特開2016-144893(P2016-144893A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-144893(P2016-144893A)
(43)【公開日】2016年8月12日
(54)【発明の名称】ミシン目
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/04 20060101AFI20160715BHJP
   B65D 65/28 20060101ALI20160715BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20160715BHJP
   B42D 11/00 20060101ALI20160715BHJP
   B42D 5/00 20060101ALI20160715BHJP
【FI】
   B42D15/04 B
   B65D65/28
   B65D5/54 Z
   B42D11/00 H
   B42D5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-22739(P2015-22739)
(22)【出願日】2015年2月6日
(71)【出願人】
【識別番号】000168816
【氏名又は名称】高橋 英二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 英二
【テーマコード(参考)】
3E060
3E086
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB02
3E060BC04
3E060CE04
3E060CE05
3E060CE07
3E060CE22
3E060DA14
3E086AB02
3E086AC12
3E086AD02
3E086AD16
3E086AD30
3E086BB90
3E086CA34
3E086CA35
(57)【要約】
【課題】ミシン目の個々の形状を、複雑にせずに切り離そうとするラインに沿って切り離すことができ、個々のミシン目の小さなミシン目も作成できることが可能になる点であり、ミシン目に沿って切り離す際、ミシン目から大きくずれることなく、ミシン目に沿って確実に切り離すことが可能とする。
【解決手段】直線、または曲線で一線上に形成されている、連続して連なる個々のミシン目の終わりを引き離す方向と、反対の方向に移動させた形状を最も主要な特徴とし、個々のミシン目から次のミシン目に破断するときに引き離す方向に破断しやすくなるが、そこに次のミシン目の始まりがあるので最後まで、ミシン目から外れて破断することなく切り離すことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線、または曲線で一線上に形成されている、連続して連なる個々のミシン目の終わりを引き離す方向と、反対の方向に移動させた形状を最も主要な特徴とするミシン目。
【請求項2】
切り離す部分が帯状となる場合は、直線、または曲線で一線上に形成されている、連続して連なる個々のミシン目の終わりを引き離す方向と、反対の方向に移動させた形状のミシン目を「ハ」の字状に、する形状を最も主要な特徴とするミシン目。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票、伝票、粘着ロール、包装フィルム、箱等の包装容器、熱収縮フィルム、チケット等の使用前、後に切り離しまたは、開封するために設けるミシン目に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、帳票、伝票、契約書、チケット等切り離して使用するもの、掃除用粘着ロール等、使用することにより機能低下した部分を切り離して使用するもの、菓子箱等の開封をするために、刃物等を使用せずに切り離せるように多種多用に、ミシン目が用いられている。
【0003】
しかし、切り離すときにミシン目から外れて破れることがあり、慎重になることがある。これらのミシン目は、直線、または曲線で一線上に形成されていて、連続して連なる個々のミシン目から次のミシン目に繋がるとき、引き離す方向に破断すると、連続して連なる次のミシン目に繋げることが困難となり、ミシン目以外のところへ破断する問題があった。
【0004】
この改善策として、ミシン目の個々の形状を、Y字形状、「く」の字形状として切り離すとき破断せず、ミシン目の通りに切り離せるようにしたものがある。このことにより切り離しに関する問題は、解決したように思えるが、個々のミシン目が大きくなり、切り離そうとするラインに沿って切り離すことは可能になったが、切り離す部分の個々のミシン目が大きくなった。また、ミシン目を加工するために必要な刃物が複雑な形状のため加工費用、耐久性に問題があり、個々のミシン目の小さなミシン目を作成することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−355181号公報
