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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-114415(P2016-114415A)
(43)【公開日】2016年6月23日
(54)【発明の名称】X線検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/04 20060101AFI20160527BHJP
【FI】
   G01N23/04 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-252078(P2014-252078)
(22)【出願日】2014年12月12日
(71)【出願人】
【識別番号】302046001
【氏名又は名称】アンリツインフィビス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001520
【氏名又は名称】特許業務法人日誠国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永塚 一毅
【テーマコード(参考)】
2G001
【Fターム(参考)】
2G001AA01
2G001CA01
2G001FA06
2G001HA07
2G001JA09
2G001KA03
2G001KA06
2G001LA01
2G001PA11
2G001RA10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】X線検査装置に備えられている表示器のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等の必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置の動作状態や検査状況を容易に把握できるX線検査装置を提供する。
【解決手段】X線検査装置において、検査画像を表示するための検査画像表示部41Bと、検査画像を用いた検査状態を示す検査情報を表示するための検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cとを備えた表示器41と、検査画像表示部41Bの所定領域に、検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cに表示される検査情報のうちの少なくとも1つの情報について、この情報を表す内容を、この情報が検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cに表示される表示よりも大きく表示する表示制御部とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線を照射し、被検査物(W)を透過したX線を検出して得られた検査画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査装置(1)において、
前記検査画像を表示するための検査画像表示部(41B)および前記検査画像を用いた検査状態を示す検査情報を表示するための検査状態表示部(41A、41C)を備えた表示器(41)と、
前記検査画像表示部の所定領域に、前記検査状態表示部に表示される前記検査情報のうちの少なくとも1つの情報について、前記情報を表す内容を、前記情報が前記検査状態表示部に表示される表示よりも大きく表示する表示制御部(47)とを備えたことを特徴とするX線検査装置。
【請求項2】
前記検査状態に表示内容が関連付けられた表示パラメータテーブル(38、39)を記憶する記憶部(48)を有し、
前記表示制御部は、前記表示パラメータテーブルに基づいて前記検査画像表示部の所定領域に表示される画像を決定することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記表示パラメータテーブルに記憶された表示内容は、表示の優先順位を有することを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記優先順位を設定する設定部(41k)を有することを特徴とする請求項3に記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記検査状態に関する情報として文字情報を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のX線検査装置。
【請求項6】
前記判定部は、検査画像に基づいて前記被検査物の不良の種類を複数種類判定可能であり、
前記表示制御部は、前記被検査物の不良の種類に応じた文字情報を表示することを特徴とする請求項5に記載のX線検査装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記検査状態表示部に表示される検査状態に関する情報の表示形状と同一の表示形状を拡大して、前記検査画像表示部の所定領域に表示することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線を用いて被検査物を検査するX線検査装置に関し、特に、被検査物を搬送しながらX線の照射を行うX線検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、X線検査装置は、搬送路上を所定間隔で順次搬送されてくる各品種の被検査物(例えば、肉、魚、加工食品、医薬品等)にX線発生器からX線を照射し、被検査物を透過したX線の透過量をX線ラインセンサで検出することで、被検査物中の異物(金属、ガラス、石、骨等)や欠陥の有無を判別し、被検査物の良否判定を行っている。
