(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-88187(P2015-88187A)
(43)【公開日】2015年5月7日
(54)【発明の名称】スリープモードを有する電子回路
(51)【国際特許分類】
G06F 1/04 20060101AFI20150410BHJP
G06F 1/32 20060101ALI20150410BHJP
【FI】
G06F1/04 301C
G06F1/00 332B
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-215067(P2014-215067)
(22)【出願日】2014年10月22日
(31)【優先権主張番号】13190907.9
(32)【優先日】2013年10月30日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】596162740
【氏名又は名称】イーエム・ミクロエレクトロニク−マリン・エス アー
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】オヴィディウ・シマ
【テーマコード(参考)】
5B011
5B079
【Fターム(参考)】
5B011EA10
5B011LL06
5B011LL13
5B079BA01
5B079BC01
(57)【要約】
【課題】 低いパワーのスリープモードを有する制御信号を処理する電子回路を提供する。
【解決手段】 制御信号入力及び制御信号出力回路(9、10)を有する制御信号処理回路(4、5、7、11)を備える電子回路(1)に関し、前記処理回路は、前記制御信号入力から与えられた制御信号を処理し、第1のパワーモード及び第2のパワーモードの少なくとも一方において動作するように構成し、前記第2のパワーモードは、前記第1のパワーモードよりも電力消費が低い。当該電子回路は、さらに、前記処理回路が前記第2のパワーモードである場合に、前記制御信号入力回路から前記制御信号出力回路へと前記制御信号を伝えるための迂回接続を提供し、それによって前記処理回路を迂回させる、制御信号処理回路迂回手段を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御信号入力回路(2、3)及び制御信号出力回路(9、10)を有する制御信号処理回路(4、5、7、11)を備える電子回路(1)であって、
前記処理回路は、前記制御信号入力回路(2、3)から与えられた制御信号(例、速いクロック信号又は遅いクロック信号)を処理し、第1のパワーモード及び第2のパワーモードの少なくとも一方において動作するように構成し、前記第2のパワーモードは、前記第1のパワーモードよりも電力消費が低く、
当該電子回路(1)は、さらに、
前記処理回路(4、5、7、11)が前記第2のパワーモードである場合に、前記制御信号入力回路(2)から前記制御信号出力回路(9、10)へと前記制御信号(例、遅いクロック信号)を伝えるための迂回接続を提供し、それによって前記処理回路(4、5、7、11)を迂回させる、制御信号処理回路迂回手段(9、10、12)と、
前記制御信号入力回路(2)からの信号と前記処理回路(4、5、7、11)の制御信号選択ユニット(4)からの信号との間で信号を選択する信号選択器(11)であって、当該信号選択器(11)の第1の入力信号は、電位がゼロであり、当該信号選択器(11)の第2の入力信号は、前記制御信号入力回路(2)からの前記制御信号であり、当該信号選択器は、信号選択制御信号によって制御され、前記第2のパワーモードである場合に、前記信号選択制御信号が、電位がゼロの信号が選択されて、前記制御信号選択ユニット(4)に供給されるように構成する、信号選択器(11)と
を有することを特徴にする電子回路(1)。
【請求項2】
前記処理回路(4、5、7、11)は、少なくとも2つの異なる制御信号を処理するように構成された
ことを特徴にする請求項1に記載の電子回路(1)。
【請求項3】
前記処理回路(4、5、7、11)は、各制御信号に対して1つの制御信号入力を有することを特徴にする請求項2に記載の電子回路(1)。
【請求項4】
前記処理回路(4、5、7、11)は、クロック選択及び同期ユニット(4)及びクロック信号生成ユニット(5、7)の少なくとも1つを有するクロック処理回路であることを特徴にする請求項1〜3のいずれかに記載の電子回路(1)。
【請求項5】
前記制御信号出力回路(9、10)は、前記処理回路(4、5、7、11)と中央処理装置(6)との間に配置された第1のスイッチ(9)を有することを特徴にする請求項1〜4のいずれかに記載の電子回路(1)。
【請求項6】
前記制御信号出力回路(9、10)は、前記処理回路(4、5、7、11)と少なくとも1つの周辺装置(8)の間に配置された第2のスイッチ(10)を有することを特徴にする請求項1〜5のいずれかに記載の電子回路(1)。
【請求項7】
前記制御信号処理回路迂回手段(9、10、12)は、迂回線(12)を有し、この迂回線(12)を中断する第1のスイッチ(9)及び第2のスイッチ(10)を有することを特徴にする請求項1〜6のいずれかに記載の電子回路(1)。
【請求項8】
制御信号入力回路(2、3)及び制御信号出力回路(9、10)を有する制御信号処理回路(4、5、7、11)を有する電子回路(1)を動作させる方法であって、
