【解決手段】軸方向の一端に挿入開口と軸方向の他端に圧入開口を有し、軸方向の他端に向かって窄むように傾斜した内接面を有する外筐体20と、前記挿入開口から前記圧入開口に向かって挿入され、前記内接面に対向する位置に軸方向の他端に向かって窄むように傾斜した外接面を有する内筐体40と、前記内筐体の前記外接面の端部に設けられ、前記圧入開口の内周半径よりも大きい外周半径を有する鍔部であって、前記圧入開口に圧入されて係止され、前記内筐体を前記外筐体に取り付ける鍔部44と、前記外接面と前記内接面との少なくともいずれか一方の傾斜面に設けられ、一方の傾斜面から他方の傾斜面に向かって突出した帯部45とを有する。
前記外接面と前記内接面との少なくともいずれか一方の傾斜面における前記挿入開口の側の端部に設けられ、一方の傾斜面から他方の傾斜面に向かって突出した突出部を備え、
前記帯部は、前記突出部より前記圧入開口の側に設けられたことを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の複合筐体。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0009】
実施の形態1.
図1は、照明ランプ100の正面図である。
図2は、照明ランプ100の平面図と底面図である。
照明ランプ100の中心軸を軸Cとする。
軸Cと平行な方向を軸方向という。軸方向の一端とは、図において、上部をいう。軸方向の他端とは、図において、下部をいう。
軸Cと直交し軸Cから放射する方向を半径方向という。
半径とは、軸Cを中心とした半径方向の長さをいう。
【0010】
照明ランプ100は、カバー10と外筐体20と口金70とを有している電球形ランプである。
例えば、照明ランプ100は、発光ダイオード(以下、LED)を光源に用いたミニクリプトンタイプの小型電球であり、口金70はE17の口金である。
外筐体20と口金70の間には、内筐体40の下部が露出している。
複合筐体101は、外筐体20と内筐体40の結合体をいう。
照明ランプ100の背面図、左右側面図は、口金70を除き、正面図と同じであり、図示を省略する。
【0011】
照明ランプ100は、一般的にA形と呼ばれる外形であり、口金70を除くと、全体として、茄子形あるいは卵形をしている。
照明ランプ100の最大外径L1と、カバー10と外筐体20とを合わせた高さL2との比は、L1:L2=6:10である。高さL2の中で、カバー10と外筐体20との高さの比は、50:65である。
外筐体20は、口金70側の外径が最大外径L1より小さい形状をしている。
外筐体20の外周面は、全体がなめらかな曲面を呈している。
外筐体20の外周面は、変曲点30を境にして、わずかな凹凸がある。
変曲点30より上部は、外側にわずかに膨らんだ凸曲面を呈している。
変曲点30より下部は、内側にわずかにへこんだ凹曲面を呈しており、くびれが存在する。
軸Cを通る平面における外筐体20の外周面のライン(外殻線)は、直線部分が全くなく滑らかなS字カーブを描く。このS字カーブは、変曲点30を唯一の変曲点とした曲線である。
【0012】
このような外筐体20の外周面の特徴は、以下の利点がある。
1.外周面が軸方向においてすべて曲面なので、意匠性が向上する。
2.外周面の下部が凹曲面なので、照明器具への装着性(器具適合率)が向上する。
3.凸曲面と凹曲面が連続しているので、強度が増す。
4.凹曲面の部分では人間の指の腹が接触する面積が増え、全てが凸曲面だけの場合と比べて、保持性が向上する。
【0013】
図3は、照明ランプ100の分解斜視図である。
カバー10は、透明又は半透明の樹脂である。
カバー10は、半回転楕円体の形状をしている。この他、半球形状、ドーム形状などの二次曲面で構成された三次元体であってもよい。
【0014】
外筐体20は、アルミニウム、マグネシウム、またはこれらを含む合金等の金属製である。
外筐体20は、熱伝導性に富み、放熱性が高いヒートシンクである。
外筐体20は、導体である。
外筐体20は、軸方向の一端に挿入開口28と軸方向の他端に圧入開口29とを有する。
外筐体20は、外直管部21と外窄み部22を有している。
外直管部21は、ねじ受け部31を除き、内周半径が一定の内周面26を有する。
外窄み部22は、軸方向の他端に向かって窄むように傾斜した内接面27(傾斜面)を有する。
外筐体20は、内周面26から軸に向かって膨らんだねじ受け部31を有する。ねじ受け部31は、軸方向に延在している。
ねじ受け部31は、挿入開口28における端面形状からわかるとおり、外筐体20の他の部分よりも肉厚になっている。
ねじ受け部31は、中央に、軸方向にねじ穴32を形成している。
【0015】
内筐体40は、ポリカーボネート、ポリブチルテレフタレート等の樹脂製である。
内筐体40は、電気絶縁性を有する絶縁体である。
内筐体40は、軸方向の一端に開口48と軸方向の他端に開口49とを有する。
内筐体40は、内直管部41と内窄み部42とねじ込み部43を有している。
内直管部41は、溝部51を除き、外周半径が一定の外周面46を有する。
内窄み部42は、内接面27に対向する位置に、軸方向の他端に向かって窄むように傾斜した外接面47(傾斜面)を有する。内接面27と外接面47とは、同じ傾斜角度を有している。
【0016】
内接面27とは、外接面47と接する面をいう。
外接面47とは、内接面27と接する面をいう。
鍔部44は、内窄み部42の端部近傍に設けられたリング状の凸部である。
鍔部44は、外接面47の端部(開口49がある側の端部、外接面47の下端)に存在している。