【0003】
被検査物を搬送しながらX線の照射を行うこの種のX線検査装置において、複数の色を点灯する表示灯を有し、X線検査装置の動作状態と関連付けて表示灯の色の組合せを変更して表示するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−5856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のX線検査装置は、複数の色を点灯するために単色を表示する表示灯を複数個、設けなければならない。このため、X線検査装置の部品点数が増大してX線検査装置の製造コストが増大したり、大型化による設置スペースの制約ができてしまう。
【0006】
また、表示等とは別に、X線検査装置の表示器には、検査機器の動作状態や検査結果といった様々な検査情報が限られたスペースに表示されていて、表示器の近くで作業する作業者には十分に認識できるものの、複数のX線検査装置の動作状態を監視するような管理者には、必要な情報が一目で把握し難いという問題があった。
【0007】
特に、X線検査装置の動作状態の種類が多い場合には、そのような問題がより一層顕著になってしまうばかりか、表示色とその意味との関連付けが複雑となり、X線検査装置の動作状態の把握事態が適切に行えなくなってしまう。背景としては、X線検査装置の検査機能向上に伴い、把握すべき動作状態が増えていることにも起因している。
【0008】
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、表示灯等を設けることなく、X線検査装置に備えられている表示器のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等の必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置の動作状態や検査状況を容易に把握できるX線検査装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るX線検査装置は、X線を照射し、被検査物(W)を透過したX線を検出して得られた検査画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査装置(1)において、前記検査画像を表示するための検査画像表示部(41B)および前記検査画像を用いた検査状態を示す検査情報を表示するための検査状態表示部(41A、41C)を備えた表示器(41)と、前記検査画像表示部の所定領域に、前記検査状態表示部に表示される前記検査情報のうちの少なくとも1つの情報について、前記情報を表す内容を、前記情報が前記検査状態表示部に表示される表示よりも大きく表示する表示制御部(47)とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成により、検査画像表示部の所定領域に、検査状態表示部に表示される検査情報のうちの少なくとも1つの情報について、情報を表す内容を、情報が検査状態表示部に表示される表示よりも大きく表示するので、X線検査装置に備えられている表示器のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等の必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置の動作状態や検査状況等を容易に把握できる。
【0011】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記検査状態に表示内容が関連付けられた表示パラメータテーブル(38、39)を記憶する記憶部(48)を有し、前記表示制御部は、前記表示パラメータテーブルに基づいて前記検査画像表示部の所定領域に表示される画像を決定することを特徴とする。
【0012】
この構成により、被検査物の良否結果と検査状態とに表示内容が関連付けられた表示パラメータテーブルに基づいて、検査画像表示部の所定領域に表示される画像を決定するので、被検査物の良否結果と検査状態とに応じた最適な表示を行うことができる。
【0013】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示パラメータテーブルに記憶された表示内容は、表示の優先順位を有することを特徴とする。
この構成により、検査画像表示部の所定領域に優先順位の高い表示内容を表示するので、例えば、被検査物の検査中において、不良品が発生したことを最優先で表示するようにすれば、作業者は、不良品の発生の有無を遠くから認識できる。
【0014】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記優先順位を設定する設定部(41k)を有することを特徴とする。
