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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-9715(P2015-9715A)
(43)【公開日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】ワイパーアーム
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/34 20060101AFI20141216BHJP
【FI】
   B60S1/34 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-137603(P2013-137603)
(22)【出願日】2013年6月28日
(11)【特許番号】特許第5645284号(P5645284)
(45)【特許公報発行日】2014年12月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000230515
【氏名又は名称】日本ワイパブレード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106644
【弁理士】
【氏名又は名称】戸塚 清貴
(72)【発明者】
【氏名】大内 勝広
(72)【発明者】
【氏名】白石 雄一
【テーマコード(参考)】
3D025
【Fターム(参考)】
3D025AC01
3D025AE04
3D025AE22
(57)【要約】
【課題】 アームヘッドに装着されるヘッドカバーを備えたワイパーアームにおいて、ヘッドカバーのアームヘッドからの外れを確実に防止し得るワイパーアームを提供する。
【解決手段】 ワイパーアーム1において、アームヘッド2の側面に形成した窪み部17の下端に設けた段部18に、上方に延びる係合突起19を備え、ヘッドカバー4の側壁23の内側面の下端付近に、突起係合部27を備える。突起係合部27には、下側に開口する開口部27Aを設け、この開口部27Aに対して、係合突起19が、上下方向、すなわち側壁23に沿った方向から嵌合するようにする。これにより、ヘッドカバー4の側壁23の開放端が外側に拡がってしまうことが防止され、結果として、ヘッドカバー4のアームヘッド2からの外れが防止される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームヘッドと、前記アームヘッドに装着されるヘッドカバーとを備えたワイパーアームにおいて、
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドの側部を覆う側壁を備え、
前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁との間に、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドに対する装着時に、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合する係合手段を備えたワイパーアーム。
【請求項2】
前記係合手段は、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に設けられ、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向に延びる係合突起と、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に設けられ、前記係合突起が嵌合可能な突起係合部とを備えた請求項1に記載のワイパーアーム。
【請求項3】
前記アームヘッドの側壁に、前記ヘッドカバーの装着方向に延びる窪み部を備えるとともに、前記窪み部の端部に設けられた段部に、前記係合突起を設けた請求項2に記載のワイパーアーム。
【請求項4】
前記係合突起は、前記アームヘッドに対する前記ヘッドカバーの装着方向に対して傾斜した傾斜部を備えている請求項2又は請求項3に記載のワイパーアーム。
【請求項5】
前記突起係合部は、前記係合突起の外周全体を取り囲む開口部を備えた請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項6】
前記ヘッドカバーの上壁に、前記アームヘッドを保持する保持部を備えた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項7】
前記保持部は、前記ヘッドカバーの上壁の内側面に設けられた保持リブであり、前記保持リブは、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドへの装着時に、前記アームヘッドの一部が嵌合する保持凹部を備えている請求項6に記載のワイパーアーム。
【請求項8】
