【課題】 容易に開閉蓋を開けることができ、開閉蓋を開いた後に摘み部から手を放したときに、合成樹脂の反発力により開閉蓋が閉じてしまうことがなく、かつ、再封した際にしわが生じるのを防止できる包装体を提供する。
【解決手段】ウェットティッシュ11を取り出す開口部22を覆う開閉ラベル30Aは、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、本体部31と、長手方向の他端側で幅方向に設けた第1の切り込み線34により包装袋20に固定される基底部33と、を有する。従って、開閉ラベル30Aは、一端側の摘み部32を摘まんで剥がすことにより、第1の切り込み線において折り曲がって開く。開閉ラベル30Aは、表面樹脂層35、少なくとも1層の中間樹脂層36、裏面樹脂層37がこの順に積層された構造を有し、裏面樹脂層37に、少なくとも裏面樹脂層37を貫通する第2の切り込み線39Aを設けた。
前記第2の切り込み線は、前記裏面樹脂層と前記中間樹脂層を貫通し、前記第1の切り込み線から0.5mm以上2.0mm以下の間隔に形成されたことを特徴とするに請求項1に記載の包装体。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態の包装体について、図面を用いて説明する。
図1及び
図2に示すように、本発明に係る第1実施形態の包装体10Aは、ウェットティッシュ11を収納する包装袋20を有する。
包装袋20は、液密性及び気密性等を有するシートから扁平な筒状に形成されており、長手方向両端において密に接合(接合部21)されている。
なお、包装袋20の側面には、マチ部202が設けられており、包装袋20の厚さの変化に対応可能となっている。
【0018】
包装袋20の上面201には、収容されているウェットティッシュ11を取り出すための開口部22が設けられている。
開口部22は、初めから包装袋20の上面201を切欠いて設けることができるが、上面201に容易に切り取ることができる切り込み221を設けておいても良い。切り込み221を設けた場合には、後述する開閉ラベル30Aを最初に開けた際に切り離されて、開口部22が形成される。
【0019】
開口部22の形状は特に限定するものではない。ここでは、幅の狭い長円形状の開口部22を設けている。
なお、包装袋20の上面201に、開口部22の周囲を補強するための補強ラベル23を設けることもできる。補強ラベル23には、包装袋20の上面201の開口部22に対応した開口部231が設けられている。補強ラベル23は、60μm以上150μm以下の厚さを有するPET(ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate))樹脂で形成するのが望ましい。
これにより、包装袋20の上面201における開口部22の周囲に、しわが発生するのを防止できる。
【0020】
包装袋20の上面201には、開口部22を覆う略矩形状あるいは略楕円形状の開閉ラベル30Aが、開閉可能に設けられている。
図2(A)及び
図3(A)に示すように、開閉ラベル30Aは、開口部22を覆う本体部31と、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、長手方向の他端側に設けられ開閉時に開閉ラベル30Aを支持する基底部33とを有する。
基底部33と本体部31との間には、開閉ラベル30Aの幅方向に第1の切り込み線34が設けられている。
【0021】
図3(B)に示すように、開閉ラベル30Aは、表面樹脂層35及び裏面樹脂層37を積層して形成されている。表面樹脂層35と裏面樹脂層37との間には、少なくとも1層(ここでは1層の場合を例示する。)の中間樹脂層36が設けられている。また、各層の間及び裏面樹脂層37の内面には、接着剤層38(381)が設けられている。表面樹脂層35、中間樹脂層36及び裏面樹脂層37の積層方法としては、共押出による方法、接着剤を介して貼り合わせる方法等を用いることができる。コスト及び生産性の観点から、接着剤を介して貼り合わせる方法が好ましい。
基底部33と本体部31との間には、第1の切り込み線34が設けられている。第1の切り込み線34は、表面樹脂層35を除いて設けられており、中間樹脂層36、裏面樹脂層37及び接着剤層38を貫通して設けられている。
【0022】
裏面樹脂層37の内面に塗布されている接着剤層381は、包装袋20の上面201に対して再剥離可能な接着剤で形成されている。これにより、開閉ラベル30Aは、包装袋20の上面201に対して、再剥離可能に接着される。
なお、裏面樹脂層37における摘み部32の内面には、接着剤層381は設けられていない。このため、摘み部32は包装袋20の上面201に接着されていないので、容易に持ち上げることができる。
【0023】
表面樹脂層35は、厚さ15μm以上30μm以下のポリプロピレン樹脂で形成することが望ましい。さらに、厚さ20μmであることが一層望ましい。
厚さが15μmより薄いと、繰り返し開閉時に接続部分である第1の切り込み線34に対応する位置において破断が発生しやすくなる。また、厚さが30μmより厚いと、表面樹脂層35の反発力が大きくなり、開時に摘み部32を離したときに開閉ラベル30Aが反発力により戻ってしまうおそれがある。
