【解決手段】システムは、可変表面の変形を検出して、変形に関係付けられる第1のセンサ信号を送信するように構成される変形センサと、ユーザ入力装置とのユーザ相互作用を検出して、ユーザ相互作用に関係付けられる第2のセンサ信号を送信するように構成されるセンサと、第1のセンサ信号を受信し、第2のセンサ信号を受信し、第1のセンサ信号及び第2のセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて機能を実行するように構成されるプロセッサとを有する。プロセッサは、第1のセンサ信号又は第2のセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定し、触覚信号を受信し且つ触覚効果を出力するように構成される触覚出力装置に触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するように構成される。
前記触覚出力装置は装着可能装置に結合され、前記装着可能装置は、靴、アームバンド、袖、ジャケット、眼鏡、手袋、指輪、腕時計、リストバンド、衣類、帽子、ヘッドバンド、又は宝石類を含む、請求項7に記載のシステム。
前記触覚出力装置は装着可能装置に結合され、前記装着可能装置は、靴、アームバンド、袖、ジャケット、眼鏡、手袋、指輪、腕時計、リストバンド、衣類、帽子、ヘッドバンド、又は宝石類を含む、請求項14に記載の方法。
前記変形は、前記可変を丸めること、曲げること、折ること、伸縮させること、捻ること、又は絞ることを含む、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、多様な及び代替的な例示の実施形態及び添付の図面を詳細に参照する。各例示は、限定としてではなく、説明目的で提供される。修正及び変更が行われ得ることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として例示され又は記載された特徴は、更なる実施形態をもたらすために別の実施形態において使用されてもよい。従って、本開示は、添付の請求項及び均等物の範囲に入る修正及び変形を含むことが意図されている。
【0009】
(変形ベースの触覚効果の例示)
本開示の例示の実施形態は、メモリ、タッチスクリーンディスプレイ、及びこうした構成要素のそれぞれと通信するプロセッサを有するコンピュータ装置を含む。例えば、コンピュータ装置は、携帯電話、タブレット、ラップトップコンピュータ、ポケット管理帳、ゲームコントローラ、リモートコントロール、又は携帯型ミュージックプレーヤであってもよい。
【0010】
例示の実施形態では、コンピュータ装置及び/又はタッチスクリーンディスプレイは、変形可能(例えば、柔軟、折り畳み可能、折り曲げ可能、捻り可能、伸縮可能、絞り可能、又は丸め可能)である。コンピュータ装置は、変形を検出して、変形に関係付けられる第1のセンサ信号をプロセッサに送信するように構成される。また、例示の実施形態では、コンピュータ装置は、タッチスクリーンディスプレイとのユーザ相互作用を検出して、第2のセンサ信号をプロセッサに送信するように構成される。例えば、ユーザ相互作用は、タッチスクリーンディスプレイに沿ってジェスチャ(例えば、スワイプ又は2本指のピンチ操作)を行うこと、又はタッチスクリーンディスプレイ上をタップすることを含んでもよい。
【0011】
例示の実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザ相互作用及び変形に少なくとも部分的に基づいて、実行すべき機能を決定するように構成される。本明細書で用いられる機能は、コンピュータ装置で実行されるアプリケーションに関係付けられるタスクを含む。一部の実施形態では、機能は、仮想オブジェクト(例えば、仮想ボタン、スライダ、画像、又はウィジェット)を操作すること、プログラムのオプション又は設定を選択すること、プログラム又は設定のパラメータを変更すること、入力状態を変更すること、データを入力すること、データを出力すること、音声を記録すること、音声を出力すること、計算を実行すること、又はデータを受信することを含んでもよい。その後、コンピュータ装置は機能を実行してもよい。
【0012】
例えば、例示の実施形態では、コンピュータ装置は、チャットアプリケーションを実行している。コンピュータ装置は、ユーザがチャットメッセージを入力できるように、タッチスクリーンディスプレイに仮想キーボードを出力してもよい。仮想キーボードのキーは、デフォルトでは小文字であってもよい。ユーザは、小文字、大文字、及び特殊文字(例えば、感嘆符又は@記号)の間で仮想キーボードを切り替えるためにコンピュータ装置を折り曲げることが可能であってもよい。例えば、ユーザは、小文字を特殊文字に変更するために閾値(例えば、10度)より高い量で(例えば、真っ直ぐな構成から)コンピュータ装置を下向きに折り曲げてもよい。ユーザは、小文字を大文字に変更するために別の閾値(例えば、15度)より高い量で(例えば、真っ直ぐな構成から)コンピュータ装置を上向きに折り曲げてもよい。例示の実施形態では、コンピュータ装置は、曲げの量及び方向を検出して、それに従って仮想キーボードの文字を変更するように構成される。例えば、ユーザは、コンピュータ装置を上向きに折り曲げて、仮想キーボード上で大文字の“A”をタップしてもよい。コンピュータ装置は、タップを検出して、例えば、大文字の“A”をテキストメッセージに挿入する機能を実行してもよい。
【0013】
例示的な実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザに触覚効果(例えば、振動)を提供するための触覚出力装置を更に備える。例示の実施形態では、コンピュータ装置は、変形に基づいて触覚効果を決定するように構成される。例えば、コンピュータ装置は、(例えば、キーボードのキーを特殊文字に変更するために)ユーザが下向きに10度曲げると、低強度の振動を含む触覚効果を決定してもよい。別の例示として、コンピュータ装置は、(例えば、キーボードのキーを大文字に変更するために)ユーザが装置を上向きに15度曲げると、高強度の振動を含む触覚効果を決定してもよい。更に別の例示として、コンピュータ装置は、キーボードのキーの内容に関わらず(例えば、キーボードのキーが大文字、小文字又は特殊文字であるかに関わらず)、キーボードのキーの変化を示す触覚効果を出力してもよい。これにより、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイを見なくても、入力モード間を区別すること、又は入力モードが変更されたことを決定することが可能であってもよい。
【0014】
例示の実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザ相互作用及び/又は機能に関係付けられる触覚効果を出力するようにも構成される。例えば、ユーザが仮想キーボード上で大文字の“A”をタップすると、コンピュータ装置は、クリックの(カチッという)感覚を含む触覚効果を出力してもよい。これは、ユーザがタッチスクリーンディスプレイを見なくても、コンピュータ装置がユーザの入力を受け取ったことをユーザに対して確認してもよい。別の例示として、ユーザが仮想キーボード上で文字の上に指を配置すると、コンピュータ装置は、プラスチックボタンをシミュレートするように構成されるテクスチャを出力してもよい。これにより、ユーザが、タッチスクリーンディスプレイを見なくても、キーボードのキーの位置を決定することが可能であってもよい。一部の実施形態では、ユーザが仮想キーボード上で文字の上に指を配置すると、コンピュータ装置は、文字が大文字、小文字、特殊文字、又は母音を含む場合に異なる触覚効果を出力してもよい。これにより、ユーザが、タッチスクリーンディスプレイを見なくても、文字の特徴を決定することが可能であってもよい。
【0015】
「上向き」及び「下向き」という用語が本明細書で使用されているが、これらは本主題を限定することを意図していない。「上向き」及び「下向き」という用語は第1の方向及び第2の方向へのオブジェクトの操作を示すために使用されており、第2の方向は第1の方向とは反対であってもよく、又はそうでなくてもよい。例えば、オブジェクトを「上向き」及び「下向き」に曲げることは、オブジェクトをそれぞれ内側及び外側に曲げることを特徴としてもよい。
【0016】
上記の例示的な実施形態の記載は、単に例として提供される。本発明の他の様々な実施形態が本明細書に記載されており、このような実施形態の変形は当業者によって理解されるであろう。本明細書を吟味することによって、及び/又は請求項に記載の主題の1つ以上の実施形態を実施することによって、様々な実施形態によってもたらされる利点が更に理解され得る。
【0017】
(変形ベースの触覚効果のための例示のシステム)
図1は、一実施形態による変形ベースの触覚効果のためのコンピュータ装置101を示すブロック図である。コンピュータ装置101は、例えば、携帯電話、タブレット、Eリーダ、ラップトップコンピュータ、携帯型ゲーム装置、医療装置、ステレオ、リモートコントロール、又はゲームコントローラを含んでもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101は、多機能コントローラ、例えば、キオスク、自動車、アラームシステム、サーモスタット、又は他の種類の電子装置で使用されるコントローラを含んでもよい。コンピュータ装置101は
図1において単一の装置として示されているが、他の実施形態では、コンピュータ装置は、例えば、
図2に示されるように複数の装置を含んでもよい。
【0018】
コンピュータ装置101は、柔軟性を有し、折り畳み可能、折り曲げ可能、捻り可能、絞り可能、伸縮可能、丸め可能、及び/又はそれ以外に変形可能であってもよい。例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、1つ以上のヒンジにより結合される2つ以上の剛性の構成要素を含んでもよい。コンピュータ装置101は、1つ以上のヒンジの周囲で2つ以上の剛性の構成要素を枢動させることによって変形し(例えば、折り畳まれ)てもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101は、1つ以上のバンパー136を含んでもよい。バンパー136は、コンピュータ装置101の側部に結合されてもよい。例えば、バンパー136は、コンピュータ装置101の上、下、左及び右にそれぞれ結合されてもよい。
図1に示される実施形態では、単一のバンパー136が、コンピュータ装置101の全周囲にわたって配置される。バンパー136は、移動可能、絞り可能、伸縮可能、又は他の変形が可能であってもよい。ユーザは、コンピュータ装置101に入力を提供するために(複数の)バンパー136と相互作用してもよい。
【0019】
コンピュータ装置101は、バス106を介して他のハードウェアとインターフェース接続されるプロセッサ102を含む。RAM、ROM又はEEPROM等の任意の適切な有形の(及び一時的でない)コンピュータ可読媒体を含み得るメモリ104が、コンピュータ装置101の動作を構成するプログラム要素を具現化してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、1つ以上のネットワークインターフェース装置110、入力/出力(I/O)インターフェース要素112、及び追加の記憶装置114を更に備えてもよい。
【0020】
ネットワーク装置110は、ネットワーク接続を容易にする1つ以上の任意の構成要素を表し得る。限定されないが、例示には、Ethernet(登録商標)、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線インターフェース、又は携帯電話ネットワークにアクセスするための無線インターフェース(例えば、CDMA、GSM(登録商標)、UMTS又は他の移動通信ネットワーク)が含まれる。
【0021】
I/O構成要素112は、1つ以上のディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカ、マイクロホン、ボタン、ジョイスティック、及び/又はデータの入力又は出力に使用される他のハードウェア等の装置への接続を容易にするために使用されてもよい。追加の記憶装置114は、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、強誘電性RAM(F−RAM)、磁気、光学、又はコンピュータ装置101に含まれ若しくはプロセッサ102に結合される他の記憶媒体等の不揮発性記憶装置を表す。
