【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明においては、上記のいずれかの問題を解決するため、以下のような手段を採用している。なお、以下に示す特徴は、それぞれ独立して採用可能なものである。
【0010】
(1)この発明に係る充電器は、少なくとも通信機能を有する携帯機器を装着し、当該携帯機器を充電するため、対象者の居宅に置くための充電器であって、携帯機器が装着されているかどうかを判断する装着判断手段と、人体を検出する人体検出センサと、前記対象者について、少なくとも下記(a)または(b)の判断を行う対象者判断手段とを備えている。
【0011】
(a)装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされていない場合に、対象者が居宅にいるにもかかわらず、対象者が充電器に所定時間近づいていないとする第1の判断、
(b)装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされている場合に、居宅にいる対象者が充電器のそばを所定時間以上を離れていないとする第2の判断。
【0012】
したがって、携帯機器の充電操作を通じて、対象者の状況を知ることができる。
【0013】
(2)この発明に係る充電器は、周囲の光を検出する光センサをさらに備え、対象者判断手段が、装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされていない場合に、前記光センサによる光検出が所定時間継続してなされていないと、対象者が就寝中であるとする第3の判断を行うことを特徴としている。
【0014】
したがって、対象者が就寝中であることも判断することができる。
【0015】
(3)この発明に係る充電器は、対象者判断手段が、装着判断手段によって携帯機器が装着されていないと判断された状態で、人体検出センサによる人体検出がなされている場合に、対象者が居宅にいるにもかかわらず、携帯機器を充電器に装着していないとする第4の判断を行うことを特徴とする充電器。
【0016】
したがって、在宅している対象者の異常な状況を知ることができる。
【0017】
(4)この発明に係る充電器は、対象者判断手段によってなされる複数の種類の判断のうち、少なくとも一つの判断がなされた場合、当該判断内容を、予め登録されている登録先に送信するための判断内容送信手段をさらに備えることを特徴としている。
【0018】
したがって、対象者の状況を登録者に伝達することができる。
【0019】
(5)この発明に係る充電器は、判断内容送信手段が、登録先にメッセージを送信する判断内容メッセージ送信手段であることを特徴としている。
【0020】
したがって、携帯機器が装着されていなくとも、登録先にメッセージを送信することができる。
【0021】
(6)この発明に係る充電器は、判断内容送信手段が、前記携帯機器に対して、前記登録先にメッセージを送信するよう指示する判断内容メッセージ送信指示手段であることを特徴としている。
【0022】
したがって、充電器に登録先にメッセージを送信する機能を設けなくとも、メッセージを送信することができる。
【0023】
(7)この発明に係る充電器は、登録先が、充電器の記録部または携帯機器の記録部に記録されていることを特徴としている。
【0024】
したがって、充電器に登録された登録先にメッセージを送信することができる。
【0025】
(8)この発明に係る充電器は、対象者判断手段が前記第4の判断を行った場合に、携帯機器を充電器に装着するよう促す音声を出力するための装着音声出力手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0026】
したがって、在宅しているにもかかわらず携帯機器の充電を忘れている対象者に対して警告を行うことができる。
【0027】
(9)この発明に係る充電器は、装着判断手段が、充電回路の動作開始または装着センサからの出力に基づいて装着を判断することを特徴としている。
【0028】
したがって、確実に携帯機器の装着を検知することができる。
【0029】
(10)この発明に係る充電器は、少なくとも通信機能を有する携帯機器を装着し、当該携帯機器を充電するため、対象者の居宅に置くための充電器であって、人体を検出する人体検出センサと、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、人体検出センサによる検出結果を送信する状況送信手段とを備えている。
【0030】
したがって、対象者の状況を所定のタイミングで得ることができる。
【0031】
(11)この発明に係る充電器は、携帯機器が装着されているかどうかを判断する装着判断手段をさらに備え、状況送信手段は、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、携帯機器が装着されているかどうかの判断結果も送信することを特徴としている。
【0032】
したがって、携帯機器の装着状態も得ることができる。
【0033】
(12)この発明に係る充電器は、所定のタイミングは、所定時間間隔または前記送信先からの要求を受けた時であることを特徴としている。
【0034】
