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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-147677(P2016-147677A)
(43)【公開日】2016年8月18日
(54)【発明の名称】シート折畳接着装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 7/02 20060101AFI20160722BHJP
   B65H 11/00 20060101ALI20160722BHJP
   B65H 45/30 20060101ALI20160722BHJP
   B43M 5/04 20060101ALI20160722BHJP
【FI】
   B65B7/02 Z
   B65H11/00 G
   B65H45/30
   B43M5/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-23982(P2015-23982)
(22)【出願日】2015年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138014
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 香織
(72)【発明者】
【氏名】長田 優輔
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅靖
(72)【発明者】
【氏名】中村 智哉
(72)【発明者】
【氏名】高橋 克典
(72)【発明者】
【氏名】東山 香織
【テーマコード(参考)】
3E049
3F063
3F108
【Fターム(参考)】
3E049AA06
3E049BA10
3E049DB07
3F063AA01
3F063AB01
3F063BA02
3F063BA08
3F063BA10
3F063BB05
3F063CA02
3F063CC03
3F063CD03
3F108AA10
3F108AB01
3F108AC10
3F108BA03
3F108BA08
3F108BB02
3F108CC05
3F108EA09
(57)【要約】
【課題】多大な設置スペースを要せず、シートが折り畳まれ袋状に形成された接着体の開口部を容易かつ確実に接着可能なシート折り畳み接着装置の提供を目的とする。
【解決手段】
シート折畳接着装置100は、シート折畳処理後のシートSの重ね合わせ面の周縁の一部を所定値以上の押圧力で押圧しないことで、接着体に開口部を形成するための非押圧部が設けられている。
さらに、前記開口部が形成された接着体を通過させ、開口部を閉じるための手差し封緘経路71が設けられる。前記手差し封緘経路71は、前記開口部が形成された接着体を、折畳処理を省略して手差しにより再度シート押圧ローラに通過させ、開口部を押圧し封緘することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送部により搬送されるシートを折り畳む折部と、一対のシート押圧ローラにてシートを押圧し、前記シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によって、シートの重ね合わせ面の周縁を接着して接着体を形成する押圧接着部とを備え、前記シート押圧ローラには、折り畳み後の前記シートを搬送しながら該シートの重ね合わせ面を所定値以上の押圧力で押圧する押圧部と、シートの重ね合わせ面の周縁の一部を所定値以上の押圧力で押圧しないことで、前記接着体に開口部を形成するための非押圧部とが設けられたシート折畳接着装置において、
シートに、少なくとも、前記折り畳み及び、押圧接着を施して、前記開口部が形成された開口接着体を作成する一連の加工経路とは別に、操作者が再度、手差し又は給紙手段を介して、前記一対のシート押圧ローラの押圧部へ直接、前記作成された開口接着体を挿入し、前記開口部を封緘し得る手差しシート挿入部をさらに設けたことを特徴とするシート折畳接着装置。
【請求項2】
前記手差しシート挿入部は、前記開口接着体を挿入する為の手差しシート挿入口と、前記手差しシート挿入口から挿入された前記開口接着体を前記一対のシート押圧ローラの押圧部に移送する為の移送ローラ及び移送経路とを備えることを特徴とする請求項1記載のシート折畳接着装置。
【請求項3】
前記折部は、シートが挿入されるシート挿入空間を有する折トレイを備え、前記折トレイは、手差しシート挿入部を備え、前記手差しシート挿入部は、開口接着体を挿入するための手差しシート挿入口が前記シート挿入空間に連通して設けられることを特徴とする請求項1または2記載のシート折畳接着装置。
【請求項4】
前記手差しシート挿入部を備える折トレイが、装置本体に対して、手差しシート挿入部とともに、一体的に着脱自在であることを特徴とする請求項3記載のシート折畳接着装置。
【請求項5】
少なくとも前記一対のシート押圧ローラの駆動を、折畳み動作とは独立してなし得るように駆動モータを制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1記載のシート折畳接着装置。
【請求項6】
前記手差しシート挿入部は、前記開口接着体を挿入する為の手差しシート挿入口と、前記開口接着体が手差しシート挿入口に挿入されたことを検出する検出手段を設け、前記制御部が前記検出部の検出信号を受けると、一対のシート押圧ローラの回転を開始すべく駆動モータを始動することを特徴とする請求項5記載のシート折畳接着装置。
【請求項7】
前記制御部は、手差しシート挿入口より一対のシート押圧ローラ間に挿入された開口接着体を、一対のシート押圧ローラの正回転により、前記開口接着体先端部の所定範囲だけを押圧し、その後、一対のシート押圧ローラの逆回転により、前記開口接着体を手差しシート挿入口に引き戻すことを特徴とする請求項5または6記載のシート折畳接着装置。
【請求項8】
前記開口接着体の先端部の所定範囲とは、少なくとも、開口接着体においての前記非押圧部に相当する範囲のことであることを特徴とする請求項7記載のシート折畳接着装置。
【請求項9】
前記開口接着体先端部の所定範囲は、ユーザー任意に設定可能であることを特徴とする請求項7または8記載のシート折畳接着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート折畳接着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