前記係合手段は、前記側壁の開放端近傍に設けられている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項9】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに対して、ピボット軸周りで軸回転可能に取り付けられている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項10】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに装着されたときに、前記アームヘッドの底面に係合する爪部を備えている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項11】
前記アームヘッドは、側面に鍔部を備えるとともに、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に、開口部を備え、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に、前記開口部に嵌合する係合突起を備えた請求項1に記載のワイパーアーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アームヘッドに装着されるヘッドカバーを備えたワイパーアームに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイパー装置に備えられるワイパーアームは、一般に、アームヘッドと、アームヘッドに対して連結軸周りで回転可能に取り付けられたアーム本体とから構成される。アームヘッドは、ワイパー装置の駆動手段と連係される部分であり、駆動軸が連結される連結部を備えている。このようなアームヘッドに対しては、ヘッドカバーを装着することにより、美観向上が図られることがある。
【0003】
図9には、このような従来のワイパーアームの一部分を示す。図示されるように、ワイパーアーム101は、アームヘッド102と、アームヘッド102に対して回動可能に取り付けられたアーム本体103と、アームヘッド102に装着されるヘッドカバー104とを備えている。
【0004】
ヘッドカバー104の両側側壁105の内側面には、突起型のピボット軸106が設けられている。これらのピボット軸106が、アームヘッド102の両側側面に設けられた軸穴107に嵌合する。これにより、ヘッドカバー104は、アームヘッド102に対して、ピボット軸106の周りで回動可能に取り付けられ、アームヘッド102に装着されてアームヘッドを被覆する閉位置と、アームヘッド102に対して起立した開位置とをとり得るようになっている。
【0005】
また、ヘッドカバー104の両側側壁105の内側面の下端付近には、ヘッドカバー104の内側に向けて水平に延び出す爪部108が設けられている。これらの爪部108は、ヘッドカバー104が閉位置にあるとき、アームヘッド102の底面に設けられた凹部109に対して係合する。これにより、ヘッドカバー104が、閉位置から開位置に向けて回動してしまうことが防止されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−247015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来のワイパーアーム101においては、ヘッドカバー104の爪部108が、アームヘッド102を底面側から抱え込むように保持することにより、アームヘッド102に対するヘッドカバー104の固定がなされていた。しかしながら、このような爪部108は、アームヘッド102に対して横方向に(ヘッドカバー104の側壁に直交する方向に)係合するものであるため、以下のような問題点を有していた。すなわち、ヘッドカバー104の側壁105は、その厚みが比較的薄いものであり、撓み易いものである。このため、側壁105の下端(開放端)が外側に拡がってしまうことにより、爪部108の凹部109に対する係合が解け、ヘッドカバー104がアームヘッド102に対して傾いてしまい、結果として、ヘッドカバー104がアームヘッド102から外れてしまう恐れがあった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、アームヘッドに装着されるヘッドカバーを備えたワイパーアームにおいて、ヘッドカバーのアームヘッドからの外れを確実に防止し得るワイパーアームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、アームヘッドと、前記アームヘッドに装着されるヘッドカバーとを備えたワイパーアームにおいて、前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドの側部を覆う側壁を備え、
前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁との間に、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドに対する装着時に、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合する係合手段を備えた。
