(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-90867(P2015-90867A)
(43)【公開日】2015年5月11日
(54)【発明の名称】ランプ装置及びランプの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01K 1/44 20060101AFI20150414BHJP
H01L 21/26 20060101ALI20150414BHJP
H01K 1/46 20060101ALI20150414BHJP
H01K 7/00 20060101ALI20150414BHJP
H01K 3/20 20060101ALI20150414BHJP
【FI】
H01K1/44
H01L21/26 J
H01K1/46 D
H01K7/00 B
H01K3/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-224961(P2014-224961)
(22)【出願日】2014年11月5日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0134040
(32)【優先日】2013年11月6日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】510223380
【氏名又は名称】エーピー システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ジ サンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ドゥヨン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】対象体を加熱するランプ装置及びこのようなランプを製造する方法を提供すること。
【解決手段】熱を発するフィラメントを有するフィラメントアセンブリと、一方の端が前記フィラメントアセンブリと嵌着される耐熱強化部材と、一方の端が前記耐熱強化部材の他方の端と嵌着される導電線保護管と、前記導電線保護管の他方の端と嵌着される固定部材と、一方の端が前記フィラメントアセンブリに電気的に接続されて前記耐熱強化部材と、導電線保護管及び固定部材を次第に貫通して配設され、他方の端が前記固定部材から突出されている導電線と、を備えるランプ装置。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱を発するフィラメントを有するフィラメントアセンブリと、
一方の端が前記フィラメントアセンブリと嵌着される耐熱強化部材と、
一方の端が前記耐熱強化部材の他方の端と嵌着される導電線保護管と、
前記導電線保護管の他方の端と嵌着される固定部材と、
一方の端が前記フィラメントアセンブリに電気的に接続されて前記耐熱強化部材、導電線保護管及び固定部材を次第に貫通して配設され、他方の端が前記固定部材から突出されている導電線と、
を備えるランプ装置。
【請求項2】
前記フィラメントアセンブリは、
第1入力端に流入した電流が加熱線を通過して第2入力端に流出されて熱を発するフィラメントと、
前記フィラメントを内部に有するフィラメント保護管と、
前記第1入力端に導電ボンディングされて第1導電線が連結された第1導電板と、
前記第2入力端に導電ボンディングされて第2導電線が連結された第2導電板と、
前記第1導電板と第2導電板を面上に配設して、一方の端が前記フィラメント保護管に取着され、他方の端が前記耐熱強化部材と嵌着される導電板支持体と、
を備える請求項1に記載のランプ装置。
【請求項3】
前記フィラメント保護管は、前記耐熱強化部材と、導電線保護管及び固定部材の係合方向と同じ長手方向を有する請求項2に記載のランプ装置。
【請求項4】
前記フィラメント保護管の直径は、前記耐熱強化部材の直径に等しいか小さい請求項3に記載のランプ装置。
【請求項5】
前記耐熱強化部材は、セラミック材質で形成される請求項1に記載のランプ装置。
【請求項6】
前記導電線保護管は、メタル材質で形成される請求項1に記載のランプ装置。
【請求項7】
前記導電線保護管の内部は、セラミックで充填される請求項1に記載のランプ装置。
【請求項8】
前記固定部材は、
前記導電線が貫通する胴体柱と、
前記胴体柱のサイドウォールから周方向に沿って突出される突出フランジと、
を備える請求項1に記載のランプ装置。
【請求項9】
前記フィラメントアセンブリが配設された方向を向く突出フランジの面に封止材嵌着溝が形成される請求項8に記載のランプ装置。
【請求項10】
前記固定部材は、
一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジを有する上部固定部材と、
一方の端面から周縁に沿って突出されて前記上部フランジと接する下部フランジを有する下部固定部材と、
前記上部フランジと下部フランジを係合する係合部材と、
を備える請求項1に記載のランプ装置。
【請求項11】
前記上部固定部材は、
上部柱体と、
前記上部柱体の一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジと、