【0024】
接続部分の長さ、すなわち基底部33における開閉ラベル30Aの幅方向長さ(接続幅)b(
図3(A)参照)は、15mm以上70mm以下であることが望ましい。
接続幅が15mmより狭いと強度的に弱く、70mmより広いと表面樹脂層35による反発が強すぎる。
【0025】
中間樹脂層36と裏面樹脂層37の合計厚さは、80μm以上300μm以下であることが望ましい。さらに、150μm以上250μm以下であることが一層望ましい。
合計厚さが80μmより薄いと、開閉ラベル30A全体の剛性が低くなり、よれ易く開閉しにくい。一方、300μm以上の厚さでは、必要以上の厚さとなり材料の無駄を生じる。
【0026】
中間樹脂層36のうちの少なくとも1層が、厚さ40μm以上200μm以下の樹脂層で形成されるのが望ましい。さらに、厚さが80μm以上150μm以下であることが一層望ましい。
中間樹脂層36は裏面樹脂層37より剛性が高いことが望ましい。中間樹脂層36より裏面樹脂層37の剛性が高い場合には、層間でデラミネーション(層間剥離)が起きやすくなるためである。
【0027】
図1ないし
図3に示すように、第1の切り込み線34より摘み部32側には、第1の切り込み線34と平行に第2の切り込み線39Aが設けられている。
第2の切り込み線39Aは、中間樹脂層36及び裏面樹脂層37を貫通して設けられている。
すなわち、表面樹脂層35には、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39Aは設けられていないので、連続するとともに、一定の剛性を保持している。
【0028】
第2の切り込み線39Aは、第1の切り込み線34から0.5mm以上2.0mm以下の間隔で平行に形成するのが望ましい。
図4には、開閉ラベル30Aを開けた状態が示されている。開閉ラベル30Aを開けると、包装袋20の上面201に固定されている基底部33の一端に設けられている第1の切り込み線34から上方に折り曲がる。このとき、表面樹脂層35のみが連続しているので、裏面樹脂層37及び中間樹脂層36は、第1の切り込み線34において切断されるか、少なくとも剛性が大幅に低下しているので、容易に折り曲がる。
さらに、第2の切り込み線39Aにおいても同様に、表面樹脂層35のみが連続しているので、容易に折り曲がる。
これにより、開閉ラベル30Aは、容易に開閉できるとともに、表面樹脂層35の反発力のみでは、容易に閉まることはない。
【0029】
次に、本発明の包装体10Aの作用効果について説明する。
本発明の包装体10Aは、ウェットティッシュ11を収納するとともにウェットティッシュ11を取り出す開口部22を有する包装袋20と、開口部22を覆う開閉ラベル30Aと、を有する。開閉ラベル30Aは、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、本体部31と、包装袋20に固定されて開状態の開閉ラベル30Aを支持する基底部33と、を有する。基底部33と本体部31との間には、第1の切り込み線34が開閉ラベル30Aの幅方向に設けられている。
【0030】
従って、開閉ラベル30Aの一端側の摘み部32を摘まんで開閉ラベル30Aの本体部31を剥がすことにより、開閉ラベル30Aは第1の切り込み線34において折り曲がって開く。これにより、開口部22が露出するので、ウェットティッシュ11を取り出すことができる。
また、開閉ラベル30Aを開いたときに、開閉ラベル30Aの自重により、第1の切り込み線34において折り曲がるので、開状態を維持する。このため、摘み部32から手を放しても、開閉ラベル30Aはその反発力で戻らないので、ウェットティッシュ11を容易に取り出すことができる。
【0031】
また、本発明の包装体10Aでは、第2の切り込み線39Aを、第1の切り込み線34から0.5mm以上2.0mm以下の間隔に形成した。
このため、第1の切り込み線34と第2の切り込み線39Aの協働により、開閉ラベル30Aを容易に折り曲げて開けることができるとともに、開けた後に戻る反発力が小さくなるので、摘み部32から手を放しても戻りにくくなる。
これにより、容易にウェットティッシュ11を取り出すことができる。
また、ある程度剛性の高い表面樹脂層35を用いることができるので、開閉ラベル30Aの耐久性を向上させることができる。
【0032】
また、本発明の包装体10Aは、表面樹脂層35を、15μm以上30μm以下の厚さのポリプロピレン樹脂から形成した。
表面樹脂層35が30μmよりも厚いと、根元部分の反発力が大きくなり、摘み部32から手を放したときに開閉ラベル30Aが閉まりやすくなるので、ウェットティッシュ11を取り出しにくくなる。
また、15μmよりも薄いと、根元部分の反発力が小さく、繰り返し開閉時に破断し易くなるためである。
【0033】
また、本発明の包装体10Aでは、中間樹脂層36と裏面樹脂層37の合計厚さが、80μm以上300μm以下となるようにした。