予め縁部に接着剤が塗布されたシートを折り畳み、折り畳まれたシートを所定値より大きな圧力で押圧することで、シートの重ね合わせ面を接着し封緘する封緘装置が知られている。下記特許文献1には、このような封緘装置について、シートを挟持し所定値より大きな圧力で押圧する一対のシート押圧ローラを備えた圧着機構が開示されている。
【0003】
この特許文献1に記載の圧着機構では、一対のシート押圧ローラにシートを所定値以上の押圧力で押圧する大径部と、大径部に隣接して小径に形成された小径部とが設けられている。そして、矩形状に折り畳まれたシートを大径部によって挟持搬送することで、該シートの周縁の三辺を接着するとともに、周縁のうちの一辺を小径部に位置合わせしこの小径部を通過させることで、非接着とする。これより、折り畳まれたシートは、三辺が接着され、残る一辺が開口部とされた袋状の接着体とすることができる。袋状の接着体の内部には、添付資料等を後から挿入することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-212218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
袋状の接着体に添付資料等を挿入した後、開口部を閉じて封緘する方法としては、糊やステープラー等によって手作業で封緘する方法が挙げられる。また、接着体の開口部及びその周辺のみを所定値以上の押圧力で押圧することが可能な封緘ローラを備えた一辺のみを封緘する専用の封緘装置を用いて自動で封緘することも可能である。
【0006】
しかしながら、糊やステープラーを用いた手作業による封緘は非効率的である。また、一辺のみを封緘可能な専用の封緘装置を用いる場合、別途一辺封緘専用の封緘装置のための設置空間を要し、全体としてより大きな設置スペースが必要になる。
【0007】
本発明は上記した課題を解決するものであり、多大な設置スペースを要せず、シートが折り畳まれ袋状に形成された接着体の開口部を容易かつ確実に接着可能なシート折り畳み接着装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、搬送部により搬送されるシートを折り畳む折部と、一対のシート押圧ローラにてシートを押圧し、前記シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によって、シートの重ね合わせ面の周縁を接着して接着体を形成する押圧接着部とを備え、前記シート押圧ローラには、折り畳み後の前記シートを搬送しながら該シートの重ね合わせ面を所定値以上の押圧力で押圧する押圧部と、シートの重ね合わせ面の周縁の一部を所定値以上の押圧力で押圧しないことで、前記接着体に開口部を形成するための非押圧部とが設けられたシート折畳接着装置において、シートに、少なくとも、前記折り畳み及び、押圧接着を施して、前記開口部が形成された開口接着体を作成する一連の加工経路とは別に、操作者が再度、手差し又は給紙手段を介して、前記一対のシート押圧ローラの押圧部へ直接、前記作成された開口接着体を挿入し、前記開口部を封緘し得る手差しシート挿入部をさらに設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート折畳接着装置において、前記手差しシート挿入部は、前記開口接着体を挿入する為の手差しシート挿入口と、前記手差しシート挿入口から挿入された前記開口接着体を前記一対のシート押圧ローラの押圧部に移送する為の移送ローラ及び移送経路とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のシート折畳接着装置において、前記折部は、シートが挿入されるシート挿入空間を有する折トレイを備え、前記折トレイは、手差しシート挿入部を備え、前記手差しシート挿入部は、開口接着体を挿入するための手差しシート挿入口が前記シート挿入空間に連通して設けられることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のシート折畳接着装置において、前記手差しシート挿入部を備える折トレイが、装置本体に対して、手差しシート挿入部とともに、一体的に着脱自在であることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1記載のシート折畳接着装置において、少なくとも前記一対のシート押圧ローラの駆動を、折畳み動作とは独立してなし得るように駆動モータを制御する制御部を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のシート折畳接着装置において、前記手差しシート挿入部は、前記開口接着体を挿入する為の手差しシート挿入口と、前記開口接着体が手差しシート挿入口に挿入されたことを検出する検出手段を設け、前記制御部が前記検出部の検出信号を受けると、一対のシート押圧ローラの回転を開始すべく駆動モータを始動することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載のシート折畳接着装置において、前記制御部は、手差しシート挿入口より一対のシート押圧ローラ間に挿入された開口接着体を、一対のシート押圧ローラの正回転により、前記開口接着体先端部の所定範囲だけを押圧し、その後、一対のシート押圧ローラの逆回転により、前記開口接着体を手差しシート挿入口に引き戻すことを特徴とするシート折畳接着装置。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のシート折畳接着装置において、前記開口接着体の先端部の所定範囲とは、少なくとも、開口接着体においての前記非押圧部に相当する範囲のことであることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載のシート折畳接着装置において、前記開口接着体先端部の所定範囲は、ユーザー任意に設定可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の発明によれば、多大な設置スペースを要せず、シートが折り畳まれ接着されることで開口部が形成された接着体の該開口部を容易かつ確実に接着可能である。