特開2016-122445(P2016-122445A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2016-122445触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-122445(P2016-122445A)
(43)【公開日】2016年7月7日
(54)【発明の名称】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20160610BHJP
【FI】
   G06F3/01 560
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2015-246993(P2015-246993)
(22)【出願日】2015年12月18日
(31)【優先権主張番号】14/577,461
(32)【優先日】2014年12月19日
(33)【優先権主張国】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu−ray
(71)【出願人】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】レベスク、 ビンセント
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ、 ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャーヴェイス、 エリック
(72)【発明者】
【氏名】アン、 フェンティアン
(72)【発明者】
【氏名】ラジュネス、 エリック
(72)【発明者】
【氏名】マアルーフ、 ジョニー
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA23
5E555AA54
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC01
5E555BC14
5E555BE10
5E555CA10
5E555CA42
5E555CA44
5E555CB22
5E555CB66
5E555CB79
5E555CC22
5E555DA24
5E555DD03
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA14
5E555EA22
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】物理オブジェクトに関する情報を迅速且つ簡単にユーザに提供できるユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】物理オブジェクトとのユーザ相互作用を検出して、ユーザ相互作用に関係付けられるセンサ信号を送信するように構成されるセンサを含む。コンピュータ装置101は、センサ信号を受信し、センサ信号に基づいて物理オブジェクトの特徴を決定し、特徴に関係付けられる触覚効果を決定し、且つ触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するプロセッサ102を含む。更にコンピュータ装置101は、プロセッサ102と通信する触覚出力装置118を含み、触覚出力装置118は触覚信号を受信して、触覚効果を出力するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理オブジェクトとのユーザ相互作用を検出して、前記ユーザ相互作用に関係付けられるセンサ信号を送信するように構成されるセンサと、
前記センサと通信するプロセッサであって、
前記センサ信号を受信し、
前記センサ信号に基づいて前記物理オブジェクトの特徴を決定し、
前記特徴に関係付けられる触覚効果を決定し、且つ
前記触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信する触覚出力装置であって、前記触覚信号を受信して、前記触覚効果を出力するように構成される触覚出力装置と
を備える、コンピュータ装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記特徴が少なくとも1つの基準に適合するかどうかを決定し、且つ
前記特徴が前記少なくとも1つの基準に適合するかどうかに基づいて前記触覚効果を決定するように更に構成される、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの基準は、アプリケーションにより生成され、又は第三者により入力される、請求項2に記載のコンピュータ装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記ユーザ相互作用に関係付けられる第2の特徴を決定し、且つ
前記第2の特徴に少なくとも部分的に基づいて前記触覚効果を決定するように更に構成される、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項5】
前記物理オブジェクトは、所定の場所で販売される製品を含む、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記場所に関係付けられるサーバとネットワークを介して無線で通信することにより前記特徴を決定するように更に構成される、請求項5に記載のコンピュータ装置。
【請求項7】
前記ユーザ相互作用は、実空間でジェスチャを行うこと又は前記物理オブジェクトを使用して前記ジェスチャを行うことを含む、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項8】
前記コンピュータ装置は、靴、アームバンド、袖、ジャケット、眼鏡、手袋、指輪、腕時計、リストバンド、ブレスレット、衣類、帽子、ヘッドバンド又は宝石類を含む装着可能装置に関係付けられ、前記コンピュータ装置は、携帯電話、タブレット、Eリーダ、携帯型ゲーム装置、ワンド、スタイラス又はペンを含む把持可能装置に関係付けられる、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項9】
前記コンピュータ装置は、棚、フロア、又は運搬装置に結合される、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項10】
センサからセンサ信号を受信するステップであって、前記センサ信号は物理オブジェクトとのユーザ相互作用に関係付けられるステップと、
前記センサ信号に基づいて前記物理オブジェクトに関係付けられる特徴を決定するステップと、
前記特徴に関係付けられる触覚効果を決定するステップと、
前記触覚効果に関係付けられる触覚信号を触覚出力装置に送信するステップであって、前記触覚出力装置は前記触覚信号を受信して前記触覚効果を出力するように構成されるステップと
を含む、方法。
【請求項11】
前記特徴が少なくとも1つの基準に適合するかどうかを決定するステップと、
前記特徴が前記少なくとも1つの基準に適合するかどうかに基づいて前記触覚効果を決定するステップと
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの基準は、アプリケーションにより生成され、又は第三者により入力される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザ相互作用に関係付けられる第2の特徴を決定するステップと、
前記第2の特徴に少なくとも部分的に基づいて前記触覚効果を決定するステップと
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記物理オブジェクトは所定の場所で販売される製品を含み、前記場所又は前記物理オブジェクトに関係付けられるサーバとネットワークを介して無線で通信することにより前記特徴を決定するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記センサは、靴、アームバンド、袖、ジャケット、眼鏡、手袋、指輪、腕時計、リストバンド、ブレスレット、衣類、帽子、ヘッドバンド又は宝石類を含む装着可能装置に関係付けられ、前記センサは、携帯電話、タブレット、Eリーダ、携帯型ゲーム装置、ワンド、スタイラス又はペンを含む把持可能装置に関係付けられる、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記センサは、棚、フロア、又は運搬装置に結合される、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに
センサからセンサ信号を受信することであって、前記センサ信号は物理オブジェクトとのユーザ相互作用に関係付けられること、
前記センサ信号に基づいて前記物理オブジェクトに関係付けられる特徴を決定すること、
前記特徴に関係付けられる触覚効果を決定すること、
前記触覚効果に関係付けられる触覚信号を触覚出力装置に送信することであって、前記触覚出力装置は前記触覚信号を受信して前記触覚効果を出力するように構成されること
を行わせるように構成されるプログラムコードを含む、一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに
前記特徴が少なくとも1つの基準に適合するかどうかを決定すること、及び
前記特徴が前記少なくとも1つの基準に適合するかどうかに基づいて前記触覚効果を決定すること
を行わせるように構成されるプログラムコードを更に含む、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに
前記ユーザ相互作用に関係付けられる第2の特徴を決定すること、及び
前記第2の特徴に少なくとも部分的に基づいて前記触覚効果を決定すること
を行わせるように構成されるプログラムコードを更に含む、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記センサは、棚、フロア、又は運搬装置に結合される、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインターフェース装置の分野に関する。より詳細には、本発明は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作に関する。
(関連出願の相互参照)
本願は、本願と同日付で提出され、“Systems and Methods for Haptically−Enabled Interactions with Objects”(Attorney Docket No. IMM548 (58518−922294))と題された米国特許出願第14/577,565号に関連し、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
人々は、様々な日常活動に関してコンピュータベースのシステムをますます使用している。例えば、消費者は、移動装置(例えば、スマートフォン)を使用して、製品に関するレビューを読んだり、又はショッピングの間に別の店にある商品の価格を比較したりする場合がある。しかしながら、ショッピングの間に関連情報を取得するために移動装置の小さなユーザインターフェース(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)と相互作用するのは困難であり且つ時間がかかる場合がある。従って、このような情報を迅速且つ簡単にユーザに提供できるユーザインターフェースの改良が必要とされる。このようなユーザインターフェースを改良するために触覚フィードバック(例えば、機械的振動)を使用することが望ましいかもしれない。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作を含む。一実施形態では、本開示のコンピュータ装置は、物理オブジェクトとのユーザ相互作用を検出して、ユーザ相互作用に関係付けられるセンサ信号を送信するように構成されるセンサを備えてもよい。また、コンピュータ装置は、センサと通信するプロセッサであって、センサ信号を受信し、センサ信号に基づいて物理オブジェクトの特徴を決定し、特徴に関係付けられる触覚効果を決定し、且つ触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するように構成されるプロセッサを備えてもよい。更に、コンピュータ装置は、プロセッサと通信する触覚出力装置を含んでもよく、触覚出力装置は触覚信号を受信して、触覚効果を出力するように構成される。
【0004】
別の実施形態では、本開示の方法は、センサからセンサ信号を受信するステップを含んでもよく、センサ信号は物理オブジェクトとのユーザ相互作用に関係付けられる。また、方法は、センサ信号に基づいて物理オブジェクトの特徴を決定するステップと、特徴に関係付けられる触覚効果を決定するステップとを含んでもよい。更に、方法は、触覚効果に関係付けられる触覚信号を触覚出力装置に送信するステップを更に含んでもよく、触覚出力装置は触覚信号を受信して触覚効果を出力するように構成される。更に別の実施形態は、このような方法を実装するためのコンピュータ可読媒体を含む。
【0005】
こうした例示の実施形態は、本主題を限定し又はその限界を定義するためではなく、その理解を支援するための例示を提供するために言及される。更なる実施形態は、詳細な説明において検討され、そこでは追加の説明が提供される。本明細書を吟味することによって、及び/又は請求項に記載の主題の1つ以上の実施形態を実施することによって、様々な実施形態によってもたらされる利点が更に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書の以下の部分には完全且つ実施可能な開示がより詳細に説明される。本明細書は以下の添付の図面を参照する。
図1】一実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムを示すブロック図である。
図2】別の実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムを示す別のブロック図である。
図3】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの実施形態を示す。
図4】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの別の実施形態を示す。
図5A】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。
図5B】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。
図6】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの別の実施形態を示す。
図7】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。
図8】触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。
図9】別の実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作を提供する方法を実行するためのステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、多様な及び代替的な例示の実施形態及び添付の図面を詳細に参照する。各例示は、限定としてではなく、説明目的で提供される。修正及び変更が行われ得ることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として例示され又は記載された特徴は、更なる実施形態をもたらすために別の実施形態において使用されてもよい。従って、本開示は、添付の請求項及び均等物の範囲に入る修正及び変形を含むことが意図されている。
【0008】
(触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作の例示)
本開示の例示の実施形態はコンピュータ装置を含む。コンピュータ装置は、バスを介してメモリに結合されるプロセッサを備える。例示の実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザに装着されるように構成される。例えば、コンピュータ装置は、ユーザの指に装着されるように構成される指輪を含んでもよい。
【0009】
例示の実施形態では、コンピュータ装置は、オブジェクトとのユーザ相互作用を検出して、センサ信号をプロセッサに送信するように構成されるセンサを備える。本明細書で用いられるオブジェクトは、ユーザが潜在的に相互作用できる(例えば、実際の又は仮想の)任意の物である。例えば、食料品店を見て回っている間に、ユーザは牛乳瓶に触れてもよい。コンピュータ装置は、センサを介して、ユーザが牛乳瓶に触れたことを検出してもよい。例示の実施形態では、コンピュータ装置は、センサ信号に基づいてオブジェクトに関係付けられる特徴を決定する。例えば、コンピュータ装置は、牛乳のブランドを決定して、牛乳の成分を決定するために(例えば、インターネットを介して)1つ以上のサーバと通信してもよい。更に、例示の実施形態では、コンピュータ装置は、オブジェクトに関係付けられる特徴が基準に適合するかどうかを決定する。例えば、ユーザは大豆にアレルギーがあってもよい。ユーザは、このアレルギー情報をコンピュータ装置に入力していてもよい。コンピュータ装置は、牛乳が大豆を含むかどうかを決定するために牛乳の成分を分析してもよい。例示の実施形態では、特徴が基準に適合する場合、コンピュータ装置は、触覚出力装置を介して触覚効果を出力する。例えば、牛乳の中身が大豆を含む場合、コンピュータ装置は、触覚効果、例えば、衝撃の感覚を出力してもよい。これは、ユーザが健全な購買決定を行うのを支援し得る。
【0010】
別の例示として、ユーザは、ディスカウント衣料品店で良い商品を探していても良い。ディスカウント衣料品店は、全てが互いに混ぜられているディスカウント衣料品の箱を有する場合がある。ユーザは、コンピュータ装置にシャツのサイズを入力してもよい。例示の実施形態では、ユーザが混ざった衣料品の箱の中で手を動かすと、コンピュータ装置は、ユーザが接触する衣料品ごとのバーコード(又はRFIDコード)を決定する。更に、コンピュータ装置は、(例えば、店に関係付けられる)サーバと通信して、バーコード(又はRFIDコード)に基づいて衣料品ごとのサイズを決定する。例示の実施形態では、衣料品のサイズがユーザのシャツのサイズに適合する場合、コンピュータ装置は、触覚効果、例えば、短い振動を出力してもよい。これは、大量の製品を迅速且つ簡単に分類するのを支援し得る。
