【解決手段】 (A)アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体、(B)無極性油、(C)脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油、(D)アルカリ剤、および(E)水が配合されたものであることを特徴とする整髪剤により、上記課題を解決する。本発明の整髪剤においては、(B)無極性油の配合量100質量部に対して、(C)脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油の配合量が6〜300質量部であることが好ましい。
(B)無極性油の配合量100質量部に対して、(C)脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油の配合量が6〜300質量部である請求項1に記載の整髪剤。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記の通り、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体と油性成分とを配合した整髪剤では、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体によって整髪後の毛髪が硬くなる傾向がある。
【0009】
本発明では、(A)アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体と、油性成分のうちの(B)無極性油と、(D)アルカリ剤と、(E)水とが配合された整髪剤において、(C)成分として、脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油を使用することで、(B)成分により確保し得る機能(後述する)を損なうことなく、整髪後の毛髪をやわらかな状態にすることを可能としている。
【0010】
本発明の整髪剤において、(A)成分であるアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体は、(D)成分であるアルカリ剤で中和することで、(B)成分などの油性成分を乳化させるための乳化剤として機能すると共に、整髪剤を良好に操作し得る程度の粘度に調整するための粘度調整剤(増粘剤)として機能するものである。
【0011】
本発明で使用するアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体は、メタクリル酸アルキルにおけるアルキル部分の炭素数が10〜30のものが好ましい。このようなアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体としては、例えば、ルーブリゾール社製の「PEMULEN(登録商標) TR−1」や「PEMULEN(登録商標) TR−2」などの市販品を用いることができる。
【0012】
(A)成分であるアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体の整髪剤における配合量は、上記の機能をより良好に発揮させる観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましい。ただし、(A)成分の整髪剤における配合量が多すぎると、整髪後の毛髪に良好なやわらかさを付与する効果が小さくなる虞がある。よって、(A)成分であるアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体の整髪剤における配合量は、2質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
【0013】
本発明の整髪剤では、油性成分として(B)無極性油を使用する。この無極性油を使用することで、整髪後の毛髪に良好な艶を付与し得る整髪剤とすることができる。
【0014】
無極性油の具体例としては、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリンなどの炭化水素;ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサンなどのシリコーン;などが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0015】
(B)成分である無極性油の整髪剤における配合量は、10質量%以上であることが好ましく、整髪剤における毛髪への艶の付与効果を特に良好に高める観点からは、15質量%以上であることがより好ましい。ただし、(B)成分の整髪剤における配合量が多すぎると、整髪後の毛髪がべたつきやすくなる傾向がある。よって、(B)成分である無極性油の整髪剤における配合量は、60質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましい。
【0016】
本発明の整髪剤に係る(C)成分である植物油は、脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである。このような構造の植物油を使用することで、整髪後の毛髪において、(A)成分によって引き起こされ得る硬くなる現象を抑制することが可能となる。そのため、本発明の整髪剤は、整髪後の毛髪に良好なやわらかさを付与できる。特に、整髪後の毛髪の艶をより良好にするには、整髪剤における(B)成分の配合量を多くすることが好ましいが、その場合、整髪剤の乳化状態を良好に維持する観点から、(A)成分の配合量を多くすることが好ましく、このような整髪剤では、整髪後の毛髪がより硬くなりやすい。しかしながら、(C)成分を配合する本発明の整髪剤であれば、(A)成分の毛髪を硬くする作用を良好に抑え得ることから、(A)成分および(B)成分の配合量を多くすることも可能であり、これにより、整髪後の毛髪の艶を良好に高めつつ、やわらかにすることができる。
【0017】
脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油の具体例としては、例えば、カカオ脂(脂肪酸由来の構造部分のうちのステアリン酸由来のものの割合が25〜40%)、シア脂(脂肪酸由来の構造部分のうちのステアリン酸由来のものの割合が25〜45%)などが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、複数種を併用してもよい。
【0018】
