(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-100374(P2016-100374A)
(43)【公開日】2016年5月30日
(54)【発明の名称】発電素子
(51)【国際特許分類】
H01L 35/32 20060101AFI20160425BHJP
H01L 35/24 20060101ALI20160425BHJP
H01L 35/22 20060101ALI20160425BHJP
H01L 51/05 20060101ALI20160425BHJP
H01L 51/30 20060101ALI20160425BHJP
【FI】
H01L35/32 A
H01L35/24
H01L35/22
H01L29/28 100B
H01L29/28 250G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-234066(P2014-234066)
(22)【出願日】2014年11月19日
(71)【出願人】
【識別番号】504318326
【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティー・エス
(71)【出願人】
【識別番号】504180239
【氏名又は名称】国立大学法人信州大学
(74)【代理人】
【識別番号】100117226
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 俊一
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 伸
(72)【発明者】
【氏名】西村 浩紀
(72)【発明者】
【氏名】村上 泰
(72)【発明者】
【氏名】山崎 隆氏
(57)【要約】
【課題】従来の発電素子とは異なる新しい発電素子を提供する。
【解決手段】正極1と、p型半導体層2と、強誘電体層3と、n型半導体層4と、負極5とがその順で配置された構造形態を有する発電素子10により上記課題を解決する。また、p型半導体層2と、強誘電体層3と、n型半導体層4とは、接触界面を増やすために、順に並ばす、混合したヘテロジャンクション構造をとっていてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極と、p型半導体層と、強誘電体層と、n型半導体層と、負極とがその順で配置された構造形態を有することを特徴とする発電素子。
【請求項2】
前記p型半導体層が、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリ(p−ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチエニレンビニレン、グラフェン、CuAlO2、CuGaO2、及びLiNiO2から選ばれるp型半導性高分子である、請求項1に記載の発電素子。
【請求項3】
前記強誘電体層が、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、チタン酸ビスマスランタン、チタン酸カドミウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ビスマスフェライト、及びリチウムドープ酸化亜鉛から選ばれるいずれかの粒子を含む、請求項1又は2に記載の発電素子。
【請求項4】
前記n型半導体層が、酸化スズ、アンチモンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、ガリウムドープ酸化亜鉛、アルミドープ酸化亜鉛、ニオブドープチタン酸ストロンチウム、及び酸化カルシウムドープ酸化ジルコニウムから選ばれるいずれかの粒子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電素子。
【請求項5】
前記正極と前記負極とが異種材料である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい発電素子に関する。
【背景技術】
【0002】
発電素子の代表的なものとして、熱電発電素子、太陽光発電素子、温度差発電素子等が知られている。熱電発電素子は、熱と電力を変換する熱電素子の一種であり、2種類の異なる金属又は半導体を接合して、両端に温度差を生じさせると起電力が生じるゼーベック効果を利用するものである。この熱電発電素子は、温度差によって大きな電位差を得るためにp型半導体、n型半導体を組み合わせて使用される。また、太陽光発電素子は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換するものであり、光電池とも呼ばれる。この太陽光発電素子は、一般的な一次電池や二次電池のように電力を蓄える蓄電池ではなく、光起電力効果によって光を電力に変換して出力する発電機であり、シリコン太陽電池、化合物半導体型太陽電池、色素増感型太陽電池等が知られている。また、温度差発電素子は、2種類の異なった半導体を用いた熱電変換素子(ペルチェ素子)を使用して、熱起電力を発生させるものである。
