(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-95258(P2015-95258A)
(43)【公開日】2015年5月18日
(54)【発明の名称】タッチセンサー装置を備えた電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20150421BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20150421BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20150421BHJP
H05K 5/06 20060101ALI20150421BHJP
【FI】
G06F1/00 312L
G06F3/041 662
G06F3/041 480
G06F1/00 312G
H04M1/02 C
H05K5/06 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-207828(P2014-207828)
(22)【出願日】2014年10月9日
(31)【優先権主張番号】201310569493.6
(32)【優先日】2013年11月13日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】513235681
【氏名又は名称】群▲マイ▼通訊股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】林 定諭
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB04
4E360AB33
4E360CA01
4E360EA11
4E360ED13
4E360GA29
4E360GB46
4E360GC08
5K023AA07
5K023BB25
5K023DD06
5K023GG08
5K023HH07
5K023LL01
5K023LL06
5K023PP02
(57)【要約】
【課題】防水機能を有するタッチセンサー装置を備えた電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明に係る電子機器は、第一ハウジング、プリント基板及びタッチセンサー装置を備える。タッチセンサー装置は、タッチアセンブリ、キーアセンブリ及び取付アセンブリを含み、タッチアセンブリは、押圧部を有するタッチパネルを備え、取付アセンブリは、密封ボックスを備え、キーアセンブリは、プリント基板に装着された後に密封ボックスの中に収容され、タッチアセンブリは、第一ハウジングの一方側に装着され且つプリント基板に電気的に接続され、第一ハウジングの他方側は、密封ボックス内に収容され、押圧部の位置は、キーアセンブリの位置に対応している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ハウジング、プリント基板及びタッチセンサー装置を備える電子機器であって、
前記タッチセンサー装置は、タッチアセンブリ、キーアセンブリ及び取付アセンブリを含み、前記タッチアセンブリは、押圧部を有するタッチパネルを備え、前記取付アセンブリは、密封ボックスを備え、前記キーアセンブリは、前記プリント基板に装着された後に前記密封ボックスの中に収容され、前記タッチアセンブリは、前記第一ハウジングの一方側に装着され且つ前記プリント基板に電気的に接続され、前記第一ハウジングの他方側は、前記密封ボックス内に収容され、前記押圧部の位置は、前記キーアセンブリの位置に対応している
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記タッチアセンブリは、フィードバックモジュール及びフレキシブル配線基板をさらに備え、前記フィードバックモジュールは、前記タッチパネルに設けられ、前記フレキシブル配線基板は、前記フィードバックモジュールに接続され、
前記第一ハウジングは、第一ケースを備え、前記第一ケースの表面には、第一収容部が形成され、前記第一収容部の底面には、第二収容部がさらに形成され、前記第二収容部の底面は、積載壁として使用され、
前記タッチアセンブリは、前記第二収容部の中に装着され、
前記タッチパネルは、前記第一収容部の中に係合固定され、
前記フィードバックモジュールは、前記積載壁と当接して装着される