この構成により、優先順位を設定することができるので、作業者が所望する検査情報の表示を優先して行うことができる。
【0015】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記検査状態に関する情報として文字情報を表示することを特徴とする。
この構成により、作業者は、遠くから文字情報を目視してX線発生器の検査状態を一目で把握できる。
【0016】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記判定部は、検査画像に基づいて前記被検査物の不良の種類を複数種類判定可能であり、前記表示制御部は、前記被検査物の不良の種類に応じた文字情報を表示することを特徴とする。
この構成により、作業者は、遠くから被検査物の不良の種類に応じた文字情報を目視して、不良の種類を一目で把握できる。
【0017】
また、本発明に係るX線検査装置において、前記表示制御部は、前記検査状態表示部に表示される検査状態に関する情報の表示形状と同一の表示形状を拡大して、前記検査画像表示部の所定領域に表示する。
【0018】
この構成により、検査状態表示部において表示された検査状態に関する情報は見慣れた情報であり、この検査状態に関する情報の表示形状と同一の表示形状を拡大して、検査画像表示部の所定領域に表示することで、検査状態に関する情報を目視する作業者に違和感を与えることを防止できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、X線検査装置に備えられている表示器のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等の必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置の動作状態や検査状況等を容易に把握できるX線検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の概略構成を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の側面および内部構成を示す図である。
図3】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示器の構成図である。
図4】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の表示パラメータテーブルを示す図である。
図5】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の表示パラメータテーブルを示す図である。
図6】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図7】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図8】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図9】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図10】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図11】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
図12】本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の操作表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図1において、X線検査装置1は、搬送部2と検査部3とを筐体4の内部に備えており、表示器41を筐体4の前面上部に備えている。
【0022】
搬送部2は、本発明の被検査物を構成する被検査物Wを、所定間隔をおいて順次搬送するものであり、搬送部2は、例えば、筐体4の内部で水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。
【0023】
搬送部2は、図1に示す駆動モータ6の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口7から搬入された被検査物Wを、搬出口8側(図1中、X方向)に向けて搬送面としてのベルト面2a上を搬送させる。筐体4の内部において、ベルト面2a上を搬入口7から搬出口8まで貫通する空間は、搬送路21を形成する。
【0024】
検査部3は、順次搬送される被検査物Wに対し、搬送路21の途中の検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路21の途中の検査空間22の上方に所定高さで離隔して配置されたX線発生器9と、搬送部2内にX線発生器9と対向して配置されたX線検出器10とを備えている。
【0025】
X線発生器9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。
【0026】
X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射される。
【0027】