【0003】
なお、上記の各発電素子についての先行技術文献は枚挙にいとまがないが、後述する本発明に近い先行技術文献は存在しなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した従来の発電素子とは異なる新しい発電素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る発電素子は、正極と、p型半導体層と、強誘電体層と、n型半導体層と、負極とがその順で配置された構造形態を有することを特徴とする。
【0006】
本発明に係る発電素子において、前記p型半導体層が、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリ(p−ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチエニレンビニレン、グラフェン、CuAlO
2、CuGaO
2、LiNiO
2から選ばれるp型半導性高分子であることが好ましいが、ホール伝導が観測されれば、列記したp型半導体材料に限定されない。
【0007】
本発明に係る発電素子において、前記強誘電体層が、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、チタン酸ビスマスランタン、チタン酸カドミウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ビスマスフェライト、及びリチウムドープ酸化亜鉛から選ばれるいずれかの粒子を含むことが好ましいが、強誘電性が観測されれば、列記した強誘電性材料に限定されない。
【0008】
本発明に係る発電素子において、前記n型半導体層が、酸化スズ、アンチモンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、ガリウムドープ酸化亜鉛、アルミドープ酸化亜鉛、ニオブドープチタン酸ストロンチウム、及び酸化カルシウムドープ酸化ジルコニウムから選ばれるいずれかの粒子を含むことが好ましいが、電子伝導が観測されれば、列記したn型半導体材料に限定されない。
【0009】
本発明に係る発電素子において、前記正極と前記負極とが異種材料であるように構成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る発電素子によれば、従来の発電素子とは異なる新しい発電素子を提供することができる。この発電素子は、高い電流を発生する発電現象を起こすことができ、特に恒温槽中で常温(例えば25℃)から昇温することにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る発電素子の一例を示す模式的な構成図である。
【
図2】本発明に係る発電素子の他の一例を示す模式的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る発電素子について、図面を参照しつつ説明する。以下に説明する発電素子は、本発明の実施例であり、本発明の要旨の範囲である限り以下の実施例に限定されない。
【0013】
[発電素子]
本発明に係る発電素子10は、
図1に示すように、正極1と、p型半導体層2と、強誘電体層3と、n型半導体層4と、負極5とがその順で配置された構造形態を有している。また、
図2に示すように、p型半導体層2と、強誘電体層3と、n型半導体層4とは、接触界面を増やすために、順に並ばす、混合したヘテロジャンクション構造をとっていてもよい。こうした発電素子10は、従来の発電素子とは異なる新しい発電素子であり、下記の実施例で示すように、高い電流を発生する発電現象を起こす。特に恒温槽中で常温(例えば25℃)から昇温することにより実現できる。
【0014】
以下、本発明に係る発電素子10の構成について説明する。
【0015】
(正極、負極)
正極1及び負極5は、導電性材料であり、正極1の仕事関数が負極5の仕事関数と同じか高い材料を用いる。正極1の仕事関数が負極5の仕事関数より高い方が望ましい。正極1としては、銅、銅合金、SUS430等のステンレス鋼、錫めっき銅、銀、白金、金等を一例として挙げることができるが、これらの材料は、仕事関数を考慮して決定することができ、列記した前記正極材料に限定されない。負極5は、正極1とは異なる材料であればよく、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、Mg−Al等のマグネシウム合金等の金属材料や、インジウム錫酸化物(ITO)等の導電性酸化物材料等を挙げることができるが、これらの材料は、仕事関数を考慮して決定することができ、列記した前記負極材料に限定されない。
【0016】
正極1及び負極5の形状も特に限定されず、発電素子10の形状に応じた形状に加工することができる。例えば、発電素子10が、平面配置型用の発電素子10である場合には、正極1と負極5とを、p型半導体層2、強誘電体層3及びn型半導体層4を挟んで対向配置して構成できる。なお、この平面配置型の発電素子10は、正極1と負極5とを順次直列接続して直列配置型の発電素子複合体にしたり、正極1と負極5とを順次並列接続して並列配置型の発電素子複合体にしたりすることができる。また、発電素子10を、乾電池型用の発電素子としてもよく、その場合は、中心を負極棒とし、周りを正極管として構成できる。