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、手差しシート挿入口から一対のシート押圧ローラ間までの距離が長くとも、開口接着体を一対のシート押圧ローラ間に直接移送することが可能である。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、シート挿入空間を有する折トレイが手差しシート挿入部を一体的に備えているので、両方を並べて設置するよりも、シート搬送経路を短縮でき、その結果、機械サイズを小さくすることが可能である。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、手差しシート挿入部を備える折トレイが、シート折畳接着装置本体に対して、手差しシート挿入部とともに、一体的に着脱自在となっているので、ジャム処理を容易におこなうことが可能である。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、少なくとも、一対のシート押圧ローラの駆動を折畳み動作とは独立してなし得るように制御できるので、接着テスト用として使用することができ、また、別途一辺封緘専用の封緘装置を用意する必要がないので、多大な設置スペースを要しない。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、開口接着体が手差しシート挿入口に挿入されたことを検出し、自動的にシート押圧ローラの回転を開始するのでユーザーにとって作業性がよい。
【0023】
請求項7記載の発明によれば、三辺を封緘した開口接着体を、折り処理を省略して手差しにより再度シート押圧ローラに通過させ、開口部を押圧し封緘する場合において、内容物が厚いときや破損しやすいものであっても、内容物を避けるように開口接着体先端部の所定範囲だけを押圧するように制御するため、押圧部で押圧しても開口部が十分に押圧されず、接着不足となったり、内容物が破損したりするといった問題がない。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、三辺を封緘した開口接着体を、折り処理を省略して手差しにより再度シート押圧ローラに通過させ、開口部を押圧し封緘する場合において、内容物が厚いときや破損しやすいものであっても、内容物を避けるように開口接着体先端部の非押圧部に相当する範囲だけを押圧するように制御するため、押圧部で押圧しても開口部が十分に押圧されず、接着不足となったり、内容物が破損したりするといった問題がない。
【0025】
請求項9記載の発明によれば、開口接着体先端部を押圧する所定範囲は、内容物の厚さ等の条件によりユーザー任意に設定可能であるため、成果物の品質を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明によるシート折畳接着装置の一実施形態を示す斜視図である。
図2】前記シート折畳接着装置の縦断面図である。
図3】前記シート折畳接着装置の平面図である。
図4】前記シート折畳接着装置の他の実施形態を示す縦断面図である。
図5】前記シート折畳接着装置の側板、第3、第4ローラを図1の矢印H方向に見た図である。
図6】前記シート折畳接着装置により処理されるシートの一実施形態を示す図である。
図7】前記シートの折り畳む際の斜視図である。
図8】前記シートの接着により得られる接着体を示す斜視図である。
図9】前記シート折畳接着装置の動作を説明する図である。
図10】前記シート折畳接着装置の動作を示す図である。
図11】前記シートの他の実施形態を示す平面図である。
図12】前記接着体の他の実施形態を示す斜視図である。
図13】前記シート折畳接着装置のシート押圧ローラの他の実施形態を示す斜視図である。
図14A】前記シート折畳接着装置の動作を示す図である。
図14B】前記シート折畳接着装置の動作を示す図である。
図15】前記シート折畳接着装置の前記他の実施形態を示す斜視図である。
図16】前記シート折畳接着装置から折りトレイを外す際の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明に係るシート折畳接着装置100の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るシート折畳接着装置100の外観を示す斜視図、図2は、前記シート折畳接着装置100の縦断面図、図3は、前記シート折畳接着装置100の平面図である。
【0028】
シート折畳接着装置100は、給紙部1、折部2、押圧接着部3、スタッカ部4を備える。また、前記シート折畳接着装置100は、シート折畳接着経路91及び手差し封緘経路71が形成されている。シート折畳接着経路91の途中位置には、折部2及び押圧接着部3が設けられている。また、前記手差し封緘経路71は、前記折部2を介さずに直接、前記押圧接着部3に通じている。
【0029】
給紙部1は、給紙台11、幅ガイド14、給紙ローラ12及び捌き部材13を備える。給紙台11にはシートSが載置される。給紙台11は、給紙による搬送方向F上流側端部から給紙台11の長さの3分1程度の位置に設けられた揺動軸15を軸心とし、図2において矢印Yで示す方向に揺動自在に軸支される。揺動軸15には、装置本体7を構成する一対の側板9,10のうち図3において左側に示す一方の側板9の外側で、図2に示すアーム19の一端部が固定されており、該アーム19の他端部は、付勢手段17としてのばねの下端部が接続される。付勢手段17の上端部は、側板9の揺動軸15より前方の上部に固定され、これより給紙台11の下流側端部は上方に向けて付勢され、この給紙台11の下流側端部の上方に設置された給紙ローラ12に圧接される。そして、給紙台11上に載置されたシートSは、付勢手段17の付勢力により給紙ローラ12に圧接される。
【0030】
幅ガイド14は、給紙台11上に載置されるシートSの幅方向W両端縁に接触し、シートSの幅方向Wにおける位置を決定するために設けられている。幅ガイド14は、案内溝16に案内されつつ手動により幅方向Wに移動可能となっている。幅ガイド14は、シートSの幅方向W長さに応じて所定位置に調整されるとともに、折部2による折り畳み、及び押圧接着部3による接着処理により得られる接着体Eの接着状態に応じて所望する位置に位置合わせされる。他の手段として、幅ガイド14を動かすことなく、給紙台11そのものをシートSの幅方向Wに動かすように構成してもよい。
【0031】