【0010】
前記係合手段は、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に設けられ、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向に延びる係合突起と、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に設けられ、前記係合突起が係合可能な突起係合部とを備えてもよい。
【0011】
前記アームヘッドの側壁に、前記ヘッドカバーの装着方向に延びる窪み部を備えるとともに、前記窪み部の端部に設けられた段部に、前記係合突起を設けてもよい。
【0012】
前記係合突起は、前記アームヘッドに対する前記ヘッドカバーの装着方向に対して傾斜した傾斜部を備えていてもよい。
【0013】
前記突起係合部は、前記係合突起の外周全体を取り囲む開口部を備えてもよい。
【0014】
前記ヘッドカバーの上壁に、前記アームヘッドを保持する保持部を備えてもよい。
【0015】
前記保持部は、前記ヘッドカバーの上壁の内側面に設けられた保持リブであり、前記保持リブは、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドへの装着時に、前記アームヘッドの一部が嵌合する保持凹部を備えていてもよい。
【0016】
前記係合手段は、前記側壁の開放端近傍に設けられていてもよい。
【0017】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに対して、ピボット軸周りで軸回転可能に取り付けられていてもよい。
【0018】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに装着されたときに、前記アームヘッドの底面に係合する爪部を備えていてもよい。
【0019】
前記アームヘッドは、側面に鍔部を備えるとともに、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に、開口部を備え、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に、前記開口部に嵌合する係合突起を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ワイパーアーム(例えばワイパーアーム1)において、ヘッドカバー(例えばヘッドカバー4、40)の側壁(例えば側壁23、41)とアームヘッド(例えばアームヘッド2、30)の間に、ヘッドカバーのアームヘッドに対する装着時に、ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合する係合手段(例えば、係合突起19と突起係合部27、開口部32と係合突起42)を備えたので、ヘッドカバーの側壁は、アームヘッドに対して隣接した位置に保持される。したがって、ヘッドカバーの側壁が外側に拡がってしまうことによるヘッドカバーの外れを効果的に防止できる。
【0021】
また、アームヘッドの側面に、ヘッドカバーの装着方向に延びる窪み部(例えば窪み部17)を備え、窪み部の端部に設けた段部(例えば18)に係合突起(例えば係合突起19)を備えるとともに、ヘッドカバーの側壁の内側面に突起係合部(例えば突起係合部27)を備えるようにすれば、ヘッドカバーをアームヘッドに装着するとき、突起係合部は、窪み部内を移動し、アームヘッドの側面と干渉することはない。したがって、ヘッドカバーの装着はスムーズに行うことができる。また、アームヘッドの係合突起とヘッドカバーの突起係合部は、いずれも、ヘッドカバーの配置することができ、ヘッドカバーの外観形状は変更する必要はないので、外観の変更なしに、ヘッドカバーが外れ難いワイパーアームを構成できる。
【0022】
また、係合突起にヘッドカバーの装着方向に対して傾斜した傾斜部(例えば傾斜部19A)を備えれば、ヘッドカバーの装着時に、突起係合部の係合突起が嵌合する箇所の周辺部分(例えば開口部27Aの縁部)に干渉しないようにできるので、ヘッドカバーの装着は、スムーズに行うことができる。
【0023】
また、突起係合部に、係合突起の外周全体を取り囲む開口部(例えば開口部27A)を備えれば、係合突起は開口部内に安定的に保持されるので、ヘッドカバーの側壁が外側に拡がってしまうことによるヘッドカバーの外れを、より確実に防止できる。
【0024】
また、ヘッドカバーの上壁に、アームヘッドの一部を保持する保持部(例えば保持リブ28)を備えれば、ヘッドカバーはアームヘッドに対して正しい配置に保持されるので、係合手段の係合による外れ防止と併せて、ヘッドカバーの外れが二重に防止され、外れ防止の効果を、より確実にできる。
【0025】
また、保持部を、ヘッドカバーの上壁の内側面に設けた保持リブ(保持リブ28)とし、保持リブの保持凹部(例えば保持凹部28B)にワイパーアームの一部(例えば腕部12の上端部)が嵌合するようにすれば、保持部は、ヘッドカバーの内側に配置されるので、ヘッドカバーの外観形状が変更されないようにできる。