【0011】
別の例示の実施形態は、オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するように構成されるコンピュータ装置を備える。次に、コンピュータ装置は、オブジェクトに関係付けられるブランド、製造業者、販売者、及び/又は製作者等の情報を決定する。更に、例示の実施形態では、コンピュータ装置は、触覚出力装置を介してこの情報に関係付けられる触覚効果を出力する。
【0012】
例えば、製造業者は、一意の触覚効果又は一連の触覚効果を製造業者の会社と関係付けてもよい。こうした一意の触覚効果は、「触覚ブランド」と呼ばれ得る。例えば、会社Aが、コード、例えば、モールス信号又は別のコードで単語“fun”に対応する一連の振動を含む触覚ブランドを有してもよい。別の例示として、会社Aは、連続パルスの各々が以前のパルスよりも大きな振幅を有する3つの振動パルスを含む触覚ブランドを有してもよい。このような触覚ブランドは、ユーザに面白さと興奮を伝えてもよい。更に別の例示として、会社Aは、音声又は映像ブランド戦略に関係付けられる触覚ブランドを有してもよい。このような実施形態では、会社Aは、会社の音声ジングル(audio jingle)に関係付けられる触覚ブランドを有してもよい。例えば、触覚ブランドは、音声ジングルにおける音符に関係付けられる振幅及び/又は周波数を有する振動を含んでもよい。製造業者は、製造業者の目標市場、特定の製品の目標市場、触覚効果のユーザ認知(例えば、触覚効果が遊び、本気、苦痛、又は満足として知覚されるかどうか)、及び/又は他の基準に基づいて触覚ブランドを決定してもよい。
【0013】
例示の実施形態では、コンピュータ装置は、オブジェクトとのユーザ相互作用に基づいて触覚ブランドを出力する。例えば、ユーザは、新しい移動装置のためのショッピングをしていてもよい。ユーザは、会社Aにより製造されるスマートフォン用の箱を持ち上げてもよい。例示の実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザが会社Aにより製造されたオブジェクトを持ち上げたことを決定する。コンピュータ装置は、(例えば、ルックアップテーブルを参照すること又はインターネットを介してサーバにクエリを行うことにより)モールス信号で“fun”という単語に対応する振動を含む触覚効果を決定してもよい。例示の実施形態では、次に、コンピュータ装置は、触覚効果を出力する。これにより、ユーザは、製品に焦点を合わせなくても、スマートフォンの製造業者が会社Aであることを決定することができてもよい。ユーザが製品に焦点を合わせなくても、ユーザが製品を識別できるので、触覚ブランドは効果的なマーケティングツールであり得る。また、それは、ブランドの区別を支援してユーザにより没入感のあるマーケティングを提供することができる一意の物理相互作用をブランドと関係付けることができる。
【0014】
上記の例示的な実施形態の記載は、単なる例示として提供される。本発明の他の様々な実施形態が本明細書に記載されており、このような実施形態の変形は当業者によって理解されるであろう。本明細書を吟味することによって、及び/又は請求項に記載の主題の1つ以上の実施形態を実施することによって、様々な実施形態によってもたらされる利点が更に理解され得る。
【0015】
(触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のための例示のシステム)
図1は、一実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのコンピュータ装置101を示すブロック図である。一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、把持可能装置(例えば、スマートフォン、タブレット、Eリーダ及び/又は携帯型ゲーム装置)を含んでもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101は、装着可能装置(例えば、指輪、靴、アームバンド、袖、ジャケット、眼鏡、手袋、腕時計、リストバンド、ブレスレット、衣類、帽子、ヘッドバンド、及び/又は宝石類)を含んでもよい。
【0016】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101のコンポーネント(例えば、プロセッサ202、ネットワーク110、相互作用センサ132、センサ130等)は単一の筐体に組み込まれてもよい。他の実施形態では、コンポーネントは、(例えば、多数の家又は場所の間で)分散され且つ互いと電気通信してもよい。コンピュータ装置101は、図1に記載の全てのコンポーネントを含んでもよく又は含まなくてもよい。例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、プロセッサ102、バス106、メモリ104、ネットワーク110、及び触覚出力装置118を含んでもよい。
【0017】
コンピュータ装置101は、バス106を介して他のハードウェアとインターフェース接続されるプロセッサ102を含む。RAM、ROM又はEEPROM等の任意の適切な有形の(及び一時的でない)コンピュータ可読媒体を含み得るメモリ104が、コンピュータ装置101の動作を構成するプログラム要素を具現化してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、1つ以上のネットワークインターフェース装置110、入力/出力(I/O)インターフェース要素112、及び追加の記憶装置114を更に備えてもよい。
【0018】
ネットワークインターフェース装置110は、ネットワーク接続を容易にする又は電子装置間での通信を容易にする1つ以上の任意の構成要素を表し得る。限定されないが、例示には、Ethernet(登録商標)、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)インターフェース等の無線インターフェース、又は携帯電話ネットワークにアクセスするための無線インターフェース(例えば、CDMA、GSM(登録商標)、UMTS又は他の移動通信ネットワーク)が含まれる。
【0019】
I/O構成要素112は、1つ以上のディスプレイ、タッチセンサ面116、キーボード、マウス、スピーカ、マイクロホン、ボタン、及び/又はデータの入力又は出力に使用される他のハードウェア等の装置への接続を容易にするために使用されてもよい。記憶装置114は、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、強誘電性RAM(F−RAM)、磁気、光学、又はコンピュータ装置101に含まれ若しくはプロセッサ102に結合される他の記憶媒体等の不揮発性記憶装置を表す。
【0020】
コンピュータ装置101は、タッチセンサ面116を含んでもよい。タッチセンサ面116は、ユーザの触覚入力を感知するように構成される任意の表面を表す。1つ以上のタッチセンサ108は、(例えば、物体がタッチセンサ面116に接触する場合に)接触領域における接触を検出して、プロセッサ102に接触に関係付けられる信号を送信するように構成される。任意の適切な数、種類、又は配置のタッチセンサ108が使用され得る。例えば、抵抗性及び/又は容量性のセンサが、タッチセンサ面116に組み込まれて、タッチの場所及び圧力、速さ、及び/又は方向等の他の情報を検出するために使用されてもよい。別の例示として、タッチ位置を決定するために、タッチセンサ面116のビューを備える光学センサが使用されてもよい。更に別の例示として、タッチセンサ面116は、ディスプレイの側部に取り付けられるLED(Light Emitting Diode)指検出器を含んでもよい。一部の実施形態では、タッチセンサ108は、ユーザ相互作用の複数の態様を検出するように構成されてもよい。例えば、タッチセンサ108は、ユーザ相互作用の速度及び圧力の両方を検出して、この情報をプロセッサ102に送信される信号に組み込んでもよい。
【0021】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、装置のタッチセンサ面116及びディスプレイを組み合わせたタッチ可能ディスプレイを含んでもよい。タッチセンサ面116は、ディスプレイ外部又はディスプレイの構成要素上の1つ以上の材料層に対応してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101の特定の構成によっては、タッチセンサ面116はディスプレイを含まなくてもよい(さもなければ、ディスプレイに対応しなくてもよい)。
【0022】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は相互作用センサ132を含む。相互作用センサ132は、(例えば、指、足、手、腕、頭、脚、又は体の他の部分を使用して)ユーザによるオブジェクト(例えば、店の棚にある製品)及び/又はコンピュータ装置101との相互作用を検出するように構成される。一部の実施形態では、ユーザ相互作用は、オブジェクトに触れること、実空間でジェスチャを行うこと、オブジェクトを使用してジェスチャを行うこと(例えば、オブジェクトを持ち上げること及び実空間でそれを動かすこと)、及び/又はオブジェクトに対してジェスチャを行うこと(例えば、オブジェクトの表面に沿って指をスワイプすること)を含んでもよい。相互作用センサ132は、相互作用に関係付けられるセンサ信号をプロセッサ102に送信するように更に構成される。相互作用センサ132は、加速度計、ジャイロスコープ、カメラ、無線自動識別(RFID)タグ又は読み取り機、屋内近接システム、NFC通信装置、グローバルポジショニングシステム(GPS)装置、磁力計、超音波トランスデューサ、無線インターフェース(例えば、IEEE802.11又はBluetooth(登録商標)インターフェース)、赤外線センサ、深度センサ及び/又は距離センサを含んでもよい。
【0023】
例えば、一実施形態では、相互作用センサ132は、オブジェクトにより放出される無線信号の強度を検出するように構成される無線インターフェースを含む。相互作用センサ132は、無線信号強度に関係付けられるセンサ信号をプロセッサ102に送信してもよい。無線信号強度に基づいて、プロセッサ102は、例えば、コンピュータ装置101がオブジェクトの既定距離内にあるかどうかを決定してもよい。そうであれば、プロセッサ102は、発生した(例えば、オブジェクトの既定の距離内に入る)相互作用を決定してもよい。
【0024】
別の実施形態では、相互作用センサ132は、オブジェクトに向けられるカメラを含む。ユーザは、オブジェクトの付近で(例えば、指、手、腕、脚、頭、又は脚により)空中でジェスチャ(例えば、チェックマークサイン)を行ってもよい。相互作用センサ132は、ジェスチャに関係付けられる画像をキャプチャして、プロセッサ102にセンサ信号を送信してもよい。センサ信号に基づいて、プロセッサ102は、発生したユーザ相互作用を決定してもよい。プロセッサ102は、センサ信号を更に分析して、発生したジェスチャの特定のタイプを決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、センサ信号を分析して、ユーザが指を使って空中でチェックマークを作ったことを決定してもよい。
【0025】
一部の実施形態では、相互作用センサ132は、コンピュータ装置101の外部にあり、コンピュータ装置101と有線又は無線で通信する。例えば、相互作用センサ132は、装着可能装置(例えば、眼鏡又はネクタイ)に関係付けられるカメラを含み、コンピュータ装置101と通信してもよい。別の例示として、相互作用センサ132は、3Dイメージングシステム(例えば、Microsoft Kinect(R)の商標で売られている3Dイメージングシステム)又はコンピュータ装置101の外部に(例えば、店の棚に)配置されるLEDベーストラッキングシステムを含み、コンピュータ装置101と通信してもよい。
【0026】
コンピュータ装置101は、1つ以上の追加のセンサ130も更に備えてもよい。(複数の)センサ130は、プロセッサ102にセンサ信号を送信するように構成される。一部の実施形態では、センサ130は、例えば、湿度センサ、周辺光センサ、ジャイロスコープ、GPS装置、加速度計、距離センサ又は深度センサ、バイオセンサ、カメラ、又は温度センサを含んでもよい。一部の実施形態では、センサ132は、コンピュータ装置101の外部にあり、コンピュータ装置101と有線又は無線で通信する。例えば、センサ130は、装着可能装置(例えば、指輪又はリストバンド)に結合されるバイオセンサを含んでもよい。バイオセンサは、例えば、ユーザのポケットに配置され得るコンピュータ装置101にセンサ信号を無線で送信するように構成されてもよい。
【0027】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、プロセッサ102と通信する触覚出力装置118を含む。触覚出力装置118は、触覚信号に応答して触覚効果を出力するように構成される。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、振動、知覚される摩擦係数の変化、シミュレートされるテクスチャ、温度の変化、ストロークの感覚、電気触覚効果、又は表面変形(例えば、コンピュータ装置101に関係付けられる表面の変形)を含む触覚効果を出力するように構成される。更に、一部の触覚効果は、同じ又は異なるタイプの複数の触覚出力装置118を順番に及び/又は同時に使用してもよい。図1には単一の触覚出力装置118が示されているが、実施形態では、触覚効果を生ずるために同じ又は異なるタイプの複数の触覚出力装置118が使用されてもよい。
【0028】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101の外部にあり、(例えば、Ethernet(登録商標)、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、又はラジオインターフェース等の無線インターフェースを介して)コンピュータ装置101と通信してもよい。例えば、触覚出力装置118は、装着可能装置に関係付けられ(例えば、結合され)、プロセッサ102から触覚信号を受信するように構成されてもよい。
【0029】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、振動を含む触覚効果を出力するように構成される。触覚出力装置118は、例えば、圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、形状記憶合金、電気活性ポリマ、ソレノイド、偏心回転質量モータ(ERM)又は線形共振アクチュエータ(LRA)の1つ以上を含んでもよい。
【0030】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、触覚出力装置118に関係付けられる表面の知覚される摩擦係数を変調する触覚効果を出力するように構成されてもよい。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、超音波アクチュエータを含む。超音波アクチュエータは、超音波周波数、例えば、20kHzで振動して、関係付けられた表面の知覚される係数を増加又は減少してもよい。一部の実施形態では、超音波アクチュエータは、圧電材料を含んでもよい。
【0031】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、静電気引力を使用して、例えば、静電アクチュエータを使用することによって、触覚効果を出力する。触覚効果は、シミュレートされるテクスチャ、シミュレートされる振動、ストロークの感覚、又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面における知覚される摩擦係数の変化を含んでもよい。一部の実施形態では、静電アクチュエータは、導電層及び絶縁層を含んでもよい。導電層は、任意の半導体又は銅、アルミニウム、金又は銀等の他の導電性材料であってもよい。絶縁層は、ガラス、プラスチック、ポリマ、又は任意の他の絶縁性材料であってもよい。更に、プロセッサ102は、導電層に電気信号、例えば、AC信号を加えることによって静電アクチュエータを動作させてもよい。一部の実施形態では、高電圧増幅器がAC信号を生成してもよい。電気信号は、導電層と触覚出力装置118に近接する又は接触するオブジェクト(例えば、ユーザの指、頭、足、腕、肩、脚、若しくは体の他の部分、又はスタイラス)との間に容量結合を生成してもよい。オブジェクトと導電層との間の引力レベルの変化は、ユーザによって知覚される触覚効果を変化させることができる。
【0032】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、変形触覚効果を出力するように構成される変形装置を含む。変形触覚効果は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面の部分を隆起又は降下させることを含んでもよい。例えば、コンピュータ装置101が(例えば、店内の)製品の中に配置されている場合、変形触覚効果は、凹凸のあるテクスチャを生成するために製品の包装の表面の部分を隆起させることを含んでもよい。一部の実施形態では、変形触覚効果は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面を折り曲げ、折り畳み、丸め、捻り、絞り、屈曲させ、形状変化させ、又はそれ以外の変形をさせることを含んでもよい。例えば、変形触覚効果は、コンピュータ装置101(又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面)に力を加えて、それを折り曲げ、折り畳み、丸め、捻り、絞り、屈曲し、形状変化し、又はそれ以外の変形をすることを引き起こしてもよい。例えば、コンピュータ装置101が製品の包装の中に配置されている場合、変形触覚効果は、製品の包装の表面の上部をユーザに向かって折り曲げることを含んでもよい。これは、ユーザが所望する特徴を製品が有する(例えば、製品が特価である)ことをユーザに知らせてもよい。
