【解決手段】軸を中心に固定され且つ注入可能製品の第1の固定ソースに接続可能なステータと、軸を中心に回転可能であり且つ回転可能タンクに接続可能なロータと、ステータとロータとの間において半径方向に介在され且つ各空気圧シールを形成するように使用時に第1の気体で充填可能な複数の環状リングとを備える、注入可能製品で複数の物品を充填するための充填ユニットの回転可能タンク用マニホールドであって、第1の気体の第2のソースに流体的に接続可能な単一の入口と、排出された第1の気体を収集するように構成された排出部に流体的に接続可能な単一の出口と、単一の入口と単一の出口(104)との間に延在し且つ環状リングのうちの1つ以上によって形成された選択可能なグループに直列に供給する空気圧回路とを備えるマニホールドが開示されている。
前記空気圧回路(103)が、前記環状リング(100a、100b、100c、100d、100e、100f)のうちの少なくとも1つに流体的に接続され且つ前記ステータ(11)及び前記ロータ(12)に対して外部に配置された少なくとも1つのダクト(110、111、112、113、114;110’、111’、112’)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のマニホールド。
少なくとも1つの環状リング(100a、100b、100c、100d、100e、100f)が、前記ステータ(11)の内側に延在し且つ前記ロータ(12)によって閉鎖されていることを特徴とする、請求項3に記載のマニホールド。
前記ロータ(12)と前記ステータ(11)との間において半径方向に介在された複数の機械的シール(31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h、31i、31j、31k、31l、31m、31n)を備え、
前記環状リング(100a、100b、100c、100d、100e、100f)のそれぞれが、前記シール(31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h、31i、31j、31k、31l、31m、31n)のうちの一対の間において軸方向に介在されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のマニホールド。
1つの半径方向側において前記第1のチューブ状要素(36)によって且つ反対の半径方向側において前記ロータ(12)の第2のチューブ状要素(37)及び前記ステータ(11)の第2の要素(17)によって境界を定められた第2のチャンバ(55)を備え、
少なくとも1つの前記第2のシール(31d、31e、31f、31g)が、前記第1のチューブ状要素(36)と前記ステータ(11)の前記第2の要素(17)との間に介在され、
前記ステータ(11)の前記第2の要素(17)が、前記加圧された気体の第4のソース(4)に対して選択的な方法で流体的に接続可能な第2の固定出口(57)を画定し、前記第2のチューブ状要素(37)が、少なくとも1つの関連する前記充填バルブ(7)に対して選択的な方法で流体的に接続可能な少なくとも1つの回転可能な第2の出口(56)を画定することを特徴とする、請求項8に記載のマニホールド。
1つの半径方向側において前記第2のチューブ状要素(37)によって且つ反対の半径方向側において前記ロータ(12)の第3の要素(38)及び前記ステータ(11)の第3の要素(19)によって境界を定められた第3のチャンバ(75)を備え、
少なくとも1つの前記第3のシール(31h、31i、1j、31k)が、前記第2のチューブ状要素(37)と前記ステータ(11)の第3の要素(19)との間に介在され、
前記ステータ(11)の前記第3の要素(19)が、前記加圧された気体の第4の固定ソース(4)に対して選択的な方法で流体的に接続可能な少なくとも1つの第3の固定入口(76)を画定し、
前記ロータ(12)の前記第3の要素(38)が、前記少なくとも1つの充填バルブ(7)に対して選択的な方法で流体的に接続可能な第3の回転出口(77)を画定することを特徴とする、請求項9に記載のマニホールド。
少なくとも1つの前記第4のシール(31l、31m、31n)が、前記ロータ(12)の前記第3の要素(38)と前記ステータ(11)の前記第4の要素(20)との間に介在されることを特徴とする、請求項10に記載のマニホールド。
前記シール(31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h、31i、31j、31k、31l、31m、31n)のうちの前記一対の少なくとも1つのシール(31c、31d、31g、31h、31k、31l)が、関連する前記第1のチャンバ(45)、第2のチャンバ(55)、第3のチャンバ(75)のうちの1つと関連する環状リング(100a、100b、100c、100d、100e、100f)との間において軸方向に介在され、
前記第1のチャンバ(45)及び前記第2のチャンバ(55)が互いに同軸であることを特徴とする、請求項10又は11に記載のマニホールド。
請求項8から12のうちいずれか1項に従属するとき、使用時に前記殺菌剤で充填可能であり且つ前記軸(A)を中心に固定された前記第3のソース(5)を備えることを特徴とする、請求項13に記載の充填ユニット。