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記積載壁には、貫通孔が設けられ、前記プリント基板には、制御部品が設けられ、前記フレキシブル配線基板は、前記貫通孔を貫通して前記制御部品に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記キーアセンブリは、ボタン、固定部及び連接部を備え、前記ボタンは、前記固定部に設けられ、前記固定部は、前記プリント基板に固定され、前記連接部は、前記制御部品に電気的に接続され、前記ボタンは、前記連接部を介して前記制御部品と電気的に導通することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記取付アセンブリは、取付プレート及び複数のボルトを備え、前記取付プレートは、互いに反対側に位置する第一表面及び第二表面を備え、前記第一表面には、2つの取付孔が対称的に設けられ、前記第二表面には、複数の中空環状の第一柱体が設けられ、前記プリント基板には、2つの前記取付孔の位置にそれぞれ対応する2つの固定孔が設けられ、
前記ボルトが前記固定孔、前記取付孔、前記第一柱体の順に貫通して前記取付プレートに螺着されることによって、前記プリント基板が前記取付プレートに固定される
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
前記取付プレートは、四つの側面を備え、各側面には、2つの弧状の突出部が間隔をあけて設けられ、四つの前記側面は、首尾がそれぞれ接続されて外周壁を形成し、
前記密封ボックスは、底壁を備え、前記底壁には、前記取付プレートの形状と同じ収容部が設けられ、前記取付プレートは、前記密封ボックスの前記収容部に対応して収容され、前記取付アセンブリは、ガスケットをさらに備え、前記ガスケットは、前記外周壁の形状にマッチングするシールリングである
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第二表面には、複数の中空環状の第二柱体が設けられ、前記電子機器は、第二ハウジングをさらに備え、前記第二ハウジングには、矩形の収容凹所が形成され、前記収容凹所の底壁には、係合凹溝が設けられ、
前記密封ボックスは前記第二ハウジングの前記収容凹所内に収容され、前記取付プレートの縁は、前記係合凹溝内に係合し、前記ガスケットは、前記収容凹所の底壁に固定され且つ前記収容凹所の底壁と前記取付プレートの前記第二表面との間に介在する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第二ハウジングには、複数の前記第二柱体にそれぞれ対応する複数の取付孔がさらに設けられ、前記電子機器は、複数のボルトをさらに備え、
各ボルトが前記取付孔を貫通して前記第二柱体に螺合されることによって、前記第二ハウジングは前記取付プレートに固定される
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記密封ボックスには、収容空間が凹設され、前記第一ハウジングは、前記第一ケースと段差部を形成するように設けられた第二ケースをさらに備え、前記第一ケースのサイズは、前記第二ケースのサイズより大きく、前記第二ケースは、四つの側壁を備え、前記四つの側壁は取り囲んで、前記第二収容部の反対側に位置する第三収容部を形成し、前記積載壁は、同時に前記第三収容部の底壁を構成し、前記第三収容部は、前記収容空間内に収容され、
各側壁には、2つの切り欠きが間隔をあけて設けられ、各切り欠きには、1つの係止部品が突設され、各係止部品は、延伸部及びフックを含み、前記延伸部は、前記切り欠きの1つの側面から突出して延在し、
前記フックは、前記延伸部の末端から前記第三収容部に向けて折り曲げられて形成され、且つ前記プリント基板の縁に当接されて、前記プリント基板が前記第三収容部内で揺れることを防止する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項10】
第一ハウジング、プリント基板及びタッチセンサー装置を備える電子機器であって、
前記タッチセンサー装置は、タッチアセンブリ、キーアセンブリ及び取付アセンブリを含み、前記タッチアセンブリは、押圧部を有するタッチパネルを備え、前記取付アセンブリは、密封ボックスを備え、前記キーアセンブリは、ボタンを備え、前記キーアセンブリは、前記プリント基板に装着された後に前記密封ボックスの中に収容され、前記タッチアセンブリは、前記第一ハウジングの一方側に装着され且つ前記プリント基板に電気的に接続され、前記第一ハウジングの他方側は、前記密封ボックス内に収容され、
前記押圧部がユーザにより押圧されると、前記タッチセンサー装置は下方へ傾斜し、前記第一ハウジングは、連動して下方に位置するボタンに近づくように移動し、且つ前記ボタンを動かして、前記タッチパネルを起動させる
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ技術に関し、特に防水機能を有するタッチセンサー装置を備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タッチ技術は70年代に出現し、特にここ数年、携帯電話或いはタブレットパソコン等に幅広く応用されるようになった。現在最も用いられているタッチ技術は、静電容量式タッチ技術である。具体的には、ユーザは指でタッチパネル上に表示されたアイコンや文字等をタッチすることによって、電子機器に対する入力操作又はコントロールを行う。