これにより、開閉ラベル30A全体の剛性を十分に確保でき、開閉時によれるのを防止できる。
また、厚すぎないので、材料の無駄を防止できる。
【0034】
さらに、本発明の包装体10Aでは、中間樹脂層36は、少なくとも1層が厚さ40μm以上200μm以下の樹脂から形成される。
これにより、開閉ラベル30Aは、好適な剛性を確保することができる。中間樹脂層の基材として、熱可塑性樹脂が望ましく、ポリエチレンテレフタレート樹脂がさらに望ましい。
【0035】
なお、本発明に係る第1実施形態の包装体10Aは、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した包装体10Aにおいては、補強ラベル23を、包装袋20の上面201に設けた場合を例示したが、
図5に示すように、補強ラベル23を、包装袋20の内面に設けることも可能である。
このようにしても、開閉ラベル30Aの開閉の際に、包装袋20の上面201における開口部22の周囲に、しわが発生するのを防止できる。
また、開閉ラベル30Aは、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39Aにおいて容易に折曲げることができるので、開閉ラベル30Aを容易に開閉することができる。
【0036】
また、
図6に示すように、開閉ラベル30Aを開いたときに、包装体10Aに残存する外枠部分40を開閉ラベル30Aに一体的に設けることも可能である。すなわち、外枠部分40は、開閉ラベル30Aの本体部31及び摘み部32を切り抜いた残りの部分であり、基底部33は外枠部分40でもある。
これにより、開閉ラベル30Aの開閉時に、包装袋20の上面201にしわが生じにくくなり、開閉ラベル30Aをスムーズに開閉できる。
また、裏面樹脂層37は、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39Aにおいて容易に折曲げることができるので、開閉ラベル30Aを容易に開けることができる。
【0037】
さらに、
図7に示すように、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39A付近に、湾曲したストッパーを形成することもできる。
図7(A)は前述した包装体10Aにおいてストッパー41Aを設けた場合であり、第1の切り込み線34に連続して本体部31に湾曲した切り込み42Aを設けた。
図7(B)は外枠部分40を設けた場合(
図6参照)においてストッパー41Bを設けた場合であり、第1の切り込み線34に連続して外枠部分40に湾曲した切り込み42Bを設けた。
これにより、開閉ラベル30Aを勢いよく開けたときでも、確実に第1の切り込み線34に沿って折り返すことができる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の包装体について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係る包装体10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図8及び
図9に示すように、第2実施形態の包装体10Bでは、第2の切り込み線39Bを、開閉ラベル30Bにおける本体部31と摘み部32との境界に形成した。
【0039】
図10(B)に示すように、第2の切り込み線39Bは、裏面樹脂層37を貫通して設けられている。また、裏面樹脂層37における摘み部32には接着剤層381が塗布されていない。
このため、摘み部32は第2の切り込み線39Bにおいて容易に折り曲げることができる。また、摘み部32は接着剤層381が設けられていないので、摘み部32を容易に摘まむことができ、開閉ラベル30Bを容易に開けることができる。
【0040】
なお、摘み部32の第2の切り込み線39Bが、中間樹脂層36まで貫通して形成されると、開閉ラベル30Bを開く際に、表面樹脂層35と中間樹脂層36との間で、破断やデラミネーションを起こしやすくなる。
【0041】
(実施例)
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。実施例及び比較例で得られた包装体の評価は以下のように行った。いずれの評価方法についても、評価の高い順に、◎、○、△、×となる4段階評価を行った。
【0042】
<開閉ラベルの剛性>
開閉ラベルの剛性は、実際にラベルを開閉した時に、剛性の不足によるラベルでのシワの発生のし易さで評価した。
【0043】
<開閉ラベルの反発戻り>
開閉ラベルの反発戻りは、実際にラベルを開いた後に、手を摘み部32から離した場合、ラベルが合成樹脂の反発により自然に戻ってしまうかどうかで評価した。
【0044】
<開閉ラベルの摘みやすさ>
開閉ラベルの摘みやすさは、実施用によるアンケート調査を行い、評価した。
【0045】
<開閉ラベル各層のデラミネーション>
開閉ラベルのデラミネーションは、ラベルを20回に渡り、繰り返し開閉し、各層間にデラミネーション(層間剥離)が発生しているかを目視で評価した。
【0046】