前記下部固定部材と接する上部柱体の面から突出され、突出面に導電性の端子ピン嵌着溝を有する係合突出体と、
前記端子ピン嵌着溝に連結されて外部に突出された外部電源連結線と、
を備える請求項10に記載のランプ装置。
【請求項12】
前記下部固定部材は、
下部柱体と、
前記下部柱体の一方の端面から周縁に沿って突出されて前記上部フランジと対向する下部フランジと、
前記上部固定部材と接する下部柱体の面に掘設された段付面を有し、前記端子ピン嵌着溝と向かい合う位置の段付面に端子ピンが突設された係合溝と、
を備える請求項11に記載のランプ装置。
【請求項13】
前記フィラメントアセンブリが配設された方向を向く下部フランジの面に形成されて封止材が配設される本体係合封止材嵌着溝と、
前記上部フランジと接する下部フランジの面に形成されて封止材が配設されるフランジ係合封止材嵌着溝と、
を備える請求項12に記載のランプ装置。
【請求項14】
熱を発するフィラメントを有するフィラメントアセンブリを設ける過程と、
前記フィラメントアセンブリに導電線を連結する過程と、
前記導電線が耐熱強化部材の内部を貫通するようにし、前記耐熱強化部材の一方の端を前記フィラメントアセンブリと嵌着させて分離されないようにする過程と、
前記耐熱強化部材を貫通して突出された導電線が導電線保護管を貫通するようにし、前記導電線保護管の一方の端を前記耐熱強化部材の他方の端と嵌着させて分離されないようにする過程と、
前記導電線保護管を貫通して突出された導電線が、ヒーターハウジングと係合可能な固定部材を貫通するようにし、前記固定部材を前記導電線保護管の他方の端と嵌着させて分離されないようにする過程と、
を含むランプの製造方法。
【請求項15】
前記固定部材を前記導電線保護管の他方の端と嵌着させる前に、前記導電線保護管の内部をセラミックで充填する請求項14に記載のランプの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランプ装置及びランプの製造方法に係り、さらに詳しくは、対象体を加熱するランプ装置及びこのようなランプを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体、ディスプレイなどを製造する様々な工程において、熱処理は欠かせない必須過程である。オーミック接触合金(ohmic contactalloying)、イオン注入ダメージアニール(ion−implantation damage annealing)、不純物活性化(dopant activation)、TiN、TiSi
2、CoSi
2などの薄膜形成などが熱処理を必要とする工程である。
【0003】
このような熱処理を行う装備としては、ファーネスと急速熱処理(RapidThermal Process;RTP)装置が挙げられる。急速熱処理装置は、基板全体の温度を均一に維持したり、基板(ウェーハ)を置き替える度に他の基板に対しても同じ温度−時間特性を維持したり、基板の温度を正確に測定及び制御したりするのに難点があるため大きく脚光を浴びていなかったが、最近、温度測定技術と温度制御技術が進歩することに伴い、急速熱処理装置がファーネスに取って代わられている。
【0004】
急速熱処理装置は、タングステンハロゲンランプの輻射光線を用いて基板に熱を伝達する。このため、急速熱処理装置は加熱ブロックを備え、この加熱ブロックの側面のうち基板と向かい合う側面には複数のランプが設けられている。
【0005】
図1は、分離型フィラメントアセンブリのソケットからランプを離隔させて取り外した様子を示す図であり、
図2は、急速熱処理装置に用いられる分離型フィラメントアセンブリがヒーターハウジングに取り付けられたソケットに嵌入されている様子を示す図である。
【0006】
分離型フィラメントアセンブリは、ヒーターハウジング1に取り付けられるソケット10と、ソケット10に着脱自在に設けられるランプ20と、を備える。ソケット10は、ヒーターハウジング1の上端の取付面に取り付けられてヒーターハウジング1の内部とヒーターハウジング1の外部を隔離させる封止の機能をする。また、ソケット10は、嵌入するランプ20を固定する機能をする。ソケット10には外部の電源線を介して電力が供給され、このソケット10は、ソケットの内部に嵌入するランプ20の電源ピンに電力を供給する。ランプ20は、内部空間をハロゲンガスの状態に維持するフィラメント保護管23と、フィラメント保護管23の内部において熱を発するタングステンのフィラメント22と、電源ピンとフィラメント22を連結する導電線を保護する導電線保護管21と、を備える。
【0007】
ところが、上述したようにソケット10とランプ20が分離される分離型フィラメントアセンブリの場合に、下記の問題がある。
【0008】
まず、第一に、ソケット10とランプ20とが係合され難いという問題がある。すなわち、作業者がソケット10にランプ20を嵌着するときにランプ20が捻られる現象が発生し、且つ、ランプ20の荷重によって経時的にランプ20がソケット10から次第に取り外される現象が発生するという問題がある。なお、ランプ20の固定に際して、加工誤差によりランプ20を取り付けることが困難であるという問題がある。
【0009】