【0003】
現在、iPhone(登録商標)又はiPad(登録商標)等の多くの電子機器には、タッチパネルの表示エリアの下方に、1つ又は複数のボタンが設けられている。ユーザは、これらのボタンを押すことによって、タッチパネル及び表示パネルを起動させて、表示パネルにアイコンや文字等を表示させる。しかし、電子機器の上面に水がかかっている場合又はユーザの指に水滴等がついている場合、ユーザがボタンを押して電子機器を起動する時に、液体がユーザの押圧動作に伴ってボタンの周りの間隙から電子機器内に入り、電子機器の性能に影響を与える場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、防水機能を有するタッチセンサー装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、第一ハウジング、プリント基板及びタッチセンサー装置を備える。タッチセンサー装置は、タッチアセンブリ、キーアセンブリ及び取付アセンブリを含み、タッチアセンブリは、押圧部を有するタッチパネルを備え、取付アセンブリは、密封ボックスを備え、キーアセンブリは、プリント基板に装着された後に密封ボックスの中に収容され、タッチアセンブリは、第一ハウジングの一方側に装着され且つプリント基板に電気的に接続され、第一ハウジングの他方側は、密封ボックス内に収容され、押圧部の位置は、キーアセンブリの位置に対応している。
【0006】
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、第一ハウジング、プリント基板及びタッチセンサー装置を備える。タッチセンサー装置は、タッチアセンブリ、キーアセンブリ及び取付アセンブリを含み、タッチアセンブリは、押圧部を有するタッチパネルを備え、取付アセンブリは、密封ボックスを備え、キーアセンブリは、ボタンを備え、キーアセンブリは、プリント基板に装着された後に密封ボックスの中に収容され、タッチアセンブリは、第一ハウジングの一方側に装着され且つプリント基板に電気的に接続され、第一ハウジングの他方側は、密封ボックス内に収容され、押圧部がユーザにより押圧されると、タッチセンサー装置は下方へ傾斜し、第一ハウジングは、連動して下方に位置するボタンに近づくように移動し、且つボタンを動かして、タッチパネルを起動させる。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術と異なり、本発明のタッチセンサー装置のキーアセンブリは、電子機器の表面におけるタッチパネルの下方に設置されているのではなく、電子機器の内部に内蔵されている。また、キーアセンブリは、プリント基板に取り付けられた後に密封ボックスの中に装着され、電子機器の第一ハウジングは、密封ボックス内に収容される。これにより、液体が電子機器内に入ることを効果的に防止して、電子機器の使用寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る電子機器の分解斜視図である。
【
図2】
図1に示したタッチセンサー装置の分解斜視図である。
【
図3】
図2に示したタッチセンサー装置を別の視点から見た分解斜視図である。
【
図4】
図1に示した電子機器の第一ハウジングを示す斜視図である。
【
図5】
図4に示した第一ハウジングを反対側から見た図である。
【
図6】
図1に示した電子機器の第二ハウジングを示す斜視図である。
【
図7】
図1に示した電子機器が組み立てられた状態を示す図である。
【
図8】
図7に示した電子機器のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、本発明の電子機器1の例としては、携帯電話機、タブレットパソコン、マルチメディアプレイヤー等が挙げられる。電子機器1は、タッチセンサー装置100と、プリント基板200と、第一ハウジング300と、第二ハウジング400と、複数のボルト500と、を備える。タッチセンサー装置100は、タッチアセンブリ10、キーアセンブリ20及び取付アセンブリ30を備える。タッチアセンブリ10は、取付アセンブリ30に装着され且つ第一ハウジング300内に収容される。キーアセンブリ20は、プリント基板200の表面に固定され且つ取付アセンブリ30内に装着される。タッチセンサー装置100、プリント基板200及び第一ハウジング300は、第二ハウジング400内に収容される。本実施形態において、複数のボルト500は、ボルトであり、その数量は八つである。第二ハウジング400は、複数のボルト500を介してタッチセンサー装置100と一体に固定される。
【0010】
図2及び
