【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下:
a)以下を含むアミン硬化剤組成物:
(i) 式Iを有するビス芳香族第2級ジアミンを約60mol%〜約90mol%
【化3】
(式中、R
1は、それぞれ独立に、C
1−C
10アルキルである);および
(ii)式IIを有するビス芳香族第1級ジアミンを約10mol%〜約40mol%
【化4】
(式中、R
2は、それぞれ独立に、C
1−C
10アルキルであり、R
3は、それぞれ独立に、塩素、臭素、フッ素、または水素であり、mol%は、ビス芳香族第2級ジアミンおよびビス芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づく);ならびに
(b)遊離イソシアネート(NCO)基を有するプレポリマー(ただし、プレポリマー中のNCO基対アミン硬化組成物中のアミン(−NH
2)基のモル比は、約0.8〜約2.0の範囲である)
を含むコーティング組成物に関する。
【0011】
1つの実施例では、式Iのビス芳香族第2級ジアミンは、4,4’−ビス(sec−ブチルアミノ)ジフェニルメタン(SBMDA)から成る群から選択される。
【0012】
もう1つの実施例では、式IIのビス芳香族第1級ジアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−エチル−6−メチル−アニリン)(NMMEA);4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジエチルアニリン)(MDEA);4,4’−メチレン−ビス−(2−イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA);メチレン−ビス−オルトクロロアニリン(MBOCA);4,4’−メチレン―ビス―(2−メチルアニリン)(MMA);4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロ−6−エチルアニリン)(MCEA);4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA);4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリン)(MDIPA)またはこれらの混合物から成る群から選択される。
【0013】
もう1つの実施例では、式Iのビス芳香族第2級ジアミンの量は、ビス芳香族第2級ジアミンおよびビス芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づく65mol%〜85mol%または約70mol%〜約80mol%の範囲とすることができる。式IIのビス芳香族第1級ジアミンの量は、ビス芳香族第2級ジアミンおよびビス芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づく、約15mol%〜約35mol%または約20mol%〜約30mol%の範囲とすることができる。
【0014】
本発明は、また、以下:
a)以下を含むアミン硬化剤組成物:
(i)約50mol%より多くの式Iを有するビス芳香族第2級ジアミン
【化5】
(式中、R
1は、それぞれ独立に、C
1−C
10アルキルである)、
(ii)式IIを有するビス芳香族第1級ジアミンを約3mol%〜約47mol%
【化6】
(式中、R
2は、それぞれ独立に、C
1−C
10アルキルであり、R
3は、それぞれ独立に、塩素、臭素、フッ素、または水素である);および
(iii)式IIIa、IIIbまたはそれらの混合を有するモノ芳香族第1級ジアミンを約3mol%〜約47mol%
【化7】
(式中、R
4はそれぞれ独立して、−CH
2−または−S−、mol%は、ビス芳香族第2級ジアミン、ビス芳香族第1級ジアミンおよびモノ芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づく);ならびに
(b)遊離イソシアネート(NCO)基を有するプレポリマー(ただし、プレポリマー中のNCO基対アミン硬化組成物中のアミン(−NH
2)基のモル比は、約0.8〜約2.0の範囲である)
を含むコーティング組成物に関する。
【0015】
他の実施例においては、式Iのビス芳香族第2級ジアミンの量は、ビス芳香族第2級ジアミン、ビス芳香族第1級ジアミンおよびモノ芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づいて、約55mol%〜約90mol%または約60mol%〜約85mol%の範囲にすることができる。式IIのビス芳香族第1級ジアミンの量は、ビス芳香族第2級ジアミン、ビス芳香族第1級ジアミンおよびモノ芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づいて、約5mol%〜約30mol%または約10mol%〜約25mol%の範囲とすることができる。式IIIa、IIIbまたはそれらの混合を有するモノ芳香族第1級ジアミンの量は、ビス芳香族第2級ジアミン、ビス芳香族第1級ジアミンおよびモノ芳香族第1級ジアミンの合計モル数に基づく、約5mol%〜約30mol%または約10mol%〜約25mol%の範囲とすることができる。