【0022】
コンピュータ装置101は、タッチセンサ面116を有する。
図1に示される実施形態では、タッチセンサ面116は、コンピュータ装置101に組み込まれる。他の実施形態では、コンピュータ装置101は、タッチセンサ面116を含まなくてもよい。タッチセンサ面116は、ユーザの触覚入力を感知するように構成される任意の表面を表す。一部の実施形態では、タッチセンサ面116は、丸め可能、折り曲げ可能、折り畳み可能、伸縮可能、捻り可能、絞り可能、又はそれ以外の変形が可能であってもよい。例えば、タッチセンサ面116は、折り曲げ可能電子ペーパーを含んでもよい。
【0023】
1つ以上のタッチセンサ108は、物体がタッチセンサ面116に接触する場合に接触領域における接触を検出して、プロセッサ102によって使用される適切なデータを提供するように構成される。任意の適切な数、種類、又は配置のセンサが使用され得る。例えば、抵抗性及び/又は容量性のセンサが、タッチセンサ面116に組み込まれて、タッチの場所及び圧力、速さ、及び/又は方向等の他の情報を検出するために使用されてもよい。別の例示として、タッチ位置を決定するために、タッチセンサ面116のビューを備える光学センサが使用されてもよい。
【0024】
他の実施形態では、タッチセンサ108は、LED(Light Emitting Diode)検出器を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、タッチセンサ面116は、ディスプレイの側部に取り付けられるLED指検出器を含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、単一のタッチセンサ108と通信する。他の実施形態では、プロセッサ102は複数のタッチセンサ108、例えば、第1のタッチスクリーン及び第2のタッチスクリーンに関係付けられるタッチセンサと通信する。タッチセンサ108は、ユーザ相互作用を検出し、ユーザ相互作用に基づいて、プロセッサ102に信号を送信するように構成される。一部の実施形態では、タッチセンサ108は、ユーザ相互作用の複数の態様を検出するように構成されてもよい。例えば、タッチセンサ108は、ユーザ相互作用の速度及び圧力を検出して、この情報を信号に組み込んでもよい。
【0025】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、タッチセンサ面116及びディスプレイを組み合わせたタッチ可能ディスプレイを含んでもよい。タッチセンサ面116は、ディスプレイ外部又はディスプレイの構成要素上の1つ以上の材料層に対応してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101の特定の構成によっては、タッチセンサ面116はディスプレイを含まなくてもよい(さもなければ、ディスプレイに対応しなくてもよい)。
【0026】
また、コンピュータ装置101は変形センサ134も含む。変形センサ134は、表面の変形(例えば、折り曲げ、屈曲、伸縮、折り畳み、捻り、絞り、又は丸め)を検出するように構成される。例えば、変形センサ134は、コンピュータ装置101、(複数の)バンパー136、及び/又はタッチセンサ面116の変形を検出するように構成されてもよい。一部の実施形態では、変形センサ134は、圧力センサ、歪みゲージ、力センサ、距離センサ、深度センサ、3Dイメージングシステム(例えば、Microsoft Kinect(R)の商標で一般に販売されている3Dイメージングシステム)、及び/又は(例えば、コンピュータ装置101の外部の)LEDベースのトラッキングシステムを含んでもよい。他の実施形態では、変形センサ134は、スマートゲル、流体、及び/又は圧電素子を含んでもよい。スマートゲル、流体、及び/又は圧電素子は、変形に基づいて電圧を発生してもよい。例えば、スマートゲルの層が表面に結合されてもよい。スマートゲルは、表面の変形(例えば、曲げ)の量に関係付けられる電圧の量を発生してもよい。
【0027】
変形センサ134は、プロセッサ102にセンサ信号(例えば、電圧)を送信するように構成される。
図1に示された実施形態では変形センサ134がコンピュータ装置101の内部にあるように描かれているが、一部の実施形態では、変形センサ134は(例えば、
図2に示されるように)コンピュータ装置101の外部にあってもよい。例えば、一部の実施形態では、1つ以上の変形センサ134が、ゲームシステムを含むコンピュータ装置101で使用されるゲームコントローラに関係付けられてもよい。
【0028】
コンピュータ装置101は、1つ以上の追加のセンサ130も備える。(複数の)センサ130は、プロセッサ102にセンサ信号を送信するように構成される。一部の実施形態では、(複数の)センサ130は、例えば、カメラ、湿度センサ、周辺光センサ、ジャイロスコープ、GPS装置、加速度計、距離センサ又は深度センサ、バイオリズムセンサ、又は温度センサを含んでもよい。
図1に示された実施形態ではセンサ130がコンピュータ装置101の内部にあるように描かれているが、一部の実施形態では、センサ130はコンピュータ装置101の外部にあってもよい。例えば、一部の実施形態では、1つ以上のセンサ130が、ゲームシステムを含むコンピュータ装置101で使用されるゲームコントローラに関係付けられてもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は単一のセンサ130と通信し、他の実施形態では、プロセッサ102は複数のセンサ130、例えば、温度センサ及び湿度センサと通信してもよい。一部の実施形態では、センサ130は、コンピュータ装置101から遠隔にあるが、例えば、
図2に示されるように、プロセッサ102に通信可能に結合されてもよい。
【0029】
コンピュータ装置101は、プロセッサ102と通信する触覚出力装置118を更に含む。触覚出力装置118は、触覚信号に応答して触覚効果を出力するように構成される。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、例えば、振動、知覚される摩擦係数の変化、シミュレートされるテクスチャ、温度の変化、ストロークの感覚、電気触覚効果、又は表面変形(即ち、コンピュータ装置101に関係付けられる表面の変形)を含む触覚効果を出力するように構成される。本明細書には単一の触覚出力装置118が示されているが、一部の実施形態では、触覚効果を生ずるために連続して又は同時に作動され得る同じ又は異なるタイプの複数の触覚出力装置118を含んでもよい。
【0030】
図1に示される実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101の内部にある。他の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101から遠隔にあるが、例えば、
図2に示されるように、プロセッサ102に通信可能に結合されてもよい。例えば、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101の外部にあり、Ethernet、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth、又はラジオインターフェース等の無線インターフェースを介してコンピュータ装置101と通信してもよい。
【0031】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、振動を含む触覚効果を出力するように構成されてもよい。一部のこのような実施形態では、触覚出力装置118は、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)又は線形共振アクチュエータ(LRA)の1つ以上を含んでもよい。
【0032】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、例えば、触覚信号に応じてコンピュータ装置101の表面に沿って知覚される摩擦係数を調節する触覚効果を出力するように構成されてもよい。一部のこのような実施形態では、触覚出力装置118は、超音波アクチュエータを含んでもよい。超音波アクチュエータは、圧電材料を含んでもよい。超音波アクチュエータは、所定の超音波周波数、例えば、20kHzで振動して、タッチセンサ面116の表面において知覚される係数を増加又は減少してもよい。
【0033】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、静電気引力を使用して、例えば、静電アクチュエータを使用することによって、触覚効果を出力してもよい。触覚効果は、シミュレートされるテクスチャ、シミュレートされる振動、ストロークの感覚、又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面(タッチセンサ面116)における知覚される摩擦係数の変化を含んでもよい。一部の実施形態では、静電アクチュエータは、導電層及び絶縁層を含んでもよい。導電層は、任意の半導体又は銅、アルミニウム、金又は銀等の他の導電性材料であってもよい。絶縁層は、ガラス、プラスチック、ポリマ、又は任意の他の絶縁性材料であってもよい。更に、プロセッサ102は、導電層に電気信号、例えば、AC信号を加えることによって静電アクチュエータを動作させてもよい。一部の実施形態では、高電圧増幅器がAC信号を生成してもよい。電気信号は、導電層と触覚出力装置118に近接する又は接触するオブジェクト(例えば、ユーザの指又はスタイラス)との間に容量結合を生成してもよい。一部の実施形態では、オブジェクトと導電層との間の引力レベルの変化は、ユーザによって知覚される触覚効果を変化させることができる。
【0034】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、変形触覚効果を出力するように構成される変形装置を含んでもよい。一部のこのような実施形態では、変形触覚効果は、コンピュータ装置に関係付けられる表面(例えば、タッチセンサ面116)の部分を上昇又は下降させるように構成されてもよい。他の実施形態では、変形触覚効果は、コンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面(例えば、タッチセンサ面116)を折り曲げ、折り畳み、丸め、捻り、絞り、屈曲させ、形状変化させ、又はそれ以外の変形をさせることを含んでもよい。例えば、変形触覚効果は、コンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面に力を加えて、それを折り曲げ、折り畳み、丸め、捻り、絞り、屈曲し、形状変化し、又はそれ以外の変形をすることを引き起こしてもよい。更に、一部の実施形態では、変形触覚効果は、コンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面が折り曲げられ、折り畳まれ、丸められ、捻られ、絞られ、屈曲され、形状変化され、又はそれ以外に変形されることを妨げ又は抵抗することを含んでもよい。
【0035】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、(例えば、コンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させ又はユーザ入力装置に力を加えるように構成される)触覚効果を出力するように構成される流体を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、流体はスマートゲルを含んでもよい。スマートゲルは、1つ又は複数の刺激(例えば、電解、磁界、温度、紫外線、振動、又はpH変化)に応じて変化する機械又は構造的特性を含んでもよい。例えば、刺激に応じて、スマートゲルは、剛性、容量、透明性、及び/又は色を変化させてもよい。一部の実施形態では、剛性は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させること又はユーザ入力装置と相互作用することに対して抵抗し又はユーザを支援してもよい。例えば、スマートゲル層が、ジョイスティックのシャフトの周囲又はボタンの中に配置されてもよい。刺激に応じて、スマートゲルは固くなり、ユーザがジョイスティックを操作すること又はボタンを押すことを妨げてもよい。一部の実施形態では、1つ以上のワイヤがスマートゲルに組み込まれ又は結合されてもよい。電流がワイヤを流れるので、熱が放射されて、スマートゲルが拡張し、収縮し又は剛性を変化させる。これにより、コンピュータ装置101に関係付けられる表面が変形され又はユーザ入力装置に力が加えられてもよい。