図2に示すように、X線発生器9から照射されるX線は、下方のX線検出器10に到達するようになっており、X線検出器10は、X線を検出するためのX線ラインセンサ51を備えている。X線ラインセンサ51は、図示しないシンチレータおよびフォトダイオードアレイを備えており、X線をシンチレータで光に変換し、この光をフォトダイオードアレイで電気信号に変換してX線透過データを出力する。
【0028】
搬送路21内の天井部21aには、搬送方向(X方向)に沿って複数個所にX線遮蔽用の遮蔽カーテン16が吊り下げ配置されている。遮蔽カーテン16は、X線を遮蔽する鉛粉を混入したゴムシートをのれん状(上部が繋がっており下部が帯状に分割された状態)に加工したものから構成されており、遮蔽カーテン16は、検査空間22から搬送路21を介してX線が筐体4の外部に漏洩することを防止する。
【0029】
遮蔽カーテン16は、本実施の形態では、搬入口7と検査空間22との間、および検査空間22と搬出口8との間にそれぞれ2枚ずつ設けられており、1つの遮蔽カーテン16が被検査物Wと接触して弾性変形して隙間が生じた場合でも、他の遮蔽カーテン16がX線を遮蔽するので、漏洩基準量を超えることなくX線の漏洩を防止できる。本実施の形態のX線検査装置1は、搬送路21における遮蔽カーテン16により囲まれた内側の空間が検査空間22を構成している。
【0030】
X線検査装置1は、X線検出器10からのX線透過データが画像化したX線画像としてX線画像が入力されるとともに被検査物W中の異物や欠陥の有無を検査する制御回路40と、制御回路40による検査結果等を表示出力する表示部および制御回路40への各種パラメータ等の設定入力を行う操作部が一体的に設けられた表示器41とを備えている。ここで、本実施の形態の表示器41は、本発明の表示器を構成する。
【0031】
図3において、表示器41は、検査品情報表示部41A、検査画像表示部41B、動作状態表示部41Cおよび操作部41Dを備えており、検査品情報表示部41A、検査画像表示部41B、動作状態表示部41Cおよび操作部41Dは、表示器41の画像表示領域41Pとなる。
【0032】
検査品情報表示部41Aは、例えば、図示しない品種番号表示部、検査結果表示部、検査内容表示部、スタートボタンおよびストップボタンを備えている。
【0033】
品種番号表示部は、被検査物Wの品種(例えば、肉、魚、加工食品、医薬品)に応じて番号を設定するとともに、設定された品種に応じた番号を表示する。検査結果表示部は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示する。
【0034】
検査内容表示部は、被検査物Wの検査総数と検査総数に対する良品の総数と不良品の総数とを表示する。スタートボタンは、X線検査装置1の運転の開始を指示するときに操作され、ストップボタンは、X線検査装置1の運転の停止を指示するときに操作される。
検査画像表示部41Bは、被検査物Wの検査画像(例えば、図10図11に示す検査画像)に関する情報を表示する。
【0035】
動作状態表示部41Cは、X線の照射により被検査物Wを検査中であるか否かを表示する。例えば、動作状態表示部41Cに「運転中」と表示されることで、X線の照射による被検査物Wが検査中であることを表示し、「停止中」と表示されることで、X線の非照射により被検査物Wが検査中でないことを表示する。
動作状態表示部41Cは、X線が照射中であるか否か、および搬送部2が動作中であるか否かを点灯(または点滅)および消灯によって表示する。
【0036】
また、動作状態表示部41Cは、アイコン31Aが点灯表示あるいは点滅表示されることでX線発生器9によりX線が照射中であることを表示し、アイコン31Aが消灯されることでX線発生器9によりX線の照射が停止中であることを表示する。
【0037】
また、動作状態表示部41Cは、アイコン31Bが点灯表示あるいは点滅表示されることで搬送部2が動作中であることを表示し、アイコン31Bが消灯されることで搬送部2が停止中であることを表示する。本実施の形態の動作状態表示部41Cおよび検査品情報表示部41Aは、本発明の検査状態表示部を構成する。
【0038】
操作部41Dは、例えば、表示ボタン、設定調整ボタン41k、生産管理ボタンおよび動作確認ボタンを備えている。表示ボタンは、表示モードの切換えを行う。設定調整ボタン41kは、被検査物Wの品種の切換え等の設定、検出リミット等のパラメータの調整、あるいは、後述する表示パラメータテーブルに記憶された表示内容の表示の優先順位の設定を行う設定調整画面を呼び出す。
【0039】
特に、操作部41Dの設定調整ボタン41kは、被検査物Wの品種や検出対象となる異物の種類等に応じて異なる複数の値(閾値)の設定が可能となっており、設定調整ボタン41kが操作されることで、検出リミット値が適宜設定され、検査品情報表示部41Aには設定された検出リミット値が表示される。
生産管理ボタンは、生産管理のための統計データ等を表示する生産管理画面を呼び出す。動作確認ボタンは、X線検査装置1の検出感度等を確認する動作確認画面を呼び出す。
【0040】
本実施の形態の検査画像表示部41Bは、画像表示領域41Pの2/3程度の表示領域を占めており、本発明の検査画像表示部を構成する。
表示器41において、動作状態表示部41Cは、検査画像表示部41Bの上方に設けられており、操作部41Dは、検査画像表示部41Bの下方に設けられている。