【0033】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、(例えば、コンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面を折り曲げ又は変形させるために)変形触覚効果を出力するように構成される流体を含む。例えば、流体はスマートゲルを含んでもよい。スマートゲルは、1つ又は複数の刺激(例えば、電解、磁界、温度、紫外線、振動、又はpH変化)に応じて変化する機械又は構造的特性を有する流体を含む。例えば、刺激に応じて、スマートゲルは、剛性、容量、透明性、及び/又は色を変化させてもよい。一部の実施形態では、剛性は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面の変形に対する抵抗を含んでもよい。一部の実施形態では、1つ以上のワイヤがスマートゲルに組み込まれ又は結合されてもよい。電流がワイヤを流れるので、熱が放射されて、スマートゲルを拡張又は収縮させる。これがコンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させてもよい。
【0034】
別の例示として、流体は、レオロジー流体(例えば、磁性流体又は電気流体)を含んでもよい。レオロジー流体は、液体(例えば、油又は水)中に懸濁している金属粒子(例えば、鉄粒子)を含む。電界又は磁界に応じて、流体中の分子の秩序が再編成されて、それにより流体の全体的な制動及び/又は粘度が変更されてもよい。これがコンピュータ装置101又はコンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させてもよい。
【0035】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、機械変形装置を含む。例えば、一部の実施形態では、触覚出力装置118は、変形要素を回転させるアームに結合されるアクチュエータを含んでもよい。変形要素は、例えば、楕円形、星形、又は波形形状を含んでもよい。変形要素は、所定の回転角度でコンピュータ装置101に関係付けられる表面を動かし、それ以外では動かさないように構成されてもよい。アクチュエータは、圧電アクチュエータ、回転/線形アクチュエータ、ソレノイド、電気活性ポリマアクチュエータ、MFC(macro fiber composite)アクチュエータ、形状記憶合金(SMA)アクチュエータ、及び/又は他のアクチュエータを含んでもよい。アクチュエータが変形要素を回転させると、変形要素は表面を動かして、それにより変形を引き起こしてもよい。このような実施形態では、変形要素は、表面が平坦になる位置で開始してもよい。プロセッサ102から信号を受信することに応じて、アクチュエータは変形要素を回転させてもよい。変形要素を回転させることによって、表面の1つ以上の部分が持ち上げられ又は下げられてもよい。一部の実施形態では、変形要素は、元の位置に戻るように変形要素を回転させるようにプロセッサ102がアクチュエータに信号を送るまで、この回転した状態で維持されてもよい。
【0036】
更に、コンピュータ装置101に関係付けられる表面を変形させるための他の技術又は方法が用いられ得る。例えば、触覚出力装置118は、表面再構成可能な触覚基板(限定されないが、例えば、繊維、ナノチューブ、電気活性ポリマ、圧電要素、又は形状記憶合金を含む)からの接触に基づいて、その表面を変形させ又はそのテクスチャを変化させるように構成される可撓性表面層を含んでもよい。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、例えば、変形機構(例えば、ワイヤに結合されるモータ)、空気若しくは流体ポケット、材料の局部変形、共振機械要素、圧電性材料、微小電気機械システム(“MEMS”)要素又はポンプ、熱流体ポケット、MEMSポンプ、可変多孔性膜(variable porosity membranes)、又は層流変調により変形させられる。
【0037】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、遠隔でユーザに触覚効果を投影するように構成される。例えば、触覚出力装置118は、ユーザに向かって(例えば、ユーザの手の甲に向かって)材料(例えば、固体、液体、ガス、又はプラズマ)を放出するように構成される1つ以上の噴射を含んでもよい。このような実施形態では、触覚出力装置118は、触覚信号を受信すると様々な特徴を有する酸素、窒素、二酸化炭素、又は一酸化炭素の吹き出し又は流れを放出するように構成されるガス噴射を含む。別の例示として、触覚出力装置118は、ユーザの方向に圧力波を投影するように構成される1つ以上の超音波トランスデューサ又はスピーカを含んでもよい。このような実施形態では、ユーザがオブジェクトと相互作用すると、プロセッサ102は、ユーザに向かって集中圧力波を触覚出力装置118に放出させてもよい。集中圧力波は、ユーザの体の一部(例えば、ユーザの手)を振動させてもよい。
【0038】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101の筐体の一部であってもよい。他の実施形態では、触覚出力装置118は、コンピュータ装置101に関係付けられる表面(例えば、コンピュータ装置101の前又は背後)を覆う可撓性筐体の中に収容されてもよい。例えば、コンピュータ装置101は腕時計を含んでもよい。触覚出力装置118は、腕時計のバンドの内側を覆うスマートゲルの層を含んでもよい。触覚出力装置118を作動させると(例えば、電界又は電流を用いて)、スマートゲルは拡張してもよい。これは、ユーザの手首の周囲に絞り感覚を含む触覚効果をユーザに知覚させてもよい。
【0039】
メモリ104に関しては、モジュール124、125、126及び128は、オブジェクト操作に触覚効果を与えるために一部の実施形態では、装置がどのように構成され得るかを示すように描かれている。この例示では、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、相互作用センサ132を監視するようにプロセッサ102を及び/又はユーザがオブジェクトと相互作用したかどうかを決定するように追加のセンサ130を構成するコードを含む。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、ユーザがオブジェクトと相互作用しているかどうかを決定するためにプロセッサ102によって使用可能な1つ以上のアルゴリズム又はルックアップテーブルを含んでもよい。
【0040】
例えば、コンピュータ装置101は、店内の製品の中に配置されてもよい。例えば、ユーザは、棚から製品を持ち上げてもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、製品の加速を追跡するためにセンサ130(例えば、加速度計)をサンプリングするコードを含んでもよい。加速量が閾値を超える場合、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、製品が操作されている(例えば、ユーザが製品を持ち上げた)ことを決定してもよい。
【0041】
別の例示として、相互作用センサ132は、オブジェクトに向けられる距離センサを含んでもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、距離センサからデータを受信するようにプロセッサ102を構成するコードを含んでもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、ユーザがオブジェクトの所定の距離内にいるかどうかを決定するためにデータを分析するコードを更に含んでもよい。これはユーザ相互作用を示してもよい。
【0042】
更に別の例示として、相互作用センサ132は、オブジェクトに向けられる3Dイメージングシステムを含んでもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、ユーザがオブジェクトと相互作用しているかどうかを決定するために3Dイメージングシステムからの画像を分析するためのコードを含んでもよい。図9を参照してオブジェクトとのユーザ相互作用を検出するための方法の更なる例示が記載される。
【0043】
一部の実施形態では、オブジェクトは仮想オブジェクトを含んでもよい。例えば、仮想オブジェクトは、タッチセンサ面116を含むタッチスクリーンディスプレイに出力されてもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、仮想オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するようにプロセッサ102を構成するコードを含んでもよい。例えば、ユーザは、仮想オブジェクトに関係付けられるタッチセンサ面116上の場所をタップしてもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、タッチセンサ108からユーザ相互作用に関係付けられる1つ以上のセンサ信号を受信してもよい。一部の実施形態では、センサ信号は、ユーザ相互作用の場所、圧力、方向及び/又は速さを組み込んでもよい。オブジェクト相互作用検出モジュール124は、センサ信号に基づいてユーザ相互作用の1つ以上の特徴を決定してもよい。
【0044】
別の例示として、仮想オブジェクトは、例えば、タッチスクリーンディスプレイ、ゴーグル、眼鏡又はコンタクトレンズを介して出力される拡張現実環境の一部であってもよい。拡張現実環境は、テキスト又は画像等の仮想コンテンツが補完(「拡張」)されたカメラデータを含んでもよい。例えば、相互作用センサ132はカメラを含んでもよい。一部の実施形態では、相互作用センサ132は、拡張現実環境を生成するためにプロセッサ102が使用し得るユーザのダイニングルームの画像をキャプチャしてもよい。プロセッサ102は、拡張現実環境内の1つ以上の仮想オブジェクトを更に生成してもよい。例えば、一実施形態では、プロセッサ102は、拡張現実環境内に仮想テーブルを含んでもよい。例えば、仮想オブジェクトに関係付けられる実空間における領域においてタッチ又はジェスチャを行うことにより仮想オブジェクトと相互作用してもよい。一部の実施形態では、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、例えば、相互作用センサ132からの画像を分析することにより、ユーザ相互作用の1つ以上の特徴を決定してもよい。
【0045】
一部の実施形態では、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、相互作用に関係付けられる特徴(例えば、圧力の量、速さ、方向、場所、又はジェスチャ)を決定するコードを含む。例えば、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、特徴を決定するためにセンサ130及び/又は相互作用センサ132からのセンサ信号を分析するコードを含んでもよい。一実施形態では、例えば、オブジェクト相互作用検出モジュール124は、ユーザによって行われるジェスチャのタイプ(例えば、スワイプ、2本指のピンチ操作、揺動等)を決定するために3Dイメージングシステムからの画像を分析するコードを含んでもよい。
【0046】
オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトに関係付けられる特徴を決定するためにオブジェクトに関するデータを分析するプログラムコンポーネントを表す。オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトに関係付けられる特徴を決定するためにプロセッサ102によって使用可能な1つ以上のアルゴリズム又はルックアップテーブルを含んでもよい。
【0047】
一部の実施形態では、オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトに関係付けられる特徴を決定するために相互作用センサ132及び/又は追加のセンサ130からのデータを分析するコードを含む。例えば、オブジェクト特徴決定モジュール125は、カメラからオブジェクトの画像を受信してオブジェクトに関係付けられるテキストのコンテンツを決定するためにOCR(Optical Character Recognition)を適用するコードを含んでもよい。別の例示として、オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトの高さ、幅、色、サイズ、形状、パターン、テクスチャ、名前、QRコード(登録商標)、バーコード、ラベル、ロゴ、色彩設計、形状、及び/又は別の特徴を決定するために相互作用センサ132からの画像を分析するコードを含んでもよい。
【0048】
一部の実施形態では、オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトの特徴を決定するためにネットワークインターフェース装置110を介して受信したデータを分析するコードを含む。例えば、オブジェクトは、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、RFID又はNFCを使用してコンピュータ装置101に信号を送信してもよい。信号は、オブジェクトの特徴を含んでもよい(例えば、信号はタイプ、ブランド、バーコード、価格、RFIDコード、又は電気的特性を含んでもよい)。オブジェクト特徴決定モジュール125は、オブジェクトの特徴を決定するために信号のパラメータを分析してもよい。
【0049】
一部の実施形態では、オブジェクト特徴決定モジュール125は、インターネット又は別のネットワーク(例えば、LAN)を使用してオブジェクトに関係付けられる特徴を決定するコードを含む。例えば、オブジェクト特徴決定モジュール125は、インターネットを介して1つ以上のサーバ又はウェブページと通信することによりオブジェクト(例えば、ベースボール用のバット、ヘルメット、又はジャージ)に関係付けられるスポーツチーム(例えば、バスケットボールチーム)の名前を取得するためのコードを含んでもよい。別の例示として、オブジェクト特徴決定モジュール125は、店に関係付けられるサーバ(例えば、店のローカルサーバ)と通信することにより店内の食品に関係付けられる栄養情報を取得するためのコードを含んでもよい。
【0050】
一部の実施形態では、オブジェクト特徴決定モジュール125は、仮想オブジェクトの特徴を決定するコードを含む。例えば、オブジェクト特徴決定モジュール125は、仮想オブジェクトの特徴を決定するためにメモリ104内の場所を参照してもよい。
【0051】
触覚効果決定モジュール126は、生成すべき触覚効果を決定するためにデータを分析するプログラム構成要素を表す。触覚効果決定モジュール126は、1つ以上のアルゴリズム又はルックアップテーブルを使用して出力する1つ以上の触覚効果を選択するコードを含んでもよい。
【0052】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、オブジェクトの特徴に基づいて出力する触覚効果を決定するコードを含んでもよい。例えば、触覚効果決定モジュール126は、製品の星評価に対応する多数のパルス振動を含む触覚効果を決定してもよい。別の例示として、触覚効果決定モジュール126は、オブジェクトのブランド又は製造業者に関係付けられる触覚効果を決定するためのコードを含んでもよい。例えば、Immersion社は、そのブランドを4つの短いパルス振動を含む触覚効果と関係付けてもよい。ユーザがImmersion社により製造されたオブジェクトと相互作用すると、触覚効果決定モジュール126は、4つの短いパルス振動を含む触覚効果を決定してもよい。これは、ユーザがImmersion社からの製品と相互作用していることをユーザに通知してもよい。
【0053】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、ネットワーク上のサーバから触覚効果及び/又は触覚効果の特徴を取得するコードを含む。例えば、ユーザは、Immersion社により製造されるオブジェクトと相互作用してもよい。触覚効果決定モジュール126は、(インターネット等のネットワークを介して)Immersion社のサーバにクエリを行い、触覚効果データ(例えば、振幅、波形、及び/又は周波数及びタイミングデータ)を受信してもよい。触覚効果決定モジュール126は、受信した触覚効果データに基づいて触覚効果を決定してもよい。
【0054】
一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、オブジェクトの特徴が1つ以上の基準に適合するかどうかに基づいて触覚効果を決定するコードを含む。例えば、基準は、電子製品に関して認可された製造業者のリストを含んでもよい。ユーザが電子装置と相互作用すると、プロセッサ102は、電子装置が認可された製造業者により製造されたかどうかを決定してもよい。そうでなければ、触覚効果決定モジュール126は、ブザーの感覚を含む触覚効果を決定してもよい。別の例示として、基準は、寸法(例えば、家具1点の長さ、幅、及び高さ)を含んでもよい。ユーザは、リビングルームの家具を家具店で見て回っている間に長椅子と相互作用してもよい。触覚効果決定モジュール126は、長椅子のサイズがその寸法より小さいか又は等しいかどうかを決定してもよい。そうであれば、触覚効果決定モジュール126は、ストロークの感覚を含む触覚効果を決定してもよい。これは、長椅子がリビングルームに(又は長椅子用の空間に)適合することをユーザに知らせてもよい。
【0055】
触覚効果生成モジュール128は、選択された触覚効果を生成するためにプロセッサ102に触覚信号を生成させて触覚出力装置118へと送信させるプログラミングを表す。例えば、触覚効果生成モジュール128は、所望の効果を生成するために、記憶された波形又はコマンドにアクセスして、触覚出力装置118に送信してもよい。一部の実施形態では、触覚効果生成モジュール128は、触覚信号を決定するためのアルゴリズムを含んでもよい。更に、一部の実施形態では、触覚効果生成モジュール128は、触覚効果に対する目標座標(例えば、触覚効果を出力するコンピュータ装置101又はオブジェクト上の場所に対する座標)を決定するためのアルゴリズムを含んでもよい。
