特開2015-76605(P2015-76605A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-76605(P2015-76605A)
(43)【公開日】2015年4月20日
(54)【発明の名称】ユニバーサルピックアップ装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/02 20060101AFI20150324BHJP
【FI】
   H05K13/02 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-164820(P2014-164820)
(22)【出願日】2014年8月13日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0121488
(32)【優先日】2013年10月11日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨン−ラク ソン
(72)【発明者】
【氏名】ドージン ジョン
【テーマコード(参考)】
5E313
【Fターム(参考)】
5E313AA11
5E313CC03
5E313DD05
5E313DD13
5E313DD50
5E313FG10
(57)【要約】
【課題】ユニバーサルピックアップ装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施例に係るユニバーサルピックアップ装置は、真空吸入力を用いてピックアップ対象物を把持できるように、ピックアップ対象物と向かい合う把持面に複数のサクション孔を備えたピックアップユニットと、複数のサクション孔のうちのピックアップ対象物の把持可能な領域に合わせて使用可能な少なくとも1つ以上のサクション孔に結合され、ピックアップ対象物と接触するピックアップパッドと、複数のサクション孔のうちの残りの不使用サクション孔を閉鎖するために不使用サクション孔に結合する遮断栓と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空吸入力を用いてピックアップ対象物を把持できるように、前記ピックアップ対象物と向かい合う把持面に複数のサクション孔を備えたピックアップユニットと、
前記複数のサクション孔のうちの前記ピックアップ対象物の把持可能な領域に合わせて使用可能な少なくとも1つ以上のサクション孔に結合され、前記ピックアップ対象物と接触するピックアップパッドと、
前記複数のサクション孔のうちの残りの不使用サクション孔を閉鎖するために前記不使用サクション孔に結合する遮断栓と、
を含むユニバーサルピックアップ装置。
【請求項2】
前記複数のサクション孔は、前記把持面の中心部を基準にして放射状に離隔して配置されることを特徴とする請求項1に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項3】
前記ピックアップパッドは、端部に形成されたねじ山(screw thread)を含み、
前記複数のサクション孔の内周面には、前記ピックアップパッドのねじ山とねじ結合できるように前記ねじ山に対応して形成されるねじ溝が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項4】
前記遮断栓は、ねじ山を有するボルト形状を含み、
前記複数のサクション孔の内周面には、前記遮断栓のねじ山とねじ結合できるように前記ねじ山に対応して形成されるねじ溝が設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項5】
前記ピックアップユニットには、負圧が形成されるように内部に真空部が設けられ、
前記複数のサクション孔は、前記真空部に空気の流動が可能となるように接続する、請求項1から4の何れか1項に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項6】
前記真空部は、空気圧調整装置に接続する、請求項5に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項7】
前記ピックアップパッドには、長手方向に貫通して形成される貫通孔が設けられ、
前記貫通孔は、前記ピックアップユニットから提供される真空吸入力を前記ピックアップ対象物に伝達し、前記ピックアップ対象物が前記ピックアップパッドに固定されるようにすることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項8】
前記ピックアップパッドは、弾性材質を含むことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【請求項9】
前記ピックアップユニットをロボットアームに固定させるために結合する固定部をさらに含むことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のユニバーサルピックアップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニバーサルピックアップ装置(Universal Pickup Apparatus)に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷回路基板や、半導体などのような素子や製品の製造または検査工程においては、個別化されたこれらの素子や製品などを別の場所に移送する必要がある。このような個別化された素子や製品を移送するために主に使用される装置が真空吸入力を用いたピックアップ装置である。
【0003】
