特開2016-148233(P2016-148233A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2016-148233カーテンウォールパネルユニットおよびそれを用いたカーテンウォール。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-148233(P2016-148233A)
(43)【公開日】2016年8月18日
(54)【発明の名称】カーテンウォールパネルユニットおよびそれを用いたカーテンウォール。
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/88 20060101AFI20160722BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20160722BHJP
   G09F 19/22 20060101ALI20160722BHJP
   G09F 13/18 20060101ALI20160722BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20160722BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20160722BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20160722BHJP
   F21S 11/00 20060101ALI20160722BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20160722BHJP
【FI】
   E04B2/88
   G09F9/00 362
   G09F19/22 D
   G09F13/18 Z
   G09F9/33
   F21V33/00 200
   F21V23/04 500
   F21S11/00 310
   F21Y101:02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】書面
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-42947(P2015-42947)
(22)【出願日】2015年2月15日
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TOKYO●2020
2.STARWARS
(71)【出願人】
【識別番号】508334340
【氏名又は名称】株式会社未来企画
(72)【発明者】
【氏名】野原 剛
(72)【発明者】
【氏名】金城 準
(72)【発明者】
【氏名】有賀 俊二
【テーマコード(参考)】
2E002
3K014
3K243
5C094
5C096
5G435
【Fターム(参考)】
2E002MA50
2E002NA04
2E002NB02
3K014AA01
3K014GA03
3K014PB00
3K243MA01
3K243MB01
5C094AA60
5C094BA23
5C094CA19
5C094DA04
5C094DA12
5C094ED01
5C094ED20
5C094FA01
5C094FB01
5C094HA01
5C096BA02
5C096BA04
5C096BB21
5C096BB29
5C096BB39
5C096CC06
5C096CD02
5C096CE07
5C096FA02
5G435AA01
5G435BB04
5G435CC09
5G435EE12
5G435FF08
5G435GG09
5G435HH02
5G435HH20
5G435LL18
5G435LL19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カーテンウォールにおいて、その窓機能を損なうことなく、外面に広告表示などの文字や画像、映像などを表示することを可能とするカーテンウォールパネルユニットおよびそれを用いたカーテンウォールを提供する。
【解決手段】パネル材の辺部に枠体が装着された複数枚のパネルユニットが、左右方向及び上下方向に連設されてなるカーテンウォールにおいて、パネルユニットは、室外側ガラス板と室内側ガラス板の2枚の複層構造ガラスパネルと、2枚のガラス板の間に、LEDアクリル導光板とハーフミラー層が設けられ、導光板の端部よりLED光を入光させて導光板面を発光させるためのLEDバーモジュールが設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル材の辺部に枠体が装着された複数枚のパネルユニットが、左右方向及び上下方向に連設されてなるカーテンウォールにおいて、