【0041】
図2において、制御回路40は、X線画像記憶部42、画像処理部43、判定部44、制御部46、表示制御部47および表示制御情報記憶部48を備えている。
X線画像記憶部42は、X線検出器10から受け取ったX線透過データからなるX線画像を一時的に記憶する。画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出したデータに対してフィルタや特徴抽出するための画像処理を施す。
【0042】
判定部44は、画像処理部43によって画像処理が施されたX線透過データと、操作部41Dの設定調整ボタン41kにより予め設定された検出リミット値とを比較し、この比較結果に基づいて被検査物Wの異物混入の有無、欠品の有無を判別している。
【0043】
また、設定調整ボタン41kによりX線透過データ内において本来は内容物が存在しない不存在領域を予め設定しておき、判定部44は、画像処理が施されたX線透過データと操作部41Dの設定調整ボタン41kにより設定された検出リミット値とを比較し、不存在領域内に不要物が存在しているか否かによって、かみ込みの有無を判別する。
【0044】
また、判定部44は、X線画像に対してラベリング等の画像処理等を施して被検査物Wを抽出して被検査物Wの周囲長を求め、予め設定調査ボタン41kによって設定された許容範囲と比較し、周囲長が許容範囲内にあるか否かに基づいて被検査物Wの割れの有無を判別する。
【0045】
また、画像処理部43は、被検査物Wの周囲に対応する周縁部分と、被検査物Wの潰れにより生じた潰れ部分とを有する周縁画像を生成し、この生成した周縁画像に対し、被検査物Wの潰れ部分のみを抽出する画像処理を施す。
【0046】
判定部44は、この潰れ部分の有無によって 被検査物Wの潰れの有無を判別する。なお、上述した被検査物Wの異物混入の有無、欠品の有無、かみ込みの有無、割れの有無、潰れの有無の判定方法は、一例であり、これらに限定されるものではない。
【0047】
表示制御部47は、X線画像記憶部42に格納された各被検査物WのX線透過データ、画像処理部43から出力される画像処理の施されたX線透過データおよび被検査物Wの良否の結果に基づいて被検査物Wの検査結果の画像データを作成する。
【0048】
表示制御部47は、判定部44の判別結果により制御部46で作成された文字情報に基づき、この文字情報が検査品情報表示部41Aに表示されるように表示器41を制御する。なお、文字情報としては、被検査物Wの結果が良品の場合には「OK」の文字情報が、被検査物Wの結果が不良品の場合には「NG」の文字情報が検査結果と共に表示される(図7図10図11参照)。
【0049】
表示制御部47は、検査画像表示部41Bの所定領域、例えば、検査画像表示部41Bの上方の領域に、検査状態表示部である検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cに表示される検査情報よりも大きい表示を行う。
【0050】
具体的には、表示制御部47は、動作状態表示部41Cに表示されるアイコン31A、31Bよりも大きい表示として、「STOP」33(図6参照)、「RUN」34(図7参照)、「STAND BY」35(図8図9参照)の表示を行い、検査品情報表示部41Aの検査結果表示部に表示される良否判定結果の文字よりも大きい表示として、NG36(図10図11参照)等の文字情報の表示を行う。
【0051】
また、表示制御部47は、「STOP」33、「RUN」34、または「STAND BY」35の文字情報が表示されてから表示モード切換ボタン41gが操作されるまでの間、または、所定時間経過するまでの間に、検査画像表示部41Bに「STOP」33、「RUN」34、または「STAND BY」35の文字情報を表示する。
【0052】
また、表示制御情報記憶部48には、判定部44によって判定された被検査物Wの良否結果とX線検査装置1におけるX線発生器9および搬送部2の動作状態とに表示内容が関連付けられた表示パラメータテーブル38、39が記憶される。ここで、本実施の形態の表示制御情報記憶部48は、本発明の記憶部を構成する。
ここで、X線検査装置1の動作情報や被検査物Wの情報が本発明の検査情報である。具体的には、X線検査装置1の全体の動作状態である搬送部2の動作状態、X線発生器9によるX線の照射状態等や被検査物Wの良否結果等の検査状態に関する情報が検査情報である。
【0053】
図4において、表示パラメータテーブル38は、搬送部2がOFF(停止)の状態で、かつ、X線発生器9がOFF(X線の非照射)の状態である場合に、「STOP」の表示文字が関連付けられている。ここで、表示文字は、本発明の表示内容に相当する。
表示パラメータテーブル38は、搬送部2がOFFの状態で、かつ、X線発生器9がON(X線の照射)の状態である場合に、「STAND BY」の表示文字が関連付けられている。
【0054】
表示パラメータテーブル38は、搬送部2がON(動作中)の状態で、かつ、X線発生器9がOFFの状態である場合に、「STAND BY」の表示文字が関連付けられている。表示パラメータテーブル38は、搬送部2がONの状態で、かつX線発生器9がONの状態である場合に、「RUN」の表示文字が関連付けられている。