【0056】
図1にはメモリ104内のプログラム構成要素としてモジュール124,125,126,128が描かれているが、一部の実施形態では、モジュール124,125,126,128はハードウェアを含んでもよい。例えば、モジュール124,125,126,128は、アナログからデジタルへの変換器、プロセッサ、マイクロコントローラ、比較器、増幅器、トランジスタ、及び他のアナログ又はデジタル回路を含んでもよい。
【0057】
図2は、別の実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムを示す別のブロック図である。システム200は、1つ以上の遠隔触覚出力装置206を含んでもよい。また、システム200は、1つ以上のコンピュータ装置202a−fを含んでもよい。
【0058】
図2に示される実施形態では、システム200は、装着可能コンピュータ装置202a、包装用コンピュータ装置202b、棚コンピュータ装置202c、店舗コンピュータ装置202d、フロアコンピュータ装置202e、及びキャリアコンピュータ装置202fを含む。装着可能コンピュータ装置202aは、ユーザによって装着されるように構成される装着可能装置(例えば、指輪)に関係付けられるコンピュータ装置202aを含んでもよい。包装用コンピュータ装置202bは、オブジェクトの包装(例えば、包み紙又は容器)内に少なくとも部分的に組み込まれるコンピュータ装置を含んでもよい。棚コンピュータ装置202cは、(例えば、店又は本棚で販売される製品を保持するために)少なくとも部分的に棚の中に組み込まれる又は棚に結合されるコンピュータ装置を含んでもよい。店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトの売主、製造業者及び/又は販売者に関係付けられるコンピュータ装置を含んでもよい。フロアコンピュータ装置202eは、(例えば、店の1つ以上のフロアタイル内で)少なくとも部分的にフロア内に組み込まれる又はフロアに結合されるコンピュータ装置を含んでもよい。キャリアコンピュータ装置202fは、少なくとも部分的にオブジェクトを保持するための運搬装置(例えば、ショッピングカート、バスケット、バッグ、又はバックパック)に組み込まれる又は運搬装置に結合されるコンピュータ装置を含んでもよい。こうしたコンピュータ装置202a−fは、以下でより詳細に記載される。
【0059】
コンピュータ装置202a−f及び(複数の)遠隔触覚出力装置206は、ネットワーク204に接続されてもよい。ネットワーク204は、限定されないが、ダイヤルアップネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、セルラネットワーク、WiFiネットワーク、インターネット、イントラネット又は有線及び/若しくは無線通信リンクを含む任意の適切な数又は種類のリンクであってもよい。一部の実施形態では、ネットワーク204は、単一のネットワークである。他の実施形態では、ネットワーク204は、2つ以上のネットワークを含んでもよい。
【0060】
コンピュータ装置202a−f及び(複数の)遠隔触覚出力装置206は、互いと直接通信してもよく、及び/又はネットワーク204を介して互いと通信してもよい。例えば、棚コンピュータ装置202cは、(例えば、Bluetooth(登録商標)を使用して)店舗コンピュータ装置202と無線で通信してもよい。更に、コンピュータ装置202a−f及び(複数の)遠隔触覚出力装置206は、ネットワーク204を介して1つ以上のサーバ(例えば、クラウドサーバ、ウェブサーバ、又は他のサーバ)、データベース、及び/又はコンピュータ装置と通信してもよい。
【0061】
上記のように、システム200は、装着可能コンピュータ装置202aを含んでもよい。装着可能コンピュータ装置202aは、例えば、腕時計、リストバンド、帽子、袖、ジャケット、カラー、眼鏡、手袋、指輪、衣類、ヘッドバンド、及び/又は宝石類を含む装着可能装置に関係付けられてもよい。ユーザがオブジェクトと相互作用すると、装着可能コンピュータ装置202aは、ユーザの体の一部(例えば、ユーザの手首、腕、脚、足、手、指、首、頭、又は胸)に触覚効果を出力してもよい。例えば、装着可能コンピュータ装置202aは指輪を含んでもよい。ユーザが指で製品に接触すると、装着可能コンピュータ装置202aは、ユーザの指を絞るように構成される触覚効果を出力してもよい。これは、製品の特徴をユーザに警告してもよい。例えば、製品は食品を含んでもよく、触覚効果は例えば、食品が大量のナトリウムを含むという否定的な特徴をユーザに警告するように構成されてもよい。
【0062】
上記のように、システム200は、包装用コンピュータ装置202bを含んでもよい。例えば、包装用コンピュータ装置202bは、オブジェクトの包装の中に組み込まれるか又は包装に結合されてもよい。包装用コンピュータ装置202bは、オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するように構成されるセンサ(例えば、加速度計、圧力センサ、容量性センサ、抵抗性センサ、3Dイメージングシステム、又はLEDベーストラッキングシステム)を含んでもよい。例えば、センサは、オブジェクトの包装の一部の中に組み込まれる圧力センサを含んでもよい。圧力センサは、ユーザによる接触を検出することが可能であってもよい。センサからの信号に基づいて、包装用コンピュータ装置202bは、触覚効果を(例えば、ユーザがオブジェクトに接触するとユーザの手又は指に直接)出力するように構成されてもよい。
【0063】
上記のように、システム200は、棚コンピュータ装置202cを含んでもよい。棚コンピュータ装置202cは、オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するように構成されるセンサ(例えば、圧力センサ、加速度計、位置センサ、3Dイメージングシステム、又はLEDベーストラッキングシステム)を含んでもよい。例えば、センサは、棚にあるオブジェクトの下に配置される圧力センサを含んでもよい。センサは、ユーザが棚からオブジェクトを持ち上げるのを検出するように構成されてもよい。センサからの信号に基づいて、棚コンピュータ装置202cは、触覚効果を出力するように構成されてもよい。
【0064】
上記のように、システム200は、店舗コンピュータ装置202dを含んでもよい。店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトの売主、製造業者及び/又は販売者に関係付けられてもよい。例えば、店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトが販売されている店により所有又は運営されてもよい。店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトに関係付けられる(例えば、データベース内の)データを含んでもよい。例えば、店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトに関係付けられる名前、重量、サイズ、価格、割引、製造業者、成分のリスト、及び/又は他の特徴を含んでもよい。1つ以上の他のコンピュータ装置202a−c、202e−fが、オブジェクトに関係付けられる特徴を決定するために店舗コンピュータ装置202dと通信してもよい。例えば、装着可能コンピュータ装置202aは、オブジェクトに関係付けられるクエリを店舗コンピュータ装置202dに送信してもよい。店舗コンピュータ装置202dは、クエリを受信して、店の販売用に利用可能なオブジェクトの量を決定するためにデータベースを参照してもよい。店舗コンピュータ装置202dは、量に関係付けられる信号を装着可能コンピュータ装置202aに送信してもよい。
【0065】
一部の実施形態では、店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するように構成されてもよい。例えば、店舗コンピュータ装置202dは、相互作用センサと有線又は無線で通信してもよい。相互作用センサは、例えば、オブジェクトに向けられる深度センサを含んでもよい。ユーザがオブジェクトと相互作用すると、店舗コンピュータ装置202dは、オブジェクトに関係付けられる情報を決定してもよい。情報に基づいて、店舗コンピュータ装置202dは、遠隔触覚出力装置206及び/又は別のコンピュータ装置202a−c,202e−fに触覚効果を出力させてもよい。例えば、店舗コンピュータ装置202dは、装着可能コンピュータ装置202aに触覚効果を出力させるように構成される装着可能コンピュータ装置202aに信号を送信してもよい。
【0066】
上記のように、システム200は、フロアコンピュータ装置202eを含んでもよい。フロアコンピュータ装置202eは、ユーザがオブジェクトと相互作用すると触覚効果(例えば、振動)を出力してもよい。例えば、ユーザが店内の製品に触れると、フロアコンピュータ装置202eは、高振幅振動を出力してもよい。ユーザは、ユーザの足又は体の別の部分を介して触覚効果を知覚してもよい。高振幅振動は、例えば、製品が特価であることをユーザに示してもよい。他の実施形態では、フロアコンピュータ装置202eは、フロアに組み込まれる又は結合される遠隔触覚出力装置206と通信するコンピュータ装置を含んでもよい。ユーザがオブジェクトと相互作用すると、フロアコンピュータ装置202eは、遠隔触覚出力装置206に(例えば、ユーザの足又は体の別の部分への)触覚効果を出力させてもよい。
【0067】
上記のように、システム200は、キャリアコンピュータ装置202fを含んでもよい。一部の実施形態では、キャリアコンピュータ装置202fは、ユーザがオブジェクトと相互作用すると触覚効果を出力する。例えば、ユーザは、キャリアコンピュータ装置202fを含むショッピングバスケットを保持していてもよい。ユーザがアルコールの瓶を把持すると、キャリアコンピュータ装置202fは、ユーザが21才未満であるかどうかを決定してもよい。そうであれば、キャリアコンピュータ装置202fは強い振動を出力してもよい。ユーザは、ショッピングバスケットを保持すると手を通じて強い振動を感じてもよい。これは、ユーザがオブジェクトを購入するのは違法であることをユーザに通知してもよい。他の実施形態では、キャリアコンピュータ装置202fは、ユーザが運搬装置内にオブジェクトを置いたかどうかを検出するように構成される1つ以上のセンサを含む。例えば、キャリアコンピュータ装置202fは、ショッピングカートを含んでもよく又はその中に組み込まれてもよい。キャリアコンピュータ装置202fは、ユーザがショッピングカート内にオブジェクトを置くかどうかを検出してもよい。このような実施形態では、ユーザがショッピングカートに製品を置くと、キャリアコンピュータ装置202fは、ショッピングカート内の全ての物品の総額が閾値を超えるかどうかを決定してもよい。そうであれば、キャリアコンピュータ装置202fは強い振動を出力してもよい。
【0068】
システム200は、代替的に又は追加的に、他の場所又は構成に配置される1つ以上のコンピュータ装置を含む。例えば、システム200は、オブジェクト内に配置されるコンピュータ装置を含んでもよい。別の例示として、システム200は、ハンドヘルド装置又は把持可能装置(例えば、携帯電話、Eリーダ、タブレット、ワンド、スタイラス、又はペン)に関係付けられるコンピュータ装置を含んでもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置は、例えば、ユーザのパンツポケット(又はシャツポケット)に配置されてもよい。ユーザがオブジェクトと相互作用すると、コンピュータ装置は、ユーザの腿(又は旨)に触覚効果を出力してもよい。他の実施形態では、ユーザは、例えば、図5Bに関して以下に記載されるように、中間オブジェクトを使用してオブジェクトと相互作用してもよい。
【0069】
一部の実施形態では、任意のコンピュータ装置202a−fが、他のコンピュータ装置202a−f(及び/又は遠隔触覚出力装置206)に触覚効果を出力させてもよい。例えば、ユーザは、装着可能コンピュータ装置202aを含む眼鏡を装着していてもよい。装着可能コンピュータ装置202aは、ユーザが店の棚から製品を把持することを検出してもよい。装着可能コンピュータ装置202aは、製品の包装内の包装用コンピュータ装置202bに信号を送信してもよい。信号は、包装用コンピュータ装置202bに、例えば、ユーザの手への触覚効果を出力させてもよい。これは、(例えば、眼鏡がユーザの手に位置し得るので)装着可能コンピュータ装置202aがさもなければ触覚効果を出力できないかもしれないユーザの体の一部(例えば、ユーザの手)への触覚効果を装着可能コンピュータ装置202aに出力させることを可能にしてもよい。
【0070】
別の例示として、包装用コンピュータ装置202bは、ユーザが店の棚からオブジェクトを取ることを検出してもよい。包装用コンピュータ装置202bは、遠隔触覚出力装置206に信号を送信してもよい。信号は、遠隔触覚出力装置206にユーザの胸に空気の吹き出しを出力させるように構成されてもよい。これは、包装用コンピュータ装置202bがさもなければ触覚効果を出力できないかもしれないユーザの体の一部(例えば、ユーザの胸)への触覚効果を包装用コンピュータ装置202bに出力させることを可能にしてもよい。
【0071】
図3は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの実施形態を示す。システム300は、棚308に配置されるオブジェクト306を含む。オブジェクト306は、玩具、コンピュータ、移動装置、自動車コンポーネント、映画、ビデオゲーム、ビデオゲームコンソール、電化製品、テレビ、医療装置、機械又は電気コンポーネント、リモートコントロール、食料等を含んでもよい。システム300は、店、倉庫、レストラン、医療センター、ガレージ、家、オフィス、アパート、又は他の場所に関係付けられてもよい。
【0072】
図3に示される実施形態では、相互作用センサ315(例えば、3Dイメージングシステム)がオブジェクト306に向けられる。相互作用センサ315は、オブジェクト306とのユーザ相互作用(例えば、タップ、タッチ、それに対するジェスチャ、揺動、持ち上げ、それに向かうジェスチャ等)を検出してもよい。ユーザは、例えば、オブジェクト306に関係付けられる情報(例えば、タイプ、ブランド、製造業者、サイズ、色、栄養価若しくは情報、機能、コンテンツ、重量、評価、価格、有効期限、電力消費、雑音レベル等)を受信するためにオブジェクト306と相互作用してもよい。相互作用センサ315は、1つ以上のコンピュータ装置304,310,312,318にセンサ信号を送信してもよい。ユーザ相互作用に基づいて、1つ以上のコンピュータ装置304,310,312,318は、(例えば、インターネットを介してサーバにクエリを行うことにより)オブジェクト306に関係付けられる情報を決定してもよい。次に、1つ以上のコンピュータ装置304,310,312,318は、情報に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。
【0073】
この例示では、システム300は、リストバンド又は腕時計を含む装着可能コンピュータ装置304を備える。また、システム300は、包装用コンピュータ装置310、棚コンピュータ装置312、フロアコンピュータ装置318、及び遠隔触覚出力装置314も備える。遠隔触覚出力装置314は、コンピュータ装置304,310,312,318と有線又は無線で通信してもよい。一部の実施形態では、ユーザがオブジェクト306と相互作用すると、1つ以上のコンピュータ装置304,310,312,318は、オブジェクト306に関係付けられる情報を決定してもよい。例えば、情報は、オブジェクト306が特価であるかどうかを含んでもよい。1つ以上のコンピュータ装置304,310,312,318は、情報に関係付けられる遠隔触覚効果を遠隔触覚出力装置314に出力させてもよい。例えば、装着可能コンピュータ装置304は、ユーザの手に向けられる超音波圧力波を遠隔触覚出力装置314に出力させるように構成される信号を送信してもよい。ユーザは、ユーザの手で振動として超音波圧力波を知覚してもよい。触覚効果は、オブジェクト306が特価であることをユーザに示してもよい。一部の実施形態では、装着可能コンピュータ装置304は、オブジェクト306が特価ではない場合に遠隔触覚出力装置314に触覚効果を出力させなくてもよい。触覚効果の欠落は、オブジェクト306が特価ではないことをユーザに示してもよい。
【0074】
図4は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの別の実施形態を示す。この例示では、ユーザ402は、指輪を含むコンピュータ装置406を装着している。ユーザ402は、空中でジェスチャを行うことによりオブジェクト404と相互作用していてもよい。一部の実施形態では、ジェスチャは、オブジェクト404の方に向けられてもよく又はオブジェクト404から既定の距離(例えば、2フィート)内にあってもよい。例えば、ユーザ402は、オブジェクト404の前方の空中で印を描くために指を振り、指差し、伸ばし、及び/又は使用してもよい。コンピュータ装置406は、ユーザ相互作用を検出して、ユーザのジェスチャを決定してもよい。ジェスチャ及び/又はオブジェクト404の特徴に基づいて、コンピュータ装置は、オブジェクト404に関係付けられる情報を決定してもよい。次に、コンピュータ装置406は、情報に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。
【0075】
