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特開2015-80280充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-80280(P2015-80280A)
(43)【公開日】2015年4月23日
(54)【発明の名称】充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20150327BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20150327BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20150327BHJP
【FI】
   H02J7/00 301A
   H02J13/00 301B
   H01M10/44 Q
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-286257(P2012-286257)
(22)【出願日】2012年12月27日
(71)【出願人】
【識別番号】513001178
【氏名又は名称】タカラソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120226
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 知浩
(72)【発明者】
【氏名】吾妻 正行
【テーマコード(参考)】
5G064
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
5G064AC08
5G064AC09
5G064BA02
5G064CB18
5G503AA01
5G503BB01
5G503FA01
5G503FA06
5H030AA01
5H030AS01
5H030AS08
5H030BB01
5H030DD21
(57)【要約】
【課題】スペースの問題を解決することができるとともに、地震などの非常事態後において電力会社からの電力の供給が寸断された場合でも、電気を容易かつ自由に使用することができる充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システムを提供する。
【解決手段】公地12と私有地14とを区画するように設置された区画部材16と、区画部材16の内部に設けられた充電器18と、を有する充電器内蔵区画部材10であって、充電器18は、給電口24と、充電口26と、が設けられる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公地と私有地とを区画するように設置された区画部材と、
前記区画部材の内部に設けられた充電器と、
を有する充電器内蔵区画部材であって、
前記充電器は、給電口と、充電口と、を備えていることを特徴とする充電器内蔵区画部材。
【請求項2】
請求項1に記載の充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、
前記充電器は、
前記充電器の状態を特定する状態特定部と、
前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、
を有し、
前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする非常事態用充給電システム。
【請求項3】
前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、
前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項4】
前記状態特定部は、前記充電器の経過劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、
前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項5】
前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、
前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地震などの震災の後、電力の供給が寸断され、電気・ガスの他に、電気機器が使用できない問題がある。例えば、電気・ガスが使用できないことは勿論、電気自動車の充電、自動車のバッテリの充電、電化製品などの使用が全てできなくなり、生活が不便になる。また、震災情報の入手も困難になる。このため、震災そのものを乗り越えたとしても、電気の使用ができない2次震災という形で命の危険にさらされる。
【0003】
現在行われている震災の対策としては、例えば、例えば数日分の飲料水・食料、ランプ、乾電池、ライター程度のものしか準備することができない現状がある。
【特許文献1】特開2012−100417号公報
【特許文献2】特開平11−270261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記物品を準備していても、電気が使えなければ、生活に不便をきたす。例えば、家屋が倒壊していれば、寒さから身を守る必要があるが、容易に火をおこすことができなくなる。また、調理を行う場合でも不便になり、自動車もそのまま路上に放置となって避難者や緊急車両の通行の妨げの要因になる。このように、特に、震災後に電気が自在に使えなければ、様々な不便が生じ、ひいては命の危険にさらされることになる。
【0005】
日本が地震大国であることを考えると、これらの2次災害は確実に起こるものであり、予測できるものである。このため、国や自治体レベルで、早期に対策を練らなければならない課題でもある。
【0006】
一方、太陽エネルギーを蓄電する蓄電装置が知られているが、日本の土地や家屋は非常に狭く、蓄電装置を設置する場所が限られているという問題がある。このため、たとえ蓄電装置を設置するための金銭的な問題が解決しても、スペースの問題が解決できず、全ての家庭において普及することが難しい。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、スペースの問題を解決することができるとともに、地震などの非常事態後において電力会社からの電力の供給が寸断された場合でも、電気を容易かつ自由に使用することができる充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、公地と私有地とを区画するように設置された区画部材と、前記区画部材の内部に設けられた充電器と、を有する充電器内蔵区画部材であって、前記充電器は、給電口と、充電口と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明は、前記充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、前記充電器は、前記充電器の状態を特定する状態特定部と、前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、を有し、前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする。
【0010】
この場合、前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することが好ましい。
【0011】
この場合、前記状態特定部は、前記充電器の経過劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することが好ましい。
【0012】