【0036】
別の例示として、一部の実施形態では、流体は、レオロジー流体(例えば、磁性流体又は電気流体)を含んでもよい。レオロジー流体は、液体(例えば、油又は水)中に懸濁している金属粒子(例えば、鉄粒子)を含んでもよい。電界又は磁界に応じて、流体中の分子の秩序が再編成されて、それにより流体の全体的な制動及び/又は粘度が変更されてもよい。これにより、コンピュータ装置101に関係付けられる表面が変形され又はユーザ入力装置に力が加えられてもよい。
【0037】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、機械変形装置を含んでもよい。例えば、触覚出力装置118は、変形要素を回転させるアームに結合されるアクチュエータを含んでもよい。変形要素は、例えば、楕円形、星形、又は波形形状を含んでもよい。変形要素は、所定の回転角度でコンピュータ装置101に関係付けられる表面を動かし、それ以外では動かさないように構成されてもよい。一部の実施形態では、アクチュエータは、圧電アクチュエータ、回転/線形アクチュエータ、ソレノイド、電気活性ポリマアクチュエータ、MFC(macro fiber composite)アクチュエータ、形状記憶合金(SMA)アクチュエータ、及び/又は他のアクチュエータを含んでもよい。アクチュエータが変形要素を回転させると、変形要素は表面を動かして、それにより変形を引き起こしてもよい。一部のこのような実施形態では、変形要素は、表面が平坦になる位置で開始してもよい。プロセッサ102から信号を受信することに応じて、アクチュエータは変形要素を回転させてもよい。変形要素を回転させることによって、表面の1つ以上の部分が持ち上げられ又は下げられてもよい。一部の実施形態では、変形要素は、元の位置に戻るように変形要素を回転させるようにプロセッサ102がアクチュエータに信号を送るまで、この回転した状態で維持されてもよい。
【0038】
コンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させるために他の技術又は方法が用いられ得る。例えば、触覚出力装置118は、表面再構成可能な触覚基板(例えば、繊維、ナノチューブ、電気活性ポリマ、圧電要素、又は形状記憶合金)からの接触に基づいて、その表面を変形させ又はそのテクスチャを変化させるように構成される可撓性表面層を含んでもよい。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、例えば、変形機構(例えば、ワイヤに結合されるモータ)、空気若しくは流体ポケット、材料の局部変形、共振機械要素、圧電性材料、微小電気機械システム(“MEMS”)要素又はポンプ、熱流体ポケット、MEMSポンプ、可変多孔性膜(variable porosity membranes)、又は層流変調により変形させられてもよい。
【0039】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101の筐体の一部であってもよい(又は筐体に結合されてもよい)。他の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面(例えば、コンピュータ装置101の前又は背後)をオーバレイする可撓性層の中に配置されてもよい。例えば、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101におけるヒンジ上に配置されるスマートゲル又はレオロジー流体の層を含んでもよい(例えば、ヒンジはコンピュータ装置101を折り畳み又は折り曲げることができるように構成される)。触覚出力装置118を作動させると(例えば、電界又は電流を用いて)、レオロジー又はスマートゲルはその特性を変化させてもよい。これにより、コンピュータ装置101を折り畳み、折り曲げ、又は屈曲させてもよく、又はコンピュータ装置101を折り畳み、折り曲げ、又は屈曲から防いでもよい(例えば、抵抗してもよい)。
【0040】
また、コンピュータ装置101はメモリ104も含む。メモリ104は、プログラム構成要素124、126及び12を含み、これらは変形ベースの触覚効果を与えるために一部の実施形態では、装置がどのように構成され得るかを示すように描かれている。検出モジュール124は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面における変形を検出するために、変形センサ134を監視するようにプロセッサ102を構成する。例えば、検出モジュール124は、表面の曲げの存在又は不存在を追跡して、曲げが存在する場合、量、速度、加速度、圧力及び/又は経時的な曲げの他の特性を追跡するために変形センサ134をサンプリングしてもよい。
【0041】
また、触覚検出モジュール124は、タッチの位置を決定するためにタッチセンサ108を介してタッチセンサ面116を監視するようにプロセッサ102を構成する。例えば、検出モジュール124は、タッチの存在又は不存在を追跡して、タッチが存在する場合、場所、経路、速度、加速度、圧力及び/又は経時的なタッチの他の特性を追跡するためにセンサ108をサンプリングしてもよい。検出モジュール124はメモリ104内のプログラム構成要素として
図1に描かれているが、一部の実施形態では、検出モジュール124は、変形センサ134及び/又はタッチセンサ108を監視するように構成されるハードウェアを含んでもよい。一部の実施形態では、このようなハードウェアは、アナログからデジタルへの変換器、プロセッサ、マイクロコントローラ、比較器、増幅器、トランジスタ、及び他のアナログ又はデジタル回路を含んでもよい。
【0042】
触覚効果決定モジュール126は、生成すべき触覚効果を決定するためにデータを分析するプログラム構成要素を表す。触覚効果決定モジュール126は、出力する1つ以上の触覚効果を選択するコードを含む。一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、変形センサ134からの信号に基づいて出力する触覚効果を決定するコードを含んでもよい。例えば、変形は、ユーザインターフェースに関係付けられる機能(例えば、仮想ブックの次のページへの移動、仮想ブックの複数のページを移動、又は仮想ブックを閉じること)にマッピングされてもよい。触覚効果決定モジュール126は、機能に基づいて異なる触覚効果を選択してもよい。他の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、変形の特徴(例えば、コンピュータ装置101の曲げの量)に基づいて触覚効果を選択してもよい。
【0043】
また、触覚効果決定モジュール126は、タッチセンサ108又は別のユーザインターフェース装置(例えば、ボタン、スイッチ、ジョイスティック、ホイール、又はトリガ)からの信号に基づいて、出力する触覚効果を決定するコードを含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、タッチセンサ面116の一部又は全部の領域が、グラフィカルユーザインターフェースにマッピングされてもよい。触覚効果決定モジュール126は、(例えば、タッチセンサ面116の表面における特徴の存在をシミュレートするために)タッチの場所に基づいて異なる触覚効果を選択してもよい。一部の実施形態では、こうした特徴は、インターフェース上の特徴の可視表現に対応してもよい。しかしながら、触覚効果は、対応要素がインターフェースに表示されなくても、タッチセンサ面116又はディスプレイを介して与えられてもよい(例えば、インターフェースの境界が横断される場合に、境界が表示されていなくても、触覚効果が与えられてもよい)。
【0044】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、ユーザ(例えば、ユーザの指)がタッチセンサ面116及び/又はコンピュータ装置101に対して加える圧力の量に基づいて出力する触覚効果を決定するコードを含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、タッチセンサ面116の表面にユーザが加える圧力の量に基づいて異なる触覚効果を選択してもよい。一部の実施形態では、タッチセンサ面116にユーザが加える圧力の量は、ユーザによって知覚される触覚効果の強度に影響を与える。例えば、一部の実施形態では、圧力の減少は、ユーザに弱い触覚効果を知覚させてもよい。触覚効果決定モジュール126は、圧力のこの減少を検出又は決定し、これに応じて、この変化を補償するための触覚効果を出力してもよい。例えば、触覚効果決定モジュールは、圧力の減少を補償するためにより強い触覚効果を決定してもよい。従って、ユーザによって知覚される触覚効果は、圧力が減少する前と同じに維持されてもよい。
【0045】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、仮想オブジェクトに関係付けられる特徴(例えば、仮想サイズ、幅、長さ、色、テクスチャ、材料、軌道、タイプ、運動、パターン、又は場所)に少なくとも部分的に基づいて触覚効果を選択してもよい。例えば、触覚効果決定モジュール126は、仮想オブジェクトに関係付けられるテクスチャが粗い場合、一連の短いパルス振動を含む触覚効果を決定してもよい。別の例示として、触覚効果決定モジュール126は、仮想オブジェクトに関係付けられる色が赤である場合、温度の変化を含む触覚効果を決定してもよい。更に別の例示として、触覚効果決定モジュール126は、仮想オブジェクトが弾性のあるテクスチャを含む場合、知覚される摩擦係数を増加させるように構成される触覚効果を決定してもよい。
【0046】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、センサ130からの信号(例えば、温度、周辺光の量、加速度計測定値、又はジャイロスコープ測定値)に少なくとも部分的に基づいて、触覚効果を決定するコードを含んでもよい。例えば、触覚効果決定モジュール126は、ジャイロスコープ測定値(例えば、実空間におけるコンピュータ装置101の相対位置)に基づいて触覚効果を決定してもよい。一部のこのような実施形態では、コンピュータ装置101が特定の角度に傾けられる場合、コンピュータ装置101は、1つ以上の対応する触覚効果(例えば、振動)を出力してもよい。
【0047】
触覚効果決定モジュール126はメモリ104内のプログラム構成要素として
図1には描かれているが、一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、生成する1つ以上の触覚効果を決定するように構成されるハードウェアを含んでもよい。一部の実施形態では、このようなハードウェアは、アナログからデジタルへの変換器、プロセッサ、マイクロコントローラ、比較器、増幅器、トランジスタ、及び他のアナログ又はデジタル回路を含んでもよい。
【0048】
触覚効果生成モジュール128は、選択された触覚効果を生成するためにプロセッサ102に触覚信号を生成させて触覚出力装置118へと送信させるプログラミングを表す。例えば、触覚効果生成モジュール128は、所望の効果を生成するために、記憶された波形又はコマンドにアクセスして、触覚出力装置118に送信してもよい。一部の実施形態では、触覚効果生成モジュール128は、触覚信号を決定するためのアルゴリズムを含んでもよい。更に、一部の実施形態では、触覚効果生成モジュール128は、触覚効果に対する目標座標(例えば、触覚効果を出力するタッチセンサ面116上の場所に対する座標)を決定するためのアルゴリズムを含んでもよい。
【0049】
触覚効果生成ジュール128はメモリ104内のプログラム構成要素として