従来には、ロボットアームの端部にピックアップ装置を接続して移送対象物であるピックアップ対象物をピックアップする方式であった。ところが、この方式の場合、様々な形状や大きさを有する多様な個別素子や製品の仕様に合わせてロボットアームがこれをピックアップできるように、ピックアップ対象物の形状に応じてピックアップ装置をその都度取り替える必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】大韓民国公開特許第2009−0122613号公報(2009.12.01.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、個別的に様々な大きさや形状を有する多様なピックアップ対象物の大きさ/形状に関係なく、これらの個別ピックアップ対象物を1つのピックアップ装置を用いて移送できるユニバーサルピックアップ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によれば、真空吸入力を用いてピックアップ対象物を把持するために、上記ピックアップ対象物と向かい合う把持面に複数のサクション孔を備えたピックアップユニットと、上記複数のサクション孔のうちの上記ピックアップ対象物の把持可能な領域に合わせて使用可能な少なくとも1つ以上のサクション孔に結合され、上記ピックアップ対象物と接触するピックアップパッドと、上記複数のサクション孔のうちの残りの不使用サクション孔を閉鎖するために上記不使用サクション孔に結合される遮断栓と、を含むユニバーサルピックアップ装置が提供される。
【0007】
上記複数のサクション孔は、上記把持面の中心部を基準にして放射状に離隔して配置されることができる。
【0008】
上記ピックアップパッドは、端部に形成されたねじ山(screw thread)を有することができ、上記複数のサクション孔の内周面は、上記ピックアップパッドのねじ山と結合できるように、上記ねじ山に対応して形成されることができる。
【0009】
上記遮断栓は、ねじ山を有するボルト形状を含むことができ、上記複数のサクション孔の内周面は、上記遮断栓のねじ山と結合できるように、上記ねじ山に対応して形成されることができる。
【0010】
上記ピックアップユニットは、負圧が形成されるように、内部に真空部を形成することができ、上記複数のサクション孔は、上記真空部に空気の流動が可能となるように接続することができる。
【0011】
上記真空部は、空気圧調整装置に接続することができる。
【0012】
上記ピックアップパッドは、上記把持面に対して、垂直の方向に貫通して形成される貫通孔を備えることができ、上記ピックアップユニットから提供される真空吸入力が上記貫通孔を介して上記ピックアップ対象物に伝達され、上記ピックアップ対象物を上記ピックアップパッドに固定させることができる。
【0013】
上記ピックアップパッドは、弾性材質を含むことができる。
【0014】
上記ユニバーサルピックアップ装置は、上記ピックアップユニットがロボットアームに結合されるように、上記ピックアップユニットを上記ロボットアームに固定させる固定部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例によれば、個別的に様々な大きさや形状を有する多様なピックアップ対象物の大きさ/形状に関係なく、これらの個別のピックアップ対象物を1つのピックアップ装置を用いて移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置を側面から見た図である。
図2】本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置を側面から見た部分分解図である。
図3】本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置のピックアップユニットを図1を基準にして下側から見た図である。
図4】本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置の把持面に形成されているサクション孔に結合されるピックアップパッドを概略的に示す部分透視図である。
図5】本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置の把持面に形成されているサクション孔に結合される遮断栓を概略的に示す部分透視図である。
図6】複数のピックアップ対象物の把持可能な領域の一例を表示した図である。
図7】複数のピックアップ対象物の把持可能な領域の他の例を表示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は多様な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定実施例を図面に例示し、詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物及び代替物を含むものとして理解されるべきである。本発明を説明するに当たって、係わる公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨をかえって不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0018】
以下では、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明し、添付図面に基づいて説明するに当たって、同一または対応する構成要素には同一の図面符号を付し、これに対する重複説明は省略する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置を側面から見た図であり、図2は、本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置を側面から見た部分分解図であり、図3は、本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置におけるピックアップユニットを、図1を基準にして下側から見た図である。
【0020】
図1ないし図3に示すように、本発明の一実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000は、ピックアップ対象物10を移送させるために、ピックアップユニット100と、ピックアップパッド200と、遮断栓300と、を含む。