例えば、ユーザ402は、オブジェクト404に関する情報、例えば、オブジェクト404に関係付けられる電力消費情報を決定するために、空中でジェスチャを行ってもよい。図4に示される実施形態では、ユーザは、オブジェクト404の前方の空中で“P”形状を描いている。コンピュータ装置406は、ジェスチャを検出して、ユーザが“P”形状のジェスチャを行っていることを決定してもよい。コンピュータ装置は、オブジェクト404が特定の電子装置(例えば、ラップトップコンピュータの特定のモデル)を含むことを更に決定してもよい。“P”ジェスチャに基づいて、コンピュータ装置は、動作中の電子装置により消費された電力の平均量を(例えば、インターネットを介して)決定してもよい。一部の実施形態では、電力量が(例えば、ユーザにより入力される又は業界標準である)閾値を下回る場合、コンピュータ装置406は触覚効果(例えば、短い振動)を出力してもよい。これは、ユーザが許容できる電力の平均量をオブジェクト404が消費することをユーザに示してもよい。他の実施形態では、電力量が閾値を超える場合、コンピュータ装置406は、オブジェクト404が許容できない電力量を消費することをユーザ402に示すように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0076】
図5Aは、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。この例示では、ユーザ502は、コンピュータ装置506を含む腕時計を装着している。ユーザ502は、オブジェクト504に接触(例えば、タップ又はタッチ)することによりオブジェクト504(例えば、ねじ回し)と相互作用している。コンピュータ装置506は、(例えば、コンピュータ装置506内に組み込まれる)相互作用センサ510を介して接触を検出してもよい。相互作用センサ510は、例えば、オブジェクト504の方に向けられるカメラを含んでもよい。接触及び/又はオブジェクト504の特徴に基づいて、コンピュータ装置504は、オブジェクト404に関係付けられる情報を決定してもよい。次に、コンピュータ装置506は、触覚出力装置512を介して情報に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。
【0077】
一部の実施形態では、ユーザは相互作用のために中間オブジェクト(例えば、スタイラス、ペン、杖、又はワンド)を使用してもよく、コンピュータ装置506はこのような相互作用を検出してもよい。例えば、図5Bに示されるように、ユーザ502は、携帯電話を含む中間オブジェクト514によりオブジェクト504と接触してもよい。コンピュータ装置506は、接触を検出して、関連触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、中間オブジェクト514は、(例えば、コンピュータ装置506が中間オブジェクト514から分離されるのではなく)コンピュータ装置506を含む。例えば、ユーザ502が手首にコンピュータ装置506を装着するのではなく、携帯電話がコンピュータ装置であってもよい。
【0078】
一部の実施形態では、ユーザ502は、オブジェクト504に接触して、例えば、オブジェクト504が許容できる価格であるかどうか、オブジェクトに関する情報を決定してもよい。コンピュータ装置506は、接触を検出して、オブジェクト504の価格を決定してもよい。一部の実施形態では、価格が(例えば、ユーザにより入力される)閾値を下回る場合、コンピュータ装置506は触覚効果(例えば、パルス振動)を出力してもよい。これは、オブジェクト504がユーザにとって許容できる価格を有することをユーザ502に示してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置506は、他のローカル店舗との価格比較を行ってもよい。コンピュータ装置506は、価格が別のローカル店舗(例えば、半径15マイル内の店)で又はオンライン小売業者を通じてより安価であり得ることをユーザ502に通知するように構成される触覚効果(例えば、2つのパルス振動を含む)を出力してもよい。
【0079】
一部の実施形態では、オブジェクト504は、工具(例えば、金槌、ねじ回し、ドリル、釘、鋸、ねじ、又はボルト)を含む。ユーザ502は、家具1点を組み立てて(又は修理して)いてもよい。ユーザ502は、コンピュータ装置506のディスプレイ508上で家具1点を組み立てるための説明書を読んでいて、特定のステップで工具を把持してもよい。コンピュータ装置506は、(例えば、相互作用センサ510を介して)接触を検出して、工具のタイプ(例えば、サイズ1のプラスのねじ頭のねじ回し)を決定してもよい。コンピュータ装置506は、工具が計画に対して又は計画の特定のステップに対して正確であるかどうかを決定してもよい。そうでなければ、コンピュータ装置506は、触覚出力装置512を介して、例えば、ユーザ502の手首に激しい振動を出力してもよい。これは、ユーザ502が誤った工具を手に取ったことをユーザ502に警告してもよい。
【0080】
別の例示として、一部の実施形態では、オブジェクト504は医療道具を含んでもよい。ユーザ502は、医療処置(例えば、外科手術)を行っていて、医療道具を把持してもよい。コンピュータ装置506は、接触を検出して、医療道具のタイプ(例えば、No.11の刃を有する外科用メス)を決定してもよい。コンピュータ装置506は、医療道具が医療処置に対して又は医療処置の特定のステップに対して正確であるかどうかを決定してもよい。医療道具が計画に対して又は計画の特定のステップに対して正確でない場合、コンピュータ装置506は激しい振動を出力してもよい。これは、ユーザ502が誤った工具を手に取ったことをユーザ502に警告してもよく、患者に対する怪我を防ぐことができる。
【0081】
コンピュータ装置506は、オブジェクト504上のあらゆる場所での接触又はオブジェクト504上の特定の場所(例えば、ラベル)との接触を検出してよい。コンピュータ装置506は、接触の場所を検出してもよい。例えば、コンピュータ装置506は、オブジェクト504のどの部分(例えば、上部、底部、左側、右側、前方、背面、ラベル、画像、ロゴ、テキスト等)がユーザにより接触されたかを検出してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、ユーザ502がオブジェクト504の特定の部分と相互作用すると触覚効果を出力してもよい。例えば、ユーザ502は、オブジェクト504上の製造業者のロゴと接触してもよい。コンピュータ装置506は、製造業者のロゴとの相互作用を検出して、オブジェクト504の製造業者又はブランドに関係付けられる触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、ユーザ502がオブジェクト504の別の部分と相互作用する場合、触覚効果を出力しないか又は異なる触覚効果を出力してもよい。
【0082】
一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、オブジェクト504との多数のユーザ相互作用(又は多数の接触を含む単一のユーザ相互作用)を検出してもよい。例えば、一部の実施形態では、オブジェクト504は地図を含んでもよい。ユーザ502は、指で地図上の出発点に触れてもよい。ユーザ502は、(別の指で)順番に又は同時に地図の目的地に触れてもよい。コンピュータ装置506は、ユーザ相互作用を検出して、地図アプリケーションを実行してもよい。コンピュータ装置506は、出発点と目的地との間の距離を更に決定してもよい。距離が閾値を下回る場合、コンピュータ装置506は触覚効果を出力してもよい。
【0083】
一部の実施形態では、オブジェクト504は仮想オブジェクトを含んでもよい。例えば、仮想オブジェクトは、ディスプレイ508に出力されてもよい。このような実施形態では、仮想オブジェクトは、ユーザの冷蔵庫の中の食品を表す画像を含む。例えば、仮想オブジェクトは、牛乳瓶、人参、肉片等の画像を含んでもよい。コンピュータ装置202dは、仮想オブジェクトとのユーザ相互作用を検出するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、牛乳瓶に関係付けられる場所で(例えば、タッチスクリーンディスプレイであり得る)ディスプレイをダブルタップしてもよい。ユーザ相互作用に基づいてコンピュータ装置506は、仮想オブジェクトに関係付けられる情報を決定してもよい。例えば、ダブルタップに基づいてコンピュータ装置506は、例えば、ユーザが何個の牛乳瓶を冷蔵庫の中に有しているかを決定してもよい。コンピュータ装置506は、情報に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置506は、ユーザの冷蔵庫内の牛乳瓶の数に等しい量のパルス振動を出力してもよい。
【0084】
一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、ユーザ相互作用に基づいて(例えば、スピーカを介して)音を出力する。例えば、コンピュータ装置506は、オブジェクト504とのユーザ相互作用を検出して、オブジェクト504の価格を決定してもよい。価格が(例えば、ユーザにより入力される)閾値を下回る場合、コンピュータ装置506はキャッシュレジスタが開く音(例えば、「カチャカチャチーン」)を出力してもよい。これは、オブジェクト504が許容可能な価格を有することをユーザに知らせてもよい。別の例示として、コンピュータ装置506は、オブジェクト504(例えば、Blu−RayのDVD)がユーザ502に所有される別のオブジェクト(例えば、DVDプレーヤ)と互換性がある場合、ビープ音を出力してもよい。これは、オブジェクト504に関する追加の情報をユーザ502に提供してもよい。
【0085】
一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、ユーザ相互作用に基づいてディスプレイ508上にデータを出力する。例えば、ユーザは、店内のオブジェクト504をタップしてもよい。コンピュータ装置506は、店内のオブジェクト504の価格及び(複数の店舗からの価格に基づいて決定される)オブジェクト504の平均価格を決定してもよい。店内の価格がオブジェクト504の平均価格よりも低い場合、コンピュータ装置506は、ディスプレイ508に単一のドル記号を出力してもよい。店内の価格がオブジェクト504の平均価格よりも高い場合、コンピュータ装置506は、ディスプレイ508に3つのドル記号を出力してもよい。別の例示として、コンピュータ装置506は、(例えば、店に関係付けられるサーバにクエリを行うことにより)店が在庫に有するオブジェクト504の数量を決定してもよい。コンピュータ装置506は、その数量をディスプレイ508に出力してもよい。これは、オブジェクト504に関する追加の情報をユーザ502に提供してもよい。
【0086】
一部の実施形態では、コンピュータ装置506は、ユーザ相互作用と実質的に同時に触覚効果、音、及び/又はデータをディスプレイ508上に出力する。例えば、コンピュータ装置506は、多くの動作(例えば、オブジェクト504とのユーザ相互作用が起こったことを決定し、オブジェクト504の特徴を決定し、触覚効果を決定すること)を行い、ユーザがユーザ相互作用と実質的に同時であると触覚効果を知覚するのに十分に迅速に触覚効果を出力してもよい。
【0087】
図6は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの別の実施形態を示す。この例示では、ユーザ602は、リストバンドを含むコンピュータ装置606を装着している。ユーザは、オブジェクト604の表面でジェスチャを行って、オブジェクトと相互作用してもよい。例えば、ユーザは、オブジェクト604の表面で2本指のピンチ操作を行い、複数の指を移動させ、又はチェックマークを作ってもよい。
【0088】
一部の実施形態では、コンピュータ装置406は、ジェスチャを検出して、ジェスチャに基づいてオブジェクトの特定の特徴404を決定する。例えば、図6に示される実施形態では、ユーザ602は、オブジェクト604の前面に沿って長手方向上方に指を移動させることによりオブジェクト604と相互作用している。このユーザは、例えば、オブジェクト604の高さが既定の高さよりも低いかどうかを決定するためにこのジェスチャを行っていてもよい。この特定のジェスチャに基づいて、コンピュータ装置606は、ネットワーク上のローカルサーバと通信して、オブジェクト604の寸法を決定してもよい。一部の実施形態では、オブジェクト604の高さが閾値を下回る場合、コンピュータ装置606は触覚効果(例えば、低周波数振動)を出力してもよい。これは、オブジェクト604が許容できる高さである、例えば、(食器棚等)ユーザの家の空間に適合し得ることをユーザに示してもよい。他の実施形態では、オブジェクト604の高さが閾値を超える場合、コンピュータ装置606は、例えば、オブジェクト604が許容できる高さではないことをユーザ602に示すように構成される別の触覚効果を出力してもよい。
【0089】
図7は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。一部の実施形態では、ユーザ702は、オブジェクト704を使用してジェスチャを行うことによりオブジェクト704と相互作用していてもよい。例えば、ユーザ702は実空間でオブジェクト704を動かしてもよい(例えば、空中で文字又は数字を描くためにオブジェクトを使用する、オブジェクトを回転させる、オブジェクトを傾ける等)。
【0090】
図7に示される実施形態では、ユーザ702は、オブジェクト704を上下に振っている。ユーザ702は、例えば、オブジェクト704が返品条件に基づいて返金不可であるかどうかを決定するためにオブジェクト704を振ってもよい。(例えば、オブジェクト704に配置される)コンピュータ装置706は、揺動を検出して、(例えば、店舗コンピュータ装置と通信することにより、又はインターネットを介して)オブジェクト704に関係付けられる返品条件を決定してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置706は、返品条件に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。例えば、オブジェクト704が返金不可である場合、コンピュータ装置706は、3つのパルス振動を含む触覚効果を出力してもよい。オブジェクト704が返金可能である場合、コンピュータ装置706は、ストロークの感覚を含む触覚効果を出力してもよい。
【0091】
一部の実施形態では、ユーザ相互作用は、ユーザの体の一部(例えば、足、腕、脚、肩、手、首、頭、背中、胸、腹、腿等)に接近してオブジェクト704を移動させること、又はオブジェクト704とユーザの体の一部を接触させることを含んでもよい。例えば、ユーザ702は、ソーダの瓶の購入を望んでいてもよい。ユーザ702は、ソーダの瓶を持ち上げて、ソーダの瓶で右腿(例えば、右ポケット内の財布の上)をタップしてもよい。コンピュータ装置706は、タップを検出して、ユーザ702が既に家の冷蔵庫に有しているオブジェクト704の数量を決定してもよい。一部の実施形態では、ユーザ702はその数量をコンピュータ装置706に入力していてもよい。例えば、コンピュータ装置706は、ショッピングリストアプリケーションを実行してもよい。ユーザは、ショッピングリストアプリケーションにその数量を入力していてもよい。コンピュータ装置706は、ショッピングリストアプリケーションから数量を決定してもよい。他の実施形態では、ユーザ702は、冷蔵庫の中身を決定してコンピュータ装置706にその数量を送信することができるスマート冷蔵庫又は他の装置を有してもよい。ユーザ702が閾値を下回る数量の製品を有する場合(例えば、ユーザ702が3本より少ないソーダの瓶を有する場合)、コンピュータ装置706は触覚効果を出力しなくてもよい。ユーザ702が閾値を超える数量の製品を有する場合、コンピュータ装置706は、ブザーの感覚を出力してもよい。これは、ユーザ702がより賢い購買決定を行うのを支援し得る。
【0092】
一部の実施形態では、コンピュータ装置706は、(例えば、オブジェクト704の前方でジェスチャを行って、オブジェクト704に接触して、オブジェクト704の表面に沿ってジェスチャを行って、オブジェクト704を使用してジェスチャを行って)オブジェクト704との複数のユーザ相互作用を検出してもよい。コンピュータ装置706は、検出されたユーザ相互作用ごとにオブジェクト704に関係付けられる1つ以上の特徴を決定してもよい。コンピュータ装置706は、1つ以上の特徴に関係付けられる1つ以上の触覚効果を更に出力してもよい。例えば、コンピュータ装置706は、ユーザがオブジェクト704に向かって指差すことを検出して、オブジェクト704の価格に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。また、コンピュータ装置706は、ユーザがオブジェクト704上をタップすることを検出して、オブジェクト704の製造者又はモデルに関係付けられる触覚効果を出力してもよい。更に、コンピュータ装置706は、ユーザがオブジェクト704上を持ち上げて90度回転させることを検出して、オブジェクト704の星評価に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。
【0093】
一部の実施形態では、ユーザ相互作用は、多数のオブジェクト間の相互作用を引き起こすことを含んでもよい。例えば、ユーザ702は、別のオブジェクトに対してオブジェクト704をタップしてもよい。例えば、ユーザ702は、携帯電話のドッキングステーションに対して携帯電話をタップしてもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置706は、オブジェクト間の相互作用を検出して、1つ以上のオブジェクトに関係付けられる情報を決定してもよい。例えば、コンピュータ装置706は、携帯電話とドッキングステーションとの間の相互作用を検出して、ドッキングステーションが携帯電話と互換性を有するかどうかを決定してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置706は、例えば、2つのオブジェクトが互換性を有すること又は互換性を有さないことをユーザに通知するための情報に関係付けられる触覚効果(例えば、振動)を出力してもよい。
【0094】