給紙ローラ12は、給紙台11の下流側端部近傍及び捌き部材13の上方位置に対向して配設される。図1,3に示すように、給紙ローラ12には、装置本体7の幅方向W中央に設置された1個のゴムローラ121により構成される。ゴムローラ121の左右両側には、所定量離間して樹脂製のガイドローラ122が設置される。ゴムローラ121及びガイドローラ122は、一対の側板9、10間に架設された1本の回転軸18に固定される。回転軸18は、電磁クラッチ(図示省略)及び図示しない連結機構を介してモータ36に接続される。電磁クラッチは図示しない電磁クラッチ制御器によりオン、オフされる。モータ36が駆動し、電磁クラッチがオン(接)のときには、連結機構に回転軸18が連結されて回転され、これよりゴムローラ121及びガイドローラ122が回転される。逆に、電磁クラッチがオフ(離)のときには、回転軸18が連結機構に連結されず、ゴムローラ121及びガイドローラ122は回転せず、給紙は行われない。
【0032】
捌き部材13は、シートSの搬送面を介したゴムローラ121の下方位置に対向して設置される。捌き部材13は、給紙ローラ12が給紙台11上のシートSのうち最上位のシートSを1枚ずつ下流側へ送り出す際、給紙台11からシートSが重なった状態で送り出されたときに下側のシートSに接触し、下側のシートSが送り出されないようシートSを捌く。
【0033】
折部2は、搬送されるシートSを折り畳む。折部2は、第1、第2の2つの折トレイ27、28と、折ローラとしての第1〜4の4つのローラ21、22、23、24とを備える。図2に示すように、第1折トレイ27は、給紙部1から続く水平方向よりやや上向きのシートSの搬送経路から前上方に傾斜して突出し、設置される。また、第2折トレイ28は、第2、第3ローラ22、23のニップ部32より略鉛直方向下向きに伸びるシートSの搬送経路から後下方に傾斜して設置される。
【0034】
第1折りトレイ27及び第2折トレイ28は、ともに所定量離間して対向配置された一対の平板状部材38を備えている。一対の平板状部材38の間には、シートSが挿入されるシート挿入空間39が形成されている。シート挿入空間39は、第1、第2ローラ21、22及び第2,3ローラ22、23によるシートSの搬送方向に対し、シートSを所定角度傾斜させつつシートSを挿入させるために設けられる。そして、第1折トレイ27及び第2折トレイ28には、シート挿入空間39に挿入されたシートSの先端が突き当たる突き当て部材64が平板状部材38のシートSの挿入方向に位置変更自在にそれぞれ設けられている。
【0035】
また、第1折トレイ27の下端に形成された開口部62は、第1、第2、第3ローラ21、22、23で囲まれた空間に向けて開かれている。そして、第2折トレイ28の上端に形成された開口部63は、第2、第3、第4ローラ22、23、24で囲まれた空間に向けて開かれている。
【0036】
第1〜第4ローラ21〜24は、シートSを搬送する搬送部を構成する。第1〜第4ローラ21〜24は、一対の側板9、10間に架設され、両側板9、10により回転自在に軸支される。また、第1〜第4ローラ21〜24は、隣り合うローラ同士が当接して、それぞれニップ部31、32、33を形成する。第3、第4ローラ23、24は、第1、第2ローラ21、22よりも直径が大きく形成されている。第1〜第4ローラ21〜24は、連動機構を介してモータ36に接続され、該モータ36の駆動により回転される。
【0037】
前記折部2は、シートSが挿入されるシート挿入空間39を有する第2折トレイ28を備え、前記第2折トレイ28は、手差しシート挿入部70を備え、前記手差しシート挿入部70は、開口接着体を挿入するための手差しシート挿入口72が前記シート挿入空間39に連通して設けられる。前記手差しシート挿入口72より挿入されたシートは、前記シート挿入空間39を介して、一対のシート押圧ローラ23、24間に導入するように構成される。また、前記手差しシート挿入部70には、挿入されたシートSを前記シート挿入空間39に導入するためのガイド部材73が第2折トレイ28上に設けられている。
尚、ジャム発生時においては、図16のように、前記第2折トレイ28は、装置本体7に対して前記手差しシート挿入部70とともに、一体的に着脱自在となっている為、ユーザーは容易にジャム処理を行うことができる。図16の破線部は、前記第2折トレイ28を一体的に取り外した状態を示している。前記構成によれば、シート挿入空間39を有する第2折トレイ28が手差しシート挿入部70を一体的に備えているので、両方を並べて設置するよりもシート搬送経路を短縮でき、その結果、機械サイズを小さくすることが可能である。尚、前記一体的に着脱自在とは、両者が別々の部品で構成され、ビス止め等により一つのユニットとされていてもよい。
【0038】
さらに、前記手差しシート挿入部70には、シートが挿入されたことを検出するための検出手段75が設けられている。前記検出手段75は、例えば、発光部及び受光部を有する光学系センサを図2のように手差し封緘経路71を遮るように上下に配置し、前記ガイド部材73及び、一対の平板状部材38の開孔部を通して透過する光の透過・遮光状態を検出することによりシートの有無を認識することができる。
【0039】
押圧接着部3は、シートSを押圧し、シートSの所定箇所に予め塗布された接着剤Gによって、シートSの重ね合わせ面の周縁を接着して接着体Eを形成する。押圧接着部3は、一対のシート押圧ローラを備える。シート押圧ローラは、折部2の折ローラを構成する第3、第4ローラ23、24により兼ねて構成される。
【0040】
第3、第4ローラ23、24は、シートSを所定値以上の押圧力で押圧し、シートSの所定箇所に予め塗布された接着剤GによってシートSの重ね合わせ面の周縁を接着する。第3、第4ローラ23、24は、第1、第2ローラ21、22より直径が大きく形成されることで、シートSを押圧する際の所定値以上の大きな圧力に耐えられるようにしている。そして、シート押圧ローラとしての第3、第4ローラ23、24は、シートSの最終の折り畳みと押圧による折り畳まれたシートSの接着を同時に行う。第3、第4ローラ23、24は、十分な押圧力を発生させるため、金属により形成されることが好ましい。
【0041】
シート押圧ローラとしての第3、第4ローラ23、24は、押圧部54と非押圧部55の双方を備える(図5参照)。押圧部54は、シートSを搬送しながら該シートSの重ね合わせ面を所定値以上の押圧力で押圧する。そして、非押圧部55は、シートSの重ね合わせ面の周縁の一部を所定値以上の押圧力で押圧しないことで、接着体Eに開口部59を形成する。前記開口部59が形成された接着体Eを開口接着体と呼ぶことにする。