該パネルユニットは、室外側ガラス板と室内側ガラス板の2枚の複層構造ガラスパネルと、該2枚のガラス板の間に、LEDアクリル導光板とハーフミラー層が設けられ、該導光板の端部よりLED光を入光させて導光板面を発光させるためのLEDバーモジュールが設けられていることを特徴とするカーテンウォールパネルユニット。
【請求項2】
パネル材の辺部に枠体が装着された複数枚のパネルユニットが、左右方向及び上下方向に連設されてなるカーテンウォールにおいて、
該パネル材がガラス製であり、該ガラスパネル材の内側に、LEDアクリル導光板を取付け、その室内側にハーフミラー層を設け、さらにその室内側にガラス製の板体を取付け、積層構造のパネルユニットを構成することを特徴とするカーテンウォールパネルユニット。
【請求項3】
前記のハーフミラー層が室内側ガラス板とLEDアクリル導光板の間に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーテンウォールパネルユニット。
【請求項4】
前記の2枚の複層構造ガラスパネルの間に設けるLEDアクリル導光板とハーフミラー層において、2枚のガラス板の間にLEDアクリル導光板とハーフミラー層による複層構造がセットで上下方向、および又は、左右方向に、複数連接して設けられることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のカーテンウォールパネルユニット。
【請求項5】
前記のLEDバーモジュールにおいて、該モジュールの枠体の少なくとも、室外側部材が透光性部材で構成されており、該バーモジュールのLEDの発光により、LEDアクリル導光板の発光とともに該モジュール枠体の室外側も発光することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカーテンウォールパネルユニット。
【請求項6】
前記のパネルユニットにLEDバーモジュールの制御信号の送受信装置が設けられており、無線制御により、複数のLEDバーモジュールの発光制御ができることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のカーテンウォールパネルユニット。
【請求項7】
前記のパネルユニットにLEDバーモジュールへの電源供給ユニットが設けられており、該ユニットは、隣接するパネルユニットと接合することにより、電源供給させることを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載のカーテンウォールパネルユニット。
【請求項8】
前記の請求項1から請求項7までのいずれかの項に記載のカーテンウォールパネルユニットを用いたことを特徴とするカーテンウォール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マジックミラー機能を有するLED導光板を用いた発光機能を有するカーテンウォールパネルユニットおよびそれを用いたカーテンウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンウォールは、建物の壁面に、複数枚のパネルユニットを左右方向、及び、又は上下方向に連設することによって構成される。また、前記パネルユニットは、矩形状のガラスパネルの辺部に枠体を、シール材やバッカー等を介して組み付けることにより構成される。
【0003】
カーテンウォールの建造物は、大型の商用ビルなどに多数利用されており、近年、そのカーテンウォールの外面に広告表示などとして、文字や画像、映像などを表示させるものが出てきている。
【0004】
本出願人らは、マジックミラー機能を有するLED導光板を用いた面状の発光ユニット(特許第5288507号)による窓構造体を開発した(特願2013−36330、特願2013−36330)。
【0005】
この窓構造体は、内側にハーフミラー層が設けられた透光性を有する面状発光体と、該面状発光体の内側と外側にガラス製の板体が設けられていることを特徴とする窓構造体であり、夜間において、室外からの覗き見防止を実現するものである。
【0006】
また、カーテンウォールの建築物の外周壁の一部に大画面LED表示装置を組み込む技術が開示されている。(特許第4332342号)
【0007】
これは、カーテンウォール建築物において、外周壁の一部として大画面LED表示装置を組み込むものであり、防水性がある矩形のタイル状部品のおもて面に多数のLEDランプが行列配置され、LEDランプの駆動制御回路が内蔵されたLEDパネルとし、このLEDパネルを隙間なく連接して外壁の一部となるものである。
【0008】
また、カーテンウォールの表示パネル自体がパネル前後の視界を遮断しないように工夫した構造で、しかも大画面を容易に実現できる透視型表示パネルが開示されている。(特許第3756615号)
【0009】