【0016】
1つの実施例では、式Iのビス芳香族第2級ジアミンは、4,4’−ビス(sec−ブチルアミノ)ジフェニルメタン(SBMDA)から成る群から選択される。
【0017】
もう1つの実施例では、式IIのビス芳香族第1級ジアミンは、4,4’−メチレン−ビス−(2−エチル−6−メチルアニリン)(NMMEA);4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジエチルアニリン)(MDEA);4,4’−メチレン−ビス−(2−イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA);メチレン−ビス−オルトクロロアニリ
ン(MBOCA);4,4’−メチレン−ビス−(2−メチルアニリン)(MMA);4,4’−メチレン−ビス−(2−クロロ−6−エチルアニリン)(MCEA);4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA);4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジイソプロピルアニリン)(MDIPA)またはそれらの混合物から成る群から選択される。
【0018】
もう1つの実施例では、式IIIaまたはIIIbのモノ芳香族第1級ジアミンは、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミンまたはそれらの混合物から成る群から選択される。これらの2つの化合物の混合物は、一般に、DEDTAと呼ばれており、市販製品の例の1つはAlbemarle Corporation製Ethacure 100である。
【0019】
本明細書で使用される用語「アルキル」は、直鎖または分枝鎖部分を有する飽和1価炭化水素基を含む。アルキル基の例としては、以下に限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。
【0020】
該イソシアネート末端プレポリマーは、過剰なトルエンジイソシアネート(TDI)とポリオールとの反応、過剰な「高2,4−MDI」とポリオールとの反応、過剰なトルエンジイソシアネート(TDI)とポリアミンとの反応、過剰な「高2,4−MDI」とポリアミンとの反応またはそれらのブレンドによって形成することができる。好ましくは、該イソシアネート末端プレポリマーは、過剰なルエンジイソシアネート(TDI)とポリオールとの反応、または過剰な「高2,4−MDI」とポリオールとの反応またはそれらのブレンドによって形成されるポリウレタンプレポリマーである。
【0021】
2,4−異性体の含有量が、65〜100重量%の範囲にある市販のTDIを、イソシアネート末端プレポリマーの製造において出発TDIとして使用することができる。2,4−異性体の含有量が少ないTDIから形成されるイソシアネート末端プレポリマーは、ポットライフが短くなる可能性が高い。したがって、所望のポットライフを得るには、2,4−異性体の含有量が少なくとも80重量%、特に少なくとも85重量%のTDIを用いることが好ましい。
【0022】
「高2,4−MDI」は、(i)10〜60重量%の2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、(ii)6重量%未満の2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、および(iii)4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートである平衡を含む、ジフェニルメタンジイソシアネートと定義されている。
【0023】
プレポリマーの形成のために使用することのできるポリオールは、ポリウレタンコーティングで従来、使用されている任意のポリオールとすることができる。好ましくは、ポリオールは、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシエチレンプロピレンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエステル、ポリカプロラクトンまたはこれらの混合物である。
【0024】
プレポリマーの形成のために使用することのできるポリアミンは、ポリ尿素コーティングで従来、使用されている任意のポリアミンとすることができる。好ましくは、ポリアミンはポリオキシプロピレンポリアミンまたはポリオキシポリオキシエチレンポリアミンである。
【0025】
所望のイソシアネート末端プレポリマーを得るには、ポリオールまたはポリアミンの平均分子量が1000〜8000、好ましくは1700〜6000であることが好ましい。