この場合、前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、スペースの問題を解決することができるとともに、地震などの非常事態後において電力会社からの電力の供給が寸断された場合でも、電気を容易かつ自由に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る充電器内蔵区画部材の説明図である。
図2】本発明の一実施形態に係る非常事態用充給電システムの制御系を示した構成図である。
図3】本発明の一実施形態に係る非常事態用充給電システムの充電器の主要構成図である。
図4】本発明の一実施形態に係る非常事態用充給電システムの表示装置の主要構成図である。
図5】本発明の一実施形態に係る非常事態用充給電システムの管理本部の主要構成図である。
図6】本発明の一実施形態に係る非常事態用充給電システムの管理本部の一構成要素である液晶表示部における表示態様の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の一実施形態に係る充電器内蔵区画部材及び非常事態用充給電システムについて、図面を参照して説明する。
【0016】
図1に示すように、充電器内蔵区画部材10は、公地(あるいは公道)12と私有地14とを区画するように設置された区画部材16と、区画部材16の内部に設けられた充電器18と、を有している。
【0017】
区画部材16は、例えば、囲いやブロック塀など、私有地14と公地12とを区画する用途を備えた構造物である。区画部材16は、私有地14と公地12との全ての境界部位において両者を区画するものに限られず、私有地14の一部に設けられて当該一部において私有地14と公地12とを区画するものでもよい。
【0018】
私有地14には、家屋20が建てられている。
【0019】
公地12には、公道や公有地などが含まれる。また、公地12では、車両22の通過が可能である。
【0020】
区画部材16の材質は、鉄などの金属製、強化プラスチック製(炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック等)、硬質ゴムなどの弾性素材、コンクリート製などが採用される。
【0021】
区画部材16の内部には、充電器18を内蔵するための収容スペース(図示省略)が設けられており、通常は施錠されて防犯機能を高めている。
【0022】
収容スペースの体積は、区画部材16の体積以下となるように設定されている。例えば、収容スペースの体積を大きくすることにより充電器18を大型化することが可能になり、充電量の増大に貢献できる。収容スペースの体積を小さくすることにより充電器18を小型化することが可能になり、同時に区画部材16の剛性(強化)を高めることもできる。
【0023】
区画部材16の公地側に充電器18の給電口24が設けられており、区画部材16の私有地側に充電器18の充電口26が設けられている。区画部材16の公地側に充電器18の給電口24が設けられていることにより、路上に放置された車両22等に対して容易に給電することができる。また、区画部材16の私有地側に充電器18の充電口26が設けられていることにより、私有地側から充電することができる。この結果、充電時に公道に出る必要が無くなり、安全性を確保することができる。また、充電口26が私有地側に設けられているため、充電口26を管理し易くなり、防犯性を高めることができる。
【0024】
なお、区画部材16の公地側に充電器18の充電口26が設けられており、区画部材16の私有地側に充電器18の給電口24が設けられている構成でもよい。
【0025】
充電器18は、区画部材16の収容スペースに配置されており、区画部材16の外部に露出していない。このため、区画部材16の外部から視認することができず、直接接触することもできない。この結果、区間部材16の意匠性を損ねることがなく、また充電器18に対するいたずらを防止することができる。
【0026】
図1及び図3に示すように、充電器18は、充電池28Aへの充電時にケーブル等と接続可能な充電口26と、充電池28Aから給電するときにケーブル等と接続可能な給電口24と、充電装置28と、撮像装置30と、温度検知装置32と、衝撃検知装置34と、経年劣化特定装置36と、無線通信装置38と、を有している。
【0027】
充電口26は、充電池28Aを外部から充電するときにケーブル等と接続するためのインターフェースである。
【0028】
給電口24は、充電池28Aから外部の物へ給電するときにケーブル等と接続するためのインターフェースである。
【0029】
充電装置28は、外部から充電可能な充電池28Aと、過充電保護回路28Bと、過放電防止回路28Cと、漏電検知回路28Dと、充電量特定回路28Eと、を有している。
【0030】
なお、充電装置28の充電池28Aから充電装置28の各構成要素、及び充電装置28の充電池28Aから撮像装置30、衝撃検知装置34、温度検知装置32、経年劣化特定装置36及び無線通信装置38の各部に対して給電できるようになっている。
【0031】
充電池28Aへの充電方法として、家屋20からケーブル等を引いて充電してもよく、車両等に設けられているバッテリ等から充電してもよい。また、充電池28Aへの充電タイミングとして、夜間など電気使用量が少ないときや、電気使用料が安いときに充電しておいてもよい。さらに、太陽パネル、風力発電などの自然エネルギー源から発電したものを充電しておいてもよい。
【0032】
漏電検知回路28Dは、充電池28Aの漏電を検知するものであり、従来から周知の構成である。なお、漏電が検知されたことを示す漏電検知データ(漏電検知信号)は、漏電検知されたときに、漏電検知回路28Dから無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力される。
【0033】
充電量特定回路28Eは、充電池28Aの充電量を特定するものであり、従来から周知の構成である。なお、充電池28Aの充電量を示す充電情報(充電信号)は、所定のタイミングで、充電量特定回路28Eから無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力される。
【0034】
撮像装置30は、カメラ部30Aと、記憶部30Bと、を有している。
【0035】
カメラ部30Aは、撮像制御回路を内蔵しており、区画部材16及び充電器18の周囲の様子を撮像する。具体的には、カメラ部30Aは、区画部材16及び充電器18の公地側と私有地側とを継続的あるいは断続的に撮像する。カメラ部30Aは、撮像情報(撮影データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する。撮像情報(撮影データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する出力タイミングは、所定の時期又はサイクルを予め設定していてもよいし、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの出力指示命令を受けて出力してもよい。
【0036】
カメラ部30Aの撮影タイミングは、予めタイマにより撮影開始タイミングと撮影終了タイミングがセットされていてもよく、常時撮影していてもよい。また、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの撮影指示命令を受けて撮影してもよい。
【0037】
記憶部30Bは、いわゆるメモリであり、カメラ部30Aからの撮影データ(撮像情報)を記憶する。
【0038】