第二に、ソケット10にランプ20を嵌着するときにフィラメント保護管23が割れ易いという問題がある。すなわち、作業者がランプ20をソケット10から取り外すときに、冶具を用いて「T」字状のフィラメント保護管23を把持して下方に引っ張るが、この場合、作業者によって加えられる冶具力によってクォーツ製材質のフィラメント保護管23が破損されるという問題がある。なお、ランプ10をソケット20に取り付けるときに、フィラメント保護管23を把持し、上方に力を加えてソケット10に差し込むが、このとき、加えられる力によってフィラメント保護管23が破損される虞がある。
【0010】
第三に、導電線を保護する導電線保護管21の外部がフィラメント22から発熱する熱によって炭化されるという問題がある。フィラメント保護管23と導電線保護管21との境界部分にある外周面が熱によって炭化されるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国登録特許第1031226号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の技術的課題は、ランプをソケットに取り付けるときにランプが捻られる現象、取り付け難さを解消するところにある。また、本発明の技術的課題は、ランプをソケットに取り付けたり、ソケットからランプを取り外したりするときに、フィラメント保護管が破損されるという問題を源泉的に解消するところにある。さらに、本発明の技術的課題は、導電線保護管が熱によって炭化される現象を改善するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した技術的課題を解決するために、本発明の実施形態に係るランプ装置は、熱を発するフィラメントを有するフィラメントアセンブリと、一方の端が前記フィラメントアセンブリと嵌着される耐熱強化部材と、一方の端が前記耐熱強化部材の他方の端と嵌着される導電線保護管と、前記導電線保護管の他方の端と嵌着される固定部材と、一方の端が前記フィラメントアセンブリに電気的に接続されて前記耐熱強化部材、導電線保護管及び固定部材を次第に貫通して配設され、他方の端が前記固定部材から突出されている導電線と、を備える。
【0014】
好ましくは、前記フィラメントアセンブリは、第1入力端に流入した電流が加熱線を通過して第2入力端に流出されて熱を発するフィラメントと、前記フィラメントを内部に有するフィラメント保護管と、前記第1入力端に導電ボンディングされて第1導電線が連結された第1導電板と、前記第2入力端に導電ボンディングされて第2導電線が連結された第2導電板と、前記第1導電板と第2導電板を面上に配設して、一方の端が前記フィラメント保護管に取着され、他方の端が前記耐熱強化部材と嵌着される導電板支持体と、を備える。
【0015】
また、好ましくは、前記フィラメント保護管は、前記耐熱強化部材と、導電線保護管及び固定部材の係合方向と同じ長手方向を有する。
【0016】
さらに、好ましくは、前記フィラメント保護管の直径は、前記耐熱強化部材の直径に等しいか小さい。
【0017】
さらに、好ましくは、前記耐熱強化部材は、セラミック材質で形成され、前記導電線保護管は、メタル材質で形成され、前記導電線保護管の内部は、セラミックで充填される。
【0018】
さらに、好ましくは、前記固定部材は、前記導電線が貫通する胴体柱と、前記胴体柱のサイドウォールから周方向に沿って突出される突出フランジと、を備える。
【0019】
さらに、好ましくは、前記フィラメントアセンブリが配設された方向を向く突出フランジの面に封止材嵌着溝が形成される。
【0020】
さらに、好ましくは、前記固定部材は、一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジを有する上部固定部材と、一方の端面から周縁に沿って突出されて前記上部フランジと接する下部フランジを有する下部固定部材と、前記上部フランジと下部フランジを係合する係合部材と、を備える。
【0021】
さらに、好ましくは、前記上部固定部材は、上部柱体と、前記上部柱体の一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジと、前記下部固定部材と接する上部柱体の面から突出され、突出面に導電性の端子ピン嵌着溝を有する係合突出体と、前記端子ピン嵌着溝に連結されて外部に突出された外部電源連結線と、を備える。
【0022】
さらに、好ましくは、前記下部固定部材は、下部柱体と、前記下部柱体の一方の端面から周縁に沿って突出されて前記上部フランジと対向する下部フランジと、前記上部固定部材と接する下部柱体の面に掘設された段付面を有し、前記端子ピン嵌着溝と向かい合う位置の段付面に端子ピンが突設された係合溝と、を備える。
【0023】
さらに、好ましくは、前記本発明の実施形態に係るランプ装置は、前記フィラメントアセンブリが配設された方向を向く下部フランジの面に形成されて封止材が配設される本体係合封止材嵌着溝と、前記上部フランジと接する下部フランジの面に形成されて封止材が配設されるフランジ係合封止材嵌着溝と、を備える。
【0024】