図1に描かれているが、一部の実施形態では、触覚効果生成モジュール128は、生成する1つ以上の触覚効果を決定するように構成されるハードウェアを含んでもよい。一部の実施形態では、このようなハードウェアは、アナログからデジタルへの変換器、プロセッサ、マイクロコントローラ、比較器、増幅器、トランジスタ、及び他のアナログ又はデジタル回路を含んでもよい。
【0050】
図2は、別の実施形態による変形ベースの触覚効果のためのシステムを示すブロック図である。システム200は、コンピュータ装置236を含む。一部の実施形態では、コンピュータシステム236は、例えば、ゲームコンソール、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス(例えば、DVDプレーヤ、DVR、ケーブルテレビボックス)、又は別のコンピュータシステムを含んでもよい。
【0051】
コンピュータ装置236は、バス206を介して他のハードウェアと通信するプロセッサ202を含む。また、コンピュータ装置236は、触覚効果検出モジュール224、触覚効果決定モジュール226、及び触覚効果生成モジュール228を含むメモリ204も備える。こうした構成要素は、それぞれ
図1に描かれたメモリ104、検出モジュール124、触覚効果決定モジュール126、及び触覚効果生成モジュール128と同様に機能するように構成されてもよい。
【0052】
また、コンピュータ装置236は、ネットワークインターフェース装置210、I/O要素212、追加の記憶装置214、及びセンサ230を備える。こうした構成要素は、それぞれ
図1に描かれたネットワークインターフェース装置110、I/O要素112、追加の記憶装置114、及びセンサ130と同様に機能するように構成されてもよい。
【0053】
更に、コンピュータシステム236はディスプレイ234も備える。一部の実施形態では、ディスプレイ234は、別個の構成要素、例えば、有線又は無線接続を介してプロセッサ202に結合されるリモートモニタ、テレビ、又はプロジェクタを含んでもよい。
【0054】
コンピュータシステム236は、コンピュータ装置201に通信可能に結合される。コンピュータ装置201は、柔軟性を有し、折り畳み可能、折り曲げ可能、捻り可能、絞り可能、伸縮可能、丸め可能、及び/又はそれ以外に変形可能であってもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置201は、例えば、ゲームコントローラ、リモートコントロール、又は移動装置を含んでもよい。
【0055】
コンピュータ装置201は、プロセッサ(図示せず)、メモリ(図示せず)、触覚効果検出モジュール224(図示せず)、触覚効果決定モジュール226(図示せず)、及び触覚効果生成モジュール228(図示せず)を含んでもよい。また、コンピュータ装置201は、ネットワークインターフェース210を含んでもよい。この例示では、コンピュータ装置201はネットワークインターフェース装置210を備え、且つIEEE802.11、Bluetooth、又は無線インターフェース(例えば、CDMA、GSM、UMTS、又は他の移動通信ネットワークにアクセスするためのトランシーバ/アンテナ)等の無線インターフェースを介してコンピュータ装置236と通信する。
【0056】
コンピュータ装置201はI/O要素212を含み、これは
図1に描かれたI/O112要素と同様に機能するように構成されてもよい。また、コンピュータ装置201は、I/O要素212と通信するユーザ入力装置238も含む。ユーザ入力装置238は、コンピュータ装置201とのユーザ相互作用を可能にするための装置を含む。例えば、ユーザ入力装置238は、ジョイスティック、方向パッド、ボタン、スイッチ、スピーカ、マイクロホン、タッチセンサ面、及び/又はデータの入力に使用される他のハードウェアを含んでもよい。
【0057】
コンピュータ装置201は、1つ以上のセンサ230、変形センサ240、及び触覚出力装置218を更に含む。こうした構成要素は、それぞれ
図1に描かれたセンサ130、変形センサ134、及び触覚出力装置118と同様に機能するように構成されてもよい。
【0058】
図3は、変形ベースの触覚効果のためのシステムの実施形態を示す。システム300は、タッチスクリーンディスプレイ306を有するコンピュータ装置302を備える。一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、携帯電話(例えば、スマートフォン)、タブレット、ゲームコントローラ、又はEリーダを含んでもよい。
図3に示される実施形態では、コンピュータ装置302は描画アプリケーションを実行している。
【0059】
ユーザは、コンピュータ装置302に入力を与えるためにコンピュータ装置302を屈曲させ、折り曲げ、折り畳み、捻り、絞り、伸縮し、丸め、又はそれ以外に変形させてもよい。
図3では顕著な曲率又は曲げの量を含むように描かれているが、一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、ユーザにとって実質的に感知できない量で変形してもよい。例えば、コンピュータ装置302は、1度より小さく曲げられてもよい。
【0060】
コンピュータ装置302は、変形を検出するように構成される。コンピュータ装置302は、変形に関係付けられる機能を決定して実行してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、閾値を超える又は閾値より低い変形の量に基づいて(例えば、コンピュータ装置302が15度より大きく曲がることに関係付けられる)機能を決定してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置302は、コンピュータ装置302が変形されると機能を連続的に決定してもよい。例えば、
図1に示される実施形態では、ユーザは、例えば、描画アプリケーションに関係付けられるパラメータ又は設定を変更するために、ユーザの左手304でコンピュータ装置302を曲げている。例えば、ユーザは、ペイントブラシの幅を大きくするために上向きに及びペイントブラシの幅を小さくするために下向きにコンピュータ装置302を曲げてもよい。コンピュータ装置302は、コンピュータ装置302の曲げの量を検出して、それに応じてペイントブラシの幅を変更してもよい。このように、コンピュータ装置302は、変形に基づいてシステム又はプログラムに関係付けられるパラメータを連続的に変更してもよい。
【0061】
一部の実施形態では、コンピュータ装置302を変形することは、描画アプリケーションにおける描画キャンバスのサイズを変更することに関係付けられてもよい。例えば、ユーザは、描画キャンバスのサイズを大きくするために上向きに及び描画キャンバスのサイズを小さくするために下向きにコンピュータ装置302を曲げてもよい。別の例示として、ユーザは、描画キャンバスのサイズを小さくするためにコンピュータ装置302を絞り及び描画キャンバスのサイズを大きくするためにコンピュータ装置302を伸ばしてもよい。コンピュータ装置302は、変形を検出して、変形に基づいて、描画キャンバスのサイズを大きく又は小さくしてもよい。
【0062】
コンピュータ装置302は、変形に基づいて1つ以上の触覚効果及び/又は音声を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置302は、閾値を超える又は閾値より低い変形の量に基づいて(例えば、コンピュータ装置302が15度より大きく曲がると)触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、触覚効果の特徴(例えば、振幅、持続時間、波形、タイプ、及び周波数)は、変形の特徴に基づいてもよい。例えば、コンピュータ装置302が徐々に上向きに曲げられると、コンピュータ装置302は、増加的に凹凸のあるテクスチャを含む触覚効果を出力し、例えば、コンピュータ装置302の背面を介してユーザの左手304に出力してもよい。コンピュータ装置302が下向きに曲げられると、コンピュータ装置302は減少的に凹凸のあるテクスチャを含む触覚効果を出力してもよい。
【0063】
一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、コンピュータ装置302の外部の触覚出力装置310に通信可能に結合されてもよい。例えば、触覚出力装置310は、装着可能装置314に含まれてもよい。装着可能装置314は、靴、アームバンド、袖、ジャケット、手袋、指輪、腕時計、リストバンド、ブレスレット、衣類、帽子、ヘッドバンド、宝石類及び/又は眼鏡を含んでもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、外部の触覚出力装置310に、1つ以上の触覚効果をユーザの体の場所(例えば、頭、肩、腕、足、肘又は脚)に出力させてもよい。例えば、コンピュータ装置302が上向きに曲げられると、コンピュータ装置302は、ユーザの手首に周波数が増加した振動を含む触覚効果を触覚出力装置310に出力させてもよい。コンピュータ装置302が下向きに曲げられると、コンピュータ装置302は、ユーザの手首に周波数が減少した振動を含む触覚効果を触覚出力装置310に出力させてもよい。
【0064】
ユーザは、触覚効果を知覚して、コンピュータ装置302の状態及び/又はプログラム(例えば、描画アプリケーション)に関係付けられるパラメータを決定することが可能であってもよい。例えば、ユーザは、ユーザの手首への振動又は凹凸のあるテクスチャを知覚して、描画アプリケーションにおけるペイントブラシの幅、描画キャンバスのサイズ、又はズームレベルを決定することができてもよい。
【0065】
一部の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ306及び/又はコンピュータ装置302に関係付けられる別の入力構成要素(例えば、ボタン、ジョイスティック、スイッチ、ホイール、又はトリガ)と相互作用してもよい。例えば、ユーザは、例えば、描画アプリケーションを使用して絵を描くために、タッチスクリーンディスプレイ306の表面に沿って(例えば、ユーザの右手の)指308をドラッグしてもよい。コンピュータ装置302は、ユーザ相互作用を検出して、ユーザ相互作用及び変形に関係付けられる機能を実行するように構成される。例えば、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ306の前記表面に沿って指をドラッグすると、コンピュータ装置302は、ユーザの指の経路により定義される形状で線を出力することを含む機能を決定してもよい。コンピュータ装置302は、コンピュータ装置302の変形に基づいて線の幅を決定してもよい。次に、コンピュータ装置302は、決定された形状及び幅で線を出力してもよい。
【0066】
一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、ユーザ相互作用に関係付けられる1つ以上の触覚効果(及び/又は音声)を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置302は、タッチスクリーンディスプレイ306に出力される線312の形状及び幅に対応するタッチスクリーンディスプレイ306の部分を物理的に隆起させてもよい。ユーザは、描画モードを終了して、線312の場所、幅、及び他の特徴を物理的に知覚するためにタッチスクリーンディスプレイ306の表面に沿って指308を動かすことができてもよい。
【0067】