温度検知装置32は、温度測定部32Aと、制御部32Bと、記憶部32Cと、を有している。温度測定部32Aは、既存の温度センサや温度計を用いることができる。制御部32Bは、温度測定部32Aで測定された温度情報(温度データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する。温度情報(温度データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する出力タイミングは、所定の時期又はサイクルを予め設定していてもよいし、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの出力指示命令を受けて出力してもよい。なお、制御部32Bは、必須構成要素ではない。制御部32Bを設けず、温度情報(温度データ)を温度測定部32Aから制御回路38Aに対して直接出力できる構成を採用してもよい。
【0039】
温度検知装置32の温度測定部32Aは、例えば、充電池28Aの外部又は内部、充電装置28の周囲に設けられており、当該部位の温度を検出して、温度情報(温度データ)を制御回路38Aに対して出力することができる。
【0040】
なお、温度検知装置32の温度測定部32Aの温度測定タイミングは、内蔵されているタイマのカウント値に基づいて予め規定していてもよく、温度を常時測定していてもよい。さらには、また、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの温度測定指示命令を受けて測定してもよい。
【0041】
温度検知装置32の記憶部32Cには、温度測定部32Aで測定された温度情報(温度データ)が記憶されていく。
【0042】
衝撃検知装置34は、衝撃測定部34Aと、制御部34Bと、記憶部34Cと、を有している。衝撃測定部34Aは、既存の衝撃センサを用いることができる。制御部34Bは、衝撃測定部34Aで測定された衝撃値情報(衝撃値データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する。衝撃値情報(衝撃値データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する出力タイミングは、所定の時期又はサイクルを予め設定していてもよいし、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの出力指示命令を受けて出力してもよい。なお、制御部34Bは、必須構成要素ではない。制御部34Bを設けず、衝撃値情報(衝撃値データ)を衝撃測定部34Aから制御回路38Aに対して直接出力できる構成を採用してもよい。
【0043】
衝撃検知装置34の衝撃測定部34Aは、例えば、充電池28Aの外部又は内部、充電装置28の周囲に設けられており、衝撃を受けた時に当該部位の衝撃値を検出して、衝撃値情報(衝撃値データ)を制御回路38Aに対して出力することができる。なお、衝撃値は、例えば、車両等が区画部材に追突した追突事故により生じた衝撃力等を反映した値である。
【0044】
衝撃検知装置34の記憶部34Cには、衝撃値情報(衝撃値データ)が記憶されていく。
【0045】
経年劣化特定装置36は、経年劣化測定部36Aと、記憶部36Bと、を有している。経年劣化測定部36Aは、温度測定部36A1と、制御部36A2と、を有している。温度測定部36A1は、既存の温度センサや温度計等を用いることができる。制御部36A2は、温度測定部36A1で測定された温度から充電池28Aの劣化状態を判定し、当該劣化状態を示す劣化情報(劣化データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する。劣化情報(劣化データ)を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力する出力タイミングは、所定の時期又はサイクルを予め設定していてもよいし、外部にある表示装置側あるいは管理本部側からの出力指示命令を受けて出力してもよい。なお、制御部36A2は、必須構成要素ではない。制御部36A2を設けず、劣化情報(劣化データ)を温度測定部36A1から制御回路38Aに対して直接出力できる構成を採用してもよい。
【0046】
経年劣化特定装置36の温度測定部36A1は、例えば、充電池28Aの外部又は内部、充電装置28の周囲に設けられており、当該部位の温度を検出して、温度情報(温度データ)を制御部38Aに対して出力することができる。
【0047】
経年劣化特定装置36の記憶部36Bには、充電池周囲(充電池内外)の温度と経過期間との対応関係を示す経年温度テーブルが記憶されている。「温度」とは、例えば、現在の温度の他に、所定期間における平均温度を採用することもできる。「期間」とは、充電池28Aの時間の経過と温度変化との関係を予め手実験して特定したものである。
【0048】
経年劣化特定装置36の記憶部36Bには、充電池28Aの経年変化を示す情報(データ)が記憶されていく。
【0049】
なお、経年劣化特定装置36の経年劣化測定部36Aは、温度測定部36A1及び制御部36A2に替えて、タイマを内蔵しておき、タイマの情報を無線通信装置38の制御回路38Aに対して出力してもよい。この方式を採用すれば、充電池28Aの温度変化の情報を必要とせずに、充電池28Aの経年劣化を特定することが可能になる。
【0050】
無線通信装置38は、ワイヤレス通信回線を形成するものであり、例えば、制御回路38Aと、無線通信回路38Bと、を有している。
【0051】
無線通信装置38は、無線媒体を発信する。
【0052】
ここで、「無線媒体」とは、一般的に、電波、赤外線、可視光、音波、超音波、X線などを意味する。そして、音波及び超音波を除いたものを電磁波といい、これも無線媒体に含まれる。
【0053】
また、「無線」とは、無線通信の略称であり、有線ケーブルを使わずに無線媒体を利用して電気信号を伝達することを意味する。
【0054】
無線通信装置38の制御回路38Aは、充電装置28からの充電池28Aの充電テータを受け、当該充電データに基づいた充電情報を無線媒体に付加する。なお、充電装置28からの充電池28Aの充電テータは、当該充電池28Aの現在又は過去の充電量(具体的には残存充電量)を示したデータである。
【0055】
無線通信装置38の制御回路38Aは、充電装置28からの漏電検知データ(漏電検知信号)を受け、当該漏電検知データ(漏電検知信号)に基づいた漏電検知情報を無線媒体に付加する。
【0056】
無線通信装置38の制御回路38Aは、撮像装置30からの撮影データを受け、当該撮影データに基づいた撮像情報を無線媒体に付加する。なお、撮像装置30からの撮影データは、例えば、所定期間における区画部材周囲又は充電器周囲の状況を撮影したデータである。
【0057】
無線通信装置38の制御回路38Aは、温度検知装置32からの温度データを受け、当該温度データに基づいた温度情報を無線媒体に付加する。なお、温度検知装置32からの温度データは、例えば、当該充電池28Aの現在又は過去の温度を示したデータである。
【0058】
無線通信装置38の制御回路38Aは、衝撃検知装置34からの衝撃値データを受け、当該衝撃値データに基づいた衝撃値情報を無線媒体に付加する。なお、衝撃検知装置34からの衝撃値データは、例えば、区画部材16又は充電器18に対して衝撃力が付与された直後の衝撃値、あるいは過去に付与された衝撃の衝撃値を示したデータである。
【0059】
無線通信装置38の制御回路38Aは、経年劣化特定装置36からの劣化テータを受け、当該劣化データに基づいた劣化情報を無線媒体に付加する。なお、経年劣化特定装置36からの劣化テータは、例えば、充電器18の使用開始時期から現在までの期間(少なくとも一部の期間)における劣化状態を示したデータである。
【0060】
無線通信装置38は、前記充電情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの充電情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、常時発信されていてもよいし、定期的に発信されていてもよい。あるいは、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、充電情報を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0061】