前記処理回路は、前記制御信号入力回路(2、3)から与えられた制御信号(例、速いクロック信号又は遅いクロック信号)を処理し、第1のパワーモード及び第2のパワーモードの少なくとも一方において動作するように構成し、前記第2のパワーモードは、前記第1のパワーモードよりも電力消費が低く、
当該方法は、前記第2のパワーモードに入る要求を受けるステップを有し、
前記第2のパワーモードに入る要求に応答して、前記制御信号入力回路(2)から前記制御信号出力回路(9、10)へと制御信号処理回路迂回手段(9、10)を介して制御信号(例、遅いクロック信号)のような制御信号を伝え、これによって、前記処理回路(4、5、7、11)を迂回させ、前記第2のパワーモードである場合に、前記信号選択制御信号は、電位がゼロの信号が前記制御信号選択ユニット(4)に供給されるように選択されるように構成することを特徴にする方法。
【請求項9】
前記制御信号はクロック信号であることを特徴にする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記制御信号処理回路(4、5、7、11)は、異なるクロック周波数によって区別される少なくとも2つの異なる制御信号を処理するように構成することを特徴にする請求項8又は請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記制御信号処理回路迂回手段(9、10、12)を介して伝えられるように構成する前記制御信号は、1kHz〜1MHzのクロック周波数を有するクロック信号であることを特徴にする請求項8〜10のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御信号を処理する電子回路の分野に関し、より詳細には、低いパワーのスリープモードを有する電子回路に関する。本発明は、さらに、このような電子回路を動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路が、一又は複数の制御信号を処理する処理回路を有することがある。このような制御信号としては、例えば、異なるクロック信号がある。1つのクロックが遅いクロックで、別のクロックが速いクロックという場合がある。制御信号処理回路がクロック処理回路である場合、これが、クロック選択、同期、タイミング信号生成及び周波数分割に関係する機能を有することがある。中央処理装置(CPU)及び周辺装置を有するこの種の回路は、例えば、腕時計の応用用途にて使用され、遅いクロックがタイミング基準のために使用され、これに対し、速いクロックが腕時計の周辺部品をクロックするのに使用される。
【0003】
多くの電子回路が、ハイパワーモードの第1のパワーモードで、及び縮減パワーモードのような第2のパワーモードで、少なくとも動作することができる。これは、エネルギー消費量を減少させるためである。例えば、処理回路が遅い周波数クロック信号を処理する場合に、縮減パワーモードを使用することができる。これに対し、速いクロック信号を処理する場合、処理回路はハイパワーモードで動作することができる。従来技術において知られている電子回路においては、制御信号処理回路のいくつかの部品が縮減パワーモードを有するものもあるが、部品によっては、動的電力消費がゼロであるようなスリープモードになることができないものもある。なぜなら、そのような部品は、内蔵されるデバイスの機能に必須な信号を生成するからである。このことは不利である。なぜなら、この場合、電力消費量を最小限まで減らすことができないからである。例えば、従来技術のクロック信号処理回路の場合には、クロック源選択ユニット及び周波数分割器は、これらの要素の動的電力消費量がゼロになるようなスリープモードになることができない。なぜなら、このクロック信号はそれらの部品が使用されるデバイスの機能にとって必須であるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、電子回路における電力消費量に関連する上記の問題点を克服することを目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、請求項1に記載の特徴を有する電子回路が提供される。
【0006】
本発明の他の態様が、従属請求項2〜7に記載されている。
【0007】
本発明に係る電子回路の利点は、縮減パワーモードにおける動的電力消費が最小であるということに基づく。制御信号処理回路の少なくともいくつかの部品の動的電力消費をゼロに減らすことができ、したがって、制御信号処理回路をスリープモードにすることができる。処理回路のすべて又はいくつかの部品を完全にパワーダウンすることができる。提案される解決策によって、システム全体、すなわち、電子回路の全体的な電力消費量を減らすことができる。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る電子回路を動作させる方法が提供される。これは、請求項8に記載の特徴を有する。
【0009】
電子回路を動作する方法の特定のステップが、従属請求項9〜11において定められている。
【0010】
例示的な実施形態(これらに限定されない)についての添付図面を参照する以下の説明から、本発明の他の特徴及び利点が明白になるであろう。:
