(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-81776(P2015-81776A)
(43)【公開日】2015年4月27日
(54)【発明の名称】流量測定装置
(51)【国際特許分類】
G01F 1/708 20060101AFI20150331BHJP
【FI】
G01F1/708
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-218116(P2013-218116)
(22)【出願日】2013年10月21日
(71)【出願人】
【識別番号】597095957
【氏名又は名称】株式会社アクアテック
(74)【代理人】
【識別番号】100087572
【弁理士】
【氏名又は名称】松川 克明
(72)【発明者】
【氏名】谷口 尚司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 剛士
【テーマコード(参考)】
2F035
【Fターム(参考)】
2F035FA02
2F035FB01
(57)【要約】
【課題】 送液される各種の液体の流量を簡単且つ適切に測定できるようにする。
【解決手段】 測定用基板10に設けた流路13を流れる液体wに気体注入部14から気体vを注入し、気体注入部よりも液体の送液方向下流側の位置に第1検出手段21として、流路に光を出射する第1発光素子21aと、第1発光素子から出射されて気体の部分において反射された光を受光する第1受光素子21bを設けると共に、第1検出手段よりも液体の送液方向下流側の位置に第2検出手段22として、流路に光を出射する第2発光素子22aと、第2発光素子から出射されて気体の部分において反射された光を受光する第2受光素子22bとを設け、流路に注入された気体が第1検出手段によって検出された後、第2検出手段によって検出されるまでの時間に基づいて、流路を通して流れる液体の流量を測定する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路を通して流れる液体の流量を測定する流量測定装置において、液体の流路が形成された測定用基板における前記の流路に気体を注入する気体注入部を設け、この気体注入部よりも液体の送液方向下流側の位置において流路に注入された気体を検出する第1検出手段として、前記の流路に光を出射する第1発光素子と、この第1発光素子から出射されて前記の気体の部分において反射された光を受光する第1受光素子を設けると共に、この第1検出手段よりも液体の送液方向下流側の位置において前記の気体を検出する第2検出手段として、前記の流路に光を出射する第2発光素子と、この第2発光素子から出射されて前記の気体の部分において反射された光を受光する第2受光素子とを設け、前記の流路に注入された気体が第1検出手段によって検出された後、第2検出手段によって検出されるまでの時間に基づいて、流路を通して流れる液体の流量を測定することを特徴とする流量測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の流量測定装置において、前記の第1発光素子及び第2発光素子から出射された光を前記の流路に入射させる入射角が、前記の測定用基板及び液体と前記の気体との界面における臨界角以上であり、前記の測定用基板と液体との界面における臨界角未満であることを特徴とする流量測定装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の流量測定装置において、前記の第1発光素子と、第1受光素子と、第2発光素子と、第2受光素子とを、前記の測定用基板と分離して設けたことを特徴とする流量測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流路を通して流れる液体の流量を測定する流量測定装置に関するものであり、特に、薬液や細胞培養液等の微量の液体を送液する場合等において、送液される各種の液体の流量を簡単且つ適切に測定できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、送液される液体の流量を測定するのに様々な流量測定装置が使用されており、一般に、測定する液体の流量測定値の範囲、液体の種類、測定状況等の各種の条件に基づいて、適当な流量測定装置を用いるようにしている。
【0003】
また、近年、医療機器分野における人工透析用チューブポンプや、細胞増殖機器分野におけるマイクロ流体デバイス等においては、薬液や細胞培養液等の液体を微量、例えば、μリットル/分の単位で送液させることが行われている。
【0004】