また、上述した技術的課題を解消するために、本発明の実施形態に係るランプの製造方法は、 熱を発するフィラメントを有するフィラメントアセンブリを設ける過程と、前記フィラメントアセンブリに導電線を連結する過程と、前記導電線が耐熱強化部材の内部を貫通するようにし、前記耐熱強化部材の一方の端を前記フィラメントアセンブリと嵌着させて分離されないようにする過程と、前記耐熱強化部材を貫通して突出された導電線が導電線保護管を貫通するようにし、前記導電線保護管の一方の端を前記耐熱強化部材の他方の端と嵌着させて分離されないようにする過程と、前記導電線保護管を貫通して突出された導電線が、ヒーターハウジングと係合可能な固定部材を貫通するようにし、前記固定部材を前記導電線保護管の他方の端と嵌着させて分離されないようにする過程と、を含む。
【0025】
好ましくは、前記固定部材を前記導電線保護管の他方の端と嵌着させる前に、前記導電線保護管の内部をセラミックで充填する。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施形態によれば、一体型ランプとして実現されるので、ランプをソケットに取り付ける作業者の不便さをなくすことができる。また、本発明の実施形態によれば、ランプをソケットに取り付けたり、ソケットからランプを取り外したりする必要がないので、フィラメント保護管が破損されない結果、装備を保護することができる。この理由から、ランプを設備に手軽に取り付けることができるので生産性を向上させることができ、フィラメントの使用寿命を延ばすことができる。なお、本発明の実施形態によれば、フィラメントと隣り合う領域の導電線保護管を耐熱強化部材で製作することにより、熱によって導電線保護管が炭化される現象を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】分離型フィラメントアセンブリのソケットからランプを離隔させて取り外した様子を示す図である。
【
図2】急速熱処理装置に用いられる分離型フィラメントアセンブリがヒーターハウジングに取り付けられたソケットに嵌入している様子を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る加熱ブロックが適用された急速熱処理装置の断面図である。
【
図4】本発明の実施形態により複数のランプがヒーターハウジングの取付面に取り付けられた様子を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る一体型ランプの斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る一体型ランプの断面図である。
【
図7】本発明の実施形態により一体型ランプがヒーターハウジングの上側から嵌入することを示す断面図である。
【
図8】本発明の実施形態により一体型ランプがヒーターハウジングに取り付けられたことを示す断面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材が係合された一体型ランプの斜視図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材が分離されている一体型ランプの斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材を有する一体型ランプの断面図である。
【
図12】本発明の実施形態により一体型ランプを製造する過程を示す図である。
【
図13】本発明の実施形態により上部固定部材と下部固定部材を次第に係合する過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態についてより詳細に詳述する。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化可能であり、単に、これらの実施形態は、本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。図中、同じ符号は同じ構成要素を示す。
【0029】
図3は、本発明の実施形態に係る加熱ブロックが適用された急速熱処理装置の断面図である。
【0030】
工程チャンバ200は、基板の熱処理空間である内部空間を有するが、熱処理空間の内部に基板が載置される。工程チャンバ200は、内部が空いている密閉された矩形筒状に製作されるが、これに限定されることなく、様々な筒状に製作可能である。すなわち、工程チャンバ200は、筒状及び多角筒状に製作可能である。そして、工程チャンバの一方の面及び他方の面のそれぞれには基板Sの出入りのための出入口が設けられ、いずれか一つの出入口は搬送モジュール(図示せず)と連結される。
【0031】
工程チャンバ200は、内側に基板Sを支持する基板支持台400を備える。ここで、基板支持台400は、内部に垂直方向に移動する複数のリフトピン410が配設され、工程が行われるときに基板Sが載置されるエッジリングからなる。エッジリング(図示せず)は、熱処理空間の内部において加熱ブロック100と向かい合い、対向する位置に基板を載置する載置手段である。基板支持台400は、昇降力を提供する手段、例えば、シリンダー(図示せず)と連結される。この実施形態においては、上述したように、リフトピン410を用いて基板Sを垂直方向に昇降することについて説明したが、これに限定されるものではなく、基板Sを基板支持台400に支持する様々な手段、例えば、静電気力(静電チャック)または真空吸着力を用いる手段が利用可能である。