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態による例示的な電子回路のブロック図である。
【
図2】異なる時点における
図1におけるいくつかの要素の電力消費を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。複数の図において機能や構造が同じ要素どうしは、同じ参照符号を割り当てている。
【0013】
図1は、図示した実施形態に従う例示的な電子回路1のブロック図を示す。図示した回路は、例えば、腕時計の応用用途において使用することができる。この電子回路1は、遅いクロック源2を有し、この例では、1kHz〜1MHzの周波数、好ましくは32kHzの周波数の第1の発振器であり、また、電子回路1は、第2の発振器である速いクロック源3を有する。これは、抵抗−キャパシター(RC)の発振器であり、この例においては、5MHzよりも大きい周波数で動作する。
図1におけるFast_Clock_Enと示した速いクロック制御信号が有効になっている場合にのみ、速いクロック源3が速いクロック信号を作る間に、遅いクロック源2は、遅いクロック信号を連続的に生成する。
【0014】
電子回路1はさらに、制御信号セレクターを有する。この例では、これは、前記2つのクロック信号を受信するように構成するクロック選択及び同期ユニット4である。これによって、いわゆるメインクロック信号と呼ばれる1つのクロック信号を選択し出力する。このクロック信号は、この例では第1のクロック信号発生及び除算ユニット5と呼ばれる第1のクロック信号生成器に、及びこの例では第2のクロック生成及び除算ユニット7と呼ばれる第2のクロック信号生成器に供給される。第1のクロック生成及び除算ユニット5は、CPU6用のタイミング信号を生成するように構成する。これに対し、第2のクロック生成及び除算ユニット7は、周辺装置8用のタイミング信号を生成するように構成する。
図1において、クロック選択及び同期ユニット4からの出力をさらに2つ示している。これらは、Slow_Clock_RE(遅いクロックの立ち上がりエッジ)、Slow_Clock_FE(遅いクロック降下エッジ)であり、これらは、速いクロックがメインクロックに選ばれた場合に、タイミングのために必要である。
【0015】
第1及び第2のクロック生成及ぶ除算ユニット5、7は、入力メインクロック信号から、対応するスイッチに出力される別の信号からスタートして生成するように構成する。この対応するスイッチを、
図1に示すような迂回(バイパス)スイッチ9、10と、本明細書において呼ぶ。出力信号は、CPU6及び/又は周辺装置8の必要条件に基づいて入力信号を正の整数で割ることによって得ることができる。図示したように、CPU6用に1つの迂回スイッチ9があり、周辺装置8用に別の迂回スイッチ10がある。ここで説明する腕時計の応用用途における周辺装置は、温度センサーや圧力センサーやタイミングユニット、異なるインタフェースのような、シリアルポートインタフェース(SPI)や集積回路間(I2C)インタフェース、モータドライバなどのような、異なる種類のセンサーであることができる。
【0016】
電子回路1は、さらに、遅いクロック源2とクロック選択及び同期ユニット4の間に信号選択器又はマルチプレクサー11を有する。このマルチプレクサーの入力のうちの1つがアースされ、その別の入力が遅いクロック源2から来る。マルチプレクサーの出力信号は、
図1においてBypass_enと示した制御信号に基づいて2つの受信信号から選択される。2つの迂回スイッチ9、10は、第1及び第2クロック生成及び除算ユニット5、7とCPU6及び周辺装置8の間にある。
図1に示すように、このBypass_en制御信号は、迂回スイッチ9、10にも供給され、これによって、この信号が有効になると、遅いクロック源2からの迂回された遅いクロック信号が、CPU6と周辺装置8に供給されるように選択される。これについては下で詳細に説明する。しかし、Bypass_enが有効でない場合、対応するクロック生成及び除算ユニット5、7から来る入力が、迂回スイッチ9、10によって選択される。
【0017】
電子回路1はこの例では、具体的には、クロック選択及び同期ユニット4、2つのクロック生成及び除算ユニット5、7及び信号選択器11を有するクロック処理回路であり、この電子回路1は3つの動的電力消費モードを有する。これは、すなわち高パワーモード、低パワーモード及びスリープモードである。
【0018】
図1においてReq_Sleep_Modeと符号を付けられている制御信号によってアクティブにされるスリープモードが選択されている時には、速いクロックは動いておらず、信号選択器11はBypass_en信号によって、クロック選択及び同期ユニット4の入力がアースに接続されるように制御される。2つの迂回スイッチ9、10は、さらに、Bypass_en信号によって制御され、これによって、この信号が有効になると、遅いクロック源2からの生の遅いクロック信号のみが、CPU6及び周辺装置8に供給されるようにされる。このことは、そこにおいて、クロック選択及び同期ユニット4の入力がアクティブではなく、結果的に、クロック選択及び同期ユニット4、第1のクロック生成及び除算ユニット5、及び第2のクロック生成器及び除算ユニット7の動的電力消費が、スリープモードであってゼロであることを意味する。遅いクロック源2と迂回スイッチ9、10の間の迂回信号ライン12のおかげで、これらのスイッチが依然として遅いクロック信号を受信する。これは、さらに、CPU6及び周辺装置8に供給される。なお、スリープモードにおいては、クロック処理回路の静的電力消費(すなわち、回路が活動していないときに消費される電力)は、ゼロであってもよく、ゼロでなくてもよい。このことは実際の実装の詳細に依存する。
