特開2015-79148(P2015-79148A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-79148(P2015-79148A)
(43)【公開日】2015年4月23日
(54)【発明の名称】交換レンズ
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20150327BHJP
   G02B 7/04 20060101ALI20150327BHJP
   G02B 7/02 20060101ALI20150327BHJP
   G03B 17/14 20060101ALI20150327BHJP
【FI】
   G03B17/56 F
   G02B7/04 D
   G02B7/02 Z
   G03B17/14
   G03B17/56 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-216550(P2013-216550)
(22)【出願日】2013年10月17日
(71)【出願人】
【識別番号】501193218
【氏名又は名称】株式会社 清原光学
(71)【出願人】
【識別番号】511018125
【氏名又は名称】株式会社コプティック
(71)【出願人】
【識別番号】513261680
【氏名又は名称】日吉光学株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】594171078
【氏名又は名称】株式会社イースタンオプチカルコーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100087446
【弁理士】
【氏名又は名称】川久保 新一
(72)【発明者】
【氏名】清原 元輔
(72)【発明者】
【氏名】清原 耕輔
(72)【発明者】
【氏名】西澤 徹
(72)【発明者】
【氏名】金子 俊幸
【テーマコード(参考)】
2H044
2H101
2H105
【Fターム(参考)】
2H044AJ01
2H044AJ05
2H044BD02
2H101EE08
2H101EE37
2H105CC02
2H105CC04
2H105CC24
2H105CC25
2H105CC29
(57)【要約】
【課題】携帯電話に装着して被検体を光学的に拡大する交換レンズにおいて、ピントを確実に調整することが容易であり、また、ピントを正確に調整した後に、調整したピントがずれ難い交換レンズを提供することを目的とする。
【解決手段】接眼レンズと、対物レンズと、被検レンズと、上記接眼レンズと対物レンズと被検レンズとを互いに固定する鏡筒と、上記鏡筒と携帯電話とを、間接的にまたは直接的に係合する係合手段と、上記接眼レンズと被検体との間に設けられ、上記接眼レンズと上記被検体との間の距離を調節することによってピントを調節するヘリコイドとを有する交換レンズである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接眼レンズと;
対物レンズと;
被検レンズと;
上記接眼レンズと対物レンズと被検レンズとを互いに固定する鏡筒と;
上記鏡筒と携帯電話とを、間接的にまたは直接的に係合する係合手段と;
上記接眼レンズと被検体との間に設けられ、上記接眼レンズと上記被検体との間の距離を調節することによってピントを調節するヘリコイドと;
を有することを特徴とする交換レンズ。
【請求項2】
請求項1において、
上記ヘリコイドは、直進ヘリコイドであることを特徴とする交換レンズ。
【請求項3】
請求項1において、
上記ヘリコイドは、回転ヘリコイドであることを特徴とする交換レンズ。
【請求項4】
請求項1において、
上記被検体と上記被検レンズとの間に設けられるスペーサであって、上記ヘリコイドに固定されているスペーサを有することを特徴とする交換レンズ。
【請求項5】
請求項4において、
上記スペーサは、光軸とほぼ直交する方向に突出部を有することを特徴とする交換レンズ。
【請求項6】
請求項5において、
上記突出部におもりが設けられていることを特徴とする交換レンズ。
【請求項7】
請求項4において、
上記スペーサは、透明の合成樹脂またはガラスで構成されていることを特徴とする交換レンズ。
【請求項8】
請求項4において、
上記スペーサには、光軸が視野中心に向いている光源が固定されていることを特徴とする交換レンズ。
【請求項9】
請求項8において、
光源の電池を収容する容器が上記スペーサに固定され、上記容器を操作者が把持可能であることを特徴とする交換レンズ。
【請求項10】
請求項8において、
上記光源は、紫外線発光光源または赤外線発光光源であることを特徴とする交換レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話に装着する交換レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話にカメラ機能が設けられ、このカメラのレンズに、像を拡大する光学系を装着することが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