別の例示として、コンピュータ装置706は、ユーザ702が第1の体の部分で第1のオブジェクト704と相互作用すること(例えば、タップすること、握ること、それに対してジェスチャを行うこと、又はそれに向かってジェスチャを行うこと)、及び第2の体の部分で第2のオブジェクト704と相互作用することを検出してもよい。例えば、コンピュータ装置706は、ユーザ702がユーザの右手で第1のオブジェクト704と相互作用すること及びユーザの左手で第2のオブジェクト704と相互作用することを検出してもよい。コンピュータ装置706は、例えば、どのオブジェクト704がより重いかを決定してもよい。一部の実施形態では、第1のオブジェクト704の方が重い場合、コンピュータ装置706は、ユーザの第1の体の部分(例えば、ユーザの右手)に触覚効果(例えば、振動)を出力してもよい。第2のオブジェクト704の方が重い場合、コンピュータ装置706は、ユーザの第2の体の部分(例えば、ユーザの左手)に触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、オブジェクト704が同じ重量である(例えば、互いから0.5lbs等の既定の許容範囲内の重量を有する)場合、コンピュータ装置706は、複数の体の部分(例えば、ユーザの両手)にパルス振動を含む触覚効果を出力してもよい。
【0095】
図8は、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のためのシステムの更に別の実施形態を示す。この例示では、オブジェクトは、別の人物804を含む。ユーザ806は、例えば、人物804と握手することにより、人物804と相互作用してもよい。ユーザ806に関係付けられるコンピュータ装置802は、相互作用を検出して、人物804に関係付けられる特徴を決定してもよい。コンピュータ装置802は、例えば、カメラから人物804の画像を分析すること、(例えば、人物804の名前を使って)インターネット検索を行うこと、ソーシャルメディアウェブサイトを検索すること、及び/又はデータベース(例えば、公文書データベース)を検索することにより、特徴を決定してもよい。特徴を決定する方法の他の例が以下に更に記載される。一部の実施形態では、特徴は、例えば、名前、社会保障番号、自己資本、慎重、年齢、地位、髪の色、国籍、眼の色、病状、信用度の点、性別、クレジットカード番号、(例えば、ウェブサイト又はアカウント用の)ユーザ名、パスワード、気性、気分、雇用者、仕事、趣味、好きなもの及び/又は嫌いなものを含んでもよい。コンピュータ装置808は、特徴に関係付けられる触覚効果を出力してもよい。
【0096】
一部の実施形態では、コンピュータ装置802は、別のコンピュータ装置808及び/又は電子装置(例えば、RFIDタグ)から(例えば、無線で)受信したデータに基づいて特徴を決定する。他のコンピュータ装置808及び/又は電子装置は、他の人物804に関係付けられ得る。例えば、人物804は、バイオセンサ810を含むコンピュータ装置808を装着していてもよい。バイオセンサ810は、人物804の心拍、体温、血圧、バイオリズム、及び/又は他の生物学的特性を測定してもよい。コンピュータ装置808は、ユーザ806に関係付けられるコンピュータ装置802にこの情報を送信してもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置802は、特徴としてこの情報を使用してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置802は、人物804に関する特徴を決定するためにこの特徴を使用する。例えば、コンピュータ装置802は、情報を使用して、人物804の気分、気性、又は感情状態を決定してもよい。このような実施形態では、コンピュータ装置802は、例えば、高血圧を含む情報に基づいて人物804が腹を立てていることを決定してもよい。このような実施形態では、コンピュータ装置808は、例えば、危険又は人物804が腹を立てていることをユーザ806に警告するように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0097】
別の例示として、コンピュータ装置808は、デートサイトに関係付けられるユーザ名をコンピュータ装置802に送信してもよい。コンピュータ装置802は、デートウェブサイトを参照して、人物804がユーザ806により望まれる1つ以上の特徴に一致する特徴を有するかどうかを決定してもよい。そうであれば、コンピュータ装置802は、ストロークの感覚を出力してもよい。これは、人物804が潜在的な恋愛の適合者であることをユーザ806に知らせてもよい。人物804がユーザ806に望ましくない特徴を有する場合、コンピュータ装置802は、突き刺すような感覚を出力してもよい。これは、人物804が良い恋愛の適合者ではないかもしれないことをユーザ806に知らせてもよい。
【0098】
更に別の例示として、人物804は製品を販売している販売員であってもよい。コンピュータ装置808は、製品に関係付けられるデータをコンピュータ装置802に送信してもよい。コンピュータ装置802は、(例えば、ユーザ806の購買習慣を分析すること又はユーザ806によって入力されたデータを使用することにより)ユーザ806が製品の購入に興味を示すかどうかを決定してもよい。そうであれば、コンピュータ装置802は、高周波数の振動を出力してもよい。
【0099】
他の実施形態では、コンピュータ装置802は、特徴を決定するために人物804に関係付けられる1つ以上の画像及び/又は身体的特長を分析してもよい。例えば、コンピュータ装置802は、カメラを使用して人物804の画像をキャプチャしてもよい。コンピュータ装置802は、画像を使用して、顔認証を行い、人物804に関係付けられる名前タグを読み取り、及び/又は別のやり方で人物804を識別してもよい。次に、コンピュータ装置802は、(例えば、ソーシャルネットワーク、デートウェブサイト、検索エンジン、又は個人ウェブサイト用の)サーバと通信して、人物804に関する追加の特徴を決定してもよい。
【0100】
一部の実施形態では、オブジェクトは、動物(例えば、猫、犬、亀、ハムスター、フェレット又は鳥)を含む。ユーザ806が動物と相互作用すると、コンピュータ装置802は、動物の1つ以上の特徴(例えば、品種、アレルギー情報、気質、又は気分)を決定してもよい。コンピュータ装置802は、例えば、ユーザ806が動物に対してアレルギーを有し得ることをユーザに警告するように構成される触覚効果を出力してもよい。
【0101】
(触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作のための例示の方法)
図9は、一実施形態による触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作を提供する方法を実行するためのステップのフローチャートである。一部の実施形態では、図9のステップは、例えば、汎用コンピュータ、移動装置又はサーバにおけるプロセッサによって実行されるプログラムコードで実装されてもよい。一部の実施形態では、こうしたステップは一群のプロセッサによって実装されてもよい。一部の実施形態では、図9に示される1つ以上のステップは省略され又は異なる順番で行われてもよい。同様に、一部の実施形態では、図9に示されない追加のステップが実行されてもよい。以下のステップは図1に示されたコンピュータ装置101に関して記載された構成要素を参照して記載される。
【0102】
方法900は、ステップ901で開始して、プロセッサ102はセンサ信号を受信する。プロセッサ102は、相互作用センサ132及び/又は追加のセンサ130からセンサ信号を受信してもよい。センサ信号は、オブジェクトとのユーザ相互作用に関係付けられるデータを含んでもよい。例えば、一実施形態では、データは、オブジェクトが位置している店の棚の1つ以上の画像を含んでもよい。このような実施形態では、画像は、オブジェクト、棚、他の近くのオブジェクト、及びユーザの体の一部(例えば、ユーザの指)等の特徴を含んでもよい。ユーザの体の一部は、オブジェクトに接触し又は接近してもよい。
【0103】
方法900はステップ902に進み、プロセッサ102はセンサ信号に基づいてユーザ相互作用を決定する。例えば、コンピュータ装置101はオブジェクト内に配置されてもよく、相互作用センサ132は加速度計を含んでもよい。ユーザがオブジェクトを振ると、プロセッサ102は、加速度計からのセンサ信号を介して揺動を検出してもよい。別の例示として、相互作用センサ132は、オブジェクトに向けられる3Dイメージングシステムを含んでもよい。ユーザがオブジェクトの前方で又はオブジェクトの表面に沿ってジェスチャを行うと、プロセッサ102は、3Dイメージングシステムからの画像を分析してもよい。画像を分析すると、プロセッサ102は、ユーザの手に対応するピクセルがオブジェクトに接触する又はオブジェクトの近くでジェスチャを行うユーザに関係付けられる特定のやり方に向けられていることを決定してもよい。
【0104】
一部の実施形態では、ユーザ相互作用は、オブジェクトが配置されている棚、テーブル、又は他の場所からオブジェクトを取り除くことを含む。例えば、コンピュータ装置101は、オブジェクトが置かれている棚に組み込まれてもよい。スイッチ又は圧力センサを含む相互作用センサ132が、棚に又はオブジェクトの下に配置されてもよい。ユーザが棚からオブジェクトと取り除くと、相互作用センサ132は、圧力の低下又はスイッチの状態の変化を検出して、プロセッサ102にセンサ信号を送信してもよい。センサ信号に基づいて、プロセッサ102は、ユーザが棚からオブジェクトを持ち上げたことを決定してもよい。一部の実施形態では、既定期間(例えば、2秒)の間、圧力低下が続くか又はスイッチが特定の状態のままである場合、プロセッサ102は、ユーザがオブジェクトを握っていることを決定してもよい。
【0105】
一部の実施形態では、ユーザ相互作用は、オブジェクトから既定の距離内にコンピュータ装置101を配置することを含む。例えば、オブジェクトは、(ネットワークインターフェース装置110を介して)プロセッサ102に無線信号(例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、NFC信号、又はRFID信号)を送信してもよい。無線信号の存在又は強度に基づいて(例えば、強度が閾値を超える場合)、プロセッサ102は、オブジェクトがコンピュータ装置101から既定の距離(例えば、3インチ)内に有るかどうかを決定してもよい。そうであれば、プロセッサ102は、ユーザ相互作用が発生したことを決定してもよい。
【0106】
別の例示として、プロセッサ102は、相互作用センサ132から第1の組のGPSデータを受信してもよい。また、オブジェクトは、GPS機能も含んでおり、コンピュータ装置101に第2の組のGPSデータを送信してもよい。プロセッサ102は、第1の組のGPSデータを第2の組のGPSデータと比較して、コンピュータ装置101とオブジェクトとの相対距離を決定してもよい。コンピュータ装置101がオブジェクトから既定の距離内にある場合、プロセッサ102は、ユーザ相互作用が発生したことを決定してもよい。
【0107】
方法900はステップ904に進み、プロセッサ102はユーザ相互作用に関係付けられる特徴を決定する。一部の実施形態では、プロセッサ102は、センサ130及び/又は相互作用センサ132からの信号を分析して、ユーザ相互作用の向き、方位、パターン、圧力量、速さ、及び/又は他の特徴を決定してもよい。
【0108】
例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置101はオブジェクト内に配置されてもよく、相互作用センサ132はジャイロスコープを含んでもよい。プロセッサ102は、ジャイロスコープからの方位センサ信号に基づいてユーザがオブジェクトを回転させたこと(及びどれくらい回転させたか)を決定してもよい。別の例示として、一部の実施形態では、相互作用センサ132は、オブジェクトに向けられる3Dイメージングシステムを含む。プロセッサ102は、3Dイメージングシステムからの複数の画像を分析して、ジェスチャの特徴を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、複数の画像を分析して、ユーザが指で空中に“X”形状を作ったことを決定してもよい。更に別の例示として、一部の実施形態では、コンピュータ装置101はオブジェクト内に配置され、センサ130は加速度計を含んでもよい。プロセッサ102は、加速度計から1つ以上のセンサ信号を受信して、例えば、ユーザがオブジェクトを振っていることを決定してもよい。
【0109】
方法900はステップ906に進み、プロセッサ102はユーザ相互作用に関係付けられるオブジェクトを決定する。一部の実施形態では、オブジェクトは、店内の製品(例えば、シリアルの箱)、工具(例えば、金槌又はねじ回し)、医療装置(例えば、トロカール、手術針、又は心拍モニタ)、自動車、人間、動物等を含んでもよい。
【0110】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、コンピュータ装置101のオブジェクトへの接近に基づいて特定のオブジェクトとユーザ相互作用を関係付けてもよい。コンピュータ装置101がオブジェクトに対して既定の距離内にあるかどうかを決定するために、例示は、GPSデータ及び(上記のステップ902で記載されたように)無線信号の強度の使用を含む。そうであれば、プロセッサ102は、オブジェクトをユーザ相互作用と関係付けてもよい。
【0111】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザ相互作用のオブジェクトへの接近に基づいて特定のオブジェクトとユーザ相互作用を関係付ける。例えば、ユーザは、オブジェクトの前方で指を使ってジェスチャを行ってもよい。相互作用センサ132は、ジェスチャを検出して、プロセッサ102に関連センサ信号を送信してもよい。プロセッサ102は、センサ信号を分析して、指とオブジェクトとの間の距離を決定してもよい。指がオブジェクトから特定の距離(例えば、6インチ)内にある場合、プロセッサ102は、ジェスチャをオブジェクトと関係付けてもよい。
【0112】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザ相互作用の向き又は方位に基づいて特定のオブジェクトとユーザ相互作用を関係付ける。例えば、ユーザは、ユーザが購入に興味があるオブジェクトを指差してもよい。相互作用センサ132は、ジェスチャを検出して、プロセッサ102に関連センサ信号を送信してもよい。プロセッサ102は、センサ信号を分析して、指差しジェスチャがオブジェクトの方に向けられていることを決定してもよい。ジェスチャの向きに基づいて、プロセッサ102は指差し相互作用とオブジェクトを関係付けてもよい。
【0113】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトからのセンサデータをコンピュータ装置101からのセンサデータと比較することにより、ユーザ相互作用を特定のオブジェクトと関係付ける。例えば、ユーザは、コンピュータ装置101を含むリストバンドを装着してもよい。ユーザはオブジェクトを持ち上げて振ってもよい。プロセッサ102は、リストバンド内の相互作用センサ132から揺動に関係付けられる第1の組の加速度計データを受信してもよい。また、プロセッサ102は、オブジェクト内の加速度計から第2の組の加速度計データを受信してもよい(例えば、オブジェクトは加速度計データをコンピュータ装置101に無線で伝達してもよい)。プロセッサ102は、2組の加速度計データを比較してもよい。例えば、プロセッサ102は、2組の加速度計データのピークのタイムスタンプを比較してもよい。2つのタイムスタンプ間の時間差が閾値(例えば、0.5s)を下回る場合、プロセッサ102は、その特定のオブジェクトに対して揺動が行われたことを決定してもよい。
【0114】
別の例示として、ユーザは、棚からオブジェクトを持ち上げてもよい。棚は、オブジェクトの除去を検出して、オブジェクトが棚から取り除かれた時間に関係付けられるタイムスタンプを(例えば、無線で)送信するように構成されるコンピュータ装置101を含んでもよい。プロセッサ102は、タイムスタンプを受信して、このタイムスタンプを相互作用センサ132からのデータ(例えば、画像)に関係付けられるタイムスタンプと比較してもよい。2つのタイムスタンプ間の時間差が閾値を下回る場合、プロセッサ102は、ユーザがその特定のオブジェクトを持ち上げたことを決定してもよい。
【0115】
方法900はステップ908に進み、プロセッサ102はオブジェクトに関係付けられる特徴を決定する。一部の実施形態では、プロセッサ102は、特徴を決定するためにオブジェクト特徴決定モジュール125におけるプログラミングを利用してもよい。特徴は、オブジェクトに関する情報を含んでもよい。例えば、オブジェクトのタイプに依存して、特徴は、栄養因子(オブジェクトが食品である場合)、サイズ、重量、深さ、色、テクスチャ、形状、寸法、価格、割引、製品評価(例えば、「星評価」等の格付け又は別の相対測定基準)、有効期限、機能若しくは有用性(例えば、オブジェクトがどのような機能を実行するか又はどのような機能に使用され得るか)、利用可能な量若しくはオブジェクトが在庫に有るかどうか、使用の制限、認可、ブランド、製造業者、製作者、製造地、電力消費量若しくは他の電気特性、雑音量、機械的特性、最高速度、平均速度、材料(例えば、オブジェクトが木、ガラス、セラミック、プラスチック及び/又は金属で作られているかどうか)、及び/又はオブジェクトに関係付けられる互換性情報(例えば、オブジェクトが互換性を有する装置)を含んでもよい。
【0116】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザ相互作用に関係付けられる特徴に基づいてオブジェクトに関係付けられる特徴を決定する。例えば、プロセッサ102は、異なるユーザ相互作用に応答してオブジェクトに関係付けられる異なる特徴を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、ユーザが食品をタップすると、食品のカロリー数を決定してもよい。プロセッサ102は、ユーザが“S”形状に食品の表面に沿って指を移動させると、食品の糖分量を決定してもよい。