そして、このような微量の液体の流量を測定する流量測定装置として、従来においては、一般に熱式質量流量計が使用されている。
【0005】
ここで、このような熱式質量流量計としては、特許文献1に示されるように、流路の上流側において液体の温度を検出する第1の温度センサーと、この第1の温度センサーよりも下流側で液体を加熱するヒーターと、このヒーターよりも下流側において液体の温度を検出する第2の温度センサーとを設け、前記の第1の温度センサーによって検出された液体の温度と、第2の温度センサーによって検出された加熱後における液体の温度との温度差と、流量との相関関係に基づいて、液体の流量を計測するようにしたものが提案されている。
【0006】
しかし、特許文献1に示されるような熱式質量流量計の場合、液体の流量を計測するにあたり、液体に前記の第1及び第2の温度センサーを接触させて液温を検出するため、液体が雑菌等で汚染されるおそれがあり、また計測する液体をヒーターにより加熱させるため、液体の種類によっては、熱によって変質したりするものがあり、各種の液体の流量を適切に検出することができない等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−233859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
また、本出願人は、先の出願である特願2012−258990において、液体を流す流路の上流側及び下流側に所定の距離隔てた位置に、それぞれ光センサーを配置し、各光センサーにより流路に光を照射し、流路内を移動する気体と液体との光の透過率の違いに基づく光量の変化を検知して、流路内を移動する気体と液体の界面を検出し、上流側の光センサーと下流側の光センサーとによる検知時間の差に基づいて流量を算出するようにした液流量計測装置を提案した。
【0009】
しかし、このように流路内を移動する気体と液体との光の透過率の違いに基づく光量の変化を検知する場合、気体の種類や液体の種類によっては光の透過率の差が非常に少なく、例えば、水のような透明な液体と空気のような透明な気体とでは、光の透過率の差が少ないため、流路内を移動する気体と液体との光の透過率の違いに基づく光量の変化を検知して、流路内を移動する気体と液体の界面を適切に検出することが困難になることがあり、依然として、各種の液体の流量を適切に検出することができないという問題があった。
【0010】
本発明は、前記の熱式質量流量計や液流量計測装置における前記のような問題を解決することを課題とするものであり、送液される各種の液体の流量を簡単且つ適切に測定できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明においては、前記のような課題を解決するため、流路を通して流れる液体の流量を測定する流量測定装置において、液体の流路が形成された測定用基板に前記の流路に気体を注入する気体注入部を設け、この気体注入部よりも液体の送液方向下流側の位置において流路に注入された気体を検出する第1検出手段として、前記の流路に光を出射する第1発光素子と、この第1発光素子から出射されて前記の気体の部分において反射された光を受光する第1受光素子を設けると共に、この第1検出手段よりも液体の送液方向下流側の位置において前記の気体を検出する第2検出手段として、前記の流路に光を出射する第2発光素子と、この第2発光素子から出射されて前記の気体の部分において反射された光を受光する第2受光素子とを設け、前記の流路に注入された気体が第1検出手段によって検出された後、第2検出手段によって検出されるまでの時間に基づいて、流路を通して流れる液体の流量を測定するようにした。
【0012】
ここで、本発明の流量測定装置においては、前記の第1発光素子及び第2発光素子から出射された光が前記の流路に入射される入射角を、前記の測定用基板及び液体と前記の気体との界面における臨界角以上で、前記の測定用基板と液体との界面における臨界角未満にすることが好ましい。このようにすると、流路に注入された気体の部分においては、第1発光素子や第2発光素子から出射された光が全反射されて第1受光素子や第2受光素子に導かれる光量が大きくなる一方、流路を通して流れる液体の部分においては、第1発光素子や第2発光素子から出射された光が全反射されず、第1受光素子や第2受光素子に導かれる光量が気体の部分に比べて非常に少なくなり、これらの光量差により、流路に注入された気体を適切に検出できるようになる。
【0013】