図3を併せて参照すると、タッチアセンブリ10は、タッチパネル11、フィードバックモジュール12及びフレキシブル配線基板13を含む。タッチパネル11は、四つの押圧部111を備える。これら四つの押圧部111は、タッチパネル11の四つの隅部にそれぞれ位置する。タッチパネル11の1つの表面は、画像又は文字を表示する。タッチパネル11の前記1つの表面の反対側の表面には、フィードバックモジュール12が装着されている。フィードバックモジュール12には、四つの突起121が均一に設けられている。フレキシブル配線基板13は、フィードバックモジュール12に電気的に接続される。
【0011】
本実施形態において、キーアセンブリ20の数は、四つである。各キーアセンブリ20は、ボタン21、固定部22及び連接部23を含む。ボタン21は、固定部22上に装着されている。固定部22は、矩形のブロックである。連接部23は、この固定部22に連接されている。
【0012】
取付アセンブリ30は、取付プレート31、密封ボックス32、ガスケット33及び2つのボルト34を備える。取付プレート31は、ほぼ矩形を呈し、且つ第一表面311、第二表面312及び四つの側面313を備える。各側面313は、第一表面311及び第二表面312に対してそれぞれ垂直に連接されている。第一表面311上には、2つの取付孔314が対称的に設けられている。各側面313には、2つの弧状の突出部315が間隔をあけてそれぞれ設けられている。四つの側面313は首尾がそれぞれ接続されており、共同で外周壁318を形成している。第二表面312には、複数の中空環状の第一柱体316及び複数の中空環状の第二柱体317が設けられている。本実施形態において、第一柱体316の数は2つであり、第二柱体317の数は八つである。各第一柱体316は、1つの取付孔314と同一軸線上に位置する。各第二柱体317は、それぞれ1つの突出部315に隣接して設けられる。
【0013】
密封ボックス32は、中空の矩形ボックスであり、収容空間320を備える。本実施形態において、密封ボックス32は、ゴム等の柔軟性を有する材料からなる。また、密封ボックス32は、底壁322を備える。底壁322には、取付プレート31の形状と同じ収容部321が設けられている。取付プレート31は、密封ボックス32の収容部321に対応して収容される。
【0014】
ガスケット33は、取付プレート31の外周壁318の形状にマッチングするシールリングである。本実施形態において、ガスケット33の材料は、ゴムである。
【0015】
プリント基板200は、制御部品201が設けられた矩形のプレートである。各キーアセンブリ20の固定部22は、プリント基板200に固定されている。四つのキーアセンブリ20は、それぞれプリント基板200の四つの縁に近接して設けられている。連接部23は、制御部品201に電気的に接続されるため、ボタン21は連接部23を介して制御部品201と導通する。プリント基板200には、さらに、取付プレート31の2つの取付孔314の位置にそれぞれ対応して2つの固定孔202が設けられている。
【0016】
図4及び
図5に示すように、第一ハウジング300は、互いに隣接して設けられた第一ケース307及び第二ケース308を備える。第一ケース307と第二ケース308との間には、段差部(図示せず)が形成されている。第一ケース307のサイズは、第二ケース308のサイズより大きい。第一ケース307の表面には、第一収容部301が形成されている。第一収容部301の底面には、第二収容部302がさらに形成されている。第二収容部302のサイズは、第一収容部301よりのサイズより小さい。第二収容部302の底面は、積載壁3020である。積載壁3020には、矩形の貫通孔3022が設けられおり、この貫通孔3022は、第一ハウジング300の縁に隣接して設けられている。第二ケース308は、四つの側壁3031を備える。四つの側壁3031は首尾がそれぞれ接続されて第三収容部303を形成している。第三収容部303は、第二収容部302の反対側に位置し、積載壁3020は、第三収容部303の底壁となる。各側壁3031には、2つの切り欠き3032が間隔をあけて設けられている。各切り欠き3032には、1つの係止部品3033が突設されている。各係止部品3033は、延伸部3034及びフック3035を含む。延伸部3034は、切り欠き3032の1つの側面から突出して延在する。フック3035は、延伸部3034の末端から第三収容部303に向けて折り曲げられて形成されている。積載壁3020における第三収容部303の内部には、四つの円筒体3036が突設されている。各円筒体3036は、それぞれ1つのボタン21に対応して位置する。
【0017】
図6に示すように、第二ハウジング400の一方側には、矩形の収容凹所401が形成されている。収容凹所401の底壁には、係合凹溝402及び八つの取付孔403が設けられている。この八つの取付孔403は、取付プレート31の八つの第二柱体317に一つ一つ対応している。
