(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-87090(P2015-87090A)
(43)【公開日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】多管式熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28F 9/013 20060101AFI20150410BHJP
F28F 1/02 20060101ALI20150410BHJP
F28F 1/40 20060101ALI20150410BHJP
F28D 7/16 20060101ALI20150410BHJP
F28F 9/18 20060101ALI20150410BHJP
B23K 1/00 20060101ALI20150410BHJP
B23K 101/14 20060101ALN20150410BHJP
【FI】
F28F9/00 311J
F28F1/02 Z
F28F1/40 N
F28D7/16 A
F28F9/18
B23K1/00 330K
B23K101:14
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-228420(P2013-228420)
(22)【出願日】2013年11月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000120249
【氏名又は名称】臼井国際産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123869
【弁理士】
【氏名又は名称】押田 良隆
(72)【発明者】
【氏名】後藤 忠弘
【テーマコード(参考)】
3L065
3L103
【Fターム(参考)】
3L065CA17
3L103AA11
3L103AA29
3L103BB39
3L103CC02
3L103CC27
3L103DD08
3L103DD32
3L103DD33
3L103DD62
(57)【要約】
【課題】 積層された扁平伝熱管群の断面剛性の向上、扁平伝熱管の内圧強度の確保及び振動強度の向上をはかることができる多管式熱交換器の提供。
【解決手段】 ケーシング内に複数積層された扁平伝熱管を収納し、扁平伝熱管内にはインナーフィンが内装固定され、扁平伝熱管内を通流する排気ガスと、ケーシング内を通流する冷却媒体との間で熱交換を行うように構成された多管式熱交換器において、扁平伝熱管の管側端部に断面矩形の拡管部が複数形成され、各扁平伝熱管の拡管部内側にインナーフィンが配置され、拡管部を介して隣り合う扁平伝熱管どうしが接合された構造となしたことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数積層された扁平伝熱管を備え、前記扁平伝熱管群の外周を囲むように形成されたケーシングと、ケーシング端部に冷却水流入口及び流出口を有し、前記扁平伝熱管群がケーシングに組付けられ、前記扁平伝熱管内面にはインナーフィンが接合され、前記扁平伝熱管内を通流する排気ガスと、前記ケーシング内を通流する冷却媒体との間で熱交換を行うように構成された多管式熱交換器において、前記扁平伝熱管の管側端部に、積層方向に凸形状に断続的に拡開された断面矩形の拡管部が複数形成され、各扁平伝熱管の前記拡管部内側に前記インナーフィンが配置され、前記拡管部を介して隣り合う扁平伝熱管どうしが接合された構造となしたことを特徴とする多管式熱交換器。
【請求項2】
前記断面矩形の拡管部の接合端面形状は、真円、楕円、長円、矩形のいずれかの形状を有することを特徴とする請求項1に記載の多管式熱交換器。
【請求項3】
前記凸形状の拡管部の接合端面部あるいは上下端面部に、当該扁平伝熱管内フィンの両サイドを流れる排気ガスの乱流促進用突起を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の多管式熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジンあるいはガソリンエンジン等の冷却水等の液体状の冷却媒体によってエンジンの排気ガスからの熱回収や、EGRガスを冷却する多管式熱交換器に係り、より詳しくは扁平伝熱管を使用する多管式熱交換器の扁平伝熱管のろう付け部の振動強度の向上をはかる技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンあるいはガソリンエンジン等の冷却水等の液体状の冷却媒体によってエンジンの排気ガスからの熱回収や、EGRガスを冷却する多管式熱交換器としては、例えば、両端部に冷却水流入口及び流出口が設けられたケーシング(シェル)に、複数積層された扁平伝熱管群がチューブシート(エンドプレート、ヘッダープレート、チューブプレート等とも称する)を介して組付けられ、扁平伝熱管内を流通する排気ガスやEGRガスと、ケーシング内を流通する冷却媒体(冷却水等)との間で熱交換が行われるように構成された多管式熱交換器が知られている(特許文献1等参照)。