【0055】
表示パラメータテーブル38は、搬送部2の動作状態とX線発生器9によるX線の照射状態にかかわらずに、検査結果がNG(不良品)の場合に、検査結果に関連して表示パラメータテーブル39が関連付けられている。
【0056】
図5において、表示パラメータテーブル39は、判定部44による判定結果が異物混入である場合に「1」とし、判定結果に「異物」の表示文字が関連付けられている。表示パラメータテーブル39は、判定部44による判定結果が欠品である場合に「2」とし、判定結果に「欠品」の表示文字が関連付けられている。
【0057】
表示パラメータテーブル39は、判定部44による判定結果が割れである場合に「3」とし、判定結果に「割れ」の表示文字が関連付けられている。表示パラメータテーブル39は、判定部44による判定結果がかみ込みである場合に「4」とし、判定結果に「かみ込み」の表示文字が関連付けられている。
【0058】
表示パラメータテーブル39は、判定部44による判定結果がつぶれである場合に「5」とし、判定結果に「つぶれ」の表示文字が関連付けられている。
【0059】
図4に示すように、表示パラメータテーブル38は、表示内容のそれぞれの表示の優先順位が関連付けられており、搬送部2の動作状態とX線の照射状態に対応する「NG」の文字表示が最優先に検査画像表示部41Bに表示されるように設定されている。また、「NG」以外の搬送部2の動作状態とX線の照射状態に対応する文字表示は、同列の優先順位に設定されている。
【0060】
制御部46は、X線検査装置1の電源がONの状態にある場合には、表示パラメータテーブル38を参照し、搬送部2の動作状態とX線発生器9によるX線の照射状態に応じて検査画像表示部41Bの上方の領域に、検査状態表示部である検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cに表示される検査情報よりも大きく、「STOP」33、「RUN」34、「STAND BY」35、「NG」36等の文字情報を表示する。
【0061】
作業者は、表示器41の設定調整ボタン41kを操作することによって、表示の優先順位の設定を行うことができるようになっている。制御部46は、設定調整ボタン41kにより優先順位が設定されると、表示パラメータテーブル38の優先順位の記憶領域を設定された優先順位に書き換える。ここで、本実施の形態の設定調整ボタン41kは、本発明の設定部を構成する。
【0062】
また、制御部46は、被検査物Wの検査結果が不良であった場合に、表示パラメータテーブル39を参照して不良の種類に応じた文字表示を選択して、検査画像表示部41Bの上方の領域に、検査品情報表示部41Aの検査結果表示部に表示される良否判定結果の文字よりも大きく、「NG」36の文字とその不良の種類に応じた文字情報とに表示内容を関連付けて表示する。
【0063】
次に、作用を説明する。
X線検査装置1の電源がONとなった状態において、被検査物Wの検査を行わない状態では、搬送部2がOFFとなるとともに、X線発生器9がOFFになる。
【0064】
この場合には、制御部46は、表示制御情報記憶部48に記憶された表示パラメータテーブル38を参照し、「STOP」の文字情報を選択して表示制御部47に「STOP」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0065】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図6に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31A、31Bを消灯した状態で、検査画像表示部41Bの上方の領域に、アイコン31A、31Bよりも大きく「STOP」33の文字情報を表示する。
【0066】
X線検査装置1の電源がONとなった状態において、被検査物Wの検査を行う状態では、搬送部2がONとなるとともに、X線発生器9がONになる。
この場合には、制御部46は、表示制御情報記憶部48に記憶された表示パラメータテーブル38を参照し、「RUN」の文字情報を選択して表示制御部47に「RUN」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0067】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図7に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31Aを点灯または点滅させるとともに、アイコン31Bを点灯または点滅させた状態で、検査画像表示部41Bの上方の領域に、アイコン31A、31Bよりも大きく「RUN」34の文字情報を表示する。
【0068】
被検査物Wの検査中においては、搬入口7から搬出口8の間のベルト面2a上において被検査物Wが搬送される間に被検査物Wの検査が行われて、その検査結果の画像データが検査画像表示部41Bに表示される。
【0069】
図7においては、表示制御部47は、被検査物Wの検査結果を示す画像を検査画像表示部41Bに表示する。ここでは、被検査物WとしてパッケージPに4つの内容物N1〜N4が収容されたものを例にしている。また、表示制御部47は、被検査物Wの検査結果が良品であると、検査品情報表示部41Aに「OK」という文字表示を行う。