コンピュータ装置302が描画アプリケーションを実行するように先に記載されているが、他の実施形態では、コンピュータ装置302は、ゲーム等の他のプログラムを実行していてもよい。例えば、コンピュータ装置302は、仮想ギターゲームを実行していてもよい。ユーザは、コンピュータ装置302を(例えば、ユーザの左手304で)上向きに又は下向きに曲げて、それに対応するように仮想ギターを演奏することに関係付けられる強度を変化させてもよい。より大きく上向きに曲げることに関係付けられ得るより高い強度は、より大きな速さ又は圧力でユーザが仮想ギターを演奏することをシミュレートしてもよい。ユーザは、例えば、ギターのストリングをかき鳴らすために、(ユーザの右手の指308で)タッチスクリーンディスプレイ306に沿って実質的に同時にジェスチャを行ってもよい。コンピュータ装置302は、ジェスチャを検出して、強度に基づく振幅の振動を含む触覚効果を出力してもよい。例えば、強度が増加すると、コンピュータ装置302は、より高い振幅の振動を出力してもよい。強度が減少すると、コンピュータ装置302は、より低い振幅の振動を出力してもよい。更に、一部の実施形態では、コンピュータ装置302は、ギターをかき鳴らすことに関係付けられる音声を出力してもよい。音声の音量(例えば、振幅)は、強度に基づいてもよい。例えば、強度が増加すると、コンピュータ装置302は、より大きな音量を有する音声を出力してもよい。強度が減少すると、コンピュータ装置302は、より小さな音量の音声を出力してもよい。
【0068】
図4は、変形ベースの触覚効果のためのシステムの別の実施形態を示す。システム400は、この例示では、ゲームステーションを含むコンピュータシステム402を含む。コンピュータシステム402は、ビデオゲーム(例えば、軍事ゲーム)を実行している。コンピュータシステム402は、コンピュータ装置404と有線又は無線で通信してもよい。この例示では、コンピュータ装置404はゲームコントローラを含む。コンピュータ装置404は、柔軟性を有し、折り畳み可能、折り曲げ可能、捻り可能、伸縮可能、絞り可能、丸め可能、及び/又はそれ以外に変形可能であってもよい。
【0069】
一部の実施形態では、ユーザは、例えば、仮想武器により敵戦闘員を拡大又は縮小するためにコンピュータ装置404を変形させてもよい。例えば、ユーザは、コンピュータ装置404を上向きに曲げて、仮想武器を拡大させてもよい。例えば、ユーザは、コンピュータ装置404を下向きに曲げて、仮想武器を縮小させてもよい。コンピュータ装置404は、曲げを検出して、例えば、それぞれ拡大又は縮小される照準を表示するために、コンピュータシステム402にディスプレイ406を更新させてもよい。
【0070】
一実施形態では、コンピュータ装置404は、変形に関係付けられる触覚効果を出力する。例えば、コンピュータ装置404は、ユーザが拡大すると振幅が増加した振動を出力し、ユーザが縮小すると振幅が減少した振動を出力してもよい。これは、ユーザの仮想武器が拡大された場合に、ユーザが正確に敵戦闘員に発砲することをより困難にしてもよい。これは、(例えば、敵がユーザのアクション可能範囲内に入るために長時間にわたってユーザが所定の場所で待機する「キャンピング(camping)」又はスナイピング(sniping)ではなく)ユーザ間の近距離相互作用を促進してもよい。
【0071】
ユーザは、コンピュータ装置404上の1つ以上のコントロールと相互作用してもよい。例えば、ユーザは、コンピュータ装置404におけるタッチセンサ面、ボタン、スイッチ、トリガ、ホイール、方向パッド、ジョイスティック408、又は他のコントロールと相互作用してもよい。コンピュータ装置404は、ユーザ相互作用を検出して、(コンピュータ装置404の変形に基づき得る)武器のズームレベルに基づく精度でユーザの仮想武器を発砲してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置404は、ユーザ相互作用に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。例えば、ユーザがボタンを押してユーザの仮想キャラクタに仮想武器を発砲させると、コンピュータ装置404は、銃撃をシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。これは、ユーザの仮想武器が発砲されたことをユーザに確認して、ビデオゲームの現実感を更に高め得る。
【0072】
図4に示された実施形態は軍事ゲームを描いているが、一部の実施形態では、コンピュータシステム402は、ホバークラフトゲームを実行していてもよい。ユーザは、コンピュータ装置404を変形させて、例えば、ビデオゲーム内の仮想ホバークラフトに関係付けられる左ロケットスラスタ又は右ロケットスラスタを選択することが可能であってもよい。例えば、ユーザは、右スラスタを選択するためにコンピュータ装置404の右側を(閾値を超える量で)捻ると同時にコンピュータ装置404の左側を静止させることが可能であってもよい。ユーザは、左スラスタを選択するためにコンピュータ装置404の左側を捻ると同時にコンピュータ装置404の右側を静止させることが可能であってもよい。コンピュータ装置404は、変形を検出して、左側又は右側スラスタが選択されるようにしてもよい。一部の実施形態では、スラスタが選択された場合、コンピュータ装置404は、例えば、カチッ(click)又はゴツン(thump)を含む確認触覚効果を出力してもよい。ユーザは、コンピュータ装置404のトリガ又はボタンを押して、例えば、選択されたスラスタを点火してもよい。コンピュータ装置404は、ユーザ入力を検出して、選択されたスラスタが点火されるようにしてもよい。また、コンピュータ装置404は、例えば、ロケットスラスタの点火をシミュレートするように構成されるランブル感覚を含む触覚効果を出力してもよい。
【0073】
図5は、変形ベースの触覚効果のためのシステムの更に別の実施形態を示す。システム500は、ユーザインターフェースを有するコンピュータ装置502を備える。この実施形態では、コンピュータ装置502はスマートフォン又はタブレットを含む。ユーザインターフェースは、ボタン506及びタッチスクリーンディスプレイ504を含む。
【0074】
一部の実施形態では、ユーザは、コンピュータ装置502でアーチェリー又はスリングショット(又はゴルフ)ゲームをプレイしてもよい。ユーザは、コンピュータ装置502を曲げて、例えば、仮想アーチェリーの弓の弦を又は仮想スリングショットの弾性バンド(又は仮想ゴルフクラブ)を後ろに引いてもよい。一部の実施形態では、ユーザがコンピュータ装置502を曲げると、コンピュータ装置502は、ユーザの曲げに抵抗するように構成される触覚効果(及び/又はギシギシという音のような音声)を出力してもよい。これは、引かれるときの弓の弦又はスリングショットの弾性バンドの張力をシミュレートしてもよい。ユーザが最大可能張力レベルに関係付けられる曲げの量に到達すると。コンピュータ装置502は別の触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、クリックの感覚を出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504(又はボタン506)をタップして、弓又はスリングショットを発射することが可能であってもよい。発射の強度は、コンピュータ装置502の曲げの量に基づいてもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、低振幅振動等、仮想弓又はスリングショットの発射をシミュレートするように構成される関連触覚効果を出力してもよい。追加的に又は代替的に、コンピュータ装置502は、コンピュータ装置502を素早く伸ばすように構成される触覚効果を出力して、コンピュータ装置502を静止状態(即ち、非変形状態)に戻してもよい。これは、弓の弦又はスリングショットの弾性バンドの張力の解放をシミュレートしてもよい。
【0075】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、コンピュータ装置502の変形に基づいて(例えば、仮想オブジェクトに関係付けられる)多数の機能を実行してもよい。一部の実施形態では、各機能は、コンピュータ装置502の異なる変形に関係付けられてもよい。例えば、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504上で武器をタップすることによりビデオゲーム内で仮想武器を選択し、武器に関係付けられる異なる機能を実行するためにコンピュータ装置502を曲げてもよい。例えば、コンピュータ装置502は、第1の閾値を超える曲げを検出して、例えば、仮想武器を装着してもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、弾倉が武器に装填されることをシミュレートするように構成される関連触覚効果を出力してもよい。コンピュータ装置502は、第2の閾値を超える曲げを検出して、例えば、武器を発砲してもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、銃撃をシミュレートするように構成される関連触覚効果を出力してもよい。コンピュータ装置502は、第1の閾値と第2の閾値との間に後退する曲げの量を検出して、例えば、使用済みの銃弾の薬包を排出してもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、銃弾の薬包が武器から排出されることをシミュレートするように構成される関連触覚効果を出力してもよい。更に、コンピュータ装置502は、第1の閾値より低い曲げを検出して、例えば、仮想武器から弾倉を抜き取ってもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、武器から空の弾倉を取り出すことをシミュレートするように構成される関連触覚効果を出力してもよい。
【0076】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、タッチスクリーンディスプレイ504に出力される仮想オブジェクトとの物理的相互作用をシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。仮想オブジェクトは、任意のタイプ又は数のオブジェクト、例えば、ボタン、スライダ、ノブ、リスト、又はメニューを含んでもよい。例えば、コンピュータ装置502が静止状態にある場合、仮想オブジェクトとユーザ相互作用すると、コンピュータ装置502は関連機能を実行してもよい。例えば、ユーザが仮想スライダを上向きにスライドさせると、コンピュータ装置502は、スピーカを介して出力される音声の音量を大きくしてもよい。一部の実施形態では、ユーザがコンピュータ装置502を変形させると、コンピュータ装置502は「探索モード」に入ってもよい。探索モードは、仮想オブジェクトに関係付けられる機能を実行せずに、ユーザが仮想オブジェクトと相互作用して仮想オブジェクトを知覚することができるように構成されてもよい。例えば、コンピュータ装置502は、変形を検出して、探索モードに入ってもよい。次に、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504を指で探索してもよい。ユーザが仮想スライダと相互作用すると、コンピュータ装置502は、ゴムのテクスチャを含む及び/又はタッチスクリーンディスプレイ504の表面において知覚される摩擦係数を変化させる触覚効果を出力してもよい。このようにして、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504を見なくても(且つ関連機能を実行せずに)仮想スライダを知覚することが可能であってもよい。
【0077】
一部の実施形態では、ユーザがコンピュータ装置502を変形させる(例えば、絞る又は曲げる)と、コンピュータ装置502は「編集モード」に入ってもよい。例えば、コンピュータ装置502が静止状態にある間は、タッチスクリーンディスプレイ504上に出力される1つ以上の仮想オブジェクトの仮想場所は固定され又は動かせなくてもよい。コンピュータ装置502は、変形を検出して、編集モードに入ってもよい。コンピュータ装置502は、(例えば、コンピュータ装置502が編集モードにあることをユーザに知らせるために)連続的なパルス振動を含む触覚効果を出力してもよい。編集モードは、仮想オブジェクトの場所を動かすためにユーザがタッチスクリーンディスプレイ504と相互作用することを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、第1の場所から第2の場所にアイコンをドラッグするために指を使用してもよい。一部の実施形態では、ユーザはコンピュータ装置502を伸ばし又は絞ることを止めてもよい。それに応じて、コンピュータ装置502は編集モードを終了してもよい。一部の実施形態では、編集モードを終了すると、コンピュータ装置502は、例えば、コンピュータ装置502がもはや編集モードにないことを示すためにパルス振動の出力を停止してもよい。