鍔部44は、外筐体20の下端から露出する。
内窄み部42の鍔部44より下部の部分も、外筐体20の下端から露出する。
内窄み部42の鍔部44より上部の部分は、外筐体20に覆われるので露出することはない。ただし、挿入方向にがたつきがある場合、内窄み部42の鍔部44より上部の部分が露出してしまう。
【0017】
帯部45は、内窄み部42の途中であって、鍔部44の位置よりも開口48よりに設けられている。
ねじ込み部43は、口金70をねじこんで取り付けるねじ切りを有する。
【0018】
内筐体40は、軸に向かって窪んだ溝部51を有する。溝部51は、ねじ受け部31の軸方向の長さに対応して軸方向に延在している。
内筐体40は、開口48における端面形状において、一定の肉厚を呈している。
突起部52は、溝部51を形成している湾曲面をLED基板80の方向(上方向)に延長して内筐体40の上端面から突出させた湾曲板である。
【0019】
LED基板80は、光源であるLED81や電子部品を搭載している。LED基板80の基板ベースは、放熱性を高めるため、アルミニウム板、銅板、合金板等の金属板、あるいはセラミック基板、メタルコア基板、メタルコアセラミック基板等を使用するのが好ましい。なお、LED81の温度が規定値以下であれば、ガラスエポキシ基板や紙フェノール基板を使用してもよい。
LED基板80は、円盤型をしており、外筐体20の挿入開口28を覆う。
点灯回路基板90には点灯回路部品(図示せず)が実装されて点灯装置が構成される。口金70を経由して外部から商用電力等が点灯回路基板90に供給されると、点灯回路基板90は、外部からの電力を、LED81を点灯させる点灯電力に変換してLED基板80に供給する。
【0020】
以下、電気的な結線を除いて、照明ランプ100の組み立てについて説明する。
点灯回路部品(図示せず)が実装された点灯回路基板90は、内筐体40に収納される。
口金70は、ねじ込み部43にねじこまれて、内筐体40に取り付られる。
内筐体40は、挿入開口28から圧入開口29に向かって(以下、挿入向きXともいう)、外筐体20に挿入される。挿入向きXは、軸Cと平行な方向である。
内筐体40が外筐体20に挿入されて、鍔部44が圧入開口29に圧入され、圧入開口29から挿入向きXと反対向きに抜けないように、鍔部44が圧入開口29に係止されることで、複合筐体101が形成される。
LED基板80は、挿入開口28を覆うように、3本のねじ(図示せず)により、外筐体20に固定される。
最後に、カバー10が外筐体20の上端部に嵌め込まれて、あるいは、接着されて、照明ランプ100が完成する。
【0021】
図4は、照明ランプ100の部品図である。
図5は、の照明ランプ100の軸を通る平面によるBB断面図である。
図4の(a)は、カバー10の断面図である。
図4の(b)は、カバー10の正面図である。
図4の(c)は、内筐体40の断面図である。
図4の(d)は、内筐体40の正面図である。
図4の(e)は、外筐体20の断面図である。
図4の(f)は、外筐体20の正面図である。
図4の(g)は、点灯回路基板90の正面図である。
図4の(h)は、内筐体40の断面図であり、
図4の(c)と同じ図である。
【0022】
外周面46の外周半径IL(開口48の半径IL)は、外接面47の最大外周半径と同じであり、外周面46と外接面47は、連続している。
外周面46の外周半径ILは、外接面47の鍔部44が形成された位置Dの外周半径ISより大きい。
外接面47は、円錐台状の内周面である。
内周面26の内周半径OL(挿入開口28の半径OL)は、内接面27の最大内周半径と同じであり、内周面26と内接面27は、連続している。
内周面26の内周半径OLは、内接面27の最小内周半径OS(圧入開口29の内周半径OS)より大きい。
内接面27は、円錐台状の内周面である。
【0023】
外周面46の外周半径ILは、内周面26の内周半径OLと同じである。あるいは、予想される製造誤差分だけ予め大きくしておく。
内接面27の最小内周半径OSは、外接面47の外周半径ISと同じである。あるいは、予想される製造誤差分だけ予め大きくしておく。
溝部51は、3箇所あり、120度間隔で均等に配置されている。
ねじ受け部31も、3箇所あり、120度間隔で均等に配置されている。
溝部51は、ねじ受け部31の形状に適合するように、へこんでいる。溝部51がねじ受け部31に対応するようにして、内筐体40が外筐体20に挿入される。
図5の断面図に示すように、内筐体40が外筐体20に挿入されると、A部分を除き、外周面46が内周面26に内接し、外接面47が内接面27に内接する。
【0024】
図6は、
図5のA部分の拡大図であり、鍔部44と帯部45を示す図である。
図6の(a)は、鍔部44と帯部45とがある場合を示している。
図6の(b)は、比較のために、鍔部44と帯部45とがない場合を示している。
【0025】
図7は、鍔部44と帯部45の構造と機能の説明図である。
内筐体40は、内窄み部42に鍔部44と帯部45とを有している。
鍔部44は、外接面47の下端近傍の位置Dに形成されている。
鍔部44は、位置Dにおける外接面47の半径R1よりも大きい外周半径R2を有する。
外接面47の半径R1は、内接面27の最小内周半径OS(圧入開口29の内周半径OS)と同じである。あるいは、予想される製造誤差分だけ予め小さくしておく。
外周半径R2は、圧入開口29の内周半径OSよりも大きい。
【0026】
鍔部44は、挿入向きXに向かって徐々に半径が小さくなる傾斜したテーパ面92を有し、テーパ面92の上側は、軸と直交するリング面93を有している。