【0026】
また、係合手段を、ヘッドカバーの側壁の開放端(例えば側壁23の下端)近傍に設けるようにすれば、ヘッドカバーの側壁が、開放端において外側に拡がってしまうことを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1の実施形態におけるワイパーアームの全体構成を示す斜視図である。
図2】同じくワイパーアームの全体構成を示す側面図であり、ヘッドカバーが取り外された状態を示す。
図3】同じくワイパーアームの全体構成を示す側面図であり、ヘッドカバーが装着された状態を示す。
図4】同じくアームヘッドを示す平面図である。
図5】同じくヘッドカバーを示す底面図である。
図6】同じくワイパーアームの断面図であり、ヘッドカバーの突起係合部を含む断面を示す。
図7】同じくワイパーアームの断面図であり、ヘッドカバーの保持リブを含む断面を示す。
図8】本発明の第2の実施形態のワイパーアームにおけるアームヘッドとヘッドカバーを示す斜視図である。
図9】従来のワイパーアームの一部分を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1から図3には、本発明の第1実施形態のワイパーアーム1の全体構成を示す。図示されるように、ワイパーアーム1は、アームヘッド2と、アーム本体3と、ヘッドカバー4とを備えている。なお、本実施形態において、アームヘッド2、アーム本体3、ヘッドカバー4は、いずれも、ほぼ全体が樹脂による一体成型によって形成されている。
【0029】
アームヘッド2は、ワイパーアーム1の基端部分を構成する部材であり、図4にも詳細に示すように、基端部11と、左右一対の腕部12とを備えている。基端部11は、略円柱形状を有しており、この円柱形状の中心軸上を上下方向に貫通した駆動軸穴13を有している。この駆動軸穴13には、金属製の軸受14が取り付けられている。この軸受14に、図示されない駆動機構(駆動モータ)の駆動軸が取り付けられることにより、ワイパーアーム1が駆動機構によって駆動され得るようになっている。
【0030】
なお、基端部11の後端部の底面には、凹部11Aが形成されている。後述するように、ヘッドカバー4がアームヘッド2を被覆する閉位置にあるとき、この凹部11Aに、ヘッドカバー4の爪部25が係合するようになっている。
【0031】
一対の腕部12は、それぞれ、基端部11の左右両側からアーム本体3側に延び出して、アームヘッド2の側壁部分を構成している。この一対の腕部12の間には、連結軸15が架け渡されており、この連結軸15に対して、アーム本体3の基端部3Aが回動可能に取り付けられている。これにより、アーム本体3は、アームヘッド2に対して連結軸15の周りで軸回転可能に連結されている。
【0032】
アームヘッド2の各腕部12の外側面には、ピボット軸穴16が形成されている。このピボット軸穴16には、後述するヘッドカバー4のピボット軸24が嵌合することにより、ヘッドカバー4が、ピボット軸24周りで軸回転可能に取り付けられるようになっている。この場合、ピボット軸穴16は、腕部12の先端側(アーム本体3側)の所定位置に設けられており、ヘッドカバー4は、その後壁22側が開閉する動作を行うようになっている。
【0033】
また、各腕部12の外側面には、アームヘッド2の長手方向の略中央部付近に位置するように、腕部12の上端から下端付近にまで至る窪み部17が形成されている。この窪み部17の下端に設けられた段部18には、上方に向けて延び出す係合突起19が設けられている。
【0034】
係合突起19は、台形形状を有する板型の部材であり、その前側(ピボット軸穴16側)の側辺は、台形の上辺側に近づくにしたがって軸穴16から遠ざかる方向に傾斜した傾斜部19Aとなっている。
【0035】
アーム本体3は、ワイパーアーム1の先端側に向けて延びる長尺部材である。アーム本体3の先端側には、連結部3Bが設けられており、この連結部3Bに対して、図示されないワイパーブレードが連結可能となっている。
【0036】
アーム本体3とアームヘッド2の間には、スプリング5が設けられている。スプリング5は、アームヘッド2に対するアーム本体3の回動に対して、所定の付勢力を与えるように構成されている。具体的に、スプリング5は、ワイパーアーム1の使用時(ワイパー装置による払拭作業時)においては、ワイパーアーム1に保持されたワイパーブレードを被払拭面(例えば、自動車のガラス面)に押し付ける押し付け力を発生させるように作用し、またアーム本体3をアームヘッド2に対して起立させたとき(いわゆるロックバック状態としたとき)には、アーム本体3を起立状態に保持するように作用するものである。
【0037】
ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して上側から装着される箱型の部材であり、図5にも詳細に示すように、上壁21と、後壁22と、両側の側壁23とを備えている。なお、後壁22と側壁23の下端側は、開放端となっている。ヘッドカバー4がアームヘッド2に装着されたときには、これら上壁21、後壁22及び側壁23により囲まれた空間内に、アームヘッド2が収容されることにより、アームヘッド2の上側及び側面(基端部11から両側の腕部12に至る側周面)が被覆されるようになっている。
