(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-7776(P2015-7776A)
(43)【公開日】2015年1月15日
(54)【発明の名称】盲人用カラオケシステムまたは盲人用カラオケソフト
(51)【国際特許分類】
G10K 15/04 20060101AFI20141212BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-119975(P2014-119975)
(22)【出願日】2014年5月23日
(31)【優先権主張番号】特願2013-125028(P2013-125028)
(32)【優先日】2013年5月28日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】513148613
【氏名又は名称】上田 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】上田 昌樹
【テーマコード(参考)】
5D108
【Fターム(参考)】
5D108BA40
5D108BD02
5D108BD08
5D108BD14
5D108BD20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】盲人用に音声による歌詞の伝達ができるカラオケシステムまたはカラオケソフトを提供する。
【解決手段】映像付きのカラオケで映し出される歌詞情報の片隅に、歌詞情報を暗号化したバーコードなどの文字コードEを映し出し、その暗号化されたバーコードなどの文字コードを読み取るとともに即座に音声に変換して発声させる仕組みを備える。歌の節毎に、その節の歌う直前に音声で歌詞を伝えられるようにタイミングを計算して、歌詞を暗号化したバーコードなどの文字コードを映し出す。映像付きカラオケの音声多重録音方式に、ボーカルと演奏との2層録音に歌詞情報を音声に変換したものを加えて3層にする。歌詞情報は、歌の節毎にその節が始まる直前に音声で伝えられるようにタイミングをメディアに収録する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボーカルが存在するする音楽全般に付帯する歌詞を、その歌が始まる直前に音声にて伝える方法
【請求項2】
映像付きのカラオケで映し出される歌詞情報の片隅に、歌詞情報を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出し、その暗号化されたバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を読み取るとともに即座に音声に変換して発声させる装置を映像の片隅に設置することで、映像に映し出される従来の歌詞に沿う形で歌詞情報を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出していき、その都度読取装置で音声変換していく仕組みを持つとともに、
盲人の人が最も歌いやすいタイミングは、歌を歌う直前に歌詞を音声にて伝えてあげることと認識した上で、歌の節毎に、その節の歌を歌う直前に音声で歌詞を伝えられるようにタイミングを計算して、歌詞を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出す方法
【請求項3】
DVDカラオケなどの映像付きカラオケからCDなどの映像の無い音楽のみのカラオケに利用されている音声多重録音方式により、従来のボーカル(歌)っとカラオケ(演奏)を2層に分けていたのを、歌詞情報を音声に変換したものを加えて3層にする傍ら、歌詞情報は、歌の節毎にその節の歌が始まる直前に音声で伝えられるようにタイミングを計算して収録する方法
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0002】
バーコードまたは文字コード(SPコード)、バーコードまたは文字コード(SPコード)読み取りおよび発声装置、
DVD等の画像付きカラオケ収録メディア
DVDプレイヤーおよびテレビなど
【先行技術文献】
【0003】
特許出願 平10−292431 特許公開 2000−123129
[発明の名称] 音声コード(SPコード)および音声コード読み取り装置
特許出願2009−289742 特許公開2011−130386
[発明の名称] 画像表示装置、画像表示方法、携帯端末
【発明の概要】
【0004】
DVDなどの動画を含む映像を再生する家電にバーコードまたは文字コード(SPコードを含む)の読み取りおよび発声装置を装着することで、DVDなどのメディアの映像に収録された動画などの画面の中にバーコードまたは文字コード(SPコードを含む)を映し出すことで、それぞれのカットごとにバーコードまたは文字コード(SPコードを含む)に記された文字情報を読み取り、歌う前に歌詞を音声に変換して発声させるカラオケシステム。あるいは音声多重方式を使用して、歌う前に歌詞を音声で伝えるCDおよびDVDカラオケソフト
