【実施例1】
【0017】
本発明の実施例1の逆転駐車指揮システム用逆転駐車ガイド方法は、
図1、
図2、
図3及び
図9Aと
図9Bに示すように、車両aをガイドして逆転駐車作業を補助する。逆転駐車指揮システムは、車両側面撮影ユニット30と、変位測定ユニット50と、表示ユニット40と、最適逆転経路計算ソフトウェア20がビルトインされたCPU10と、を含む。逆転駐車ガイド方法は下記のステップを含む。
【0018】
(1)逆転駐車指揮システムを起動する。
【0019】
(2)表示ユニット40により車両側面撮影ユニット30によって撮影した映像を表示する。表示ユニット40は、更に、移動できる予定駐車位置Pを表示でき、ユーザは最適な予定駐車位置Pを移動して選択できる。表示ユニット40には、予定駐車位置Pが複数に表示され、ユーザはこれらの予定駐車位置Pのうちの一つを選択できる。
図9に示すように、表示ユニット40に表示される予定駐車位置Pは、表示ユニット40において、移動できる。表示ユニット40には、上方移動ボタン41と、下方移動ボタン42と、が表示される。上方移動ボタン41と下方移動ボタン42とにより、予定駐車位置Pの位置を調整できる。
【0020】
(3)CPU10は、予定駐車位置Pと車両aの仕様とによって、最適逆転駐車経路δを算出する。最適逆転駐車経路δは屈折点Z1と終了点Z2とを有する。表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで回転して、車両aを逆転する。
【0021】
(4)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を見込めて、実際の逆転行進経路と最適逆転駐車経路δを対比して、車両aが屈折点Z1に到着したときに、表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで逆転して、車両を逆転する。変位測定ユニット50は、ユーザがガイドに従って車両aを移動しているかを検知して、ユーザがガイドに従って車両aを移動していない場合には、駐車指揮システムをオフする。
【0022】
(5)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を持続に見込めて、実際の逆転行進経路と逆転駐車経路を持続に対比して、車両aが終了点Z2に到着したときに、逆転駐車指揮システムをオフする。
【実施例2】
【0023】
本発明の実施例2の逆転駐車指揮システム用逆転駐車ガイド方法は、
図1、
図2、
図4及び
図5Aと
図5Bに示すように、車両aをガイドして逆転駐車作業を補助する。逆転駐車指揮システムは、車両側面撮影ユニット30と、変位測定ユニット50と、表示ユニット40と、最適逆転経路計算ソフトウェア20がビルトインされたCPU10と、を含む。逆転駐車ガイド方法は下記のステップを含む。
【0024】
(1)逆転駐車指揮システムを起動する。
【0025】
(2)表示ユニット40により車両側面撮影ユニット30によって撮影した映像を表示する。表示ユニット40は、更に、移動できる予定駐車位置Pと、障害境界ラインMと、を表示できる。ユーザは最適な予定駐車位置Pを移動して選択できる。CPU10は、選択された予定駐車位置Pの位置を記録する。表示ユニット40には、予定駐車位置Pが複数に表示され、ユーザはこれらの予定駐車位置Pのうちの一つを選択できる。表示ユニット40には、
図5に示すように、上方移動ボタン41と、下方移動ボタン42と、開始ボタン43と、が表示される。上方移動ボタン41と下方移動ボタン42とにより、予定駐車位置Pの位置を調整できる。開始ボタン43を押圧することにより、逆転駐車のガイドを開始できる。表示ユニット40に障害境界ラインMが表示される。ユーザが最適な予定駐車位置Pを移動して選択するときには、障害境界ラインMにより、障害境界ラインMが隣接車両の後車輪と重ねることはいけないということをユーザに気付かせる。
【0026】
(3)CPU10は、予定駐車位置Pと車両aの仕様とによって、最適逆転駐車経路δを算出する。最適逆転駐車経路δは屈折点Z1と終了点Z2とを有する。表示ユニット40に障害境界ラインMを表示する。
【0027】
(4)車両aが障害境界ラインMに到着して隣接車両の尾部と重ねた後、ユーザが開始ボタン43を押圧して、表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで回転して、車両を逆転する。
【0028】
(5)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を見込めて、実際の逆転行進経路と最適逆転駐車経路δを対比して、車両aが屈折点Z1に到着したときに、表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで逆転して、車両を持続に逆転する。
【0029】