鍔部44は、軸を通る平面による断面形状が鋭い山形をしている。
テーパ面92とリング面93のなす角度θ1(山形の頂上の角度θ1)は、90度未満の角度、例えば、40度〜60度の鋭角をしている。
図6では、角度θ1は、50度である。
外接面47とリング面93のなす角度θ2は、90度未満の角度、例えば、60度〜80度の鋭角をしており、山形の頂上の角度θ1よりも大きい。
図6では、角度θ2は、70度である。こうして、鍔部44は爪状に半径方向に突出しており、内筐体40の抜け止めの役目を果たすことができる。
【0027】
なお、内接面27と外筐体20の端面96のなす角度θ3は角度θ2と同じであり、鍔部44の上部と内接面27の下端部の形状が完全に一致しているので、抜け止めの機能が向上する。
鍔部44は、加圧により山形の頂上が変形されて、圧入開口29に圧入される。
【0028】
内筐体40は、外筐体20よりも柔らかく、外筐体20よりも弾性を有する材質なので、鍔部44は、圧入時に変形しながら圧入開口29を通過する。あるいは、位置Dでの外接面47の変形も伴って、鍔部44が圧入開口29を通過する。
鍔部44が圧入開口29を通過した後は、鍔部44の形状が復帰するので、鍔部44のリング面93が圧入開口29の端面96に引っかかり、鍔部44のリング面93が圧入開口29の端面96に係止されることで、内筐体40が外筐体20から抜けなくなる。角度θ2が鋭角なので、一端、嵌め込まれると、鍔部44を破壊する以外に、内筐体40を外すことができない。
【0029】
帯部45は、外接面(一方の傾斜面)から内接面(他方の傾斜面)に向かって突出している。
帯部45は、帯部45が設けられた位置Eにおける外接面47の半径R3よりも大きい外周半径R4を有する。外周半径R4は、位置Eにおける内接面27の半径R5よりも大きい。
位置Eは、位置Dより上であれば、外接面47のどこでもよいが、溝部51によるへこみが3箇所存在するので、帯部45を360度形成するためには、溝部51が存在しない部分がよい。例えば、溝部51の存在しない外接面47の最上部、すなわち、外接面47に及んでいる溝部51の直下がよい。
鍔部44と帯部45との距離が近すぎると、挿入時に鍔部44の変形や位置Dでの外接面47の変形がしにくいので、鍔部44と帯部45とは、互いに、変形に影響しない程度離れていた方がよい。例えば、外接面47の下端(位置D)から外接面47の高さの1/3〜1/2だけ上の位置が望ましい。
【0030】
図6の(a)では、帯部45は、挿入向きXに向かって徐々に軸Cから遠ざかるスカート面94を有し、スカート面94の下側は、軸と直交する張出面95を有している。
帯部45の軸を通る平面による断面形状は、山形である。軸を通る平面による断面形状において、山形の頂上の形状は、鋭角、直角、鈍角でもよいし、丸型、台形型、波形、凹凸型でもよい。
【0031】
図6の(a)では、スカート面94と張出面95とのなす角度θ4(山形の頂上の角度θ4)は、80度である。
図6の(a)では、帯部45は、軸から離反してゆく錐台状のスカート面94と、軸と直交するリング状の張出面95とからなり、θ4が鋭角な頂上を有する。
【0032】
別な構成として、帯部45が、軸と平行な環状のスカート面94と、軸と直交する張出面95とからなり、θ4が90度の頂上を有するものでもよい。
あるいは、また、帯部45が、軸に近づいてゆく錐台状のスカート面94と、軸と直交する張出面95とからなり、θ4が鈍角な頂上を有するものでもよい。
張出面95は、軸と直交する必要はなく、軸に対して傾斜していてもよい。
山形の頂上の角度θ4が鋭角であれば、山頂の弾性が増す。
山形の頂上の角度θ4が鈍角であれば、山頂の耐久性が増す。
山形の頂上の角度θ4は、80度〜100度が好ましい。90度が弾性と耐久性の両方に適している。
【0033】
鍔部44の高さL4は、鍔部44が設けられた位置D(鍔部44が最大外周半径を呈している位置、山形の頂上位置)における外接面の半径R1と鍔部44の最大外周半径R2と差である。
帯部45の高さL3は、帯部45が設けられた位置E(帯部45が最大外周半径を呈している位置、山形の頂上位置)における外接面の半径R3と帯部35の最大外周半径R4との差である。
鍔部44の高さL4は、帯部45の高さL3よりも大きい。
その理由は、帯部45が鍔部44の圧入開口29への圧入を妨げないようにするためである。
仮に、L4=L3とすると、鍔部44と帯部45とが同時に内接面27に二ヶ所で接触して2倍の圧入力が必要となる。仮に、L4<L3とすると、鍔部44より先に帯部45が内接面27に接触してしまい、帯部45の弾性力(反発力)が鍔部44の圧入開口29への圧入を妨げることになる。
【0034】
図7の(c)に示すとおり、帯部45の頂上は、鍔部44が圧入開口29に圧入された後の状態において、内接面27と接触して、変形している。帯部45には、形状を戻そうとする弾性力Fが発生する。ここで、弾性力Fは、外接面47に直交する力と仮定する。弾性力Fは、軸に平行な力Gと軸に直交する力Hとに分解される。帯部45は挿入向きXに向かって加圧されて変形しているので、弾性力Fは、外接面47に直交する力ではなく、もっと、上向きの力であると考えられ、実際には、平行な力Gよりも軸に直交する力Hの方が大きくなるものと考えられる。
軸に平行な力Gは、内筐体40を挿入向きXとは反対側の向きに押し戻す力である。
【0035】
こうして、帯部45は、内筐体40を軸の上方向に押し上げる機能を有する。したがって、
図7の(c)に示すように、鍔部44は常に内筐体40の端面に接触し、
