流側の排水溝3側に位置する側壁(本実施形態では、油水分離桝1が設置される小段の下方の法面側に向けられる側壁)17の上端170の、下流側仕切壁20よりも下流側側壁15側の位置に形成された切欠きである。桝本体10の桝底101から常用排水口50の下端501までの高さ寸法h1は、桝本体10の桝底101から仕切壁20の上端201までの高さ寸法h2より小さく、かつ桝本体10の桝底101から連通口30の上端301までの高さ寸法h3より大きく設定されている。
【0021】
溢水防止用排水口60は、桝本体10の側壁14〜17のうち、下流側の排水溝3側に位置する側壁17の上端170の、上流側仕切壁20よりも上流側側壁14側の位置に形成された切欠きである。桝本体10の桝底101から溢水防止用排水口60の下端601までの高さ寸法h4は、桝本体10の桝底101から常用排水口50の下端501までの高さ寸法h1より大きく設定されている。
【0022】
油水分離桝1の下流側の排水溝3側には、下流側の排水溝3に連結された中継溝4が、常用排水口50および溢水防止用排水口60からの排水を受けるように、桝本体10の他方の側壁17に沿って設置されている。このため、常用排水口50から排水される処理水および溢水防止用排水口60から排水される過剰な原水は、この中継溝4を通って下流側の排水溝3へ流入する。ここで、常用排水口50から中継溝4へ排水される処理水の飛散を防止するために、常用排水口50にコルゲートフリュームを取り付けてもよい。同様に、溢水防止用排水口60から中継溝4へ排水される原水の飛散を防止するために、溢水防止用排水口60にコルゲートフリュームを取り付けてもよい。
【0023】
上記構成の油水分離桝1において、上流側の排水溝2を流れる雨水等の原水は、油水分離桝1への流入水として、流入口40から流入槽11に流入し、流入槽11に貯水される。流入槽11の水位が上流側仕切壁20の連通口30の下端302の高さまで上昇すると、流入槽11に貯水された流入水の一部が、この連通口30を通って整流槽12に流入し、整流槽12に貯水される。そして、整流槽12の水位が下流側仕切壁20の連通口30の下端302の高さまで上昇すると、整流槽12に貯水された流入水の一部が、この連通口30を通って排水槽13に流入し、排水槽13に貯水される。さらに、排水槽13の水位が下流側仕切壁20の連通口30の下端302の高さまで上昇すると、各槽11〜13の水位はともに上昇する。そして、各槽11〜13の水位が常用排水口50の下端501の高さまで上昇すると、排水槽13に貯水された流入水の一部が処理水として常用排水口50から中継溝4へ排水され、この中継溝4を通って下流側の排水溝3へ排水される。
【0024】
このとき、上流側の排水溝2を流れる原水に含まれている油分および土砂等は、以下に示すように、桝本体10の内部に配置された複数の仕切壁20によって段階的に除去される。油水分離桝1への流入水として流入口40からまず流入槽11へ流入した原水に含まれている油分は、その比重により水面領域に浮上して上流側仕切壁20により流入槽11内の水面付近に滞留する。また、流入口40から流入槽11へ流入した流入水に含まれている土砂等は、その比重により水底領域に沈殿して上流側仕切壁20により流入槽11内の桝底101付近に滞留する。このため、流入槽11において油分および土砂等が除去された流入水が、上流側仕切壁20の連通口30を通して整流槽12へ移動する。
【0025】
流入槽11で油分が除去しきれなかった場合、流入槽11から上流側仕切壁20の連通口30を通して整流槽12へ流入する流入水にも油分が含まれているが、流入槽11で除去しきれなかった油分は、同様に、その比重により水面領域に浮上して下流側仕切壁20により整流槽12内の水面付近に滞留する。また、流入槽11で土砂等が除去しきれなかった場合、流入槽11から上流側仕切壁20の連通口30を通して整流槽12へ流入した流入水にも土砂等が含まれているが、流入槽11で除去しきれなかった土砂等は、同様に、その比重により水底領域に沈殿して下流側仕切壁20により整流槽12内の桝底101付近に滞留する。このため、整流槽12において油分および土砂等がさらに除去された流入水が下流側仕切壁20の連通口30を通して排水槽13へ移動する。
【0026】
その結果、上流側の排水溝2を流れる原水から油分および土砂等が除去された処理水が、常用排水口50から中継溝4へ排水され、この中継溝4を通って下流側の排水溝3へ排水される。