【0078】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、コンピュータ装置502の異なる変形に基づいて仮想オブジェクトとの異なる物理相互作用をシミュレートしてもよい。例えば、仮想オブジェクトは、炭酸飲料の缶(例えば、ソーダ又はビール缶)を含んでもよい。コンピュータ装置502は、第1の閾値を超える曲げを検出して、仮想的に缶から炭酸を開放するように構成されてもよい。また、コンピュータ装置502は、缶の炭酸の開放に関係付けられる触覚効果(例えば、持続時間の長い低振幅振動)を出力してもよい。コンピュータ装置502は、第2の閾値を超える曲げを検出して、仮想的に缶のタブを開けてもよい。また、コンピュータ装置502は、缶のタブの開放をシミュレートするように構成される触覚効果(例えば、持続時間の短い高振幅振動)を出力してもよい。コンピュータ装置302は、捻りを検出して、仮想的に缶から液体を注いでもよい。また、コンピュータ装置502は、液体を注ぐことをシミュレートするように構成される触覚効果(例えば、フロー感覚)を出力してもよい。更に、一部の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504を介して仮想缶と相互作用してもよい。コンピュータ装置502は、仮想缶の状態、炭酸が開放されたか、タブが開けられたか、又は飲料が注がれたかどうかに基づいて触覚効果を出力してもよい。
【0079】
一部の実施形態では、仮想オブジェクトは、レースゲームにおける車を含んでもよい。ユーザは、仮想変速装置を駐車位置から駆動位置に移動するためにタッチスクリーンディスプレイ504に沿って指を動かしてもよい。コンピュータ装置502は、ジェスチャを検出して、仮想自動車を始動してもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、エンジン始動のランブルをシミュレートするように構成される触覚効果(例えば、長い低周波数振動)を出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザがコンピュータ装置502を曲げると、コンピュータ装置502は仮想自動車を加速させてもよい。また、コンピュータ装置502は、例えば、車の速さの増加をシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。ユーザがコンピュータ装置502を伸ばすと、コンピュータ装置302はブレーキを加えてもよい。コンピュータ装置502は、例えば、車のブレーキをシミュレートするように構成される触覚効果(例えば、アンチロック・ブレーキ・システムに関係付けられる振動パターン)を出力してもよい。
【0080】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、多数のユーザインターフェースレベルを含んでもよい。ユーザは、コンピュータ装置502を変形させることによりユーザインターフェースレベルを変更してもよい。ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504、ボタン506、又は別のユーザインターフェース構成要素と相互作用することにより1つ以上のユーザインターフェースに関係付けられる仮想オブジェクトと相互作用してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、地図アプリケーションを実行してもよい。ユーザが第1の閾値を超える量でコンピュータ装置502を曲げると、コンピュータ装置502は地図を拡大してもよい。ユーザが第2の閾値を超える量でコンピュータ装置502を曲げると、コンピュータ装置502は都市、町及び道路の名前等の以前は隠されていた情報を出力してもよい。ユーザが第3の閾値を超える量でコンピュータ装置502を曲げると、コンピュータ装置502は近くのガソリンスタンド、レストラン、映画館、警察署、又は病院等の追加の情報を出力してもよい。コンピュータ装置502は、ユーザインターフェースレベルを切り替えると、軽い振動等の確認触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504と相互作用して、例えば、都市、町、道路、ガソリンスタンド、レストラン、映画館、警察署、又は病院等の場所を選択してもよい。コンピュータ装置502は、選択を検出して、例えば、その場所への運転方向を出力してもよい。コンピュータ装置502は、例えば、悪い運転条件を示す関連触覚効果を出力する。
【0081】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、カメラアプリケーションを実行してもよい。コンピュータ装置502は、カメラアプリケーションを使用して景色を撮るためにコンピュータ装置502の背面にあるカメラを含んでもよい。ユーザは、カメラをオブジェクトに向けて、例えば、カメラのズーム又は焦点レベルを変更するために、コンピュータ装置502を曲げてもよい。コンピュータ装置502は、変形を検出して、例えば、ズームレベルが閾値を超えるか又は下回ると、戻り止め又はクリックを含む遷移触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、ズームレベルが2xから4xに増加すると、クリックを出力してもよい。コンピュータ装置502は、ズームレベルが4xから8xに増加すると、別のクリックを出力してもよい。これにより、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ504を見ずにズームレベルを決定することが可能になる。一部の実施形態では、例えば、写真を撮るためにコンピュータ装置502がまだ変形されている間に、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ504及び/又はボタン506と相互作用してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置502は、ズーム又は焦点レベルを保存してもよい。ユーザは、コンピュータ装置502を伸ばして、コンピュータ装置502がもはや変形されていないときに、写真を撮るためにタッチスクリーンディスプレイ504及び/又はボタン506と相互作用してもよい。コンピュータ装置502は、ユーザ相互作用を検出して、以前に保存されたズーム又は焦点レベルを使用して写真を撮ってもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、関連触覚効果、例えば、カメラのシャッター又はレンズの動作をシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0082】
一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、ユーザインターフェースコントロール(例えば、タッチスクリーンディスプレイ504又はボタン506)とのユーザ相互作用を促進するように構成される1つ以上の触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、コンピュータ装置502で実行されるテキストメッセージング、チャット、又はEメールアプリケーションに関係付けられる仮想キーボードを出力してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置502は、ユーザがコンピュータ装置502を絞るのを検出して、例えば、「スワイプ」入力モードを開始してもよい。スワイプ入力モードでは、ユーザは単語の最初の文字から最後の文字に仮想キーボードに沿って指をスライドさせて、単語の間のみ指を持ち上げることによって単語を入力することができる。コンピュータ装置502は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ504の表面において知覚される摩擦係数を減少させるように構成される関連触覚効果を出力してもよい。これにより、ユーザがメッセージを入力するためにタッチスクリーンディスプレイ504の表面に沿って指を動かすのがより簡単になる。
【0083】
上記の実施形態では、メッセージを入力するためにユーザがタッチスクリーンディスプレイ504と相互作用すると、コンピュータ装置502は別の触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、母音に対してゴムのテクスチャを出力してもよい。これにより、ユーザはユーザの指が母音上に位置することを決定することができ、ユーザがメッセージを入力するのをより簡単にしてもよい。一部の実施形態では、ユーザは、スワイプモードを終了するためにコンピュータ装置502を絞るのを止めてもよい。コンピュータ装置502は、ユーザがもはやコンピュータ装置502を絞っていないことを検出して、1つ以上の関連触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置502は、例えば、コンピュータ装置502がもはやスワイプモードにないことをユーザに示すために、2つのパルス振動を含む触覚効果を出力してもよい。
【0084】
図6は、変形ベースの触覚効果のためのシステム600の更に別の実施形態を示す。システム600は、コンピュータ装置602(例えば、
図2のコンピュータ装置201)を含む。コンピュータ装置602は、柔軟性を有し、折り畳み可能、折り曲げ可能、捻り可能、伸縮可能、絞り可能、丸め可能、及び/又はそれ以外に変形可能であってもよい。コンピュータ装置602は、1つ以上のユーザインターフェースコントロール(例えば、タッチセンサ面、タッチパッド、ボタン、方向パッド、又はジョイスティック)を含む。
図6に示される実施形態では、コンピュータ装置602は、コンピュータシステム604に通信可能に結合される。
【0085】
コンピュータシステム604は、1つ以上の仮想オブジェクトを出力してもよい。例えば、コンピュータシステム604は、写真集アプリケーションを実行しており、仮想写真を出力してもよい。ユーザは、写真を操作するためにコンピュータ装置602の1つ以上のユーザインターフェースコントロールと相互作用し、そうでない場合、写真集アプリケーションと相互作用してもよい。例えば、ユーザは、関連写真集ウィジェットを選択するためにコンピュータ装置602のタッチセンサ面の領域、例えば、仮想写真のサイズを変更するように構成されるボタンをタップしてもよい。コンピュータ装置602は、関連触覚効果、例えば、ボタンが選択されたことをユーザに通知するための振動を出力してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置602は、絞ることを含む変形を検出して、写真のサイズを減少させるように構成される信号をコンピュータシステム604に送信するように構成されてもよい。また、コンピュータ装置602は、伸ばすことを含む変形を検出して、写真のサイズを増加させるように構成される信号をコンピュータシステム604に送信するように構成されてもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置602は関連触覚効果を出力してもよい。例えば、写真が最大サイズである場合、コンピュータ装置602は、ユーザがコンピュータ装置602を更に伸ばすことに抵抗するように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0086】