したがって、所定時間間隔または要求に基づいて状況を得ることができる。
【0035】
(13)この発明に係る充電器は、少なくとも通信機能を有する携帯機器を装着し、当該携帯機器を充電するため、対象者の居宅に置くための充電器であって、人体を検出する人体検出センサと、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、人体検出センサによる検出結果を送信するよう携帯機器に指示する状況送信指示手段とを備えている。
【0036】
したがって、携帯機器の送信機能を用いて状況を送信することができる。
【0037】
(14)この発明に係る充電器は、携帯機器が装着されているかどうかを判断する装着判断手段をさらに備え、状況送信指示手段は、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、携帯機器が装着されているかどうかの判断結果も送信するよう携帯機器に指示することを特徴としている。
【0038】
したがって、携帯機器の送信機能を用いて、携帯機器の装着状態も送信することができる。
【0039】
(15)この発明に係る充電器は、所定のタイミングは、所定時間間隔または前記送信先からの要求を受けた時であることを特徴としている。
【0040】
したがって、所定時間間隔または要求に基づいて、状況を送信することができる。
【0041】
(16)(31)この発明に係る充電器は、携帯機器にメッセージ着信があったことを検知するメッセージ着信検知手段と、前記メッセージ着信検知手段によってメッセージ着信が検知されると、音声または光またはその双方にて着信告知を行う着信告知手段と備えている。
【0042】
したがって、対象者は、携帯機器を操作しなくともメッセージの着信を知ることができる。
【0043】
(17)(32)この発明に係る充電器は、メッセージ着信検知手段が、携帯機器からのメッセージ着信の連絡を受けて検知を行うことを特徴としている。
【0044】
したがって、充電器の側からの問い合わせが不要であり、無駄な通信をなくすことができる。
【0045】
(18)(33)この発明に係る充電器は、メッセージ着信検知手段が、携帯機器に対してメッセージ着信の有無を問い合わせ、その回答を受けて検知を行うことを特徴としている。
【0046】
したがって、携帯機器の側において複雑な構成を採用しなくとも、メッセージ着信を知ることができる。
【0047】
(19)(34)この発明に係る充電器は、着信告知手段が、前記人体検出センサによる人体検出がなされている時、あるいは人体検出が所定時間継続した時に着信告知を行うことを特徴としている。
【0048】
したがって、対象者がいないときに無駄な着信告知を行うことを避けることができる。
【0049】
(20)(35)この発明に係る充電器は、出力指令を受けて、着信メッセージを音声にて出力するメッセージ音声出力手段備えることを特徴としている。
【0050】
したがって、対象者は、携帯機器を操作せずともメッセージを音声にて聞くことができる。
【0051】
(21)(36)この発明に係る充電器は、音声出力手段が、着信したメッセージの送信元アドレスを携帯機器から受信し、当該送信元アドレスに対応して予め記録された送信元情報を音声にて出力することを特徴としている。
【0052】
したがって、送信元を音声にて容易に確認することができる。
【0053】
(22)(37)この発明に係る充電器は、出力指令を受けて、携帯機器に対して着信メッセージを音声にて出力するよう指示するメッセージ音声出力指示手段を備えている。
【0054】
したがって、対象者は、携帯機器を操作せずともメッセージを音声にて聞くことができる。
【0055】
(23)(38)この発明に係る充電器は、音声を取得するためのマイクと、メッセージ記録指令を受けて、マイクにより、対象者の音声メッセージを取得して記録する音声メッセージ記録手段と、メッセージ送信指令を受けて、記録された音声メッセージを、所定の送信先に送信する音声メッセージ送信手段と備えている。
【0056】
したがって、音声メッセージを容易に送信することができる。
【0057】
(24)(39)この発明に係る充電器は、メッセージ記録ボタンをさらに備えており、前記メッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出され、解除操作されると前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0058】
したがって、簡単な操作でメッセージを録音して送信することができる。
【0059】
(25)(40)この発明に係る充電器は、メッセージ記録ボタンをさらに備えており、前記メッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出されて所定時間音声メッセージを記録した後、前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0060】
したがって、簡単な操作でメッセージを録音して送信することができる。
【0061】
(26)(41)この発明に係る充電器は、所定の送信先は、直前に着信したメッセージの発信元または直前に再生したメッセージの発信元であることを特徴としている。
【0062】
