特開2016-147684(P2016-147684A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-147684(P2016-147684A)
(43)【公開日】2016年8月18日
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/42 20060101AFI20160722BHJP
【FI】
   B65D25/42 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2015-24847(P2015-24847)
(22)【出願日】2015年2月11日
(71)【出願人】
【識別番号】515039258
【氏名又は名称】株式会社AREG
(74)【代理人】
【識別番号】100182198
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 貴男
(72)【発明者】
【氏名】掛谷 信穗
(72)【発明者】
【氏名】余宮 健介
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB01
3E062KA04
3E062KA09
3E062KB14
(57)【要約】
【課題】内容物を詰め替え又は補充することができる容器を提供すること。
【解決手段】内容物を詰め替え又は補充可能な容器であって、前記内容物を保持する本体部と、前記本体部に保持された前記内容物を外部に流出する第1の開口と、前記内容物の詰め替え時又は補充時に前記本体部に該内容物を供給する第2の開口とを有し、前記第2の開口は、前記第1の開口の近傍に配置されている、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を詰め替え又は補充可能な容器であって、
前記内容物を保持する本体部と、
前記本体部に保持された前記内容物を外部に流出する第1の開口と、
前記内容物の詰め替え時又は補充時に前記本体部に該内容物を供給する第2の開口と
を有し、
前記第2の開口は、前記第1の開口の近傍に配置されている、
ことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記第2の開口は、前記内容物を流入される略円筒形状の供給口と、前記供給口を封鎖するクラウン形状のキャップとを更に有し、
前記第2の開口は、前記内容物の詰め替え時又は補充時に前記キャップを離反される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記本体部と前記第1の開口とは、一体的に成形されている、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関する。本発明は、特に内容物を詰め替え又は補充可能な容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、スプレー容器の頂部に被装されるキャップ本体であって、該キャップ本体には、ヒンジ部を介して内側に開く開閉扉を破断可能な脆弱部を介して設け、前記開閉扉は、前記脆弱部を破断して内側に開き、前記スプレー容器のバルブを開閉する操作部材上に位置するように形成してなることを特徴とするスプレー容器のガス抜き機能付キャップに関する技術を開示している。特許文献2では、液体を収納する容器本体と、この容器本体に収納された液体を噴出するスプレーヘッドと、このスプレーヘッドに一端部が配設され、他端部が前記容器本体の内部に挿入された吸上管とを備え、前記容器本体は、内部に収納される液体の体積変化に応じて、容量が変化するように変形可能とされたことを特徴とするスプレー容器に関する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−314228号公報
【特許文献2】特開2012−166792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、内容物が減ったときに、内容物を詰め替え又は補充することができない場合がある。また、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、スプレー軸(スプレーホースなど)を取り外して、且つ、その内容物が付着したスプレー軸を置き、その後、内容物を補充する必要がある。更に、特許文献1及び特許文献2には、スプレーヘッドとスプレー容器(本体)が一体に成形された場合に、内容物を詰め替え又は補充する方法が記載されていない。
【0005】
本発明は、内容物を詰め替え又は補充可能な容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一つの実施形態は、内容物を詰め替え又は補充可能な容器であって、前記内容物を保持する本体部と、前記本体部に保持された前記内容物を外部に流出する第1の開口と、前記内容物の詰め替え時又は補充時に前記本体部に該内容物を供給する第2の開口とを有し、前記第2の開口は、前記第1の開口の近傍に配置されている、ことを特徴とする容器を提供する。また、前記第2の開口は、前記内容物を流入される略円筒形状の供給口と、前記供給口を封鎖するクラウン形状のキャップとを更に有し、前記第2の開口は、前記内容物の詰め替え時又は補充時に前記キャップを離反される、ことを特徴とする容器であってもよい。また、前記本体部と前記第1の開口とは、一体的に成形されている、ことを特徴とする容器であってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る容器によれば、内容物を詰め替え又は補充することができる。また、本発明に係る容器によれば、第2の開口を用いて、内容物を容易に詰め替え又は補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る容器の一例を示す概略構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る容器のキャップの一例を説明する説明図である。
図3】本発明の実施形態に係る容器(第2の開口のキャップ)の一例を説明する拡大図である。
図4】本発明の実施例に係る容器の他の例を示す説明図である。
図5】本発明の実施例に係る容器の他の例を示す説明図である。