【0117】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、(例えば、別のコンピュータ装置101から)有線又は無線信号に基づいてオブジェクトに関係付けられる特徴を決定する。例えば、オブジェクトはコンピュータ装置101を含んでもよく、又は棚はコンピュータ装置101を含んでもよい。オブジェクト又は棚は、プロセッサによって受信できるオブジェクトに関する情報を送信してもよい。情報は、例えば、オブジェクトに関係付けられる識別子(例えば、名前、QRコード、バーコード、QRコード、RFIDコード、又は一意の識別子)、分類(例えば、製品のタイプ、製造業者、製作者、又はブランド)、価格、割引、クーポン、又は機能(例えば、製品が何を行い又は何のために使用されるか)を含んでもよい。例えば、オブジェクトがシャンプーの瓶である場合、情報は、それが正確にはどのシャンプーの瓶であるか(例えば、棚の上の3番)、それがどのような製品であるか(例えば、シャンプー)、それが具体的にどのような製品であるか(例えば、細い髪用のHair社のシャンプー、又はバーコード)、又はそれがどのブランドの製品であるか(例えば、Hair社のブランド)を含んでもよい。
【0118】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、インターネット又はLANを使用して特長を決定する。プロセッサ102は、特徴を決定するためにインターネット又はLANを介して、1つ以上のサーバ、データベース、及び/又はウェブページと通信してもよい。例えば、プロセッサ102は、オブジェクトを販売するユーザに近い(例えば、10マイル以内)店の数を決定するために(例えば、オブジェクトのバーコードを使用して)インターネット上の多数のデータベースにクエリを行ってもよい。また、プロセッサ102は、どの店が最も安い価格を有するかを決定してもよい。
【0119】
方法900はステップ910に進み、プロセッサ102は特徴が基準に適合するかどうかを決定する。基準は、例えば、栄養特徴(例えば、ナトリウムレベル、カロリーレベル、栄養価、オブジェクトが所定の食物又は化学物質を含むかどうか)、有効期限、製作又は製造特徴(例えば、オブジェクトがローカルで製作されたか又は特定の国で製作されたか)、返品条件(例えば、オブジェクトの販売が返金不可の最終セールであるかどうか)、電力消費量、(例えば、オブジェクトにより生成される)雑音量、互換性情報(例えば、オブジェクトが別の装置と互換性を有するかどうか)、寸法、形状、サイズ、ユーザが既に所有しているオブジェクトの量、及び/又はオブジェクトに関係付けられる任意の他の基準を含んでもよい。
【0120】
一部の実施形態では、ユーザは、(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、ボタン、スイッチ、マウス、キーボード、又はコンピュータ装置101と通信する別の装置を介して)コンピュータ装置101に基準を入力する。例えば、ユーザは、携帯アプリケーションを使用して、複数の利用可能な基準の中から選択し、又は入力された基準を選択してもよい。携帯アプリケーションは、コンピュータ装置101と通信する(又はコンピュータ装置101を含む)移動装置で実行中であり得る。移動装置は、メモリ104に基準を記憶することができるコンピュータ装置101に基準を送信してもよい。
【0121】
一部の実施形態では、基準はリスト上の物品を含む。例えば、ユーザは、ウェディング登録リストをコンピュータ装置101にダウンロードしてもよい。ユーザが店を見て回るとき、ユーザは電化製品と相互作用してもよい。相互作用に基づいて、プロセッサ102は、電化製品の名前及び/又は製造業者を決定してもよい。電化製品の名前及び/又は製造業者がウェディング登録リスト上の物品に対応する場合、プロセッサ102は一致を決定してもよい。
【0122】
一部の実施形態では、基準は互換性情報を含む。例えば、ユーザは、コンピュータ装置101に(例えば、ユーザにより所有される)ゲームコンソールの名前を入力してもよい。ユーザが店を見て回るとき、ユーザはビデオゲームと相互作用してもよい。相互作用に基づいて、プロセッサ102は、ビデオゲームの名前、バーコード、及び/又はQRコードを決定してもよい。プロセッサ102は、(例えば、インターネット又は店舗コンピュータ装置を介して)ビデオゲームがゲームコンソールと互換性を有するかどうかを決定してもよい。ビデオゲームがゲームコンソールと互換性を有さない場合、プロセッサ102は、一致が存在しないことを決定してもよい。ビデオゲームがゲームコンソールと互換性を有する場合、プロセッサ102は、一致が存在することを決定してもよい。
【0123】
一部の実施形態では、第三者(例えば、医者、栄養士、友人、及び/又は家族の1人)が基準を入力する。例えば、ユーザはダイエット中であってもよい。栄養士は、コンピュータ装置101に食事情報を入力してもよい。ユーザは、食料品店を見て回るとき、1つ以上の食料品と相互作用してもよい。プロセッサ102は、相互作用を検出して、食料品がダイエットに適合するかどうかを決定してもよい。食料品がダイエットに適合しない場合、プロセッサ102は、適合ではないことを決定してもよい。食料品がダイエットに適合する場合、プロセッサ102は、適合することを決定してもよい。
【0124】
一部の実施形態では、(例えば、コンピュータ装置101で実行中の)アプリケーションが基準を生成する。例えば、プロセッサ102は、財務予算編成アプリケーションを実行してもよい。財務予算編成アプリケーションは、例えば、ユーザが財産を予算編制するのを支援するために、1ヶ月あたりの支出限度額を生成してもよい。ユーザがオブジェクトと相互作用すると(例えば、ショッピングカードにオブジェクトを入れると)、プロセッサ102は、オブジェクトの価格が1ヶ月あたりの支出限度額を超えるかどうかを決定してもよい。そうであれば、プロセッサ102は、適合ではないことを決定してもよい。製品の価格が1ヶ月あたりの支出限度額を超えない場合、プロセッサ102は、適合することを決定してもよい。
【0125】
別の例示として、プロセッサ102は、分析アプリケーションを実行してもよい。アプリケーションは、ユーザの特徴を分析してもよい。例えば、アプリケーションは、ユーザのショッピング履歴及び/又はユーザにより行われた購買決定を分析するショッピング分析アプリケーションを含んでもよい。分析に基づいて、アプリケーションは、オブジェクトの特徴が比較され得る基準を作ってもよい。例えば、ユーザがネクタイと相互作用すると、プロセッサ102は、ネクタイがユーザにより最近購入された1つ以上のシャツに(例えば、色、スタイル及び/又は材料について)適合するかどうかを決定してもよい。そうであれば、プロセッサ102は、適合することを決定してもよい。これは、以前に購入した製品との適合を探すために、ユーザが大量のネクタイ(又は他の衣類若しくは製品)を迅速に取捨選択することを可能にしてもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザが既にオブジェクトを所有しているかどうかを決定する。そうであれば、プロセッサ102は、適合を決定してもよい。そうでなければ、プロセッサ102は、適合ではないことを決定してもよい。
【0126】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトの特徴が基準の既定の許容範囲内にある場合、適合を決定する。例えば、プロセッサ102は、オブジェクトの価格が既定の価格(例えば、$100)の5%内にある場合に適合を決定してもよい。別の例示として、プロセッサ102は、オブジェクトの色が深緑の2シェード以内にある場合に適合を決定してもよい。更に別の例示として、プロセッサ102は、靴のサイズが男性用靴のサイズ10の靴サイズの半分以内である場合に適合を決定してもよい。
【0127】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトに関係付けられる適合を以前に決定していない場合にのみ適合を決定する。例えば、ユーザは車に触れてもよい。車はコンピュータ装置101にあるユーザの希望リスト上にあってもよく、従って、プロセッサ102は適合を決定してもよい。その後、ユーザが再び車に触れると、プロセッサ102は、適合が既に起こったことを決定して、再び適合を決定しなくてもよい。
【0128】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、期間内にオブジェクトに関係付けられる適合を以前に決定していない場合にのみ適合を決定する。例えば、上記の車の例を用いて、ユーザが同じ日に車に再び触れる場合に、プロセッサ102は適合が既に起こったことを決定してもよい。従って、プロセッサ102は、再び適合を決定しなくてもよい。しかしながら、ユーザが次の日に車に触れると、プロセッサ102は適合を決定してもよい。
【0129】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトの特定の特徴に関係付けられる適合を以前に決定していない場合にのみ適合を決定する。例えば、ユーザは$250するスノーボードに触れてもよい。ユーザが$300より低いスノーボードの価格を含む基準を入力している場合があるので、プロセッサ102は、適合を決定してもよい。ユーザが再びスノーボードと相互作用すると、プロセッサ102は、価格基準との適合が既に起こったことを決定して、再び適合を決定しなくてもよい。その後、ユーザは、スノーボードのコアタイプ(例えば、樺材)を含む追加の基準を入力してもよい。これは異なる基準なので、ユーザが同じスノーボードと相互作用して、スノーボードが樺材のコアを有する場合、プロセッサ102は樺材コア基準との適合を決定してもよい。
【0130】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、期間内に特定の基準との適合を以前に決定していない場合にのみ特定の基準との適合を決定する。例えば、上記のスノーボードの例を用いて、ユーザが同じ日にスノーボードに再び触れる場合に、プロセッサ102は価格及びコア基準との適合が既に起こったことを決定してもよい。従って、プロセッサ102は、別の適合を決定しなくてもよい。しかしながら、ユーザが次の日にスノーボードに触れると、プロセッサ102は1つ又は2つの基準との適合を決定してもよい。
【0131】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、製品の目標市場がユーザの特徴に適合する場合(例えば、基準はユーザの特徴であってもよい)、適合を決定する。例えば、ユーザは、年齢、身長、性別、髪の色、気分、及び/又は他の身体的若しくは感情的特長を入力してもよい(さもなければコンピュータ装置101はソーシャルメディア、インターネット及び/又は他のリソースを使用して決定してもよい)。製品がその特徴を有するユーザ用に設計されている場合(例えば、製品が男性用に設計されており、ユーザが男である場合)、プロセッサ102は適合を決定してもよい。
【0132】
方法900はステップ912に進み、プロセッサ102は触覚効果を決定する。一部の実施形態では、プロセッサ102は、適合がある場合の触覚効果及び/又は適合がない場合の触覚効果を決定する。例えば、プロセッサ102は、適合がある場合に振動を含む触覚効果を決定してもよい。プロセッサ102は、適合がない場合に触覚効果無しを決定してもよい。
【0133】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトに関係付けられる特徴に基づいて触覚効果を決定する。例えば、プロセッサ102は、オブジェクトのブランド、身長、幅、形状、機能、色、材料、製造業者、場所、価格、品質、及び/又は有効期限に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、上記のように、プロセッサ102は、オブジェクトのブランドに関係付けられる触覚効果を決定してもよい。
【0134】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトの肯定的又は否定的な特徴をユーザに知らせるように構成される触覚効果を決定する。例えば、オブジェクトが農薬又は化学物質を含む食品である場合、プロセッサ102は突き刺すような感覚を含む触覚効果を決定してもよい。これは、食品が有害な成分を含むことをユーザに警告してもよい。別の例示として、オブジェクトが有機成分を含む食品である場合、プロセッサ102はストロークの感覚を含む触覚効果を決定してもよい。突き刺すような感覚又はストロークの感覚の何れかを知覚することにより、ユーザは、食品の中身を知らされて、製品を購入する又は購入しないように導かれてもよい。
【0135】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、購入がどれくらい「良い」又は「悪い」かを示し得る振幅を有する触覚効果を決定する。例えば、オブジェクトは健康成分を含み、低価格であり、ユーザの消費又は購入習慣と一致し、ユーザの特徴を有する人をターゲットにしている等の場合に、購入は「良い」かもしれない。オブジェクトが不健康又は有害な成分を含み、高価であり、ユーザの消費又は購入習慣と一致せず、ユーザとは異なる特徴を有する人をターゲットにしている等の場合に、購入は「悪い」かもしれない。例えば、プロセッサ102は、ユーザが好みでない成分を含む食品と相互作用する場合、低振幅振動を含む触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、ユーザが弱いアレルギーを有する成分を含む食品と相互作用する場合、中振幅振動を含む触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、ユーザが強いアレルギーを有する成分を含む食品と相互作用する場合、高振幅振動を含む触覚効果を決定してもよい。
【0136】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、多数の基準に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、オブジェクトの購入が、ユーザの購入履歴に基づいて、ユーザの消費習慣と一致するかどうかを決定してもよい。オブジェクトの購入がユーザの消費習慣と一致しないとプロセッサ102が決定する場合、プロセッサ102は、例えば、振動を含む触覚効果を決定してもよい。また、一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトの購入がユーザの消費習慣と一致しないとプロセッサ102がどの程度「確信」しているか(例えば、どのレベルの統計的精度で決定が行われたか)を決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は、確信レベルに基づいて触覚効果の振幅を決定してもよい。例えば、確信レベルが高い(例えば、80%より大きい)場合、プロセッサ102は、振動が大振幅を有するべきであると決定してもよい。
【0137】
別の例示として、プロセッサ102は、オブジェクトの星評価を決定してもよい。一部の実施形態では、星評価が3つ星未満である場合、プロセッサ102は、振動を含む触覚効果を決定してもよい。星評価が3つ星以上である場合、プロセッサ102は、ストロークの感覚を含む触覚効果を決定してもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトがユーザの予算内であるかどうかを更に決定してもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトがユーザの予算内であるかどうかに基づいて触覚効果の周波数を決定してもよい。例えば、オブジェクトがユーザの予算内である場合、プロセッサ102は、触覚効果が低周波数を有するべきであると決定してもよい。オブジェクトがユーザの予算内でない場合、プロセッサ102は、触覚効果が高周波数を有するべきであると決定してもよい。従って、ユーザは、触覚効果の特徴に基づいてオブジェクトが多数の基準に適合するかどうかを決定することができてもよい。
【0138】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザ相互作用に関係付けられる特性に基づいて触覚効果を決定する。例えば、プロセッサ102は、ユーザ相互作用の種類、場所、持続時間、又は他の特性に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102は、ユーザが栄養ラベル等、製品の特定の部分に接触する場合に、振動を含む触覚効果を決定してもよい。別の例示として、プロセッサ102は、ユーザ相互作用がオブジェクトの表面に沿ってスワイプを含む場合に触覚効果を決定し、及びユーザ相互作用がオブジェクトをタップすることを含む場合に触覚効果を決定しなくてもよい。
【0139】
一部の実施形態では、コンピュータ装置101は関連する「触覚プロファイル」を記憶してもよく、ここでユーザは特定のオブジェクトの特徴と関係付けたい触覚効果の「プロファイル」を決定してメモリ104に保存することができる。例えば、一実施形態では、ユーザは、どの触覚効果を、オブジェクトの価格、バッテリ寿命、栄養価又は材料と関係付けたいかをオプションのリストから選択することができる。一部の実施形態では、リストは、例えば、低振幅振動、パルス振動、高振幅振動、又はシミュレートされるテクスチャ等の触覚効果を含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、どの触覚効果を生成すべきかを決定するためにユーザの触覚プロファイルを調べてもよい。例えば、ユーザの触覚プロファイルが低周波数振動を含む触覚効果とローカルで製作された商品を関係付ける場合、ユーザがローカルで作られたチョコレートバーに接触するのに応じて、プロセッサ102は、低周波数振動を含む触覚効果を決定してもよい。
【0140】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、デフォルト触覚効果を決定してもよい。例えば、プロセッサ102が動作を行うことができない場合(例えば、ユーザ相互作用に関係付けられる特徴、オブジェクトに関係付けられる特徴、基準、オブジェクトに関係付けられる特徴が基準と適合するかどうか、及び/又は触覚効果を決定することができない場合)、プロセッサ102は、振動を含む触覚効果を決定してもよい。これは、動作を行うことができなかったことをユーザに警告してもよい。
【0141】