請求項8から11のうちいずれか1項に従属するとき、使用時に前記第2の気体で充填可能であり且つ前記軸(A)を中心に固定された前記第4のソース(4)を備えることを特徴とする、請求項13又は14に記載の充填ユニット。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1を参照すると、符号1は、注入可能製品、特に食品で物品8を充填するための充填ユニットを示している。
【0023】
充填ユニット1は、実質的に、
示された実施形態においては垂直な軸Aを中心に回転可能なタンク2と、
軸Aを中心に固定され且つ注入可能製品で充填される(
図1に概略的に図示されているのみである)ソース3と、
タンク2と角度的に一体化され、且つ、軸Aに対して半径方向外側位置においてタンク2と流体的に接続されてカルーセル6によって支持された複数の充填バルブ7を備える(一部のみ図示されている)カルーセル6とを備える。
【0024】
より詳細には、充填バルブ7は、それらが各物品8を充填する開放位置又はそれらが各物品8を充填するのが防止される閉鎖位置のいずれかに公知の方法で選択的に配置されることができる。
【0025】
さらにまた、充填ユニット1は、例えば水やビールなどの炭酸食品を各物品8に供給するように構成されている。
【0026】
この目的のために、充填ユニット1は、加圧気体、二酸化炭素のソース4を備える。
【0027】
ソース4は、軸Aを中心に固定され、
図1において概略的に示されているのみである。
【0028】
したがって、充填バルブ7は、それらが各閉鎖位置に設定されたとき、関連する物品8に相対する関連する開口部21がソース4に接続されている第1の位置又は関連する開口部21がソース4によって流体的に分離されている第2の位置のいずれかに選択的に配置されることができる。
【0029】
より詳細には、充填バルブ7は、それらが各閉鎖位置にあるとき、さらに空の物品8の内部に加圧気体を供給するように、それぞれの第1の位置に設定される。
【0030】
したがって、物品8の内部の圧力は、物品8の充填前のタンク2の内部のレベルに到達する。
【0031】
充填バルブ7はまた、それらが各開放位置にあるとき、物品8が注入可能製品で適切に充填されることができるように、それぞれの第2の位置に設定される。
【0032】
充填ユニット1はまた、殺菌流体のソース5を備える。ソース5は、軸Aを中心に固定され、
図1において概略的に示されているのみである。
【0033】
充填バルブ7は、これらの充填バルブ7を殺菌するように、ソース5と流体的に選択的に接続されることができる。
【0034】
特に、充填バルブ7は、それらが流体的にソース5に接続されたときには各開放位置にあり、各可動閉鎖要素は、殺菌製品が充填バルブ7の外側に逃げるのを防止するように、関連する充填バルブ7の開口部21を塞ぐ。
【0035】
充填ユニット1は、さらに、回転タンク2と固定ソース3の固定チューブ9を流体的に接続するように構成されたマニホールド10を備える。
【0036】
さらにまた、マニホールド10は、充填バルブ7の殺菌工程が必要とされる場合、殺菌製品が固定ソース5から回転充填バルブ7まで流れるのを可能とする第1の流体ラインを形成するように構成されている。
【0037】
マニホールド10はまた、炭酸注入可能製品でその充填前のまだ空の物品8を加圧する必要がある場合、
固定ソース4から回転充填バルブ7まで加圧気体が流れるのを可能とする第2の流体ラインを形成し、
回転充填バルブ7からソース4まで加圧気体が逆流するのを可能とする第3の流体ラインを形成するように構成されている。
【0038】
マニホールド10は、軸Aに平行な主要延在部を有し、タンク2とソース3との間に軸方向に介在される。
【0039】
マニホールド10は、実質的に、
ソース3に接続されたステータ11と、
タンク2に接続され、ステータ11の内側において軸Aを中心に回転可能に取り付けられたロータ12とを備える。
【0040】
ステータ11は、軸Aを中心に管状に成形されている。
【0041】
ステータ11は、チューブ9からタンク2まで進んで(
図3)、
コラム14によって接続されてチューブ9に取り付けられた一対の軸方向に離間したフランジ13a、13bと、
フランジ13a、13bと接続された中空体15とを備える。
【0042】
本体15は、チューブ9からタンク2まで進んで順次(
図3)、
軸方向端部16と、
端部16からチューブ2に向けて半径方向に突出し且つ端部16よりも大きい半径方向の大きさを有する部分17と、
部分17よりも大きな半径方向の大きさを有する部分18と、
部分18よりも大きな大きさを有し且つ端部16の反対側の本体15の軸方向端部20を画定する部分19とを備える。
【0043】
コラム14は、軸Aを中心に等間隔角度で離隔され且つ軸Aに平行に延在している。
【0044】
ロータ12は、実質的に、チューブ9からタンク2まで進んで、
チューブ9及びダクト24に流体的に接続された開口部23を画定する本体22と、
ダクト24に流体的に接続され、開口部23とは反対側であってタンク2の内部に開口する開口部26を画定するチューブ25とを備える。