一部の実施形態では、コンピュータ装置604は、ウェブブラウザを介してウェブページを出力してもよい。ウェブページは、1つ以上のリンクを含んでもよい。ユーザは、リンクを選択するためにコンピュータ装置602(例えば、タッチセンサ面)と相互作用してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置602は、相互作用に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。例えば、ユーザの指がリンク上に重なると、コンピュータ装置602は、タッチセンサ面の表面において知覚される摩擦係数を変化させるように構成される触覚効果を出力してもよい。これにより、ユーザがコンピュータシステム604のディスプレイを見なくても、ウェブページにあるリンクの場所についてユーザを案内できる。リンクが選択されると、ユーザがコンピュータ装置602を変形させてもよい。コンピュータ装置602は、変形を検出して、関連機能をコンピュータシステム604に実行させてもよい。例えば、変形が上向きの曲げを含む場合、コンピュータ装置602は、新しいブラウザウインドウ内のリンクに関係付けられるウェブページをコンピュータシステム604に開かせてもよい。変形が下向きの曲げを含む場合、コンピュータ装置602は、現在のブラウザウインドウに関係付けられるウェブページをコンピュータシステム604に開かせてもよい。
【0087】
(変形ベースの触覚効果のための例示の方法)
図7は、一実施形態による変形ベースの触覚効果を提供する方法を実行するためのステップのフローチャートである。一部の実施形態では、
図7のステップは、例えば、汎用コンピュータ、移動装置又はサーバにおけるプロセッサによって実行されるプログラムコードで実装されてもよい。一部の実施形態では、こうしたステップは一群のプロセッサによって実装されてもよい。一部の実施形態では、
図7に示される1つ以上のステップは省略され又は異なる順番で行われてもよい。同様に、一部の実施形態では、
図7に示されない追加のステップが実行されてもよい。以下のステップは
図1に示されたコンピュータ装置101に関して記載された構成要素を参照して記載される。
【0088】
方法700はステップ702で開始して、プロセッサ102は変形センサ134から可変表面の変形に関係付けられる第1のセンサ信号を受信する。例えば、コンピュータ装置101は、1つ以上の仮想オブジェクト(例えば、ボタン、ペイントブラシ、線、長方形、円、アイコン、メニュー、画像、又はテキスト)を含むユーザインターフェースを(例えば、タッチセンサ面116と一体のディスプレイを介して)出力していてもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置101を変形させることは、仮想オブジェクトを拡大又は縮小することに関係付けられてもよい。ユーザは、コンピュータ装置101を上向きに曲げて、仮想ボタンを拡大してもよい。変形センサ134は、上向きの曲げを検出して、プロセッサ102に関連センサ信号を送信してもよい。
【0089】
方法700はステップ704に進み、プロセッサ102は、センサ(例えば、I/Oセンサ130、又はタッチセンサ108)からユーザ入力装置とのユーザ相互作用に関係付けられる第2のセンサ信号を受信する。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、ユーザは、タッチセンサ面116において仮想ボタンに関係付けられる場所をタップしてもよい。タッチセンサ面116は、タップを検出して、プロセッサ102に関連センサ信号を送信してもよい。
【0090】
方法700はステップ706に進み、プロセッサ102は、第1のセンサ信号及び第2のセンサ信号に関係付けられる機能を実行する。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、ユーザは、コンピュータ装置101を変形させない限り、仮想ボタンに関係付けられる機能を実行することができなくてもよい。プロセッサ102が上向きの曲げに関係付けられる第1のセンサ信号を受信すると、プロセッサ102は、仮想ボタンとのユーザ相互作用を可能にしてもよい。プロセッサ102がタップに関係付けられる第2のセンサ信号を受信すると、プロセッサ102は、仮想ボタンに関係付けられる機能を実行してもよい。例えば、プロセッサ102は、仮想ボタンに関係付けられるワードプロセッシングアプリケーションを開いてもよい。
【0091】
プロセッサ102は、アルゴリズム、ルックアップテーブル、機能プロファイル、及び/又は任意の他の適切な方法を介して実行する機能を決定してもよい。例えば、一部の実施形態では、プロセッサ102は、メモリ104に記憶されたアルゴリズム又はルックアップテーブルを介して機能を決定してもよい。プロセッサ102は、ルックアップテーブルを参照して、特定のセンサ信号又はセンサ信号(例えば、変形センサ134、センサ130、タッチセンサ108等からのセンサ信号)の組み合わせを特定の機能と関連付けてもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、ユーザがコンピュータ装置101を曲げるのに応じて、プロセッサ102は、ルックアップテーブルを参照して、ユーザインターフェース内の仮想オブジェクトとのユーザ相互作用を可能にすることを含む機能を決定してもよい。ユーザが仮想ボタンに関係付けられるタッチセンサ面上の場所をタップするのに応じて、プロセッサ102は、ルックアップテーブルを参照して、ワードプロセッシングアプリケーションを開くことを含む機能を決定してもよい。プロセッサ102は、こうした決定を結合して、ワードプロセッシングアプリケーションを開くことを含む機能を実行してもよい。
【0092】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、プロファイルに基づいて機能を決定してもよい。例えば、コンピュータ装置101は関係付けられた「機能プロファイル」を記憶してもよく、ここでユーザが特定の機能と関係付けたい変形をユーザが割り当てることができる。例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、ユーザが特定の機能(例えば、スワイプモード、編集モードに入ること、仮想オブジェクトを拡大又は縮小すること、カメラの焦点を合わせること、ゲーム機能を実行すること、プログラム設定を変更すること)と関係付けることを望む変形(例えば、弧、捻り、絞り、曲げ、畳み、伸ばし、又は圧縮)及び/又はユーザ入力(例えば、ボタン押し下げ、タッチセンサ面116との相互作用、又はジョイスティック相互作用)を記憶してもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は、どの機能を実行すべきかを決定するためにユーザの機能プロファイルを参照してもよい。例えば、ユーザの機能プロファイルが仮想武器の装填を送信することに関係付けられる曲げを含む場合、ユーザがコンピュータ装置101を曲げるのに応じて、プロセッサ102は仮想武器を装填することを含む機能を決定してもよい。
【0093】
方法700はステップ708に進み、プロセッサ102は変形センサ134から可変表面の別の変形に関係付けられる第3のセンサ信号を受信する。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、ユーザは、コンピュータ装置101を更に上向きに曲げて、例えば、ワードプロセッシングアプリケーション内に新しい白紙文書を開いてもよい。変形センサ134は、追加の上向きの曲げを検出して、プロセッサ102に関連センサ信号を送信してもよい。
【0094】
方法700はステップ710に進み、プロセッサ102は第3のセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて別の機能を実行する。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、プロセッサ102は、第3のセンサ信号を受信して、ワードプロセッシングアプリケーション内に新しい白紙文書を開いてもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、アルゴリズム、ルックアップテーブル、機能プロファイル、又は任意の他の適切な方法を介して(例えば、ステップ706に関して先に記載された任意の方法を使用して)実行する機能を決定してもよい。
【0095】
方法700はステップ712に進み、プロセッサ102は仮想オブジェクトの特徴を決定する。プロセッサ102は、仮想オブジェクトのサイズ、形状、色、テクスチャ、優先度、場所、コンテンツ、又は他の特徴を決定してもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、プロセッサ102は、仮想ボタンがワードプロセッシングアプリケーションのロゴを含むことを決定してもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、仮想オブジェクトに関係付けられる優先度を決定してもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、プロセッサ102は、仮想ボタンがディスプレイに出力されるユーザインターフェースにおけるホームバーに関係付けられることを決定してもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、ホームバーに関係付けられる仮想オブジェクトがより重要であるか又はユーザインターフェースの他の場所にある仮想オブジェクトよりも高い優先度を有するかを決定してもよい。
【0096】
方法700はステップ714に進み、プロセッサ102は触覚効果を決定する。一部の実施形態では、プロセッサ102は、(例えば、センサ130、変形センサ134、又はタッチセンサ108からの)センサ信号、機能、仮想オブジェクトの特徴、及び/又はイベントに少なくとも部分的に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、第1のセンサ信号、第2のセンサ信号、及び/又は第3のセンサ信号に基づいて触覚効果を決定してもよい。
【0097】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、触覚効果を決定するために触覚効果決定モジュール126に含まれるプログラミングを利用してもよい。例えば、一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、ルックアップテーブルを含んでもよい。一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、ルックアップテーブルを参照して、センサ信号の特性(例えば、振幅、周波数、持続時間、又は波形)、機能、又はイベントを特定の触覚効果と関係付けてもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、(例えば、アプリケーションが開かれていることをユーザに示すために)短い振動を含む触覚効果とアプリケーションを開くことを関係付けてもよい。別の例示として、上記のユーザインターフェースの実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、タッチセンサ面116において摩擦係数を減少させることを含む触覚効果とワードプロセッシングアプリケーションを開くことを含む機能を関係付けてもよい。これは、ユーザが仮想キーボードを使用してワードプロセッシングアプリケーションにテキストを入力することをより簡単にしてもよい。
【0098】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、コンピュータ装置101が屈曲され、捻られ、絞られ、伸縮され、折り畳まれ、折り曲げられ、又は他の変形をさせられるかどうか又はどれくらいさせられるかに基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、このような実施形態では、コンピュータ装置101が20度より大きく曲げられると、プロセッサ102は、コンピュータ装置101の更なる曲げに抵抗することを含む触覚効果を決定してもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、コンピュータ装置101を20度より大きく曲げることは、何らかの機能を実行することに関係付けられなくてもよい。ユーザがコンピュータ装置101を20度曲げる場合、コンピュータ装置101は、(例えば、コンピュータ装置101への損傷又は過剰なユーザ相互作用を防ぐために)更なる曲げに抵抗するように構成される触覚効果を出力してもよい。これは、コンピュータ装置101を曲げ続けることによりユーザが実行することができる更なるコマンドが無いことをユーザに知らせてもよい。
