特開2015-9112(P2015-9112A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-9112(P2015-9112A)
(43)【公開日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】収納棚
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/04 20060101AFI20141216BHJP
   A47B 65/00 20060101ALI20141216BHJP
【FI】
   A47B47/04 Z
   A47B65/00 602Z
   A47B65/00 604Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-139128(P2013-139128)
(22)【出願日】2013年7月2日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り カリモク家具2013年新作フェア 平成25年6月5日〜6月6日 カリモク家具2013年新作フェア 平成25年6月19日〜6月20日 カリモク家具2013年新作フェア 平成25年6月25日〜6月27日
(71)【出願人】
【識別番号】391029406
【氏名又は名称】カリモク家具株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101535
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 好道
(74)【代理人】
【識別番号】100161104
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 浩康
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 哲朗
【テーマコード(参考)】
3B054
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BA05
3B054BA10
3B054BA15
3B054BC03
3B054BC06
3B054BC12
3B054FA01
3B054FA02
(57)【要約】
【課題】ランドセル等を、目立たず、容易に収納できる収納棚を提供する。
【解決手段】一対の側板2a,2bと、該側板2a,2b間に架設した少なくとも1枚の棚板11,12と、前記側板2a,2b間の背部に設けた背板を有し、該側板2a,2b間の上端に取外し可能に横方向に取付できるとともに、側板2a,2b間の前側上部に取外し可能に上下方向に取付できるパネル25を有し、該パネル25を側板2a,2b間の前側上部に設けた際に、前記パネル25が前記棚板のうち最も上方に設けた棚板11に載置した物の目隠しとすることができるようにした。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の側板と、該側板間に架設した少なくとも1枚の棚板と、前記側板間の背部に設けた背板を有し、
該側板間の上端に取外し可能に横方向に取付できるとともに、側板間の前側上部に取外し可能に上下方向に取付できるパネルを有し、
該パネルを側板間の前側上部に設けた際に、前記パネルが前記棚板のうち最も上方に設けた棚板に載置した物の目隠しとすることができることを特徴とする収納棚。
【請求項2】
前記パネルを、前記側板の上部背側端に、取外し可能に上下方向に取付できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の収納棚。
【請求項3】
前記側板間に、上下方向に設けた仕切り板を配設し、該仕切り板の背側端と、前記背板の前面との間に収納空間を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の収納棚。
【請求項4】
前記仕切り板の背側端には目隠し板が設けられていることを特徴とする請求項3記載の収納棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納棚に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、子供にリビングやダイニングで勉強させる家庭が増加し、この勉強をするリビングやダイニングに学校で使用するランドセルなどの学習用具等を置き収納したいという要望がある。
【0003】
また、従来、学童用の収納棚は、複数の収納空間に区画されていてその空間内に学習用具等を収納するのが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記従来の収納棚は、前面が常時開口しているために、その収納棚にランドセル等の目に付きやすい学習用具を収納すると、このランドセル等の存在が目立って部屋の雰囲気を損なうという問題がある。
【0005】
また、引出内に、重いランドセル等を収納すると、ランドセル等の出し入れが困難である。
【0006】
そのため、ランドセル等を、目立たず、容易に収納できる収納棚を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、一対の側板と、該側板間に架設した少なくとも1枚の棚板と、前記側板間の背部に設けた背板を有し、
該側板間の上端に取外し可能に横方向に取付できるとともに、側板間の前側上部に取外し可能に上下方向に取付できるパネルを有し、
該パネルを側板間の前側上部に設けた際に、前記パネルが前記棚板のうち最も上方に設けた棚板に載置した物の目隠しとすることができることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記パネルを、前記側板の上部背側端に、取外し可能に上下方向に取付できるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記側板間に、上下方向に設けた仕切り板を配設し、該仕切り板の背側端と、前記背板の前面との間に収納空間を形成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記仕切り板の背側端には目隠し板が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、パネルを、側板間の前側上部に取外し可能に、上下方向に取付できるようにしたことにより、該パネルを側板の前側上部に取付た場合には、該パネルにより、最も上方に設けた棚板に載置したランドセル等の収納物の目隠しとなり、収納物が視認されて部屋の雰囲気を損なうことがない。
【0012】
また、ランドセル等を最も上方に設けた棚板に置くことができ、前記従来の引出内に収納するものと比べて、収納したランドセル等を容易に取り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例を示す収納棚の前側から見た斜視図。