【0045】
本体22は、その一方がダクト24に回転可能に取り付けられ且つその他方がチューブ9に固定的に取り付けられた互いに結合された2つの部品で作られる。
【0046】
換言すれば、ロータ12は、ダクト24及びチューブ25を介して開口部26から開口部23まで延在する注入可能製品用の流体ラインを画定する。
【0047】
本体22は、示された実施形態において、フランジ部13a、13bの間において軸方向に含まれ、コラム14の内側において半径方向に含まれる。
【0048】
特に、チューブ25は、本体22から開口部26に向けて進んで、
軸端部27と、
軸Aの反対側の端部27から半径方向に突出する突出部28と、
本体部29と、
端部27の反対側のチューブ25の軸方向端部を画定し且つ軸Aの反対側において半径方向に突出する突出部30とを備える。
【0049】
マニホールド10は、端部27とフランジ13bとの間において半径方向に介在された軸受32を備える。
【0050】
軸受32は、ロータ12からステータ11へと解放される半径方向負荷を支持するように構成されている。
【0051】
軸受32は、示された実施形態において、球状の転動体を有するラジアル軸受である。
【0052】
マニホールド10は、さらに、突出部28と本体15の端部16との間において半径方向に介在された複数、示された実施形態においては3つの環状シール31a、31b、31cを備える。
【0053】
シール31a、31b、31cは、互いに軸方向に離隔されている。
【0054】
ロータ12は、さらに、
端部27を囲んで固定されたフランジ35と、
フランジ35に接続されたチューブ36と、
チューブ37と、
フランジ38とを備える。
【0055】
チューブ36は、順次、
フランジ35の下方の突出部30に固定された軸方向端部39と、
端部39から本体22に向けて軸方向に突出し且つ半径方向ギャップチューブ25によって囲む本体部40と、
端部39の反対側であり且つ突出部28及び本体15の端部16から所定の軸方向距離にある端部41とを備える。
【0056】
端部39は、部分40に対して軸Aの反対側において半径方向に突出している。
【0057】
マニホールド10は、さらに、端部41と本体15の部分17との間において半径方向に介在された複数、示された実施形態においては4つの環状シール31d、31e、31f、31gを備える。
【0058】
シール31d、31e、31f、31gは、互いに軸方向に離隔されている。
【0059】
マニホールド10は、半径方向内側のチューブ25と半径方向外側のチューブ36及び本体15の部分17との間において半径方向に境界を定められた空洞45を画定する。
【0060】
空洞45は、一方側においてチューブ25の突出部30とフランジ35の端部39との間において軸方向に境界を定められ、反対側において突出部28と本体15の端部16との間の境界領域である。
【0061】
図7から明らかなように、マニホールド10は、
本体15の端部16を通過し且つ殺菌製品のソース5に流体的に接続された固定入口ダクト46と、
チューブ36の端部39を通過し且つ図示しない方法で各充填バルブ7と流体的に接続された複数の回転出口ダクト47とを備える。
【0062】
ダクト46、47は、空洞45の内側に開口する。
【0063】
ダクト47は、示された実施形態においては、それぞれ、本体15及び端部39の1つの半径方向側にのみ延在している。
【0064】
示された実施形態において、ダクト46、47は、軸Aに対して半径方向に延在している。
【0065】
ダクト47は、軸Aを中心に等間隔角度で離隔されている。
【0066】
さらにまた、示された実施形態において、空洞45は、一方側において端部41の間において軸方向に境界を定められた環状リング48と、反対側において突出部28と本体15の部分16との間に境界領域とを備える。
【0067】
ダクト46は、リング48の内側に開口する。
【0068】
チューブ37は、順次、
チューブ25に対して半径方向反対側において端部39に固定された軸方向端部50と、
本体22に向けて端部50から軸方向に突出し且つチューブ36を囲む本体部51と、
端部50の反対側にあり且つチューブ36の端部41及び本体15の部分17から所定の軸方向距離にある端部52を備える。
【0069】
端部50は、部分51に対して軸Aの反対側において半径方向に突出している。
【0070】
マニホールド10は、さらに、チューブ36の端部41と本体15の部分18との間において半径方向に介在された複数、示された実施形態においては4つの環状シール31h、31i、31j、31kを備える。
【0071】
シール31h、31i、31j、31kは、互いに軸方向に離隔されている。
【0072】
マニホールド10は、半径方向内側のチューブ36と半径方向外側のチューブ37及び本体15の部分18との間において半径方向に境界を定められた空洞55を画定する。
【0073】
さらにまた、空洞55は、一方側においてチューブ36の端部39とチューブ37の端部50との間において軸方向に境界を定められ、反対側において本体15の部分17とチューブ37の端部52との間の境界領域である。
