特開2016-132785(P2016-132785A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2016-132785三価クロム化成皮膜処理液及び金属基材の処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-132785(P2016-132785A)
(43)【公開日】2016年7月25日
(54)【発明の名称】三価クロム化成皮膜処理液及び金属基材の処理方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 22/53 20060101AFI20160627BHJP
【FI】
   C23C22/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-6572(P2015-6572)
(22)【出願日】2015年1月16日
(71)【出願人】
【識別番号】000232656
【氏名又は名称】日本表面化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 和幸
(72)【発明者】
【氏名】香取 光臣
(72)【発明者】
【氏名】金田 寛之
【テーマコード(参考)】
4K026
【Fターム(参考)】
4K026AA07
4K026AA11
4K026AA22
4K026BA06
4K026BB08
4K026BB10
4K026CA13
4K026CA19
4K026CA23
4K026CA30
4K026CA31
4K026CA32
4K026CA33
4K026CA37
4K026CA38
4K026DA03
4K026DA13
(57)【要約】
【課題】コバルト化合物を含有せず、耐食性及び耐傷性に優れ、処理液の安定性が高く、環境問題等にも配慮した三価クロム化成皮膜処理液、及び、それを用いた金属基材の処理方法を提供する。
【解決手段】金属基材の表面に対する化成皮膜処理液であって、三価クロム化合物と、乳酸チタンと、コバルトを除く一種類以上の遷移金属化合物と、二種類以上の有機酸または有機酸塩と、塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンから選択される少なくとも一種類のイオンとを含有し、且つ、コバルト化合物を含有しない三価クロム化成皮膜処理液。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属基材の表面に対する化成皮膜処理液であって、
三価クロム化合物と、
乳酸チタンと、
コバルトを除く一種類以上の遷移金属化合物と、
二種類以上の有機酸または有機酸塩と、
塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンから選択される少なくとも一種類のイオンと、
を含有し、且つ、コバルト化合物を含有しない三価クロム化成皮膜処理液。
【請求項2】
水分散性シリカを含有しない請求項1に記載の三価クロム化成皮膜処理液。
【請求項3】
前記金属基材が、亜鉛めっき又は亜鉛合金めっき材である請求項1または2に記載の三価クロム化成皮膜処理液。
【請求項4】
金属基材を請求項1〜3のいずれか一項に記載の三価クロム化成皮膜処理液に浸漬して金属基材表面に三価クロム化成皮膜を形成する金属基材の処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三価クロム化成皮膜処理液及び金属基材の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に鉄系材料や鉄系部品の防錆方法として亜鉛又は亜鉛合金めっきが広く利用されている。しかしながら、亜鉛は錆びやすい金属であり、そのまま使用すると亜鉛の錆である白錆がすぐに発生してしまうため、更に保護皮膜を形成させることが一般的である。
【0003】
保護皮膜の一種である化成皮膜処理の分野においては、かつて六価クロメートが多用されていたが、環境問題等の理由により現在は三価クロム化成皮膜処理が主流となっている。この分野に関しては特開2000−509434(特許文献1)、特開2005−240068(特許文献2)といった先行文献が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−509434号公報
【特許文献2】特開2005−240068号公報
【特許文献3】特開2003−166074号公報
【特許文献4】特開2007−321234号公報
【特許文献5】特開2005−240068号公報
【特許文献6】特開2014−159627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