図6の(b)のように外筐体20と内筐体40とが軸方向にがたつくことがない。
また、軸に直交する力Hは、内筐体40を半径方向とは反対方向に押し戻す力である。
帯部45は、内筐体40を外筐体20に対してセンタリングする機能を有する。したがって、半径方向に製造誤差が存在する場合でも、内筐体40の軸は外筐体20の軸とほぼ一致し、半径方向にがたつくことを防止することもできる。
【0036】
帯部45は、内接面27と外接面47との間に空間91を形成する。この空間は、内筐体40の熱が外筐体20に伝わることを抑制する断熱用の隙間となる。
外筐体20は、LED基板80からの熱を大気中に放熱するヒートシンクの役目を有しており、外筐体20は内筐体40より高温になる。空間91は、外筐体20の熱が内筐体40に伝わり、内筐体40に収納された点灯回路基板90の点灯回路部品(電子部品、図示せず)が熱損傷することを防止する。点灯回路基板90の熱は、内筐体40を経由して口金70から放熱される。
【0037】
放熱経路は以下のように、2系統ある。
高温放熱ルート:LED81→LED基板80→外筐体20→外気
低温放熱ルート:点灯回路部品(図示せず)→点灯回路基板90→内筐体40→口金70→ソケット(図示せず)→照明器具(図示せず)
この2系統の放熱ルートで、物理的に接触しているのが、外筐体20と内筐体40である。空間91があれば、内接面27と外接面47とが離反されるため、外筐体20から内筐体40への熱流入を少なくすることができる。
【0038】
鍔部44は、外筐体20の端面96と係合して、内筐体40の抜けを防止するが、内筐体40を製造する金型の精密度や、照明ランプ100を使用する環境温度や、照明ランプ100の使用年数により、係合している部分が緩む場合がある。係合している部分が緩むと、外筐体20の内部で内筐体40が軸方向に移動する。また、内筐体40の内部の点灯回路基板90が、外筐体20内部で軸方向に移動することになる。
【0039】
この実施の形態では、帯部45を設けることにより、係合している部分が緩んでも、内筐体40の移動を防止することができる。
また、帯部45が存在することにより、外筐体20と内筐体40とのがたつきをなくし、振動時の部品のがたつきによる音を抑制できる。
また、帯部45があるので、組立時に外筐体20と内筐体40とを接着剤で接着しなくても、がたつきを防止することができる。外筐体20と内筐体40とを接着剤で接着する場合でも、接着剤の使用量を削減することができる。また、接着剤が劣化して接着効果がなくなっても、がたつきを防止することができる。
【0040】
図8は、突起部52の説明図である。
突起部52は、点灯回路基板90がLED基板80に接触することを防止する。
内筐体40が外筐体20の内部で軸方向にずれた場合、内筐体40に固定された点灯回路基板90がLED基板80の裏面に近づくことになる。突起部52は、内筐体40の上端面から高さH5だけ突出しているので、内筐体40が外筐体20の内部で軸方向にずれた場合でも、点灯回路基板90がLED基板80に物理的に接触するのを防止する。
また、突起部52は、点灯回路基板90とLED基板80との空間距離と沿面距離を確保し、点灯回路基板90とLED基板80とが電気的に短絡することを防止する。
【0041】
図4に示すとおり、点灯回路基板90が内筐体40に収納された場合の点灯回路基板90の軸方向の高さH1は、内筐体40の端面の高さH2と同じにするか、あるいは、予想される製造誤差分だけ予め低くしておく。
また、
図4に示すとおり、鍔部44から突起部52まで高さH3は、外筐体20の端面の高さH4と同じにするか、あるいは、予想される製造誤差分だけ予め低くしておく。
【0042】
以上のことから、以下の順で高さが低くなっている。
外筐体20の上端面、すなわち、LED基板80の裏面
突起部52の上先端
内筐体40の上端面
点灯回路基板90の上端面
その結果、点灯回路基板90の上端面が、LED基板80の裏面に接触することが防止できる。
少なくとも、点灯回路基板90の上端面がLED基板80の裏面に、突起部52の高さH5以内に近づくことはない。
【0043】
図8のとおり、突起部52は、3個あり120度間隔で均等に配置されている。
突起部52は、溝部51をLED基板80がある方向に延長しており、溝部51と同じ曲面を有している。溝部51は、軸に直交する平面による断面形状が軸側にへこんだU字であり、突起部52の湾曲も軸側に向かってへこんだ曲面である。すなわち、溝部51は、U字の最も湾曲している部分と同じ湾曲面を呈している。
したがって、突起部52が、平板である場合や、突起部52が内筐体40の端面から延長して形成された外周半径ILの湾曲板である場合よりも、圧力に対して耐性がある。
また、
図8のとおり、3箇所の突起部52は、3箇所のねじ受け部31に対応して配置されている。したがって、突起部52がLED基板80の裏面を押す場合は、LED基板80のねじ止め部分を押すことになる。突起部52がLED基板80のねじ止め部分を押すことによりLED基板80の変形を防止することができ、LED基板80の回路損傷やLED81や回路部品の半田付け損傷が防止できる。
【0044】
この実施の形態によれば、突起部52が有るので、LED基板80と点灯回路基板90との物理的接触が防止でき、かつ、LED基板80と点灯回路基板90との電気的な絶縁性を確保することができ、安全性を向上させることができる。
【0045】
以下、この実施の形態の変化例を説明する。