上記のポリオールまたはポリアミンの30〜90重量%がジオールまたはジアミンであることがさらに好ましい。また、プレポリマーのヒドロキシまたはアミン官能価が約2以上であることも好ましい。
【0026】
使用することのできる市販のポリオールの例としては、Dow Chemical Company製Voranol(登録商標)ポリオールおよびBASF Corporation製Pluracol(登録商標)ポリオールがある。
【0027】
市販されているポリアミンの例としては、Huntsman Performance
Products製Jeffamine(登録商標)およびXTJポリアミンならびにPolyetheramines D2000などのBASF製ポリエーテルアミンがある。
【0028】
該イソシアネート末端プレポリマーは、NCO基の含有量がプレポリマーの総重量にに基づいて、約1.0〜約15.0重量%または約1.25〜約10.0重量%または約1.5〜約5.0重量%であるべきである。
【0029】
本発明では、市販のプレポリマーを使用することができる。かかる市販ポリマーの例としては、以下に限定されないが、Air Products and Chemicals Inc.,製Airthane(登録商標)およびVersathane(登録商標)ポリウレタンプレポリマー、Chemical Corporation製Adiprene(登録商標)およびVibrathane(登録商標)プレポリマー、Chemtura Corporation製Vibrathane(登録商標)プレポリマー、Mitsui Chemicals製Takenate(登録商標)プレポリマー、Dow
Chemicals Company製Echelon
TMポリウレタンプレポリマー、C.O.I.M. S.p.A製Imuthane
TMポリウレタンプレポリマーならびにBayer MaterialSciences製Baytec(登録商標)ポリウレタンプレポリマーがある。
【0030】
イソシアネート末端プレポリマーのNCO基と反応しない、従来の可塑剤も本発明で使用することができる。かかる可塑剤の例としては、以下に限定されないが、ジブチル、ジヘプチル、ジオクチルおよびブチルベンジルフタレート、ジオクチルアジペート、塩素化パラフィン、トリクレジルフォスフェート、ならびにトリス(β−クロロプロピル)フォスフェートが挙げられる。
【0031】
上記の可塑剤は、コーティング組成物のアミン硬化剤組成物構成成分に添加すべきである。使用することのできる可塑剤の量は、イソシアネート末端プレポリマーの重量部100に基づく、約20〜約130重量部、または約30〜約120重量部、または約40〜100重量部である。
【0032】
本発明には、無機充填剤も使用することができる。かかる充填剤の例としては、以下に制限されないが、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、ゼオライトまたは珪藻土、酸化クロム、ベンガラ、酸化鉄、カーボンブラックまたは酸化チタンなどの顔料が挙げられる。
【0033】
上記の充填剤は、コーティング組成物のアミン硬化剤組成物構成成分に加えるべきである。使用してもよい充填剤の量は、イソシアネート末端プレポリマー100重量部に基づく、約5〜約150重量部、または約10〜約120重量部、または約15〜約100重量部である。
【0034】
ヒンダードアミン、ヒンダードフェノールまたはベンゾトリアゾール化合物などの組成
物中には、安定剤が存在してもよい。
【0035】
アミン硬化剤組成物に対するプレポリマーの量は、プレポリマー中のNCO基対アミン硬化剤組成物中のアミン(−NH
2基)のモル比が約0.8〜約2.0または約0.85〜約1.7の範囲になるようにすべきである。
【0036】
本発明は、さらに、アミン硬化剤組成物をプレポリマーと混合または反応させることを含むコーティングに関する。
【0037】
該コーティングのポットライフは、約45分〜180分の範囲、好ましくは60分〜約150分の範囲であるべきである。コーティングは通常、作業者がコテ、ヘラ、またはレーキを使う手塗り作業により塗布されるので、この範囲であれば、組成物を混合して塗布するだけの十分な時間の余裕がある。
【0038】
コーティングは、また、特に防水コーティングとして使用されるとき、一定の機械的皮膜特性を有することも望ましい。例えば、ルーフコーティングの日本工業規格(JIS A 6021)では、20℃における引張強度が245.2N/cm
2(356 psi)を超えること、20℃における引裂強度が147 N/cm(84 lb/inch)を超えること、および20℃における破断点伸びが450%を超えることを要求している。コーティングの硬度は、ショアA硬さスケールで30を超える、好ましくは50を超えることが必要とされる。本発明のコーティングは、屋根、床またはコンクリートフロアなど、戸外の条件にさらされる表面用の防水コーティングとして使用することができる。
【0039】
以下の例で、本発明を説明する。ただし、本明細書で十分に記述され、請求項に列挙される本発明は、以下の例の詳細によって限定されるものではないことを理解されたい。