【0038】
ヘッドカバー4の両側の側壁23には、その内側面の前端付近に、それぞれ、突起型のピボット軸24が設けられている。前述もしたように、これら両側のピボット軸24が、アームヘッド2の両側の腕部12に設けられたピボット軸穴16に、それぞれ嵌合することにより、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対してピボット軸24の周りで回動可能に連結されている。この結果、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して装着されてアームヘッド2を被覆する閉位置と、アームヘッド2に対して起立してアームヘッド2を露出させる開位置との間で、開閉され得るようになっている。
【0039】
ヘッドカバー4の後壁22の下端(開放端)には、前方(ヘッドカバー4の内側)に延びる爪部25が設けられている。ヘッドカバー4が閉位置に配置されたとき、爪部25は、アームヘッド2の底面の後端に設けられた係合部11Aに対して係合する。この爪部25の係合部11Aに対する係合により、ヘッドカバー4の閉位置から開位置に向けての回動動作が防止され、ヘッドカバー4が閉位置に保持されるようになっている。
【0040】
ヘッドカバー4の上壁21の前側(アーム本体3側)には、切り欠き部26が設けられている。この切り欠き部26内に、アーム本体3の基端部3Aが配置される。これにより、アーム本体3とヘッドカバー4は、互いに干渉することなく、それぞれ、アームヘッド2に対して回動し得るようになっている。
【0041】
ヘッドカバー4の両側の側壁23の内側面の下端(開放端)付近には、突起係合部27が突設されている。突起係合部27は、下方に向けて開口した四角形断面の開口部27Aを有している。ヘッドカバー4をアームヘッド2に対して装着したときには、この開口部27Aに対して、アームヘッド2の係合突起19が嵌合するようになっている。なお、本実施形態では、アームヘッドの係合突起19とヘッドカバー4の突起係合部27(開口部27A)が、特許請求の範囲における係合手段を構成する。
【0042】
また、ヘッドカバー4の上壁21の内側面には、ワイパーアーム1の長手方向を横断して延びる保持リブ28が突設されている。保持リブ28の左右両側は、二股に分かれた分岐部28Aとなっており、これらの分岐部28Aには、下側を向いた保持凹部28Bが形成されている。これにより、ヘッドカバー4をアームヘッド2に装着したとき、これらの保持凹部28Bに、アームヘッド2の両側の腕部12の上端部分が、それぞれ嵌合するようになっている。
【0043】
以上のような構成により、図6に示すように、ヘッドカバー4をアームヘッド2に装着するとき(ヘッドカバー4を閉位置とするとき)には、アームヘッド2の係合突起19が、突起係合部27の開口部27A内に、上下方向(すなわち、ヘッドカバー4の側壁23に沿った方向)から嵌合する。これにより、係合突起19は、突起係合部27の開口部27A内に保持(係止)され、左右方向(すなわち、ヘッドカバー4の側壁23が撓む方向)に動くことが防止される。したがって、このような係合突起19と突起係合部27の係合により、ヘッドカバー4の側壁23は、アームヘッド2の側面に隣接した位置に保持される。よって、側壁23の下端(開放端)が、外側(アームヘッド2の側面から離れる方向)に拡がってしまうことはなく、アームヘッド2からのヘッドカバー4の外れは、効果的に防止されるようになっている。
【0044】
また、係合突起19には、上下方向(すなわち、ヘッドカバー4の装着方向)に対して傾斜した傾斜部19Aが設けられているので、ヘッドカバー4をアームヘッド2に対して装着するときに、係合突起19は、突起係合部27の開口部27Aの縁部分と干渉することなく、開口部27A内に嵌合する。したがって、ヘッドカバー4の開閉動作は、スムーズに行うことができる。
【0045】
また、アームヘッド2の側面には、上下方向(ヘッドカバー4の装着方向)に沿って延びる窪み部17が設けられているので、ヘッドカバー4の装着時(開閉動作時)に、ヘッドカバー4の突起嵌合部27は、窪み部17内を移動し、アームヘッド2の側面と干渉することはない。したがって、ヘッドカバー4のアームヘッド2への装着は、スムーズに行うことができる。
【0046】
また、突起係合部27の開口部27Aは、四角形断面を有しているので、係合突起19の周囲全体を囲むように保持する。したがって、係合突起19は開口部27A内に安定的に保持される結果、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して正しく装着された状態に安定的に保たれる。
【0047】