図2図1の前面図。
図3図1の右側面図。
図4図1の上面図。
図5】パネルを天板として用いた状態の斜視図。
図6】パネルを背板として用いた状態の斜視図。
図7図5の状態から棚板の位置を変更した状態の斜視図。
図8図5の状態から棚板の位置を変更した状態の斜視図。
図9】パネルを側板に取り付ける方法を説明するための分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る収納棚1の前方から見た斜視図である。
【0015】
収納棚1は、一対の側板2a,2bを有し、該側板2a,2b間の背側端の中央部と下部に夫々背板3,3が、側板2a,2b間の下端に下板4が固設されている。該下板4の4隅にはキャスタ5が、回動自在に設けられている。
【0016】
側板2a,2b間の下部には、引出8が出し入れ可能に備えられ、引出8の前方下部にはキャスタ9が設けられている。側板2a,2b間の引出8の上部には上側の棚板11と下側の棚板12が所定の位置に固設されている。棚板11,12は、図3に示すように、側板2a,2bの前端から背側端に亘って設けられている。
【0017】
両棚板11,12間には上下方向に仕切板15が固設されている。該仕切板15は、図3に示すように、側板2a,2bの背側端までは形成されておらず、仕切板15の背側端には目隠し板16が側板2a,2b間に亘って横方向に設けられている。該目隠し板16と背板3の上部との間、すなわち、仕切板15と背板3との間には収納空間20が形成されている。目隠し板16と棚板11との間には空間21が形成され、収納棚1の前側から空間21を通して収納空間20内に物を収納することが出来るようになっている。
【0018】
前記仕切板15と右側板2aとの間の距離L1と、上側の棚板11の下面と下側の棚板12の上面との距離L2は同じに設定されている。これにより、取り外し可能な可動板22を、図1,2に示すように、横方向に配置したり、図7に示すように、上下方向に配置して、両棚板11,12と仕切板15と右側板2aで囲まれた収納空間を、上下に区画したり、左右に区画したりすることができるようになっている。なお、仕切板15は、側板2a,2b間の中央を軸として、図2に示す位置に対して、左右対称の位置に付け替えることができるようになっている。このように、仕切板15の位置を、図2に示す位置よりも右側方に取付けた場合には、両棚板11,12と仕切板15と左側板2bで囲まれた収納空間を、可動板22により、上下に区画したり、左右に区画したりすることができるようになっている。
【0019】
前記仕切板15と左側板2b間の上部には引出31が出し入れ可能に設けられている。なお、仕切板15の位置を、図2に示す位置よりも右側方に取付けた場合には、引出31は、前記仕切板15と右側板2a間の上部に取り付けることができるようになっている。
【0020】
側板2a,2b間の前側上部には、図1に示すように、パネル25が取外し可能に上下方向(縦方向)に設けられている。該パネル25は、前記図1の状態からこれを取外して、図5に示すように、側板2a,2b間の上端部において取外し可能に、横方向に取り付けたり、更に、図6に示すように、側板2a,2b間の背側端において取外し可能に、上下方向に取り付けたるとができるようになっている。
【0021】
前記パネル25を、前記各取付状態に取外し可能に保持するには連結、分離可能な適宜取付金具を用いることが出来るが、図の実施例では、図9に示す取付金具を用いた。
【0022】
側板2a(2b)の内面における所定の場所に取付穴2cが設けられ、該取付穴には受金具27を取外し可能に突設することができるようになっている。また、パネル25の裏面には、有底状の取付穴25aが形成され、該取付穴25a内には係止具26が嵌入されている。該係止具26には、パネル25の裏面側と側枠2a(2b)側に開口する取付凹部26aが形成されている。
【0023】
パネル25を、図1に示すように、上下方向に取り付ける場合には、側板2a(2b)の前部の所定の取付穴2cに受金具27を取付けた後に、図9に示すように、パネル25の裏面が背面側となるようにして、受金具27に、前方から係止具26の係合凹部26aを嵌合させて、取り付けることが出来るようになっている。この際、側板2a,2b間の上方と背部は開口している。
【0024】
また、パネル25を、図5に示すように横方向に取り付ける場合には、側板2a(2b)の上端部の所定の取付穴2cに受金具27を取付けた後に、パネル25の裏面が下側となるようにして、側板2a(2b)に取り付けた受金具27に、上方から係止具26の係合凹部26aを嵌合させて、取り付けることが出来るようになっている。この際、側板2a,2b間の前方と背部は開口している。
【0025】
また、パネル25を、図6に示すように、背部の上下方向に取り付ける場合には、側板2a(2b)の背部の所定の取付穴2cに受金具27を取付けた後に、パネル25の表面が正面側となるようにして、受金具27に、前方から係止具26の係合凹部26aを嵌合させて、取り付けることが出来るようになっている。この際、側板2a,2b間の上方と正面は開口している。
【0026】
図1に示すように、前記パネル25を、側板2a,2b間の前端部に上下方向となるように取り付けることにより、パネル25は、上側の棚板11の上部に載置、収納したランドセル等の目隠しとなり、ランドセル等を視認しにくいようにすることができる。また、側板2a,2bの上部と背部は開口しているために、ランドセル等を収納棚1の上部から、もしくは、収納棚1を動かして、背部の開口部から容易に取り出すことが出来る。
【0027】
また、図5に示すように、前記パネル25を、側板2a,2b間の上端部に横方向となるように取り付けることにより、パネル25を天板として用いることが出来る。
【0028】
また、図6に示すように、前記パネル25を、側板2a,2b間の背側端部に上下方向となるように取り付けることにより、パネル25を背板として用いることが出来る。
【0029】
前記パネル25を天板として用いた場合には、図8に示すように、パネル25と上側の棚板11との間に、その上下方向に前記可動板22を取りつけることができるようになっている。
【0030】
また、収納空間20には、鍵盤ハーモニカ等の横長のものを収納することが出来ると共に、目隠し板16により、収納空間20内に収納したものを収納棚1の前方から視認しにくくすることができる。
【0031】
なお、本実施例では、棚板11,12を2枚設けたが、棚板は少なくとも1枚でも、3枚以上でも任意の枚数に設定することが出来る。また、棚板11,12を固定してもうけたが、上下方向に複数段階で高さを変えることができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 収納棚
2a,2b 側板
3 背板
11,12 棚板
25 パネル
15 仕切り板
16 目隠し板
20 収納空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9