この像を拡大する光学系は、その鏡筒を、1つ目の筒と2つ目の筒の2重の構造にし、1つ目の筒の外径より、2つ目の筒の内径をやや大きくし、1つ目の筒と2つ目の筒とを摺動させる。そして、1つ目の筒に、フィールドレンズと収束レンズとを固定し、2つ目の筒に対物レンズを固定している。なお、1つ目の筒を携帯電話に固定し、2つ目の筒を被検体に向け、プレパラートで固定されている被検体を拡大して携帯電話で撮影する。
【0004】
この従来例において、ピント調整する場合、1つ目の筒に対して2つ目の筒を摺動させることによって、対物レンズの位置を調整し、これによって、ピントを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−160915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来例では、2つの筒を互いに摺動し、この摺動する距離に応じてピント合わせするので、微妙なピント合わせをする場合、ピントを確実に調整することが困難であるという問題がある。
【0007】
また、上記従来例において、仮に、ピントを正確に調整することができたとしても、その状態は1つ目の筒と2つ目の筒との摩擦で維持されているので、調整位置が不安定であり、したがって、調整したピントがずれやすいという問題がある。
【0008】
本発明は、携帯電話に装着して被検体を光学的に拡大する交換レンズにおいて、ピントを確実に調整することが容易であり、また、ピントを正確に調整した後に、調整したピントがずれ難い交換レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の交換レンズは、接眼レンズと、対物レンズと、被検レンズと、上記接眼レンズと対物レンズと被検レンズとを互いに固定する鏡筒と、上記鏡筒と携帯電話とを、間接的にまたは直接的に係合する係合手段と、上記接眼レンズと被検体との間に設けられ、上記接眼レンズと上記被検体との間の距離を調節することによってピントを調節するヘリコイドとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、携帯電話に装着して被検体を光学的に拡大する交換レンズにおいて、ピントを確実に調整することが容易であり、また、ピントを正確に調整した後に、調整したピントがずれ難いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例1である交換レンズ100と携帯電話10との関係を示す図である。
図2】直進ヘリコイド40の詳細を示す図である。
図3】実施例1において、ピント合わせの途中の状態および終了した状態を示す図である。
図4】本発明の実施例2である交換レンズ200と携帯電話10との関係を示す図である。
図5】回転ヘリコイド70の断面図である。
図6】実施例2において、ピント合わせする場合に、ピント合わせ前の状態、ピント合わせ途中の状態、ピント合わせが終了した状態を示す図である。
図7】本発明の実施例3を示す図である。
図8】本発明の実施例4である交換レンズ300を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明を実施するための形態は、以下の実施例である。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の実施例1である交換レンズ100と携帯電話10との関係を示す図である。
【0014】
携帯電話10は、カメラレンズ11を有し、携帯電話10のケースを挟むように挟持手段20が設けられている。
【0015】
挟持手段20には、穴21が設けられ、穴21には雌ネジが設けられ、この雌ネジは、挟持手段20と後述する鏡筒34とを接合する係合部22を形成している。なお、穴21は、カメラレンズ11の視界を確保するために設けられている開口である。
【0016】
交換レンズ100は、交換レンズ主要部30と、直進ヘリコイド40と、スペーサ50とを有する。
【0017】
交換レンズ主要部30は、顕微鏡の光学系の主要部を構成し、接眼レンズ31と、対物レンズ32と、被検レンズ33と、鏡筒34と、係合部35とを有する。
【0018】
鏡筒34は、接眼レンズ31と、対物レンズ32と、被検レンズ33とを互いに固定している。
【0019】
係合部35は、鏡筒34の端部に設けられている雄ネジによって構成されている。つまり、鏡筒34の雄ネジである係合部35と、挟持手段20の雌ネジである係合部22とが螺合することによって、挟持手段20を介して、鏡筒34と携帯電話10とが間接的に結合される。なお、挟持手段20を介さずに、鏡筒34と携帯電話10とを、直接的に係合するようにしてもよい。
【0020】
図2は、直進ヘリコイド40の詳細を示す図である。
【0021】
直進ヘリコイド40は、鏡筒34の端部に固定され、被検レンズ33と被検体60との間に設けられている。
【0022】
また、直進ヘリコイド40は、内筒41と、駆動環42と、外筒43との3重の環で構成されている。内筒41の図2中、上部に、交換レンズ主要部30の下部が固定され、内筒41の図2中、下部に、スペーサ50の上部が固定されている。
【0023】
また、駆動環42には、ピン41Pと遊嵌する長溝42Dが設けられている。駆動環42は、ピン41P、長溝42Dを介して、外筒43と内筒41とをつなぐ。そして、外筒43を回すと、駆動環42が回転し、長溝42Dが回転し、この回転に伴って、ピン41Pが上下動し、ピン41Pが固定されている内筒41が上下動する。