【0032】
クォーツウィンドウ300は、加熱ブロック100と工程チャンバ200との間に配設される。クォーツウィンドウ300は、下側に配設される基板Sに熱を透過させる物質で製作される。クォーツウィンドウ300は、加熱ブロック100と工程チャンバ200との間の気密を維持するが、加熱ブロック100と工程チャンバ200との間を封止手段301を用いて遮断して加熱ブロック100を真空状態にし、外部環境(圧力、ガス、汚染物質)から工程チャンバを保護する。また、クォーツウィンドウ300は、ランプ600を保護し、ランプ600から発熱する熱により生じる副産物が工程チャンバ200内部の熱処理空間に配設された基板Sに落下することを防ぐ。
【0033】
加熱ブロック100は、熱エネルギーを発生する一体型ランプを備えるヒーターハウジング500を有する。ヒーターハウジング500の底面であるランプ取付面510は、基板Sなどの熱処理対象物と向かい合い、複数の一体型ランプ600を備える。一体型ランプ600は、
図4に示すように、ランプ取付面510に配列されて、基板Sに対向する位置に設けられ、回転または固定された基板に光を照射する。ランプ取付面510は、
図4(a)に示すように、円形状に形成されてもよく、または、
図4(b)に示すように、多角形に形成されてもよいなど様々な形状を呈してもよい。
【0034】
本発明の実施形態に係る一体型ランプ600は、既存のランプとソケットが分離された構造とは異なる構造を有し、ソケットを別設することなく、一体型のランプ構造を有する。以下、一体型ランプの構造について詳細に説明する。
【0035】
図5は、本発明の実施形態に係る一体型ランプの斜視図であり、
図6は、本発明の実施形態に係る一体型ランプの断面図であり、
図7は、本発明の実施形態により一体型ランプがヒーターハウジングの上側から嵌入することを示す断面図であり、
図8は、本発明の実施形態により一体型ランプがヒーターハウジングに取り付けられたことを示す断面図である。
【0036】
一体型ランプ600は、フィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620と、固定部材610と、導電線650と、を備える。
【0037】
フィラメントアセンブリ640は、発熱するフィラメント644を有する加熱体であり、熱を発するフィラメント644と、フィラメント644を保護するフィラメント保護管645と、フィラメント644に電力を供給する導電板641と、導電板641を支持する導電板支持体642と、を備える。これらに加えて、フィラメント支持体643を備えていてもよい。
【0038】
フィラメント644は、第1入力端644aと、第2入力端644bと、加熱線644cと、を備え、第1入力端644aに流入した電流が胴体である加熱線644cを通過して第2入力端644bに流出されて熱を発する。フィラメント644の材料は、高温下でも発光し続ける必要があるため融点が高いことと、 適当な電気抵抗値を有することが求められる。この理由から、フィラメント644の材料としては、タングステンやニッケルなどが使用可能である。タングステンフィラメント644の場合、タングステンの融点が約3390℃であって、フィラメント644の発生温度(約2000℃)よりも遥かに高いので、このような高温に耐えることができる。
【0039】
フィラメント支持体643は、フィラメント644の加熱線644cを支持する支持台であり、石英などの不導体で製作される。
【0040】
フィラメント保護管645は、フィラメント644を内部空間に収納してフィラメント644を保護する。フィラメント保護管645は、透明な石英などの材質で形成される。フィラメント保護管645は、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610の係合方向と同じ長手方向を有する円周の管状を呈する。フィラメント保護管645は一方は閉塞されており、他方が耐熱強化部材630と嵌着されて全体的に密閉された内部空間を有し、このような内部空間はハロゲンガスで充填されて発熱効率が高くなる。フィラメント保護管645の直径は、耐熱強化部材630の直径に等しいか小さい。これは、一体型ランプをヒーターハウジング500に取り付けたり、ヒーターハウジング500からランプを取り外したりするとき、ヒーターハウジング500に形成された着脱口を通過可能にするためである。ここで、耐熱強化部材630の直径が着脱口の直径に等しい。
【0041】
第1導電板641aは、フィラメント644の第1入力端644aに電気的に接続される導電ボンディングされて第1導電線650aに連結される。第2導電板641bもまた、フィラメント644の第2入力端644bに導電ボンディングされて第2導電線650bに連結される。このため、第1導電線650aを介して外部電源から流入する電流は、第1導電板641aを介して第1入力端644aに入力され、フィラメント644の加熱線を経て第2導電板641b及び第2導電線650bを介して外部電源に流出される。参考までに、第1導電板641a及び第2導電板641bは伝導性に優れたモリブデン(Mo)の金属板の材質を有する。
【0042】