【0018】
以下、
図1〜
図7を参照しながら、電子機器1の組立過程について詳細に説明する。組み立てる場合、先ず、キーアセンブリ20をプリント基板200上に装着した後、各ボルト34を、固定孔202、取付孔314、第一柱体316の順に貫通させて、プリント基板200を取付プレート31に固定する。次に、取付プレート31を密封ボックス32の収容部321内に収納する。この時、取付プレート31の第二表面312に設けられた複数の第一柱体316及び複数の第二柱体317は、収容部321からそれぞれ露出する。次に、タッチアセンブリ10を第一ハウジング300の上面の第二収容部302内に装着する。これにより、フィードバックモジュール12は積載壁3020に当接され、タッチパネル11は第一収容部301内に係合固定され、フレキシブル配線基板13は積載壁3020に設けられた貫通孔3022を通過して、第三収容部303内まで貫通する。次に、フレキシブル配線基板13をプリント基板200の制御部品201に電気的に接続させて、タッチパネル11とプリント基板200とを互いに導通させる。次に、第一ハウジング300の第二ケース308を密封ボックス32の収容空間320内に収納する。この時、第三収容部303の四つの側壁3031は、プリント基板200を取り囲んでおり、係止部品3033のフック3035は、プリント基板200の縁に当接される。これにより、プリント基板200が第三収容部303内で揺れることを防止することができる。その上、第一ハウジング300は密封ボックス32と互いに嵌合されるので、液体がタッチパネル11上にこぼれた時に、密封ボックス32は液体が第三収容部303及び収容空間320内に入ることを防止する。次に、第一ハウジング300、タッチセンサー装置100及びプリント基板200を第二ハウジング400の収容凹所401内に収納する。この時、取付プレート31の縁は係合凹溝402内に係合され、ガスケット33は第二ハウジング400の収容凹所401の底壁に固定され且つ収容凹所401の底壁と取付プレート31の第二表面312との間に介在する。最後に、各ボルト500を取付孔403にそれぞれ貫通させて第二柱体317内に嵌合させることによって、第二ハウジング400を取付プレート31にロックする。
【0019】
図7及び
図8に示すように、電子機器1を使用する時、電子機器1が待機状態にある場合、タッチポイント1111とボタン21は同一直線上に位置するため、ユーザは指でタッチパネル11の相隣する2つの押圧部111の間のタッチポイント1111を押圧すると、タッチアセンブリ10及び第一ハウジング300の全体は下方へ傾斜し、密封ボックス32は押圧力を受けて変形する。これにより、係止部品3033のフック3035は、プリント基板200から離れるように移動し、タッチポイント1111に対応する円筒体3036は、その下方に位置するボタン21に近づいてボタン21を動かす。ボタン21が動くとタッチパネル11が起動する。これにより、ユーザは、タッチパネル11によって表示されたアイコン或いは文字等を見ることができ、さらにタッチパネル11を介して電子機器1に対して入力操作も行うことができる。
【0020】
つまり、本発明のタッチセンサー装置100のボタン21は、電子機器1の表面におけるタッチパネル11の下方ではなく、電子機器1の内部に内蔵されている。その上、キーアセンブリ20が装着されたプリント基板200は、密封ボックス32の収容部321内に収納され、且つ第一ハウジング300が密封ボックス32と互いに嵌合するので、液体がタッチパネル11上にこぼれた時、密封ボックス32によって、液体が第一ハウジング300の第三収容部303及び収容空間320内に入ることを効果的に防止することができる。
【符号の説明】
【0021】
1 電子機器
10 タッチアセンブリ
11 タッチパネル
12 フィードバックモジュール
13 フレキシブル配線基板
100 タッチセンサー装置
111 押圧部
1111 タッチポイント
121 突起
20 キーアセンブリ
21 ボタン
22 固定部
23 連接部
200 プリント基板
201 制御部品
202 固定孔
30 取付アセンブリ
31 取付プレート
32 密封ボックス
33 ガスケット
34 ボルト
300 第一ハウジング
301 第一収容部
302 第二収容部
303 第三収容部
307 第一ケース
308 第二ケース
311 第一表面
312 第二表面
313 側面
314 取付孔
315 突出部
316 第一柱体
317 第二柱体
318 外周壁
320 収容空間
321 収容部
322 底壁
3020 積載壁
3022 貫通孔
3031 側壁
3032 切り欠き
3033 係止部品
3034 延伸部
3035 フック
3036 円筒体
400 第二ハウジング
401 収容凹所
402 係合凹溝
403 取付孔
500 ボルト