【0024】
つまり、外筒43を回転した場合、鏡筒34とスペーサ50とが回転せずに、被検レンズ33と被検体60との間の距離を調節することができ、これによって、ピントを調節する。
【0025】
なお、外筒43と駆動環42とがネジ等で固定されていてもよく、内筒41が、鏡筒34であってもよい。
【0026】
スペーサ50は、透明体で構成され、具体的には合成樹脂またはガラス等で構成され、その断面が、被検体60側が広めである台形状であり、いわゆるスカート状である。また、スペーサ50には、被検体60を出し入れできる空間が設けられている。図1中、スペーサ50の下部に、突出部51が設けられている。なお、突出部51は、スペーサ50の下部でなくても、スペーサ50の上部に設けられていてもよく、また、スペーサ50の上部と下部との間に設けられていてもよい。さらに、突出部51は、上記光軸とほぼ直交する方向に設けられている。
【0027】
突出部51は、被検体60としてのたとえば人間の皮膚に接触し、この皮膚を顕微鏡観察するために設けられ、また、おもり52を設置するために設けられている。おもり52は、交換レンズ100が装着された携帯電話10が、転倒することを防止するために設けられている。なお、突出部51、おもり52を削除するようにしてもよい。
【0028】
実施例1において、対物レンズ32と被検体60との間に、被検レンズ33が設けられているので、顕微鏡としての機能を発揮できる。そして、ピントを合わせるには、被検レンズ33と被検体60との距離を変化させればよい。
【0029】
実施例1においてピントが合ったときにおける被検レンズ33と被検体60との距離とほぼ同じ長さに、スペーサ50の光軸方向の長さをセットすれば、ピント合わせの微調整の範囲が狭く、ピント合わせの時間が短くなる。
【0030】
実施例1において、被検体60にまたは被検体60の周辺にスペーサ50が固定されていれば、直進ヘリコイド40の外筒43を回動しても、携帯電話10が共回りすることがない。
【0031】
図3は、実施例1において、ピント合わせの途中の状態および終了した状態を示す図である。
【0032】
実施例1では、ピント合わせの最初の状態、途中の状態、終了した状態の全ての状態で、携帯電話10のディスプレイ12の方向が同一である。したがって、実施例1では、ピント合わせの途中でディスプレイ12の向きが変わらず、さらに、ピント合わせの途中でディスプレイ12と被検体60との相対位置が変化しないので、拡大画面を見易い。
【0033】
ところで、ピント調節するに際して、被検レンズ33と被検体60との距離を変化させる場合、鏡筒全体を移動する顕微鏡方式(ラックピニオン式)を採用することが考えられる。しかし、この顕微鏡方式は、高価であるという問題があるが、実施例1は、比較的安価である。
【0034】
実施例1によれば、直進ヘリコイド40を使用しているので、ピントを確実に微調整することできる。また、実施例1によれば、直進ヘリコイドを使用しているので、ピント合わせを微調整した後にそのピントがずれ難い。さらに、実施例1によれば、スペーサ50を使用しているので、ピント合わせをするための調整距離が短く、したがって、ピントの微調整時間が短い。
【0035】
なお、直進ヘリコイド40を、接眼レンズ31と対物レンズ32との間に設けてもよく、対物レンズ32と被検レンズ33との間に設けるようにしてもよい。つまり、接眼レンズ31と被検体60との間のどこにでも、直進ヘリコイド40を設けてもよい。
【実施例2】
【0036】
図4は、本発明の実施例2である交換レンズ200と携帯電話10との関係を示す図である。
【0037】
交換レンズ200は、交換レンズ100において、直進ヘリコイド40の代わりに、回転ヘリコイド70を設けたレンズである。
【0038】
図5は、回転ヘリコイド70の断面図である。
【0039】
回転ヘリコイド70は、内筒71と外筒73とを有し、内筒71と外筒73とは、互いに螺合している。内筒71が交換レンズ主要部30に固定され、外筒73がスペーサ50に固定されている。そして、回転ヘリコイド70は、被検レンズ33と被検体60との間に設けられ、鏡筒34が回転しながら、被検体60と被検レンズ33との間の距離を調節することによってピントを調節するヘリコイドである。
【0040】
次に、交換レンズ200の動作について説明する。
【0041】
図6は、実施例2において、ピント合わせする場合に、ピント合わせ前の状態、ピント合わせ途中の状態、ピント合わせが終了した状態を示す図である。
【0042】
図6(1)は、実施例2において、ピント合わせする前の状態を示す図であり、図6(1)に示す状態では、被検体60として人間の指60Fを例にとり、指60Fの爪をネイリングした場合のネイリングの出来具合を拡大して表示している。図6(2)は、実施例1において、ピント合わせしている途中段階の状態を示す図であり、図6(3)は、実施例1において、ピント合わせが完了した状態を示す図である。
【0043】
図6(1)に示す状態では、指60Fの爪と第1関節とが携帯電話のディスプレイ12に表示されている。この状態から、ピント合わせするために、回転ヘリコイド70を反時計方向に90度回転すると、図6(2)に示すように、指60Fの爪はディスプレイ12に表示されるが、第1関節がディスプレイ12から外れ、表示されなくなる(欠落する)が、注目している指60Fの爪は表示されている。