無線通信装置38は、前記漏電検知情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの漏電検知情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、漏電が検知されたタイミングで発信することが好ましいが、漏電がないことを示す情報も付加して常時発信するようにしてもよい。あるいは、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、漏電検知情報(漏電しているか否かを示す情報)を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0062】
無線通信装置38は、前記撮像情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの撮像情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、常時または所定のタイミングで発信することが好ましいが、例えば、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、撮像情報を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0063】
無線通信装置38は、前記温度情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの温度情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、常時または所定のタイミングで発信することが好ましいが、例えば、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、温度情報を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0064】
無線通信装置38は、前記衝撃値情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの衝撃値情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、常時または所定のタイミングで発信することが好ましいが、例えば、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、衝撃値情報を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0065】
無線通信装置38は、前記劣化情報を付加した無線媒体を発信する。なお、無線通信装置38からの劣化情報を付加した無線媒体の発信タイミングは、常時または所定のタイミングで発信することが好ましいが、例えば、屋内の表示装置40(図4参照)からの発信命令信号を受けて、劣化情報を付加した無線媒体を発信してもよい。
【0066】
なお、充電器18の無線通信装置38から充電情報、漏電検知情報、撮像情報、温度情報、衝撃値情報及び劣化情報を付加した無線媒体は、それぞれ混在させて発信することもでき、個別に発信することも可能である。
【0067】
ここで、無線媒体に各種の情報を付加する技術は、従来から周知である。例えば、無線媒体として電波を選択して、電波を発信する場合には、一定の周波数の「搬送波」に対して「変調」と呼ばれる操作を行うことにより、各種の情報を電波にのせることが可能になる。そして、かかる情報がのせられた電波から当該情報を取得する場合には、「復調」と呼ばれる操作を行う。
【0068】
無線媒体として電波を用いる場合には、充電器18の制御回路38A、表示装置40の制御回路40C、管理本部50の制御回路50A1のいずれもが変調又は/及び復調する機能を有している。
【0069】
なお、電波以外の無線媒体に対して各種の情報を付加する技術あるいは電波以外の無線媒体に付加した情報を取得する技術についても、本願出願時において既に知られている。
【0070】
なお、区画部材16の上面には、太陽電池パネル(図示省略)を適宜取り付けてもよい。これにより、太陽電池パネルからの出力により、充電池28Aを充電することが可能になる。
【0071】
図4に示すように、充電器18の状態を報知するための表示装置40を備えている。表示装置40は、例えば、家屋20の内部に配置されている。
【0072】
表示装置40は、電源回路40Aと、無線通信回路40Bと、制御回路40Cと、液晶表示部40Dと、操作パネル部40Eと、スピーカ40Fと、を有している。なお、表示装置40は、本発明の「報知部」の一態様である。
【0073】
表示装置40の電源回路40Aは、商用電源回路(図示省略)に接続されており、表示装置40の各部に電源供給するものである。
【0074】
表示装置40の無線通信回路40Bは、ワイヤレス通信回線を形成する。
【0075】
表示装置40の制御回路40Cは、充電器18の無線通信装置38からの無線媒体(換言すれば、変調された搬送波)が電波である場合、それを復調して無線媒体にのせられている情報を取り出す。
【0076】
表示装置40の制御回路40Cは、充電器18の無線通信装置38からの無線媒体を受信して充電器18の状態を判別する。詳細には、制御回路40Cは、無線通信回路38Bを制御して、充電装置18の無線通信装置38からの無線信媒体を受信し、無線媒体に付与された各種情報を用いた様々な処理を実行して、充電器18の状態を判別する。
【0077】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された充電池28Aの充電情報に基づいて充電池28Aの充電量を示す数字データあるいは所定の図柄データを生成し、当該数字あるいし所定の図柄によって充電量が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御する。なお、充電池28Aの充電量を示す数字データあるいは所定の図柄データ等の基本パターンは、制御回路38AのROMに予め記憶されており、これを読み出すことも可能である。
【0078】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された充電池28Aの漏電検知情報に基づいて充電池28Aの漏電の有無を示す警告音データ及び警告図柄データ(漏電がない場合にはセーフデータ)を生成し、警告図柄あるいはセーフ図柄が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御し、また当該警告音あるいはセーフ音が出力されるようにスピーカ40Fを音声制御する。なお、充電池28Aの漏電を示す警告音データ及び警告図柄データ、あるいは充電池28Aの漏電を示さないセーフ図柄データ等の基本パターンは、制御回路38AのROMに予め記憶されており、適宜、これを読み出すことも可能である。
【0079】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された撮像情報に基づいて不審者の有無を示す不審者データ(不審者がいない場合にはセーフデータ)を生成し、当該不審者図柄あるいはセーフ図柄が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御し、また当該警告音あるいはセーフ音が出力されるようにスピーカ40Fを音声制御する。なお、不審者を示す不審者図柄データ及び不審者がいないセーフ図柄データ等の基本パターンは、制御回路40CのROMに予め記憶されており、適宜、これを読み出すことも可能である。