また、図7に示すように、ヘッドカバー4がアームヘッド2に装着されたとき、保持凹部28Bには、アームヘッド2の腕部12の上端部分が嵌合し、保持リブ28は、アームヘッド2をしっかりと保持する。したがって、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して正しい姿勢に維持されるので、ヘッドカバー4が傾くことによるアームヘッド2からの外れは、適切に防止される。
【0048】
以上のように、本実施形態のワイパーアーム1によれば、ヘッドカバー4の側壁23の下端付近に設けられた突起係合部27に対して、アームヘッド2の係合突起19が、上下方向(側壁23に沿った方向)から嵌合するようになっているので、ヘッドカバー4の側壁23の下端(開放端)は、アームヘッド2の側面に対して横方向に確実に固定される。したがって、ヘッドカバー4の側壁の開放端は、アームヘッド2の外側に拡がってしまうことはないので、結果として、ヘッドカバー4がアームヘッド2から外れてしまうことを効果的に防止できる。
【0049】
また、係合突起19と突起係合部27の係合に加えて、保持リブ28によるアームヘッド2の保持がなされるので、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して適切な配置に保持される。したがって、ヘッドカバー4のアームヘッド2からの外れは、二重に防止され、ヘッドカバー4は、アームヘッド2に対して正しく装着された状態に安定的に保たれる。
【0050】
また、ヘッドカバー4のアームヘッド2からの外れを防止する構造、すなわち係合突起19、突起係合部27及び保持リブ28は、いずれもヘッドカバー4の内側に配置されるものであるので、これらの構造により、ヘッドカバー4の外観は変更されない。したがって、ワイパーアーム1の外観を変更することなく、ヘッドカバー4の外れ防止を確実に行うことができる。
【0051】
図8には、本発明の第2実施形態におけるワイパーアームの一部分を示す。図示されるように、本実施形態において、アームヘッド30は、その下端部の外周部分に、鍔部31を備えており、この鍔部31には、上方に向けて開口した複数の開口部32が形成されている。一方、ヘッドカバー40は、アームヘッド30に対して、上方から装着可能となっており、ヘッドカバー40の側壁41の下端部41Aには、アームヘッド30の嵌合穴32の位置に対応して配置された複数の係合突起42が設けられている。なお、本実施形態では、アームヘッド30の開口部32とヘッドカバー40の係合突起42により、特許請求の範囲における係合手段が構成される。
【0052】
このような構成により、ヘッドカバー40をアームヘッド30に装着すると、アームヘッド30の鍔部31に設けられた開口部32に対して、ヘッドカバー40の側壁41下端の係合突起42が嵌合する。これにより、ヘッドカバー40の側壁41は、下端部41Aにおいて、アームヘッド30に対して側方(左右方向)に動かないように固定される。よって、ヘッドカバー40の側壁41の下端部41Aが外側に拡がってしまう結果、ヘッドカバー40がアームヘッド30から外れてしまうことを、効果的に防止することができる。
【0053】
以上のように、上記各実施形態では、具体的な係止手段を例示して説明してきたが、本発明の係合手段は、上記実施形態における係止手段に限られるものではない。すなわち、本発明の係止手段は、ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合して、側壁が外側に拡がる(撓む)ことを防止するものであれば、様々な構成を採用し得るものである。例えば、係合手段の装着方向は、ヘッドカバーの側壁に沿ったものであれば、上下方向に限られるものではない。
【0054】
また、係合手段は、係合突起と開口部とで構成する必要はなく、例えば、アームヘッドとヘッドカバーの両側にヘッドカバーの側壁に沿って延びる係止片を設け、これらの係止片同士が、重なり合って係合するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 ワイパーアーム
2 アームヘッド
3 アーム本体
4 ヘッドカバー
11 アームヘッドの基端部
12 アームヘッドの腕部
13 アームヘッドの駆動軸穴
14 アームヘッドの軸受け
15 アームヘッドの連結軸
16 アームヘッドのピボット軸穴
17 アームヘッドの凹部
18 アームヘッドの段差部
19 アームヘッドの係合突起
19A 係合突起の傾斜部
21 ヘッドカバーの上壁
22 ヘッドカバーの後壁
23 ヘッドカバーの側壁
24 ヘッドカバーのピボット軸
25 ヘッドカバーの爪部
26 ヘッドカバーの切り欠き部
27 ヘッドカバーの突起係合部
27A 突起係合部の開口部
28 ヘッドカバーの保持リブ
28A 保持リブの分岐部
28B 保持リブの保持凹部
30 アームヘッド
31 アームヘッドの鍔部
32 アームヘッドの開口部
40 ヘッドカバー
41 ヘッドカバーの側壁
41A 側壁の下端部