また、本発明の流量測定装置においては、前記の第1発光素子と第1受光素子と第2発光素子と第2受光素子とを、前記の測定用基板と分離して設けることが好ましい。このようにすると、測定用基板自体のコストが安価になり、種類の異なる複数の液体を用いて流量を測定する場合に、測定用基板における流路において種類の異なる液体が交じり合うのを防止するため、測定用基板における流路を清掃しなくても、前記の測定用基板自体を交換させて、各種の液体の流量を測定することができ、種類の異なる複数の液体の流量を簡単かつ低コストで測定できるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の流量測定装置においては、前記のように測定用基板の流路に気体を注入する気体注入部よりも液体の送液方向下流側の位置において流路に注入された気体を検出する第1検出手段と、この第1検出手段よりも液体の送液方向下流側の位置において前記の気体を検出する第2検出手段とを設け、流路に注入された気体が第1検出手段によって検出された後、第2検出手段によって検出されるまでの時間に基づいて、流路を通して流れる液体の流量を測定するようにしたため、従来の熱式質量流量計のように、液体に第1及び第2の温度センサーを接触させて液温を検出したり、液体をヒーターにより加熱させたりする必要がなく、液体が雑菌等で汚染されたり、液体が熱によって変質したりするということがなく、各種の液体の流量を適切に検出できるようになる。
【0015】
また、本発明の流量測定装置においては、前記の第1検出手段や第2検出手段において流路における気体を検出するにあたり、第1発光素子や第2発光素子から出射されて気体の部分において反射された光を、第1受光素子や第2受光素子において受光させて、流路における気体を検出するようにしたため、流路内を移動する気体と液体との光の透過率の違いに基づく光量の変化を検知して、流路内を移動する気体と液体の界面を検出する前記の液流量計測装置のように、気体と液体とにおける光の透過率の差が少ない場合に、流路内を移動する気体と液体の界面を適切に検出することが困難になるということがなく、流路内を移動する気体と液体との光の透過率の差が少ない場合においても、流路における気体を簡単かつ適切に検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る流量測定装置において使用する測定用基板を示し、構成するベース基板と蓋板とを分離させた状態を示した分解斜視図である。
【
図2】前記の実施形態に係る流量測定装置を示した概略斜視図である。
【
図3】前記の実施形態に係る流量測定装置において、第1発光素子及び第2発光素子から流路に対して所定の入射角になるようにして出射された光が流路において反射されて、第1受光素子及び第2受光素子に受光される状態を示した概略平面図である。
【
図4】前記の実施形態に係る流量測定装置において、第1発光素子や第2発光素子から流路に対して光を所定の入射角になるようにして出射させた状態を示し、(A)は、流路に対して出射された光が、気体が存在する流路の部分において全反射されて、第1受光素子や第2受光素子に導かれる状態を示した部分拡大説明図、(B)は、流路に対して出射された光が、液体だけが存在する流路の部分において全反射されずに、屈折しながら液体内に導かれる状態を示した部分拡大説明図である。
【
図5】前記の実施形態に係る流量測定装置において、液体を送る流路に注入された気体が、第1発光素子から光が出射される流路の位置に導かれた場合に、これを検出する状態を示した概略平面図である。
【
図6】前記の実施形態に係る流量測定装置において、液体を送る流路に注入された気体が、第2発光素子から光が出射される流路の位置に導かれた場合に、これを検出する状態を示した概略平面図である。
【
図7】前記の実施形態に係る流量測定装置において使用する測定用基板の変更例を示し、測定用基板を構成するベース基板と蓋板とを分離させた状態を示した分解斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る流量測定装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る流量測定装置は、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0018】
本発明の実施形態に係る流量測定装置においては、
図1に示すように、測定用基板10を、アクリル板等の透光性板材で構成されたベース基板11と、このベース基板11に装着させる蓋板12とで構成している。
【0019】
そして、前記のベース基板11に、上面が開口された溝状の流路13を設け、このベース基板11の上に前記の蓋板12を装着させて、前記の流路13の上面を閉塞させ、この流路13の一端側における導入口13aからマイクロポンプ(図示せず)等により液体wを流路13内に導入し、この流路13を通して液体wを送液し、この流路13の他端側における導出口13bから液体wを導出させるようになっている。
