特開2015-82050(P2015-82050A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2015082050-笛付名札吊下げ具 図000003
  • 特開2015082050-笛付名札吊下げ具 図000004
  • 特開2015082050-笛付名札吊下げ具 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-82050(P2015-82050A)
(43)【公開日】2015年4月27日
(54)【発明の名称】笛付名札吊下げ具
(51)【国際特許分類】
   G10K 5/00 20060101AFI20150331BHJP
   G09F 3/14 20060101ALI20150331BHJP
   A45C 13/30 20060101ALI20150331BHJP
【FI】
   G10K5/00 A
   G09F3/14 Z
   A45C13/30 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-220621(P2013-220621)
(22)【出願日】2013年10月23日
(71)【出願人】
【識別番号】505020709
【氏名又は名称】レイホー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060575
【弁理士】
【氏名又は名称】林 孝吉
(74)【代理人】
【識別番号】100169960
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 貴光
(72)【発明者】
【氏名】安藤 秀彦
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045GB04
3B045LA10
(57)【要約】
【課題】
ストラップに取付されて常時携行している名札と共に、笛も該ストラップに取付け、且つ、該笛の吹込口を衛生的に保ち、緊急時に笛2を鳴音して警報音を発することができるようにするために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【解決手段】
本発明は、上記目的を達成するために、環状に形成されるストラップ1の略中心部に名札4等を係止し、更に、該環状ストラップ1の一端部1aに吹込口2aを先端にした笛2を取り付けると共に、該笛2の吹込口2aに被覆するためのキャップ3を該ストラップ1の他端部1bに脱着自在に取付けた笛付名札吊下げ具を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状に形成されるストラップの略中心部に名札等を係止し、更に、該環状ストラップの一端部に吹込口を先端にした笛を取り付けると共に、該笛の吹込口に被覆するためのキャップを該ストラップの他端部に脱着自在に取付けたことを特徴とする笛付名札吊下げ具。
【請求項2】
上記笛の吹込口の両側に小突部を設け、該小突部が嵌合する小孔を上記キャップ両側に設けて該キャップを該笛の吹込口に嵌着自在に形成したことを特徴とする請求項1記載の笛付名札吊下げ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、笛付名札吊下げ具に関する物であり、特に、日常用いられている名札を吊下げるストラップに非常時等の警報器として使用される笛も取付け、この笛を名札と共に常時携行できる様にした笛付名札吊下げ具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、此種笛付名札吊下げ具として、特許文献1に記載のものが知られている。
而して、同文献1に記載されている笛付名札吊下げ具は、チェーンにペンダントとして用いられる楕円板部材の片面に名札又は写真等を入れる凹部が設けられ、そして、該凹部に名札、写真等を入れて透明カバーで被覆すると共に、該楕円板部材を笛として使用するために中空状に形成し、そして、該笛の吹込口を該楕円板部材の先端部に設け、上面に排気口を設けて緊急時に該笛を吹いて非常時を知らしめる様にしたものである。
【0003】
然しながら、前記従来技術は、中空楕円板の先端部に笛の吹込口を設けているので、空気中を浮遊している汚染粒子等が該吹込口に付着するため、極めて不衛生である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−227292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1記載の笛付名札吊下げ具は、前述したように、笛として使用される楕円板部材に設けた吹込口が空気中に曝されているため、空気中に浮遊している汚染粒子等が付着する等して極めて不衛生である。そこで名札をストラップに取付けると共に、該ストラップの一端部に笛の吹込口を先端にして該笛を取付け、更に、該笛の吹込口を蓋装するためのキャップを前記ストラップの他端部に取付けて、該キャップを該吹込口表面に着脱自在にして該笛の吹込口を空気中に浮遊する汚染粒子等から守ることができ、且つ、非常時に前記キャップを容易に該吹込口から離脱せしめて、該笛を鳴音し、非常音を発せられるようにするために解決させるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は環状に形成されるストラップの略中心部に名札等を係止し、更に、該環状ストラップの一端部に吹込口を先端にした笛を取り付けると共に、該笛の吹込口に被覆するためのキャップを該ストラップの他端部に脱着自在に取付けたことを特徴とする笛付名札吊下げ具を提供する。
【0007】