亜鉛めっき及び亜鉛合金めっきの三価クロム化成皮膜処理液については、耐食性を向上させるために通常はコバルト化合物を含有させる(特開2000−509434(特許文献1)、特開2003−166074(特許文献3)、特開2007−321234(特許文献4)、特開2005−240068(特許文献5))。
【0006】
しかしながら、コバルト化合物については環境への影響が指摘されている。既にコバルト化合物の一部は、REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)規則のSVHC(Substance of Very High Concern、高懸念物質)として登録されており、他のコバルトを含有する化合物についても同様に登録されている。更に、日本国内においても安全衛生法施行令、特定化学物性障害予防規則によって、コバルトへの対策が強化されている。そのため、今後、三価クロム化成皮膜処理液に含有されるコバルト化合物についても使用が制限されるという可能性がある。
【0007】
また、コバルト化合物に代わり、チタン化合物を添加した三価クロム化成皮膜処理液があるが(特開2014−159627(特許文献6))、当該文献に記載されたチタン化合物を含有する三価クロム化成皮膜処理液では、実際の生産レベルの化成皮膜処理を行う場合に処理液の安定性と耐食性、外観を得られ難い問題がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、コバルト化合物を含有せず、耐食性及び耐傷性に優れ、処理液の安定性が高い三価クロム化成皮膜処理液、及び、それを用いた金属基材の処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、鋭意研究した結果、以下の手段を見出した。すなわち、まず、三価クロム化成皮膜処理液において、耐食性の向上を目的として用いられるコバルト化合物を使用しないことで、処理液の安定性を向上させ、環境問題に対応させる。そして、コバルト化合物に代わり、所定のチタン化合物を用いて三価クロム化成皮膜処理液を作製することで、良好な耐食性、耐傷性及び処理液の安定性を持つ処理を実現し、前記課題が解決できることを見出した。
【0010】
以上の知見を基礎として完成した本発明は一側面において、金属基材の表面に対する化成皮膜処理液であって、三価クロム化合物と、乳酸チタンと、コバルトを除く一種類以上の遷移金属化合物と、二種類以上の有機酸または有機酸塩と、塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンから選択される少なくとも一種類のイオンとを含有し、且つ、コバルト化合物を含有しない三価クロム化成皮膜処理液である。
【0011】
本発明の三価クロム化成皮膜処理液は一実施形態において、水分散性シリカを含有しない。
【0012】
本発明の三価クロム化成皮膜処理液は別の一実施形態において、前記金属基材が、亜鉛めっき又は亜鉛合金めっき材である。
【0013】
本発明は別の一側面において、金属基材を本発明の三価クロム化成皮膜処理液に浸漬して金属基材表面に三価クロム化成皮膜を形成する金属基材の処理方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、コバルト化合物を含有せず、耐食性及び耐傷性に優れ、処理液の安定性が高く、環境問題等にも配慮した三価クロム化成皮膜処理液、及び、それを用いた金属基材の処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(三価クロム化成皮膜処理液)
本発明の三価クロム化成皮膜処理液は、金属基材の表面に対する化成皮膜処理液であって、三価クロム化合物と、乳酸チタンと、コバルトを除く一種類以上の遷移金属化合物と、二種類以上の有機酸または有機酸塩と、塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンから選択される少なくとも一種類のイオンとを含有し、且つ、コバルト化合物を含有しない。金属基材は、特に限定されないが、亜鉛めっき又は亜鉛合金めっき材であるのが好ましい。
【0016】
三価クロム化合物の種類には特に限定は無く、硝酸クロム、硫酸クロム、リン酸クロムなどの三価クロム塩が用いられる。三価クロム化成皮膜処理液中のクロムの濃度にも特に限定は無いが、0.1〜100g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜10g/Lである。
【0017】
コバルト化合物に代わるチタン化合物の種類として乳酸チタンを使用する。他のチタン化合物を使用した場合でも耐食性を得ることができるが、実際の化成皮膜処理を行う際の安定性に劣り、その場合の耐食性、外観も共に劣る。また、チタン化合物の種類によっては安定化の為にフッ素やリンなど環境に対し負荷の大きい化合物を含有することも多い。乳酸チタンを使用した場合、実際の化成皮膜処理においても十分な安定性と耐食性、外観を得ることができ、フッ素やリン等を含有しないため、環境への負担も小さくなる。三価クロム化成皮膜処理液中の乳酸チタンの濃度に特に限定は無いが、0.0001〜100g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは0.0001〜10g/Lである。