【0099】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は関連する「触覚プロファイル」を記憶してもよく、ここでユーザは特定のイベント、ユーザ相互作用、及び/又は機能と関係付けたい触覚効果の「プロファイル」を決定してメモリ104に保存することができる。例えば、一実施形態では、ユーザは、どの触覚効果を、コンピュータ装置101の屈曲、折り曲げ、折り畳み、又は他の変形と関係付けたいかをオプションのリストから選択することができる。一部の実施形態では、リストは、例えば、支援変形、抵抗変形、高振幅振動、低振幅振動、又はシミュレートされるテクスチャ等の触覚効果を含んでもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は、どの触覚効果を生成すべきかを決定するためにユーザの触覚プロファイルを調べてもよい。例えば、ユーザの触覚プロファイルがコンピュータ装置101の曲げを高振幅振動を含む触覚効果と関係付ける場合、ユーザがコンピュータ装置101を曲げるのに応じて、プロセッサ102は、高振幅振動を含む触覚効果を決定してもよい。
【0100】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、仮想オブジェクトの特徴に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、プロセッサ102は、仮想ボタンの仮想テクスチャに関係付けられる触覚効果を出力してもよい。例えば、仮想ボタンが凹凸のある仮想テクスチャを有する場合、プロセッサ102は、凹凸のあるテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0101】
方法700はステップ716に進み、プロセッサ102は触覚効果に関係付けられる触覚信号を触覚出力装置118に送信する。一部の実施形態では、プロセッサ102は、触覚信号を生成するために触覚効果生成モジュール128に含まれるプログラミングを利用してもよい。プロセッサ102は、触覚効果を出力するために触覚出力装置118に触覚信号を出力してもよい。
【0102】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、触覚効果を生成するために1つ以上の触覚出力装置118に複数の触覚信号を送信してもよい。例えば、上記のユーザインターフェースの実施形態では、ワードプロセッシングアプリケーションが開くと、プロセッサ102は、(例えば、ユーザが仮想キーボードを介してテキストを入力することをより簡単にするために)コンピュータ装置101が平坦になるまで触覚出力装置118にコンピュータ装置101を伸ばさせるように構成される第1の触覚信号を送信してもよい。更に又は代替的に、プロセッサ102は、仮想キーボードのキーに関係付けられる場所でタッチセンサ面116において別の触覚出力装置118にゴムのテクスチャを出力させるように構成される第2の触覚信号を送信してもよい。これにより、ユーザが、ディスプレイを見なくても、仮想キーボードのキーの場所を決定することが可能であってもよい。
【0103】
(変形ベースの触覚効果の利点)
変形ベースの触覚効果には多くの利点が存在する。このようなシステムは、ユーザが装置を見なくても状態判断(例えば、装置の現在のモードの決定)を行うことを可能にしてもよい。従って、ユーザは、他のタスクに集中を維持することができてもよい。例えば、ユーザは、装置を曲げて、装置の状態を示す触覚フィードバックを受信してもよい。触覚フィードバックに基づいて、ユーザは、ディスプレイに焦点を合わせなくても、どのようなオプションがプログラム又はユーザインターフェースで利用可能であるかを判断できてもよい。同様に、触覚効果は、操作が利用可能である、完了している、又は所定レベルの重要度を有することの確認として機能してもよい。
【0104】
一部の実施形態では、変形ベースの触覚効果は、(順番にではなく)実質的に同時にユーザが多数の操作を行うことを可能にすることで、より独自で効果的且つ直感的なユーザインターフェースをもたらす。例えば、ユーザが片手でコンピュータ装置を曲げることによりプログラム設定を変更すると同時に、例えば、プログラム設定に関係付けられる機能を行うために別の手でユーザインターフェース装置(例えば、タッチセンサ面、ボタン、ジョイスティック、トリガ、又はスイッチ)と相互作用することが可能であってもよい。例えば、ユーザは、片手でコンピュータ装置を曲げることによりビデオゲームの仮想武器を循環させることが可能であってもよい。ユーザは、別の手で(例えば、コンピュータ装置のタッチスクリーンディスプレイに出力される)仮想「発砲」ボタンを押すことにより選択された仮想武器を発砲することが可能であってもよい。これは、ユーザが仮想武器を容易に且つ迅速に循環させて発砲することを可能にする一方で、相対的にユーザの手の動作をほとんど必要としない。反対に、従来のユーザインターフェースでは、武器を循環させるための仮想ボタンが、「発砲」ボタンから距離があり不便に配置されている場合がある。ユーザは、仮想武器を切り替えて発砲するためにボタン間で手を前後に移動する必要があり、ユーザへの認識的負荷を増やし、ユーザを遅延させ、ユーザがエラーを犯す(例えば、ボタンに当たらない)可能性を高める場合がある。
【0105】
一部の実施形態では、変形ベースの触覚効果は、非視覚的ユーザインターフェースを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、コンピュータ装置を変形させることによりシステムモード又はプログラム設定間を切り替えてもよい。コンピュータ装置は、変形を検出して、関連触覚効果(例えば、パルス振動)を出力してもよい。触覚効果は、現在のシステムモード又はプログラム設定をユーザに示してもよい。所望のシステムモード又はプログラム設定を識別すると、ユーザは、指でタッチセンサ面を探索してもよい。ユーザの指が目に見えないインターフェース構成要素の場所と相互作用する場合、コンピュータ装置は関連触覚効果を出力してもよい。例えば、ユーザが仮想音量ボタンと相互作用すると、コンピュータ装置は、ゴムのテクスチャを含む触覚効果を出力してもよい。ユーザは、関連機能を実行するために(例えば、コンピュータ装置により出力される音声の音量を大きくするために)目に見えないインターフェース構成要素と相互作用(例えば、その場所へのタップ)を行ってもよい。それに応じて、コンピュータ装置は、例えば、ユーザ相互作用の受信を確認するために、機能を行い、及び/又はユーザに触覚フィードバックを提供してもよい。このようにして、変形ベースの触覚効果は、ユーザが非視覚的ユーザインターフェースと相互作用しながら機能を実行することを可能にしてもよい。
【0106】
(概論)
上記の方法、システム及び装置は例示である。様々な構成によって、適宜、様々な手続き又は構成要素が省略、置換、又は追加されてもよい。例えば、代替的な構成では、方法は記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、及び/又はステージが追加、省略及び/又は結合されてもよい。また、所定の構成に関して記載された機能は、様々な他の構成に結合されてもよい。構成の異なる態様及び要素が、同様に結合されてもよい。また、技術は進歩するものであり、そのため要素の多くは例示であり、本開示又は請求項の範囲を限定しない。
【0107】
例示的な構成(実装を含む)の十分な理解を与えるために説明の中で特定の詳細が与えられている。しかしながら、こうした構成は特定の詳細無しで実施されてもよい。例えば、周知の回路、工程、アルゴリズム、構造及び技術が、構成を不明確にするのを避けるために不要な詳細無しで示されている。この説明は、例示的な構成のみを提供するものであり、請求項の範囲、応用性又は構成を限定しない。むしろ、構成の上記説明は、記載された技術を実装するための実施可能な説明を当業者に提供するであろう。本開示の精神又は範囲から逸れることなく、要素の機能及び配置の様々な変更が行われてもよい。
【0108】
また、構成は、流れ図又はブロック図として描かれる処理として記載されてもよい。各々が連続した工程として操作を説明している場合があるが、こうした操作の多くは並列的又は同時に行われ得る。更に、操作の順序は並び替えられてもよい。工程は、図面に含まれない追加のステップを有してもよい。更に、方法の例示は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はこれらの任意の組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメントは、記憶媒体等の一時的でないコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、記載されたタスクを実行してもよい。
【0109】
複数の例示的な構成が記載されているが、本開示の精神から逸脱することなく、様々な修正、代替構造及び均等物が使用されてもよい。例えば、上記の要素は、より大きなシステムの構成要素であってもよく、この場合、他の規則が本発明のアプリケーションに優先し又はそれを修正してもよい。また、上記の要素が検討される前、間、又は後で多くのステップが行われてもよい。従って、先の記載によって請求項の範囲は縛られない。
【0110】
本明細書における「適合される」又は「構成される」の使用は、追加のタスク又はステップを実行するように適合又は構成される装置を排除しない開放的且つ包括的な言語を意図している。更に、「基づいて」の使用は開放的且つ包括的であることが意図されており、即ち、1つ以上の記載された条件又は値に「基づく」処理、ステップ、計算、又は他の動作が、実際には、記載されたものを超える追加の条件又は値に基づいてもよい。本明細書に含まれる表題、リスト及び番号は、単に説明を容易にするためのものであって、限定することを意図していない。
【0111】
本主題の態様に従う実施形態は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせに実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備え、又はそれへのアクセスを有する。プロセッサは、センササンプリングルーチン、選択ルーチン、及び上述の方法を実行する他のルーチン等、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。
【0112】
このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を含む。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM又はEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置を更に備えてもよい。
【0113】
このようなプロセッサは、媒体、例えば、プロセッサによって実行されると、プロセッサによって遂行又は支援される本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させることができる命令を記憶し得る有形のコンピュータ可読媒体を備え、又はこれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、プロセッサ、例えばウェブサーバのプロセッサにコンピュータ可読命令を提供することができる全ての電子、光学、磁気、又は他の記憶装置を備えてもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読み取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造を通じて分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0114】
本主題はその特定の実施形態に関して詳細に記載されているが、上記のことを理解すると、このような実施形態の変形、変化、及び均等物を当業者であれば容易に生み出し得ることが理解されるであろう。従って、本開示は、限定ではなく例示を目的として提示されており、当業者には容易に明らかとなる本主題への修正、変更及び/又は追加を含むことを排除しないことが理解されるべきである。