【0074】
図6から明らかなように、マニホールド10は、
軸Aを中心に互いに角度的に離隔され且つチューブ37の端部50を通過する複数の回転入口ダクト56と、
本体15の部分18を通過する固定出口ダクト57とを備える。
【0075】
ダクト56、57は、空洞55の内側に開口する。
【0076】
ダクト56は、示された実施形態においては、軸Aを中心に等間隔角度で離隔されている。
【0077】
ダクト56が関連する充填バルブ7に接続されている一方で、ダクト57は、圧力下で気体のソース4に接続されている。
【0078】
ダクト57は、示された実施形態においては、本体15の部分18の1つの半径方向側のみに延在している。
【0079】
示された実施形態において、ダクト56、57は、軸Aに対して半径方向に延在している。
【0080】
さらにまた、示された実施形態において、空洞55は、ダクト57と流体的に接続し且つ軸方向側端部52と端部41及び反対側の本体15の部分17との間において軸方向に境界を定められた環状リング59を備える。
【0081】
フランジ38は、
軸Aに平行な複数の角度的に離隔されて螺合されたコラム63によってチューブ37の端部50及びフランジ35に取り付けられた本体60と、
タンク2の反対側において本体60から突出し且つチューブ37の部分51を囲む環状壁61と、
タンク2の反対側において本体60から突出し且つ壁61に対して半径方向外側にあるリング62とを備える(
図3)。
【0082】
示された実施形態において、コラム63は、チューブ37の端部50を通過する。
【0083】
マニホールド10は、壁61と本体15の部分19の半径方向内面との間において半径方向に介在された複数、示された実施形態においては3つの環状シール31l、31m、31nを備える。
【0084】
シール31l、31m、31nは、互いに軸方向に離隔されている。
【0085】
マニホールド10は、
本体15の部分18の半径方向外面とリング62の半径方向内面との間において半径方向にブロックされ、
壁61の螺合されたフェルールとタンク2の側における本体60の環状突出部との間及び壁61の各肩部とソース3の側におけるリング62との間において軸方向にブロックされた軸受70を備える。
【0086】
有利には、軸受70は、マニホールド10の動作中にロータ12によってステータ11へと伝達される軸方向及び半径方向の双方の負荷を支持することができる転がり軸受である。
【0087】
示された実施形態(
図3)において、軸受70は、一対の半径方向内側リング71と、半径方向外側リング72と、リング71、72の間において転がり介在された複数の球体73とを備える。球体73は、リング71、72との4つの接点を有する。
【0088】
壁61は、本体15の部分18及びチューブ37の端部52から軸方向に離隔された端部64を備える。
【0089】
本体15の端部20は、壁61とリング62との間において半径方向に介在されている。
【0090】
マニホールド10は、さらに、半径方向内側におけるチューブ37の部分51と壁61及び半径方向外側における本体15の部分19との間において半径方向に境界を定められた空洞75を備える。
【0091】
空洞75は、タンク2の軸側におけるチューブ37の端部50と本体60との間において、ソース3の軸側における端部52と本体15の部分19との間の境界面によって軸方向に境界を定められている。
【0092】
図5から明らかなように、マニホールド10は、
本体15の部分18によって画定された固定入口ダクト76と、
軸Aを中心に互いに角度的に離隔され且つフランジ38の本体60によって画定された複数の回転出口ダクト77とを備える。
【0093】
ダクト76、77は、空洞75の内側に開口する。
【0094】
ダクト76は、加圧気体のソース4に接続されている一方で、ダクト77は、各充填バルブ7に流体的に接続されている。
【0095】
ダクト76は、示された実施形態において、本体15の部分19の1つの半径方向側にのみ延在している。
【0096】
ダクト77は、示された実施形態において、軸Aを中心に等間隔角度で離隔されている。
【0097】
示された実施形態において、ダクト76、77は、軸Aに対して半径方向に延在している。
【0098】
さらにまた、示された実施形態において、空洞75は、ダクト76が開口する環状リング79を備える。リング79は、軸方向側の壁61の端部64と反対の軸方向側のソース側におけるチューブ36の端部52と本体15の部分18との間の境界領域との間において軸方向に境界を定められている。
【0099】
図3を参照すると、各シール31a,31b、31c,31d,31e,31f,31g、31h、31i、31j、31k、31l、31m、31nは、
ステータ11に取り付けられたシュー80と、
ロータ12に取り付けられた弾性リング81とを備える。
【0100】
リング81は、軸Aを中心に延在している。
【0101】
有利には、リング81は、軸Aに平行にとられた横断面において、少なくとも弾性変形されていない場合には楕円である。
【0102】
マニホールド10は、さらに、複数の、示された実施形態においては6つの環状リング100a、100b、100c、100d、100e、100fを備える。