【0020】
また、前記の蓋板12においては、流路13に気体vを導入する気体注入部14として気体注入孔14aを、前記の導入口13aに近い流路13における液体wの送液方向上流側の部分に設けている。
【0021】
また、前記のベース基板11においては、流路12における液体wの送液方向上流側の部分に、三角状に突出した第1入射部15aと第1出射部15bとを、前記の気体注入孔14aの位置よりも下流側の位置において交差するように設けると共に、液体wの送液方向下流側の部分に、三角状に突出した第2入射部16aと第2出射部16bとを、前記の第1入射部15aと第1出射部15bとが交差する位置よりも下流側の位置において交差するように設けている。なお、この実施形態においては、前記の蓋板12においても、前記の第1入射部15aと第1出射部15bと第2入射部16aと第2出射部16bとに対応するようにして三角状に突出した突出部17を設けている。但し、蓋板12に、これらの突出部17を必ずしも設ける必要はない。
【0022】
また、この実施形態においては、
図2に示すように、前記の気体注入孔14aから流路13に気体vを注入させる位置よりも下流側において、流路13に注入された気体vを検出する第1検出手段21として、前記の第1入射部15aと近接するようにして第1発光素子21aを設けると共に、前記の第1出射部15bと近接するようにして第1受光素子21bを設け、また第1検出手段21よりも液体wの送液方向下流側の位置において前記の気体vを検出する第2検出手段22として、前記の第2入射部16aと近接するようにして第2発光素子22aを設けると共に、前記の第2出射部16bと近接するようにして第2受光素子22bを設けている。
【0023】
そして、
図3に示すように、前記の第1発光素子21aから第1入射部15aを通して流路13に対して所定の入射角θになるようにして光を出射させ、この流路13の部分において反射された光を、第1出射部15bを通して第1受光素子21bにおいて受光させるようにすると共に、前記の第2発光素子22aから第2入射部16aを通して流路13に対して所定の入射角θになるようにして光を出射させ、この流路13の部分において反射された光を、第2出射部16bを通して第2受光素子22bにおいて受光させるようにしている。
【0024】
ここで、前記の第1発光素子21a及び第2発光素子22aから流路13に対して出射させる光の入射角θは、前記のベース基板11や液体wと気体vとの界面における臨界角以上で、ベース基板11と液体wとの界面における臨界角未満になるようにしている。例えば、前記のベース基板11にアクリル板を用い、屈折率が水に近い液体wを用い、前記の気体vに空気を用いた場合、ベース基板11の屈折率は約1.49、液体wの屈折率は約1.333、気体vの屈折率は約1.0であり、各界面における臨界角θcを下記の式によって求めた。
臨界角θc=sin
−1(n2/n1)
n1:入射元の物質の屈折率
n2:入射先の物質の屈折率
【0025】
この結果、ベース基板11から気体vに向かう界面における臨界角θc1は約42.2°、ベース基板11から液体wに向かう界面における臨界角θc2は約63.5°、液体wから気体vに向かう界面における臨界角θc3は約48.6°になる。
【0026】
このため、第1発光素子21a及び第2発光素子22aから流路13に対して出射させる光の入射角θを、ベース基板11から気体vに向かう界面における臨界角θc1や、液体wから気体vに向かう界面における臨界角θc3より大きくする一方、ベース基板11から液体wに向かう界面における臨界角θc2より小さくし(θc1<θc3<θ<θc2)、例えば、前記の入射角θを、臨界角θc2(48.6°)と臨界角θc3(63.5°)との間の53°にする。このようにすると、
図4(A)に示すように、気体vが存在する流路13の部分においては、流路13と気体vとの間に液体wが入り込んていたとしても、第1発光素子21a及び第2発光素子22aから流路13に対して出射された光が全反射されて、前記の第1受光素子21bや第2受光素子22bに導かれるようになる。一方、
図4(B)に示すように、液体wだけが存在する流路13の部分においては、第1発光素子21a及び第2発光素子22aから流路13に対して出射された光は全反射されずに、屈折しながら液体w内に導かれるようになり、前記の第1受光素子21bや第2受光素子22bに導かれる光量が、気体vが存在する流路13の部分に比べて大幅に減少する。
【0027】
そして、このように第1受光素子21bや第2受光素子22bにおいて受光される光量の変化に基づいて、流路13内における気体vの存在を検出することができる。