実施例1においては、表面樹脂層35に、厚さ20μmのPP(ポリプロピレン(polypropylene))樹脂を用いた。中間樹脂層36は1層であり、厚さ120μmのPET(ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate))樹脂を用いた。裏面樹脂層37には、厚さ100μmのPP樹脂を用いた。また、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39Bを設けた。各層を接着剤にて接着し、裏面樹脂層37には接着剤層381を設け、開閉ラベル30Bを作製し、それを用いて包装体を得た。各層の構成(材料、厚さ、切り込み線の有無)及び評価結果を表1に示す。実施例1の結果は、開閉ラベル30Bの剛性、反発戻り、各層間のデラミネーションについては問題なく、開閉ラベル30Bの摘まみやすさについては、良好な効果が得られた。
【0047】
実施例2においては、中間樹脂層36を2層設けた。各層の構成(材料、厚さ、切り込み線の有無)及び評価結果を表1に示す。実施例2の結果は、開閉ラベル30Bの剛性、反発戻り、開閉ラベル30Bの摘まみやすさ及び各層間のデラミネーションについて、良好な効果が得られた。
【0048】
実施例3においては、実施例2の中間樹脂層36よりも厚い中間樹脂層36を2層設けた。各層の構成(材料、厚さ、切り込み線の有無)及び評価結果を表1に示す。実施例3の結果は、開閉ラベル30Bの反発戻り及び摘まみやすさにおいて、実施例2より若干劣る結果となった。
【0049】
実施例4においては、表面樹脂層35を厚さ20μmのPP樹脂、中間樹脂層36を厚さ60μmのPP樹脂で形成し、裏面樹脂層37を厚さ150μmの剛性の高いPET樹脂で形成した。各層の構成(材料、厚さ、切り込み線の有無)及び評価結果を表1に示す。実施例4の結果は、開閉ラベル30Bの摘まみやすさは良好だが、若干のデラミネーションを生じた。
【0050】
比較例においては、第1の切り込み線34及び第2の切り込み線39Bを形成せず、中間樹脂層36を2層設けた。各層の構成(材料、厚さ、切り込み線の有無)及び評価結果を表1に示す。比較例の結果は、開閉ラベル30Bの反発戻りを生じるとともに、摘み易さに欠けることとなった。
【0052】
以上、説明した第2実施形態の包装体10Bによれば、第2の切り込み線39Bを、開閉ラベル30Bの本体部31と摘み部32の境界に形成した。
このため、摘み部32が本体部31に対して容易に折り曲がるので、開閉ラベル30Bを開ける際に摘み部32を容易に摘まむことができ、容易に開閉ラベル30Bを開けることができる。
【0053】
なお、本発明に係る第2実施形態の包装体10Bは、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した包装体10Bにおいては、補強ラベル23を、包装袋20の上面201に設けた場合を例示したが、
図11に示すように、補強ラベル23を、包装袋20の内面に設けることも可能である。
このようにしても、開閉ラベル30Bの開閉の際に、包装袋20の上面201における開口部22の周囲に、しわが発生するのを防止できる。
また、摘み部32は、第2の切り込み線39Bにおいて容易に折曲げることができるので、摘み部32を容易に摘まむことができ、開閉ラベル30Bを容易に開けることができる。
【0054】
また、
図12に示すように、開閉ラベル30Bを開いたときに、包装体10Bに残存する外枠部分40を開閉ラベル30Bに一体的に設けることも可能である。すなわち、外枠部分40は、開閉ラベル30Bの本体部31及び摘み部32を切り抜いた残りの部分であり、基底部33は外枠部分40でもある。
これにより、開閉ラベル30Bの開閉時に、包装袋20の上面201にしわが生じにくくなり、開閉ラベル30Bをスムーズに開閉できる。
また、摘み部32は、第2の切り込み線39Bにおいて容易に折曲げることができるので、摘み部32を容易に摘まむことができ、開閉ラベル30Bを容易に開けることができる。
【0055】
さらに、
図13に示すように、第1の切り込み線34付近に、湾曲したストッパーを形成することもできる。
図13(A)は前述した包装体10Bにおいてストッパー41Aを設けた場合であり、第1の切り込み線34に連続して本体部31に湾曲した切り込み42Aを設けた。
図13(B)は外枠部分40を設けた場合(
図12参照)においてストッパー41Bを設けた場合であり、第1の切り込み線34に連続して外枠部分40に湾曲した切り込み42Bを設けた。
これにより、開閉ラベル30Bを勢いよく開けたときでも、確実に第1の切り込み線34に沿って折り返すことができる。
【0056】
本発明の包装体は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、第1実施形態の包装体10Aで設けた第2の切り込み線39Aと、第2実施形態の包装体10Bで設けた第2の切り込み線39Bを同時に設けることも可能である。この場合には、第2の切り込み線を2本設けることになる。
【0057】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。