(6)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を持続に見込めて、実際の逆転行進経路と最適逆転駐車経路δを持続に対比して、車両aが終了点Z2に到着したときに、逆転駐車指揮システムをオフする。
【実施例3】
【0030】
本発明の実施例3の逆転駐車指揮システム用逆転駐車ガイド方法は、
図1、
図2、
図4及び
図5Aと
図5Bに示すように、車両aをガイドして逆転駐車作業を補助する。逆転駐車指揮システムは、車両側面撮影ユニット30と、変位測定ユニット50と、表示ユニット40と、距離測定ユニット70と、最適逆転経路計算ソフトウェア20がビルトインされたCPU10と、を含む。逆転駐車ガイド方法は下記のステップを含む。
【0031】
(1)逆転駐車指揮システムを起動する。。
【0032】
(2)表示ユニット40により車両側面撮影ユニット30によって撮影した映像を表示する。距離測定ユニット70により、車両aと隣接車両との間の距離を算出する。
【0033】
(3)CPUは、距離測定ユニット70によって算出する車両aと隣接車両との間の距離と、車両aの仕様と、駐車スペースの幅とによって、最適逆転駐車経路δを算出する。最適逆転駐車経路δは、障害境界ラインMと、屈折点Z1と、終了点Z2と、を有する。表示ユニット40に障害境界ラインMを表示する。表示ユニット40に開始ボタン43が表示される。開始ボタン43を押圧することにより、逆転駐車のガイドを開始できる。
【0034】
(4)車両aが障害境界ラインMに到着して隣接車両の尾部と重ねた後、ユーザが開始ボタン43を押圧して、表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで回転して、車両を逆転する。
【0035】
(5)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を見込めて、実際の逆転行進経路と最適逆転駐車経路δを対比して、車両aが屈折点Z1に到着したときに、表示ユニット40により、ユーザは、ガイドされてハンドルを限界まで逆転して、車両を持続に逆転する。
【0036】
(6)車両aが移動しているときには、変位測定ユニット50により、車両aの実際の逆転行進経路を持続に見込めて、実際の逆転行進経路と最適逆転駐車経路δを持続に対比して、車両aが終了点Z2に到着したときに、逆転駐車指揮システムをオフする。
【0037】
ステップ(3)において、
図4に示すように、表示ユニット40には、更に、移動できる予定駐車位置Pが表示され、ユーザは最適な予定駐車位置Pを選択して移動できる。CPU10は、予定駐車位置Pと車両aの仕様とによって、最適逆転駐車経路δを算出する。最適逆転駐車経路δは、屈折点Z1と、終了点Z2と、障害境界ラインMと、を有する。表示ユニット40には、上方移動ボタン41と、下方移動ボタン42と、開始ボタン43と、が表示される。上方移動ボタン41と下方移動ボタン42とにより、予定駐車位置Pの位置を調整できる。開始ボタン43を押圧することにより、逆転駐車のガイドを開始できる。表示ユニット40に障害境界ラインMが表示される。ユーザが最適な予定駐車位置Pを移動して選択するときには、障害境界ラインMにより、障害境界ラインMが隣接車両の後車輪と重ねることはいけないということをユーザに気付かせる。
【0038】
上記の説明から明らかなように、本発明の逆転駐車指揮システム用逆転駐車ガイド方法によれば、ユーザをガイドして逆転駐車作業を補助できる。変位測定ユニット50により、ユーザがガイドに従って車両aを移動しているかを検知して、車両aの移動経路が計画された最適逆転駐車経路δからずれたときに、駐車指揮システムがオフされる。
【0039】
上記のガイドの提示方式は、表示ユニットにより画面を表示して、数字をカウントダウンし、又はバーを減少することにより、ユーザに知らせる。逆転駐車指揮システムには、更に、発声ユニット60を増設してもよい。変位測定ユニット50により、車両aが屈折点Z1に到着したと検知する時点で、発声ユニット60により音声が発生してユーザを警告する。表示ユニット40によるガイドは予告提示である。前記予告提示は、数字をカウントダウンし、又はバーを減少することにより、ユーザに知らせる。
【0040】
また、変位測定ユニット50は、ジャイロスコープ、又は車両aに取り付けられる車両速度測定装置である。
【0041】
変位測定ユニット50がジャイロスコープである場合には、CPU10がジャイロスコープによって回転角度を測定して変位量を算出する。CPU10がジャイロスコープによって車両aの変位量を計算する方式は、車両の回転角度に回転半径を掛けて、車両aの変位量を算出することにある。
【0042】
変位測定ユニット50が車両aに取り付けられる車両速度測定装置である場合に、CPU10は、車両速度測定装置によって測定された速度に時間を掛けて、車両の変位量を算出できる。
【0043】