【0103】
リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、ステータ11とロータ12との間において半径方向に介在され、ステータ11とロータ12との間の気密流体シールを確立するために、示された実施形態においては気化した気体、水蒸気で充填される。
【0104】
示された実施形態において、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、ステータ11によって画定され、ロータ12によって閉鎖される。
【0105】
リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、軸Aを中心に延在している。
【0106】
リング100a、100b、100cは、チューブ25の突出部28と本体15の端部16との間において半径方向に介在される。
【0107】
リング100d、100e、100f、100gは、チューブ36の端部41と本体15の部分17との間において半径方向に介在される。
【0108】
リング100h、100i、100j、100kは、チューブ37の端部52と本体15の部分18との間において半径方向に介在される。
【0109】
リング100l、100m、100nは、フランジ38の壁61と本体15の部分19との間において半径方向に介在される。
【0110】
詳細には、リング100aは、シール31b、31cの間において軸方向に介在される。
【0111】
リング100bは、シール31d、31eの間において軸方向に介在される。
【0112】
リング100cは、シール31f、31gの間において軸方向に介在される。
【0113】
リング100dは、シール31h、31iの間において軸方向に介在される。
【0114】
リング100eは、シール31j、31kの間において軸方向に介在される。
【0115】
リング100fは、シール31l、31mの間において軸方向に介在される。
【0116】
シール31cは、空洞45とリング100aとの間において軸方向に介在され、シール31dは、空洞45とリング100bとの間において軸方向に介在され、シール31gは、リング100cと空洞55との間において軸方向に介在され、シール31hは、リング100dと空洞55との間において軸方向に介在され、シール31kは、リング100eと空洞75との間において軸方向に介在され、シール31lは、リング100fと空洞75との間において軸方向に介在される。
【0117】
さらにまた、ステータ11は、本体15の半径方向内側端部16及び部分17、18、19のそれぞれに延在している複数、示された実施形態においては4つの流路95a、95b、95c、95d(
図3)を備える。
【0118】
特に、各流路95a、95b、95c、95dは、シール31a、31b;31e、31f;31i、31j;31m、31nの間において軸方向に介在される。
【0119】
各流路95a、95b、95c、95dは、その半径方向内側においてチューブ25、36、37及びフランジ38によってそれぞれ閉鎖され、その半径方向外側において開口している。
【0120】
各流路95a、95b、95c、95dは、シール31a、31b;31e、31f;31i、31j;31m、31nの漏れを検出するように構成されている。
【0121】
有利には、マニホールド10は、
示された実施形態においては気化した気体、水蒸気のソース102に接続可能な単一の入口101と、
気化した気体を排出するための排出部106に接続可能な単一の出口104と、
入口101と出口102との間に延在し且つ気化した気体を少なくとも2つの選択可能なリング100a、100b、100c、100d、100e、100fに直列に供給する空気圧回路103とを備える(
図3)。
【0122】
直列の表現は、気化した気体の同一の流れが少なくとも2つの選択可能なリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを通過することを示すために使用される。
【0123】
換言すれば、動作のニーズに基づいて、空気圧回路103の複数の構成を形成することができる。
【0124】
可能な構成のそれぞれにおいて、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fのうちの1つは、単一の入口101を介してソース102に接続され、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fのうちの他の1つは、単一の出口104を介して排出部106に接続されている。
【0125】
さらにまた、可能な構成のそれぞれにおいて、ソース102及び排出部106から1つ以上のリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを選択的に流体的に分離し且つ単一の入口101及び単一の出口104と残りリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを直列に流体的に接続することが可能である。