鍔部44と帯部45は、1周360度なくてもよく、途切れてもよい。あるいは、同一周の3箇所以上に均等に離散して設けられていてもよい。離散して設けられる場合、鍔部44と帯部45の個々の形状は、粒状、ドーム状、錐状でもよい。
帯部45は、軸方向に、2箇所以上設けられていてもよい。
【0046】
帯部45は、外筐体20にあってもよい。帯部45が内接面27から突出している場合は、内接面27は変形しないが、外接面47がへこむように変形するので、外接面47を上に押し戻すことができ、同様の効果を奏する。
帯部45は、外接面47と内接面27との少なくともいずれか一方の傾斜面から他方の傾斜面に向かって突出していればよい。
【0047】
外筐体20と内筐体40の固さ関係を逆転してもよい。
例えば、外筐体20の材質が軟材で、内筐体40の材質が外筐体20より固い硬材であり、帯部45が外筐体20にある場合は、帯部45が変形するので、外接面47を上に押し戻すことができ、同様の効果を奏する。
また、例えば、外筐体20の材質が軟材で、内筐体40の材質が外筐体20より固い硬材であり、帯部45が内筐体40にある場合は、帯部45が変形しないが、外筐体20がへこむように変形するので、外接面47を上に押し戻すことができ、同様の効果を奏する。
帯部45は、外筐体20と内筐体40との少なくともいずれか一方に設けてもよいし、外筐体20と内筐体40との両方に設けてもよい。
【0048】
外筐体20の外周面の形状、及び、内筐体40の内周面の形状は、円柱状でなくてもよく、放熱フィンや通気孔や端子台等が設けられていてもよい。内筐体40は、内周面を形成する貫通孔がなくてもよく、内筐体40は、棒状、柱状でもよい。
【0049】
外筐体20の外周面の形状と内筐体40の内周面の形状とが一致している必要はない。すなわち、内周面26と外周面46とが接していなくてもよい。また、内接面27と外接面47とが接していなくてもよいが、帯部45は、内接面27と外接面47との間で加圧され変形される必要がある。
【0050】
外筐体20と内筐体40が、円筒形でなくてもよく、四角筒状、八角筒状でもよい。その他の多角柱状でもよい。
【0051】
照明ランプ100は、光源としてLED以外の素子が用いられてもよい。例えば、レーザーダイオード、有機ELなどを光源として用いることができる。すなわち、LED基板80でなくてもよく、光源を搭載した光源基板でもよい。
また、LED基板80は光源を搭載していなくてもよく、光源以外の電子部品を搭載した回路基板でもよい。LED基板80が、光源以外の電子部品を搭載した回路基板の場合は、点灯回路基板90は、点灯装置である必要はなく、前記回路基板とは異なる別の回路基板であればよい。
【0052】
複合筐体101は、照明ランプ100以外に使用することができる。
例えば、配管パイプ(内筐体に相当)をパイプ固定部(外筐体に相当)に固定する場合に、パイプ固定部に配管パイプを挿入して固定する配管構造に複合筐体101を使用することができる。
また、例えば、ホース(内筐体に相当)を水道栓(外筐体に相当)に固定する場合に、水道栓にホースを挿入して固定する構造に複合筐体101を使用することができる。
また、例えば、回転体(外筐体に相当)に回転軸(内筐体に相当)を挿入して固定する場合に複合筐体101を使用することができる。
【0053】
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1で説明した内筐体40とは形状が異なる内筐体40aと外筐体20aとからなる複合筐体101aについて説明する。
本実施の形態において、実施の形態1で説明したものと同様の構成部には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
図9は、本実施の形態に係る内筐体40aを示す図であり、(a)は内筐体40aの正面図、(b)は内筐体40aの斜視図である。
図10は、本実施の形態に係る内筐体40aにおいて、
図9のB部分の拡大図である。
図11は、本実施の形態に係る複合筐体101aにおいて内筐体40aと外筐体20aとの取り付け状態を示す図である。
図11では、内筐体40aと外筐体20aとの取り付け状態と、複合筐体101aにおけるC部分の拡大図とを示している。
図12は、本実施の形態に係る複合筐体101aの断面図である。
図12では、照明ランプ100における複合筐体101aの断面図と、断面図におけるD部分の拡大図とを示している。
【0055】
以下の説明では、挿入開口28の側(開口48の側、光源側、カバー10側)を上方とし、圧入開口29の側(開口49の側、口金側)を下方として説明する。ただし、上述したように、「上」、「下」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0056】
図9及び
図10に示すように、本実施の形態に係る内筐体40aは、実施の形態1の内筐体40とほぼ同様の形状であるが、若干異なる部分がある。
図10に示すように、内筐体40aは、実施の形態1の内筐体40の構成に加え、立設部97、鍔立設部98を備える。その他の構成は内筐体40と同様である。
内筐体40aは、外接面47の鍔部44側に、リング面93に対して垂直に設けられた立設部97を備える。また、鍔部44は、リング面93の外周縁931から下方に垂直に設けられた鍔立設部98を備える。すなわち、立設部97、鍔立設部98は、内筐体40aの軸方向と平行に設けられる。
【0057】
また、
図10に示すように、内筐体40のスカート面94に対応する内筐体40aのスカート面94aは、内筐体40のスカート面94と異なり、張出面95に対して垂直、すなわち、軸方向に平行に形成されている。スカート面94aの高さL21は、帯部45の高さL3の3倍から4倍の間、望ましくは約3.5倍である。