【0070】
ここで、表示制御部47は、図7に示すように、搬入口7から搬出口8の間のベルト面2a上において被検査物Wが検査されている間に被検査物Wの検査結果の画像データと共に「RUN」34の文字情報を表示してもよいし、搬入口7から搬出口8の間のベルト面2a上において被検査物Wが検査されていない、すなわち、被検査物Wの搬送が途切れている間に「RUN」34の文字情報のみを表示してもよい。
【0071】
X線検査装置1の電源がONとなった状態において、搬送部2がOFFとなるとともに、X線発生器9がONになる待機状態では、制御部46は、表示制御情報記憶部48に記憶された表示パラメータテーブル38を参照し、「STAND BY」の文字情報を選択して表示制御部47に「STAND BY」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0072】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図8に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31Aを消灯するとともに、アイコン31Bを点灯または点滅させる。さらに、表示制御部47は、検査画像表示部41Bの上方の領域に、アイコン31Aおよび「運転中」という文字よりも大きく「STAND BY」35の文字情報を表示する。
【0073】
X線検査装置1の電源がONとなった状態において、搬送部2がONとなるとともに、X線発生器9がOFFになる待機状態では、制御部46は、表示制御情報記憶部48に記憶された表示パラメータテーブル38を参照し、「STAND BY」の文字情報を選択して表示制御部47に「STAND BY」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0074】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図9に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31Aを点灯するとともに、アイコン31Bを消灯させた状態で、検査画像表示部41Bの上方の領域に、アイコン31A、31Bよりも大きく「STAND BY」35の文字情報を表示する。
被検査物Wの検査中において、被検査物Wの不良品が発見された状態では、制御部46は、表示制御情報記憶部48に記憶された表示パラメータテーブル38を参照した後に、表示パラメータテーブル39を参照し、判定部44の判定結果に基づいて「NG」の種類を選択する。
【0075】
現在検査されている被検査物Wの「NG」の種類が異物混入である場合(判定結果が「1」である場合)には、制御部46は、「異物」の文字情報を選択して表示制御部47に「NG」と共に「異物」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0076】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図10に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31A、31Bを点灯または点滅させた状態で、検査品情報表示部41Aに「NG(異物)」の文字情報を表示する。
【0077】
さらに、表示制御部47は、検査画像表示部41Bの上方の領域に、検査品情報表示部41Aに表示される「NG(異物)」という文字よりも大きく「NG(異物)」36Aの文字情報を表示する。
【0078】
なお、図10で、表示器41には検査内容表示部41cに現在まで検査された被検査物Wの検査総数と検査総数に対する良品の総数と不良品の総数とが表示されている。また、被検査物Wにおいては、内容物N2、N3に異物71が混入されている状態が表示されている。
【0079】
また、表示制御部47は、例えば、検査画像表示部41Bに「RUN」34の文字情報が表示されている状態において、被検査物Wの検査結果が不良品である場合に、「RUN」34の文字情報よりも表示の優先順位の高い「NG」36とNGの種類の組み合わされた「NG(異物)」36Aの文字情報を検査画像表示部41Bに表示する。
【0080】
また、被検査物Wの検査中において、現在検査されている被検査物Wの「NG」の種類が欠品である場合(判定結果が「2」である場合)には、制御部46は、「欠品」の文字情報を選択して表示制御部47に「NG」と共に「欠品」の文字情報を表示するための表示信号を出力する。
【0081】
表示制御部47は、この表示信号に基づいて、図11に示すように、動作状態表示部41Cのアイコン31A、31Bを点灯または点滅させた状態で、検査品情報表示部41Aに「NG(欠品)」の文字情報を表示する。
【0082】
さらに、表示制御部47は、検査画像表示部41Bの上方の領域に検査品情報表示部41Aに表示される「NG(欠品)」という文字よりも大きく「NG(欠品)」36Bの文字情報を表示する。
【0083】
なお、図11で、表示器41には検査内容表示部41cに現在まで検査された被検査物Wの検査総数と検査総数に対する良品の総数と不良品の総数とが表示されている。また、被検査物Wにおいては、内容物N2が欠品である状態が表示されている。