【0126】
より詳細には、各リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、各コネクタ105a、105a’;105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’の各対を備える(
図2)。
【0127】
コネクタ105a、105a’(105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’)は、示された実施形態においては180度の円弧について、軸Aを中心に互いに角度的に離隔されている。
【0128】
コネクタ105a、105a’(105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’)は、各閉鎖要素によって流体的に密に閉鎖されるか又は開放したままとすることができる。
【0129】
空気圧回路103は、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fの選択可能なグループを直列に接続するための複数のダクト110、111、112、113、114を備える。
【0130】
ソース102及び排出部106は、示された実施形態においては、充填ユニット1によって固定されて画定される。
【0131】
本明細書の以下において、空気圧回路103の2つの可能な非限定的構成が説明される。
【0132】
図3を参照すると、空気圧回路103の第1の構成が示されている。
【0133】
この第1の構成において、リング100aのコネクタ105aは、単一の入口101を画定し、リング100fのコネクタ105fは、単一の出口104を画定し、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、空気圧回路103によって直列に接続されている。
【0134】
より正確には、
図3の構成において、空気圧回路103は、
コネクタ105a’、105b’の間に延在するダクト110と、
コネクタ105b、105cの間に延在するダクト111と、
コネクタ105c’、105d’の間に延在するダクト112と、
コネクタ105d、105eの間に延在するダクト113と、
コネクタ105e’、105f’の間に延在するダクト114を備える。
【0135】
したがって、気化した気体は、リング100a、ダクト110、リング100b、ダクト111、リング100c、ダクト112、リング100d、ダクト113、リング100e、ダクト114及びリング100fを介して、単一の入口101から単一の出口104へと流れる。
【0136】
換言すれば、空気圧回路103は、単一の入口101及び単一の出口104と直列に全てのリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを流体的に接続している。
【0137】
各ダクト110、111、112、113、114は、示された実施形態において、各コネクタ105a、105a’;105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’に接続された一対のアーム115と、アーム115(
図4)の間に介在されたアーム116とによって形成される。
【0138】
アーム115は、軸Aに対して半径方向に延在している一方で、アーム116は、軸Aに対して一般的な軸方向延在部を有する。
【0139】
図4を参照すると、空気圧回路103の第2の構成が示されている。
【0140】
この第2の構成において、リング100aのコネクタ105aは、単一の入口101を画定し、リング100fのコネクタ105fは、単一の出口104を画定し、リング100a、100d、100e、100fは、空気圧回路103によって直列に流体的に接続されているのに対して、リング100b、100cは、入口ソース101及び出口ソース102によって流体的に分離されている。
【0141】
より正確には、
図4の構成において、空気圧回路103は、
コネクタ105a’、105d’の間に延在するダクト110’と、
コネクタ105d、105eの間に延在するダクト111’と、
コネクタ105e’、105f’の間に延在するダクト112’とを備える。
【0142】
したがって、気化した気体は、リング100a、ダクト110’、リング100d、ダクト111’、リング100e、ダクト112’、リング100fを介して、単一の入口101から単一の出口104へと流れる。
【0143】
充填ユニット1の通常動作時に、カルーセル6、タンク2及び充填バルブ7は、軸Aを中心に一体的に回転する。
【0144】
さらにまた、注入可能製品のソース3、圧力下での気体、示された実施形態においては二酸化炭素のソース4、及び、殺菌流体のソース5は、軸Aを中心に固定されている。
【0145】
充填バルブ7は、
それらが注入可能製品で関連する物品8を充填する各開放位置;又は、
それらが注入可能製品で関連する物品8を充填するのを防止する各閉鎖位置
の間において切り替えられる。
【0146】
さらにまた、加圧された注入可能製品で物品8を充填する場合、充填ユニット1は、注入可能製品によるその充填前のまだ空の物品8を加圧するように構成されている。