鍔立設部98の高さL23は、鍔部44の高さL4の約1/2である。立設部97の高さL22は、鍔立設部98の高さL23の1倍から2倍の間、望ましくは約1.4倍である。
【0058】
図11は、複合筐体101aの一部を示し、外筐体20aの内部の状態を点線で表している。
図11に示すように、本実施の形態に係る外筐体20aは、実施の形態1の外筐体20とほぼ同様の形状であるが若干異なる。
外筐体20aは、外筐体20の内接面27に対応する外筐体20aの内接面27に、内接立部271を備える。その他の構成は外筐体20と同様である。
図11に示すように、外筐体20aは、内接面27の下方(圧入開口29の側)に、軸方向と平行に設けられた内接立部271を備える。内接立部271の下方の縁部272と鍔部44のリング面93とが重なる部分の幅をL26とする。重なる部分の幅L26は、鍔部44の高さL4の1/5〜1/4程度でも構わない。また、内接立部271の高さL27は、L4の約2倍程度でよい。
【0059】
内筐体40aは帯部45を有するので、外筐体20aと鍔部44とが重なる部分の幅L26が狭くても、外筐体20aと内筐体40aとの取り付け状態を強固なものにすることができる。
【0060】
図11のC部分の拡大図に示すように、帯部45の斜線部分は、外筐体20aの内接面27により押しつぶされる部分である変形部99である。変形部99の軸方向の高さをL28とし、幅をL29とすると、例えば、L28はL21の約0.6倍程度、L29はL28の約2.8倍程度である。なお、変形部99は、内接面27により押しつぶされていればよく、押しつぶされる大きさはどのような大きさでも構わない。
【0061】
また、L3,L4,L21,L22,L23,L26,L27,L28,L29の関係は、本実施の形態で一例として示した関係に限られず、内筐体40a、外筐体20aの形状等に応じて、どのような関係であっても構わない。
【0062】
図12では、内筐体40aに、実施の形態1で説明した外筐体20を取り付けた場合を示している。内筐体40aの外接面47には帯部45を有しているので、内接面27と外接面47との間に空間91が設けられる。空間91のうち上方の空間を空間91aとし、帯部45の下方の空間を空間91bとする。空間91の幅は、上下方向におけるどの位置でも等しいわけではなく、空間91aと空間91bとでは異なっていてもよい。空間91の幅L91と帯部45の高さL3とは、L91がL3よりも狭く、L3の1/3程度よりも広い関係であることが好ましい。すわなち、L91の最大値はL3よりもやや狭い値であり、L91の最小値はL3の1/3程度、望ましくはL3の1/2程度である。
【0063】
空間91の位置によっては、L3よりも広くても構わない。例えば、空間91aでは幅L92がL3よりやや広い場合があっても構わない。しかし、帯部45近傍では、空間91bの幅L93はL3よりも狭い必要がある。外筐体20が内筐体40aにしっかりと取り付けられるためには、帯部45が確実に外筐体20の内接面27と接触して、内接面27により押圧された状態でなければならないからである。また、空間91において、L91がL3より広い場合があると、がたつきが生じる虞がある。
【0064】
本実施の形態に係る内筐体40aによれば、立設部97、鍔立設部98を備えているので、樹脂成形し易い形状にすることができる。
本実施の形態に係る外筐体20aによれば、内接立部271を備えているので、金型成形し易い形状とすることができる。
【0065】
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態1,2と異なる点について説明する。
図13は、本実施の形態に係る内筐体40bを示す図であり、(a)は内筐体40bの正面図、(b)は内筐体40bの斜視図である。
図14は、本実施の形態に係る複合筐体101bの断面図である。
図14では、照明ランプ100の複合筐体101b部分の断面図と、断面図のE部分の拡大図とを示している。
本実施の形態において、実施の形態1,2で説明したものと同様の構成部には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
図13の(a)、
図13の(b)、
図14に示すように、内筐体40bは、実施の形態1,2で説明した内筐体40,40aとほぼ同様の形状であるが、内筐体40,40aの構成に加え、突出部452を備える。
突出部452は、外筐体20の内接面27と、内筐体40bの外接面47との少なくともいずれか一方の傾斜面における挿入開口28の側の端部、すなわち上方の端部に設けられ、一方の傾斜面から他方の傾斜面に向かって突出する。
本実施の形態では、突出部452は、内筐体40bの外接面47の上方の端部に設けられ、内筐体40bの外接面47から外筐体20の内接面27に向かって突出する。
【0067】
実施の形態1で説明したように、外筐体20は、内接面27における挿入開口28の側の端部、すなわち上方の端部から、挿入開口28に向かって設けられた筒状の外直管部21を有する。また、内筐体40は、外直管部21の内周面26に対向する位置に設けられた筒状の内直管部41を有する。
突出部452は、内筐体40bにおいて、内直管部41と内窄み部42との境界401における内窄み部42の側に設けられる。すなわち、突出部452は、内窄み部42の外接面47の最上部に設けられる。
【0068】