【0042】
図5は、側板9、10、第3、第4ローラ23、24を前方から、即ち図1の矢印H方向に見た図である。図5においては、押圧部54は、一対のシート押圧ローラとしての第3、第4ローラ23、24の大部分を占める場合を示し、軸方向Wに所定長さL2に亘り設けられている。また、非押圧部55は、押圧部54に隣接して形成され、第3、第4ローラ23、24の左側に幅方向Wに所定長さL3に亘り設けられている。
【0043】
非押圧部55は、直径D2が押圧部54の直径D1よりも僅かに小さく形成されている。これにより、非押圧部55では、第3、第4ローラ23、24の外周面が互いに当接せず、非接触となっている。そして、シートSを第3、第4ローラ23、24の間で挟持搬送する際、シートSの非押圧部55を通過する部分は、所定値以上の押圧力で押圧しないことで、シートSの接着剤塗布領域Gの一部を非接着とする。
【0044】
第3、第4ローラ23、24の非押圧部55における隙間Jの大きさは、折り畳まれ、両シート押圧ローラの間を通過するシートSを所定値以上の押圧力で押圧しない値、例えば0.5mm〜2.5mm程度とすることが好ましく、1.0mm〜2.0mmとすることがより好ましい。
【0045】
また、非押圧部55の幅方向W(軸方向)の長さL3は、シートSの周縁に予め塗布され、接着体Eの開口部59を形成する部分となる接着剤Gの塗布位置の接着体Eの端からの距離Kより所定量長い距離Kの2倍〜3倍程度の長さ、例えば、15mm〜30mm程度とすることができる。一方、押圧部54の幅方向長さL2はシートSの幅方向長さより長くなるよう設定されている。そして、非押圧部55と押圧部54とを合わせたシート押圧ローラ全体の軸方向長さL1は、シートSの横幅よりも長く設定されている。
【0046】
スタッカ部4は、羽根車42、横ガイド板45、縦ガイド板43及び受け板44を備える。図3に示すように、羽根車42は、幅方向Wに所定量離間して2個設置される。この2個の羽根車42は、一対の側板9、10に回転可能に軸支された回転軸46に固定されている。羽根車42は、外周面に多数の羽根421が設けられ、羽根421は、周方向に等間隔をおいて配置されると共に湾曲状に径方向の外方に延びている。横ガイド板45は、2個の羽根車42の間、該羽根車42と左右双方の側板9、10の間に設置される。横ガイド板45は、第3、第4ローラ23、24のニップ部33と略同程度乃至やや低い高さ位置に横設される。縦ガイド板43は、羽根車42の下方に立設される。受け板44は、縦ガイド板43の下端より前方に前上がり状に傾斜配置される。
【0047】
給紙部1から折部2、押圧接着部3を経てスタッカー部4に至るシートSの搬送経路は、シート折畳接着経路91を構成する。
【0048】
次に、本実施形態に係るシート折畳接着装置100の作用について説明する。シート折畳接着装置100により、折り畳み及び接着の加工処理がなされるシートSには、所定箇所に予め接着剤G1〜G6が塗布されている。図6(a),(b)は、このような所定箇所にあらかじめ接着剤G1〜G6が塗布されたシートSの表面及び裏面を示す図、図7図6に示すシートSを折り畳む途中の状態を示す斜視図である。
【0049】
図6(a),(b)に示すように、シートSの重ね合わせ面の周縁には、接着剤塗布領域Gが形成されている。接着剤塗布領域Gは、図7に示すように、シートSが折り畳まれた際、シートSの重ね合わせ面の周縁の相互に接着される位置に形成される。より詳しくは、図6(a)に示すシートS1の表面の第1折り片P1と第2折り片P2の内側面の幅方向Wの両端位置に、シートSの搬送方向Fに沿って筋状に延びる接着剤G1、G2が塗布されている。更に、第1折片P1のシートSの搬送方向F前端部分及び第2折片P2のシートSの搬送方向F後端部分に、幅方向Wに沿って筋状に接着剤G3が塗布されている。また、図6(b)に示すように、シートS2の裏面の第2折片P2と第3折片P3の重ね合わせ面の幅方向Wの両端位置及び搬送方向F前後端部分からなる周縁に、接着剤塗布領域G4,G5,G6が形成される。
【0050】
そして、シートSは、図7に示すように折部2において接着剤G1〜G6の塗布面が内側となるように外三つ折される。即ち、シートSは、互いに平行な二つの折り線q1、q2により、第1、第2及び第3の折り片P1、P2、P3に区画される。第3折り片P3は、第2折り線q2により、第2折り片P2の上側に折り畳まれ、第1折り片P1は、第1折り線q1により、第2折り片P2の下側に折り畳まれる。
【0051】
そして、図7に示すように折り畳まれる状態においては、第2折り片P2上面の接着剤G4〜G6とこれに対向する第3の折片P3下面の接着剤G4〜G6が三辺で接着される。また、第2折り片P2の下面の接着剤G1〜G3とこれに対向する第1折片P1上面の接着剤G1〜G3により三辺で接着される。
【0052】
この接着剤G1〜G6は、圧着葉書などに用いられる粘着性が低く、所定値以上の押圧力で押圧されたときに限って、シートSを接着する。よって、接着剤G1〜G6により、給紙台11上にシートSが積載された状態では、上下のシートSが相互に接着されることはない。一方、シート押圧ローラの押圧部54で所定値以上の押圧力で押圧されることで、折り畳まれるシートSの重ね合わせ面が接着される。更に、シートSの大部分が押圧部54を通過するとともに、シートSの周縁のうち一部についてはシート押圧ローラの非押圧部55を通過する場合には、該非押圧部55を通過した箇所のシートSは所定値以上の押圧力で押圧されず、非接着となる。
【0053】
従って、本実施形態にかかるシート折畳接着装置100は、幅方向WにおけるシートSの搬送位置を、シートS全体を押圧部54を通過させる位置とするか、または、シートSの周縁の一部を非押圧部55を通過させる位置とするかによって、折り畳み及び接着処理により得られる接着体Eを、図8(a)に示すような矩形状の周縁のうち接着剤G1〜G6の塗布された重ねあわせ面の三辺全てを接着することで、接着体Eの四辺が全て閉じられた接着体E1とするか、または同図(b)に示すように、矩形状の周縁のうち接着剤G1〜G6の塗布された重ね合わせ面の二辺のみ接着し、残りの接着剤G2、G5の塗布された一辺を非接着として開口部59を設けるかの選択が可能である。
【0054】