【0084】
このように本実施の形態のX線検査装置1によれば、検査画像表示部41Bの上方の所定領域に、動作状態表示部41Cまたは検査品情報表示部41Aに表示される検査情報のうちの少なくとも1つの情報について、この情報を表す内容を、この情報が動作状態表示部41Cまたは検査品情報表示部41Aに表示される表示よりも大きく表示する。
【0085】
これにより、X線検査装置1に備えられている表示器41のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等に関する必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置1の検査状態を容易に把握できる。
【0086】
また、本実施の形態のX線検査装置1によれば、被検査物Wの良否結果とX線発生器9および搬送部2の動作状態に表示内容に関連付けられた表示パラメータテーブル38、39を記憶する表示制御情報記憶部48を有し、表示制御部47は、表示パラメータテーブル38、39に基づいて検査画像表示部41Bの所定領域に表示される画像を決定する。
この構成により、被検査物Wの良否結果とX線発生器9および搬送部2の動作状態とに応じた最適な表示を行うことができる。
【0087】
また、本実施の形態のX線検査装置1によれば、表示パラメータテーブル38、39に記憶された表示内容が優先順位を有するので、例えば、被検査物Wの検査中において、不良品が発生したことを最優先で表示するようにすれば、作業者は、不良品の発生の有無を遠くから認識できる。
また、本実施の形態のX線検査装置1によれば、優先順位を設定する大谷設定手段を有するので、作業者が所望するX線発生器9の動作状態の表示を優先して行うことができる。
【0088】
また、本実施の形態のX線検査装置1によれば、表示制御部47は、検査状態に関する情報として文字情報を表示するので、作業者は、遠くから文字情報を目視してX線発生器9の検査状態を一目で把握できる。
【0089】
また、本実施の形態のX線検査装置1によれば、判定部44は、X線検出器10により検出されたX線に基づいて、被検査物Wの不良の種類を複数種類判定可能であり、表示制御部47は、被検査物Wの不良の種類に応じた文字情報を表示する。これにより、作業者は、遠くから被検査物Wの不良の種類に応じた文字情報を目視して、不良の種類を一目で把握できる。
【0090】
なお、本実施の形態のX線検査装置1では、アイコン31Aの点灯中においてアイコン31Aの形状と異なる文字情報を検査画像表示部41Bに表示しているが、これに限定されるものでない。
【0091】
例えば、表示制御部47は、図12に示すように、動作状態表示部41Cに表示されて、検査状態に関する情報を表すアイコン31Aと同一の表示形状のアイコン67を拡大して検査画像表示部41Bの上方の領域に表示してもよい。
【0092】
すなわち、表示制御部47は、動作状態表示部41Cに表示されるアイコン31Aと同一の表示形状やアイコン31Bと同一の表示形状、あるいは、検査品情報表示部41Aに表示される「NG」と同一の表示形状を拡大して検査画像表示部41Bの上方の領域に表示してもよい。
【0093】
動作状態表示部41Cおよび検査品情報表示部41Aにおいて表示された検査状態に関する情報は見慣れた情報であり、この検査状態に関する情報の表示形状と同一の表示形状を拡大して検査画像表示部41Bの上方の領域に表示することで、検査状態に関する情報を目視する作業者に違和感を与えることを防止できる。
【0094】
さらに、本実施の形態の表示器41は、タッチパネル式の平面ディスプレイから構成されているが、タッチパネルに限定されるものではない。また、本実施の形態の表示器41は、制御回路40による検査結果等を表示出力する表示部および制御回路40への各種パラメータ等の設定入力を行う操作部が一体的に設けられているが、表示部および操作部が別体に設けられてもよい。
また、検査画像表示部41Bに表示される検査情報は、対応する検査品情報表示部41Aおよび動作状態表示部41Cに表示される検査情報よりも大きい表示であればよく、アイコンに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0095】
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、X線検査装置に備えられている表示器のように限られた表示領域であっても複数の検査状態等の必要な検査情報を視認し易く表示できるようにして、X線検査装置の動作状態や検査状況を容易に把握できるという効果を有し、被検査物を搬送しながらX線の照射を行うX線検査装置として有用である。
【符号の説明】
【0096】
1 X線検査装置
38、39 表示パラメータテーブル
41 表示器
41A 検査品情報表示部(検査状態表示部)
41B 検査画像表示部
41C 動作状態表示部(検査状態表示部)
41k 設定調整ボタン(設定部)
44 判定部
47 表示制御部
48 表示制御情報記憶部(記憶部)
W 被検査物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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図12