なお、突出部452が設けられる位置は、帯部45より上方であれば、最上部でなくても外接面47のどこでもよい。しかし、なるべく外接面47の上部において、外筐体20の内接面27と加圧固定することが好ましい。
【0069】
また、内直管部41と内窄み部42との境界401には、溝部51が3箇所存在する。実施の形態1で説明したように、溝部51は120度間隔で均等に3つ配置されている。突出部452は、溝部51をよけて設けられるため、環状の境界401のうち溝部51が存在しない部分の3箇所に設けられる。
【0070】
突出部452は、外接面47に設けられ、突出部452が設けられた位置における外接面47の半径R31よりも大きい外周半径R32を有する。また、突出部452は、軸Cを通る平面による断面形状が、例えば、山形である。
なお、突出部452の形状及び機能は、実施の形態1,2で説明した帯部45の形状及び機能と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0071】
図14のE部分拡大図に示すように、突出部452は、内接面27と外接面47との間に空間91を形成する。
空間91の幅は、上下方向におけるどの位置でも等しいわけではなく、空間91aと空間91bとでは異なっていてもよい。また、突出部452近傍、すなわち、上方の空間91aの幅L92と突出部452の高さL30とは、L92がL30よりも狭く、L30の1/3程度よりも広い関係であることが好ましい。すわなち、L92の最大値はL30よりもやや狭い値であり、L92の最小値はL30の1/3程度、望ましくはL30の1/2程度である。
また、上述したように、帯部45近傍の空間91bの幅L93も帯部45の高さL3よりも狭い。よって、複合筐体101bでは、空間91の下方においては帯部45によりがたつきを防止することができ、空間91の上方においては突出部452によりがたつきを防止することができる。
【0072】
以上のように、本実施の形態に係る複合筐体101bによれば、内窄み部42と外窄み部22との上下方向の全体に渡ってがたつきを防止することができる。
また、空間91の上方には突出部452が存在し、空間91の下方には帯部45が存在するので、内筐体40bが外筐体20内で傾くことがない。よって、内窄み部42と外窄み部22との間の空間91が上下方向に全体に渡って確実に確保できる。
【0073】
実施の形態4.
本実施の形態では、実施の形態3と異なる点について説明する。
図15は、本実施の形態に係る内筐体40cを示す図であり、(a)は内筐体40cの正面図、(b)は内筐体40cの斜視図である。
図16は、本実施の形態に係る複合筐体101cの断面図である。
図16では、照明ランプ100の複合筐体101cの断面図と、断面図のF,G,H部分の各々の拡大図とを示している。
本実施の形態において、実施の形態1〜3で説明したものと同様の構成部には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図15の(a)、
図15の(b)、
図16に示すように、内筐体40cは、実施の形態3で説明した内筐体40bとほぼ同様の形状であるが、内筐体40bの構成に加え、凸部453を備える。
凸部453は、内直管部41の外周面46から、外直管部21の内周面26に向かって突き出している。
凸部453は、内直管部41における挿入開口28の側の端部に設けられる。すなわち、凸部453は、外周面46の上方の端部に設けられる。凸部453は、外周面46の最上部に設けられる。
【0075】
なお、凸部453が設けられる位置は、最上部でなくても外周面46のどこでもよい。しかし、なるべく外周面46の上方において、内周面26と加圧固定されることが好ましい。
【0076】
また、内直管部41の外周面46には、溝部51が3箇所存在する。実施の形態1で説明したように、溝部51は120度間隔で均等に3つ配置されている。凸部453は、溝部51をよけて設けられるため、外周面46の環状の最上部のうち溝部51が存在しない部分の3箇所に設けられる。
【0077】
図16のF部分拡大図に示すように、凸部453は、外周面46に設けられ、凸部453が設けられた位置における外周面46の半径R33よりも大きい外周半径R34を有する。また、凸部453は、軸Cを通る平面による断面形状が、例えば、矩形である。あるいは、山形でも構わない。
【0078】
図16のF部分拡大図に示すように、凸部453の外周の面454は、外筐体20の外直管部21の内周面26と接する。
凸部453は、内周面26と外周面46との間に空間911を形成する。
空間911の幅L94は、外周面46及び内周面26の上下方向におけるどの位置でも等しいわけではなく、空間911の上方と下方では異なっていてもよい。また、空間911の幅L94は、外接面47及び内接面27の間の空間91よりも狭いことが好ましい。例えば、L94は、L91の1/3倍から1倍、望ましくは2/5倍から3/5倍である。しかし、空間911の幅L94と空間91の幅L91とは、その他の関係でも構わない。
【0079】
以上のように、本実施の形態に係る複合筐体101cによれば、内筐体40cと外筐体20との間の上下方向の全体に渡って、空間91,99が確保される。また、複合筐体101cの最上部に凸部453を有し、下部に帯部45を有し、最上部と下部の中間部である境界401の位置に突出部452を有しているので、内筐体40cが外筐体20内で傾くことがない。よって、複合筐体101cの上下方向の全体に渡って空間91,99が確実に確保できるとともに、複合筐体101cの上下方向の全体に渡ってがたつきを防止することができる。
【0080】
実施の形態5.