幅方向WにおけるシートSの搬送位置の調整は、幅ガイド14を用いてユーザーが手動で行うことができる。図9は、幅ガイド14とシート押圧ローラとしての第3ローラ23との位置関係を説明するための平面図である。ユーザーが、シートSの重ね合わせ面の周縁全てを接着し、図8(a)に示すような矩形状の周縁四辺が全て接着された接着体E1を得たい場合には、シートS3全体が押圧部54を通過するよう実線で示す位置に幅ガイド14を位置合わせする。
【0055】
図9でシート押圧ローラの右端部に示す非押圧部55は、直径D2が、長さL3に渡って、押圧部54の直径D1よりも小さく形成されている。また、第3、第4ローラ23,24の押圧部54の幅方向Wの長さL2は、シートSの横幅LSよりも長く設定されている。よって、シートS3全体が押圧部54を通過する実線で示す位置にあるときには、その横幅LS全体が、シート押圧ローラの押圧部54の長さL2内に納まる。従って、折り畳まれたシートS3が、回転する第3、第4ローラ23,24のニップ部33を通過すると、シートS3上に塗布された接着剤G1〜G6全てに第3、第4ローラ23,24の押圧力が付与されるため、接着体Eの周縁は、重ね合わせ面の三辺が接着され、矩形状の接着体Eの四辺全て閉じられる。
【0056】
一方、図8(b)に示す接着体E2のように、矩形状の周縁のうち接着剤G1、G3、G4、G6の塗布された領域を接着し、接着剤G2、G5の塗布された一辺を接着せず開口部59が形成された袋状の接着体E2を得たい場合には、ユーザーは、接着剤G2、G5が塗布された領域を除いたシートSの大部分が押圧部54を通過するとともに、シートSの接着剤G2、G5が塗布された領域が非押圧部55を通過するよう図9において右側へ所定量ずらせた破線で示す位置に幅ガイド14を位置合わせする。
【0057】
これより、シートS4の重ね合わせ面の接着剤G1、G3、G4、G6が塗布された領域には、押圧部54により所定値以上の押圧力が付与され接着されるが、接着剤G2、G5の塗布領域には所定値以上の押圧力が付与されない。よって、この領域においては、あらかじめ接着剤G2、G5が塗布されていてもシートS4の重ね合わせ面が接着されないため、接着体Eの三辺が接着された袋状の接着体(開口接着体)E2が作製される。
【0058】
このようにユーザーは手動により幅ガイド14を適正な位置に調整した後、該一対の幅ガイド14の間に複数のシートSを載置する。積載された複数のシートSは、付勢手段17の付勢力により給紙ローラ12に圧接される。ユーザーが操作パネル6のスタートボタンを押下すると、モータ36が駆動される。モータ36の駆動により第1〜第4ローラ21〜24及び羽根車42が回転される。尚、前記モータ36は別々に制御できるように複数個設けるように構成してもよい。また、クラッチ制御器が電磁クラッチをオンしているときに 回転軸18が回転され、給紙用ローラ12及びガイドローラ122が回転される。
【0059】
給紙台11上の複数のシートSのうち最上位のシートSは、回転する給紙ローラ12及びガイドローラ122により下流側へ送られ、下方の捌き部材13によって他のシートSから分離され折部2へ送出される。
【0060】
折部2では、たとえば図10(a)〜(c)に示すように動作することによって、シートSを、図7の外三つ折り状態に折り畳むことができるようになっている。
尚、以下図10(a)〜(c)を用いた説明においては、第2折トレイ28における手差しシート挿入部70は、図面上の表記を省略する。
【0061】
図10(a)に示すように、給紙部1から送られてくる未折り状態のシートSは、まず、第1、第2ローラ21、22間のニップ部31に送られ、更に上側の第1トレイ27のシート挿入空間39に送り込まれる。第1折トレイ27の突き当て部材64の位置は、第1の折り片P1の長さに相当する位置に設定されている。したがって、第1折トレイ27の突き当て部材64にシートSの先端が当接した後、さらに第1、第2ローラ21、22でシートSが送り込まれると、シートSは第1の折り線q1で折られ、第2ローラ22と第3ローラ23のニップ部32で前記折り線q1部分が挟持され、図10(b)のように、下側の第2折トレイ28のシート挿入空間39に送り込まれる。
【0062】
下側の第2折トレイ28の突き当て部材64は、第1折り片P1の長さに相当する位置に設定されているので、第1の折り線q1部分が突き当て部材64に当接した後、さらに第2、第3ローラ22、23により送り込まれると、今度は、第2折り線q2部分で折り畳まれ、該折れ線q2部分は、第3、第4ローラ23、24のニップ部33で挟持され、図10(c)に示すように、外三つ折り状態となって、スタッカー部4へと搬送される。すなわち、第1及び第2の折り線q1、q2でそれぞれ折り畳まれることにより、外三つ折り状態となり、スタッカー部4に供給されるのである。
【0063】
第3、第4ローラ23、24とのニップ部33で挟持される際、シートSは、第3、第4ローラ23、24とによって所定値以上の押圧力で押圧される。これより、シートSは折り畳みと接着の両方の処理が一度に行われる。そして、シートSの周縁に予め塗布された接着剤G1〜G6によりシートSの重ね合わせ面が相互に接着される。
【0064】
その際、第3、第4ローラ23、24の間を通過するシートS全体が、幅方向Wにおいて押圧部54により挟持搬送される場合、接着剤G1〜G6の塗布された矩形状の周縁四辺が全て所定値以上の押圧力で押圧され、接着された接着体E1を得る。一方、シートSの周縁の一部が非押圧部55を通過する場合、矩形状の周縁の三辺が所定値以上の押圧力で押圧され、接着され、残る一辺に開口部59が形成された接着体E2を得ることができる。
【0065】
第3、第4ローラ23,24を通過し折り畳み及び接着処理がなされた接着体E1,E2は、横ガイド板45に案内され、羽根421の間に1枚或いは数枚ずつ挿通される。そして、回転する羽根車42により接着体E1,E2の上下が反転され、前方に送り出され、受け板44上に順次積載される。
【0066】
周縁の一部に開口部59が形成された袋状の接着体(開口接着体)E2は、ユーザーにより添付資料等の内容物が挿入される。そして、開口部59を閉じるため、ユーザーは手差し封緘経路71により封緘処理を行う。
【0067】
次に、前記手差し封緘経路71による封緘処理について説明する。
(第一の実施例)
図2において、本件シート折畳接着装置100は、少なくとも、前記一対のシート押圧ローラの駆動を折畳み動作とは独立してなし得るように駆動モータを制御する制御部を備え、ユーザーが手差しにより前記開口接着体を手差しシート挿入口72に挿入し、検出手段75が前記開口接着体を検出すると(図14A参照)、一対のシート押圧ローラ23、24及び羽根車42は回転を開始する。