【0080】
ここで、制御回路40Cは、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された撮像情報に基づいて、それに記録されている撮影記録データを液晶表示部40Dで再生表示できるように制御することも可能である。なお、撮影記録データは、表示装置側の無線通信回路40Bで受信しながら、表示装置側のメモリに保存されていく。
【0081】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された温度情報に基づいて充電池28Aの温度状態を示す温度分布データを生成し、当該温度分布図柄が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御し、また当該警告音あるいはセーフ音が出力されるようにスピーカ40Fを音声制御する。なお、温度分布図柄等の基本パターンは、制御回路40CのROMに予め記憶されており、適宜、これを読み出すことも可能である。
【0082】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された衝撃値情報に基づいて区画部材16あるいは充電器18が受けた衝撃力を示す衝撃力データを生成し、当該衝撃力分布図柄が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御し、また当該警告音あるいはセーフ音が出力されるようにスピーカ40Fを音声制御する。なお、衝撃力分布図柄等の基本パターンは、制御回路40CのROMに予め記憶されており、適宜、これを読み出すことも可能である。
【0083】
表示装置40の制御回路40Cは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信された無線媒体に付加された劣化情報に基づいて区画部材17あるいは充電器18の劣化程度を示す劣化データを生成し、当該劣化図柄が表示されるように液晶表示部40Dを表示制御し、また当該警告音あるいはセーフ音が出力されるようにスピーカ40Fを音声制御する。なお、劣化図柄等の基本パターンは、制御回路40CのROMに予め記憶されており、適宜、これを読み出すことも可能である。
【0084】
なお、充電器18の無線通信装置38からの充電情報、漏電検知情報、撮像情報、温度情報、衝撃値情報及び劣化情報のうち少なくとも2つの情報を含む無線媒体が発信された場合には、制御回路40Cは、発信された充電情報、漏電検知情報、撮像情報、温度情報、衝撃値情報及び劣化情報に基づいた各図柄が液晶表示部40Dに同時に表示されるように制御することが好ましい。
【0085】
なお、「撮像情報」には、現在の状況を示す撮像情報だけではなく、過去の状況を示す撮像情報を含めることができる。例えば、漏電が発生した後の充電器周囲の情報だけではなく、漏電が発生する前の充電器周囲の情報も適宜含めることができる。
【0086】
表示装置40の液晶表示部40Dは、制御回路40Cにより表示制御され、充電器18の状態に関する種々の情報を表示する。
【0087】
具体的には、表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、充電池28Aの残存充電量を数字や所定の図柄(表・グラフ含む)などの図柄によって表示する。液晶表示部40Dは、例えば、充電情報を受信したタイミングで充電量を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、充電池28Aの残存充電量を示す図柄を表示することも可能である。
【0088】
表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、充電池28Aの漏電状態を数字や所定の図柄(表・グラフ含む)などの図柄によって表示する。なお、充電池28Aが漏電していない場合には、液晶表示部40Dは、漏電していないセーフ図柄を表示する。液晶表示部40Dは、例えば、漏電検知情報を受信したタイミングで漏電状態を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、充電池28Aの漏電状態を示す図柄を表示することも可能である。
【0089】
表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、撮像装置30からの撮像情報を示す画像あるいは図柄を表示する。不審者の情報は、画像だけではなく、独自の図柄で表示してもよい。また、不審者がいない場合には、不審者がいない独自のセーフ図柄を表示する。液晶表示部40Dは、例えば、撮像情報を受信したタイミングで撮像情報を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、撮像装置30からの撮像情報を示す画像あるいは図柄を表示することも可能である。
【0090】
また、表示装置40の液晶表示部40Dは、撮像装置30からの撮像情報に含まれている撮影記録データに基づいた撮影記録を再生表示することも可能である。撮影記録データに基づいた撮影記録を表示することにより、利用者には充電器周辺の状況を屋内にいながらにして視認することができる。また、犯罪につながる場合には、かかる撮影記録データを証拠として利用することができる。
【0091】
表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、温度検知装置32からの温度情報に基づいた温度分布状態を数字や所定の図柄(表・グラフ含む)などの図柄によって表示する。液晶表示部40Dは、例えば、温度情報を受信したタイミングで充電池28Aの温度分布を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、充電池28Aの温度分布を示す図柄を表示することも可能である。
【0092】
表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、衝撃検知装置34からの衝撃値情報に基づいた衝撃分布状態を数字や所定の図柄(表・グラフ含む)などの図柄によって表示する。液晶表示部40Dは、例えば、衝撃値情報を受信したタイミングで充電池28Aの衝撃分布を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、充電池28Aの衝撃分布を示す図柄を表示することも可能である。
【0093】
表示装置40の液晶表示部40Dは、例えば、経年劣化特定装置36からの劣化情報に基づいた劣化状態を数字や所定の図柄(表・グラフ含む)などの図柄によって表示する。液晶表示部40Dは、例えば、劣化情報を受信したタイミングで充電池28Aの劣化状態を表示する。なお、表示装置40の液晶表示部40Dは、操作パネル部40Eからの表示命令の入力により、充電池28Aの劣化状態を示す図柄を表示することも可能である。
【0094】
表示装置40の操作パネル部40Eは、例えば、液晶表示部40Dにおいて所定の内容等を表示させるときに操作するものである。
【0095】
表示装置40のスピーカ40Fは、例えば、警告やエラー等を示す音声を出力する。また、スピーカ40Fは、例えば、各種情報を受信したタイミングで音声出力を実行する。
【0096】
図2及び図5に示すように、充電器18を管理するための管理本部50が設けられている。
【0097】
管理本部50は、充電器18のメンテナンスを行う作業者が待機する建屋あるいは部署であり、例えば、管轄する地区の各世帯に設けられている全ての充電器18の管理サポートを実行している。このため、管理本部50は、各世帯に設置された充電器18の管理業務を遂行する。
【0098】
図5に示すように、管理本部50は、管理本部全体を統括制御する管理制御部50Aと、充電器18に関する各情報を記憶する管理記憶部50Bと、充電器18の各情報を表示する管理表示部50Cと、電源部50Dと、を備えている。