【0027】
さて、各槽11〜13の水位が常用排水口50の下端501の高さ以上に上昇し、排水槽13に貯水された流入水の一部が常用排水口50から中継溝4へ排水されている状態において、例えばゲリラ豪雨等により、油水分離桝1の処理量を超える過剰な原水が油水分離桝1への流入水として上流側の排水溝2から流入口40を介して流入槽11へ急激に流入すると、各槽11〜13の水位がさらに上昇する。そして、各槽11〜13の水位が溢水防止用排水口60の下端601の高さまで上昇すると、流入槽11に貯水された流入水の一部が油水分離桝1で処理されることなく溢水防止用排水口60から中継溝4へ排水され、この中継溝4を通って下流側の排水溝3へ排水される。
【0028】
このように、本実施の形態によれば、ゲリラ豪雨等により大量の雨水等の原水が油水分離桝1に急激に流入した場合、油水分離桝1の処理量を超えた過剰な原水は、油水分離桝1から溢水することなく下流側の排水溝3に排水される。したがって、油水分離桝1からの溢水を効果的に防止することができる。
【0029】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0030】
例えば、上流側の排水溝2を流れる原水を所期のルートで下流側の排水溝3へ導くことができれば、桝本体10に形成される各通水口40、50、60の位置は適宜に変更可能である。上記の実施の形態では、流入口40を、桝本体10の側壁14〜17のうち、油水分離桝1が設置される小段の上方の法面側に向けられる側壁16に形成しているが、例えば、上流側側壁14に流入口40に形成してもよい。また、常用排水口50および溢水防止用排水口60を、油水分離桝1が設置される小段の下方の法面側に向けられる側壁17に形成しているが、例えば、常用排水口50は、下流側側壁15に形成してもよく、溢水防止用排水口60は、上流側側壁14に形成してもよい。なお、この場合には、それぞれの排水口50、排水口60から下流側の排水溝3へ排水を中継可能な中継溝4を設ける必要がある。
【0031】
また、上記の実施の形態においては、2枚の仕切壁20により、桝本体10の内部を、連続する3段の槽11〜13に仕切っているが、桝本体10の内部に設ける槽の数は、要求される油水分離性能等に応じて適宜に変更可能である。例えば、連通口30が形成された仕切壁20を桝本体10内に追加することにより、桝本体10の内部に4段以上の槽を設けるようにしてもよいし、いずれかの仕切壁20を省略して桝本体10内の槽を2段にしてもよい。
【0032】
また、上記実施の形態においては、桝本体10の内部を、流入口40が形成された側壁16に沿った方向に連続する多段の槽11〜13に仕切っているが、流入口40が形成された側壁16から所定の間隔おきに連通口付きの仕切壁を桝本体10内に配置することによって、桝本体10の内部を、流入口40が形成された側壁16からその対向側壁17に向かって連続する多段の槽に仕切ってもよい。
【0033】
また、油水分離桝1は、現場打ちにより上流側の排水溝2、下流側の排水溝3、および中継溝4と一体的に形成してもよいし、あるいは、プレキャスト製品とし、現場にて、上流側の排水溝2、および下流側の排水溝3と連結された中継溝4と連結してもよい。例えば、図6に示す本実施の形態に係る油水分離桝の変形例1aに示すように、現場打ちにて枡本体10と中継溝4とを一体的に形成して、常用排水口50および溢水防止用排水口60をそれぞれ中継溝4の側壁401で囲むことにより、常用排水口50および溢水防止用排水口60から中継溝4へ排水される処理水の飛散を防止してもよい。
【符号の説明】
【0034】
1:油水分離桝、 2、3:排水溝、 4:中継溝、 10:桝本体、 11:流入槽、 12:整流槽、 13:排水槽、 14、15、16、17:桝本体10の側壁、 20:仕切壁、 30:連通口、 40:流入口、 50:常用排水口、 60:溢水防止用排水口、 101:桝本体10の桝底、 160:側壁16の上端、 170:側壁17の上端、 201:仕切壁20の上端、 202:仕切壁22の下端、 301:連通口30の上端、 302:連通口30の下端、 401:中継溝40の側壁、 501:常用排水口50の下端、 601:溢水防止用排水口60の下端
図1
図2
図3
図4
図5
図6