【0019】
図1に示すように、速いクロック源3を有効にするために、Req_Fast_Clk_PerifとReq_Fast_Clk_CPUの符号を付けた周辺装置8及びCPU6からの2つの要求信号を受信するようなゲートORと、及びこのゲートORの出力に接続され、この出力が、Sleep_Mode_Activeと符号を付けたCPUからのスリープ信号を別の入力において受信するゲートANDの入力において入ることが可能になる。スリープモードがReq_Sleep_Modeと符号を付けた制御信号によってアクティブである時、スリープ信号及びインバーターからの出力は、スリープモードにおいてBypass_enを提供するために高状態にある。
【0020】
高電源消費モードでは、速いクロック源が有効にされ、速いクロック信号は、クロック選択及び同期ユニット4から到来するメインクロック信号として選ばれる。他方、低パワーモードでは、メインクロックは遅いクロック源2からの遅いクロック信号である。なお、遅いクロック源2からの生の遅いクロック信号は、すべてのモードにおいて迂回スイッチ9、10へと連続的に供給される。
【0021】
図1の回路において、速いクロック源3が使用される場合、遅いクロックは、速いクロックと同期して再生成される必要がある。CPU6及び周辺装置8は、同時に異なるクロック速度を要求することができる。
【0022】
図2は、クロック選択及び同期回路4、2つのクロック生成器、及び除算ユニット5、7、CPU6及び周辺装置8の動的電力消費を、システムが異なる複数の状態である場合について示している。システムは、通常スリープモードにあり、例えば、1秒間に一回というような所定の間隔でウェークアップして秒針用の腕時計モーターを1ステップずつ回す。Bypass_en信号が高になると、2つの異なるクロック源及び異なるクロック速度をサポートするために必要なロジックのすべてが無効にされる。遅いクロック信号は、処理回路入力から迂回回路12を介して迂回スイッチ9、10へと供給される。この迂回スイッチ9、10は、クロック信号出力回路の一部と考えることができる。信号選択器11は別として、クロック信号処理回路に属するブロックの動的電力消費は、ゼロに減る。なぜなら、各入力においてトグル動作がなく、したがって、回路1がスリープモードとなるからである。これらの部品のエネルギー消費量が低い場合、電子回路は低パワーモードであるものと呼ばれる。他方では、これらの部品のエネルギー消費量が高い場合、電子回路1は高パワーモードであると呼ばれる。
【0023】
なお、ここで説明する実装例は、単なる例として、タイミング基準のために通常遅いクロックが用いられ、周辺装置にアクセスするために通常速いクロックが用いられるような腕時計の応用用途に使用することができる回路を使用して示した。しかし、例えば、制御信号によって制御される信号処理回路を有する任意の電子回路を用いることで、本発明が教示することを一般化することができる。したがって、上記のクロック信号の代わりに、制御信号は、単に、電子回路のスリープモードにおいて、制御信号処理回路の少なくともいくつかの部品のエネルギー消費を最小化するかゼロまでにカットすることができるような、制御信号処理回路を迂回するように構成することができる。
【0024】
また、いくつかの実装例では、迂回スイッチ9、10は必要ではない。これらの迂回スイッチの代わりに、クロック生成ユニット5、7の出力線に迂回線12を接続することができる。この場合、迂回回路は、クロック生成器の出力に供給される制御信号を無効にしたり有効にするスイッチを有することができる。また、クロック生成器の出力にそれぞれスイッチを設けることができる。これによって、これらの異なるスイッチを使用することで、所望する信号を選択して、CPU6及び周辺装置8に供給することができる。
【0025】
図面及び上記説明において本発明を詳細に説明したが、このような図示及び説明は、説明用及び例示的なものとして考えるべきものであって、これらに限定されるものではないものと考えるべきである。本発明は、開示された実施形態には限定されない。当業者であれば、図面、開示内容及び請求の範囲を検討することによって、クレームされた発明を実施する際に、他の実施形態や変形例も理解したり実現することができるであろう。
【0026】
特許請求の範囲において、用語「有する」は、他の要素又はステップがあることを排除するものではなく、また、単数形であっても、複数あることを排除するものではない。お互い異なる16の請求項において異なる特徴が記載されているというだけで、これらの特徴を組み合わせて有利に使用することができないということを意味するものではない。また、特許請求の範囲における符号や括弧内の例示のいずれも本発明の範囲を限定するものとして解釈するべきではない。