【0099】
管理制御部50Aは、管理本部全体を統括制御するものであり、制御回路50A1と、無線通信回路50A2と、を有している。
【0100】
管理制御部50Aの無線通信回路50A2は、充電器18の無線通信装置38からの無線媒体を受信することができ、あるいは独自の情報を付加した無線媒体を発信することもできる。
【0101】
制御回路50A1は、管理制御部全体を制御するものであり、例えばCPU等で構成されている。管理制御部50Aの制御回路50A1は、充電器18の無線通信装置38からの無線媒体(換言すれば、変調された搬送波)が電波である場合、それを復調して無線媒体にのせられている情報を取り出す。
【0102】
管理記憶部50Bは、メモリ50B1を備えている。
【0103】
管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の位置情報(住所を示す情報)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0104】
また、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の充電情報(充電の程度を示す情報)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0105】
また、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の漏電検知情報(漏電の有無を示す情報)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0106】
また、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の周囲の状況を示す撮像情報(映像データ)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0107】
また、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の温度分布を示す温度情報(温度データ)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0108】
また、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の衝撃分布を示す衝撃値情報(衝撃値データ)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0109】
さらに、管理記憶部50Bは、例えば、充電器18の無線通信装置38から発信される無線媒体に含まれる当該充電器18の劣化状態を示す劣化情報(劣化データ)を取得し、これをメモリ50B1に記憶する。
【0110】
なお、充電器18の位置情報として、例えば充電器側にGPS機能を持たせ、当該GPS機能により取得した位置情報を利用してもよい。当該GPS情報は、無線通信装置38から発信される無線媒体に含めることが可能である。GPS情報を利用することにより、充電器18の住所を容易に特定することができる。
【0111】
また、充電器18の位置情報として、例えば、各充電器18を特定するための個別の識別情報を利用してもよい。個別の識別情報を採用する場合には、管理記憶部50Bに前記識別番号と当該識別番号が付与された前記充電器18の住所又は/及び地図情報との対応情報(例えばテーブルなど)を記憶しておき、充電器18の無線通信装置38から発信する無線媒体に識別情報を含めることにより、管理制御部50Aにより充電器18の住所又は/及び地図情報を自動的かつ容易に特定することができる。そして、管理表示部50Cの液晶表示部50C1において、該当する充電器18の住所又は/及び地図を表示することが可能になる。当該方式を採用すると、GPS機能は不要になる。
【0112】
管理表示部50Cは、液晶表示部50C1と、操作パネル部50C2と、スピーカ50C3と、を有している。
【0113】
図6に示すように、管理表示部50Cの液晶表示部50C1には、例えば、メンテナンスが必要となる充電器18(区画部材16)の住所及び地図情報が表示可能になる。また、液晶表示部50C1には、例えば、メンテナンスが必要となる充電器18の充電情報、充電器18の漏電検知情報、充電器18周辺の撮像情報(映像)、充電器18の温度情報、充電器18の衝撃値情報、充電器18の劣化情報などの一覧表が表示可能になる。これらの各情報は、無線媒体に含まれているものが表示可能になる。例えば、液晶表示部50Cでは、情報一覧が表示されて示される。
【0114】
なお、表示対象の充電器18は、メンテナンスが必要となるものに限られず、操作パネル部50C2から住所あるいは識別番号等を入力して特定した充電器18の各情報を表示することも可能である。
【0115】
ここで、例えば、メンテナンスが必要な充電器18の充電量、漏電の有無、撮像情報、温度情報、衝撃値情報、劣化情報、住所、地図の各情報の表示は、全て同時に表示される態様に限られず、別の画面において順次表示されていく態様でもよい。また、表示装置40の液晶表示部40Dのように、各情報の内容を表示しても良い。
【0116】
操作パネル部50C2は、充電器18を特定したり、管理表示部50Cの液晶表示部50C1で表示させる内容を選択したり、管理制御部50Aの制御回路50A1で実行させたい処理を命令することができる。
【0117】
スピーカ50C3は、充電器18に関する情報を音声出力する。例えば、スピーカ50C3は、充電器18の充電量を示す音声、充電器18の漏電の有無を示す音声、充電器18の温度を示す音声、充電器18周辺の映像を示す音声、充電器18が受けた衝撃値を示す音声、充電器18の劣化状況を示す音声、充電器18の地図(地理的条件)に関する音声などを出力することができるようになっている。
【0118】
以上のように、本実施形態の充電器内蔵区画部材10によれば、区画部材16は公地12と私有地14とを区画するために必要不可欠なものであるため、必要不可欠な区画部材16を利用して充電器18を内蔵することができる。これにより、区画部材16を充填器18の収容ケースとして利用することができ、充電器18を設置するための新たなスペースが不要になる。
【0119】
また、区画部材16の公地側に給電口24が設けられているため、公地側から給電が可能になる。このため、公地(公道)に放置された車両等に対して容易に給電することができる。
【0120】
一方、区画部材16の私有地側に充電口26が設けられているため、充電時には公地側に出ることなく、私有地側から充電することができる。このため、充電作業時に作業者が通行の邪魔になることがなく、また作業者の身の安全も確保することができる。
【0121】
本実施形態の非常事態用充給電システムによれば、充電池28Aの充電量が充電情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aの充電量が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの充電量を容易に確認することができる。この結果、充電量が不足している場合には、適切なタイミングで、充電補給することができる。
【0122】
また、充電池28Aの漏電に関する漏電検知情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aの漏電の有無が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの漏電の有無を容易に確認することができる。この結果、漏電している場合には、適切なタイミングで、交換又はメンテナンスすることができる。
【0123】