したがって、容易に、再生したメッセージに対する返信としてメッセージを送ることができる。
【0063】
(27)(42)この発明に係る充電器は、メッセージ記録指令を受けて、対象者の音声メッセージを取得して記録するよう携帯機器に対して指令を与える音声メッセージ記録指示手段と、メッセージ送信指令を受けて、記録された音声メッセージを、所定の送信先に送信するよう携帯機器に対して指令を与える音声メッセージ送信指示手段と備えている。
【0064】
したがって、携帯機器の送信機能を用いて、音声メッセージを容易な操作で送信することができる。
【0065】
(28)(43)この発明に係る充電器は、メッセージ記録ボタンをさらに備えており、前記メッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出され、解除操作されると前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0066】
したがって、携帯機器の送信機能を用いつつ、簡単な操作でメッセージを録音して送信することができる。
【0067】
(29)(44)この発明に係る充電器は、メッセージ記録ボタンをさらに備えており、前記メッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出されて所定時間音声メッセージを記録した後、前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0068】
したがって、携帯機器の送信機能を用いつつ、簡単な操作でメッセージを録音して送信することができる。
【0069】
(30)(45)この発明に係る充電器は、所定の送信先が、直前に着信したメッセージの発信元または直前に再生したメッセージの発信元であることを特徴としている。
【0070】
したがって、容易に、再生したメッセージに対する返信としてメッセージを送ることができる。
【0071】
(46)(47)この発明に係る携帯機器は、人体を検出する人体検出センサを備えた充電器によって充電され、少なくとも通信機能を有する携帯機器であって、携帯機器が充電器に装着されているかどうかを判断する装着判断手段と、人体を検出する人体検出センサからの出力を受けるセンサ出力受信手段と、前記対象者について、少なくとも下記(a)または(b)の判断を行う対象者判断手段とを備ている。
【0072】
(a)装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされていない場合に、対象者が居宅にいるにもかかわらず、対象者が充電器に所定時間近づいていないとする第1の判断、
(b)装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされている場合に、居宅にいる対象者が充電器のそばを所定時間以上を離れていないとする第2の判断。
【0073】
したがって、携帯機器の充電操作を通じて、対象者の状況を知ることができる。
【0074】
(48)この発明に係る携帯機器は、対象者判断手段は、装着判断手段によって携帯機器が装着されていると判断された状態で、人体検出センサによる人体検出が所定時間継続してなされていない場合に、前記携帯機器または前記充電器に備えられた光センサによる光検出が所定時間継続してなされていないと、対象者が就寝中であるとする第3の判断を行うことを特徴としている。
【0075】
したがって、対象者が就寝中であることも判断することができる。
【0076】
(49)この発明に係る携帯機器は、対象者判断手段は、装着判断手段によって携帯機器が装着されていないと判断された状態で、人体検出センサによる人体検出がなされている場合に、対象者が居宅にいるにもかかわらず、携帯機器を充電器に装着していないとする第4の判断を行うことを特徴としている。
【0077】
したがって、在宅している対象者の異常な状況を知ることができる。
【0078】
(50)(51)この発明にかかる携帯機器は、対象者判断手段によってなされる複数の種類の判断のうち、少なくとも一つの判断がなされた場合、当該判断内容を、予め登録されている登録先に送信するための判断内容送信手段をさらに備えることを特徴としている。
【0079】
したがって、対象者の状況を登録者に伝達することができる。
【0080】
(52)この発明に係る携帯機器は、判断内容送信手段は、前記登録先にメッセージを送信する判断内容メッセージ送信手段であることを特徴としている。
【0081】
したがって、携帯機器の送信機能を用いてメッセージを送信することができる。
【0082】
(53)この発明にかかる携帯機器は、登録先は、充電器の記録部または携帯機器の記録部に記録されていることを特徴としている。
【0083】
したがって、携帯機器に登録された登録先にメッセージを送信することができる。
【0084】
(54)この発明に係る携帯機器は、対象者判断手段が前記第4の判断を行った場合に、携帯機器を充電器に装着するよう促す音声を出力するための装着音声出力手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0085】
したがって、在宅しているにもかかわらず携帯機器の充電を忘れている対象者に対して警告を行うことができる。
【0086】