【0021】
本実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000は、図1に示すように、ロボットアーム20の端部に結合できるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0022】
従来には、ロボットアームの端部にピックアップ装置を接続して移送対象物であるピックアップ対象物をピックアップする方式であった。ところが、このような方式の場合、様々な形状や大きさを有する多様な個別素子や製品の仕様に合わせてロボットアームがこれをピックアップできるように、ピックアップ対象物の形状に応じてピックアップ装置をその都度取り替える必要があった。特に、印刷回路基板の場合は、図6及び図7に示すように、印刷回路基板の大きさに応じてピックアップ装置によりピックアップ(接触)可能な把持(接触)領域が非常に制限される。
【0023】
図6及び図7は、例えば印刷回路基板のように、大きさが異なる複数のピックアップ対象物10の把持可能な領域12を表示した図である。
【0024】
図6は、印刷回路基板本体のサイズが小さい場合の把持可能な領域12を表示したものであり、図7は、印刷回路基板本体のサイズが図6の印刷回路基板に比べて相対的に大きい場合の把持可能な領域12を表示したものである。
【0025】
しかし、本実施例によれば、個別的に様々な大きさや形状を有する多様なピックアップ対象物10の大きさ/形状に関係なく、これらの個別ピックアップ対象物10を1つのユニバーサルピックアップ装置1000を用いて移送することができる。
【0026】
したがって、様々な形状や大きさを有する多数の個別素子や製品、すなわちピックアップ対象物10の仕様に合わせてロボットアーム20がこれをピックアップできるように、ピックアップ対象物10の形状に応じてピックアップ装置をその都度取り替える必要がない。
【0027】
これにより、ピックアップ装置においてその都度取り替った工程が省略されるので、全工程の効率性を高めることができ、従来のピックアップ装置の頻繁な取り替えにかかる費用を低減することができる。
【0028】
以下では、図1ないし図5を参照して、本実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000の構成について具体的に説明する。
【0029】
ピックアップユニット100は、真空吸入力を用いてピックアップ対象物10を把持できるように、該ピックアップ対象物10と向かい合う把持面110に複数のサクション孔120を備えた部材である。
【0030】
図2に示すように、複数のサクション孔120は、ピックアップユニット100の下部側に形成可能である。この場合、複数のサクション孔120は、図3に示すように、把持面110の中心部の領域を基準にして、その外側へ放射状に離隔して配置することができる。
【0031】
本実施例では、図3に示すように、複数のサクション孔120を放射状に離隔して配置した場合を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されず様々な形態に変形することができる。
【0032】
ピックアップユニット100は、例えばボックス形状であってもよい。このようなボックス形状の内部には、真空吸入時に負圧(−)が形成されるように真空部130を設けることができる。
【0033】
図2に示すように、ピックアップユニット100の把持面110に形成された複数のサクション孔120は、ピックアップユニット100の内部に設けられた真空部130と空気の流動が可能となるように接続することができる。
【0034】
また、真空部130は、その上側に設けられる空気圧調整装置500と空気の流動が可能となるように接続することができる。
【0035】
したがって、空気圧調整装置500の作動により真空部130内の空気が空気圧調整装置500に移動するか複数のサクション孔120側に移動することになる。
【0036】
この場合、空気圧調整装置500は、例えばエアポンプと該エアポンプを制御する制御部とを含むことができる。
【0037】
一方、把持面110に形成された複数のサクション孔120には、ピックアップ対象物10の大きさと形状に応じてピックアップパッド200または遮断栓300が結合することができる。
【0038】
図4は、本実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000において、ピックアップユニット100の把持面110に形成されたサクション孔120に結合されるピックアップパッド200を概略的に示す部分透視図である。
【0039】
ピックアップパッド200は、図3に示すような複数のサクション孔120のうち、例えば図6及び図7に示すように、異なる大きさを有する様々なピックアップ対象物10の把持可能な領域12に合わせて使用可能な少なくとも1つ以上のサクション孔120に結合することができる。また、一端部がサクション孔120に結合されたピックアップパッド200は、図1に示されたように、その他端部がピックアップ対象物10と接触することができる。
【0040】
すなわち、図6に示すように、ピックアップ対象物10である印刷回路基板本体のサイズが小さい場合は、把持可能な領域12に合わせて複数のサクション孔120のうちの使用可能なサクション孔120にピックアップパッド200を結合することにより、ピックアップユニット100の真空吸入力がピックアップパッド200を介して印刷回路基板に伝達され、印刷回路基板をピックアップパッド200に固定させることができる。
【0041】
また、図7に示すように、ピックアップ対象物10である印刷回路基板本体のサイズが、図6の印刷回路基板に比べて相対的に大きい場合は、把持可能な領域12に合わせて複数のサクション孔120のうちの使用可能なサクション孔120にピックアップパッド200を結合することにより、ピックアップユニット100の真空吸入力がピックアップパッド200を介して印刷回路基板に伝達され、印刷回路基板をピックアップパッド200に固定させることができる。