本発明の逆転駐車指揮システム用逆転駐車ガイド方法は、更に、CPU10と電気的に接続するハンドル角度測定ユニットを含む。ハンドル角度測定ユニットは、ハンドルの回転角度による信号を接収し、或いはジャイロスコープによって測定された車両aの回転角度に車両速度を加えて、ハンドルの回転角度を求めることができる。車両aの速度がゼロである場合には、加速度センサーにジャイロスコープを合せてハンドルの回転角度を求めることができる。
【0044】
ハンドル角度測定ユニットは、ユーザがガイドに従ってハンドルを回転するかを検知して、ユーザがガイドに従って、ハンドルを回転せず、又は車両aを移動していない場合には、駐車指揮システムをオフする。
【0045】
図6を参照する。
図6は本発明の一実施例により、最適な逆転駐車経路を計算するときの定義
図1である。ユーザは、ハンドルを限界まで左へ回転し、又はハンドルを限界まで右へ回転する場合には、行進の回転経路の半径が同じである。本発明は、この特性によって最適逆転駐車経路δを算出する。
【0046】
図7及び
図8を参照する。
図7は本発明の一実施例により、最適な逆転駐車経路を計算するときの定義
図2であり、
図8は本発明の一実施例により、最適な逆転駐車経路を計算するときの定義
図3である。車両aの仕様の定義は下記にある。
【0047】
Wは車両aの幅である。
Aは車両aの前輪の中心点と車両aのヘッド部との距離である。
Bは車両aの後輪の中心点と車両aの尾部との距離である。
Cはタイヤの幅に車両ボディーの突出長さを加えて得られる長さである。
Dは車両aの前輪軸と後輪軸との距離である。
Lは車両aの長さである。
Routは車両aの外側の前輪の回転半径である。
Rinは車両aの内側の前輪の回転半径である。
routは車両aの外側の後輪の回転半径である。
rinは車両aの内側の後輪の回転半径である。
Rcは車両aの外前コーナーの回転半径である。
【0048】
車両aの回転半径の計算方式は下記にある。
車両aの最小回転半径は外側の前輪の回転半径であり、Routは車両aの最小回転半径である。三角関数の計算により、
【0049】
【数1】
【0050】
図面によって計算すると、rin=rout−Wであるが、車輪が幅を有し、車輪のシャフトが内側へ縮め、車両ボディーが突出するため、修正が必要であり、修正値をCとすると、rin=rout−W+Cである。三角関数の計算により、
【0051】
【数2】
【0052】
図8を参照する。
Eは車両aと隣接車両との距離である。
Fは駐車スペースの幅である。
Xは車両aを駐車位置に移動する水平距離である。
Yは車両aを駐車位置に移動する垂直距離である。
θは車両aの回転角度である。
c1は第1の回転円心であり、右側の後輪の経路がδ1であり、回転半径が内側の後輪の半径rinである。
c2は第2の回転円心であり、右側の後輪の経路がδ2であり、回転半径が外側の後輪の半径routである。
【0053】
最適逆転駐車経路、屈折点及び終了点を計画する計算方法は下記にある。
図8から明らかなように、車両aを駐車位置に移動する水平距離X=E+F=X1+X2である。
X1=rin(1-cosθ)であり、
X2=rout(1-cosθ)であり、
X=X1+X2=rin(1-cosθ)+rout(1-cosθ)=(rin+rout)(1-cosθ)である。
【0054】
図7から明らかなように、車両aを駐車位置に移動する垂直距離をYとする。三角関数の計算により、Y=(rin+rout)sinθであり、
【0055】
【数3】
【0056】
θは、車両aを駐車位置に移動する水平距離に従って変化する。車両aを駐車位置に移動する水平距離を確定したときには、上記の公式によりθを算出でき、そして最適逆転駐車経路δ、屈折点Z1及び終了点Z2を確定できる。
【0057】
図6乃至
図8を参照する。本発明により車両aを路肩に駐車する場合に、逆転駐車の行進経路を計画する障害境界ラインの計算方式は下記にある。
【0058】
Bは車両aの後輪の中心点と車両aの尾部との距離であり、Fは駐車スペースの幅であり、Rcは車両aの外前コーナーの回転半径であり、Sは回転半径Rcと駐車スペースとの交点と隣接車両の尾端との距離であり、routは車両aの外側の後輪の回転半径である。
【0059】
三角関数の計算により、
【0060】
【数4】
【0061】
Sは車両aを前方に移動する距離であり、この逆転駐車経路によって、車両aが隣接車両に衝突しない。求めたSに5〜10cmの修正値を加えると、更に、車両aが隣接車両の尾端に衝突することを回避できる。
【0062】
上記の説明から明らかなように、本発明の逆転駐車指揮システムの逆転駐車ガイド方法によれば、駐車の状況を見て、最適逆転駐車経路δを計画して、ユーザは、ガイドに従って、ハンドルを、一方向に限界まで回転して、他方向に限界まで逆転し、そして変位測定ユニット50により、行進距離が測定されて最適逆転駐車経路δと対比し、これにより、最適逆転駐車経路δに従うと、車両aを正確に逆転駐車でき、逆転駐車の操作が極めて簡単となる。