【0068】
第2折トレイ28における前記手差しシート挿入部70は、スリット部74にて、シート挿入空間39と連通するように構成されており、手差しシート挿入口72より挿入されたシートは、前記シート挿入空間39を介して、一対のシート押圧ローラ間に導入される。(図14B参照)その後、前記開口接着体は、一対のシート押圧ローラ23、24間にて、開口部59をシート押圧ローラの押圧部54で所定値以上の押圧力で押圧されることで、開口部59の重ね合わせ面に塗布された接着剤G2、G4により該開口部59を閉じる。
【0069】
一対のシート押圧ローラ23、24間を通過し接着処理がなされた前記開口接着体は、横ガイド板45に案内され、羽根421の間に1枚或いは数枚ずつ挿通される。そして、回転する羽根車42により、前方に送り出され、受け板44上に順次積載される。
【0070】
前記構成によれば、折部2及び押圧接着部3が設けられたシート折畳接着経路91と、手差し封緘経路71の双方を備えるので、開口接着体の開口部59を容易かつ確実に接着可能であり、シートSの折り畳み及び接着を効率よく行うことができる。また、シート折畳接着装置100は、袋状の接着体E2を作成するための封緘装置と、開口部59が形成された一辺のみを封緘可能な専用の封緘装置の2つの封緘装置を設置する場合に比較して、より小さい空間に設置することができる。
【0071】
さらに、前記構成によれば、少なくとも、一対のシート押圧ローラの駆動を折畳み動作とは独立してなし得るように制御できるので、接着テスト用として使用することができ、また、別途一辺封緘専用の封緘装置を用意する必要がないので、多大な設置スペースを要しない。また、開口接着体が手差しシート挿入口に挿入されたことを検出し、自動的にシート押圧ローラの回転を開始するのでユーザーにとって作業性がよい。
【0072】
次に、手差し封緘経路71による他の封緘処理の形態について説明する。
(第二の実施例)
図2において、本件シート折畳接着装置100は、少なくとも、前記一対のシート押圧ローラ23、24の駆動を折畳み動作とは独立してなし得るように駆動モータを制御する制御部を備え、ユーザーが手差しにより前記開口接着体を手差しシート挿入口72に挿入し、検出手段75が前記開口接着体を検出すると(図14A参照)、一対のシート押圧ローラ23、24は回転を開始する。
尚、この場合、前記開口接着体の挿入方向は、開口部59を先端側にして挿入する。
手差しシート挿入口72より挿入されたシートは、前記シート挿入空間39を介して、一対のシート押圧ローラ23、24間に導入され、さらに前記シート押圧ローラのニップ部33を越えて下流側に搬送される。(図14B参照)
【0073】
前記シート押圧ローラのニップ部下流側近傍には、シート先端を検出する為の検出手段として光学系センサ(不図示)が設置されており、さらに、一対のシート押圧ローラ23、24の回転軸には、その回転に連動したエンコーダーが設置されている。前記検出手段がシート先端を検出した後、前記エンコーダーのパルスカウントを開始し、所定数カウントするまでシート押圧ローラを正回転(図14B、r1方向)することにより、前記開口接着体先端部の所定範囲だけを押圧し、その後、一対のシート押圧ローラの逆回転(図14B、r2方向)により、前記封緘処理を終えた開口接着体を手差しシート挿入口72に引き戻すように制御する。
【0074】
尚、前記開口接着体先端部の所定範囲とは、非押圧部55の幅方向長さL3と略同程度であり(図9参照)、シートSの周縁に予め塗布され、接着体Eの開口部59を形成する部分となる接着剤G2、G5の塗布位置の接着体Eの端からの距離K(図6参照)より少し長い程度の長さ、例えば、15mm〜30mm程度とすることができる。
【0075】
以上のように、前記開口接着体先端部の所定範囲だけを、一対のシート押圧ローラ23、24間にて、開口部59をシート押圧ローラの押圧部54で所定値以上の押圧力で押圧されることで、開口部59の重ね合わせ面に塗布された接着剤G2、G5により該開口部59を閉じることができる。
【0076】
前記構成によれば、三辺を封緘した開口接着体を、折り処理を省略して手差しにより再度シート押圧ローラに通過させ、開口部59を押圧し封緘する場合において、内容物が厚いときや破損しやすいものであっても、内容物を避けるように開口接着体先端部の非押圧部に相当する範囲だけを押圧するように制御するため、大径部で押圧しても開口部が十分に押圧されず、接着不足となったり、内容物が破損したりするといった問題がない。
【0077】
前記開口接着体先端部の所定範囲は、ユーザー任意に設定可能である。この場合、シート折畳接着装置100は操作パネル6を備え、ユーザーは前記操作パネル6を用いて任意の数値を入力できるように構成してもよい。
【0078】
前記構成によれば、開口接着体先端部を押圧する所定範囲は、内容物の厚さ等の条件によりユーザー任意に設定可能であるため、成果物の品質を良好にすることができる。
【0079】
前記第二の実施例においては、検出手段75を設置せずに同様の制御をすることも可能である。例えば、ユーザーにより、開口接着体を、手差しシート挿入口72からシート押圧ローラ23、24のニップ部に突き当たるまで挿入し、その状態で、前記操作パネル6より封緘処理開始のスタートスイッチを押下することにより、前記同様に、前記開口接着体先端部の所定範囲だけを押圧し(一対のシート押圧ローラの正回転)、その後、一対のシート押圧ローラの逆回転により、前記封緘処理を終えた開口接着体を手差しシート挿入口に引き戻すように制御してもよい。
【0080】
次に、第2折トレイ28における手差しシート挿入部70のその他の形態について説明する。
(その他の実施例)
上記第一の実施例及び第二の実施例にて説明した封緘処理の制御方法については、
第2折トレイ28における手差しシート挿入部70の構成は、図2に示すような形態を用いて説明したが、設計上、手差しシート挿入口72から一対のシート押圧ローラ間までの距離が長く、ユーザーが一対のシート押圧ローラ間に直接、手差し挿入できないような場合は、それに替えて、図4に示すような構成を用いてもよい。
【0081】