これは幅の小さい桟がその幅よりも充分に大きな間隔をあけて縦横に組み合わされて透視可能な格子が構成され、その格子の各交点部分に前記透視性能を損なわない程度の外形寸法のランプがその光軸を前記格子面とほぼ直交する方向に向けて配設され、各ランプを個別に発光駆動するための制御駆動回路系の電気配線が前記桟を通して分配されているものである。
【0010】
また、巨大なカーテンウォール超高層ビルを想定し、たとえば大きな川や入り江、あるいは鉄道や高速道路を挟んで遠くからビルを眺めるという環境下において、ビル壁面を巨大画面ディスプレイとして機能させることができ、かつ、カーテンウォールのパネル材には基本的に手を加えることがなく、パネル材を取り付けるための棒材(サッシ)に工夫をすることで、容易に実施することができる「カーテンウォール超高層ビルの壁面ディスプレイ装置」が開示されている。(特許4439901号)
【0011】
これは、構造躯体のスラブや梁に固定された支持機構に多数のパネル材を連接して固定することで外周壁が構成され、パネル材の端縁を固定する多数の棒材が外周壁面に平行に配列されているカーテンウォール超高層ビルにおいて、各棒材に多数の多色ランプユニットが取り付けられ、これら多色ランプユニットが外周壁面にほぼ均一な分布で配列され、多色ランプユニットは棒材に沿った配線を含んで表示駆動システムに電気的に接続され、表示駆動システムは各多色ランプユニットの発光色と輝度を個別に制御するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特許第5288507号公報
【特許文献2】特願2012−192821号公報
【特許文献3】特願2013−36330号公報
【特許文献4】特許第4332342号公報
【特許文献5】特許第3756615号公報
【特許文献6】特許第4439901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上記のカーテンウォールの壁面にLEDによる表示装置が組み込まれたもの(特許第4332342号公報、特許第3756615号公報、特許第4439901号公報)は、LED集合ランプにより画像や映像を表示できるのもである。
【0014】
近年のカーテンウォールは、ガラス製のカーテンウォールが広く普及している。このガラス製のカーテンウォールに上記のLEDによる表示装置を組み込んだ場合には、たとえば、[特許文献4]特許第4332342号公報では、窓機能は失われてしまう。
【0015】
また、[特許文献5]特許第3756615号公報の場合には、格子状の枠の格子点にLED集合ランプを設け、格子の隙間から外部が見えることでかろうじて窓機能を保持しようとするするものであり、格子の間隔は100mmであり、窓機能として非常に不十分なもの言わざるを得ない。
【0016】
また、[特許文献6]特許第4439901号公報の場合には、カーテンウォールの外面の縦桟にランプバーを取り付けるものであり、ここでは縦桟の間隔は1.8mであり、窓機能としては十分である、しかしながら、1.8m間隔に設けられたランプバーでは、表示画像の解像度は大きく低下せざるを得ない。ビルの装飾用のイルミネーションとしては有効であるが画像や映像には適さない。
【0017】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、カーテンウォールにおいて、その窓機能を損なうことなく、外面に広告表示などの文字や画像、映像などを表示することを可能とするカーテンウォールパネルユニットおよびそれを用いたカーテンウォールを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の請求項1は、パネル材の辺部に枠体が装着された複数枚のパネルユニットが、左右方向及び上下方向に連設されてなるカーテンウォールにおいて、
該パネルユニットは、室外側ガラス板と室内側ガラス板の2枚の複層構造ガラスパネルと、該2枚のガラス板の間に、LEDアクリル導光板とハーフミラー層が設けられ、該導光板の端部よりLED光を入光させて導光板面を発光させるためのLEDバーモジュールが設けられていることをを特徴とするカーテンウォールパネルユニットである。
【0019】
該パネルユニットは、マジックミラー機能を有するLED導光板を用いた面状発光ユニットによる窓構造をカーテンウォールに組み込んだものであり、基本的な発光技術は、すでに出願人が出願済の特許である、特許第5288507号公報に記載されているマジックミラーユニット及び特願2012−192821号公報に記載の窓構造ユニット及び特願2013−36330号公報に記載の窓構造体の技術が用いられる。
【0020】
すなわち、内部側にハーフミラー層が設けられた透光性を有するLEDアクリル導光板による面状発光体と、その室内側と室外側にガラス製の板体が設けられており、該面状発光体が、透光性アクリル樹脂板と、該アクリル樹脂板の端面に設けられたLEDバーモジュールと、該透光性アクリル樹脂板の表面に設けられた光拡散層とからなり、該LEDバーモジュールのLED光が該アクリル樹脂板の端面から入光し、該ハーフミラー層で反射し、該光拡散層で拡散することにより、面状発光体の表面が発光するものである。