本発明の整髪剤においては、(B)無極性油の配合量100質量部に対して、(C)脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油の配合量が6質量部以上であることが好ましく、10質量部以上であることがより好ましく、また、300質量部以下であることが好ましく、200質量部以下であることがより好ましい。整髪剤における(B)成分の配合量および(C)成分の配合量が、上記の関係を満たす場合には、整髪後の毛髪のやわらかさを良好にする作用を高く維持しつつ、毛髪のべたつきを良好に抑えることができる。
【0019】
なお、(C)成分である脂肪酸由来の構造部分のうちの20%以上がステアリン酸由来のものである植物油の、整髪剤における配合量は、0.1質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、また、40質量%以下であることが好ましい。
【0020】
(D)成分であるアルカリ剤は、上記の通り、(A)成分であるアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体を中和するために配合される。
【0021】
アルカリ剤の具体例としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アルギニンなどの有機アルカリ;アルカリ金属の水酸化物(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、アンモニア、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの無機アルカリ;が挙げられる。これらのアルカリ剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよいが、整髪剤における整髪後の毛髪をやわらかにする作用をより高め得ることから、有機アルカリを使用することがより好ましい。
【0022】
(D)成分であるアルカリ剤の整髪剤における配合量は、(A)成分であるアクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体の配合量に応じて変動し、これを良好に中和し得る量とすればよいが、通常は、0.0005〜1質量%とする。
【0023】
本発明の整髪剤は、溶媒として(E)水を使用する。(E)成分である水の整髪剤における配合量は、20〜85質量%であることが好ましい。
【0024】
本発明の整髪剤には、上記の各成分以外にも、通常の整髪剤などの毛髪化粧料に配合されている各種成分を、必要に応じて添加することができる。このような添加成分としては、例えば、(A)成分以外の増粘剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、多価アルコール、防腐剤、pH調整剤、キレート剤、香料(精油、フラワーウォーターを含む)などが挙げられる。
【0025】
(A)成分以外の増粘剤の具体例としては、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カチオン化セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、タマリンドシードガム、高重合ポリエチレングリコール(平均分子量30万以上)などが挙げられる。(A)成分以外の増粘剤の整髪剤における配合量は、例えば、0.001〜5質量%である。
【0026】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪酸塩(ステアリン酸ナトリウム、ヒドロキシステアリン酸ナトリウムなど)、アシル乳酸塩(ステアロイル乳酸ナトリウムなど)、アルキル硫酸エステル塩(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、アルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルグルタミン酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが挙げられる。整髪剤におけるアニオン性界面活性剤の配合量は、例えば、0.1〜5質量%である。
【0027】
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類(ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなど)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリンエーテルなど)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンなど)、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。整髪剤におけるノニオン性界面活性剤の配合量は、例えば、0.1〜10質量%である。
【0028】
多価アルコールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量30万未満のもの)、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコール、ヘキサンジオール、カプリリルグリコールなどが挙げられる。整髪剤における多価アルコールの配合量は、例えば、0.1〜20質量%である。
【0029】
防腐剤の具体例としては、ヒノキチオール、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、フェノキシエタノール、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。整髪剤における防腐剤の配合量は、例えば、0.001〜2質量%である。
【0030】
pH調整剤の具体例としては、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸が挙げられる。
【0031】
なお、本発明の整髪剤は、そのpHが4〜7であることが好ましい。よって、上記のpH調整剤は、整髪剤のpHを上記の値にするのに要する量で使用すればよい。また、整髪剤のpH調整にアルカリ成分を要する場合には、(D)成分であるアルカリ剤を、整髪剤のpHを上記の値にするのに要する分だけ多めに配合すればよい。
【0032】
キレート剤の具体例としては、エチレンジアミン四酢酸またはその塩、ジエチレントリアミン五酢酸またはその塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸またはその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸またはその塩などが挙げられる。整髪剤におけるキレート剤の配合量は、0.01〜1質量%であることが好ましい。