また、充電池28Aの温度分布に関する温度情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aの温度分布状況が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの温度分布を容易に確認することができる。この結果、温度が所定以上に高い場合には、適切なタイミングで、交換又はメンテナンスすることができる。
【0124】
また、充電池28Aの撮像データに関する撮像情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aの周囲の状況が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの周囲の状況を容易に確認することができる。この結果、異常がある場合には、適切なタイミングで、交換又はメンテナンスすることができる。
【0125】
また、充電池28Aに作用した衝撃状況に関する衝撃値情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aに作用した衝撃状況が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの破損の有無を容易に確認することができる。この結果、破損している場合には、適切なタイミングで、交換又はメンテナンスすることができる。
【0126】
また、充電池28Aの経年劣化に関する劣化情報として含められた無線媒体が無線通信装置38から発信され、当該無線媒体に基づいて充電池28Aの劣化程度(例えば、製品使用期間)が表示装置40又は管理本部50により表示される。これにより、充電器28Aの所有者または管理者は、離れた場所から充電池28Aの劣化程度(例えば、製品使用期間)を容易に確認することができる。この結果、製品寿命が尽きようとしている場合には、適切なタイミングで、交換又はメンテナンスすることができる。
【0127】
特に、管理本部50の管理表示部50Cには、例えば、メンテナンスが必要となる充電器18の住所と地図、当該充電器18の状態を示す一覧表が表示されるため、迷うことなく、円滑に現場に到着することが可能になる。特に、当該現場の地図を視覚的に確認することができるため、当該現場付近の地理的状況も事前に知ることができ、駐車場や安全スペースを事前に容易に探すことができる。
【0128】
さらに、管理本部50の管理表示部50Cには、充電器18の状態を示す一覧表が表示されるため、現場に到着する前にメンテナンス内容を把握することができ、適切なメンテナンス道具を用いて現場に向かうことができる。この結果、メンテナンス作業を適切かつ円滑に実行することができる。
【符号の説明】
【0129】
10 充電器内蔵区画部材
16 区画部材
18 充電器
24 給電口
26 充電口
28D 漏電検知回路(状態特定部、漏電検知部)
30 撮像装置(状態特定部、撮像部)
32 温度測定装置(状態特定部、温度測定部)
34 衝撃検知装置(状態特定部、衝撃検知部)
36 経年劣化特定装置(状態特定部、経年劣化特定部)
38 無線通信装置(発信部)
40 表示装置
50 管理本部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2013年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公地と私有地とを区画するように設置された区画部材と、
前記区画部材の内部に設けられた充電器と、
を有する充電器内蔵区画部材であって、
前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備えていることを特徴とする充電器内蔵区画部材。
【請求項2】
請求項1に記載の充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、
前記充電器は、
前記充電器の状態を特定する状態特定部と、
前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、
を有し、
前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする非常事態用充給電システム。
【請求項3】
前記管理本部は、前記充電器の状態を表示する管理表示部を有し、
前記管理表示部は、前記充電器の状態と共に当該充電器の住所と地図を併せて表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項4】
前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、
前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項5】
前記状態特定部は、前記充電器の経過劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、
前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項6】
前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、
前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、公地と私有地とを区画するように設置された区画部材と、前記区画部材の内部に設けられた充電器と、を有する充電器内蔵区画部材であって、前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備えていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明は、上記充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、前記充電器は、前記充電器の状態を特定する状態特定部と、前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、を有し、前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする。
また、前記管理本部は、前記充電器の状態を表示する管理表示部を有し、前記管理表示部は、前記充電器の状態と共に当該充電器の住所と地図を併せて表示可能であることが好ましい。
【手続補正書】
【提出日】2013年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、
前記区画部材の内部に設けられた充電器と、
を有する充電器内蔵区画部材であって、
前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備えていることを特徴とする充電器内蔵区画部材。
【請求項2】
請求項1に記載の充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、
前記充電器は、
前記充電器の状態を特定する状態特定部と、
前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、
を有し、
前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする非常事態用充給電システム。
【請求項3】
前記管理本部は、前記充電器の状態を表示する管理表示部を有し、
前記管理表示部は、前記充電器の状態と共に当該充電器の住所と地図を併せて表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項4】
前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、
前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項5】