【0018】
乳酸チタンを使用することで優れた安定性と耐食性、外観を得ることができるが、更に一種類以上の遷移金属化合物を添加することでより優れた耐食性と外観、更に耐傷性も向上する。従来のコバルト化合物を使用した化成皮膜では耐食性以外に耐傷性も優れることが多いが、乳酸チタンと、コバルトを除く一種類以上の遷移金属化合物とを同時に使用することで同じく耐食性以外に耐傷性を得ることができる。遷移金属化合物として、ジルコニウム、タングステン、バナジウム、セリウム、マンガン、ニッケルなどの塩を用いることができる。三価クロム化成皮膜処理液中の各金属イオンの濃度に特に限定は無いが、0.1〜100g/L、より好ましくは0.1〜10g/Lである。
【0019】
二種類以上の有機酸または有機酸塩については特に限定は無いが、少なくとも一種類の有機酸または有機酸塩、より好ましくは二種類以上の有機酸または有機酸塩が、分子量500以下のポリカルボン酸、例えばマロン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、コハク酸、グルコン酸、グルタミン酸、ジグリコール酸、アスコルビン酸、シュウ酸等の有機酸又はこれらの塩であるのが好ましい。特にマロン酸又はマロン酸塩又はシュウ酸又はシュウ酸塩と、他の有機酸とを組み合わせて使用したときに高い耐食性と優れた外観を併せ持つ傾向がある。三価クロム化成皮膜処理液中の濃度は特に限定は無いが、有機酸イオンの合計で0.1g/L〜100g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは1〜30g/Lである。有機酸イオンの濃度が低すぎる場合には長期間使用した場合(不純物が増えた場合)、色調ムラなど外観が不均一になるという問題が生じるおそれがある。また、有機酸イオンの濃度が高すぎる場合の弊害は少ないが、経済的に不利となるおそれがある。
【0020】
塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンについては、塩酸、硝酸、もしくは硫酸又はそれらのナトリウム塩、カリウム塩などの金属塩の形で供給されるのが通常であり、特に限定は無いが、三価クロム化成皮膜処理液中のイオン濃度の合計で0.1〜100g/Lの範囲が好ましく、より好ましくは1〜30g/Lである。塩素イオン、硝酸イオン及び硫酸イオンは、均一かつある程度の厚みを持たせた化成皮膜を造膜する成分として機能する。
【0021】
金属基材のめっき表面の洗浄、活性化等を目的として界面活性剤、無機酸イオン、水酸化物、金属イオンなどを含有する処理液を用いて化成皮膜形成の前処理を行っておくこと、及び、化成皮膜形成後に、耐食性、外観を考慮しオーバーコートや塗装を施すことも可能である。これらの濃度に特に限定は無い。
【0022】
ただし、ケイ酸ソーダやコロイダルシリカ等の水分散性シリカは、本発明に係る化成皮膜処理を行った場合には外観と処理液の安定性の悪化を招くために添加しないことが好ましい。
【0023】
亜鉛めっき又は亜鉛合金めっき材等の金属基材を三価クロム化成皮膜処理液に浸漬させて、三価クロム化成皮膜を形成するとき、当該化成皮膜処理の処理温度、pH、及び、処理時間に特に限定は無いが、処理温度は20〜50℃で行うことが好ましく、pHは1.0〜3.0で行うことが好ましく、処理時間は20〜90秒で行うことが好ましい。温度が高すぎると皮膜が曇りがちになり、低すぎると反応性が低下するため、十分な皮膜が形成されないおそれがある。高pHではエッチング不足により十分な皮膜が形成しないおそれがある。処理時間が短いと十分な皮膜が形成せず、処理時間を90秒超にしても効果が薄く、生産性の低下を招くおそれがある。
【0024】
(金属基材の処理方法)
本発明の金属基材の処理方法は、亜鉛めっき又は亜鉛合金めっき材等の金属基材を、上述の三価クロム化成皮膜処理液に浸漬して金属基材表面に三価クロム化成皮膜を形成する。このような処理方法により、コバルト化合物を含有せず、耐食性及び耐傷性に優れ、処理液の安定性が高い金属基材の皮膜処理等が可能となる。
【実施例】
【0025】
以下に、本発明の実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
【0026】
以下、本発明の効果が最も顕著に現れる亜鉛めっきを主体とした実施例により本発明を説明する。試験として、まず試験片に対して脱脂、酸浸漬などの適当な前処理を行い、亜鉛めっき(ハイパージンク;日本表面化学株式会社製)を施し、低濃度の硝酸に浸漬することによる適切な前処理を施した後に、三価クロム化成皮膜処理液による処理を行った。処理液のpH調整は硫酸、硝酸、塩酸から選択される適切な酸及び水酸化ナトリウムにより行った。