【0147】
この目的のために、充填バルブ7は、まだ空の関連する物品8の内部において圧力下で気体を供給するように、それらが各閉鎖位置にあるときに各第1の位置に設定される。
【0148】
したがって、物品8の内部の圧力は、物品8の充填前のタンク2の内部のレベルに到達する。
【0149】
充填バルブ7はまた、物品8が注入可能製品で適切に充填されることができるように、それらが各開放位置にあるときに各第2の位置に設定される。
【0150】
充填ユニット1の通常動作時に、マニホールド10は、注入可能製品でタンク2を連続的に補充する。
【0151】
さらにまた、炭酸の注入可能製品によるその充填前の充填バルブ7がまだ空の物品8を加圧する場合、マニホールド10は、
固定ソース4から回転する充填バルブ7へと圧力下で気体の流れを伝え、
回転する充填バルブ7から固定ソース4へと圧力下で気体の流れを戻すように伝える。
【0152】
より詳細には、マニホールド10のロータ12は、軸Aを中心を回転する一方で、マニホールドのステータ11は、軸Aを中心に固定したままである。
【0153】
注入可能製品は、回転チューブ25を介してタンク2を回転させるように固定ソース3から流れる。
【0154】
一方で、加圧された気体、示された実施形態において二酸化炭素は、マニホールド10のダクト76、空洞75及びダクト77を介して、回転する充填バルブ7に向けて固定ソース4から流れる(
図5)。
【0155】
さらにまた、加圧された気体は、マニホールド10のダクト56、空洞55及びダクト57を介して、回転する充填バルブ7から固定ソース4へと戻る(
図6)。
【0156】
充填バルブ7の殺菌工程中に、マニホールド10は、さらに、固定ソース5から回転する充填バルブ7へと殺菌製品の流れを伝達するように構成されている(
図7)。
【0157】
殺菌工程中に、充填バルブ7は、各開放位置にあり、各閉鎖要素は、充填バルブ7の注入口を塞ぐ。
【0158】
特に、殺菌製品は、ダクト46、空洞45及びダクト47を介して固定ソース5から充填バルブ7へと流れる。
【0159】
マニホールド10の動作中に、軸受70は、ロータ12からステータ11へと伝達される軸方向及び半径方向負荷の双方を支持する。
【0160】
さらにまた、軸受32は、ロータ12からステータ11へと伝達される半径方向負荷を支持する。
【0161】
シール31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h、31e、31f、31g、31h、31i、31j、31k、31l、31m、31nは、ロータ12及びステータ11を流体的に密な方法で機械的にシールし、それにより、注入可能製品、加圧気体及び殺菌製品の間のいかなる漏れ及び/又はいかなる混合も回避する。
【0162】
充填ユニット1、したがってマニホールド10の動作条件に基づいて、空気圧回路103は、固定ソース102に含まれる気化した気体をリング100a、100b、100c、100d、100e、100fの選択されたグループに供給する。
【0163】
このように、充填ユニット1、したがってマニホールド10の動作条件に基づいて、
リング100aは、チューブ25と本体15の端部16との間に空気圧障壁を形成する;及び/又は、
リング100b、100cは、チューブ36と本体15の部分17との間に各空気圧障壁を形成する;及び/又は、
リング100d、100eは、チューブ37と本体15の部分18との間に各空気圧障壁を形成する;及び/又は、
リング100fは、壁61と本体15の部分19との間に空気圧障壁を形成する。
【0164】
例えば、充填バルブ7に加圧された気体が供給され、気体が固定ソース4へと戻され、殺菌剤が固定ソース5から充填バルブ7に供給されるのを確実にする必要がある場合、空気圧回路103は、
図3に示される第1の構成に設定される。
【0165】
この第1の構成において、リング100aのコネクタ105aは、単一の入口101を画定し、リング100fのコネクタ105fは、単一の出口104を画定し、リング100a、100b、100c、100d、100e、100fは、空気圧回路103によって直列に接続されている。
【0166】
さらにまた、空気圧回路103は、ダクト110、111、112、113、114を備える。
【0167】
したがって、気化した気体は、リング100a、ダクト110、リング100b、ダクト111、リング100c、ダクト112、リング100d、ダクト113、リング100e、ダクト114及びリング100fを介して、単一の入口101から単一の出口104へと流れる。
【0168】
換言すれば、空気圧回路103は、単一の入口101及び単一の出口104と直列に全てのリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを流体的に接続する。
【0169】
他の異なる動作条件において、空気圧回路103は、
図4に示される構成に設定される。
【0170】
この第2の構成において、リング100aのコネクタ105aは、単一の入口101を画定し、リング100fのコネクタ105fは、単一の出口104を画定する。