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
盲人を含む視覚障害者にとって、映像による伝達方法には無理が生じ、音声のみで自分なりに想像しながら情報を取り入れる方法を取られる人が多いのが現状です。それでも、やはり限界があり、正確な情報を取り入れるのは困難です。みんなでカラオケに歌いに行っても、映像で映される歌詞が見えないため、健常者に唄う前に歌詞を読んでもらい、歌うしかすべがなく、周囲に迷惑をかけてしまうことになり、健常者とのカラオケには行きづらくなります。ましてや盲人同士では行きたくても行けないのも現状です。また、点字用カラオケというシステムもあるそうですが、全国的にほとんど普及しておらず、ましてや中途失明者や弱視の方のほとんどが点字を読めないのが現状のため、点字よりも音声による歌詞の伝達方法が要求されます
【0006】
インターネット上から発信される映像付きカラオケ媒体やDVDを始めとしたメディアに収録された映像付カラオケソフトには、各歌の歌詞がテロップにて映し出され、その画像の情報を目で捉えながら伴奏に従って歌うのが、一般的なカラオケスタイルですが、目での情報を取り入れることのできない盲人には至難の業です。
そんな盲人でも、晴眼者と同等な立場でカラオケの歌詞情報を容易に受け取ることにより、誰の助けも得ずに安心してカラオケが楽しめる方法が以下の2つです
1つめは、映像付きのカラオケで映し出される歌詞情報の片隅に、歌詞情報を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出し、その暗号化されたバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を読み取るとともに即座に音声に変換して発声させる装置を映像の片隅に設置することで、映像に映し出される従来の歌詞に沿う形で歌詞情報を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出していき、その都度読取装置で音声変換していくのですが、ここで最も重要視されるのは、バーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出すタイミングなのです。盲人の人が最も歌いやすいタイミングは、歌を歌う直前に歌詞を音声にて伝えてあげることです。歌の節毎に、その節の歌を歌う直前に音声で歌詞を伝えられるようにタイミングを計算して、歌詞を暗号化したバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を映し出すことが、楽しいカラオケ環境を生んでくれるでしょう。
バーコードなどの文字コード(SPコードを含む)による音声での歌詞情報が不要な場合は、バーコードなどの文字コード(SPコードを含む)の読取装置の電源をoffにするか、取り外すことで解決します。また、音声による歌詞情報を他人に聴かれたくない場合はイヤホンなどを使用しながら歌うことも可能です
2つめは、DVDカラオケなどの映像付きカラオケからCDなどの映像の無い音楽のみのカラオケに利用されている音声多重録音方式により、従来のボーカル(歌)っとカラオケ(演奏)を2層に分けていたのを、歌詞情報を音声に変換したものを加えて3層にする傍ら、歌詞情報は、歌の節毎にその節の歌が始まる直前に音声で伝えられるようにタイミングを計算して収録する方法です
以上の2通りのカラオケシステムのメリットは、歌の覚え始めには、ボーカルと歌詞情報と演奏を同時に流すことで、リズムや歌い方などが覚えられるでしょう。
そして、ある程度上達すれば、今度はボーカルを消して歌います。
それで自信がついたら演奏だけで歌いましょう
【0007】
盲人を含む視覚障害者が誰の介添えも売らずに晴眼者と同じ立場で同じ環境で安心してカラオケが楽しめます
【実施例】
【0009】
盲品用のカラオケは、自動点字発生装置による歌詞情報を点字化して指で読み取りながら歌う装置あるいは、SPコードで暗号化された歌詞カードを読取装置で音声化する方法が現状です
【符号の説明】
【0010】
A…映像を放映する画面
B…DVDなどのメディアを再生する機器
C…放映された画面に表示されたバーコードなどの文字コード(SPコードを含む)
D…バーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を読み取るとともに即座に音声変換をして音声で発声させる装置の装着位置
E…バーコードなどの文字コード(SPコードを含む)を読み取るとともに即座に音声変換をして音声で発声させる装置
【産業上の利用可能性】
【0011】
カラオケボックスなどの商業施設やカラオケ機器を扱うスナックや居酒屋などの飲食店などに普及していけば、これまでに行きたくとも行けなかった盲人を含む視覚障害者の客層が増加することでしょう
また、近来外国人が日本の歌を覚えたいとカラオケボックスに通う人も増加して売るそうで、そのような外国人にはうってつけのカラオケシステムです