導電板支持体642は、第1導電板641aと第2導電板641bを面上に配設して、一方の端がフィラメント保護管645に取着され、他方の端が耐熱強化部材630と嵌着される。フィラメント保護管645と分離されないようにフィラメント保護管645の一方の端を溶かして導電板支持体642の一方の端と嵌着させる。また、耐熱強化部材630と分離されないように導電板支持体642の他方の端を耐熱強化部材630に嵌入してセラミックボンディングする。参考までに、導電板支持体642は、石英などの不導体で形成される。
【0043】
一方、耐熱強化部材630は、一方の端がフィラメントアセンブリ640の導電板支持体642と嵌着され、他方の端が導電線保護管620と嵌着されて、フィラメントアセンブリ640の導電板641と導電線保護管620との間に配設される。耐熱強化部材630は、セラミック(A1
2O
3)のように熱に強い材質で形成される。このため、隣り合うフィラメント644によって発熱される熱によって部材が炭化される現象が防がれる。従来には、耐熱強化部材630なしにフィラメントアセンブリ640に導電線保護管620が直結されるような構造を取っていたため、フィラメントアセンブリ640と導電線保護管620との連結部位がフィラメント644の熱によって炭化されるという問題がある。しかしながら、本発明の実施形態は、フィラメントアセンブリ640と導電線保護管620との間に耐熱強化部材630を配設して、フィラメント644の熱によってもフィラメントアセンブリ640の接合部分において炭化現象が発生することを防ぐことができる。
【0044】
導電線保護管620は、耐熱強化部材630の他方の端と嵌着される。導電線保護管620は、フィラメントアセンブリ640の第1及び第2導電板641にそれぞれ連結された第1及び第2導電線650a、650b(650)を保護する筐体である。導電線保護管620の一方の端は耐熱強化部材630と嵌着され、他方の端はヒーターハウジング500と係脱可能な固定部材610に取着される。導電線保護管620の表面は金属材質で形成され、導電線保護管620の内部はセラミックで充填される。このため、導電線保護管620の内部に配設される第1導電線650a及び第2導電線650bを導電線保護管620の内部においてセラミックで固定することができる。
【0045】
導電線650は一方の端がフィラメントアセンブリ640に電気的に接続されて耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610を次第に貫通して配設され、他方の端が前記固定部材610から突出されている。このような導電線650は、被覆付き金属ワイヤのように薄い導電性配線である。導電線650は、第1導電線650aと第2導電線650bを備える。第1導電線650aは、第1導電板641aに連結される金属ワイヤであり、第2導電線650bは、第2導電板641bに連結される金属ワイヤである。
【0046】
固定部材610は、導電線保護管620の他方の端と嵌着され、ヒーターハウジング500などの設備装置に着脱可能なフランジ面を有する。すなわち、導電線保護管620と、耐熱強化部材630と、フィラメントアセンブリ640及び固定部材610を次第に取着してこれらの構成要素が分離されない一体型ランプとして形成する。既存のランプ装置の場合には、固定部材610の役割を果たすソケットが配設されてランプをソケットに差し込んだり、ソケットからランプを引き抜いたりする構造を有していたが、本発明の一体型ランプの構造においては、導電線保護管620と、耐熱強化部材630と、フィラメントアセンブリ640及び固定部材610が分離されない一体型構造であるため、従来のランプを誤って取り付ける問題や、ソケットにランプを取り付けたりソケットからランプを取り外したりするときにフィラメント保護管645が割れるなどの問題を解消することができる。
【0047】
固定部材610は、導電線650が貫通する胴体柱と、胴体柱のサイドウォールから周方向に沿って突出された突出フランジ613と、を備える。突出フランジ613は、ヒーターハウジング500に固定部材610を着脱する役割を果たす。導電線保護管620と、耐熱強化部材630と、フィラメントアセンブリ640及び固定部材610を有する一体型ランプをヒーターハウジング500に取り付けるためには、
図7に示すように、ヒーターハウジング500の着脱口にフィラメントアセンブリ640から次第に嵌入し、嵌入し終わると、
図8に示すように、固定部材610の突出フランジ613とヒーターハウジング500をボルト612などを用いて係合して取り付けを完了する。
【0048】
要するに、固定部材610は、ボルト612などを用いてヒーターハウジング500に対して着脱可能な部材であるため、固定部材610のみをヒーターハウジング500に取着するだけで、フィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610を有する一体型ランプをヒーターハウジング500に組み付けることが可能になる。逆に、固定部材610をヒーターハウジング500から取り外すだけで、フィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610を有する一体型ランプをヒーターハウジング500から取り外すことが可能になる。
【0049】