【0003】
このような多管式熱交換器をディーゼルエンジンあるいはガソリンエンジンに搭載した場合、扁平伝熱管に振動が伝わるが、扁平伝熱管の長さが短い場合には、固有振動数が高いこともあり、チューブシートによる扁平伝熱管両端の支持固定のみで振動による強度上の問題が生じることはない。しかしながら、扁平伝熱管の長さが長くなると、固有振動数が低くなることにより、チューブシートのみでは振動に対する強度が低下する。このため、通常は扁平伝熱管の長手方向所望位置に、扁平伝熱管を支持固定する部材(バッフルプレート等)を付設することで固有振動数を高めて振動強度を向上させる方策がとられている。
【0004】
又、扁平伝熱管の振動強度を向上させる他の方法として、特許文献2、3に記載されている方法が提案されている。特許文献2、3に記載されている熱交換器は、チューブシートレス構造の多管式熱交換器を例示したもので、
図6〜
図8に示すように複数の扁平伝熱管11が積層されたコア12と、そのコア12の外周を囲繞するケーシング13とを有し、扁平伝熱管11の外面に当該扁平伝熱管の間隔保持用の複数のディンプル14が互いに離間して一体的に突設形成され、コア12の最外側の扁平伝熱管11の各ディンプル14とケーシング13の接触部と、隣り合う扁平伝熱管11の各ディンプル14の接触部がそれぞれろう付け固定されて、ケーシング13と扁平伝熱管11との隙間及び扁平伝熱管11どうしの隙間に冷却水路15が形成された構造となしたものである。なお、扁平伝熱管11の内面には伝熱性能を高めるためのインナーフィン16が一体にろう付け固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−96047号公報
【特許文献2】特許第5079597号公報
【特許文献3】特開2010−270982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来の多管式熱交換器には、以下に記載する問題がある。
1).特許文献1等に記載されている多管式熱交換器において、扁平伝熱管の長さが長くなると振動が加わった場合に扁平伝熱管に撓みが生じ、チューブシートとの接合部にて破壊が起き易くなるのを防止するため、振動強度を高めるために使用するバッフルプレート等の支持部材は、扁平伝熱管の長手方向において複数箇所に設置する必要があり、部品個数の増加を招くとともに、支持部材と扁平伝熱管とのろう接合箇所も増えるためろう材費も高くつき、熱交換器製造コストのアップを余儀なくされるという問題がある。
2).特許文献2、3に記載されているチューブシートレス構造の多管式熱交換器の場合、扁平伝熱管内面に接合するインナーフィンと扁平伝熱管外面に設けたディンプルの接合箇所は、ディンプルの形状が外面凸形状を呈していることから、ディンプル部とインナーフィンとの接合部には設計上生じる断続的な隙間17が作られることとなり、局部的に内圧に対して弱い部分が発生する。即ち、ディンプル部とインナーフィン接合部は、隙間17が存在することでディンプル部とインナーフィン接合部の接合面積が減少し、扁平伝熱管の内圧により局部的にインナーフィンが剥がされ易い箇所が発生するという問題がある。
【0007】
本発明は上記した従来の多管式熱交換器の問題を解決するためになされたもので、積層された扁平伝熱管群の断面剛性の向上、扁平伝熱管の内圧強度の確保及び振動強度の向上をはかることができる多管式熱交換器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る多管式熱交換器は、複数積層された扁平伝熱管を備え、前記扁平伝熱管群の外周を囲むように形成されたケーシングと、ケーシング端部に冷却水流入口及び流出口を有し、前記扁平伝熱管群がケーシングに組付けられ、前記扁平伝熱管にはインナーフィンが内装固定され、前記扁平伝熱管内を通流する排気ガスと、前記ケーシング内を通流する冷却媒体との間で熱交換を行うように構成された多管式熱交換器において、前記扁平伝熱管の管側端部に、積層方向に凸形状に断続的に拡開された断面矩形の拡管部が複数形成され、各扁平伝熱管の前記拡管部内側に前記インナーフィンが配置され、前記拡管部を介して隣り合う扁平伝熱管どうしが接合された構造となしたことを特徴とするものである。
【0009】