【0021】
該面状発光体は、ハーフミラー層が設けられたLEDアクリル導光板であり、アクリル樹脂製板の片面に光拡散ドット(白色インク、銀色インクなど)が印刷されたものであり、アクリル樹脂板の端面からLEDバーモジュールのLED素子により光を入光させ、ハーフミラー層で前面に反射され、光拡散ドットで散乱させる面状の発光体である。
【0022】
該ハーフミラー層は、マジックミラー機能を有するフィルムや内側のガラス板に金属薄膜層を設けたものでも良い。ハーフミラーフィルムなどを室内側ガラスの室内側に貼付したものでも良く、室内側ガラス板としてハーフミラーガラスを用いても良い。
【0023】
これらのパネルユニットを左右方向及び上下方向に複数枚連設し、カーテンウォールを構成する。
【0024】
また、カーテンウォールのパネル材は、ガラス製が良く、単板でも複層ガラスでも良い。また、ダブルスキン構造のカーテンウォールの室外側パネルの質内側、又は室内側パネルの室外側に前記の面状発光体となるLEDアクリル導光板とハーフミラー層及び室内側ガラス板を取り付けても良い。
【0025】
本発明の請求項2は、パネル材の辺部に枠体が装着された複数枚のパネルユニットが、左右方向及び上下方向に連設されてなるカーテンウォールにおいて、
該パネル材がガラス製であり、該ガラスパネル材の内側に、LED導光板を取付け、その室内側にハーフミラー層を設け、さらにその室内側にガラス製の板体を取付け、積層構造のパネルユニットを構成することを特徴とするカーテンウォールパネルユニットである。
【0026】
既存のカーテンウォールのガラス面の内側に、後付で前記の面状発光体となるLEDアクリル導光板とハーフミラー層と、室内側ガラス板を取り付けても良い。
【0027】
また、カーテンウォールのパネル材は、ガラス製が良く、単板でも複層ガラスでも良い。また、ダブルスキン構造のカーテンウォールの室外側パネルの質内側、又は室内側パネルの室外側に前記の面状発光体となるLEDアクリル導光板とハーフミラー層及び室内側ガラス板を取り付けても良い。
【0028】
本発明の請求項3は、前記のハーフミラー層が室内側ガラス板とLEDアクリル導光板の間に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーテンウォールパネルユニットである。
【0029】
本発明の請求項4は、前記の2枚の複層構造ガラスパネルの間に設けるLEDアクリル導光板とハーフミラー層において、2枚のガラス板の間にLEDアクリル導光板とハーフミラー層による複層構造がセットで上下方向、および又は、左右方向に、複数連接して設けられることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のカーテンウォールパネルユニットである。
【0030】
該セットとなるLEDアクリル導光板とハーフミラー層による複層構造において、LEDバーモジュールを該導光板の上部端面、右部端面、左部端面のいずれの側の端面に設けても良く、2本のLEDバーモジュールを背中合わせに取り付けても良い。
【0031】
本発明の請求項5は、前記のLEDバーモジュールにおいて、該モジュールの枠体の少なくとも、室外側部材が透光性部材で構成されており、該バーモジュールのLEDの発光により、LEDアクリル導光板の発光とともに該モジュール枠体の室外側も発光することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカーテンウォールパネルユニットである。
【0032】
該透光性部材は、LED光を透光するものであればいずれでも良く、たとえば、アクリル等の透明樹脂や透明ガラスなどでも良い。
【0033】
本発明の請求項6は、前記のパネルユニットにLEDバーモジュールの制御信号の送受信装置が設けられており、無線制御により、複数のLEDバーモジュールの発光制御ができることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のカーテンウォールパネルユニットである。
【0034】
該送受信装置は、LEDバーモジュールの制御信号を無線で送受信できるものであればいずれでも良く、ビルの各フロア単位で一括して無線制御できるものであれば良い。
【0035】
本発明の請求項7は、前記のパネルユニットにLEDバーモジュールへの電源供給ユニットが設けられており、該ユニットは、隣接するパネルユニットと接合することにより、電源供給させることを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載のカーテンウォールパネルユニットである。
【0036】