一方、フィラメントアセンブリ640が配設された方向を向く突出フランジ613の面に封止材嵌着溝611が形成される。固定部材610がヒーターハウジング500と係合されるときにヒーターハウジング500内の密閉力を向上させるために、突出フランジ613の底面にOリングなどの封止材が嵌入する封止材嵌着溝611が形成される。なお、固定部材610は、セラミック、金属、合成樹脂などの材質で形成される。
【0050】
一方、前記の固定部材610は、上述したように、単一の胴体として実現されてもよいが、本発明の他の実施形態によれば、上部固定部材6100と下部固定部材6200とが二元化された固定部材610として実現されてもよい。フィラメントアセンブリ640の寿命が尽きたり故障したりした場合、フィラメントアセンブリ640付き部分のみを取り替えてコストを節減するために、固定部材610を上部固定部材6100と下部固定部材6200とに二元化させる。
【0051】
図9は、本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材が係合された一体型ランプの斜視図であり、
図10は、本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材が分離されている一体型ランプの斜視図であり、
図11は、本発明の実施形態に係る上部固定部材と下部固定部材を有する一体型ランプの断面図である。
【0052】
二元化された構造の固定部材610は、一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジ6102を有する上部固定部材6100と、一方の端面から周縁に沿って突出されて上部フランジ6102と接する下部フランジ6202を有する下部固定部材6200と、上部フランジ6102と下部フランジ6202を係合する係合部材6300と、を備える。上部固定部材6100と下部固定部材6200をボルトなどの係合部材6300を用いて係合することにより、係脱が手軽に行われる。
【0053】
上部固定部材6100は、上部柱体6101と、上部柱体6101の一方の端面から周縁に沿って突出された上部フランジ6102と、下部固定部材6200と接する上部柱体6101の面から突出され、突出面に導電性の端子ピン嵌着溝6104を有する係合突出体6103と、端子ピン嵌着溝6104に連結されて外部に突出された外部電源連結線6105と、を備える。係合突出体6103には内側に端子ピン嵌着溝6104が形成されて、端子ピン嵌着溝6104の表面は導電性膜となっている。このため、端子ピン嵌着溝6104の導電性膜に外部電源連結線6105が電気的に接続されているので、外部の電力を端子ピン嵌着溝6104の導電性膜まで伝達することができる。
【0054】
下部固定部材6200は、下部柱体201と、下部柱体6201の一方の端面から周縁に沿って突出されて上部フランジ6102と対向する下部フランジ6202と、上部固定部材6100と接する下部柱体6201の面に掘設された段付面を有し、端子ピン嵌着溝6104と向かい合う位置の段付面に端子ピン6203が突設された係合溝6204と、を備える。このような端子ピン6203は、第1及び第2端子ピンとして実現されて、第1導電線650a及び第2導電線650bにそれぞれ連結される。
【0055】
上部フランジ6102と下部フランジ6202が係合されると、下部フランジ6202に形成された端子ピン6203が上部フランジ6102の端子ピン嵌着溝6104に嵌入して接して導電性を有する。このため、外部の電力が端子ピン嵌着溝6104と、端子ピン6203及び導電線650を経てフィラメント644に電力を供給することが可能になる。
【0056】
一方、図示はしないが、下部固定部材6200には、ヒーターハウジング500と係合させるボルトが嵌入する係合溝(図示せず)が形成されて、下部固定部材6200をヒーターハウジング500に対して係脱することができる。
【0057】
一方、フィラメントアセンブリ640が配設された方向を向く下部フランジ6202の面に形成されて封止材が配設される本体係合封止材嵌着溝6400と、上部フランジ6102と接する下部フランジ6202の面に形成されて封止材が配設されるフランジ係合封止材嵌着溝6401が付設されてもよい。本体係合封止材嵌着溝6400は、ヒーターハウジング500に下部固定部材6200を組み付けるときにOリングなどの封止材による密閉性を向上させるために形成され、フランジ係合封止材嵌着溝6401は、上部フランジ6102と下部フランジ6202を互いに当接させて係合させるときにOリングなどの封止材による密閉性を向上させるために形成される。
【0058】
図12は、本発明の実施形態により一体型ランプを製造する過程を示す図である。
【0059】
以下の説明において、一方の端とは、当該部材の長手方向の先端をいい、他方の端とは、一方の端の長手方向の反対側に配設された先端をいう。
【0060】
まず、フィラメントアセンブリを設ける過程を有する。このようなフィラメントアセンブリの製造過程は、
図12(a)に示すように、第1入力端644aに電流が入力されて加熱線644cを介して第2入力端644bを流れて熱を発するタングステン材質のフィラメント644を設け、モリブデン材質の第1導電板641aと第2導電板641bが取り付けられた導電板支持体642を設ける。参考までに、第1入力端644aと第2入力端644bは、石英材質のフィラメント支持体643によって支持される。