この構成によれば、環状に形成されるストラップの中心部には名札等が吊下されているので、該ストラップは常時首等に巻回して携行できる。更に、該ストラップの一端には吹込口を先端にした笛が取付けられ、他端に該笛の吹込口の表面を被覆するキャップが着脱自在に取付けられているので、該キャップを吹込口表面に嵌着することにより、ストラップは環状に形成されて前記名札と共に常時首などに吊下して携行できる。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記笛の吹込口の両側に小突部を設け、該小突部が嵌合する小孔を上記キャップ両側に設けて該キャップを該笛の吹込口に嵌着自在に形成したことを特徴とする請求項1記載の笛付名札吊下げ具を提供する。
この構成によれば、上記笛の吹込口の両側に小突部が設けられ、該小突部が嵌合できる小孔を笛の吹込口の両側の穿設しているため、該小孔に前記小突部が弾性嵌合してストラップは環状に形成され、又、緊急時に容易に前記嵌合部を解脱させて笛を鳴音させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、環状に形成されたストラップを首に巻回することにより名札と共に笛を常時携行することができる。依って、緊急時には笛の吹込口に嵌着されているキャップを離脱し、そして、鳴音を発することにより警報音を発することができる。而も、該笛はその吹込口がキャップにて被覆されているため極めて衛生的であり、且つ、緊急時には該キャップを容易に離脱させることができるので、瞬時に笛を鳴音して警報を発することができる。従って、本発明は特に、学童等に携行させることが推奨される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の笛付名札吊下げ具を示し、笛の吹込口にキャップを嵌着してストラップを環状に形成した状態を示す斜視図。
図2図1に示す環状に形成したストラップを笛の吹込口に被覆したキャップを離脱させた状態を示す斜視図。
図3図2に示す状態における笛とキャップの縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、ストラップに吊下した名札と同時に笛も該ストラップに取付け、更に、該笛の吹込口を被履するキャップも該ストラップに取付けて該笛の衛生面を確保すると共に、緊急時に該キャップを離脱して笛を鳴音して、警報音を発すると云う目的を達成するために環状に形成されるストラップの略中心部に名札等を係止し、更に、該環状ストラップの一端部に吹込口を先端にした笛を取り付けると共に、該笛の吹込口に被覆するためのキャップを該ストラップの他端部に脱着自在に取付けたことを特徴とする笛付名札吊下げ具を提供することにより実現した。
【実施例1】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に従って詳述する。図1は本発明の一実施例を示し、ストラップを環状に形成した斜視図であり、図2は笛の吹込口からキャップを離脱した状態を示す斜視図、図3図2において笛とキャップを離脱させた状態における縦断図面である。
図において、1はストラップである。該ストラップの一端部1aには笛2が取付けられている。
尚、該笛2のストラップ1の一端部1aに取付ける状態は特に限定されるべきでないが、本発明の一実施例においては、該笛2の吹込口2aの反対側にコ字状の係止部2bを突設し、該係止部2bにストラップ1の一端部1aを係止している。
【0013】
又、該ストラップ1の他端部1bには前記笛2の吹込口2aを被履するための前面開口のキャップ3が取付けられている。尚、該キャップ3の取付状態は、特に限定せられるべきではないが、本発明の一実施例においては前記笛2の取付状態と同様に、該キャップ3の後端部にコ字状の係止部3aを突設し、該係止部3aにストラップ1の他端部1bを係止している。
【0014】
尚、前記キャップ3を笛2の吹込口2a表面に嵌着してストラップ1を環状に形成したとき、環状のストラップ1の略中心部に名札4が取付けられている。尚、該名札4の取付状態は特に限定されるべきではないが、本発明の一実施例においては、名札4の一端部に係止孔4aを設け、該係止孔4aに前記ストラップ1に設けたフック5を係止して該ストラップ1に名札4を吊下している。
【0015】
又、前記笛2の吹込口2aの両側には小突部6が突設されており、更に、キャップ3の両側面であって、該小突部6に対応する面に該小突部6が弾性嵌着離脱できる小孔7が穿設されている。該キャップ3は前面が開口され、且つ、弾性的に前記吹込口2aの表面に嵌着離脱自在に形成されるため、僅かに弾性を有するものが採択される。
【0016】
更に又、該笛2は吹込口1aが挟巾に形成され、さらに、排気口2Cが笛2の上面に穿設され、笛2の鳴音が該排気口2Cより発せられることになる。
【0017】
本発明は上述したように形成されているため、ストラップ1を首に吊下して常時名札4として使用できると同時に、緊急時の警報音を発するための笛2も携行し、而も、該笛2の吹込口2aは常に衛生的に保護されているので、空気中に浮遊している汚染物質から守られて極めて衛生的に有利な笛として用いられることができる。
【0018】
特に、本発明は笛として簡単に使用できるので、学童等に常時携行させて学童を緊急状態から早急に救助することができるようにすることが推奨される。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明の名札は写真又は住所、生年月日等を表示するものであってもよく、又、笛は緊急時のみに使用されるもの以外の通常の笛として使用することもできる。
【符号の説明】
【0020】
1: ストラップ
1a: 一端部
1b: 他端部
2: 笛
2a: 吹込口
2b: 係止部
2c: 排気口
3: キャップ
3a: 係止部
4: 名札
4a: 係止孔
5: フック
6: 小突部
7: 小孔
図1
図2
図3