例えば、手差しシート挿入部70Aは、図15に示すように、手差しトレイ310及び幅ガイド311を備え、前記手差しシート挿入口72から挿入された開口接着体を前記一対のシート押圧ローラ23、24間に移送する為の移送ローラ76及び移送経路77とを備える。前記幅ガイド311は、手差しトレイ310上に載置される開口接着体幅方向両端縁に接触し、前記幅方向における位置を決定するために設けられている。幅ガイド311は、案内溝312に案内されつつ手動により幅方向に移動可能となっている。前記構成に加えて、さらに、手差しトレイ310の下流側に給紙ローラを備え、複数積載された開口接着体を自動的に給紙するように構成してもよい。
【0082】
前記手差しシート挿入部70における移送経路77は、手差し封緘経路71として、前記第2折トレイ28におけるシート挿入空間39に、スリット部74にて連通するように構成されている。また、前記手差しシート挿入部70には、挿入されたシートを前記シート挿入空間39に導入するためのガイド部材78が第2折トレイ28上に設けられている。
【0083】
さらに、前記手差しシート挿入部70には、シートが挿入されたことを検出するための検出手段75が移送ローラの上流側に設けられている。前記検出手段75は、例えば、発光部及び受光部を有する光学系センサを図4のように搬送経路を遮るように上下に配置し、前記ガイド部材73及び、一対の平板状部材38の開孔部を通して透過する光の透過・遮光状態を検出することによりシートの有無を認識することができる。
【0084】
図2に示すような構成においては、ユーザーが、開口接着体を一対のシート押圧ローラ間23、24まで直接、手差し挿入する構成であったが、図4に示すような構成においては、ユーザーは、開口接着体を移送ローラ76まで手差し挿入し、その後、前記移送ローラ76が前記開口接着体を一対のシート押圧ローラ間23、24まで移送し、開口接着体を受け渡すようになっている。尚、ユーザーが手差しにより前記開口接着体を手差しシート挿入口72に挿入し、検出手段75が前記開口接着体を検出すると、前記移送ローラ76及び一対のシート押圧ローラ23、24は回転を開始するように制御される。
または、移送ローラの下流側にも、さらに検出手段(不図示)を備え、ユーザーが手差しにより前記開口接着体を手差しシート挿入口72に挿入し、検出手段75が前記開口接着体を検出すると、前記移送ローラ76だけを回転し、前記検出手段(不図示)が開口接着体を検出した後、一対のシート押圧ローラ23、24を回転を開始するように制御してもよい。
【0085】
前記移送ローラ76が前記開口接着体を一対のシート押圧ローラ間23、24まで移送し、開口接着体を受け渡してから以降は、第一の実施例及び第二の実施例と同様の制御となるため、それについての説明はここでは省略する。
【0086】
前記構成によれば、手差しシート挿入口から一対のシート押圧ローラ間までの距離が長くとも、移送ローラ76により、開口接着体を一対のシート押圧ローラ間に直接移送することが可能である。
【0087】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能であり、変形例の組み合わせも本発明に含まれる。以下、上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態では、第2折トレイ28は、手差しシート挿入部70とともに、一体的に構成される形態を説明したが、手差し封緘経路71として、手差しシート挿入部70を第2折トレイ28とは別に設けて、手差しシート挿入口72より挿入されたシートが、第2折トレイ28を介さずに、直接、一対のシート押圧ローラ23、24間に導入されるように構成してもよい。
【0088】
また、本発明において、ユーザーが手差しにより、手差しシート挿入口72に挿入するのは、シート折畳接着装置100にて折り畳み加工された開口接着体に限られず、別途、ユーザーが手加工で折り畳んだシートをシート折畳接着装置100の手差しシート挿入口72に挿入し、押圧加工を施してもよい。
【0089】
上記実施形態では、シートSをZ型に外三つ折りして定型郵便物大の接着体E1,E2にする例を示したが、他の折り方、例えば、C型に内三つ折してもよく、V型に2つ折りしてもよい。このように、他の折り方に変更する際は、第1、第2折トレイの突き当て部材の位置を調整するか、またはシート挿入空間長さの異なったもの等他のトレイに交換する。
【0090】
また非押圧部55は、シート押圧ローラとしての第3、第4ローラの一方の端部に設けたが、シート押圧ローラの幅方向両端に設けてもよく、幅方向端部から所定量中央よりとなる位置等他の箇所であってもよい。
【0091】
上記実施形態では、矩形状の接着体の四辺の周縁のうち一辺を開口部としたが、袋状の接着体の内部に添付資料等の内容物を挿入可能であれば、開口部が一辺の半分や8割等といった一辺全てではなく一部を開口部としてもよい。図12は、接着体E3の四辺の周縁のうち、一辺の半分が開口部59aとされた場合を示す。このような矩形状の周縁の一辺の一部を開口部59aとして形成するには、例えば、図13に示すシート押圧ローラ83を用いることができる。同図では、一対のシート押圧ローラ83のうち上側のローラ83aの左端部に非押圧部55aが設けられている。非押圧部55aは、ローラ83a左端部の周面の右側約半分が切り欠かれた部分により構成される。
【0092】
図13における非押圧部55aは上のローラ83aの周面の一部が切り欠かれることで、対向する下のローラ83bに当接しない。よって、非押圧部55aは、ローラ83bとの間でシート周縁の一辺のうちの一部を所定値以上の押圧力で押圧しないことで、矩形状の接着体の周縁の一辺の一部に開口部を形成する。
【0093】
ローラ83aの左端部のうち残りの切り欠かれていない部分は、シートを所定値以上の圧力で押圧可能な押圧部54aとして構成される。このシート押圧ローラ83によりシートを搬送しながら押圧することで、接着体の周縁の一辺に、接着部分60と開口部59aとの双方を形成することができる。
【符号の説明】
【0094】
E、E1,E2,E3 接着体
G 接着剤
S、S1、S2,S3,S4,S5 シート
2 折部
3 押圧接着部
10 側板
54,54a 押圧部
55、55a 非押圧部
59 開口部
70 手差しシート挿入部
71 手差し封緘経路
72 手差しシート挿入口
73 ガイド部材
74 スリット
75 検出手段
91 シート折畳接着経路
100 シート折畳接着装置
231 回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16