【0028】
ここで、この実施形態に係る流量測定装置において、前記の流路13を通して流れる液体wの流量を測定するにあたっては、前記のように流路13の一端側における導入口13aからマイクロポンプ(図示せず)等により液体wを流路13に導入し、この流路13を通して液体wを送液させると共に、前記の気体注入孔から流路13を流れる液体w中に気体vを注入させ、このように注入された気体vを液体wと一緒に流路13を通して送るようにする。
【0029】
そして、流路13に注入された気体vが流路13を通して液体wと一緒に送られて、
図5に示すように、前記の第1発光素子21aから前記の第1入射部15aを通して光が出射される流路13の位置に気体vが導かれると、この光が前記のように気体vの部分で全反射されて、前記の第1出射部15bを通して第1受光素子21bに導かれ、第1受光素子21bにおいて受光される光量が大幅に増加し、これをCPU30に出力して、第1発光素子21aから光が出射される流路13の位置に気体vが導かれたことを検出する。
【0030】
さらに、前記の気体vが流路13を通して液体wと一緒に送られて、
図6に示すように、前記の第2発光素子22aから前記の第2入射部16aを通して光が出射される流路13の位置に気体vが導かれると、この光が前記のように気体vの部分で全反射されて、前記の第2出射部16bを通して第2受光素子22bに導かれ、第2受光素子22bにおいて受光される光量が大幅に増加し、これをCPU30に出力して、第2発光素子22aから光が出射される流路13の位置に気体vが導かれたことを検出する。
【0031】
そして、前記の第1受光素子21bからCPU30に出力されて気体vを検出した後、前記の第2受光素子22bからCPU30に出力されて気体vを検出するまでの時間、第1発光素子21aから光が出射される流路13の位置と第2発光素子22aから光が出射される流路13の位置との間の距離L、前記の流路13の断面積Sとに基づいて、前記のCPU30において、流路13内を送られる液体wの流量を算出するようにしている。なお、流路13内を送られる液体wの流量を算出するにあたっては、前記の導出口13bから導出される液体wの量を精密天秤等を用いて測定して、第1受光素子21bからCPU30に出力されて気体vを検出した後、前記の第2受光素子22bからCPU30に出力されて気体vを検出するまでの時間と、前記の導出口13bから導出される液体wの量との関係をCPU30に予め記憶させておき、この記憶データーに基づいて、実際に測定した前記の時間から、流路13内を送られる液体wの流量を算出させるようにすることもできる。
【0032】
また、この実施形態においては、流路13に気体vを導入する気体注入部14として、蓋板13に気体注入孔14aを設けるようにしたが、気体注入部14を設ける構成はこのようなものに限定されない。例えば、
図7に示すように、蓋板13に気体注入孔14aを設けないようにする一方、前記のベース基板11に、気体注入溝14bを導入口13aに近い部分における流路13と合流するように設け、このベース基板11の上に蓋板13を装着させて、前記の流路13と気体注入溝14bとの上面を蓋板13によって閉塞させ、この気体注入溝14bを通して気体vを、導入口13aに近い部分における流路13に導入させるようにすることもできる。
【0033】
また、この実施形態に係る流量測定装置においては、前記のように第1発光素子21aや第2発光素子22aからベース基板11に設けられた流路13に対して光を出射させ、出射された光を流路13における気体vの部分において反射させて第1受光素子21bや第2受光素子22bに導くようにしているため、前記の蓋板13としては、特に透光性のものを用いる必要はない。このため、蓋板13として、着色された光の透過性が低いものを用い、蓋板13を通して光が第1受光素子21bや第2受光素子22bに導かれないようにし、第1受光素子21bや第2受光素子22bにおいて光量の測定する場合におけるノイズを少なくすることもできる。
【符号の説明】
【0034】
10 測定用基板
11 ベース基板
12 蓋板
13 流路、13a 導入口、13b 導出口
14 気体注入部、14a 気体注入孔、14b 気体注入溝
15a 第1入射部、15b 第1出射部
16a 第2入射部、16b 第2出射部
17 突出部
21 第1検出手段、21a 第1発光素子、21b 第1受光素子
22 第2検出手段、22a 第2発光素子、22b 第2受光素子
30 CPU
v 気体
w 液体
L 第1発光素子から光が出射される流路の位置と第2発光素子から光が出射される流路の位置との間の距離
S 流路の断面積
θ 各発光素子から出射された光の流路に対する入射角