特開2015-85938(P2015-85938A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-85938(P2015-85938A)
(43)【公開日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】包装用フィルムの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 65/42 20060101AFI20150410BHJP
   B41F 31/08 20060101ALI20150410BHJP
   B41F 31/06 20060101ALI20150410BHJP
   B41F 9/00 20060101ALI20150410BHJP
   B05D 5/06 20060101ALI20150410BHJP
   B65B 61/00 20060101ALI20150410BHJP
【FI】
   B65D65/42 C
   B41F31/08
   B41F31/06
   B41F9/00 B
   B05D5/06 101D
   B65B61/00
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-222862(P2013-222862)
(22)【出願日】2013年10月28日
(11)【特許番号】特許第5587482号(P5587482)
(45)【特許公報発行日】2014年9月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000206473
【氏名又は名称】大倉工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】田中 豊
(72)【発明者】
【氏名】山上 智史
(72)【発明者】
【氏名】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】久保 聡
(72)【発明者】
【氏名】岡野 純治
【テーマコード(参考)】
2C034
2C250
3E056
3E086
4D075
【Fターム(参考)】
2C034AA22
2C250DB11
2C250DB14
2C250DB19
2C250DB21
2C250DC10
2C250EB22
2C250EB25
2C250EB39
2C250EB42
3E056AA02
3E056DA01
3E056EA05
3E056FA02
3E086AB01
3E086AC07
3E086AC22
3E086BA02
3E086BA04
3E086BA13
3E086BB51
3E086BB62
3E086CA01
3E086CA11
3E086CA28
3E086CA29
3E086DA01
3E086DA08
4D075AC06
4D075AC41
4D075AC84
4D075CA12
4D075CA36
4D075DA04
4D075DC36
4D075EA33
(57)【要約】
【課題】位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布するにあたり、たとえ処理剤が透明なものであっても、製袋等の後工程において問題なく位置合わせを行うことができる包装用フィルムの製造方法を提供すること。
【解決手段】位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布する際に、該処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法に関するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布する際に、該処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法。
【請求項2】
熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴の所定箇所に設けられた目印を検出して、見当マーク印刷手段により包装用フィルムに着色インクを印刷することにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする請求項1に記載の包装用フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記見当マーク印刷手段が、インクジェット方式を採用した印刷手段であることを特徴とする請求項2に記載の包装用フィルムの製造方法。
【請求項4】
熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴に、処理剤塗布パターンを与える彫刻と、見当マークを与える彫刻がなされており、処理剤塗布パターンを与える彫刻部分には処理剤が供給され、見当マークを与える彫刻部分には着色インクが供給されることにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする請求項1に記載の包装用フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記処理剤塗布パターンを与える彫刻部分への処理剤の供給、および見当マークを与える彫刻部分への着色インクの供給がチャンバー式塗工装置でなされることを特徴とする請求項4に記載の包装用フィルムの製造方法。
【請求項6】
処理剤が、撥水剤であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の包装用フィルムの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、飲料品、医薬品、化粧品、化学品、工業製品等を包装する包装体を製造するための包装用フィルムの製造方法に関するものである。更に詳しくは、包装体の内面に所定の機能が付与された包装体を製造するために用いる包装用フィルムの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、包装用フィルムの内側表面(熱接着面)に、撥水剤、防曇剤、帯電防止剤、難燃剤、無機充填剤、滑剤、導電剤等を塗布し、所望の機能が付与された合成樹脂からなる包装用フィルムが知られている。しかしながらこのような物質が包装用フィルムの熱接着面に存在すると、これらが熱接着(ヒートシール)を阻害する物質として作用し、得られる包装体は、実用上十分な熱接着強度が発現しないという問題があった。
【0003】
このような中、特許文献1には、実質的に表面の大部分がフッ素系樹脂層面である加工紙において、互いに対向する接着予定部分にフッ素系樹脂層を欠く部分を有することを特徴とする製袋用加工紙が提案されている。この提案は加工紙に撥水性、撥油性を付与するために加工紙の内面をフッ素系樹脂層面とするにあたり、接着予定部分にはフッ素系樹脂層面を設けないというものである。この提案によればフッ素系樹脂層面によって接着性が阻害されることがない包装体が得られる。
【0004】