【0061】
図12(b)に示すように、フィラメント644の第1入力端644aと第2入力端644bを第1導電板641aと第2導電板641bにそれぞれ導電されるようにボンディングする。次いで、
図12(c)に示すように、石英材質のフィラメント保護管645内部のフィラメント644を配設した後、フィラメント保護管645の一方の端を溶かして導電板支持体642に取着して封止する。次いで、フィラメント保護管645に形成された注入管を用いてフィラメント保護管645の内部空間を真空状態にし、次いで、ハロゲンガスを注入管を介してフィラメント保護管645の内部空間に流し込んで、フィラメント保護管645の内部空間をハロゲン雰囲気にした後に注入管を封止する。
【0062】
そして、
図12(d)に示すように、第1導電板641aと第2導電板641bに導電性を有する第1導電線650aと第2導電線650bをそれぞれボンディングして連結する。参考までに、このような第1及び第2導電線650a、650bは所定の長さを有して先端が最終的に固定部材610を貫通して突出される。
【0063】
次いで、
図12(e)に示すように、耐熱強化部材630の一方の端をフィラメントアセンブリ640の導電板支持体642に取着して、耐熱強化部材630とフィラメントアセンブリ640の導電板支持体642が互いに分離されないように係合する。このとき、第1導電線650a及び第2導電線650bは耐熱強化部材630を貫通して配設される。また、このような取着は、フィラメントアセンブリ640の導電板支持体642の先端を耐熱強化部材630で凝固して行う。このような耐熱強化部材630の材質としては、熱に強いセラミック(Al
2O
3)が採用される。
【0064】
耐熱強化部材630を形成した後、
図12(f)に示すように、耐熱強化部材630の他方の端と導電線保護管620の一方の端が互いに分離されないように係合する。耐熱強化部材630と導電線保護管620はセラミックボンディングによって係合される。導電線保護管620は金属材質の中空の柱体であり、導電線保護管620の内部はセラミックで充填される。このとき、導電線保護管620の内部に充填されたセラミックには、耐熱強化部材630から突出された第1導電線650a及び第2導電線650bが貫通して導電線保護管620から突出されて配設される。
【0065】
導電線保護管620を形成した後、
図12(g)に示すように、固定部材610と導電線保護管620の他方の端が互いに分離されないように係合する。このとき、第1導電線650a及び第2導電線650bは固定部材610の内部を貫通して突出されて、外部の電源部と連結される。一体型ランプの長手方向に沿ってフィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610が次第に取着されて一体型に製作される。固定部材610は、ボルトなどによりヒーターハウジング500に対して着脱可能な部材であるため、固定部材610のみをヒーターハウジング500に取り付けるだけで、フィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610を有する一体型ランプをヒーターハウジング500に取り付けることが可能になる。逆に、固定部材610をヒーターハウジング500から取り外すだけで、フィラメントアセンブリ640と、耐熱強化部材630と、導電線保護管620及び固定部材610を有する一体型ランプをヒーターハウジング500から取り外すことが可能になる。
【0066】
参考までに、固定部材のフランジ底面には、Oリングなどの封止材611aが配設されてヒーターハウジング500との係合時に密閉性を向上させることができる。
【0067】
一方、分離型の場合、上述した過程は同様であり、但し、
図13に示すように、上部固定部材6100と下部固定部材6200をそれぞれ次第に取着する過程を有する。参考までに、フィラメントアセンブリ640が配設された方向を向く下部フランジ6202の面に形成されて封止材が配設される本体係合封止材嵌着溝6400と、上部フランジ6102と接する下部フランジ6202の面に形成されて封止材が配設されるフランジ係合封止材嵌着溝6401が付設されてもよい。本体係合封止材嵌着溝6400は、ヒーターハウジング500に下部固定部材6200を取り付けるときにOリングなどの封止材による密閉性を向上させるために形成され、フランジ係合封止材嵌着溝6401は、上部フランジ6102と下部フランジ6202を互いに当接させて係合するときにOリングなどの封止材による密閉性を向上させるために形成される。
【0068】
以上、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、後述する特許請求の範囲によって限定される。よって、この技術分野における通常の知識を有する者であれば、後述する特許請求の範囲の技術的思想から逸脱しない範囲内において本発明を種々に変形及び修正することができる。
【符号の説明】
【0069】
600:一体型ランプ
610:固定部材
620:導電線保護管
630:耐熱強化部材
640:フィラメントアセンブリ