【0017】
(p型半導体層)
p型半導体層2は、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)ポリ(p−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリ(p−ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチエニレンビニレン、グラフェン、CuAlO
2、CuGaO
2、LiNiO
2から選ばれるp型半導性高分子であることが好ましい。なお、ホール伝導が観測されれば、列記したp型半導体材料に限定されない。
【0018】
p型半導体層2の厚さは、発電素子10の作製方法によって異なり、特に限定されないが、例えば10μm以上、1000μm以下の範囲内であることが好ましい。なお、発電素子10中でのp型半導体層2の境界は、そのp型半導体特性を奏する限り、
図1に示すようにはっきり区分けされていてもよいし、
図2に示すように、p型半導体層2が強誘電体層3とn型半導体層4ともに、接触界面を増やすために、順に並ばす、混合したヘテロジャンクション構造をとっていてもよい。したがって、上記の厚さ範囲も、p型半導体層2の作用を奏する範囲での厚さとして表すことができる。
【0019】
(強誘電体層)
強誘電体層3は、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、チタン酸ビスマスランタン、チタン酸カドミウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ビスマスフェライト、及びリチウムドープ酸化亜鉛から選ばれるいずれかの粒子を含むことが好ましい。なお、強誘電性が観測されれば、列記した強誘電性材料に限定されない。強誘電体層3は、前記材料の1種を単独で用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。この強誘電体層3は、強誘電性を有する層であり、強誘電性を有するので発電をし、また、その強誘電体層3がさらにn型半導性を有する場合には電子(キャリア)の移動も容易であり、発電素子の構成要素として極めて望ましい。
【0020】
強誘電体粒子の形状や粒径は特に限定されないが、全体的な形状が球形状又は略球形状、楕円形状又は略楕円形状であればよく、その表面がなめらかでも凹凸であってもよい。強誘電体粒子の平均粒径は、入手の容易さや素子作製上の問題がない範囲で各種の大きさのものを選択することができるが、平均粒径の大きいものほど誘電率も高いので好ましく用いることができる。また、強誘電体粒子の平均粒径を所望の値に設定することにより、表面積をコントロールできるという利点がある。強誘電体粒子の平均粒径は、原料の段階では走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定することができ、強誘電体層3を構成した後も走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定することができる。
【0021】
強誘電体層3は、強誘電体粒子で構成されているが、本発明の効果を阻害しない範囲で、強誘電性を有する他の無機物を含んでいてもよい。また、本発明の効果を阻害しない範囲で、導電性やn型半導性を有する他の無機物を含んでいてもよい。
【0022】
(n型半導体層)
n型半導体層4は、酸化スズ、アンチモンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、ガリウムドープ酸化亜鉛、アルミドープ酸化亜鉛、ニオブドープチタン酸ストロンチウム、及び酸化カルシウムドープ酸化ジルコニウムから選ばれるいずれかの粒子を含むことが好ましい。なお、電子伝導が観測されれば、列記したn型半導体材料に限定されない。この粒子は、n型半導体粒子であり、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
【0023】
n型半導体粒子の粒子形状や粒径は特に限定されないが、全体的な形状が球形状又は略球形状、楕円形状又は略楕円形状であればよく、その表面がなめらかでも凹凸であってもよい。n型半導体粒子の平均粒径は、入手の容易さや素子作製上の問題がない範囲で各種の大きさのものを選択することができるが、平均粒径の大きいものほど導電率が高いので好ましく用いることができる。また、n型半導体粒子の平均粒径を所望の値に設定することにより、表面積をコントロールできるという利点がある。n型半導体粒子の平均粒径は、原料の段階では走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定することができ、n型半導体層4を構成した後も走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定することができる。