この技術を適用し、包装用フィルムの熱接着面に、撥水剤、防曇剤、帯電防止剤、難燃剤、無機充填剤、滑剤、導電剤等を塗布する際に、熱接着予定部分にはこれらの物質を塗布しないようにするという方法が考えられる。しかし、これらの物質(以下、処理剤と称する)は、透明である場合が多く、しかも熱接着面上に極薄く塗布されるものである。従って、どの領域に処理剤が塗布されているのか、あるいはどの領域に処理剤が塗布されていないのかの判別が困難である。このため、製袋等の後工程において位置合わせが困難であるという問題があった。この問題は、包装用フィルムに図柄や見当マークの印刷が施されていない場合や、包装用フィルムに印刷はされていてもベタ印刷である場合など、包装用フィルムに位置検出を可能とする標識が印刷されていない場合にはより深刻であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3070009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布するにあたり、たとえ処理剤が透明なものであっても、製袋等の後工程において問題なく位置合わせを行うことができる包装用フィルムの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討を行った。この結果、包装用フィルムの熱接着面に処理剤を塗布する際に、該塗布剤の塗布と同調したタイミングで包装用フィルムに見当マークを印刷することにより前記課題を解決できることを見出し本発明に至った。
【0008】
すなわち本発明は、
[1]位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布する際に、該処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法に関するものである。
[2]熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴の所定箇所に設けられた目印を検出して、見当マーク印刷手段により包装用フィルムに着色インクを印刷することにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする[1]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
[3]前記見当マーク印刷手段が、インクジェット方式を採用した印刷手段であることを特徴とする[2]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
[4]熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴に、処理剤塗布パターンを与える彫刻と、見当マークを与える彫刻がなされており、処理剤塗布パターンを与える彫刻部分には処理剤が供給され、見当マークを与える彫刻部分には着色インクが供給されることにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする[1]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
[5]前記処理剤塗布パターンを与える彫刻部分への処理剤の供給、および見当マークを与える彫刻部分への着色インクの供給がチャンバー式塗工装置でなされることを特徴とする[4]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
[6]処理剤が、撥水剤であることを特徴とする[1]乃至[5]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布するにあたり、たとえ処理剤が透明なものであっても、製袋等の後工程において問題なく位置合わせを行うことができる包装用フィルムの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第一の実施形態を示す模式側面図である。
図2】本発明の第二の実施形態を示す模式斜視図である。
図3】本発明の第二の実施形態を示す模式側面図である。
図4】本発明の第二の実施形態において用いられる版胴の模式斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明において用いられる包装用フィルムは、熱接着面が熱接着可能なものであれば単層構成、多層構成の別を問わない。ここで熱接着可能な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体等が挙げられる。また、包装用フィルムが多層構成をとる場合、熱接着可能な合成樹脂からなる樹脂層と組み合わされて用いられる構成層としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂からなるフィルムやこれらの延伸フィルムがあげられる。さらに、包装用フィルムは、目的に応じて、アルミニウム箔、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、金属蒸着フィルム、金属酸化物蒸着フィルム、紙等を構成層として備えていてもよい。包装用フィルムの厚みは特に限定されないが、20〜200μmが好ましく、さらには30〜150μmが好ましい。
【0012】
さらに、本発明において包装用フィルムの熱接着面に塗布される処理剤としては、例えば、撥水剤、防曇剤、帯電防止剤、難燃剤、無機充填剤、滑剤、導電剤等が挙げられる。これらは必要により各種溶剤に溶解、あるいは分散媒に分散させられて用いられる。
【0013】
以下、本発明を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態を示す模式斜視である。版胴(2)により包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤が塗布されている。しかもここでは、処理剤の塗布において用いられる版胴(2)の所定箇所に付けた目印(3)を検出して、見当マーク印刷手段(8)により包装用フィルム(1)に着色インクを用いた見当マークの印刷が行われる。
上記した目印(3)は、処理剤を印刷する版胴(2)の印刷パターンの位置に応じて版胴の端に付けられるマークであり、目印検出手段(6)により検出が可能である必要がある。より具体的な目印の形態としては、突起、窪み等が挙げられるがこれに限定されない。そして、この目印(3)を検知し、信号化する目印検出手段(6)としては、CCDカメラ、光電センサ、レーザーセンサ、超音波センサ等の手段が挙げられる。次いで、目印検出手段(6)から発せられた信号は演算システム(7)に伝達され、この信号、及び必要により加えられる他の信号(ライン速度等)を元に計算されたタイミングで見当マーク印刷手段(8)に信号の出力が行われ、見当マーク印刷手段(8)による包装用フィルムへの着色インクによる見当マークの印刷が行われる。
ここにおける見当マーク印刷手段はインクジェット方式を採用した印刷手段、レーザー光を利用したマーキング方式等特に限定されるものではないが、インクジェット方式を採用した印刷手段が正確性、簡便性の観点からより好ましい。
【0014】
次いで本発明の第二の実施形態について説明する。図4は本実施形態で用いられる版胴(2)の模式斜視図である。該版胴(2)には処理剤塗布パターンを与える彫刻(2−1)と、見当マークを与える彫刻(2−2)が施されている。
【0015】