該電源供給ユニットは、該パネルユニットを連接することにより、電源を供給できるものであればいずれの接続方法でも良く、パネルユニット毎に雄雌接点を設けたものでも良く、電磁誘導で電源を供給するものでも良い。パネルユニット毎に別々に電源コード線を設ける必要をなくするものである。
【0037】
本発明の請求項8は、前記の請求項1から請求項7までのいずれかの項に記載のカーテンウォールパネルユニットを用いたことを特徴とするカーテンウォールである。
【0038】
上記のカーテンウォールパネルユニットを設けることにより、カーテンウォールが窓機能を損なわずに、LEDによる面状発光体として機能させることができる。
【0039】
また、各カーテンウォールパネルユニットを1画素としてドットマトリックス式のディスプレイ画面として機能させることにより、画像や映像を表現することできる。
【0040】
この方式によれば、テレビ画像や映画映像を表現することが可能であり、大型ビルの壁面を大型テレビ画面や映画の画面として使用することも可能となる。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
1)窓機能を損なわずに、カーテンウォールの外面を発光させて、光によるイルミネーションを実現できる。
【0042】
2)窓機能を損なわずに、カーテンウォールの外面を発光させて、LED光による広告宣伝に使用できる。
【0043】
3)文字や画像、映像をLED発光表示できるカーテンウォールを実現できる。
【0044】
4)テレビ画面を表示できる、カーテンウォールを実現できる。
【0045】
5)映画の映像を表示できるカーテンウォールを実現できる。
【0046】
6)大型ビルの壁面全面を用いた宣伝広告が実現できる。
【0047】
7)ビルの壁面全面を用いた広告収入を得られる新たなビジネスを実現できる。
【0048】
8)緊急時、災害時などの緊急報道、警告発表、避難情報などに使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】本発明によるカーテンウォールを用いた商用ビルの宣伝広告の実施例を示す図である。
図2】本発明によるカーテンウォールを用いたホテルの壁面を用いた映画映像の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明によるカーテンウォールパネルユニット及びそのカーテンウォールの実施の一形態を、図1図2に基づいて説明する。
【0051】
図1は、本発明によるカーテンウォールを用いた商用ビルの宣伝広告の実施例を示す図である。
【0052】
本図は、大型の商用ビルの全面の壁面全面に本発明のカーテンウォールパネルユニットを用いたカーテンウォールを実施した例を示す概略図である。
【0053】
(1)は昼間の外観を示す例であり、ビルの全壁面がハーフミラーの効果により、鏡面となっている。内部からは外部が見通せ、外部からは鏡面となり、内部は見えない。窓機能はそのままである。
【0054】
(2)は、夜間の外観を示す例であり、ビルの前面はLEDによる発光により、文字および図形、画像が表現されている。これは、カーテンウォールパネルユニット一つ一つをカラー(256色)発光できることにより、一つのカーテンウォールパネルユニットを1画素として、横の500画素、縦に800画素としてドットマトリックス方式でLED導光板を発光制御し、文字や図形、画像を表現したものである。
【0055】
図2は、本発明によるカーテンウォールを用いたホテルの壁面を用いた映画映像の実施例を示す図である。
【0056】
本図は、リゾートホテルの壁面のカーテンウォール1を映画の映写画面としたものである。
【0057】
映写面のサイズは、幅100m、高さ40mである。カーテンウォールパネルユニット一つ一つをカラー(256色)発光できることにより、一つのカーテンウォールパネルユニットを1画素として、横の1000画素、縦に400画素としてドットマトリックス方式でLED導光板を発光制御し、映画の映像を表現したものである。
【0058】
ホテルのカーテンウォールとしては、昼間は通常のミラーガラスとなるので、内部から外部は見通せ、外部からは鏡面となり、見通すことができない。夜間は、図2のように、映画の画面として使用できる。
【0059】
観客席2は、映像画面より100m離れた場所に設けられているため、映画の映像は鮮明に見える。また、音声は、観客席に設けられたヘッドフォンにより視聴する。
【0060】
観客席からは、大迫力の映画の画面を堪能できるとともに、ヘッドフォンによる迫力音声を堪能できる。また、振動を体感できる椅子を設けてるとさらに迫力満点の映画鑑賞となる。
【0061】
また、観客数は1000名程度動員可能であり、近年のリゾートホテル開発における目玉商品として、その普及が期待できるものである。
【符号の説明】
【0063】
1 カーテンウォール(映画の画面)
2 観客席
図1
図2