前記状態特定部は、前記充電器の経過劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、
前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項6】
前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、
前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、前記区画部材の内部に設けられた充電器と、を有する充電器内蔵区画部材であって、前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備えていることを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2013年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、
前記区画部材の内部に設けられた充電器と、
を有する充電器内蔵区画部材であって、
前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備え、
前記充電口及び前記給電口は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側に設けられていることを特徴とする充電器内蔵区画部材。
【請求項2】
請求項1に記載の充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、
前記充電器は、
前記充電器の状態を特定する状態特定部と、
前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、
を有し、
前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする非常事態用充給電システム。
【請求項3】
前記管理本部は、前記充電器の状態を表示する管理表示部を有し、
前記管理表示部は、前記充電器の状態と共に当該充電器の住所と地図を併せて表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項4】
前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、
前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項5】
前記状態特定部は、前記充電器の経過劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、
前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項6】
前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、
前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、前記区画部材の内部に設けられた充電器と、を有する充電器内蔵区画部材であって、前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備え、前記充電口及び前記給電口は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側に設けられていることを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2014年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、
前記区画部材の内部に設けられた充電器と、
を有する充電器内蔵区画部材であって、
前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備え、
前記充電口又は前記給電口の一方は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側の一方に設けられ、かつ前記充電口又は前記給電口の他方は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側の他方に設けられていることを特徴とする充電器内蔵区画部材。
【請求項2】
請求項1に記載の充電器内蔵区画部材を用いた非常事態用充給電システムであって、
前記充電器は、
前記充電器の状態を特定する状態特定部と、
前記状態特定部で特定した前記充電器の状態に関する様々な情報を付加した無線媒体を発信する発信部と、
を有し、
前記無線媒体に付加された情報に基づいて、前記充電器から離れた場所にある管理本部又は表示装置において前記充電器の状態を表示可能にすることを特徴とする非常事態用充給電システム。
【請求項3】
前記管理本部は、前記充電器の状態を表示する管理表示部を有し、
前記管理表示部は、前記充電器の状態と共に当該充電器の住所と地図を併せて表示可能であることを特徴とする請求項2に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項4】
前記状態特定部は、前記充電器の漏電状況を検知する漏電検知部であり、
前記発信部は、前記漏電検知部で検知した前記漏電状況を示す漏電検知情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記漏電検知情報に基づいて前記漏電状況を特定し、当該漏電状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項5】
前記状態特定部は、前記充電器の経年劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、
前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【請求項6】
前記状態特定部は、前記充電器に生じた衝撃状況を検知する衝撃検知部であり、
前記発信部は、前記衝撃検知部で検知した前記衝撃状況を示す衝撃値情報を付加した無線媒体を発信し、
前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記衝撃値情報に基づいて前記衝撃状況を特定し、当該衝撃状況の内容を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の非常事態用充給電システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、公地と私有地との境界部位において前記公地と前記私有地とを区画するように設置された区画部材と、前記区画部材の内部に設けられた充電器と、を有する充電器内蔵区画部材であって、前記充電器は、充電池と、前記充電池を充電するときに接続するための充電口と、前記充電口とは別に設けられ前記充電池から外部へ給電するときに接続するための給電口と、を備え、前記充電口又は前記給電口の一方は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側の一方に設けられ、かつ前記充電口又は前記給電口の他方は、前記区画部材の前記私有地側又は前記公地側の他方に設けられていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
この場合、前記状態特定部は、前記充電器の経年劣化の状況を特定する経年劣化特定部であり、前記発信部は、前記経年劣化特定部で特定した前記経年劣化の状況を示す劣化情報を付加した無線媒体を発信し、前記管理本部又は前記表示装置は、前記発信部からの無線媒体の前記劣化情報に基づいて前記経年劣化の状況を特定し、当該経年劣化の状況を表示することが好ましい。