又、前記断面矩形の拡管部の接合端面形状は、真円、楕円、長円、矩形のいずれかの形状を有することを好ましい態様とするものである。さらに、前記凸形状の拡管部の接合端面部あるいは上下端面部に、当該扁平伝熱管内フィンの両サイドを流れる排気ガスの乱流促進用突起を形成することを好ましい態様とするものである。なお、複数積層された扁平伝熱管群の最外位置にある扁平伝熱管の凸形状に拡開された断面矩形の拡管部は、必ずしも扁平伝熱管の内側と外側の両面に設ける必要はなく、内側の片面のみでもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の多管式熱交換器によれば、扁平伝熱管の管側端部に、積層方向に凸形状に断続的に拡開された断面矩形の複数の拡管部にて隣り合う扁平伝熱管を接合することで、積層された扁平伝熱管どうしが接合されて一体構造となすことにより、積層された扁平伝熱管群の断面剛性を大幅に向上できること、さらに、積層された扁平伝熱管群の撓みが抑制されることにより、扁平伝熱管の固有振動数が高められて振動強度を向上できること、又、伝熱性能を高めるために扁平伝熱管に内装固定するインナーフィンは、扁平伝熱管の短手方向における拡管部よりも内側に配置したことにより、扁平伝熱管の内圧強度維持に密接に関連する管内面とのフィン接合面積の減少が生じることがないため、扁平伝熱管の内圧強度を十分に確保することができること、といった作用効果を奏することができる。よって、本発明の多管式熱交換器は、積層された扁平伝熱管群の断面剛性の向上と、扁平伝熱管の内圧強度の確保及び振動強度を向上できることにより、ディーゼルエンジンあるいはガソリンエンジン等の排気ガス内圧による破損や、振動による破損の危険性を無くすことが可能となり、冷却水等の液体状の冷却媒体によってエンジンの排気ガスからの熱回収や、EGRガス等の排気ガスの冷却に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管の積層体からなるコアの一部を示す概略斜視図である。
【
図2】
図1に示す多管式熱交換器の扁平伝熱管の積層体からなるコアを示す概略縦断正面図である。
【
図3】本発明の第2実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管の積層体からなるコアの一部を示す概略斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例及び第2実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管の拡管部の接合端面あるいは上下端面に形成する排気ガスの乱流促進用突起を例示したもので、(a)は第1実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例を示すコアの概略正面図、(b)は同じく第1実施例に係る多管式熱交換器の他の乱流促進用突起例を示すコアの概略正面図、(c)は第2実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例を示すコアの概略正面図である。
【
図5】本発明の第1実施例及び第2実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管に形成した拡管部の接合端面の形状を例示したもので、(a)は真円、(b)は楕円、(c)は長円をそれぞれ示す。
【
図6】従来の多管式熱交換器の扁平伝熱管の積層体からなるコアの一例を示す概略斜視図である。
【
図7】
図6に示す従来の多管式熱交換器におけるケーシングと扁平伝熱管のディンプルとの管長手方向のろう付け部を示す要部拡大縦断面図である。
【
図8】同じく
図6に示す従来の多管式熱交換器における扁平伝熱管のディンプルどうしの管短手方向のろう付け部を示す要部拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1実施例に係る多管式熱交換器は、ケーシング(図面省略)に収納される扁平伝熱管の積層体からなるコアを
図1、
図2に示すように、扁平伝熱管の管側端部に積層方向に凸形状に拡開された断面矩形の拡管部1−1を断続的に有する扁平伝熱管1を上段、中段、下段の三段に重ねて構成したものである。ここで、扁平伝熱管1の管側端部に断続的に形成した断面矩形の複数の拡管部1−1の積層方向の突出高さ(厚み)は、すべて同一である。この上段、中段、下段の各扁平伝熱管1内には、該扁平伝熱管1の管側端部に形成した前記断面矩形の拡管部1−1よりも内側の平面部1−2にインナーフィン2が挿入配置されている。この扁平伝熱管1の三段重ね積層体からなるコアは、上段、中段、下段の三段に重ねられた各扁平伝熱管1の断面矩形の拡管部1−1において互いに接触し、その接触部がろう接により固定されて隣り合う扁平伝熱管が一体化され、各扁平伝熱管1の隙間に冷却水路3が形成されている。なお、各扁平伝熱管内に挿入配置されるインナーフィン2もろう接により扁平伝熱管内面に固定される。
【0013】
上記のごとく構成された多管式熱交換器は、上段、中段、下段の三段に重ねられた各扁平伝熱管1の管側端部に断続的に形成された断面矩形の拡管部1−1において互いに接触し、その接触部がろう接により固定されて隣り合う扁平伝熱管どうしが一体化されていることとなり、積層された扁平伝熱管群の剛性が向上する。又、前記側端部に断続的に形成された断面矩形の拡管部1−1により、積層された扁平伝熱管群の長手方向の撓みが抑制されることとなり、固有振動数が高められて振動強度を向上できる。さらに、伝熱性能を高めるインナーフィン2は、当該扁平伝熱管1の両サイドに形成された前記断面矩形の拡管部1−1よりも内側に配置し扁平伝熱管内面に接合したことにより、扁平伝熱管1の内圧強度維持に密接に関連する管内面とのフィン接合面積の減少が生じることがなく、扁平伝熱管1の内圧強度を十分に確保することが可能となる。