【0171】
さらにまた、この第2の構成において、空気圧回路103は、
コネクタ105a’、105d’の間に延在するダクト110’と、
コネクタ105d、105eの間に延在するダクト111’と、
コネクタ105e’、105f’の間に延在するダクト112’とを備える。
【0172】
したがって、気化した気体は、リング100a、ダクト110’、リング100d、ダクト111’、リング100e、ダクト112’、リング100fを介して、単一の入口101から単一の出口104へと流れる。
【0173】
リング100b及び100cは、固定ソース4から流体的に分離されており、したがって気化した気体で充填されない。
【0174】
この第2の構成において、コネクタ105b、105b’;105c、105c’は、開放したままであるとき、空洞45;55からのいかなる漏れも適切に特定するために使用されることができる。
【0175】
実際のところ、シール31dの適正でない動作に起因した空洞45からの漏れの場合、殺菌剤は、コネクタ105b、105b’から流出する。
【0176】
同様に、シール31gの適切でない動作に起因した空洞55からの漏れの場合、加圧された気体は、コネクタ105c、105c’から流出する。
【0177】
空気圧回路103の構成にかかわらず、シール31a、31b;31e、31f;31i、31j、31m、31nの適切でない動作は、それぞれ、流路95a;95b;95c;95dを介して対応する漏れによって特定されることができる。
【0178】
本発明にしたがって製造されたマニホールド10の特徴の分析から、そこから得られる利点は明らかである。
【0179】
特に、空気圧回路103は、単一の入口101及び単一の出口104の間に延在しており、直列に1つ以上のリング100a、100b、100c、100d、100e、100fによって形成された選択可能なグループに気体を供給する。
【0180】
したがって、充填ユニット1の動作要件に基づいて、全て、グループのみ又は1つのリング100a、100b、100c、100d、100e、100fのみ内に気化した気体を供給することが可能である。
【0181】
このように、気化した気体のソース102から残りのリング100a、100b、100c、100d、100e、100fを分離することも可能である。
【0182】
したがって、充填ユニット1の動作要件に基づいて、最高の柔軟性によってマニホールド10の動作を最適化することが可能である。
【0183】
例えば、(
図4に示される)空気圧回路103の第2の構成に関して、リング100b、100cは、ソース102から分離される。
【0184】
さらにまた、ダクト110、111、112、113、114;110’、111’、112’は、ステータ11及びロータ12に対して外部にある。
【0185】
このように、コネクタ105a、105a’;105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’は、対応するリング100a、100b、100c、100d、100e、100fがソース102から分離されたとき、マニホールド10の外部環境に向けて開放したままとすることができる。
【0186】
したがって、ソース102から分離されて開放したままとされた対応する105a、105a’;105b、105b’;105c、105c’;105d、105d’;105e、105e’;105f、105f’からのいかなる漏れも簡単に検出することにより、シール31c、31d、31g、31h、31k、31lから、したがって結合する空洞45、55、75からのいかなる漏れも検出することが可能である。
【0187】
さらにまた、マニホールド10は、空洞45、55、75を含む。
【0188】
したがって、タンク2に注入可能製品を供給することのみならず、二酸化炭素を充填バルブ7に供給する及び/又は二酸化炭素をソース4の内部に戻す及び/又は殺菌剤を充填バルブ7に供給することがマニホールド10のみを使用して可能である。
【0189】
さらにまた、軸受70は、マニホールド10の動作中にステータ11へとロータ12によって伝達される軸方向及び半径方向負荷の双方を支持する。
【0190】
したがって、マニホールド10は、本明細書の導入部において述べられた公知のマニホールドに通常使用されるブッシュによって引き起こされる摩耗効果によってもはや影響を受けることはない。
【0191】
最後に、リング81は、楕円断面を有する。したがって、本明細書の導入部において述べられた公知の解決策と比較した場合にシュー80に作用する摩耗効果が低減される。
【0192】
このように、本明細書の導入部において述べられた公知の解決策と比較した場合、摩耗効果による漏れ及びマニホールド10の適切でない動作の危険性は大幅に低減される。
【0193】
最後に、特許請求の範囲の保護範囲から逸脱しない変更例及び変形例がマニホールド10に対してなされることができることは明らかである。
【0194】
特に、空気圧回路103は、示されたもの以外の構成をとることができ、1つ以上のリング100a、100b、100c、100d、100e、100fをいかなる方法で接続することもできる。