【0033】
また、本発明の整髪剤には、上記の添加成分以外にも、低級アルコール(エタノール、イソプロパノールなど)、カチオン性界面活性剤、(C)成分以外の植物油、ロウ(キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ミツロウなど)、セット樹脂〔アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPなど〕、着色剤などを配合することもできる。
【0034】
本発明の整髪剤の剤型については特に制限はないが、操作性(毛髪への塗布性)が良好になることから、クリーム状であることが好ましく、また、その粘度(B型粘度計を用い、4号ローターを使用して、25℃、12rpmの条件で測定される60秒後の粘度)は、20000mPa・s以上であることが好ましい。
【0035】
本発明の整髪剤は、適量を手に取るなどして乾燥した状態の毛髪に塗布した上で髪型を整えるなどの方法で使用することができる。
【実施例】
【0036】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1〜表5では整髪剤全体で、それぞれ100%となるように各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、その%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。また、本実施例において、「%」は、特に断らない限り、質量基準(質量%)である。
【0037】
実施例1〜8および比較例1〜7
表1〜表3に示す組成で実施例1〜8および比較例1〜7の整髪剤を調製した。得られた整髪剤は、いずれも、クリーム状の水中油滴型エマルションであった。実施例および比較例の整髪剤について、以下の方法で評価を行った。
【0038】
<整髪剤を用いた毛髪のやわらかさ、および艶の評価>
1人の被験者の頭髪(乾燥した状態の頭髪)に、整髪剤:1gを手に取って塗布した後の毛髪のやわらかさ、および艶について、専門の評価者5名のそれぞれが、比較例1の整髪剤を用いた毛髪の状態と比較し、下記評価基準に従って点数付けした。
【0039】
〔整髪後の毛髪のやわらかさ、および艶の状態を、比較例1の整髪剤を用いた毛髪の状態と対比した際の評価基準〕
比較例1の整髪剤を用いた毛髪よりも非常に良い : 2点、
比較例1の整髪剤を用いた毛髪よりも良い : 1点、
比較例1の整髪剤を用いた毛髪と同等 : 0点、
比較例1の整髪剤を用いた毛髪よりも悪い : −1点、
比較例1の整髪剤を用いた毛髪よりも非常に悪い : −2点。
【0040】
そして、整髪剤ごとに全評価者の点数を合計して、各整髪剤を用いた毛髪のやわらかさ、および艶の評価とした。
【0041】
これらの評価結果を表1〜表3に併記する。なお、表1から表3における「(C)」成分および「(C’)」成分〔(C)成分に代えて使用した植物油〕における「ステアリン酸由来の構造部分」の数値(%)は、植物油を構成する脂肪酸由来の構造部分のうちの割合を意味している。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
表1〜表3に記載の「アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体」は、メタクリル酸アルキルにおけるアルキル部分の炭素数が10〜30のものである。また、表1から表3において、水の欄の「計100とする」とは、整髪剤を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
【0046】
表1〜表3に示す通り、(A)成分から(E)成分を配合した実施例1〜8の整髪剤では、整髪後の毛髪のやわらかさが、基準品である比較例1の整髪剤〔(C)成分を配合していない整髪剤〕を用いた毛髪よりも良好であり、毛髪をやわらかにする作用が優れていた。また、実施例1〜5、7、8の整髪剤は、油性成分である(B)成分および(C)成分の配合量の合計を、比較例1の整髪剤における(B)成分の配合量と同じとしたが、整髪後の毛髪の艶が比較例1の整髪剤を用いた毛髪と同等であり、このことから、(C)成分を配合しても、毛髪へ艶を付与する作用を損なうことなく、やわらかさを良好に付与できることが判明した。
【0047】
これに対し、(C)成分に代えて、脂肪酸由来の構造部分のうちのステアリン酸由来のものの割合が低い植物油を使用した比較例2〜7の整髪剤は、整髪後の毛髪のやわらかさが、基準品である比較例1の整髪剤を用いた毛髪と同等であり、実施例の整髪剤よりも毛髪にやわらかさを付与する作用が劣っていた。
【0048】
また、(D)成分に有機アルカリを使用した実施例1の整髪剤は、無機アルカリを使用した以外は実施例1と同じ組成の実施例6の整髪剤に比べて、毛髪にやわらかさを付与する作用が優れていた。
【0049】
<整髪剤を用いた毛髪のべたつきの少なさの評価>
実施例1、3、4の整髪剤を、上記の毛髪のやわらかさ、および艶の評価のために、被験者の頭髪に塗布したときの毛髪のべたつき具合を、上記専門の評価者5名が評価した。評価は、各評価者が、実施例3、4の整髪剤を塗布したときの状態を、実施例1の整髪剤を塗布したときの状態と対比することで行った。
【0050】
上記評価の結果、(B)成分の配合量に対する(C)成分の配合量が好適な実施例1の整髪剤に比べると、(B)成分の配合量に対して(C)成分の配合量が多い実施例3の整髪剤は、整髪後の毛髪がべたついていた。また、(B)成分の配合量に対して(C)成分の配合量が少ない実施例4の整髪剤は、実施例1の整髪剤に比べて、整髪後の毛髪のやわらかさが劣っていた。
【0051】
<整髪剤を用いた毛髪のスタイリング保持力評価>
実施例1、7、8の整髪剤を、上記の毛髪のやわらかさ、および艶の評価のために、被験者の頭髪に塗布したときのスタイリング保持力を、上記専門の評価者5名が評価した。評価は、各評価者が、実施例7、8の整髪剤を塗布したときの状態を、実施例1の整髪剤を塗布したときの状態と対比することで行った。
【0052】
上記評価の結果、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体や(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPといったセット樹脂を配合した実施例7、8の整髪剤は、セット樹脂を配合していない実施例1の整髪剤に比べて、整髪後の毛髪のやわらかさが、あまり損なわれることなく、スタイリング保持力が向上していた。