めっきの膜厚は8〜10μm、耐食性評価はJIS Z 2371に従う塩水噴霧試験で行った。また、耐傷性評価は処理後の試験片に対しカッターナイフでX字に傷をつけたものをJIS Z 2371に従う塩水噴霧試験で行った。ここで、各条件あたり試験片数を5点もしくは10点投入して塩水噴霧試験の耐食性及び耐傷性を確認した。この際に、規定時間時の状態として「全品腐食無しなら○」「一部点数に腐食が発生なら△」「全品腐食発生なら×」と評価した。
各処理液の安定性については処理後に放置し沈殿の発生や濁りが無いかを確認した。安定性の評価基準で、「沈殿の発生や濁りが無いなら〇」とした。
【0027】
(実施例1)
亜鉛めっきを施した鉄板(表面積1dm2)を、硝酸クロムをクロム濃度として3g/L、乳酸チタンをチタンとして1g/L、バナジン酸アンモニウムをバナジウムとして3g/L、有機酸としてマロン酸を5g/Lおよびシュウ酸を5g/L含み、硝酸根が20g/Lになるように硝酸ソーダを添加し、温度30℃、pH2.0に調整した三価クロム化成皮膜処理液に30秒浸漬し、耐食性、耐傷性および外観を評価した。さらに処理液を室温で48時間放置した後の安定性を評価し、その時点で再度試験を行い、耐食性、耐傷性、外観を評価した。
【0028】
(実施例2〜5)
実施例1のバナジウムの代わりに表1に示す遷移金属化合物を使用して実施例1と同条件で試験を行った。
【0029】
【表1】
【0030】
(実施例6〜16)
実施例1のシュウ酸の代わりに表2に示す有機酸を使用して実施例1と同条件で試験を行った。
【0031】
【表2】
【0032】
(実施例17〜27)
実施例1のマロン酸の代わりに表3に示す有機酸を使用して実施例1と同条件で試験を行った。
【0033】
【表3】
【0034】
(実施例28〜37)
実施例1の化成皮膜処理液中の各濃度条件を表4に示すように変化させて試験を行った。
【0035】
【表4】
【0036】
(実施例38〜41)
実施例38〜41については、実施例1において、pH1.5(実施例38)、pH2.0(実施例39)、pH2.5(実施例40)、pH3.0(実施例41)で実施した。
【0037】
(実施例42〜44)
実施例42〜44については、実施例1において、温度20℃(実施例42)、40℃(実施例43)、50℃(実施例44)で実施した。
【0038】
(実施例45〜47)
実施例45〜47については、実施例1において、20秒(実施例45)、60秒(実施例46)、90秒(実施例47)で実施した。
【0039】
(比較例1)
比較例1:亜鉛めっきを施した鉄板(表面積1dm2)を、市販の亜鉛めっき用三価クロム化成皮膜処理剤(TR−173A:製品名、日本表面化学株式会社製、三価クロム、硝酸イオン、有機酸及びコバルトを含み、チタンおよび他の遷移金属化合物を含まない。TR−173A:200mL/L)を温度30℃、pH2.0に調整した処理液に60秒浸漬し、三価クロム化成皮膜を形成し、耐食性、耐傷性および外観を評価した。
【0040】
(比較例2)
比較例2として、三価クロム黒色化成皮膜処理液から乳酸チタンを抜いた処理液を用いた以外は実施例1と同条件で試験を行った。
【0041】
(比較例3〜7)
比較例3〜7として、乳酸チタンを表5に示すチタン化合物に置き換えた以外は実施例1と同条件で試験を行った。
【0042】
【表5】
【0043】
(比較例8)
比較例8として、三価クロム黒色化成皮膜処理液からバナジン酸アンモニウムを抜いた以外は実施例1と同条件で試験を行った。
【0044】
(比較例9)
比較例9として、三価クロム黒色化成皮膜処理液から乳酸チタン、バナジン酸アンモニウムを抜いた以外は実施例1と同条件で試験を行った。
【0045】
(比較例10〜20)
比較例10〜20として、比較例9のマロン酸を表6に示す有機酸に置き換えた以外は比較例9と同条件で試験を行った。
【0046】
【表6】
【0047】
実施例1〜47、比較例1〜20について、外観及び耐食性、耐傷性を評価した。評価結果を表7に示す。
【0048】
【表7-1】
【0049】
【表7-2】
【0050】
実施例1〜47、比較例1〜20について、処理液を48時間放置後の外観及び耐食性、耐傷性を評価した。評価結果を表8に示す。
【0051】
【表8-1】
【0052】
【表8-2】
【0053】
実施例1及び比較例3についてそれぞれの三価クロム化成皮膜処理液1Lに対し、適宜、処理液を補給しながら1000枚の亜鉛めっきを施した鉄板(表面積1dm2)を処理した。当該処理後の処理液について、耐食性、耐傷性、処理外観、処理液の安定性の評価結果を表9〜11に示す。
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】
【表11】