42 ヘッドカバーの係合突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2014年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明は、アームヘッドと、前記アームヘッドに装着されるヘッドカバーとを備えたワイパーアームにおいて、前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドの両側の側部を覆う両側の側壁を備え、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁との間に、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドに対する装着時に、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合する係合手段を備え、前記係合手段は、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に設けられ、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向に延びる係合突起と、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に設けられ、前記係合突起が嵌合可能な突起係合部とを備え、前記突起係合部は、前記係合突起の外周全体を取り囲む開口部を備えた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
前記アームヘッドは、側面に鍔部を備えるとともに、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に、前記突起係合部を備え、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に、前記係合突起を備えていてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームヘッドと、前記アームヘッドに装着されるヘッドカバーとを備えたワイパーアームにおいて、
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドの両側の側部を覆う両側の側壁を備え、
前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁との間に、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドに対する装着時に、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向から係合する係合手段を備え、
前記係合手段は、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に設けられ、前記ヘッドカバーの側壁に沿った方向に延びる係合突起と、前記アームヘッドと前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に設けられ、前記係合突起が嵌合可能な突起係合部とを備え、
前記突起係合部は、前記係合突起の外周全体を取り囲む開口部を備えたワイパーアーム。
【請求項2】
前記アームヘッドの側壁に、前記ヘッドカバーの装着方向に延びる窪み部を備えるとともに、前記窪み部の端部に設けられた段部に、前記係合突起を設けた請求項1に記載のワイパーアーム。
【請求項3】
前記係合突起は、前記アームヘッドに対する前記ヘッドカバーの装着方向に対して傾斜した傾斜部を備えている請求項1又は請求項2に記載のワイパーアーム。
【請求項4】
前記ヘッドカバーの上壁に、前記アームヘッドを保持する保持部を備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項5】
前記保持部は、前記ヘッドカバーの上壁の内側面に設けられた保持リブであり、前記保持リブは、前記ヘッドカバーの前記アームヘッドへの装着時に、前記アームヘッドの一部が嵌合する保持凹部を備えている請求項4に記載のワイパーアーム。
【請求項6】
前記係合手段は、前記側壁の開放端近傍に設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項7】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに対して、ピボット軸周りで軸回転可能に取り付けられている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項8】
前記ヘッドカバーは、前記アームヘッドに装着されたときに、前記アームヘッドの底面に係合する爪部を備えている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
【請求項9】
前記アームヘッドは、側面に鍔部を備えるとともに、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか一方に、前記突起係合部を備え、前記鍔部と前記ヘッドカバーの側壁のいずれか他方に、前記係合突起を備えた請求項1に記載のワイパーアーム。