(55)この発明に係る携帯機器は、装着判断手段は、外部からの電源供給の有無に基づいて、あるいは充電器からの装着判断信号を受けて、装着を判断することを特徴としている。
【0087】
したがって、確実に充電器への装着を判断することができる。
【0088】
(56)(57)この発明に係る携帯機器は、少なくとも通信機能を有し、対象者の居宅に置かれた充電器によって充電される携帯機器であって、人体を検出する人体検出センサからの出力を受けるセンサ出力受信手段と、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、人体検出センサによる検出結果を送信する状況送信手段とを備えている。
【0089】
したがって、所定のタイミングで対象者の状況を送信することができる。
【0090】
(58)この発明に係る携帯機器は、状況送信手段は、予め定められた送信先に、所定のタイミングで、携帯機器が装着されているかどうかの判断結果も送信することを特徴としている。
【0091】
したがって、携帯機器が充電器に装着されているかどうかも送信することができる。
【0092】
(59)この発明に係る携帯機器は、所定のタイミングは、所定時間間隔または前記送信先からの要求を受けた時であることを特徴としている。
【0093】
したがって、所定時間間隔または要求を受けたタイミングで状況を送信することができる。
【0094】
(60)(61)この発明に係る携帯機器は、少なくとも通信機能を有し、対象者の居宅に置かれた充電器によって充電される携帯機器であって、携帯機器にメッセージ着信があったことを検知するメッセージ着信検知手段と、前記メッセージ着信検知手段によってメッセージ着信が検知されると、音声または光またはその双方にて着信告知を行う着信告知手段とを備えている。
【0095】
したがって、対象者は、メッセージの着信を知ることができる。
【0096】
(62)この発明に係る携帯機器は、着信告知手段は、人体検出センサによる人体検出がなされている時、あるいは人体検出が所定時間継続した時に着信告知を行うことを特徴としている。
【0097】
したがって、対象者がいないときに無駄な着信告知を行うことを避けることができる。
【0098】
(63)この発明に係る携帯機器は、出力指令を受けて、着信メッセージを音声にて出力するメッセージ音声出力手段を備えている。
【0099】
したがって、対象者はメッセージを音声にて聞くことができる。
【0100】
(64)この発明に係る携帯機器は、音声出力手段は、着信したメッセージの送信元アドレスに対応して予め記録された送信元情報を音声にて出力することを特徴としている。
【0101】
したがって、送信元情報を音声にて容易に確認することができる。
【0102】
(65)この発明に係る携帯機器は、メッセージ記録指令を受けて、携帯機器または充電器のマイクにより、対象者の音声メッセージを取得して記録する音声メッセージ記録手段と、メッセージ送信指令を受けて、記録された音声メッセージを、所定の送信先に送信する音声メッセージ送信手段を備えている。
【0103】
したがって、携帯機器の送信機能を用いて、音声メッセージを容易な操作で録音し送信することができる。
【0104】
(66)この発明に係る携帯機器は、携帯機器または充電器のメッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出され、解除操作されると前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0105】
したがって、容易な操作で、メッセージを記録し送信することができる。
【0106】
(67)この発明に係る携帯機器は、携帯機器または充電器のメッセージ記録ボタンが対象者によって起動操作されると前記メッセージ記録指令が出されて所定時間音声メッセージを記録した後、前記メッセージ送信指令が出されることを特徴としている。
【0107】
したがって、容易な操作で、メッセージを記録し送信することができる。
【0108】
(68)この発明に係る携帯機器は、所定の送信先は、直前に着信したメッセージの発信元または直前に再生したメッセージの発信元であることを特徴としている。
【0109】
したがって、再生したメッセージに対する返信としてメッセージを送信することができる。
【0110】
「装着判断手段」は、実施形態においては、ステップS2やS13がこれに対応する。
【0111】
「対象者判断手段」は、実施形態においては、ステップS7、S9、S15、S17などがこれに対応する。
【0112】
「メッセージ着信検知手段」は、実施形態においては、ステップS21などがこれに対応する。
【0113】
「着信告知手段」は、実施形態においては、ステップS26などがこれに対応する。
【0114】
「音声メッセージ記録手段」は、実施形態においては、ステップS31などがこれに対応する。
【0115】
「音声メッセージ送信手段」は、実施形態においては、
図27のステップS33などがこれに対応する。
【0116】
「音声メッセージ送信指示手段」は、実施形態においては、
図22のステップS33などがこれに対応する。
【0117】
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。