【0042】
このために、ピックアップパッド200は、図4に示すように、ピックアップパッド200の長手方向に貫通して形成された貫通孔210を備えることができ、空気圧調整装置500の作動によりピックアップユニット100に提供される真空吸入力が、このような貫通孔210を介してピックアップ対象物10である印刷回路基板に伝達され、ピックアップ対象物10をピックアップパッド200に固定させることができる。
【0043】
この場合、ピックアップパッド200は、その他端部に結合された弾性材質の緩衝部を備えることができる。これにより、ピックアップパッド200の他端部がピックアップ対象物10の把持可能な領域12に接触してもこれらの間の接触による表面損傷を予め防止することができる。
【0044】
一方、本実施例によれば、ピックアップパッド200が複数のサクション孔120に分離可能に結合できるように、図4に示すように、ピックアップパッド200は、その一端部に形成されたねじ山220を有することができる。
【0045】
上記のようにピックアップパッド200の一端部にねじ山220を形成することにより、ピックアップパッド200が複数のサクション孔120に、必要によって分離可能に結合することができる。これにより、ピックアップ対象物10の把持可能な領域12に合わせて複数のサクション孔120のうちの使用可能なサクション孔120にピックアップパッド200を容易に結合することができる。
【0046】
このために、複数のサクション孔120の内周面には、図4に示すようにピックアップパッド200のねじ山220と結合できるようにする、ねじ山220に対応するねじ溝140を形成することができる。
【0047】
図5は、本実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000において、ピックアップユニット100の把持面110に形成されたサクション孔120に結合する遮断栓300を概略的に示す部分透視図である。
【0048】
遮断栓300は、図3に示されたように、複数のサクション孔120のうちのピックアップパッド200と結合せず残った不使用サクション孔120を閉鎖するための部材である。
【0049】
すなわち、本実施例によれば遮断栓300は、ピックアップパッド200と結合したサクション孔120を除き、残りの不使用サクション孔120と結合することができる。これにより、空気圧調整装置500の作動により真空部130内の空気圧を適した負圧、すなわち真空状態に保持することができる。
【0050】
このために、遮断栓300は、図5に示すように、その端部にねじ山320を有するボルト形状を含むことができる。また、遮断栓300の端部に形成されたねじ山320は、上述したように、サクション孔120の内周面に形成されたねじ溝140に対応するように形成されて、遮断栓300の端部がサクション孔120の内周面に形成されたねじ溝140とねじ結合することができる。
【0051】
参照として、サクション孔120の内周面に形成されたねじ溝140は、上述したように、ピックアップパッド200のねじ山220とも必要によってねじ結合することができる。
【0052】
したがって、本実施例によれば、遮断栓300の端部にねじ山320を形成することにより、遮断栓300が複数のサクション孔120に、必要によって分離可能に結合することができる。
【0053】
これにより、ピックアップ対象物10の把持可能な領域12に合わせて、複数のサクション孔120のうちの使用可能なサクション孔120とピックアップパッド200とが結合した後に、ピックアップパッド200の結合されたサクション孔120を除き、残りのサクション孔120を遮断栓300を用いて迅速でかつ容易に遮蔽することができる。
【0054】
一方、本実施例に係るユニバーサルピックアップ装置1000は、ピックアップユニット100をロボットアーム20に固定するために結合される固定部400をさらに含むことができる。
【0055】
このような固定部400としては、図1に示すように、例えば"コ"形状のクランプを用いることができる。しかし、これに限定されず、必要によって様々な形状のクランプを用いることができる。
【0056】
上述したように、本実施例によれば、個別的に様々な大きさや形状を有する多様なピックアップ対象物10の大きさ/形状に関係なく、これらの個別ピックアップ対象物10を1つのユニバーサルピックアップ装置1000を用いて移送することができる。
【0057】
したがって、様々な形状や大きさを有する多数の個別素子及び製品、すなわちピックアップ対象物10の仕様に合わせて、ロボットアーム20がこれをピックアップできるようにピックアップ対象物10の形状に応じてピックアップ装置をその都度取り替える必要がない。
【0058】
これにより、ピックアップ装置をその都度取り替える必要がなくなるので、全工程の効率性を高めることができ、従来のピックアップ装置の頻繁な取り替えによる費用を低減することができる。
【0059】
以上では、本発明の実施例について説明したが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などを行うことにより本発明を多様に修正及び変更することができ、これも本発明の権利範囲内に含まれるといえよう。
【符号の説明】
【0060】
1000 ユニバーサルピックアップ装置
10 ピックアップ対象物
12 把持可能な領域
20 ロボットアーム
100 ピックアップユニット
110 把持面
120 サクション孔
130 真空部
140 ねじ溝
200 ピックアップパッド
210 貫通孔
220 ねじ山
300 遮断栓
320 ねじ山
400 固定部
500 空気圧調整装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7