【0024】
n型半導体層4は、n型半導体粒子で構成されているが、本発明の効果を阻害しない範囲で、n型になり得る他の無機物を含んでいてもよい。
【0025】
n型半導体層4の抵抗は特に限定されないが、例えば2Ω以上、7Ω以下程度の範囲内が好ましい。n型半導体層4をこうした範囲の抵抗にすることによって、内部インピーダンスを下げて電流を取り出しやすくするという利点がある。n型半導体層4の抵抗は、LCRハイテスタによって測定することができる。n型半導体層4の抵抗が2kΩ未満の場合、より具体的には例えば1kΩ未満や100kΩ未満の場合は、そのn型半導体層4上に設けられる導電性のp型半導体層2がn型半導体層4中に浸入してショート状態になってしまい、発電素子として作動しないことがある。
【0026】
(発電素子の作製方法)
発電素子10は、上記構成を備えるものであれば、各種の方法で作製することができる。
図1に示す発電素子10は、正極1と、p型半導体層2と、強誘電体層3と、n型半導体層4と、負極5とがその順で配置された構造形態であり、
図2に示す発電素子10は、正極1と負極5とが、p型半導体層2と強誘電体層3とn型半導体層4とが混合したヘテロジャンクション構造である。
【0027】
この発電素子10の作製は特に限定されないが、正極1上に、n型半導体層4、強誘電体層3、p型半導体層2を順に形成する。p型半導体層2は、p型半導性高分子を例えば滴下又は塗布して形成することができる。強誘電体層3とn型半導体層4は、それぞれの粒子を例えば加圧成形して形成することができる。
【0028】
こうして作製された発電素子部材は、平面的な直列構造又は並列構造になるように接続することができる。発電素子部材を直列接続して発電素子複合体を構成する場合、隣り合う発電素子部材の正極1と負極5とを、カシメ、圧接、ロウ付け等で接続して直列構造にすることができる。また、発電素子部材を並列接続して発電素子複合体を構成する場合、長く延びる電極に、発電素子部材の正極1と負極5をそれぞれ、カシメ、圧接、ロウ付け等で接続して並列構造にすることができる。
【0029】
このような発電素子複合体は、複数の発電素子部材を接続して1次元的(直列配置)又は二次元的(並列配置)に作製することができるが、厚さ方向に積層して三次元的な立体構造にすることもできる。
【0030】
なお、乾電池型用の発電素子としてもよく、その場合、底のある正極管の中に、n型半導体粒子や強誘電体粒子の投入と、p型半導性高分子材料の滴下又は塗布とを繰り返し、それらを層状に形成することができる。なお、負極棒は、n型半導体層4と強誘電体層3とp型半導体層2との層状構造の形成前又は形成後に、正極管の中央に、その正極管に接触しないようにして挿入すればよい。
【0031】
発電素子部材や発電素子複合体において、発電素子10に水分が侵入するのを避けることが好ましい。水分の侵入防止手段としては、周囲を封止材で充填したり、全体を封止材で覆ったりすることが好ましい。こうした水分の侵入防止手段により、発電素子10の発電電流値の低下を抑制することができる。
【0032】
以上、本発明に係る発電素子によれば、従来の発電素子とは異なる新しい発電素子を提供することができた。この発電素子は、高い電流を発生する発電現象を起こすことができ、特に恒温槽中で常温(例えば25℃)から昇温することにより実現できる。
【実施例】
【0033】
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
【0034】
[実施例1]
図1に示す発電素子10を作製した。先ず、厚さ0.2mm、縦10mm、横10mmの平板状の銅部材を正極1として準備した。また、厚さ0.2mm、縦10mm、横10mmの平板状のアルミニウム部材を負極5として準備した。次に、負極5上にニオブ酸リチウム粒子からなる厚さ2mmのn型半導体層4を形成した。なお、このn型半導体層4は強誘電性も有している。次いで、その強誘電性を有するn型半導体層4の上から、液状のp型半導性高分子であるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホナート))を滴下し、n型半導体層4上にp型半導体層2を設けた。最後に、その上から負極5を載せて発電素子10を作製した。得られた発電素子10の電極間抵抗は25kΩであった。
【0035】
(評価)
得られた発電素子を恒温糟に入れ、負荷抵抗10Ωを接続し、Z、Cp、L、tanδは 日置電機株式会社製のLCRハイテスタ3532−50を用いて測定し、電流と電圧は、FLUKE社製のデジタルマルチメーター 8808Aを用いて測定した。測定は、恒温層中の温度を変化させて行った。得られた結果を表1及び表2に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【符号の説明】
【0038】
1 正極(正極板)
2 p型半導体層
3 強誘電体層
4 n型半導体層
5 負極(負極板)
10 発電素子