【0014】
次に、本発明の第2実施例に係る多管式熱交換器は、その扁平伝熱管の積層体からなるコアを
図3に示すように、前記
図1、
図2に示す第1実施例に係る多管式熱交換器のコアにおいて、複数積層された扁平伝熱管群の最外位置、即ち上段と下段の扁平伝熱管を、断面矩形の拡管部1−1が当該扁平伝熱管の内側のみに設けられた扁平伝熱管1´で構成し、この扁平伝熱管1´と両面に断面矩形の拡管部1−1を形成した中段の扁平伝熱管1とを、前記と同様に断面矩形の拡管部1−1において互いに接触させ、その接触部がろう接により固定されて隣り合う扁平伝熱管が一体化され、各扁平伝熱管1の隙間に冷却水路3が形成されたものである。この第2実施例に係る多管式熱交換器においても、上段及び下段の各扁平伝熱管1´と中段の扁平伝熱管1の内部には、前記断面矩形の拡管部1−1よりも内側の平面部にインナーフィン2が挿入配置されていることはいうまでもない。このインナーフィン2もろう接により扁平伝熱管内面に固定されている。
【0015】
上記のごとく構成された第2実施例に係る多管式熱交換器も、前記第1実施例に係る多管式熱交換器と同様に、上段、中段、下段の三段に重ねられた各扁平伝熱管1の断面矩形の拡管部1−1においてろう接により固定されて隣り合う扁平伝熱管どうしが一体化されているので、積層された扁平伝熱管群の剛性が向上するとともに、上段、中段、下段の三段に重ねられた各扁平伝熱管1の管側端部に断続的に設けた断面矩形の拡管部1−1の相互接触部を固定することで、積層された扁平伝熱管群の長手方向の撓みが抑制されることとなり、固有振動数が高められて振動強度が向上する。さらに、伝熱性能を高めるインナーフィン2は、当該扁平伝熱管1の両サイドに形成された前記断面矩形の拡管部よりも内側に配置し扁平伝熱管1内面に接合したことにより、扁平伝熱管1の内圧強度維持に密接に関連する管内面とのフィン接合面積の減少が生じることがなく、扁平伝熱管1の内圧強度を十分に確保することが可能となる。
【0016】
次に、本発明の第1実施例及び第2実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管の拡管部の接合端面部あるいは上下端面部に形成する排気ガスの乱流促進用突起について説明する。
この排気ガスの乱流促進用突起は、扁平伝熱管内インナーフィン2の両脇を流れる排気ガスの乱流効果を促進するために設けるもので、
図4(a)は第1実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例、同(b)は同じく第1実施例に係る多管式熱交換器の他の乱流促進用突起例、同(c)は第2実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例をそれぞれ示したものである。
ここで、(a)第1実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例は、扁平伝熱管1の管側端部に形成した断面矩形の拡管部1−1の積層方向上下端面部に、当該拡管部の内面側に突出する突起1−1aを形成したものである。又、(b)第1実施例に係る多管式熱交換器の他の乱流促進用突起例は、伝熱管1の管側端部に形成した断面矩形の拡管部1−1の積層方向上下端面に、当該拡管部の内面側に突出する突起1−1aと外面側に突出する突起1−1bを形成して組み合わせたものである。さらに、(c)第2実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例は、前記(a)第1実施例に係る多管式熱交換器の乱流促進用突起例1と同様に、扁平伝熱管1の管側端部に形成した断面矩形の拡管部1−1の積層方向上下端面部に、当該拡管部の内面側に突出する突起1−1aを形成したものである.
上記のごとく、扁平伝熱管の拡管部の接合端面部あるいは上下端面部に排気ガスの乱流促進用突起を形成することにより、扁平伝熱管内インナーフィン3の両脇を流れる排気ガスの乱流効果が促進される。なお、排気ガスの乱流促進用突起の向きについては、拡管部1−1の内面側、外面側あるいは双方の組み合わせを適宜選択して決めればよい。
【0017】
上記した本発明の第1実施例及び第2実施例に係る多管式熱交換器の扁平伝熱管に形成した拡管部の接合端面あるいは上下端面の平面形状としては、ここでは矩形のものを例示したが、これに限定するものではなく、
図5の(a)真円、(b)楕円、(c)長円の他、冷却水等の冷却媒体の流れの澱みを可及的に低減可能な形状等、いずれかの形状を選択することができる。
【符号の説明】
【0018】
1 扁平伝熱管
1−1 断面矩形の拡管部
1−2 平面部
1−1a、1−1b 突起
2 インナーフィン
3 冷却水路