【特許文献2】特開2013−233282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、ミシン目の個々の形状を、複雑にせずに切り離そうとするラインに沿って切り離すことができ、個々のミシン目の小さなミシン目も作成できることが可能になる点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、直線、または曲線で一線上に形成されている、連続して連なる個々のミシン目の終わりを引き離す方向と、反対の方向に移動させた形状を最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のミシン目が直線状となる場合は、連続して連なる個々のミシン目から次のミシン目に繋がるときに、引き離そうとする方向に破断しやすくなるが、その時に破断する方向に次のミシン目の始まりがあるので、破断せずに次のミシン目に繋がって、確実に最後まで切り離すことができるという利点がある。また、個々のミシン目が直線で形成されているためミシン目を加工するために必要な刃物を、個々のミシン目の小さなミシン目を作成することが容易になるため、個々のミシン目の小さなミシン目を作成できることが可能になるという利点がある。
【0009】
本発明のミシン目が曲線状となる場合に、個々のミシン目を、大きく設定する時は個々のミシン目を、 曲線状のミシン目にすることにより切り離そうとするラインに合わせることができ、連続して連なる個々のミシン目から次のミシン目に繋がるときに、引き離そうとする方向に破断しやすくなるが、その時に破断する方向に次のミシン目の始まりがあるので、破断せずに次のミシン目に繋がって、確実に最後まで切り離すことができるという利点がある。
【0010】
対象物の切り離す部分が、帯状となる場合は、本発明のミシン目を「ハ」の字状に、することにより、連続して連なる個々のミシン目から次のミシン目に繋がるときに、引き離そうとする方向に破断しやすくなるが、その時に破断する方向に次のミシン目の始まりがあるので、破断せずに次のミシン目に繋がって、確実に最後まで切り離すことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は直線状となるミシン目の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
図2図2は個々のミシン目を示した説明図1である。
図3図3は個々のミシン目を示した説明図2である。
図4図4は曲線状となるミシン目の実施方法を示した説明図である。(実施例2)
図5図5は曲線状となるミシン目の実施方法を示した説明図である。(実施例3)
図6図6は重ねて綴じられた帳票用紙にミシン目を設けた説明図である。(実施例4)
図7図7は清掃用粘着ロールにミシン目を設けた説明図である。(実施例5)
図8図8は清掃用粘着ロールにミシン目を斜めに設けた説明図である。(実施例6)
図9図9は連続して連なる帳票用紙にミシン目を設けた説明図である。(実施例7)
図10図10は、ペットボトル等に使用されている、包装フィルムに分別するための、切り離す部分を帯状に設けたミシン目に関する説明図である。(実施例8)
図11図11は、箱を開封するために、切り離す部分を帯状に設けたミシン目に関する説明図である。(実施例9)
図12図12は、箱に取り出しするための口を、小判形に設けたミシン目に関する説明図である。(実施例10)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、直線、曲線で一線上に形成されているミシン目の、個々のミシン目の終わりを引き離す方向と、反対の方向に移動させたミシン目を図1に示すように対象物(1)に形成し、図2に示すような連続して連なるミシン目(11)の、個々の連続して連なるミシン目の終端(11B)から次の連続して連なるミシン目の始まり(11A)に繋がるときに、引き離す方向(C)と、切り裂く方向(A)の中間の方向(B)の方向に破断しやすくなるが、その時に破断する方向に次のミシン目の始まり(11A)があるので、破断せずにミシン目に沿って、確実に最後まで切り離すことができるようにしたものである。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の実施例1の図であって、対象物(1)に、切り離す部分(2)、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。
【0014】
図2は、本発明の実施例1の図をわかりやすく説明するために、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)、最初のミシン目の始まり(10A)、連続して連なるミシン目の始まり(11A)、最後のミシン目の始まり(12A)、最初のミシン目の終端(10B)、連続して連なるミシン目の終端(11B)、最後のミシン目の終端(12B)を設けた実施図で、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。
【0015】
図3は、図2と同じであるが、最初のミシン目(10)、最後のミシン目(12)の方向は、連続して連なるミシン目(11)と同じでなくても、本発明の課題を解決するための手段、発明の効果に、変わりのないことを示した図である。また、最初のミシン目の終端(10B)、連続して連なるミシン目の終端(11B)を延長し、最初のミシン目の延長した終端(10C)、連続して連なるミシン目の延長した終端(11C)にすることで、より確実に最後まで切り離すことができることを示した図である。このことは、ミシン目を加工するときに、引き離す方向(C)に、張力のないときにより効果がある。張力があるときは、ミシン目加工のときにミシン目が開き破断する恐れがあるためである。
【実施例2】
【0016】
図4は、本発明の実施例2の図であって、直線と曲線で形成されているミシン目を対象物(1)に最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)、個々のミシン目の始まりの軌跡(D)、個々のミシン目の終端の軌跡(E)を示した図である。