例えば、コンピュータ装置101は、ユーザがアレルゲンを含む食品と相互作用する場合に、激しい振動を出力するように構成されてもよい。コンピュータ装置101は、ユーザが安全な食品と相互作用する場合に触覚効果を出力しないように構成されてもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は食品の成分を決定することができない場合(例えば、インターネットに接続できないため)、プロセッサ102は3つのパルス振動を含む触覚効果を決定してもよい。従って、食品が安全であるとユーザを誤って信じさせ得るため、コンピュータ装置101は触覚効果を出力しないのではなく、3つのパルス振動は、プロセッサ102が食物の中身を決定することができなかったことをユーザに警告し得る。次に、ユーザは、ラベルを読み取って、又は他のやり方で食品がアレルゲンを有するかどうかを決定し得る。
【0142】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、動作中にオブジェクトの感覚をシミュレートするように構成される触覚効果を決定する。例えば、オブジェクトが電気ドリルを含む場合、触覚効果は、動作中にドリルによって生成される振動の実際の振幅に対応する振幅を有する振動を含んでもよい。これは、ドリルの動作が動作中に実際にどのように感じられるかをユーザに知覚させ、それによってより賢い購買決定を行わせることが可能であってもよい。
【0143】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトの機能を示す(又はシミュレートする)ように構成される触覚効果を決定する。例えば、オブジェクトが車を含む場合、プロセッサ102は、例えば、車のエンジンをシミュレートするために、ゴロゴロという振動を含む触覚効果を決定してもよい。オブジェクトが栓抜きを含む場合、プロセッサ102は、例えば、瓶の栓を引きちぎることをシミュレートするために、ポンという感覚を含む触覚効果を決定してもよい。これにより、ユーザは、(例えば、オブジェクトを見なくても)オブジェクトの機能を決定することが可能であってもよい。
【0144】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザの特徴に基づいて触覚効果を決定する。例えば、プロセッサ102は、ユーザが男性であると決定する場合、ユーザが女性であると決定する場合とは異なる触覚効果を決定してもよい。別の例示として、プロセッサ102は、ユーザが40才以上である場合よりもユーザが40才未満である場合に触覚効果を決定してもよい。このようにして、触覚効果は、異なる人口層に対してカスタマイズ可能であり、これにより触覚効果に対するユーザの応答を改善し得る。
【0145】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、実空間における又はオブジェクトに対するコンピュータ装置101の位置に基づいて触覚効果を決定する。例えば、コンピュータ装置101とオブジェクトとの間の距離が大きくなると、触覚効果決定モジュール126は、小さくなる振幅を含む触覚効果を決定してもよい。コンピュータ装置101とオブジェクトとの間の距離が小さくなると、触覚効果決定モジュールは、大きくなる振幅を含む触覚効果を決定してもよい。従って、触覚効果は、オブジェクトに向かう又はオブジェクトから離れるようにユーザを案内し、又はユーザがオブジェクトからどれくらい離れているかをユーザに示してもよい。
【0146】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、複数の触覚効果を決定する。複数の触覚効果の各々は、異なるオブジェクトの特徴に関係付けられてもよい。例えば、プロセッサ102は、オブジェクトのサイズに関係付けられる触覚効果(例えば、オブジェクトが事前に指定された空間に収まることを示すように構成され得る長い振動)を決定してもよい。また、プロセッサ102は、オブジェクトの星評価に関係付けられる触覚効果(例えば、オブジェクトが有する星の数に対応する多数のパルス振動)を決定してもよい。複数の触覚効果に基づいて、ユーザは、例えば、オブジェクトを測定しなくても又はインターネットでオブジェクトに関する情報をブラウジングをしなくても(これは面倒であり時間がかかる)、多数のオブジェクトの特徴(例えば、オブジェクトがユーザの家に収まる又は4つ星を有すること)を決定することができてもよい。
【0147】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、特定の触覚効果が別の触覚効果よりも高い優先度を有しており、それにより高い優先度の効果のみを出力することを決定する。例えば、上記のサイズ及び星評価の例では、プロセッサ102は、サイズに関係付けられる触覚効果(例えば、星評価に関係付けられる触覚効果)が他の高価よりも高い優先度を有し、従って、サイズの触覚効果のみを出力することを決定してもよい。代替的に、プロセッサ102は、最も強烈な効果のみが出力されるべきであることを決定してもよい。従って、一部の実施形態では、プロセッサ102は、低い強度の振動及び高い強度の振動を決定するが、高い強度の振動のみを出力してもよい。
【0148】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、オブジェクトとの相互作用をより簡単に又は困難にするように構成される触覚効果を決定してもよい。例えば、オブジェクトは棚の上に配置されてもよい。ユーザがオブジェクトに接近すると、プロセッサ102は、オブジェクトがユーザに有害な薬を含むことを決定してもよい。有害な薬に基づいて、プロセッサ102は、包装コンピュータ装置に信号を送信してもよい。包装用コンピュータ装置は、信号を受信して、オブジェクトの包装の表面における知覚される摩擦係数を下げるように構成される触覚効果を出力してもよい。これは、拾い上げるオブジェクトをユーザが握る又は掴むことを困難にしてもよい。更に、一部の実施形態では、オブジェクト(例えば、オブジェクトの包装)は金属の底を有してもよい。有害な薬に基づいて、プロセッサ102は、棚コンピュータ装置に信号を送信してもよい。棚コンピュータ装置は、信号を受信して、強い磁界をオブジェクトの金属の底に加えるように構成される電磁装置を作動させてもよい。これは、ユーザが棚から(例えば、購入するために)オブジェクトを持ち上げるのを困難にしてもよい。
【0149】
別の例示として、オブジェクトは、(例えば、オブジェクトを棚に固定するために)棚等の別のオブジェクトの周囲で変形されてもよい。例えば、棚は、オブジェクトをバーに固定するためにオブジェクトが周囲に曲げられるバーを含んでもよい。一部の実施形態では、ユーザがオブジェクトと相互作用すると、プロセッサ102は、データ(例えば、購入レシートコード、名前、クレジットカード番号、又は顧客識別子)をオブジェクト(例えば、オブジェクト内に配置される別のコンピュータ装置101)に送信してもよい。データは、ユーザが既に物品を(例えば、オンラインで)購入していることを示してもよく、又は製品の購入に関係付けられてもよい(例えば、データはリアルタイムで購入を行うためにオブジェクトが使用し得るクレジッツカード番号を含んでもよい)。データに基づいてオブジェクトは、オブジェクトの形状を変形させるように構成される触覚効果を出力してもよい。例えば、オブジェクトは、(例えば、オブジェクトを棚から解放するために)バーの周囲からオブジェクトを伸ばすように構成される触覚効果を出力してもよい。これは、ユーザがオブジェクトを取ることを可能にしてもよい。
【0150】
一部の実施形態では、オブジェクトは棚の上に配置されてもよい。機械的結合装置が、オブジェクトと棚との間に配置されてもよい。ユーザがオブジェクトに接近すると、プロセッサ102は、オブジェクトが否定的な特徴を有すること(例えば、オブジェクトがユーザに有害な化学物質を含むこと)を決定してもよい。プロセッサ102は、結合装置に信号を送信してもよい。信号に基づいて、結合装置は、オブジェクトを棚に結合又はラッチして、ユーザがオブジェクトを持ち上げることを困難にしてもよい。
【0151】
方法900はステップ914に進み、プロセッサ102は触覚効果を出力する。プロセッサ102は、触覚効果を出力する触覚出力装置118に触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信してもよい。触覚効果は、テクスチャ(例えば、砂質、凹凸又は円滑)、振動、知覚される摩擦係数の変化、温度の変化、ストローク感、電気触知効果、又は変形(即ち、コンピュータ装置101に関係付けられる表面の変形)を含んでもよい。
【0152】
追加して又は代替的に、一部の実施形態では、コンピュータ装置101は、音声及び/又は情報をディスプレイに出力してもよい。音声及び/又は情報は、オブジェクトの特性に関係付けられてもよい。例えば、ユーザは玩具をタップしてもよい。コンピュータ装置101は、玩具の名前を決定して、その名前に基づいて、玩具が(例えば、ユーザ、ユーザの家族、及び/又はユーザの友人によって入力される)ホリデーショッピングリストに存在するかどうかを決定してもよい。そうであれば、コンピュータ装置101は、スピーカを介してホリデーソングの一部を演奏してもよい。また、コンピュータ装置101は、ディスプレイ上の玩具に関係付けられる人物(例えば、友人又は家族)の名前を出力してもよい。例えば、コンピュータ装置101は、ディスプレイに「Vincentのプレゼント」を出力してもよい。ホリデーリストが多数の人用のプレゼントを含むか又は第三者により作られた場合、これは、特定のプレゼントが誰用のものかをユーザが決定するのを支援してもよい。
【0153】
(触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作の利点)
触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作には数多くの利点がある。このようなシステムは、迅速且つ効果的にオブジェクトに関する情報を提供してもよい。例えば、ユーザは、オブジェクトをタップして、実質的に同時に(例えば、触覚効果を介して)オブジェクトの価格又は評価に関する情報を受信できる。これは、例えば、移動装置を使用してこのような情報を調べること又は店の従業員に相談することよりも迅速且つ簡単であってもよい。
【0154】
一部の実施形態では、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作は、ユーザを良い購入をすることに導き、又は悪い購入をすることから遠ざけることができる。例えば、コンピュータ装置は、食品がユーザのダイエットと適合する場合に肯定的な触覚フィードバック(例えば、軽い振動又はストロークの感覚)、又は食品がユーザの健康に有害である場合に否定的な触覚フィードバック(例えば、衝撃又は強い振動)をユーザに提供してもよい。別の例示として、ユーザが購入に興味がある製品をタップすると、コンピュータ装置は、ユーザがその製品を既に所有していることをユーザに警告するように構成される触覚効果を出力することができる。
【0155】
一部の実施形態では、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作は、オブジェクトに関係付けられる場所にユーザを案内することができる。例えば、看護師は、指輪を含むコンピュータ装置808を装着していてもよい。看護師は、薬物の瓶を拾い上げて、それが属していない場所にそれを置いてもよい。看護師が誤った場所に薬物を置くと、コンピュータ装置は、看護師の指に強い振動を出力してもよい。これは、看護師が誤った場所に薬物を置いたことを看護師に警告してもよい。
【0156】
一部の実施形態では、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作は、ユーザに安全性又は医療情報を提供することができる。例えば、薬剤師が、薬物の瓶を握っており、別の薬物の瓶を取るために動かしてもよい。この2つが互いに混ぜられると怪我を引き起こし又は調和しない場合、コンピュータ装置は、パルス振動を出力してもよい。これは、2つの薬物が一緒に混ぜられ又は取り扱われるべきではないことを薬剤師に警告してもよい。
【0157】
一部の実施形態では、触覚フィードバックを伴うオブジェクト操作は、ブランド戦略を改善して、向上したマーケティング体験を提供することができる。例えば、ユーザが製品又は製品のロゴと相互作用すると、コンピュータ装置は、製品のブランドに関係付けられる触覚効果を出力してもよい。これは、製品に焦点を合わせなくても、ユーザが製品の製造業者を識別することを可能にしてもよい。また、これは、ユーザとブラントとの間により強い関係を生んでもよい。
【0158】
(概論)
上記の方法、システム及び装置は例示である。様々な構成によって、適宜、様々な手続き又は構成要素が省略、置換、又は追加されてもよい。例えば、代替的な構成では、方法は記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、及び/又はステージが追加、省略及び/又は結合されてもよい。また、所定の構成に関して記載された機能は、様々な他の構成に結合されてもよい。構成の異なる態様及び要素が、同様に結合されてもよい。また、技術は進歩するものであり、そのため要素の多くは例示であり、本開示又は請求項の範囲を限定しない。
【0159】
例示的な構成(実装を含む)の十分な理解を与えるために説明の中で特定の詳細が与えられている。しかしながら、こうした構成は特定の詳細無しで実施されてもよい。例えば、周知の回路、工程、アルゴリズム、構造及び技術が、構成を不明確にするのを避けるために不要な詳細無しで示されている。この説明は、例示的な構成のみを提供するものであり、請求項の範囲、応用性又は構成を限定しない。むしろ、構成の上記説明は、記載された技術を実装するための実施可能な説明を当業者に提供するであろう。本開示の精神又は範囲から逸れることなく、要素の機能及び配置の様々な変更が行われてもよい。
【0160】
また、構成は、流れ図又はブロック図として描かれる処理として記載されてもよい。各々が連続した工程として操作を説明している場合があるが、こうした操作の多くは並列的又は同時に行われ得る。更に、操作の順序は並び替えられてもよい。工程は、図面に含まれない追加のステップを有してもよい。更に、方法の例示は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はこれらの任意の組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメントは、記憶媒体等の一時的でないコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、記載されたタスクを実行してもよい。
【0161】
複数の例示的な構成が記載されているが、本開示の精神から逸脱することなく、様々な修正、代替構造及び均等物が使用されてもよい。例えば、上記の要素は、より大きなシステムの構成要素であってもよく、この場合、他の規則が本発明の応用に優先し又はそれを修正してもよい。また、上記の要素が検討される前、間、又は後で多くのステップが行われてもよい。従って、先の記載によって請求項の範囲は縛られない。
【0162】
本明細書における「適合される」又は「構成される」の使用は、追加のタスク又はステップを実行するように適合又は構成される装置を排除しない開放的且つ包括的な言語を意図している。更に、「基づいて」の使用は開放的且つ包括的であることが意図されており、即ち、1つ以上の記載された条件又は値に「基づいて」行われる処理、ステップ、計算、又は他の動作が、実際には、記載されたものを超える追加の条件又は値に基づいてもよい。本明細書に含まれる表題、リスト及び番号は、単に説明を容易にするためのものであって、限定することを意図していない。
【0163】
本主題の態様に従う実施形態は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせに実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備え、又はそれへのアクセスを有する。プロセッサは、センササンプリングルーチン、選択ルーチン、及び上述の方法を実行する他のルーチン等、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。
【0164】
このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を含む。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM又はEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置を更に備えてもよい。
【0165】
このようなプロセッサは、媒体、例えば、プロセッサによって実行されると、プロセッサによって遂行又は支援される本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させることができる命令を記憶し得る有形のコンピュータ可読媒体を備え、又はこれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、プロセッサ、例えばウェブサーバのプロセッサにコンピュータ可読命令を提供することができる全ての電子、光学、磁気、又は他の記憶装置を備えてもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読み取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造を通じて分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0166】
本主題はその特定の実施形態に関して詳細に記載されているが、上記のことを理解すると、このような実施形態の変形、変化、及び均等物を当業者であれば容易に生み出し得ることが理解されるであろう。従って、本開示は、限定ではなく例示を目的として提示されており、当業者には容易に明らかとなる本主題への修正、変更及び/又は追加を含むことを排除しないことが理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】
2016122445000001.pdf