図6】本発明の実施例に係る容器の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態及び実施例に係る容器の例を用いて、本発明を説明する。なお、本発明は、以後に説明する容器以外でも、2つの開口(液体の流出入口)を用いて内容物を流出入(噴出、詰め替え、補充など)するもの(容器、装置、機械、部品、システム、アプリケーションなど)であれば、いずれのものにも用いることができる。なお、内容物は、その液体の種類や物性を限定されるものではない。
【0010】
下記に、本発明に係る容器の各構成を説明する。
【0011】
図1乃至図3を用いて、本発明の実施形態に係る容器の構成を説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係る容器の一例を示す概略構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る容器のキャップの一例を説明する説明図である。図3は、本発明の実施形態に係る容器(第2の開口のキャップ)の一例を説明する拡大図である。なお、図1乃至図3に示す容器の構成等は一例であり、本発明は図1等に示す容器等に限定されるものではない。
【0012】
図1に示すように、容器100は、内容物を保持する本体部10と、内容物を外部に流出する第1の開口11と、本体部10に内容物を供給する第2の開口12とを有する。本発明に係る容器100は、内容物を詰め替え又は補充可能な容器である。また、図1に示すように、本実施形態では、第2の開口12は、第1の開口11の近傍に配置されている。なお、本体部10と第1の開口11とは、一体的に成形されていてもよい。
【0013】
本発明に係る容器100は、第1の開口11を用いて本体部10に保持された内容物を外部に流出し、第2の開口12を用いて内容物の詰め替え時又は補充時に本体部10に内容物を供給する。これにより、本発明に係る容器100によれば、第2の開口12を用いて、内容物を容易に詰め替え又は補充することができる。また、本発明に係る容器100によれば、本体部10と第1の開口11とが一体的に成形されている場合でも、第2の開口12を用いて、内容物を容易に詰め替え又は補充することができる。
【0014】
図2及び図3に示すように、第2の開口12は、本実施形態では、内容物を流入される略円筒形状の供給口12bと、供給口12bを封鎖するクラウン形状のキャップ12aとを備える。第2の開口12は、内容物の詰め替え時又は補充時にキャップ12aを離反される。キャップ12aは、本実施形態では、その内壁に螺旋状の凹部を有し、供給口12bの外形の螺旋状の凸部と嵌合して取り付けられる。これにより、本発明に係る第2の開口12は、供給口12bを密封することができる。なお、キャップ12aを供給口12bに取り付ける方法は上記の方法に限定されるものではない。
【0015】
本発明に係る容器によれば、第2の開口を用いて、内容物を容易に詰め替え又は補充することができる。容器は内容液を補充する時に内容液が付着したスプレー軸を何処かに置き、置いた場所を汚すという場合があったが、本発明に係る容器によれば、第2の開口を用いて、手を汚すことも無く、簡単に内容液を補充することができる。本発明に係る容器によれば、危険な液体を内容物とする場合に特に利点がある。 また、本発明に係る容器によれば、シャンプーや洗剤などの販売に際して、内容液のみを簡易なパックなどで販売することができる。また、本発明に係る容器によれば、残りの液体を無駄にすることなく、最後まで使える。また、本発明に係る容器によれば、第2の開口を用いて内容物を容易に詰め替え又は補充することができるので、第1の開口(スプレーの構造)を簡略化することができ、本体部と第1の開口とを一体的に成形することができる。
【実施例】
【0016】
実施例に係る容器を用いて、本発明を説明する。なお、本発明は、以後に説明する容器以外でも、2つの開口(液体の流出入口)を用いて内容物を流出入(噴出、詰め替え、補充など)するもの(容器、装置、機械、部品、システム、アプリケーションなど)であれば、いずれのものにも用いることができる。
【0017】
図4乃至図6を用いて、本発明の実施例に係る容器を説明する。ここで、図4乃至図6は、本発明の実施例に係る容器の例を示す説明図である。なお、図4等に示す容器等は一例であり、本発明は図4等に示す容器等に限定されるものではない。
【0018】
図4(a)に示すように、本実施例に係る容器100Aは、第1の開口の近傍に第2の開口12を配置している。ここで、第2の開口12は、キャップ12aを有する。また、図4(b)に示すように、本実施例に係る容器100Aの第2の開口12は、キャップ12a(図4(a))を取り外して、供給口12bを露出している。このとき、本実施例に係る容器100Aは、供給口12b(第2の開口12)を用いて、内容物を補充することができる。これにより、本実施例に係る容器100Aは、実施形態に係る容器100と同様に効果を得ることができる。
【0019】
図5に示すように、本実施例に係る容器100Bは、第1の開口の近傍に第2の開口12を配置している。ここで、第2の開口12は、キャップ12aを有する。これにより、本実施例に係る容器100Bは、実施形態に係る容器100と同様に効果を得ることができる。
【0020】
図6に示すように、本実施例に係る容器100Cの第2の開口12は、キャップ12aを取り外して、供給口12bを露出している。このとき、本実施例に係る容器100Cは、供給口12b(第2の開口12)を用いて、内容物を補充することができる。これにより、本実施例に係る容器100Cは、実施形態に係る容器100と同様に効果を得ることができる。
【0021】
以上のとおり、本発明に係る実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上記の実施形態及び実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
【符号の説明】
【0022】
100,100A,100B,100C : 容器
10 : 本体部
11 : 第1の開口
11a: ベースキャップ
12 : 第2の開口
12a: キャップ
12b: 供給口
Ra: 拡大図の領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6