【実施例3】
【0017】
図5は、本発明の実施例3の図であって、実施例2と基本的には同じであるが、曲線で形成されているミシン目の、連続して連なるミシン目(11)に、曲線状の連続して連なるミシン目(13)を組み合わせて、直線と曲線で形成した実施図である。このことによって、連続して連なるミシン目(11)の、個々の連続して連なるミシン目の終端(11B)から曲線状の連続して連なるミシン目の始まり(13A)に繋がるとき、曲線状の連続して連なるミシン目の終端(13B)から曲線状の連続して連なるミシン目の始まり(13A) に繋がるとき、曲線状の連続して連なるミシン目の終端(13B)から次の連続して連なるミシン目の始まり(11A)に繋がるときに切り裂く方向(A)と、引き離す方向(C)との中間の方向(B)の方向に破断しやすくなり次の曲線状の連続して連なるミシン目の始まり(13A)または、ミシン目の始まり(11a)があるので、破断せずにミシン目に沿って、確実に最後まで切り離すことができるようになり、発明の効果に、変わりのないことを示した。
【実施例4】
【0018】
図6は、本発明の実施例4の図であって、重ねて綴じられた帳票用紙(3)に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。
【実施例5】
【0019】
図7は、本発明の実施例5の図であって、清掃用粘着ロール(4)に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。
【実施例6】
【0020】
図8は、本発明の実施例6の図であって、清掃用粘着ロール(4)に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)の向きを、切り離す部分(2)の方向に斜めに設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。これは、清掃用粘着ロール(4)から切り離す部分(2)がはがれている状態でない場合に連続して連なるミシン目(11)以外の所へ分断されることを防ぐことに効果があることを示した。
【実施例7】
【0021】
図9は、本発明の実施例7の図であって、連続して連なる帳票用紙(5)に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を設けた実施図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、中間の方向(B)、引き離す方向(C)を示した。
【実施例8】
【0022】
図10は、本発明の実施例8の図であって、ペットボトル等に使用されている、包装フィルム(6)に分別するために設けたミシン目に関する実施図で、切り離す部分(2)の両脇に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を「ハ」の字状に設けた図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、引き離す方向(C)を示した。
【実施例9】
【0023】
図11は、本発明の実施例9の図であって、箱(7)に開封するために設けたミシン目に関する実施図で、切り離す部分(2)の両脇に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、最後のミシン目(12)を「ハ」の字状に設けた図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、引き離す方向(C)を示した。実施するときは、最初のミシン目(10)、最後のミシン目(12)の位置は任意とする。
【実施例10】
【0024】
図12は、本発明の実施例10の図であって、箱(7)に取り出し口を開封するために設けたミシン目に関する実施図で、切り離す部分(2)の両脇に、最初のミシン目(10)、連続して連なるミシン目(11)、曲線状の連続して連なるミシン目(13)、最後のミシン目(12)を「ハ」の字状に設けた図で、切り離す部分(2)、切り裂く方向(A)、引き離す方向(C)を示した。
【産業上の利用可能性】
【0025】
帳票、伝票、粘着ロール、包装フィルム、箱等の包装容器、熱収縮フィルム、チケット等の使用前、後に鋏等を使用せずに切り離せるように設けるミシン目から外れて破れることがあり、慎重になることがある場合に、より確実に、ミシン目の通りに切り離せるようにするために、最も簡単に利用できる方法として適用できる。
【符号の説明】
【0026】
1 対象物
2 切り離す部分
3 重ねて綴じられた帳票用紙
4 清掃用粘着ロール
5 連続して連なる帳票用紙
6 包装フィルム
7 箱
10 最初のミシン目
10A 最初のミシン目の始まり
10B 最初のミシン目の終端
10C 最初のミシン目の延長した終端
11 連続して連なるミシン目
11A 連続して連なるミシン目の始まり
11B 連続して連なるミシン目の終端
11C 連続して連なるミシン目の延長した終端
12 最後のミシン目
12A 最後のミシン目の始まり
12B 最後のミシン目の終端
13 曲線状の連続して連なるミシン目
13A 曲線状の連続して連なるミシン目の始まり
13B 曲線状の連続して連なるミシン目の終端
A 切り裂く方向
B 中間の方向
C 引き離す方向
D 個々のミシン目の始まりの軌跡
E 個々のミシン目の終端の軌跡
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12