【0044】
そして、図6(2)に示す状態から、ピント合わせするために、回転ヘリコイド70を反時計方向にさらに90度回転すると、図6(3)に示すように、指60Fの爪の先の部分まで、ディスプレイ12に表示される。
【0045】
つまり、実施例2において、ピント調節中に、被検体60(指60F)の方向は変化しないが、携帯電話のほぼ長方形のディスプレイ12の方向が変化し、すなわち、被検体60の方向に対する長方形のディスプレイ12の向きが変化する。したがって、実施例2で
は、ピント合わせ中に、被検体60の周囲を広く、ディスプレイ12に拡大表示することができる。
【0046】
なお、回転ヘリコイド70を、接眼レンズ31と対物レンズ32との間に設けてもよく、対物レンズ32と被検レンズ33との間に設けるようにしてもよい。つまり、接眼レンズ31と被検体60との間のどこにでも、回転ヘリコイド70を設けてもよい。
【0047】
また、実施例1、2において、直進ヘリコイド40、回転ヘリコイド70の代わりに、空気蛇腹を設けるようにしてもよい。この空気蛇腹に空気を送り込むと、交換レンズ主要部30と被検体60との間隔が広くなり、空気蛇腹から空気を抜くと、交換レンズ主要部30と被検体60との間隔が狭くなり、空気蛇腹に送り込む空気の量、空気蛇腹から抜く空気の量を調整することによって、ピントを合わせることができる。
【実施例3】
【0048】
図7は、本発明の実施例3を示す図である。
【0049】
実施例3は、交換レンズ100において、直進ヘリコイド40の代わりに、楔機構80を設けた実施例である。
【0050】
楔機構80は、内筒81と、楔82と、外筒83と、ばね84と、ネジ85とを有する。内筒81は、図7中、その下端部が、斜めにカットされ、楔82は、その上端部が、内筒81の下端部の傾斜と同じ傾斜でカットされ、楔82の下端部が、図7中、水平を形成し、外筒83は、図7中、その上端部が水平である。また、楔82の、図7中、左端部と外筒83との間にばね84が設けられ、楔85の、図7中、右端部が、ネジ85によって、押圧されている。内筒81の上端部に交換レンズ主要部30が固定され、外筒83の下端部にスペーサ50が固定されている。
【0051】
楔機構80において、ばね84によって、楔82が右方向に付勢され、これに抗して、ネジ85を回動すると、楔82が、図7中、左方向に移動し、これによって、内筒81が、図7中、上方に押し上げられる。逆に、ネジ85を逆回転すると、楔82が、図7中、右方向に移動し、これによって、内筒81が図7中、押し下げられ。つまり、ネジ85の回動方向と回動量とに応じて、内筒81が上下動し、すなわち、交換レンズ主要部30が上下動し、ネジ85の回動量に応じて、交換レンズ主要部30の上下の移動量が定まる。
【実施例4】
【0052】
図8は、本発明の実施例4である交換レンズ300を示す図である。
【0053】
交換レンズ300は、交換レンズ100において、スペーサ50に、照明装置90を設けた実施例である。
【0054】
照明装置90は、光源91と電池92と容器93とを有する。
【0055】
光源91は、その光軸が、視野中心に向けられ、スペーサ50に固定されている。電池92は光源91に電力を供給し、乾電池等で構成されている。また、電池92は、円筒状の容器93に収納され、この容器93は、スペーサ50に固着されている。容器93を操作者が自己の手で握れば、交換レンズ400と携帯電話10とを容易に移動することができる。つまり、容器93を操作者が把持可能である。
【0056】
また、光源91の表面を擦りガラス加工すれば、散光し、被検体60に、光が均一に照射される。さらに、光源91を複数、設けるようにしてもよい。
【0057】
なお、交換レンズ300では、照明装置90が取り付けられているスペーサ50は、交換レンズ100等の顕微鏡機能を有する装置に設けられている。このようにする代わりに、照明装置90が取り付けられているスペーサ50を、接写用アダプタとして使用するようにしてもよい。
【0058】
さらに、上記各実施例において、照明装置90として、紫外線発光装置を設けるようにしてもよい。この場合、スペーサ50内に被験者の指60Fを挿入し、紫外線発光装置からの紫外線をその指60Fに照射すると、被験者が喫煙者であれば、その指60Fが蛍光を発する。つまり、紫外線照射によって、健康診断することができる。
【0059】
また、上記各実施例において、照明装置90として、赤外線発光装置を設けるようにしてもよい。そして、スペーサ50内に被験者の指60Fを挿入し、赤外線発光装置からの赤外線をその指60Fに照射すると、毛細血管が見え、リューマチ患者であれば、見えた毛細血管が途切れているので、リューマチの有無を検査することができる。
【符号の説明】
【0060】
100…交換レンズ、
10…携帯電話、
20…挟持手段、
34…鏡筒、
40…直進ヘリコイド、
50…スペーサ、
200…交換レンズ、
70…回転ヘリコイド、
80…楔、
300…交換レンズ、
91…光源
92…電池、
93…容器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8