図2は、チャンバー式塗工装置(10)により、図4で示した版胴(2)の処理剤塗布パターンを与える彫刻(2−1)の部分に処理剤を、見当マークを与える彫刻(2−2)の部分に着色インクが供給されている状態を示している。なおここで、チャンバー式塗工装置とは、特開2010−194859号公報、特開2000−246876号公報、特開平10−71700号公報等に記載されており公知なものであるが、本実施形態ではチャンバーを二室に分割し、版胴に処理剤を供給するための空間と、版胴に着色インクを供給するための空間が形成されるようにしている。
【0016】
詳述すると、本実施形態のチャンバー式塗工装置(10)のチャンバー(11)は、その両端に付設されたシール部材(12−1)、(12−2)と、上下に付設されたドクターブレード(13)、シールプレート(14)により版胴(2)に密着した際に処理剤や着色インキが流れ出ないような構造となっている。さらにチャンバー(11)はシール部材(12−3)により、版胴に処理剤を供給するための空間と、版胴に着色インクを供給するための空間の二室に分割されている。そして、版胴(2)に処理剤を供給するための空間には処理剤タンク(15)が接続され、処理剤が供給口(16)から供給されるとともに排出口(17)から回収されることにより、処理剤が版胴(2)に処理剤を供給するための空間の内部を循環するようになっている。一方、版胴に着色インクを供給するための空間には着色インクタンク(18)が接続され、着色インクが供給口(19)から供給されるとともに排出口(20)から回収されることにより、着色インクが版胴(2)に着色インクを供給するための空間の内部を循環するようになっている。
【0017】
図3は、本発明の第二の実施形態を示す模式側面図である(細部については記載を省略した)。包装用フィルム(1)が版胴(2)と圧胴(5)との間を通過することにより、チャンバー式塗工装置(10)により版胴に供給された処理液および着色インクが包装用フィルム(1)に塗布あるいは印刷されている。このようにして、包装用フィルムに見当マークが印刷される。
【0018】
なお上記実施形態では、一台のチャンバー式塗工装置のチャンバーを二室に分割した例を示したが、二台のチャンバー式塗工装置を準備し、これらにより版胴(2)に処理剤と着色インクを供給するようにしてもよい(図示せず)。
【0019】
以上述べたようにして見当マークが包装用フィルムに印刷される。このようにして見当マークが印刷された包装用フィルムは、該見当マークの位置と処理剤の塗布パターンの位置が関連付けられたものである。従って、この見当マークを目印として後工程における製袋等の操作を行えば正確な位置合わせを行うことができる。
【0020】
また本発明の包装用フィルムの製造方法においては、処理剤として撥水剤を用いることが、良好な撥水性包装体を提供できることから特に推奨される。ここでいう撥水性包装体とは、液体、半固体およびゲル状物質などの付着性を有する内容物に対して、包装体の内面に前記内容物が付着、残存することを防止できる包装体を意味する。
このために用いられる撥水剤は、疎水性微粒子を含むものであり、特開2010−189059号公報、特開2011−73219号公報、特開2011−184082号公報等に詳しく開示されている。この撥水剤を用いて製造される包装用フィルムから得られる包装体は、内側表面(熱接着面)に微小な凹凸が多数形成されており、いわゆるロータス効果により、非常に良好な撥水性を示す。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明によれば、位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布するにあたり、たとえ処理剤が透明なものであっても、製袋等の後工程において問題なく位置合わせを行うことができる包装用フィルムを提供することができる。そしてこの包装用フィルムは、食品、飲料品、医薬品、化粧品、化学品、工業製品等を包装する包装体のみならず、深絞り成形法、真空成形法等の三次元成形法により、食品、飲料品、医薬品、化粧品、化学品、工業製品等を包装する包装容器にも応用することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 包装用フィルム
2 版胴
2−1 処理剤塗布パターンを与える彫刻
2−2 見当マークを与える彫刻
3 目印
4 ドクターブレード
5 圧胴
6 目印検出手段
7 演算システム
8 見当マーク印刷手段
9 処理剤
10 チャンバー式塗工装置
11 チャンバー
12−1 シール部材
12−2 シール部材
12−3 シール部材
13 ドクターブレード
14 シールプレート
15 処理剤タンク
16 供給口
17 排出口
18 着色インクタンク
19 供給口
20 排出口
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2014年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布する際に、該処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法であって、
熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴に、処理剤塗布パターンを与える彫刻と、見当マークを与える彫刻がなされており、処理剤塗布パターンを与える彫刻部分には処理剤が供給され、見当マークを与える彫刻部分には着色インクが供給されることにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法
【請求項2】
前記処理剤塗布パターンを与える彫刻部分への処理剤の供給、および見当マークを与える彫刻部分への着色インクの供給がチャンバー式塗工装置でなされることを特徴とする請求項に記載の包装用フィルムの製造方法。
【請求項3】
処理剤が、撥水剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用フィルムの製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
すなわち本発明は、
[1]位置検出を可能とする標識が印刷されていない包装用フィルムの熱接着面に、熱接着予定部分を除いて所望の機能を付与するための処理剤を塗布する際に、該処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法であって、
熱接着予定部分を除いて処理剤を塗布するのに用いられる版胴に、処理剤塗布パターンを与える彫刻と、見当マークを与える彫刻がなされており、処理剤塗布パターンを与える彫刻部分には処理剤が供給され、見当マークを与える彫刻部分には着色インクが供給されることにより、処理剤の塗布と同調したタイミングで、包装用フィルムに見当マークを印刷することを特徴とする包装用フィルムの製造方法に関するものである。
]前記処理剤塗布パターンを与える彫刻部分への処理剤の供給、および見当マークを与える彫刻部分への着色インクの供給がチャンバー式塗工装置でなされることを特徴とする[]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。
]処理剤が、撥水剤であることを特徴とする[1]又は]に記載の包装用フィルムの製造方法に関するものである。