本実施の形態では、実施の形態1,2と異なる点について説明する。
図17は、本実施の形態に係る複合筐体101dを示す図であり、(a)は外筐体20dの平面図、(b)は外筐体20dの内部を示す一部破断図、(c)は複合筐体101dの部分断面図である。
本実施の形態において、実施の形態1〜4で説明したものと同様の構成部には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0081】
本実施の形態に係る複合筐体101cは、外筐体20dに、実施の形態1で説明した内筐体40が挿入されたものである。
図17の(a)、
図17の(b)、
図17の(c)に示すように、外筐体20dは、実施の形態1で説明した外筐体20とほぼ同様の形状であるが、外筐体20の構成に加え、突出部245を備える。
【0082】
突出部245は、外筐体20dの内接面27の挿入開口28の側の端部に設けられる。
図17の(c)に示すように、突出部245は、内接面27の傾斜面から、内筐体40の外接面47の傾斜面に向かって突出する。
突出部245は、内接面27に設けられ、突出部245が設けられた位置における内接面27の半径R36よりも小さい内周半径R35を有する。また、突出部245は、軸Cを通る平面による断面形状が、例えば、山形である。突出部245は、実施の形態1,2で説明した突出部452の形状を、上下方向を逆にした形状となる。
【0083】
なお、突出部245が設けられる位置は、外筐体20dの内側の外直管部21と外窄み部22との境界201の外窄み部22の側である。しかし、突出部245が設けられる位置は、内接面27において帯部45と接触する位置と境界201との間であれば、内接面27のどこでもよい。しかし、なるべく内接面27の上部において、外接面47と加圧固定されることが好ましい。
【0084】
また、外直管部21と外窄み部22との境界201には、内筐体40の溝部51に対応して、ねじ受け部31が3箇所存在する。実施の形態1で説明したように、ねじ受け部31は、溝部51に対応する位置に120度間隔で均等に3つ配置されている。突出部245は、ねじ受け部31をよけて設けられるため、内接面27の最上部のうちねじ受け部31が存在しない部分の3箇所に設けられる。
【0085】
以上のように、本実施の形態に係る複合筐体101dによれば、外筐体20dと内筐体40との間に、空間91が確実に確保されるので、内筐体40が外筐体20dの内部に傾くことなく配置される。
また、本実施の形態に係る複合筐体101dでは、径が小さく変形しにくい口金側(下方)においては、柔らかい内筐体40に帯部45を設け、径が大きく比較的変形しやすい傾斜面の上端側では硬い外筐体20dに突出部245を設けている。よって、内筐体40を外筐体20dにスムーズに圧入することができる。
【0086】
実施の形態6.
本実施の形態では、実施の形態1〜5と異なる点について説明する。
図18は、本実施の形態に係る複合筐体101eを示す分解斜視図である。
図19は、本実施の形態に係る複合筐体101eを示す図であり、内筐体40eと外筐体20とを示す斜視図である。
本実施の形態において、実施の形態1〜5で説明したものと同様の構成部には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0087】
図18に示すように、複合筐体101eは、内筐体40eと、別付帯部451と、別付突出部4531と、外筐体20とを備える。
内筐体40eは、実施の形態1で説明した内筐体40とほぼ同様の形状であるが、内筐体40eには内筐体40の構成部である帯部45が存在しない。
【0088】
別付帯部451と別付突出部4531とは、外筐体20と内筐体40eとのいずれとも別体の部品として構成され、内筐体40eに挿入して内筐体40eに一体的に取り付けられる。
【0089】
別付帯部451は、例えば、樹脂材料によりリング状に形成されている。別付帯部451は、内筐体40eのねじ込み部43をリング状の開口に挿入するようにして、内筐体40eに取り付けられる。
図19に示すように、別付帯部451は、内筐体40eに取り付けられた状態で、実施の形態1で説明した帯部45と同様の機能を有する。
【0090】
別付突出部4531は、例えば、樹脂材料によりリング状に形成されている。ただし、内筐体40eに形成されている溝部51の形状に対応するように、3箇所が内側に凹んだリング状である。別付突出部4531は、内筐体40e上端部402をリング状の開口に挿入するようにして、内筐体40eに取り付けられる。
図19に示すように、別付突出部4531は、内筐体40eに取り付けられた状態で、実施の形態4で説明した凸部453と同様の機能を有する。
【0091】
別付帯部451と別付突出部4531とが取り付けられた内筐体40eは、外筐体20に圧入されて、外筐体20の内部空間に固定される。
【0092】
以上のように、本実施の形態に係る複合筐体101eによれば、別付帯部451と別付突出部4531とを、外筐体20と内筐体40eとのいずれとも別体の部品とすることにより、外筐体20と内筐体40eとの成型用の金型を簡素な形状とすることができる。また、成型用の金型を簡素な形状とすることにより、外筐体20と内筐体40eとは高い成型品質を安定して得ることができる。
【0093】
以下、実施の形態2〜6の変化例を説明する。
突出部452,245、凸部453は、溝部51あるいはねじ受け部31をよけて、同一周の3箇所以上に均等に離散して設けられていてもよい。突出部452,245、凸部453の個々の形状は、粒状、ドーム状、錐状でもよい。
【0094】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。